JPH06155690A - 積層方法 - Google Patents

積層方法

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JPH06155690A
JPH06155690A JP4307124A JP30712492A JPH06155690A JP H06155690 A JPH06155690 A JP H06155690A JP 4307124 A JP4307124 A JP 4307124A JP 30712492 A JP30712492 A JP 30712492A JP H06155690 A JPH06155690 A JP H06155690A
Authority
JP
Japan
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water
film
polyalkylene oxide
oxide film
polyalkyleneoxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP4307124A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Kitamura
柾美 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性のポリアルキレンオキシドフイルムと
異種材料との積層体から、ポリアルキレンオキシドフイ
ルムを水により完全に溶解除去できる積層体を得る。 【構成】 エチレンオキシド成分を主体とするポリアル
キレンオキシドフイルム2を異種材料1と積層する際
に、ポリアルキレンオキシドフイルムと異種材料間に水
を介して積層する。水は霧状の水粒子91とするのが好
適である。 【効果】 接着剤法などで積層する方法に比べ、ポリア
ルキレンオキシドフイルムの水による溶解除去が完全に
おこなわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアルキレンオキシ
ドフイルムを異種材料と積層する際の新規な積層方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】エチレンオキシド成分を主体
とするポリアルキレンオキシドは、その親水性を特徴と
した分野で添加剤として使用されている。また、流延法
で作製されたフイルムは、強度的に弱いため、接着剤を
使用したり熱融着法により異種材料に積層して使用され
ている。
【0003】しかし、ポリアルキレンオキシドの水溶性
の特徴を生かして使用時に基材から水で除去する用途の
場合、接着剤使用の場合は、接着剤から剥離出来ない部
分が残り、また熱融着法の場合基材との融合及び基材へ
埋め込まれるために剥離出来ない部分が残る。
【0004】また、ポリアルキレンオキシドフイルムと
同様の水溶性フイルムであるポリビニルアルコールフイ
ルムとの積層水溶性フイルムも提案されているが、この
場合熱融着法では熱融着部のポリビニルアルコールが不
溶化して積層フイルム全体が水に完全に溶解しないとい
う問題が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層基材から
使用時に水にて溶解除去時に、基材から完全にポリアル
キレンオキシドフイルムを除去することが可能な積層法
を提供するものである。即ち、積層時に、ポリアルキレ
ンオキシドフイルムと異種の基材との間に水を介して積
層することを特徴とする積層方法である。
【0006】以下本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。ポリアルキレンオキシドフイルムと異種の基材を積
層する場合、水を介して積層すると、この水がポリアル
キレンオキシドフイルムの表面層を一部溶解させ、それ
により基材と密着積層することができる。
【0007】図1〜5は、本発明方法の各々別の例を示
す断面図である。図1においては、基材(異種材料)1
とポリアルキレンオキシドフイルム2とをロールコータ
5により積層する例であって、基材1の下面に水槽4内
の水を塗布して水膜を形成し、それにより積層を行な
う。
【0008】図2は、ロールコータ5の下側ロールに綿
などの保水性材料6を巻きつけ、水切りロール7により
適量の水を含ませてポリアルキレンオキシドフイルム2
の下面に水を薄く塗布するようにしてある。
【0009】図3は基材1が多孔性の場合に適用できる
方法であって、基材1とポリアルキレンオキシドフイル
ム2とを重ね合わせてロールコータ5に通すことによ
り、基材1の裏面から水を供給する方法である。
【0010】図4〜5は本発明の特に好ましい態様を示
すもので、水を霧状の粒子にして供給することにより、
水量の制御を極めて容易に行うことができる方法であ
る。図4では、水8を加熱沸騰させて水蒸気9を発生さ
せ、これを基材1とポリアルキレンオキシドフイルム2
との間に供給して、ニツプロール13により積層する。
また図5に示す例では、加湿器などに使用されている超
音波霧化装置10により、水81を霧状の水粒子91と
し、ポリアルキレンオキシドフイルム2の下面に供給し
ている。
【0011】これらの霧状の水粒子を用いる方法によれ
ば、微量の水粒子を介在させることができ、ポリアルキ
レンオキシドフイルム2が溶解して変形、破壊するおそ
れがなく、また水量の制御を極めて容易に行なうことが
できる。霧状の水粒子の大きさは、水滴とならずに空気
