JPH10156986A - 包装材料 - Google Patents
包装材料Info
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- JPH10156986A JPH10156986A JP31783396A JP31783396A JPH10156986A JP H10156986 A JPH10156986 A JP H10156986A JP 31783396 A JP31783396 A JP 31783396A JP 31783396 A JP31783396 A JP 31783396A JP H10156986 A JPH10156986 A JP H10156986A
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- packaging material
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Abstract
するために包装材料としての機能が十分に発揮できなか
った分野の用途にも十分に対応することができる包装材
料を提供する。 【解決の手段】 パルプ繊維を主体として湿式法により
製造されたスパンレース不織布を、紙、板紙、不織布、
合成樹脂フィルムまた金属箔からなるシート体と貼合積
層する。湿式スパンレース不織布とシート体との貼合
は、熱溶融したポリオレフィン系樹脂を用いてサンドラ
ミネートする方法、接着剤を用いてドライラミネートま
たウエットラミネートする方法を用いる。この包装材料
は、例えば電子レンジ向け冷凍食品用のカートン、生鮮
野菜の包装紙、揚げ物食品の包装紙、機械部品の包装紙
等に好適に使用できる。
Description
性、保水性、保油性などに優れた特性を有する湿式スパ
ンレース不織布を利用した、食品用包装、工業用包装、
農業用包装、水産物用包装などの各種の用途に好適な包
装材料に関するものである。
フィルム、金属箔などのシート体は、種々の分野の包装
材料としてそれぞれの用途に適した材質が選択されて広
く用いられている。また、包装材料に吸水性、吸油性、
保水性、保油性などを付与させたい場合には上記の各種
シート体にティッシュペーパー、タオル紙、濾紙などの
無サイズ紙を貼合して使用している。
料に吸水性、吸油性、保水性、保油性などを付与するた
めに、各種シート体にティッシュペーパー、タオル紙、
濾紙などの無サイズ紙を貼合しても、吸水量や吸油量は
自重の約2〜3倍程度で限界であり、必ずしも満足すべ
きものではなかった。
性、保油性などが不足するために包装材料としての機能
が十分に発揮できなかった分野の用途にも十分に対応す
ることができる、新規かつ改良された包装材料を提供す
ることを目的としてなされたものである。
使用し湿式法によりつくられたスパンレース不織布、す
なわち湿式スパンレース不織布(以下これを“スパンレ
ース不織布”と略記する)が従来から知られている。こ
のスパンレース不織布は、パルプ繊維から紙を抄造する
方法と同様にして、パルプ繊維を水中に分散させて抄紙
網上に濡れた状態のウェブを形成させ、この濡れた状態
のウェブにジェット水流を当ててパルプ繊維を絡合させ
た後、これを乾燥させることにより製造することができ
る。かくして得られたスパンレース不織布は、パルプ繊
維が互いに強く絡み合っているため強度や伸度が高く、
低発塵性であり、しかもしなやかでドレープ性が良好で
あるとともに、水や油の吸収性に優れ、化学的バインダ
ーを使用していないため安全性にも優れている。かよう
な特性を備えたスパンレース不織布は、医療用ガウン、
合成皮革の基布、服の芯地、各種拭き布等の用途に従来
から使用されている。
発塵性の上記のごときスパンレース不織布を、包装材料
として従来から広く使用されている各種シート体と組み
合わせることによって、種々の用途に適した作用効果を
発現できる新たな複合包装材料が得られることを見いだ
し、この発明を完成させたものである。
織布を、紙、板紙、不織布、合成樹脂フィルムまたは金
属箔からなるシート体と貼合積層したことを特徴とする
包装材料である。
は、吸水量や吸油量が自重の約6〜9倍にも達するきわ
めて優れた吸水性、吸油性を有し、吸水速度や吸油速度
もティッシュペーパー、タオル紙、濾紙などの無サイズ
紙に比べて極端に速いものである。
と従来から包装材料として慣用されている各種シート体
とを貼合積層して複合材料とすることによって、スパン
レース不織布の有する優れた吸水性、吸油性、保水性、
保油性などをシート体に付与させることができると同時
に、スパンレース不織布単独では使用不可能であった包
装用途にもスパンレース不織布を広く利用し得るように
なり、その結果、従来の包装材料では得られなかった新
たな作用効果をもつ新規かつ改良された包装材料を提供
できるようになる。
不織布は薄手のものや厚手のものが市販品として入手で
き、その厚さは包装材料の用途に応じて適宜選択すれば
よいが、一般的には坪量32〜55g/m2 の範囲のも
のが好ましく使用できる。
の種類は、包装材料の用途に適したものを適宜選択して
