JPH10156440A - プレスブレーキのラム制御方法および制御装置 - Google Patents

プレスブレーキのラム制御方法および制御装置

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JPH10156440A
JPH10156440A JP31994796A JP31994796A JPH10156440A JP H10156440 A JPH10156440 A JP H10156440A JP 31994796 A JP31994796 A JP 31994796A JP 31994796 A JP31994796 A JP 31994796A JP H10156440 A JPH10156440 A JP H10156440A
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ram
driving
die
mold
fixed
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JP31994796A
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Yukihiro Yamada
幸浩 山田
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力検出のための特別の付加装置を必要とす
ることなく、曲げデータの入力ミス等に基づく金型衝突
による金型破損の危険性を回避する。 【解決手段】 ラムの加圧力を駆動金型と固定金型とが
干渉した場合に支障のない程度の値に設定してラムの駆
動を行う金型干渉チェック工程と、この金型干渉チェッ
ク工程において駆動金型と固定金型とが干渉したと判定
されたときにラムの駆動を停止させ、駆動金型と前記固
定金型とが干渉していないと判定されたときに金型干渉
チェック工程を解除して通常の曲げ加工工程に移行させ
る金型干渉判定工程とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラムに支持されて
駆動される駆動金型と、この駆動金型に対向配置される
ように固定テーブルに支持される固定金型との協働によ
って板状のワークを折り曲げるプレスブレーキのラム制
御方法および制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレスブレーキに用いられる金型は、許
容値以上の加圧力で使用されると破損して非常に危険で
ある。このため、この種のプレスブレーキにおいては、
通常、駆動金型を駆動するラムの加圧力が許容値を越え
ないように過負荷安全装置が装着されている。
【0003】従来の過負荷安全装置としては、例えば特
開平6−154871号公報に開示されているように、
上下の各金型間に付加される加圧力を検出し、この検出
値により異常状態もしくは過負荷状態にあると判定され
たときにプレスブレーキを非常停止させるようにしたも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示されている方法では、常に加圧力をチェックす
ることが可能ではあるが、この加圧力を検出するための
特別な装置が必要であるだけでなく、異常状態を検出す
るまでに上型(パンチ)と下型(ダイ)との間に金型が
破損するほどの加圧力がかかっているために、金型が損
傷し易いという問題点がある。また、駆動金型を支持す
るラムをサーボモータにより駆動する方式の場合、ラム
が高速移動されるために、このラムの移動に伴って発生
する加圧力の検出が間に合わず、過負荷が検出される以
前に金型が破損してしまう恐れがある。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的として、圧力検出のための特別の付加装置を必
要とすることなく、曲げデータの入力ミス等に基づく金
型衝突による金型破損の危険性を回避することのできる
プレスブレーキのラム制御方法および制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明によるプレスブレー
キのラム制御方法は、ラムに支持されて駆動される駆動
金型と、この駆動金型に対向配置されるように固定テー
ブルに支持される固定金型との協働によって板状のワー
クを折り曲げるプレスブレーキのラム制御方法であっ
て、(a)前記ラムの加圧力を前記駆動金型と前記固定
金型とが干渉した場合に支障のない程度の値に設定して
前記ラムの駆動を行う金型干渉チェック工程および
(b)この金型干渉チェック工程において前記駆動金型
