JPH10155995A - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機Info
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- JPH10155995A JPH10155995A JP34046996A JP34046996A JPH10155995A JP H10155995 A JPH10155995 A JP H10155995A JP 34046996 A JP34046996 A JP 34046996A JP 34046996 A JP34046996 A JP 34046996A JP H10155995 A JPH10155995 A JP H10155995A
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- ball
- prize
- passage
- prize ball
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて簡単な構成で帯電防止を図ることがで
きる機構板を備えた弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 賞球が流下する部分の部材、例えば、賞
球払出装置150によって払い出される賞球を貯留する
玉タンク72や、玉タンク72から賞球払出装置150
に賞球を整列して誘導する玉整列レール79を、ポリエ
チレングリコールとポリアミドとからなるポリエーテル
エステルアミドエラストマー7〜20重量%をスチレン
系樹脂93〜80重量%に配合することにより得られる
帯電防止持続性樹脂で成形したので、アースをするため
の部材を機構板70に設ける必要もないと共に、アース
工事を行う必要もない。
きる機構板を備えた弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 賞球が流下する部分の部材、例えば、賞
球払出装置150によって払い出される賞球を貯留する
玉タンク72や、玉タンク72から賞球払出装置150
に賞球を整列して誘導する玉整列レール79を、ポリエ
チレングリコールとポリアミドとからなるポリエーテル
エステルアミドエラストマー7〜20重量%をスチレン
系樹脂93〜80重量%に配合することにより得られる
帯電防止持続性樹脂で成形したので、アースをするため
の部材を機構板70に設ける必要もないと共に、アース
工事を行う必要もない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発生した入賞玉に
基づいて予め定められた数の賞球を払い出す賞球払出装
置が設けられた機構板を備えた弾球遊技機に関するもの
である。
基づいて予め定められた数の賞球を払い出す賞球払出装
置が設けられた機構板を備えた弾球遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機の背面に設けられる機
構板には、発生した入賞玉に基づいて予め定められた数
の賞球を払い出す賞球払出装置が設けられるが、乾燥し
た状態においては、パチンコ玉が循環使用されているう
ちに、機構板に静電気が帯電し、その静電気が遊技動作
を制御する制御回路に悪影響を及ぼして誤動作を生じさ
せるという欠点があった。このため、従来においては、
賞球が流下する部材、例えば、玉タンクや玉整列レール
の底面に金属板を敷設し、その金属板にアース線を接続
して機構板の帯電を防止していた。
構板には、発生した入賞玉に基づいて予め定められた数
の賞球を払い出す賞球払出装置が設けられるが、乾燥し
た状態においては、パチンコ玉が循環使用されているう
ちに、機構板に静電気が帯電し、その静電気が遊技動作
を制御する制御回路に悪影響を及ぼして誤動作を生じさ
せるという欠点があった。このため、従来においては、
賞球が流下する部材、例えば、玉タンクや玉整列レール
の底面に金属板を敷設し、その金属板にアース線を接続
して機構板の帯電を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、機構板の製
造が面倒であるばかりでなく、弾球遊技機を設置する際
のアース工事も面倒であるという欠点があった。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、極めて簡単な構成で帯電防止を図ることが
できる機構板を備えた弾球遊技機を提供することにあ
る。
造が面倒であるばかりでなく、弾球遊技機を設置する際
のアース工事も面倒であるという欠点があった。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、極めて簡単な構成で帯電防止を図ることが
できる機構板を備えた弾球遊技機を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明が採用した具体的な解決手段を図面を参
照して説明する。図2に示すように、発生した入賞玉に
基づいて予め定められた数の賞球を払い出す賞球払出装
置150が設けられた機構板70を備えた弾球遊技機1
において、賞球が流下する部分の部材、例えば、賞球払
出装置150によって払い出される賞球を貯留する玉タ
ンク72や、玉タンク72から賞球払出装置150に賞
球を整列して誘導する玉整列レール79を、帯電防止持
続性樹脂で成形したことを特徴とするものである。この
ように構成することにより、アースをするための部材を
機構板70に設ける必要もないと共に、アース工事を行
う必要もない。
ために、本発明が採用した具体的な解決手段を図面を参
照して説明する。図2に示すように、発生した入賞玉に
基づいて予め定められた数の賞球を払い出す賞球払出装
置150が設けられた機構板70を備えた弾球遊技機1
において、賞球が流下する部分の部材、例えば、賞球払
出装置150によって払い出される賞球を貯留する玉タ
ンク72や、玉タンク72から賞球払出装置150に賞
球を整列して誘導する玉整列レール79を、帯電防止持
続性樹脂で成形したことを特徴とするものである。この
ように構成することにより、アースをするための部材を
機構板70に設ける必要もないと共に、アース工事を行
う必要もない。
【0005】また、帯電防止持続性樹脂は、ポリエチレ
ングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエス
テルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系
樹脂93〜80重量%に配合することにより得られ、こ
のようにして得られた帯電防止持続性樹脂は、帯電防止
剤を練り込んだ樹脂と比較して、樹脂の表面を拭き取る
等の作業を行っても、その帯電防止効果が劣化せず、長
期間に亘って帯電防止効果が持続する。
ングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエス
テルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系
樹脂93〜80重量%に配合することにより得られ、こ
のようにして得られた帯電防止持続性樹脂は、帯電防止
剤を練り込んだ樹脂と比較して、樹脂の表面を拭き取る
等の作業を行っても、その帯電防止効果が劣化せず、長
期間に亘って帯電防止効果が持続する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0007】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4とから構成されてい
る。また、枠基体3に設けられる主要構成部としては、
上記したガラス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰
皿24を含む下皿21、操作ハンドル25、機構板7
0、打球発射装置63がある。また、図示の実施形態で
は、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すた
めのユニット装置としてのカードユニット装置30が付
設されている。
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4とから構成されてい
る。また、枠基体3に設けられる主要構成部としては、
上記したガラス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰
皿24を含む下皿21、操作ハンドル25、機構板7
0、打球発射装置63がある。また、図示の実施形態で
は、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すた
めのユニット装置としてのカードユニット装置30が付
設されている。
【0008】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a,6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a,6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したこと(後述する
玉切れ検出センサ114が作動したとき)を報知する玉
切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の景
品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設け
られ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進行
に応じた効果音を発生するスピーカ10a,10bが設
けられている。上記した構成のうち、装飾LED7や玉
切れLED8及び払出LED9は、複数のLEDがプリ
ント配線基板上に実装されるように構成されるものであ
るが、このプリント配線基板を金属ベースプリント配線
基板で構成することにより、LEDから発生される熱の
放熱効果を高めることができる。
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a,6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a,6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したこと(後述する
玉切れ検出センサ114が作動したとき)を報知する玉
切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の景
品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設け
られ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進行
に応じた効果音を発生するスピーカ10a,10bが設
けられている。上記した構成のうち、装飾LED7や玉
切れLED8及び払出LED9は、複数のLEDがプリ
ント配線基板上に実装されるように構成されるものであ
るが、このプリント配線基板を金属ベースプリント配線
基板で構成することにより、LEDから発生される熱の
放熱効果を高めることができる。
【0009】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿21に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿21に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0010】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。操作部としていずれも図示
しないが、玉貸スイッチと返却スイッチと自動玉貸スイ
ッチとが設けられ、また、その玉貸スイッチと返却スイ
ッチの側方に度数表示LED及び自動玉貸表示LEDが
設けられている。
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。操作部としていずれも図示
しないが、玉貸スイッチと返却スイッチと自動玉貸スイ
ッチとが設けられ、また、その玉貸スイッチと返却スイ
ッチの側方に度数表示LED及び自動玉貸表示LEDが
設けられている。
【0011】玉貸スイッチは、カードユニット装置30
によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、
返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット装置3
0のカード挿入口33に差し込まれたカードを返却する
ためのものである。また、度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。なお、上皿12に設けられる上記した玉貸スイッ
チ、返却スイッチ、度数表示LED、自動玉貸スイッ
チ、自動玉貸表示LED、及び上皿玉検出器から延びる
上皿配線19は、図2に示すように枠基体3の遊技盤収
納枠58の一側下部裏面に形成される配線通し開口18
から引き出されて後述する賞球払出制御基板257に設
けられるコネクタ259に接続されている。
によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、
返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット装置3
0のカード挿入口33に差し込まれたカードを返却する
ためのものである。また、度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。なお、上皿12に設けられる上記した玉貸スイッ
チ、返却スイッチ、度数表示LED、自動玉貸スイッ
チ、自動玉貸表示LED、及び上皿玉検出器から延びる
上皿配線19は、図2に示すように枠基体3の遊技盤収
納枠58の一側下部裏面に形成される配線通し開口18
から引き出されて後述する賞球払出制御基板257に設
けられるコネクタ259に接続されている。
【0012】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
【0013】更に、上皿開閉板11の開放側上部には、
前記ガラス板保持枠4を枠基体3に対して施錠し且つ前
記枠基体3を外枠に対して施錠する施錠装置を操作する
ためのシリンダー錠20が臨んでいる。
前記ガラス板保持枠4を枠基体3に対して施錠し且つ前
記枠基体3を外枠に対して施錠する施錠装置を操作する
ためのシリンダー錠20が臨んでいる。
【0014】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿21は、前記上皿12から溢れた賞球であって後述す
る余剰玉通路223を介して余剰玉払出口22から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿21
の前面壁には、玉抜き操作レバー23がスライド可能に
取付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー
23を操作することにより、下皿21に貯留されていた
賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替え
ることができる。また、下皿の左側には、灰皿24が設
けられ、右側には、操作ハンドル25が設けられてい
る。操作ハンドル25は、後述する打球発射装置63の
打球モータ64の駆動を開始せしめるメインスイッチ及
びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵していると
共に、弾発力を調節するものである。
皿21は、前記上皿12から溢れた賞球であって後述す
る余剰玉通路223を介して余剰玉払出口22から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿21
の前面壁には、玉抜き操作レバー23がスライド可能に
取付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー
23を操作することにより、下皿21に貯留されていた
賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替え
ることができる。また、下皿の左側には、灰皿24が設
けられ、右側には、操作ハンドル25が設けられてい
る。操作ハンドル25は、後述する打球発射装置63の
打球モータ64の駆動を開始せしめるメインスイッチ及
びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵していると
共に、弾発力を調節するものである。
【0015】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、後述する賞球払出制御基板
257とカードユニット配線34を介して接続されてい
る。なお、カードユニット装置30を弾球遊技機1に内
蔵しても良い。なお、本実施形態においては、遊技者に
遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてカードユニ
ット装置30を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得
るユニット装置であっても良い。
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、後述する賞球払出制御基板
257とカードユニット配線34を介して接続されてい
る。なお、カードユニット装置30を弾球遊技機1に内
蔵しても良い。なお、本実施形態においては、遊技者に
遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてカードユニ
ット装置30を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得
るユニット装置であっても良い。
【0016】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板70が設けら
れると共に、前記操作ハンドル25に対応する裏面に
は、打球モータ64及び打球槌65を有する打球発射装
置63が固着され、その打球発射装置63の側方には、
機構板70の後述する余剰玉通路223を流下する賞球
を前記下皿21に誘導する接続樋(図示しない)が固着
され、その接続樋の側方に前記装飾蛍光灯6a,6b、
装飾LED7、スピーカ10a,10b等の表示制御あ
るいは効果音制御を行う装飾制御基板67を収納する装
飾制御基板ボックス66が装着され、更に、外枠2に対
する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛止片61に対す
る枠基体3の施錠、及び枠基体3に対するガラス板保持
枠4の施錠を行う施錠装置60が設けられている。な
お、装飾制御基板ボックス66に収納される装飾制御基
板67には、後述する機構板70の前面側に敷設された
配線を接続するコネクタ68aと枠基体3側から敷設さ
れた配線を接続するコネクタ68bとが設けられると共
に、スピーカ10a,10bの音量の大小を切り換える
音量切換スイッチ69が設けられている。
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板70が設けら
れると共に、前記操作ハンドル25に対応する裏面に
は、打球モータ64及び打球槌65を有する打球発射装
置63が固着され、その打球発射装置63の側方には、
機構板70の後述する余剰玉通路223を流下する賞球
を前記下皿21に誘導する接続樋(図示しない)が固着
され、その接続樋の側方に前記装飾蛍光灯6a,6b、
装飾LED7、スピーカ10a,10b等の表示制御あ
るいは効果音制御を行う装飾制御基板67を収納する装
飾制御基板ボックス66が装着され、更に、外枠2に対
する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛止片61に対す
る枠基体3の施錠、及び枠基体3に対するガラス板保持
枠4の施錠を行う施錠装置60が設けられている。な
お、装飾制御基板ボックス66に収納される装飾制御基
板67には、後述する機構板70の前面側に敷設された
配線を接続するコネクタ68aと枠基体3側から敷設さ
れた配線を接続するコネクタ68bとが設けられると共
に、スピーカ10a,10bの音量の大小を切り換える
音量切換スイッチ69が設けられている。
【0017】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板70の詳細な構成について順
次説明する。
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板70の詳細な構成について順
次説明する。
【0018】まず、図1及び図2を参照して遊技盤40
について説明する。遊技盤40の正面構造について図1
を参照して説明する。遊技盤40は、枠基体3の裏面側
に一体的に形成される遊技盤収納枠58に収納固定され
るべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面
には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が取
り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて発
射された打玉が落下するものである。遊技領域には、図
示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装置
42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容する
始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞と
する入賞口44,45、打玉の流下方向,速度を変化せ
しめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領
域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉
が取り込まれるアウト口46が設けられている。
について説明する。遊技盤40の正面構造について図1
を参照して説明する。遊技盤40は、枠基体3の裏面側
に一体的に形成される遊技盤収納枠58に収納固定され
るべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面
には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が取
り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて発
射された打玉が落下するものである。遊技領域には、図
示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装置
42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容する
始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞と
する入賞口44,45、打玉の流下方向,速度を変化せ
しめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領
域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉
が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0019】一方、遊技盤40の裏面には、図2に示す
ように、前記ドラム状可変表示装置41の回転ドラムを
収納するドラム収納ボックス47が突出して設けられて
いる。このドラム収納ボックス47には、回転ドラムと
該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転
ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなる
ドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収
納ボックス47の裏面には、内部で発生した熱を外部に
放熱する放熱板48が止着されている。この放熱板48
には、その下部一側にボックス掛止部材49が取り付け
られている。ボックス掛止部材49は、遊技動作を制御
する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス57が上
辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在に設けら