中に浮遊していればよく、通常直径1〜50μm程度の
ものが得やすい。特に簡便なのは超音波霧化装置による
方法であって、直径1〜5μm程度の均一な粒子が簡易
に得られる。
【0012】本発明における異種材料の基材1は、合成
樹脂、金属、不織布や紙などの繊維状物質などいづれで
もよい。特に同種の水溶性樹脂の典型であるポリビニル
アルコールフイルムとの積層の場合、熱融着法では熱融
着部のポリビニルアルコール層が不溶解化するため種々
問題を起こしているが、本方法によると積層フィルム全
体が完全に溶解する。
【0013】また、基材1が水溶性のポリビニルアルコ
ールフイルムである場合、介在させる水量が多すぎると
ポリビニルアルコールフイルムに悪影響を与えることが
あるので、前記の霧状の水粒子を用いる方法が特に好適
である。
【0014】また、使用するポリアルキレンオキシドフ
イルムは特に制限はないが、エチレンオキシド成分から
なるもの、あるいはエチレンオキシド成分を主体とし他
のモノマを共重合させて強度や成形性を改良したものを
用いることができる。
【0015】得られる積層フイルムは、異種材料を任意
に選択することにより、用途に応じた各種の特性を有す
るものとなり、例えばポリアルキレンオキシドフイルム
とポリビニルアルコールフイルムとを積層したものは、
ポリビニルアルコールフイルムの有する強度や耐熱性
と、ポリアルキレンオキシドフイルムの有する非粘着
性、水分遮断性などを併せ有するものとなる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)ポリエチレンオキシド(分子量160,0
00)から流延法により厚さ100μmのフイルムを得
た。このフイルムをポリエチレン製ネツト(100メッ
シュ)に重ね、ネツト側から図1に示すロールコータ法
により水を塗布したところ、良好な積層体が得られた。
この積層体を水に浸したところ完全にポリエチレンオキ
シドフイルムが除去された。
【0017】なお、比較のため加熱ロールを使用して8
0℃で熱融着したところ、ポリエチレン製ネツトの形が
くずれて、外観の見苦しい積層体となった。またこの積
層体を水に浸したところ、強く融着した部分に溶解しな
いポリエチレンオキシドが残存した。
【0018】(実施例2)ポリエチレンオキシド(分子
量130,000)をTダイ温度90℃の単軸押出機に
て溶融押出して、厚さ50μmのフイルムを得た。この
フイルムとポリビニルアルコールフイルム(厚さ50μ
m)を図2に示す装置で(綿に水を含ませて)積層した
ところ、外観がほぼ良好な積層体が得られた。この積層
体を水に浸したところ積層体全体が完全に溶解した。一
方、同じフイルム同士を200℃の加熱ロールで圧着積
層した積層体は、互いの熱膨脹係数が異なるために表面
平滑性に問題を残す積層体となった。また、この積層体
を水に溶かしたところポリビニールアルコールフイルム
の一部が不溶解のままで残存した。
【0019】(実施例3)実施例1において、図4に示
す加熱蒸気を用いる方法を用いる以外は同様にして積層
体を得た。積層体は外観良好で、この積層体を水に浸し
たところ完全にポリエチレンオキシドフイルムが除去さ
れた。
【0020】(実施例4)ポリエチレンオキシド(分子
量130,000)をTダイ温度90℃の単軸押出機に
て溶融押出して、厚さ25μmのフイルムを得た。この
フイルムとポリビニルアルコールフイルム(厚さ50μ
m)を図5に示すように、1.5MHzの超音波発生素
子を使用した超音波霧化装置を用いて積層したところ、
薄膜フイルムであるにもかかわらず外観が極めて良好な
積層体が得られた。この積層体を水に浸したところ積層
体全体が完全に溶解した。
【0021】
【発明の効果】本発明方法によれば、接着剤法や熱融着
法に比較して、積層フイルムからの水による溶解除去が
完全におこなわれる。特に基材がポリビニルアルコール
フイルムの如く熱、溶剤などにより変質するものに対し
て有効である。また有機溶剤を使用しないため、作業環
境上良好で火災、爆発などのおそれもない。
【0022】さらに、霧状の水粒子を用いる方法によれ
ば、微量の水分を介在させることができて基材が水溶性
である場合にも良好な積層を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1の例を示す断面図。
【図2】本発明方法の第2の例を示す断面図。
【図3】本発明方法の第3の例を示す断面図。
【図4】本発明方法の第4の例を示す断面図。
【図5】本発明方法の第5の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 異種材料 2 ポリアルキレンオキシドフイルム 4 水槽 5 ロールコータ 9 水蒸気 91 霧状の水粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンオキシド成分を主体とするポリ
    アルキレンオキシドフイルムを異種材料と積層する際
    に、ポリアルキレンオキシドフイルムと異種材料間に水
    を介して積層することを特徴とする積層方法。
  2. 【請求項2】 ポリアルキレンオキシドフイルムと異種
    材料間に霧状の水粒子を介して積層することを特徴とす
    る請求項1記載の積層方法。
  3. 【請求項3】 異種材料が水溶性ポリビニルアルコール
    フイルムである請求項1または2記載の積層方法。
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