と前記固定金型とが干渉したと判定されたときに前記ラ
ムの駆動を停止させ、前記駆動金型と前記固定金型とが
干渉していないと判定されたときに前記金型干渉チェッ
ク工程を解除して通常の曲げ加工工程に移行させる金型
干渉判定工程を備えることを特徴とするものである。
【0007】本発明においては、例えば作業開始時のよ
うに駆動金型と固定金型とが衝突する可能性があるとき
には、金型干渉チェック工程において、駆動金型を支持
するラムの加圧力が、この駆動金型と固定金型とが干渉
した場合に支障のない程度の値に設定され、この設定さ
れた加圧力とその加圧力に基づき設定される移動速度と
でラムが駆動される。そして、この金型干渉チェック工
程におけるラムの駆動によって前記駆動金型と前記固定
金型とが干渉したと判定されたときには前記ラムの駆動
が停止され、前記駆動金型と前記固定金型とが干渉して
いないと判定されたときには前記金型干渉チェック工程
が解除されて通常の曲げ加工工程に移行される。本発明
によれば、前述のように金型干渉チェック工程が設けら
れていることによって、実際の曲げ加工工程に入る前に
駆動金型と固定金型とが干渉するか否かをチェックする
ことができる。したがって、作業者の曲げデータの入力
ミスまたは金型の取り付け間違い等に基づく金型衝突の
危険性を未然に防ぐことができ、またラムの移動速度が
抑制されているために作業者が危険を感じて作業を中断
するのを容易に行うことができる。こうして、金型破損
とそれにより機械本体に及ぼす悪影響を防ぐことができ
るとともに、作業者への危険を確実に回避することがで
きる。
【0008】次に、前述のプレスブレーキのラム制御方
法を具体的に実現するための、本発明によるプレスブレ
ーキのラム制御装置は、ラムに支持されて駆動される駆
動金型と、この駆動金型に対向配置されるように固定テ
ーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワ
ークを折り曲げるプレスブレーキのラム制御装置であっ
て、(a)前記駆動金型の加圧力の制限値を、この駆動
金型と前記固定金型とが干渉した場合に支障のない程度
の値に設定する加圧力制限値設定手段、(b)この加圧
力制限値設定手段により設定される制限値に基づき前記
駆動金型の移動速度を設定する移動速度設定手段、
(c)この移動速度設定手段により設定される移動速度
で前記ラムを駆動させた際に前記駆動金型と前記固定金
型とが干渉したか否かを判定する干渉状態判定手段およ
び(d)この干渉状態判定手段により前記駆動金型と前
記固定金型とが干渉したと判定されたときに前記ラムの
駆動を停止させ、前記駆動金型と前記固定金型とが干渉
していないと判定されたときに通常の曲げ加工工程に移
行させるように前記ラムの駆動を制御するラム制御手段
を備えることを特徴とするものである。
【0009】この制御装置においては、例えば作業開始
時のように駆動金型と固定金型とが衝突する可能性があ
るときには、加圧力制限値設定手段により駆動金型を支
持するラムの加圧力の制限値が、この駆動金型と固定金
型とが干渉した場合に支障のない程度の値に設定され、
この設定された加圧力制限値に基づき移動速度設定手段
により前記駆動金型の移動速度が設定される。そして、
この移動速度設定手段により設定される移動速度でラム
が駆動された際に、干渉状態判定手段により駆動金型と
固定金型とが干渉したか否かが判定され、駆動金型と固
定金型とが干渉したと判定されたときに前記ラムの駆動
が停止され、駆動金型と固定金型とが干渉していないと
判定されたときに通常の曲げ加工工程に移行されるよう
にラム制御手段によりラムの駆動が制御される。こうし
て、作業者の曲げデータの入力ミスまたは金型の取り付
け間違い等に基づいて金型衝突の危険性がある場合に
も、予め駆動金型と固定金型とが干渉するか否かが判定
されるので、作業者の曲げデータの入力ミスまたは金型
の取り付け間違い等に基づく金型衝突の危険性を未然に
防ぐことができ、また作業者が危険を感じて作業を中断
するのを容易に行うことができる。
【0010】本発明において、前記干渉状態判定手段と
しては、前記ラムの移動速度の目標値と現在値との偏差
の値により前記駆動金型と前記固定金型とが干渉したか
否かを判定するものであっても良いし、あるいは前記ラ
ムの加圧力が所定の閾値を越えたときのそのラムの現在
位置から前記駆動金型と前記固定金型とが干渉したか否
かを判定するものであっても良いし、あるいは前記ラム
の移動時間が所定の閾値を越えたときのそのラムの現在
位置から前記駆動金型と前記固定金型とが干渉したか否
かを判定するものであっても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるプレスブレー
キのラム制御方法および制御装置の具体的な実施の形態
につき、図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例に係るプレスブレ
ーキの正面図、図2は同プレスブレーキの側面図であ
る。
【0013】本実施例のプレスブレーキにおいては、固
定のテーブル1と、このテーブル1に対位して昇降駆動
されるラム2とが備えられ、テーブル1の上面にはダイ
保持装置3を介してV字状の型溝を有するダイ(下金
型)4が保持され、ラム2の下部にはダイ4に対向して
パンチ(上金型)5がパンチ保持装置6を介して取り付
けられている。
【0014】前記テーブル1の両端部には一対のサイド
フレーム7,8が一体に設けられ、各サイドフレーム
7,8の上端部を連結するように支持フレームが設けら
れている。そして、この支持フレームには複数個(本実
施例では2個)のラム駆動装置9が取り付けられてお
り、これらラム駆動装置9の下端部にラム2が連結され
ている。こうして、ラム駆動装置9の作動によってラム
2が昇降動されることにより、パンチ5とダイ4との間
に介挿されるワークWが折り曲げられるようになってい
る。
【0015】各ラム駆動装置9は、後方に設けられるA
Cサーボモータ10を駆動源としてその駆動力をタイミ
ングベルト11を介してラム2に連結されているボール
スクリュー12に伝え、このボールスクリュー12によ
ってサーボモータ10の回転駆動力を上下方向の移動力
に変換してワークWに対する加圧力を発生するように構
成されている。
【0016】前記ラム2の上下位置は、各ラム駆動装置
9の駆動軸位置に対応して設けられるリニアエンコーダ
13によって検出され、その検出データがNC装置14
(図3参照)に入力されることにより、各軸位置に応じ
てサーボアンプ15(図3参照)を介して各サーボモー
タ10がフィードバック制御されようになっている。こ
こで、前記リニアエンコーダ13は、各サイドフレーム
7,8に沿うように設けられる2枚のサイドプレート
と、左右のサイドプレートを連結するビームとにより構
成される補正ブラケット16に支持されている。このよ
うな構成により、これらリニアエンコーダ13は、サイ
ドフレーム7,8の負荷変化による変形の影響を受ける
ことがなく、ラム2の各軸毎の絶対位置を計測すること
が可能である。
【0017】曲げデータ等の入出力用の入出力装置,各
種データを基に演算を行うNC装置14および各種デー
タを表示する表示器等を含む操作盤17は支持フレーム
に旋回自在なアーム18を介して吊り下げられている。
また、本体フレームの側部にはサーボアンプなどの制御
機器を内蔵する制御盤19が取り付けられている。さら
に、本体フレームの側部下方には足踏み操作用のフート
スイッチ20が設けられている。
【0018】図3には、本実施例の制御システム構成が
示されている。NC装置14においては、操作盤17よ
り入力される曲げ加工データに基づき、ラム2の動作位
置(遅送り位置および下限位置)やラム2の移動速度お
よび加圧力(曲げに必要な圧力)が演算される。なお、
これらデータは作業者が操作盤17より入力することも
可能である。
【0019】作業者がフートスイッチ20によりラム2
に動作指令を与えると、NC装置14ではサーボアンプ
15に対して速度指令とラム動作に必要なトルクの最大
値(トルク制限値)を与える。前記サーボアンプ15で
は、与えられた速度指令とトルク制限値によりサーボモ
ータ10に駆動指令を発する。また、このサーボモータ
10に内蔵されたエンコーダ21の出力パルスはサーボ
アンプ15にフィードバックされる。サーボアンプ15
は、このエンコーダ21からの信号に基づいて速度を算
出し、NC装置14から入力される速度信号に近づくよ
うにサーボモータ10が制御する。
【0020】一方、リニアエンコーダ13からの位置フ
ィードバック信号はNC装置14に入力され、NC装置
14はこの位置フィードバック信号に基づきラム2を目
標位置に位置決めする。この目標位置への位置決めに際
しては加減速時間や位置ループゲインなどのNCパラメ
ータによって機械が制御される。ここで、NC装置14
の内部のデータ格納エリアには、図4に示されるような
各種パラメータが記憶されている。これらパラメータ
は、メーカ側で設定されてユーザの書換えを不可能とし
ているNCパラメータと、ユーザが入力したものを記憶
しておくユーザ設定データとに分けられる。前記NCパ
ラメータとしては、圧力データ(速下降トルク,最低ト
ルク,上昇トルク),速度データ(最低トルク移動速
度),加減速時間データ,位置ループゲイン等のパラメ
ータに加えて後述の偏差カウンタリミット値のパラメー