れるものであるが、水平方向の回動位置にあるときに遊
技制御基板ボックス57を水平状態に保持することがで
きるようにしたものである。このように水平方向に保持
した状態で遊技制御基板ボックス57によって覆われて
いる後述する第2入賞玉集合カバー体51及び第3入賞
玉集合カバー体52の状況を観察することができる。
ように、前記ドラム状可変表示装置41の回転ドラムを
収納するドラム収納ボックス47が突出して設けられて
いる。このドラム収納ボックス47には、回転ドラムと
該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転
ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなる
ドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収
納ボックス47の裏面には、内部で発生した熱を外部に
放熱する放熱板48が止着されている。この放熱板48
には、その下部一側にボックス掛止部材49が取り付け
られている。ボックス掛止部材49は、遊技動作を制御
する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス57が上
辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在に設けら
れるものであるが、水平方向の回動位置にあるときに遊
技制御基板ボックス57を水平状態に保持することがで
きるようにしたものである。このように水平方向に保持
した状態で遊技制御基板ボックス57によって覆われて
いる後述する第2入賞玉集合カバー体51及び第3入賞
玉集合カバー体52の状況を観察することができる。
【0020】上記したドラム収納ボックス47の下部を
除く周囲には、ドラム状可変表示装置41の上方に位置
する入賞口(本実施形態では、入賞口45だけ)に入賞
した入賞玉を誘導する誘導通路がその前面に形成される
第1入賞玉集合カバー体50が取り付けられ、この第1
入賞玉集合カバー体50に連通するようにその下部に第
2入賞玉集合カバー体51、及び第3入賞玉集合カバー
体52が取り付けられている。
除く周囲には、ドラム状可変表示装置41の上方に位置
する入賞口(本実施形態では、入賞口45だけ)に入賞
した入賞玉を誘導する誘導通路がその前面に形成される
第1入賞玉集合カバー体50が取り付けられ、この第1
入賞玉集合カバー体50に連通するようにその下部に第
2入賞玉集合カバー体51、及び第3入賞玉集合カバー
体52が取り付けられている。
【0021】第1入賞玉集合カバー体50には、その中
央に前記ドラム収納ボックス47が貫通する窓孔53が
形成されると共に、一側後面に中継基板54が取り付け
られている。中継基板54は、前記ドラム状可変表示装
置41以外の遊技盤40に設けられる電気部品(例え
ば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)
からの配線と遊技制御基板ボックス57内に収納される
回路基板からの配線とを中継するものである。
央に前記ドラム収納ボックス47が貫通する窓孔53が
形成されると共に、一側後面に中継基板54が取り付け
られている。中継基板54は、前記ドラム状可変表示装
置41以外の遊技盤40に設けられる電気部品(例え
ば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)
からの配線と遊技制御基板ボックス57内に収納される
回路基板からの配線とを中継するものである。
【0022】また、第2入賞玉集合カバー体51の後面
側には、その上部左右に基板ボックス取付部材55が取
り付けられている。この基板ボックス取付部材55は、
遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボ
ックス57の上端を回動自在に軸支するものである。上
記した第2入賞玉集合カバー体51の下方に取り付けら
れる第3入賞玉集合カバー体52の前面側には、第2入
賞玉集合カバー体51の前面側を流下する入賞玉を下流
側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊
技盤40のアウト口46の下流側に刻設されるアウト玉
通路の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形成さ
れている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口46の裏
面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなるよう
に遊技盤40に刻設されたアウト玉通路の裏面を閉塞す
るものであり、このアウト玉通路被覆凹部によって被覆
されたアウト玉通路を流下するアウト玉は、遊技盤収納
枠58の下部支持板に形成されるアウト玉誘導通路を通
って機構板70の後述するアウト玉受部241に導かれ
るようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体5
2の下部中央には、基板ボックス係止部材56が一体的
に形成されている。この基板ボックス係止部材56は、
前記した基板ボックス取付部材55に回動自在に支持さ
れる遊技制御基板ボックス57の下部を固定するもので
ある。なお、この第3入賞玉集合カバー体52も第1,
第2入賞玉集合カバー体50,51と同様に透過性合成
樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるよう
になっている。
側には、その上部左右に基板ボックス取付部材55が取
り付けられている。この基板ボックス取付部材55は、
遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボ
ックス57の上端を回動自在に軸支するものである。上
記した第2入賞玉集合カバー体51の下方に取り付けら
れる第3入賞玉集合カバー体52の前面側には、第2入
賞玉集合カバー体51の前面側を流下する入賞玉を下流
側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊
技盤40のアウト口46の下流側に刻設されるアウト玉
通路の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形成さ
れている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口46の裏
面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなるよう
に遊技盤40に刻設されたアウト玉通路の裏面を閉塞す
るものであり、このアウト玉通路被覆凹部によって被覆
されたアウト玉通路を流下するアウト玉は、遊技盤収納
枠58の下部支持板に形成されるアウト玉誘導通路を通
って機構板70の後述するアウト玉受部241に導かれ
るようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体5
2の下部中央には、基板ボックス係止部材56が一体的
に形成されている。この基板ボックス係止部材56は、
前記した基板ボックス取付部材55に回動自在に支持さ
れる遊技制御基板ボックス57の下部を固定するもので
ある。なお、この第3入賞玉集合カバー体52も第1,
第2入賞玉集合カバー体50,51と同様に透過性合成
樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるよう
になっている。
【0023】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納枠58に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠58は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収
納するように枠基体3の裏面に段差状に形成され、収納
した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止
レバー59が遊技盤収納枠58の適宜箇所に取り付けら
れている。また、遊技盤収納枠58の下方部は、平板状
の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようにな
っており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘導する
前記アウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技盤
40を遊技盤係止レバー59によって収納固定した状態
においては、その裏面から機構板70が被覆されること
となるが、その機構板70は、遊技盤収納枠58の一側
側面に固定される軸受金具62の上下に突設される軸ピ
ン62aに機構板70の一側に固定される軸支金具11
0の軸支片111の掛止穴を係止することにより、開閉
自在に軸支され、また、遊技盤収納枠58の適宜位置に
植立される係止ピン103と機構板70に設けられる機
構板係止レバー102,274とを係合させることによ
り、機構板40を閉じた状態で保持することができるよ
うになっている。
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納枠58に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠58は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収
納するように枠基体3の裏面に段差状に形成され、収納
した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止
レバー59が遊技盤収納枠58の適宜箇所に取り付けら
れている。また、遊技盤収納枠58の下方部は、平板状
の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようにな
っており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘導する
前記アウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技盤
40を遊技盤係止レバー59によって収納固定した状態
においては、その裏面から機構板70が被覆されること
となるが、その機構板70は、遊技盤収納枠58の一側
側面に固定される軸受金具62の上下に突設される軸ピ
ン62aに機構板70の一側に固定される軸支金具11
0の軸支片111の掛止穴を係止することにより、開閉
自在に軸支され、また、遊技盤収納枠58の適宜位置に
植立される係止ピン103と機構板70に設けられる機
構板係止レバー102,274とを係合させることによ
り、機構板40を閉じた状態で保持することができるよ
うになっている。
【0024】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板70の構成について図3乃至図19を参照して説明
する。図3は、機構板70の後面側を示す正面図であ
り、図4は、機構板70の前面側を示す正面図であり、
図5は、コ字型に形成される機構板70の上部構成部の
拡大正面図であり、図6は、機構板70の中間構成部に
設けられる通路体113と賞球払出装置150と機構板
70との関係を示す斜視図であり、図7は、機構板70
の中間構成部の正面図であり、図8は、機構板70の中
間構成部の縦断面図であり、図9は、機構板70の中間
構成部に設けられる開閉カバー135の作用を示す断面
図(ただし、図面上ハッチングを入れると理解し難い点
があるので、ハッチングは、図示省略)であり、図10
は、賞球払出装置150の分解斜視図であり、図11
は、賞球払出装置150の横断面図であり、図12及び
図13は、賞球払出装置150の縦断面図であり、図1
4は、機構板70に設けられる中間構成部の開閉カバー
135の他の実施形態を示す斜視図であり、図15は、
従来の機構板70に設けられる中間構成部の構成を示す
斜視図であり、図16は、機構板70の下部構成部の後
面側の構成を示す斜視図であり、図17は、機構板70
の下部構成部の前面側の構成を示す正面図であり、図1
8は、機構板70の下部構成部の後面側の構成を示す正
面図である。