使用することができる。また積層方法も、シート体の種
類や包装材料の用途などを考慮して、好適な方法を選定
することができる。
ス不織布を、ポリオレフィン系樹脂を用いて、紙または
板紙からなるシート体とサンドラミネートすることによ
り包装材料とするものである。ここで使用される紙は一
般的には坪量10〜120g/m2 のものを、板紙は坪
量150〜500g/m2 のものをそれぞれ好ましく用
いることができる。サンドラミネートは、エクストルー
ジョンラミネーターを用いて、熱溶融したポリエチレン
やポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をTダイ
を通してスパンレース不織布とシートとの間に押し出
し、2つのロール間でプレスすることにより貼合する方
法である。スパンレース不織布とシート体との間に介在
させるポリオレフィン系樹脂の厚さは、一般的には5〜
50μm程度とする。また必要に応じて、顔料を配合し
た着色ポリオレフィン系樹脂を使用することもできる。
ース不織布を、酢酸ビニル樹脂接着剤、スチレン・アク
リル酸エステル共重合樹脂接着剤またはカゼインラテッ
クス接着剤を用いて、紙、板紙または金属箔からなるシ
ート体とウェットラミネートすることにより包装材料と
する。ウェットラミネートは、スパンレース不織布また
はシート体に接着剤を塗布し、接着剤が乾燥する前に両
者を互いに接触させた後、加熱により接着剤の溶剤を除
去して貼合する方法である。ここで使用される金属箔
は、例えば厚さ4〜30μm程度の鉄箔やアルミニウム
箔が好ましく使用できる。また接着剤の塗布量は一般的
に5〜50g/m2 (乾燥前)である。
ス不織布を、ポリオレフィン系樹脂を用いて、不織布、
合成樹脂フィルムまたは金属箔からなるシート体とサン
ドラミネートして包装材料とするものである。不織布と
しては、長繊維を接合したスパンボンド不織布をはじめ
として、包装用途に応じて好適な各種の不織布を使用す
ることができるが、その坪量は一般的には10〜100
g/m2 のものが好ましく使用できる。また合成樹脂フ
ィルムとしては、ポリオレフィン系フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム、ナイロンフィ
ルムなどを包装用途に応じて選択して使用することがで
きる。またこれらのフィルムを多層に積層した積層フィ
ルムも使用できる。これらの合成樹脂フィルムの一般的
厚さは6〜100μmのものが好ましく使用できる。
ス不織布を、ポリウレタン系樹脂接着剤、エポキシ樹脂
系接着剤、ポリエステル/脂肪酸イソシアネート系樹脂
接着剤またはイソシアネート系樹脂接着剤を用いて、合
成樹脂フィルムからなるシート体とドライラミネートし
て包装材料とするものである。ドライラミネートは、ス
パンレース不織布またはシート体に接着剤を塗布し、接
着剤の溶剤を除去して乾燥させた後に両者を熱圧着して
貼合する方法である。
用途及び作用効果を詳述する。 実施例1 スパンレース不織布(商品名“デクスター”食品料理用
不織布、米国デクスター社製、坪量32g/m2 )と、
板紙(坪量290g/m2 )とを、白色顔料配合ポリエ
チレンを用いてサンドラミネートし貼合することにより
包装材料とした。ポリエチレンの厚さは30μmとし
た。この包装材料を、電子レンジ向け冷凍食品のカート
ンとして用いた場合の作用効果は次の通りである。
ため、カートンとして成形不可能であるが、板紙と貼合
することによって成形が可能になる。
がカートン内面のスパンレース不織布により吸収される
ため、食品が結露水によってべと付くことがなく、水っ
ぽくならない。
保水性、保油性により、さらにはラミネートに用いたポ
リエチレンの耐水性、耐油性により、カートン外面への
油じみが少なく、結露水によるしみだしも殆どなく、カ
ートンがきれいである。
いてラミネートしているため、カートン内面のスパンレ
ース不織布が吸水、吸油しても、スパンレース不織布の
変色が目立たない。
ム箔(厚さ9μm)とを、ポリエチレンを用いてサンド
ラミネートして包装材料とした。ポリエチレンの厚さは
25μmとした。
m2 )とアルミニウム箔(厚さ9μm)とを、酢酸ビニ
ル・アクリル共重合樹脂接着剤を用いてウェットラミネ
ートして貼合することにより包装材料とした、接着剤の
塗布量は20g/m2 (乾燥前)とした。
ける生鮮野菜の包装紙として用いた場合の作用効果は次
の通りである。
段ボール箱外部の温度が上がっても、段ボール箱内部で
この包装紙により包まれている内部は温度がさほど上が
らない。その結果、良好な条件で生鮮野菜を保管するこ
とができる。
水性により結露を防止できる。
り、生鮮野菜に付着した露や洗浄水残滴が吸水、保水さ
れ、同時にアルミニウム箔により生鮮野菜の水分蒸散が
防止されるため、鮮度保持ができる。
ポリプロピレン(OPP)フィルム(厚さ20μm)と
を、ポリエチレンを用いてサンドラミネートして貼合す
ることにより包装材料とした。ポリエチレンの厚さは2
5μmとした。この包装材料を、天ぷら、フライ、コロ