タがあり、ユーザ設定データとしては、速度データ(速
下降速度,上昇速度),運転データ(上限位置,遅送り
位置,下限位置,曲げ加圧力,曲げ加工速度)等があ
る。
【0021】本実施例のプレスブレーキにおいては、例
えば作業者の曲げデータの入力ミス,金型の取り付け間
違い等に基づいて金型同士が衝突する危険性があること
に鑑み、この危険を防止するために、通常の曲げ加工モ
ードとは別に金型干渉チェックモードが設けられてい
る。この金型干渉チェックモードが有効であるか否かは
図5に示される判断ルーチンによって判定される。
【0022】この判断ルーチンにおいては、作業者が入
出力装置を操作して、運転モードに移行した場合(S
1)もしくは運転データを変更した場合(S2)、ある
いは作業者の直接操作によって金型干渉チェックモード
スイッチがオン作動された場合(S3)に、金型干渉チ
ェックモードに移行し(S4)、これら各条件のいずれ
も満たされない場合に、通常の曲げ加工モードに移行す
る(S5)。なお、これら金型干渉チェックモードもし
くは通常の曲げ加工モードのいずれのモードが有効にな
っているかは、内蔵されている表示器により表示され
る。
【0023】次に、図6に示されているフローチャート
を参照しつつ、ラム2の動作を1ストローク行う場合の
処理フローについて説明する。
【0024】T1〜T4:ラム動作開始のためにフート
スイッチ20が踏まれたときには、前述の図5に示され
る判断ルーチンによって金型干渉チェックモードである
か否かが判定され、金型干渉チェックモードでないと
き、すなわち通常の曲げ加工モードであるときには、図
7(b)に示されているように、ラム2のトルク制限値
(加圧力制限値)をNCパラメータの速下降トルクD’
に設定するとともに、ラム2の速下降速度をユーザ設定
データの速下降速度に設定する。
【0025】T5〜T7:サイクルタイム短縮のため
に、ラム2を上限位置から遅送り位置まで速下降速度で
下降させてワークWとパンチ5,ダイ4を接近させる
(図7(b)のD)。この後、遅送り位置に到達したと
きにその到達したことを表示する。
【0026】T8〜T12:遅送り位置に到達した後に
おいては、トルク制限値をユーザ設定データの曲げ加圧
力E’に設定した後、遅下降速度で曲げ加工動作を行っ
て下限位置に到達する(図7(b)のE)。この後、下
限位置に到達したときにその到達したことを表示する。
【0027】T13〜T16:下限位置に到達した後
は、トルク制限値をNCパラメータの上昇トルクF’に
設定するとともに、上昇速度をユーザ設定データの上昇
速度に設定して上昇位置に到達するまでラム2を上昇移
動させる((図7(b)のF)。
【0028】通常の曲げ加工においては、この図7
(b)に示される動作線図にしたがって動作が行われる
が、金型の干渉の危険性があるときには、ラム位置がD
とFにある際に大きなトルクが発生しており、またEの
曲げ加工動作中であっても作業者の設定する曲げ加圧力
の値によっては大きなトルクが発生する。この大トルク
発生時にパンチ5とダイ4とが衝突すると金型に大きな
力が加わり危険である。これを防止するために、本実施
例では、ステップT17以下に金型干渉チェックモード
およびそのモードにおける各処理のフローが設けられて
いる。次に、このフローについて説明する。
【0029】T17〜T18:金型干渉チェックモード
であるときには、図7(a)に示されているように、ラ
ム2のトルク制限値(加圧力制限値)をNCパラメータ
の最低トルクA’に設定するとともに、ラム2の移動速
度をNCパラメータの最低トルク移動速度に設定する。
【0030】T19〜T23:ラム2を上限位置から遅
送り位置まで設定速度で下降させてワークWとパンチ
5,ダイ4を接近させる(図7(a)のA)。この後、
遅送り位置に到達したときにその到達したことを表示す
る。一方、遅送り位置に到達していない場合には、後述
の図9に示されるフローによって金型(パンチ5および
ダイ4)が衝突したか否かを判定し、衝突した場合には
運転中断処理を行うとともに、異常処理を行う。
【0031】T24〜T26:引き続き、遅送り位置か
ら下限位置までも同じ設定トルクA’と設定速度とでラ
ム2を移動させる(図7(a)のB)。そして、下限位
置に到達したことが判定されると、金型干渉チェックモ
ードを解除した後ステップT12へ進んで、通常の曲げ
加工モードと同様の上昇トルクC’と上昇速度とでラム
2を上昇させる(図7(a)のC)。
【0032】T27〜T28:一方、ラム2が下限位置
に到達していない場合には、前述と同様にして金型が衝
突したか否かを判定し、衝突した場合には運転中断処理
を行うとともに、異常処理を行う。