構板70の構成について図3乃至図19を参照して説明
する。図3は、機構板70の後面側を示す正面図であ
り、図4は、機構板70の前面側を示す正面図であり、
図5は、コ字型に形成される機構板70の上部構成部の
拡大正面図であり、図6は、機構板70の中間構成部に
設けられる通路体113と賞球払出装置150と機構板
70との関係を示す斜視図であり、図7は、機構板70
の中間構成部の正面図であり、図8は、機構板70の中
間構成部の縦断面図であり、図9は、機構板70の中間
構成部に設けられる開閉カバー135の作用を示す断面
図(ただし、図面上ハッチングを入れると理解し難い点
があるので、ハッチングは、図示省略)であり、図10
は、賞球払出装置150の分解斜視図であり、図11
は、賞球払出装置150の横断面図であり、図12及び
図13は、賞球払出装置150の縦断面図であり、図1
4は、機構板70に設けられる中間構成部の開閉カバー
135の他の実施形態を示す斜視図であり、図15は、
従来の機構板70に設けられる中間構成部の構成を示す
斜視図であり、図16は、機構板70の下部構成部の後
面側の構成を示す斜視図であり、図17は、機構板70
の下部構成部の前面側の構成を示す正面図であり、図1
8は、機構板70の下部構成部の後面側の構成を示す正
面図である。
【0025】図において、機構板70は、主として賞球
を貯留する玉タンク72と該玉タンク72に貯留された
賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール79
とが設けられる上部構成部と、主として入賞に基づく賞
球を払い出す賞球払出装置150が設けられる中間構成
部と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を含む
打玉を処理する処理機構が設けられる下部構成部と、が
背面から見てコ字型開口窓71を構成するように一体的
に形成されている。このため、機構板70を閉じた状態
において遊技盤40の一側辺部が開放された状態となる
ため、遊技盤40の裏面構造が前述したように、ドラム
収納ボックス47及び遊技制御基板ボックス57を有す
る複雑なものであっても、機構板70の開閉動作をスム
ーズに行うことができる。
を貯留する玉タンク72と該玉タンク72に貯留された
賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール79
とが設けられる上部構成部と、主として入賞に基づく賞
球を払い出す賞球払出装置150が設けられる中間構成
部と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を含む
打玉を処理する処理機構が設けられる下部構成部と、が
背面から見てコ字型開口窓71を構成するように一体的
に形成されている。このため、機構板70を閉じた状態
において遊技盤40の一側辺部が開放された状態となる
ため、遊技盤40の裏面構造が前述したように、ドラム
収納ボックス47及び遊技制御基板ボックス57を有す
る複雑なものであっても、機構板70の開閉動作をスム
ーズに行うことができる。
【0026】そこで、以下、機構板70の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、図5に示すように、
上部構成部には、多量の賞球を貯留する玉タンク72
と、該玉タンク72から供給される賞球を仕切壁79a
によって複数列(本実施形態の場合、2列)に整列して
流下させる玉整列レール79と、該玉整列レール79に
よって誘導された賞球を後述する賞球払出装置150に
向けて方向転換するカーブ樋88と、該カーブ樋88の
上方に設けられたターミナルボックス91がそれぞれ所
定の位置に設けられている。
て、各構成部毎に説明する。まず、図5に示すように、
上部構成部には、多量の賞球を貯留する玉タンク72
と、該玉タンク72から供給される賞球を仕切壁79a
によって複数列(本実施形態の場合、2列)に整列して
流下させる玉整列レール79と、該玉整列レール79に
よって誘導された賞球を後述する賞球払出装置150に
向けて方向転換するカーブ樋88と、該カーブ樋88の
上方に設けられたターミナルボックス91がそれぞれ所
定の位置に設けられている。
【0027】玉タンク72は、その左右両側に突設され
た取付片76によって上部構成部の所定の位置にビス7
7で取り付けられるようになっている。また、玉タンク
72は、上面が開放したボックス状に形成されると共
に、その底面下流側に玉整列レール79と連通する落下
口78が開設され、該落下口78に向かって傾斜する複
数の傾斜底面によって底面が形成されている。また、落
下口78の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて
図示しないバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レ
バー73が設けられ、該玉欠乏検知レバー73の下方
に、玉欠乏検出器74が固定されている。この玉欠乏検
出器74は、玉タンク72内に賞球が不足したときに図
示しない管理コンピュータに玉切れ信号を導出するよう
になっている。なお、玉タンク72の前方上部には、内
部に貯蔵される玉や図示しない補給パイプから補給され
た玉が外に飛び出ないようにするための玉溢れ防止部材
75が着脱自在に取り付けられている。
た取付片76によって上部構成部の所定の位置にビス7
7で取り付けられるようになっている。また、玉タンク
72は、上面が開放したボックス状に形成されると共
に、その底面下流側に玉整列レール79と連通する落下
口78が開設され、該落下口78に向かって傾斜する複
数の傾斜底面によって底面が形成されている。また、落
下口78の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて
図示しないバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レ
バー73が設けられ、該玉欠乏検知レバー73の下方
に、玉欠乏検出器74が固定されている。この玉欠乏検
出器74は、玉タンク72内に賞球が不足したときに図
示しない管理コンピュータに玉切れ信号を導出するよう
になっている。なお、玉タンク72の前方上部には、内
部に貯蔵される玉や図示しない補給パイプから補給され
た玉が外に飛び出ないようにするための玉溢れ防止部材
75が着脱自在に取り付けられている。
【0028】上記した玉タンク72の下流側に配置され
る玉整列レール79は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁79aが立設されている。この仕切壁79a
は、玉タンク72の落下口78から流出した賞球を下流
に向かうにしたがって確実に左右2列に整列させるため
に徐々に高く形成されている。また、玉整列レール79
の下流側上部には、玉ならし揺動部材80が支軸81を
支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール79上を
上下2段となって流下する賞球を玉ならし揺動部材80
に埋設される重錘82の作用によって1段とするように
なっている。また、玉整列レール79の下流側には、上
記した玉ならし揺動部材80で整列し得なかった段差状
の玉をさらに強制的に1段となるように整列せしめる玉
ならし金具83が玉整列レール79の上辺に沿って設け
られると共に、テスト時等において玉整列レール79を
流下する玉の流れを停止せしめるための玉止め金具84
が回動自在に設けられている。玉止め金具84は、一方
向の回動位置においてその先端部を前記仕切壁79aに
よって仕切られた各玉通路に侵入させて玉の流れを停止
させ、他方向の回動位置(図5に示す回動位置)におい
てその先端部を各玉通路から退避させて玉の流れを許容
するものである。そして、玉止め金具84の回動動を行
うためにターミナルボックス91の下部中央には、円弧
状の凹部101が形成されて、玉止め金具84の回動動
作がスムーズに行えるようになっている。
る玉整列レール79は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁79aが立設されている。この仕切壁79a
は、玉タンク72の落下口78から流出した賞球を下流
に向かうにしたがって確実に左右2列に整列させるため
に徐々に高く形成されている。また、玉整列レール79
の下流側上部には、玉ならし揺動部材80が支軸81を
支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール79上を
上下2段となって流下する賞球を玉ならし揺動部材80
に埋設される重錘82の作用によって1段とするように
なっている。また、玉整列レール79の下流側には、上
記した玉ならし揺動部材80で整列し得なかった段差状
の玉をさらに強制的に1段となるように整列せしめる玉
ならし金具83が玉整列レール79の上辺に沿って設け
られると共に、テスト時等において玉整列レール79を
流下する玉の流れを停止せしめるための玉止め金具84
が回動自在に設けられている。玉止め金具84は、一方
向の回動位置においてその先端部を前記仕切壁79aに
よって仕切られた各玉通路に侵入させて玉の流れを停止
させ、他方向の回動位置(図5に示す回動位置)におい
てその先端部を各玉通路から退避させて玉の流れを許容
するものである。そして、玉止め金具84の回動動を行
うためにターミナルボックス91の下部中央には、円弧
状の凹部101が形成されて、玉止め金具84の回動動
作がスムーズに行えるようになっている。
【0029】また、上記した玉整列レール79は、その
上流端外側に形成される長穴85にネジ86を螺合して
機構板本体に螺着すること、及び玉整列レール79の下
部に所定間隔を置いて垂下される取付片87にネジ(図
示しない)を螺合して機構板本体に螺着することによ
り、機構板本体に取り付けられるようになっている。
上流端外側に形成される長穴85にネジ86を螺合して
機構板本体に螺着すること、及び玉整列レール79の下
部に所定間隔を置いて垂下される取付片87にネジ(図
示しない)を螺合して機構板本体に螺着することによ
り、機構板本体に取り付けられるようになっている。
【0030】更に、上記した玉整列レール79の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋88が
接続されている。このカーブ樋88は、玉整列レール7
9によって前後方向(機構板70の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板70の背面
から見て)2列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋88の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁89で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁89は、弾球遊技機1の
前面から玉抜きピンを差し込む操作によりこれに連結さ
れる玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向に揺動させ
て玉抜き口を閉塞したり開放したとするものである。し
たがって、機構板70には、玉抜き口の下部には、玉抜
き通路90が形成されている。この玉抜き通路90は、
中間構成部及び下部構成部に連続して形成されている。
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋88が
接続されている。このカーブ樋88は、玉整列レール7
9によって前後方向(機構板70の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板70の背面
から見て)2列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋88の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁89で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁89は、弾球遊技機1の
前面から玉抜きピンを差し込む操作によりこれに連結さ
れる玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向に揺動させ
て玉抜き口を閉塞したり開放したとするものである。し
