JPH03110141A - 平面方向に対して透気性を有する包装材料の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば、脱酸素剤や乾燥剤等を封入するため
の包材として使用される透気性を有する包装材料および
その製造方法に関するものである。

［従来の技術］ 脱酸素剤等を包装するための透気性を有する包装材料は
、該包装材料によって包装されている鉄粉等による脱酸
素剤が、雰囲気中の酸素や空気と接触し得る透気性を有
していることが必要であり、例えば、補強用の割り布と
熱針による穿設加工が施されているポリオレフィン系樹
脂シートとの貼り合わせシートに対して、さらに透気性
を有する紙類を積層させた積層シート、すなわち、 紙類／補強用の割り布／熱針による穿設加工が施されて
いるポリオレフィン系樹脂シート からなる多層構成の積層シート等が利用されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前記従来の多層積層シートによる透気性を有
する包装材料は、印刷による化粧加工が包装材料の表面
層をなす紙類の表面に対して施されるものであるため、
該包装材料による包装体と共に別の包装袋内に内填され
る食品類と包装体の表面の印刷層とが直接接触すること
となり、印刷層に起因する汚染やインキの付着を避けら
れない。

また、包装材料に要求される強度と透気性とを兼備させ
るめに高価な割り布が使用されており、このことによる
材料費の高騰が避けられない。

さらに、包装材料に必要とされる透気性を確保する目的
で、補強用の割り布に対して、紙類と穿設加工が施され
ているポリオレフィン系樹脂シートとが、それぞれ熱圧
接着によって積層されているため、各層間の接着安定性
が良くない。

さらにまた、包装材料における透気性が、積層シートの
厚さ方向に対して連通ずる透気孔によって保持されてい
るものであるため、該包装材料による包装体内に内填さ
れる鉄粉等の漏れや、酸化された鉄粉等の染み出しの問
題をも有している。

これに対して本発明は、包装材料による包装体と共に包
装袋内に内填される食品類と包装材料における印刷層と
が直接接触するようなことがなく、また、積層構成中の
層間の接着性が安定しており、さらに、包装材料による
包装体内の鉄粉等による微粉末が包装体の外部に漏れる
ようなことがなく、しかも、従来の透気性を有する包装
材料の場合に比較して廉価に供給され得る透気性包装材
料およびその製造方法を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本第１の発明の平面方向に対して透気性を有する包装材
料は、印刷が付されている熱可塑性合成樹脂の２軸延伸
フィルムによる支持材と、垂直方向および平面方向への
通気性を有するフィルター材と、該フィルター材に対し
て溶融、押し出し法によって積層されているポリオレフ
ィン系樹脂層とによる多層構成の積層シートからなるも
のであって、支持材における印刷面に対して垂直方向お
よび平面方向への通気性を有するフィルター材が積層さ
れており、しかも、前記ポリオレフィン系樹脂による溶
融、押し出し樹脂層には、垂直方向に対する連通式の微
孔群が、レーザー加工によって導入されているものであ
る。

また１本第２の発明の平面方向に対して透気性を有する
包装材料の製造方法は、垂直方向および平面方向への通
気性を有するフィルター材に対して、ポリオレフィン系
樹脂の溶融、押し出し樹脂層を積層し、続いて、前記ポ
リオレフィン系樹脂層にレーザー加工を施すことによっ
て、垂直方向（厚さ方向）に対する連通式の微孔群が導
入されているポリ才レフイン系樹脂層とフィルター材と
の積層シートを得る工程と、前記得られた積層シートに
、表面に印刷が付されている熱可塑性合成樹脂の２軸延
伸フィルムによる支持材を、該支持材における印刷面と
前記積層シートにおけるフィルター材面とが接するよう
にして、接着剤を利用して積層する工程とからなるもの
である。

前記構成からなる本発明の透気性を有する包装材料およ
びその製造方法において、熱可塑性合成樹脂の２軸延伸
フィルムによる支持材は、包装材料に対して要求される
諸種の物理的強度を満足させるものであって、例えば、
ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等による厚さ
ｌＯ〜４０μ程度のフィルムが利用され、所謂裏刷り印
刷と呼称される印刷が付されている２軸延伸フィルムが
使用される。

垂直方向（厚さ方向）および平面方向への通気性を有す
るフィルター材は、例えば、バルブ紙、不織布等であり
、通常は、２０〜１００　ｇ／ｍ”程度のフィルター材
が利用される。

また、前記フィルター材に対して溶融、押し出し積層さ
れるポリオレフィン系樹脂層は、例えば、線状低密度ポ
リエチレン樹脂。

低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂、アイオノマー等によって、厚さ１５〜６０μ程度
に形成されるものであり、例えば、共押し出しによる複
合多層樹脂層によって、前記ポリオレフィン系樹脂層が
形成されていても良いことは勿論である。

前記溶融、押し出し積層によって形成されているポリオ
レフィン系樹脂層には、該樹脂層に対して施されるレー
ザー加工によって、該ポリオレフィン系樹脂層を垂直方
向（厚さ方向）に貫通する直径１００〜２０００μ程度
の穿設孔群が、１０〜３０個／ｃｍ”程度の割合で前記
第２の樹脂層に形成されるものである。

さらに、前述のフィルター材面と所謂裏刷り印刷が付さ
れている２軸延伸フィルムによる支持材との接着に際し
ては、前述の溶融押し出しラミネートのほかに、ウレタ
ン系接着剤やポリエステル系接着剤等を使用するドライ
ラミネーション方式による貼着方法が利用されても良い
。