ッケ、フライドチキン等の揚げ物食品の包装紙として用
いた場合の作用効果は次の通りである。
水性、吸油性により、揚げ物食品の衣がべた付かない状
態で保持できる。
するため、包装紙外面に水分や油分が滲み出すことがな
い。
で揚げた後の油切りもできる。
ィルム(厚さ20μm)とを、イソシアネート系樹脂接
着剤を用いてドライラミネートして貼合することにより
包装材料とした。接着剤の塗布量は25g/m2 (乾燥
前)とした。この包装材料を機械部品の包装紙として用
いた場合の作用効果は次の通りである。
により、包装紙外部から内部に水分が浸入して機械部品
を錆させることがない。
部品に結露水が発生しても、包装紙内面のスパンレース
不織布が結露水を吸い取るために機械部品を錆させるこ
とがない。
機械部品をソフトに包むことができるため、機械部品を
傷付けることがない。
ス不織布が適度に吸油するため、機械部品を油紙で包装
した状態となり、機械部品の錆防止と併せて損傷防止も
できる。
部品に塗布された油が包装紙外面に滲み出ることがな
く、清潔に保管することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 パルプ繊維を主体とする湿式スパンレー
ス不織布を、紙、板紙、不織布、合成樹脂フィルムまた
は金属箔からなるシート体と貼合積層したことを特徴と
する包装材料。 - 【請求項2】 湿式スパンレース不織布を、ポリオレフ
ィン系樹脂を用いて、紙または板紙からなるシート体と
サンドラミネートしたことを特徴とする包装材料。 - 【請求項3】 湿式スパンレース不織布を、酢酸ビニル
樹脂接着剤、スチレン・アクリル酸エステル共重合樹脂
接着剤、酢酸ビニル・アクリル共重合樹脂接着剤、アク
リル酸エステル共重合樹脂接着剤またはカゼインラテッ
クス接着剤を用いて、紙、板紙または金属箔からなるシ
ート体とウエットラミネートしたことを特徴とする包装
材料。 - 【請求項4】 湿式スパンレース不織布を、ポリオレフ
ィン系樹脂を用いて、不織布、合成樹脂フィルムまたは
金属箔からなるシート体とサンドラミネートしたことを
特徴とする包装材料。 - 【請求項5】 湿式スパンレース不織布を、ポリウレタ
ン系樹脂接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ポリエステル
/脂肪族イソシアネート系樹脂接着剤またはイソシアネ
ート系樹脂接着剤を用いて、合成樹脂フィルムからなる
シート体とドライラミネートしたことを特徴とする包装
材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31783396A JPH10156986A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31783396A JPH10156986A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 包装材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156986A true JPH10156986A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18092566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31783396A Pending JPH10156986A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10156986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096876A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Pilot Corp | スタンプ台 |
JP2009196128A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Oji Paper Co Ltd | 包装材料 |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP31783396A patent/JPH10156986A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096876A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Pilot Corp | スタンプ台 |
JP2009196128A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Oji Paper Co Ltd | 包装材料 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050909 |
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