たがって、機構板70には、玉抜き口の下部には、玉抜
き通路90が形成されている。この玉抜き通路90は、
中間構成部及び下部構成部に連続して形成されている。
【0031】また、ターミナルボックス91は、内部に
ターミナル基板92を収納するものであり、そのターミ
ナル基板92には、外部からの電源線が接続される電源
端子や、外部との信号線が接続される信号端子や、ヒュ
ーズ、ランプ等が設けられるものである。これについて
詳細に説明すると、ターミナルボックス91に収納され
るターミナル基板92は、その前面側に外部電源供給線
が接続される電源コネクタ100、電源スイッチ99、
外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との
間の信号線を接続する玉切れ情報出力端子95と打止情
報入力端子96と玉貸情報出力端子93と賞球情報出力
端子94、打止情報入力端子96からの打止情報信号に
基づいて作動するリレー97、各制御回路基板に供給さ
れる電源線の途中に設けられるヒューズ98が実装され
たプリント配線基板によって構成されるものである。ま
た、ターミナル基板92からは、賞球払出制御基板25
7及び遊技制御基板ボックス57に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉欠乏検出器74も接続されている。
ターミナル基板92を収納するものであり、そのターミ
ナル基板92には、外部からの電源線が接続される電源
端子や、外部との信号線が接続される信号端子や、ヒュ
ーズ、ランプ等が設けられるものである。これについて
詳細に説明すると、ターミナルボックス91に収納され
るターミナル基板92は、その前面側に外部電源供給線
が接続される電源コネクタ100、電源スイッチ99、
外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との
間の信号線を接続する玉切れ情報出力端子95と打止情
報入力端子96と玉貸情報出力端子93と賞球情報出力
端子94、打止情報入力端子96からの打止情報信号に
基づいて作動するリレー97、各制御回路基板に供給さ
れる電源線の途中に設けられるヒューズ98が実装され
たプリント配線基板によって構成されるものである。ま
た、ターミナル基板92からは、賞球払出制御基板25
7及び遊技制御基板ボックス57に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉欠乏検出器74も接続されている。
【0032】上部構成部には、上記した構成以外に、前
記遊技盤収納枠58に植立される係止ピン103を貫通
させる貫通穴104がその開放端部及びターミナルボッ
クス91の上部に対応する位置に形成され、その貫通穴
104に対応して機構板係止レバー102が一端の支軸
105に支持されて回動自在に設けられている。機構板
係止レバー102には、係止ピン103の先端部と係合
する溝が形成されており、この溝と係止ピン103との
係合を解除するように回動させることにより、機構板7
0の遊技盤収納枠58への固定状態を解除することがで
きる。なお、機構板係止レバー102は、図3に示すよ
うに、上部構成部の開放端部及び下部構成部の開放端部
に設けられているため、機構板70の遊技盤収納枠58
への固定状態を堅固に安定化させることができるように
なっている。また、上部構成部の合成を高めるために、
前記コ字型開口窓71の開口縁に沿って手前側に補強リ
ブ71aが突設されている。
記遊技盤収納枠58に植立される係止ピン103を貫通
させる貫通穴104がその開放端部及びターミナルボッ
クス91の上部に対応する位置に形成され、その貫通穴
104に対応して機構板係止レバー102が一端の支軸
105に支持されて回動自在に設けられている。機構板
係止レバー102には、係止ピン103の先端部と係合
する溝が形成されており、この溝と係止ピン103との
係合を解除するように回動させることにより、機構板7
0の遊技盤収納枠58への固定状態を解除することがで
きる。なお、機構板係止レバー102は、図3に示すよ
うに、上部構成部の開放端部及び下部構成部の開放端部
に設けられているため、機構板70の遊技盤収納枠58
への固定状態を堅固に安定化させることができるように
なっている。また、上部構成部の合成を高めるために、
前記コ字型開口窓71の開口縁に沿って手前側に補強リ
ブ71aが突設されている。
【0033】また、上部構成部の裏面には、図4に示す
ように、ターミナルボックス91の取付位置の裏面に複
数の開口108が穿設され、その開口108から前記玉
欠乏検出器74に延びるスイッチ配線107を収納する
配線収納壁106aと、中間構成部に向かって延びる集
合配線109を収納する配線収納壁106bとが突設さ
れている。また、機構板70の上部構成部及び中間構成
部の一側端には、機構板70を開閉自在に軸支するため
の軸支金具110が所定の空間部を有するようにして止
着されており、上記した集合配線109は、その軸支金
具110と機構板本体との間に形成される空間部に入れ
られて下部構成部に導かれるようになっている。なお、
軸支金具110の上下端には、遊技盤収納枠58に固着
される前記軸受金具62の軸ピン62aと係合する軸受
穴(図示しない)を有する軸受片111が突設されてい
ると共に、内部に収納された集合配線109が外に飛び
出さないように押え板112が積層的に取り付けられて
いる。
ように、ターミナルボックス91の取付位置の裏面に複
数の開口108が穿設され、その開口108から前記玉
欠乏検出器74に延びるスイッチ配線107を収納する
配線収納壁106aと、中間構成部に向かって延びる集
合配線109を収納する配線収納壁106bとが突設さ
れている。また、機構板70の上部構成部及び中間構成
部の一側端には、機構板70を開閉自在に軸支するため
の軸支金具110が所定の空間部を有するようにして止
着されており、上記した集合配線109は、その軸支金
具110と機構板本体との間に形成される空間部に入れ
られて下部構成部に導かれるようになっている。なお、
軸支金具110の上下端には、遊技盤収納枠58に固着
される前記軸受金具62の軸ピン62aと係合する軸受
穴(図示しない)を有する軸受片111が突設されてい
ると共に、内部に収納された集合配線109が外に飛び
出さないように押え板112が積層的に取り付けられて
いる。
【0034】ところで、上部構成部を構成する部材のう
ち、本実施形態においては、玉タンク72と玉整列レー
ル79を構成する合成樹脂として、帯電防止持続性樹脂
を使用している。この帯電防止持続性樹脂は、ポリエチ
レングリコールとポリアミド(例えば、ナイロン6、ナ
イロン6,6等)とからなるポリエーテルエステルアミ
ドエラストマー(7〜20重量%)を、ABS樹脂など
のスチレン系樹脂(93〜80重量%)に配合して得ら
れるものであり、帯電防止性能の向上が図られると共
に、剛性、成形品表面外観、衝撃強さに優れた熱可塑性
樹脂組成物として提供されているものである。そして、
このような熱可塑性樹脂組成物が帯電防止性能が長期的
に持続する理由としては、成形品の表面に吸湿性を高め
る成分が集まっているからであると考えられている。
ち、本実施形態においては、玉タンク72と玉整列レー
ル79を構成する合成樹脂として、帯電防止持続性樹脂
を使用している。この帯電防止持続性樹脂は、ポリエチ
レングリコールとポリアミド(例えば、ナイロン6、ナ
イロン6,6等)とからなるポリエーテルエステルアミ
ドエラストマー(7〜20重量%)を、ABS樹脂など
のスチレン系樹脂(93〜80重量%)に配合して得ら
れるものであり、帯電防止性能の向上が図られると共
に、剛性、成形品表面外観、衝撃強さに優れた熱可塑性
樹脂組成物として提供されているものである。そして、
このような熱可塑性樹脂組成物が帯電防止性能が長期的
に持続する理由としては、成形品の表面に吸湿性を高め
る成分が集まっているからであると考えられている。
【0035】このような帯電防止持続性樹脂は、従来、
玉タンク72、玉整列レール79に使用されていた通常
のABS樹脂等に比較して、帯電防止性が向上すること
は無論のこと、一部で使用されているカーボン含有樹脂
と比較してもアース線が必要ないという利点があり、ま
た、帯電防止剤を練り込んだ樹脂と比較しても帯電防止
の持続期間が大幅に延長されるものである。なお、本実
施形態においては、帯電防止持続性樹脂を適用する部材
として、玉タンク72、玉整列レール79を例示した
が、いずれか一方の部材でも良いし、機構板70で使用
する合成樹脂のすべて又は一部(好ましくは、賞球が流
下する部分の部品)の部材でも良い。
玉タンク72、玉整列レール79に使用されていた通常
のABS樹脂等に比較して、帯電防止性が向上すること
は無論のこと、一部で使用されているカーボン含有樹脂
と比較してもアース線が必要ないという利点があり、ま
た、帯電防止剤を練り込んだ樹脂と比較しても帯電防止
の持続期間が大幅に延長されるものである。なお、本実
施形態においては、帯電防止持続性樹脂を適用する部材
として、玉タンク72、玉整列レール79を例示した
が、いずれか一方の部材でも良いし、機構板70で使用
する合成樹脂のすべて又は一部(好ましくは、賞球が流
下する部分の部品)の部材でも良い。
【0036】次に、中間構成部の構成について図6乃至
図13を参照して説明する。中間構成部の側方に玉抜き
通路90が形成されている。この玉抜き通路90は、前
記玉抜き弁89によって玉抜きされた賞球を流下させる
ものである。また、中間構成部には、その上部に通路体
113が止着され、該通路体113の下方に賞球払出装
置150が固着される。より詳細に説明すると、通路体
113は、前記カーブ樋88によって流下方向を左右に
変換された2列の賞球を流下させる玉通路113a,1
13bを有し、その玉通路113a,113bの上流側
に玉検出センサ114が臨むようになっている。この玉
検出センサ114は、玉通路113a,113b内の賞
球の有無を検出するもので、いずれか一方の玉検出セン
サ114が賞球を検出しなくなったときには、賞球払出
装置150のステッピングモータ163の作動を停止し
て賞球の払出を不能動化させるようになっている。な
お、玉検出センサ114は、賞球払出装置150から2
列の玉通路113a,113b内に27〜28個目の賞
球を検出する位置に係止爪114aによって着脱自在に
取り付けられている。これは、1回の玉貸又は賞球分を
確保するためで、玉貸又は賞球途中に玉切れしても、当
該1回分を払い出すことができるようにするためであ
る。
図13を参照して説明する。中間構成部の側方に玉抜き
通路90が形成されている。この玉抜き通路90は、前
記玉抜き弁89によって玉抜きされた賞球を流下させる
ものである。また、中間構成部には、その上部に通路体
113が止着され、該通路体113の下方に賞球払出装
置150が固着される。より詳細に説明すると、通路体
113は、前記カーブ樋88によって流下方向を左右に
変換された2列の賞球を流下させる玉通路113a,1
13bを有し、その玉通路113a,113bの上流側
に玉検出センサ114が臨むようになっている。この玉
検出センサ114は、玉通路113a,113b内の賞
球の有無を検出するもので、いずれか一方の玉検出セン
サ114が賞球を検出しなくなったときには、賞球払出
装置150のステッピングモータ163の作動を停止し
て賞球の払出を不能動化させるようになっている。な
お、玉検出センサ114は、賞球払出装置150から2
列の玉通路113a,113b内に27〜28個目の賞
球を検出する位置に係止爪114aによって着脱自在に
取り付けられている。これは、1回の玉貸又は賞球分を
確保するためで、玉貸又は賞球途中に玉切れしても、当
該1回分を払い出すことができるようにするためであ
る。
【0037】また、通路体113の中程は、前方に向か
って屈曲した前方屈曲部115となっており、その前方
屈曲部115で流下する賞球の玉圧を弱めて賞球払出装
置150に賞球を供給するようになっている。このよう
に、玉圧を弱める屈曲部を前方に屈曲させたのは、以下
の理由による。即ち、図15に示す従来の通路体113
のように左右に屈曲させた左右屈曲部115aを有する
ものにおいては、その横幅寸法が大きくなるため、必然
的に中間構成部の横幅寸法L4(図15参照)も大きく
なる。このことは、コ字型開口窓71の横幅寸法が小さ
くなって大型化し且つ複雑化する近年の遊技盤の裏面構
造に対応できないという欠点を有することとなるが、本
実施形態のように屈曲部115を前後方向に屈曲させる