［実　施　例］ 以下、本発明の平面方向に対して透気性を有する包装材
料およびその製造方法の具体的な構成を実施例を以って
説明する。

実施例１ 坪量４０　ｇ／ａ”のパルプ紙［名古屋バルブ（株）］
によるフィルター材に対して、厚さ２０μの低密度ポリ
エチレン樹脂［Ｍ−１１ｐ：三井日石ポリマー　（株）
］層を、溶融。

押し出し積層した後、前記ポリエチレン樹脂の押し出し
コート層面にレーザー加工を施し、該樹・脂層を厚さ方
向に貫通する平均直径的２５０μの穿設孔群を形成する
ことによって、フィルター材と、垂直方向に対する連通
式の微孔群な有するポリオレフィン系樹脂層との積層シ
ートを得た。

次いで、厚さ１２μの２軸延伸ポリエステル樹脂フィル
ム（Ｑ−２７：東し　（株））による支持材の片面に接
着性改良処理を行なった後、前記処理面に印刷による美
粧加工を施し、さらに、前記美粧加工面に、ウレタン系
接着剤［Ａ　５１５／Ａ　１２　：式日薬品工業］を５
ｇ　（ＤＲＹＩ　／ｍ”の割合に塗布し、前述の積層シ
ートにおけるフィルター材面にドライラミネーション方
式にて貼着することによって、本発明の１実施例品であ
る平面方向に対して透気性を有゛する包装材料を得た。

［発明の作用、効果］ 本第１の発明の透気性を有する包装材料は、印刷が付さ
れている熱可塑性合成樹脂の２軸延伸フィルムによる支
持材の印刷面と。

垂直方向および平面方向への通気性を有するフィルター
材とが積層されており、また、前記通気性を有するフィ
ルター材には、ポリオレフィン系樹脂による溶融、押し
出し樹脂層が積層されており、しかも、前記ポリオレフ
ィン系樹脂による溶融、押し出し樹脂層には、垂直方向
に対する連通式の微孔群が、レーザー加工によって導入
されている積層シートからなるものであって、該積層シ
ートにおける２軸延伸フィルムからなる支持材が、包装
体の外側表面層となるようにして、所定の包装袋等に成
形されるものである。

また、本第２の発明の平面方向に対して透気性を有する
包装材料の製造方法は、垂直方向および平面方向への通
気性を有するフィルター材に対して、ポリオレフィン系
樹脂の溶融、押し出し樹脂層を積層し、続いて、前記ポ
リオレフィン系樹脂層にレーザー加工を施すことによっ
て、該樹脂層に垂直方向に対する連通式の微孔群を形成
する工程と、さらに、表面に印刷が付されている熱可塑
性合成樹脂の２軸延伸フィルムによる支持材を、該支持
材における印刷面と前記フィルター材とが接するように
して、接着剤を利用して貼着する工程とからなるもので
ある。

前記構成からなる本発明の平面方向に対して透気性を有
する包装材料は、該包装材料における層間の積層が、ポ
リオレフィン系樹脂による溶融、押し出し樹脂層の積層
と、接着剤を利用する貼着とで形成されているので、層
間接着部での接着性に安定性があり、品質の高い積層シ
ートとなる。

また１本発明の透気性を有する包装材料は、該包装材料
における支持材である熱可塑性合成樹脂の２軸延伸フィ
ルムに穿設孔が付されていないので、該包装材料による
包装体内の例えば鉄粉等の微細粉末が、包装材料から漏
れるようなことがなく、衛生性に対して優れた作用を奏
する透気性の包装体が得られる。

さらに、本発明の透気性を有する包装材料は、該包装材
料に対して必要とされる強度が、熱可塑性合成樹脂の２
軸延伸フィルムによって具備されており、高価な割り布
を使用することがないので、材料費が安価に済むため、
従来のこの種の透気性包装最良と比較して廉価に供給さ
れ得る。

また、本発明の透気性を有する包装材料は、該包装材料
に付されている美粧印刷が、包装材料の最外層面をなす
熱可塑性合成樹脂の２軸延伸フィルムに対する所謂裏刷
りの形態をとるものであるから、該包装材料による包装
体と共番こ別の包装袋内に内填される食品類と、包装体
の表面の印刷層とが直接接触するようなことがなく、印
刷層に起因する汚染やインキの付着のためのイメージの
低下が完全に回避される。

また、本第２の発明の透気性を有する包装材料の製造方
法は、前記本第１の発明透気性を有する包装材料を、容
易、かつ、確実に、しかも、高速で生産し得る等の作用
、効果を奏する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、印刷が付されている熱可塑性合成樹脂の２軸延伸フ
   ィルムによる支持材の印刷面と、垂直方向および平面方
   向への通気性を有するフィルター材とが積層されており
   、また、前記通気性を有するフィルター材には、ポリオ
   レフィン系樹脂による溶融、押し出し樹脂層が積層され
   ており、しかも、前記ポリオレフィン系樹脂による溶融
   、押し出し樹脂層には、垂直方向に対する連通式の微孔
   群が、 レーザー加工によって導入されていることを特徴とする
   平面方向に対して透気性を有する包装材料。 ２、垂直方向および平面方向への通気性を有するフィル
   ター材に対して、ポリオレフィン系樹脂の溶融、押し出
   し樹脂層を積層し、続いて、前記ポリオレフィン系樹脂
   層にレーザー加工を施すことによって、該樹脂層に垂直
   方向に対する連通式の微孔群を形成し、さらに、表面に
   印刷が付されている熱可塑性合成樹脂の２軸延伸フィル
   ムによる支持材を、該支持材における印刷面と前記フィ
   ルター材とが接するようにして、接着剤を利用して積層
   することを特徴とする平面方向に対して透気性を有する
   包装材料の製造方法。