【0033】図8には、図3中におけるNC装置14内
の処理の詳細が示されている。このNC装置14におい
ては、指令カウンタ22からの指令がD/A変換器23
によって速度指令に変換されてサーボアンプ15へ与え
られる。しかし、この速度指令と実際のラム2の速度
(現在値)との間には時間的な差があることから、リニ
アエンコーダ13から得られる現在値が現在値カウンタ
24によりカウントされ、この現在値カウンタ24のカ
ウンタ値と指令カウンタ22のカウンタ値との偏差が偏
差カウンタ25にて演算され、この偏差に応じて指令が
発せられるようになっている。
【0034】このような処理に基づき、前述のステップ
T22,T27における金型が衝突したか否かの判定
(金型干渉状態の判定)は次のようにして行われる。す
なわち、図9に示されているように、前記偏差カウンタ
値が予め設定されている閾値である偏差カウンタリミッ
ト値を越えているか否かを判定し(U1)、偏差カウン
タ値が偏差カウンタリミット値以下のときには、金型が
衝突していないと判定し(U2)、一方偏差カウンタ値
が偏差カウンタリミット値を越えているときには、金型
が衝突していると判定する(U3)。
【0035】以上のように、本実施例によれば、金型干
渉チェックモードが設けられており、例えば作業開始時
のようにパンチ5とダイ4とが衝突する可能性があると
きには、金型干渉チェックモードにおいて、ラム2が、
NC装置14内のメモリに設定されている最低トルクと
最低トルク移動速度で、上限位置から下限位置まで移動
される。そして、この金型干渉チェックモードにおける
ラム2の駆動によってパンチ5とダイ4とが干渉(衝
突)したと判定されたときにはラム2の駆動を停止して
適宜異常処理を行い、パンチ5とダイ4とが干渉してい
ないと判定されたときには金型干渉チェックモードを解
除して通常の曲げ加工工程に移行する。したがって、作
業者の曲げデータの入力ミスまたは金型の取り付け間違
い等があった場合にも、曲げ加工途中における金型衝突
の危険を未然に防ぐことができる。こうして、金型破損
とそれにより機械本体に及ぼす悪影響を防ぎ、かつ作業
者の危険を確実に回避することが可能となる。
【0036】本実施例においては、金型干渉チェックモ
ードにおいて、金型衝突の有無を偏差カウンタ値に基づ
いて判定するものとしたが、この金型衝突の有無は、ラ
ム2の加圧力が所定の閾値を越えたときのそのラム2の
現在位置から判定するようにしても良い。あるいは、ラ
ム2の移動時間が所定の閾値を越えたときのそのラム2
の現在位置から判定するようにしても良い。
【0037】本実施例の金型干渉チェックモードにおい
ては、ラム2の動作態様を通常の曲げ加工モードにおけ
る動作態様と一致させるために、下降途中でラムを一時
停止させるものとしたが、このような一時停止を行わず
にラムを上限位置から下限位置まで同一速度で移動させ
るようにする実施例も可能である。
【0038】本実施例においては、ラム(可動部材)に
上金型を取り付け、テーブル(固定部材)に下金型を取
り付ける、いわゆるオーバードライブ式のプレスブレー
キについて説明したが、本発明は、ラム(可動部材)に
下金型を取り付け、テーブル(固定部材)に上金型を取
り付ける、いわゆるアンダードライブ式のプレスブレー
キに対しても適用できるのは言うまでもない。
【0039】本実施例においては、ラムの駆動源として
ACサーボモータとボールスクリューとを用いる高速の
動作速度を有するプレスブレーキに適用したものを説明
したが、本発明は、ラム駆動源として油圧ユニットとシ
リンダを用いるタイプのものに対しても適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るプレスブレー
キの正面図である。
【図2】図2は、本実施例のプレスブレーキの側面図で
ある。
【図3】図3は、本実施例のプレスブレーキの制御シス
テム構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、NC装置内部のデータ格納エリアを示
す図である。
【図5】図5は、金型干渉チェックモードの判断ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図6】図6は、ラム動作を1ストローク分行う際の処
理フローを示すフローチャートである。
【図7】図7(a)は、金型干渉チェックモードでのラ
ム動作線図、図7(b)は通常の曲げ加工モードでの動
作線図である。