ことにより、上記のような欠点を解消することができる
ものである。更に、玉検出センサ114の位置を前述し
たように1回分の玉貸又は賞球分をとれる位置に配置す
ることができ、なおかつ、玉を整流するのに無理のない
位置に配置することができる。
って屈曲した前方屈曲部115となっており、その前方
屈曲部115で流下する賞球の玉圧を弱めて賞球払出装
置150に賞球を供給するようになっている。このよう
に、玉圧を弱める屈曲部を前方に屈曲させたのは、以下
の理由による。即ち、図15に示す従来の通路体113
のように左右に屈曲させた左右屈曲部115aを有する
ものにおいては、その横幅寸法が大きくなるため、必然
的に中間構成部の横幅寸法L4(図15参照)も大きく
なる。このことは、コ字型開口窓71の横幅寸法が小さ
くなって大型化し且つ複雑化する近年の遊技盤の裏面構
造に対応できないという欠点を有することとなるが、本
実施形態のように屈曲部115を前後方向に屈曲させる
ことにより、上記のような欠点を解消することができる
ものである。更に、玉検出センサ114の位置を前述し
たように1回分の玉貸又は賞球分をとれる位置に配置す
ることができ、なおかつ、玉を整流するのに無理のない
位置に配置することができる。
【0038】また、通路体113の下部裏面には、玉止
め装置116が設けられている。この玉止め装置116
は、図8に示すように、賞球払出装置150を装着した
状態では、スプリング126の付勢力に抗して上昇する
上下昇降杆125と係合片128を介して係合するスト
ップレバー127のストッパー部129が支軸131を
中心にして後方に揺動して通路体113の玉通路113
a,113bに形成される侵入穴130から退避して玉
通路113a,113bを流下する賞球を賞球払出装置
150に供給するようになっているが、賞球払出装置1
50を取り外したときには、スプリング126の付勢力
によって上下昇降杆125が下降してストップレバー1
27のストッパー部129を侵入穴130に侵入させて
自動的に通路体113の玉通路113a,113bを閉
塞して賞球が流下させないようになっている。
め装置116が設けられている。この玉止め装置116
は、図8に示すように、賞球払出装置150を装着した
状態では、スプリング126の付勢力に抗して上昇する
上下昇降杆125と係合片128を介して係合するスト
ップレバー127のストッパー部129が支軸131を
中心にして後方に揺動して通路体113の玉通路113
a,113bに形成される侵入穴130から退避して玉
通路113a,113bを流下する賞球を賞球払出装置
150に供給するようになっているが、賞球払出装置1
50を取り外したときには、スプリング126の付勢力
によって上下昇降杆125が下降してストップレバー1
27のストッパー部129を侵入穴130に侵入させて
自動的に通路体113の玉通路113a,113bを閉
塞して賞球が流下させないようになっている。
【0039】上記のように構成される通路体113は、
前記玉抜き通路90とその反対側に突設される通路壁1
42とによって一段低く形成される通路体収納部120
に着脱自在に収納配置されるが、その配置される構造と
して、通路体113の上端両サイドに延設される位置合
せ突片119を前記カーブ樋88の下端側壁に係合させ
ると共に、前方屈曲部115の中程左右前端に突設され
る取付片117を通路体収納部120側から突設される
取付ボス122に対応させてネジ118を螺着すること
により、機構板本体側に取り付けることができる。ただ
し、ネジ118を螺着する前であっても、通路体収納部
120側の上下位置であって通路体113を挟持するよ
うに突設される係合片121で通路体113の上下位置
を止めることにより、仮止めの状態で保持することがで
きる。なお、通路体収納部120には、前記玉検出セン
サ114の対応する位置には、玉検出センサ114の先
端部が当接するセンサ当接凹部123が形成され、前記
前方屈曲部115の対応する位置には、屈曲通路対応凸
部124が形成されている。
前記玉抜き通路90とその反対側に突設される通路壁1
42とによって一段低く形成される通路体収納部120
に着脱自在に収納配置されるが、その配置される構造と
して、通路体113の上端両サイドに延設される位置合
せ突片119を前記カーブ樋88の下端側壁に係合させ
ると共に、前方屈曲部115の中程左右前端に突設され
る取付片117を通路体収納部120側から突設される
取付ボス122に対応させてネジ118を螺着すること
により、機構板本体側に取り付けることができる。ただ
し、ネジ118を螺着する前であっても、通路体収納部
120側の上下位置であって通路体113を挟持するよ
うに突設される係合片121で通路体113の上下位置
を止めることにより、仮止めの状態で保持することがで
きる。なお、通路体収納部120には、前記玉検出セン
サ114の対応する位置には、玉検出センサ114の先
端部が当接するセンサ当接凹部123が形成され、前記
前方屈曲部115の対応する位置には、屈曲通路対応凸
部124が形成されている。
【0040】中間構成部の下方に取着される賞球払出装
置150は、直方体状のケース151の内部に収納され
て構成されるが、そのケース151内に構成される賞球
払出装置150の具体的な構成は、後に詳述するが、図
6に示すように、通路体収納部120に形成された取付
凹部132に対してケース151全体が着脱自在に止着
されるようになっている。即ち、取付凹部132の周縁
の適宜箇所に突設される係止突片133にケース151
の前方四隅に突設される取付突片157を係合させるこ
とにより位置決めと上方部分の係止状態とを確保し、そ
の状態で取付凹部132の下方部中央に形成される弾性
変形し得る係止舌片134をケース151の下端前辺に
掛け止めることにより、ケース151に集約形成される
賞球払出装置150の取付を容易に行うことができる。
なお、本実施形態における賞球払出装置150において
は、後に詳述するように、ケース151の横幅寸法が小
さくなるような内部構造となっている。
置150は、直方体状のケース151の内部に収納され
て構成されるが、そのケース151内に構成される賞球
払出装置150の具体的な構成は、後に詳述するが、図
6に示すように、通路体収納部120に形成された取付
凹部132に対してケース151全体が着脱自在に止着
されるようになっている。即ち、取付凹部132の周縁
の適宜箇所に突設される係止突片133にケース151
の前方四隅に突設される取付突片157を係合させるこ
とにより位置決めと上方部分の係止状態とを確保し、そ
の状態で取付凹部132の下方部中央に形成される弾性
変形し得る係止舌片134をケース151の下端前辺に
掛け止めることにより、ケース151に集約形成される
賞球払出装置150の取付を容易に行うことができる。
なお、本実施形態における賞球払出装置150において
は、後に詳述するように、ケース151の横幅寸法が小
さくなるような内部構造となっている。
【0041】また、上記した通路体113及び賞球払出
装置150は、中間構成部の一側に開閉自在に軸支され
る開閉カバー135によって被覆されるようになってい
る。そして、本実施形態における開閉カバー135は、
中間構成部の横幅寸法を小さくするための工夫が施され
ている。即ち、開閉カバー135は、内部が前記通路体
113と賞球払出装置150の外形状に合致するように
段差状の空間を有するように形成されており、その一側
側面外側に上下に軸支長穴137を有する軸支片136
が一体的に形成されている。軸支片136の軸支長穴1
37は、開閉カバー135の側面に対して直交する方
向、即ち開閉カバー135の横幅寸法方向に長くなるよ
うな長穴として形成されている。また、開閉カバー13
5の他側側面の中程には、側面の前後方向に凹部138
aが形成され、該凹部138aの開口端部に係合部13
8が形成されていると共に、開閉カバー135の軸支側
側面に回動時にケース151への当接を逃げるための切
欠部135aが形成されている。
装置150は、中間構成部の一側に開閉自在に軸支され
る開閉カバー135によって被覆されるようになってい
る。そして、本実施形態における開閉カバー135は、
中間構成部の横幅寸法を小さくするための工夫が施され
ている。即ち、開閉カバー135は、内部が前記通路体
113と賞球払出装置150の外形状に合致するように
段差状の空間を有するように形成されており、その一側
側面外側に上下に軸支長穴137を有する軸支片136
が一体的に形成されている。軸支片136の軸支長穴1
37は、開閉カバー135の側面に対して直交する方
向、即ち開閉カバー135の横幅寸法方向に長くなるよ
うな長穴として形成されている。また、開閉カバー13
5の他側側面の中程には、側面の前後方向に凹部138
aが形成され、該凹部138aの開口端部に係合部13
8が形成されていると共に、開閉カバー135の軸支側
側面に回動時にケース151への当接を逃げるための切
欠部135aが形成されている。
【0042】一方、前記玉抜き通路90を閉塞するカバ
ー板には、所定の間隔を置いて一対の軸受片139が突
設され、その一対の軸受片139の内側に相互に向かい
合うように軸ピン140が突設されている。この軸ピン
140には、内側から前記軸支長穴137が係合される
ようになっている。また、前記係合部138に対応する
前記通路壁142には、係止爪141が突設形成されて
いる。
ー板には、所定の間隔を置いて一対の軸受片139が突
設され、その一対の軸受片139の内側に相互に向かい
合うように軸ピン140が突設されている。この軸ピン
140には、内側から前記軸支長穴137が係合される
ようになっている。また、前記係合部138に対応する
前記通路壁142には、係止爪141が突設形成されて
いる。
【0043】しかして、上記のように形成される開閉カ
バー135の開閉動作について図9を参照して説明する
と、今、軸ピン140から賞球払出装置150のケース
の前端隅角部までの距離をL3とし、軸ピン140から
開閉カバー135の開放側内側面までの距離をL2(軸
ピン140からの開閉カバー135の横幅寸法)とした
場合、本来ならば、L2>L3でなければ開閉カバー1
35のスムーズな開閉動作が行えないところ、本実施形
態においては、軸ピン140から開閉カバー135の開
放側内側面までの距離をL2からL1に長くすることが
できるので、例えば、L2<L3であってもL3<L1
であれば、図9(A)に示すように、開閉カバー135
が開放した状態から最大半径L1の間隔を保持しながら
閉じることにより、図9(B)に示すように、軸ピン1
40から最も遠い距離にある賞球払出装置150のケー
ス151前端隅角部までの距離L3よりも回動半径L1
が長いので開閉カバー135をスムーズに閉じることが
できる(ただし、開閉カバー135の軸支側側面は、ケ
ース151に当接する状態となるため前記切欠部135
aによって逃げるようになっている)。
バー135の開閉動作について図9を参照して説明する
と、今、軸ピン140から賞球払出装置150のケース
の前端隅角部までの距離をL3とし、軸ピン140から
開閉カバー135の開放側内側面までの距離をL2(軸
ピン140からの開閉カバー135の横幅寸法)とした
場合、本来ならば、L2>L3でなければ開閉カバー1
35のスムーズな開閉動作が行えないところ、本実施形
態においては、軸ピン140から開閉カバー135の開
放側内側面までの距離をL2からL1に長くすることが
できるので、例えば、L2<L3であってもL3<L1
であれば、図9(A)に示すように、開閉カバー135
が開放した状態から最大半径L1の間隔を保持しながら
閉じることにより、図9(B)に示すように、軸ピン1
40から最も遠い距離にある賞球払出装置150のケー
ス151前端隅角部までの距離L3よりも回動半径L1
が長いので開閉カバー135をスムーズに閉じることが
できる(ただし、開閉カバー135の軸支側側面は、ケ
ース151に当接する状態となるため前記切欠部135
aによって逃げるようになっている)。
【0044】そして、完全に閉じた後には、図9(C)
に示すように、軸ピン140と開閉カバー135の開放
側内側面との間隔が最小となる間隔L2となるように軸
ピン140を軸支長穴137の左端に当接させた状態と
することにより、開閉カバー135の係合部138と係
止爪141とを完全に係合した状態とすることができる
と共に、本来なら開閉動作の行えない横幅寸法L2の開
閉カバー135の開閉動作を行うことができる。
に示すように、軸ピン140と開閉カバー135の開放
側内側面との間隔が最小となる間隔L2となるように軸
ピン140を軸支長穴137の左端に当接させた状態と
することにより、開閉カバー135の係合部138と係
止爪141とを完全に係合した状態とすることができる
と共に、本来なら開閉動作の行えない横幅寸法L2の開
閉カバー135の開閉動作を行うことができる。
【0045】つまり、本実施形態においては、通路体1
13及び賞球払出装置150のケース151を細く形成
して中間構成部の横幅寸法L2を細くしたときに、開閉
カバー135の開閉動作がケース151の高さ寸法によ
って規制されるような場合でも、軸支長穴137によっ
て開閉カバー135の回動半径を長くすることができる
ため、ケース151の一部と当接することなくスムーズ
な開閉動作が行える一方、完全に閉じた状態において、
開閉カバー135の回動半径が短くなる方向に移動させ
ることにより細い中間構成部の横幅寸法に合致させるこ
とができる。また、本実施形態においては、開閉カバー
135が軸支されたままの状態で保持されており、従来
のように取り外し方式ではないので、開閉カバー135
を紛失することもなく、更に、その軸支構造が、軸受片
139の向かい合うように突設される軸ピン140に内
側から軸支片136の軸支長穴137を挿入する方式で
あるので、開閉カバー135が上方にも下方にも移動し
ないため、簡単に抜け落ちないという利点がある。
13及び賞球払出装置150のケース151を細く形成
して中間構成部の横幅寸法L2を細くしたときに、開閉
カバー135の開閉動作がケース151の高さ寸法によ
って規制されるような場合でも、軸支長穴137によっ
て開閉カバー135の回動半径を長くすることができる
ため、ケース151の一部と当接することなくスムーズ
な開閉動作が行える一方、完全に閉じた状態において、
開閉カバー135の回動半径が短くなる方向に移動させ
ることにより細い中間構成部の横幅寸法に合致させるこ
とができる。また、本実施形態においては、開閉カバー
135が軸支されたままの状態で保持されており、従来
のように取り外し方式ではないので、開閉カバー135
を紛失することもなく、更に、その軸支構造が、軸受片
139の向かい合うように突設される軸ピン140に内
側から軸支片136の軸支長穴137を挿入する方式で
あるので、開閉カバー135が上方にも下方にも移動し
ないため、簡単に抜け落ちないという利点がある。
【0046】なお、開閉カバー135に工夫を施さない
場合には、図14に示すように、軸ピン140と通路壁
142までの横幅寸法(中間構成部の横幅寸法)は、折
角、通路体113及び賞球払出装置150を細く形成し
ても、賞球払出装置150のケース151と軸ピン14
0までの距離L3よりも短くすることができない。しか
し、図14に示す場合には、通路体113及び賞球払出
装置150を細く形成してある分、図15に示す従来の
通路体113及び賞球払出装置150が設けられる中間
構成部の横幅寸法L4よりも小さく形成することができ
る。何故なら、従来の通路体113の左右屈曲部115
aの横幅寸法が賞球払出装置150のケース151と軸
ピン140までの距離L3よりも長かったからである。
場合には、図14に示すように、軸ピン140と通路壁
142までの横幅寸法(中間構成部の横幅寸法)は、折
角、通路体113及び賞球払出装置150を細く形成し
ても、賞球払出装置150のケース151と軸ピン14
0までの距離L3よりも短くすることができない。しか
し、図14に示す場合には、通路体113及び賞球払出
装置150を細く形成してある分、図15に示す従来の
通路体113及び賞球払出装置150が設けられる中間
構成部の横幅寸法L4よりも小さく形成することができ
る。何故なら、従来の通路体113の左右屈曲部115
aの横幅寸法が賞球払出装置150のケース151と軸
ピン140までの距離L3よりも長かったからである。
【0047】次に、上記した開閉カバー135によって
被覆される賞球払出装置150の構成について図10乃
至図13を参照して説明する。賞球払出装置150は、
前述したように直方体状のケース151内に集約して形
成されるが、このケース151は、左右に分割されてそ
れらを組み付けることにより完成される。しかして、各
ケース151a,151bには、その前方に前記通路体
113の2列の玉通路113a,113bと連通する玉
通路153(各ケース151a,151bの内部構造
は、ほぼ左右対称であるため符号のa,bを省略する)
が「く」字状に屈曲形成されており、その玉通路153
の上端の玉入口152から入った賞球を玉通路153の
途中に設けたスプロケット175で1個づつ区切って玉
通路153の下端の排出口154から排出するようにな
っている。
被覆される賞球払出装置150の構成について図10乃
至図13を参照して説明する。賞球払出装置150は、
前述したように直方体状のケース151内に集約して形
成されるが、このケース151は、左右に分割されてそ
れらを組み付けることにより完成される。しかして、各
ケース151a,151bには、その前方に前記通路体
113の2列の玉通路113a,113bと連通する玉
通路153(各ケース151a,151bの内部構造
は、ほぼ左右対称であるため符号のa,bを省略する)
が「く」字状に屈曲形成されており、その玉通路153
の上端の玉入口152から入った賞球を玉通路153の
途中に設けたスプロケット175で1個づつ区切って玉
通路153の下端の排出口154から排出するようにな
っている。
【0048】スプロケット175は、玉通路153の屈
曲部の下方に臨むように回転軸190にワッシャ191
を介して回転自在に軸支されるものである。より詳細に
説明すると、スプロケット175は、円柱状の部材の両
端に賞球を受け入れる間隔を保持して突設される複数
(3つ)の突出部178と、各突出部178の基部に設
けられて突出部178間に賞球を受け入れ誘導するため
の凹部177と、円柱状の部材の外周に沿って突設され
るギヤ176と、該ギヤ176の一側外周に沿って突設
される複数(6つ)の検出突片179と、が合成樹脂に
よって一体的に成形されたものであり、その円筒状の部
材の中心に穿設された中心穴180を、一方のケース1
05aのほぼ中心よりやや下方前方に挿入支持される回
転軸190に挿入して回転自在に支持される。なお、回
転軸190の他端は、他方のケース151bを組み付け
たときに、ケース151bに形成される支持穴192に
支持されるようになっている。
曲部の下方に臨むように回転軸190にワッシャ191
を介して回転自在に軸支されるものである。より詳細に
説明すると、スプロケット175は、円柱状の部材の両
端に賞球を受け入れる間隔を保持して突設される複数
(3つ)の突出部178と、各突出部178の基部に設
けられて突出部178間に賞球を受け入れ誘導するため
の凹部177と、円柱状の部材の外周に沿って突設され
るギヤ176と、該ギヤ176の一側外周に沿って突設
される複数(6つ)の検出突片179と、が合成樹脂に
よって一体的に成形されたものであり、その円筒状の部
材の中心に穿設された中心穴180を、一方のケース1
05aのほぼ中心よりやや下方前方に挿入支持される回
転軸190に挿入して回転自在に支持される。なお、回
転軸190の他端は、他方のケース151bを組み付け
たときに、ケース151bに形成される支持穴192に
支持されるようになっている。
【0049】上記のように回転自在に軸支されるスプロ
ケット175は、玉通路153の後方に形成されるモー
タ収容空間160に収容支持されるステッピングモータ
163によって回転駆動される。即ち、ステッピングモ
ータ163は、一方のケース151aの前面を閉塞する
ように設けられるモータ固定板162に固定され、その
モータ固定板162の前方に出力軸164を突出してギ
ヤ165が固着される。このギヤ165は、前記ギヤ1
76と噛合するようになっている。また、ステッピング
モータ163の上部には、コネクタ167及び導電線1
68が実装される基板166(プリント配線基板)が設
けられるが、この基板166は、ステッピングモータ1
63から延びる銅線がハンダ付けされた状態だけで接続
され、モータ固定板162に対しては、そのほぼ中央部
が当接した状態となっているだけである。コネクタ16
7は、外部からの配線(後述する賞球払出制御基板25
7からの配線)が接続されるものであり、導電線168
は、基板166と玉通過センサ171及びフォトセンサ
172が設けられるセンサ基板169とを接続するもの
である。センサ基板169は、該基板169に穿設され
る支持穴170を後述する仕切部材193の基板係止ピ
ン196に挿入することにより固定されるものである。
ケット175は、玉通路153の後方に形成されるモー
タ収容空間160に収容支持されるステッピングモータ
163によって回転駆動される。即ち、ステッピングモ
ータ163は、一方のケース151aの前面を閉塞する
ように設けられるモータ固定板162に固定され、その
モータ固定板162の前方に出力軸164を突出してギ
ヤ165が固着される。このギヤ165は、前記ギヤ1
76と噛合するようになっている。また、ステッピング
モータ163の上部には、コネクタ167及び導電線1
68が実装される基板166(プリント配線基板)が設
けられるが、この基板166は、ステッピングモータ1
63から延びる銅線がハンダ付けされた状態だけで接続
され、モータ固定板162に対しては、そのほぼ中央部
が当接した状態となっているだけである。コネクタ16
7は、外部からの配線(後述する賞球払出制御基板25
7からの配線)が接続されるものであり、導電線168
は、基板166と玉通過センサ171及びフォトセンサ
172が設けられるセンサ基板169とを接続するもの
である。センサ基板169は、該基板169に穿設され
る支持穴170を後述する仕切部材193の基板係止ピ
ン196に挿入することにより固定されるものである。
【0050】しかして、上記のように構成されるステッ
ピングモータ175をケース151aに固定するのは、
基板166をモータ収容空間160の上部左右に形成さ
れる係合溝181に係合する。この状態でモータ固定板
162に穿設される貫通穴173,174(173は、
図10において1個しか描かれていないが、対角線上に
もう1個ある)がケース151の位置決め穴183,1
84及び止着穴182に対応した位置となり、その状態
で他方のケース151bに突設される位置決め突部18
6,187を位置決め穴183,184に挿入すること
により、モータ固定板162が位置決め穴183,18
4を有するボスと位置決め突部186,187を有する
ボスとに挟持されて位置決め支持され、最終的にケース
151bのネジ穴185から止めネジ208を挿入して
止着穴182を止めることにより、モータ固定板162
がケース151内に強固に固定されることとなる。な
お、一方のケース151aと他方のケース151bとの
ネジ止めは、上記した止着穴182とネジ穴185の他
に、これと対角線上に位置する止着穴188とネジ穴1
89とに止めネジ208を螺着することによっても行わ
れる。つまり、本実施形態における賞球払出装置150
の最終的な組み付けは、2本の止めネジ208だけで組
み付けることができるようになっているものである。
ピングモータ175をケース151aに固定するのは、
基板166をモータ収容空間160の上部左右に形成さ
れる係合溝181に係合する。この状態でモータ固定板
162に穿設される貫通穴173,174(173は、
図10において1個しか描かれていないが、対角線上に
もう1個ある)がケース151の位置決め穴183,1
84及び止着穴182に対応した位置となり、その状態
で他方のケース151bに突設される位置決め突部18
6,187を位置決め穴183,184に挿入すること
により、モータ固定板162が位置決め穴183,18
4を有するボスと位置決め突部186,187を有する
ボスとに挟持されて位置決め支持され、最終的にケース
151bのネジ穴185から止めネジ208を挿入して
止着穴182を止めることにより、モータ固定板162
がケース151内に強固に固定されることとなる。な
お、一方のケース151aと他方のケース151bとの
ネジ止めは、上記した止着穴182とネジ穴185の他
に、これと対角線上に位置する止着穴188とネジ穴1
89とに止めネジ208を螺着することによっても行わ
れる。つまり、本実施形態における賞球払出装置150
の最終的な組み付けは、2本の止めネジ208だけで組
み付けることができるようになっているものである。
【0051】なお、ステップングモータ163の後面が