【図8】図8は、NC装置内部の詳細処理を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は、金型衝突判別ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 テーブル 2 ラム 4 ダイ(下金型) 5 パンチ(上金型) 7,8 サイドフレーム 9 ラム駆動装置 10 ACサーボモータ 11 タイミングベルト 12 ボールスクリュー 13 リニアエンコーダ 14 NC装置 15 サーボアンプ 17 操作盤 19 制御盤 20 フートスイッチ 21 エンコーダ 22 指令カウンタ 24 現在値カウンタ 25 偏差カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B30B 15/28 B30B 15/28 P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラムに支持されて駆動される駆動金型
    と、この駆動金型に対向配置されるように固定テーブル
    に支持される固定金型との協働によって板状のワークを
    折り曲げるプレスブレーキのラム制御方法であって、
    (a)前記ラムの加圧力を前記駆動金型と前記固定金型
    とが干渉した場合に支障のない程度の値に設定して前記
    ラムの駆動を行う金型干渉チェック工程および(b)こ
    の金型干渉チェック工程において前記駆動金型と前記固
    定金型とが干渉したと判定されたときに前記ラムの駆動
    を停止させ、前記駆動金型と前記固定金型とが干渉して
    いないと判定されたときに前記金型干渉チェック工程を
    解除して通常の曲げ加工工程に移行させる金型干渉判定
    工程を備えることを特徴とするプレスブレーキのラム制
    御方法。
  2. 【請求項2】 ラムに支持されて駆動される駆動金型
    と、この駆動金型に対向配置されるように固定テーブル
    に支持される固定金型との協働によって板状のワークを
    折り曲げるプレスブレーキのラム制御装置であって、
    (a)前記駆動金型の加圧力の制限値を、この駆動金型
    と前記固定金型とが干渉した場合に支障のない程度の値
    に設定する加圧力制限値設定手段、(b)この加圧力制
    限値設定手段により設定される制限値に基づき前記駆動
    金型の移動速度を設定する移動速度設定手段、(c)こ
    の移動速度設定手段により設定される移動速度で前記ラ
    ムを駆動させた際に前記駆動金型と前記固定金型とが干
    渉したか否かを判定する干渉状態判定手段および(d)
    この干渉状態判定手段により前記駆動金型と前記固定金
    型とが干渉したと判定されたときに前記ラムの駆動を停
    止させ、前記駆動金型と前記固定金型とが干渉していな
    いと判定されたときに通常の曲げ加工工程に移行させる
    ように前記ラムの駆動を制御するラム制御手段を備える
    ことを特徴とするプレスブレーキのラム制御装置。
  3. 【請求項3】 前記干渉状態判定手段は、前記ラムの移
    動速度の目標値と現在値との偏差の値により前記駆動金
    型と前記固定金型とが干渉したか否かを判定するもので
    ある請求項2に記載のプレスブレーキのラム制御装置。
  4. 【請求項4】 前記干渉状態判定手段は、前記ラムの加
    圧力が所定の閾値を越えたときのそのラムの現在位置か
    ら前記駆動金型と前記固定金型とが干渉したか否かを判
    定するものである請求項2に記載のプレスブレーキのラ
    ム制御装置。
  5. 【請求項5】 前記干渉状態判定手段は、前記ラムの移
    動時間が所定の閾値を越えたときのそのラムの現在位置
    から前記駆動金型と前記固定金型とが干渉したか否かを
    判定するものである請求項2に記載のプレスブレーキの
    ラム制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004358518A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Amada Co Ltd 曲げ加工方法及びその装置
JP2013107098A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd プレス機械の制御方法
JP2016136476A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 日本オートマチックマシン株式会社 端子圧着機、端子圧着方法、端子圧着電線製造装置及び端子圧着電線製造方法

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