臨む一方のケース151aの側面には、円形状の放熱穴
161が形成され、コネクタ167が臨む両方のケース
151a,151bの後部上面には、コネクタ167に
接続するための接続開口159が形成されている。
臨む一方のケース151aの側面には、円形状の放熱穴
161が形成され、コネクタ167が臨む両方のケース
151a,151bの後部上面には、コネクタ167に
接続するための接続開口159が形成されている。
【0052】上記のようにしてモータ固定板162及び
基板166が固定された状態においては、ステッピング
モータ163の出力軸164に固定されるギヤ165
(以下、小径ギヤという)とスプロケット175のギヤ
176(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態とな
る(ギヤ比は、1対2)。また、スプロケット175
は、図12に示すように、回転に伴ってその突出部17
8及び凹部177が玉通路153の内部に侵入するよう
になっており、玉通路153の屈曲部で突出部178間
に受け入れた賞球を収納したまま回転して斜め下方地点
でリリースして排出口154から賞球を払い出すように
なっている。なお、スプロケット175の大径ギヤ17
6の左右に形成される突出部178と凹部177とは、
相互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉
通路153から払い出される賞球と他方の玉通路153
から払い出される賞球とは、同時に払い出されることは
なく、交互に払い出されることとなる。また、突出部1
78間に受け入れられた賞球は、凹部177で受け止め
られるだけでなく、各ケース151a,151bの内壁
から突出されて回転軸190と突出部178との間に挿
入位置する円弧状の誘導片156によっても案内されて
いると共に、その誘導片156と対向する位置に形成さ
れるレバー臨設開口155に臨んで揺動自在に設けられ
る玉通過検出部材200の玉接触片202と接触するよ
うになっている。
基板166が固定された状態においては、ステッピング
モータ163の出力軸164に固定されるギヤ165
(以下、小径ギヤという)とスプロケット175のギヤ
176(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態とな
る(ギヤ比は、1対2)。また、スプロケット175
は、図12に示すように、回転に伴ってその突出部17
8及び凹部177が玉通路153の内部に侵入するよう
になっており、玉通路153の屈曲部で突出部178間
に受け入れた賞球を収納したまま回転して斜め下方地点
でリリースして排出口154から賞球を払い出すように
なっている。なお、スプロケット175の大径ギヤ17
6の左右に形成される突出部178と凹部177とは、
相互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉
通路153から払い出される賞球と他方の玉通路153
から払い出される賞球とは、同時に払い出されることは
なく、交互に払い出されることとなる。また、突出部1
78間に受け入れられた賞球は、凹部177で受け止め
られるだけでなく、各ケース151a,151bの内壁
から突出されて回転軸190と突出部178との間に挿
入位置する円弧状の誘導片156によっても案内されて
いると共に、その誘導片156と対向する位置に形成さ
れるレバー臨設開口155に臨んで揺動自在に設けられ
る玉通過検出部材200の玉接触片202と接触するよ
うになっている。
【0053】そこで、上記した玉通過検出部材200を
取り付ける構造について説明すると、ケース151の前
方部には、図11に示すように、一方のケース151a
側に構成される玉通路153の内側側壁を構成する側面
形状逆L字状の仕切部材193が配置されるが、この仕
切部材193は、図10に示すように、ケース151
a,151bの後部側面に形成される挟持切欠158に
その後部に突設される挟持凸部194を挟持させること
により位置決め固定されると共に、図13に示すよう
に、ケース151aの上下辺内にきれいに納まるように
配置される。そして、この仕切部材193には、その後
方上部に他方のケース151bの玉入口152に入った
賞球を玉通路153内にスムーズに導くための誘導片1
95が突設されると共に、その側面一側の前方に基板係
止ピン196が突設され、その基板係止ピン196の後
方に係止ピン197が突設され、更に、基板係止ピン1
96と係止ピン197との間に貫通穴198が形成され
ている。
取り付ける構造について説明すると、ケース151の前
方部には、図11に示すように、一方のケース151a
側に構成される玉通路153の内側側壁を構成する側面
形状逆L字状の仕切部材193が配置されるが、この仕
切部材193は、図10に示すように、ケース151
a,151bの後部側面に形成される挟持切欠158に
その後部に突設される挟持凸部194を挟持させること
により位置決め固定されると共に、図13に示すよう
に、ケース151aの上下辺内にきれいに納まるように
配置される。そして、この仕切部材193には、その後
方上部に他方のケース151bの玉入口152に入った
賞球を玉通路153内にスムーズに導くための誘導片1
95が突設されると共に、その側面一側の前方に基板係
止ピン196が突設され、その基板係止ピン196の後
方に係止ピン197が突設され、更に、基板係止ピン1
96と係止ピン197との間に貫通穴198が形成され
ている。
【0054】そして、上記した基板係止ピン196に
は、前述したセンサ基板169の支持穴170が挿入さ
れてセンサ基板169を支持し、前記貫通穴198に
は、一方のケース151aに挿入支持される揺動軸19
9にワッシャ206を介して揺動自在に軸支される玉通
過検出部材200が貫通するようになっている。なお、
揺動軸199の他端は、他方のケース151bに形成さ
れる支持穴207に支持されるようになっている。
は、前述したセンサ基板169の支持穴170が挿入さ
れてセンサ基板169を支持し、前記貫通穴198に
は、一方のケース151aに挿入支持される揺動軸19
9にワッシャ206を介して揺動自在に軸支される玉通
過検出部材200が貫通するようになっている。なお、
揺動軸199の他端は、他方のケース151bに形成さ
れる支持穴207に支持されるようになっている。
【0055】揺動軸199に支持される玉通過検出部材
200は、図10に示すように、その両端後部に穿設さ
れる軸穴201に前記揺動軸199が揺動自在に軸支さ
れると共に、その両端に下方に向かって玉接触片202
が垂下され、更に、そのほぼ中央に前方に向かって検出
片203が突設されている。検出片203の上部に切欠
形成される係止片204には、前記係止ピン197にそ
の一端が係止されるスプリング205の他端が係止され
るようになっている。
200は、図10に示すように、その両端後部に穿設さ
れる軸穴201に前記揺動軸199が揺動自在に軸支さ
れると共に、その両端に下方に向かって玉接触片202
が垂下され、更に、そのほぼ中央に前方に向かって検出
片203が突設されている。検出片203の上部に切欠
形成される係止片204には、前記係止ピン197にそ
の一端が係止されるスプリング205の他端が係止され
るようになっている。
【0056】しかして、玉接触片202は、各玉通路1
53のレバー臨設開口155に臨むようにスプリング2
05によって付勢されており、スプロケット175によ
って移動させめられる賞球があるときにスプリング20
5の付勢力に抗して玉通過検出部材200を揺動せし
め、その揺動動作によって検出片203が玉通過センサ
171内に侵入して賞球の払い出し動作が確実に行われ
たか否かを検出することができるものである。なお、賞
球の払出個数を検出するためのセンサは、フォトセンサ
172であり、そのフォトセンサ172は、大径ギヤ1
76の裏面に突出形成される前記検出突片179が横切
ることにより、検出動作を行うようになっている。
53のレバー臨設開口155に臨むようにスプリング2
05によって付勢されており、スプロケット175によ
って移動させめられる賞球があるときにスプリング20
5の付勢力に抗して玉通過検出部材200を揺動せし
め、その揺動動作によって検出片203が玉通過センサ
171内に侵入して賞球の払い出し動作が確実に行われ
たか否かを検出することができるものである。なお、賞
球の払出個数を検出するためのセンサは、フォトセンサ
172であり、そのフォトセンサ172は、大径ギヤ1
76の裏面に突出形成される前記検出突片179が横切
ることにより、検出動作を行うようになっている。
【0057】以上、本実施形態に係る賞球払出装置15
0の構成について詳細に説明してきたが、本実施形態に
係る賞球払出装置150は、賞球が一列状に流下する玉
通路153が形成されるケース151内に玉通路153
に臨んで賞球を1個ずつ受け入れて払い出すためのスプ
ロケット175と該スプロケット175を駆動するステ
ッピングモータ163とを収容して構成され、しかも、
スプロケット175の回転軸190とステッピングモー
タ163の出力軸164とを平行状に配置すると共にス
プロケット175の回転軸190とステッピングモータ
163の出力軸164とをギヤ176,165で連結し
たので、図11に示すように、玉通路153、スプロケ
ット175、及びステッピングモータ163が機構板7
0に対して平行状に配置されるため、その横幅寸法Wが
奥行幅寸法Dより短く、且つ横幅寸法Wが従来のように
ステッピングモータの出力軸にスプロケットを直接固着
したものに比べて大幅に縮小することができるので、賞
球払出装置150が設けられる機構板70の中間構成部
の横幅寸法も小さくでき、逆に機構板70のコ字状開口
窓71の内のり横幅寸法を大きく形成できるため、近年
の複雑化し且つ大型化しつつある裏面構造を有する遊技
盤に容易に対応することができ、引いては、遊技盤の遊
技装置の配置等に関する設計の自由度が増す。
0の構成について詳細に説明してきたが、本実施形態に
係る賞球払出装置150は、賞球が一列状に流下する玉
通路153が形成されるケース151内に玉通路153
に臨んで賞球を1個ずつ受け入れて払い出すためのスプ
ロケット175と該スプロケット175を駆動するステ
ッピングモータ163とを収容して構成され、しかも、
スプロケット175の回転軸190とステッピングモー
タ163の出力軸164とを平行状に配置すると共にス
プロケット175の回転軸190とステッピングモータ
163の出力軸164とをギヤ176,165で連結し
たので、図11に示すように、玉通路153、スプロケ
ット175、及びステッピングモータ163が機構板7
0に対して平行状に配置されるため、その横幅寸法Wが
奥行幅寸法Dより短く、且つ横幅寸法Wが従来のように
ステッピングモータの出力軸にスプロケットを直接固着
したものに比べて大幅に縮小することができるので、賞
球払出装置150が設けられる機構板70の中間構成部
の横幅寸法も小さくでき、逆に機構板70のコ字状開口
窓71の内のり横幅寸法を大きく形成できるため、近年
の複雑化し且つ大型化しつつある裏面構造を有する遊技
盤に容易に対応することができ、引いては、遊技盤の遊
技装置の配置等に関する設計の自由度が増す。
【0058】また、図12に示すように、スプロケット
175の外周に形成されるギヤ176とステッピングモ
ータ163の出力軸164に固着されるギヤ165との
歯数の関係において、大径ギヤ176の歯数の方が小径
ギヤ165の歯数よりも多くなるように形成されている
ので、ステップ数の荒さに起因して発生する振動が大き
くなるという小型のステッピングモータ163の有する
欠点を小径ギヤ165と大径ギヤ176とのギヤ比によ
って弱めることができるため、長期間に亘ってスムーズ
な賞球の払出動作が行われると共に賞球からステッピン
グモータ163に係る負荷を弱めることができるため、
耐久性を向上させることができる。
175の外周に形成されるギヤ176とステッピングモ
ータ163の出力軸164に固着されるギヤ165との
歯数の関係において、大径ギヤ176の歯数の方が小径
ギヤ165の歯数よりも多くなるように形成されている
ので、ステップ数の荒さに起因して発生する振動が大き
くなるという小型のステッピングモータ163の有する
欠点を小径ギヤ165と大径ギヤ176とのギヤ比によ
って弱めることができるため、長期間に亘ってスムーズ
な賞球の払出動作が行われると共に賞球からステッピン
グモータ163に係る負荷を弱めることができるため、
耐久性を向上させることができる。
【0059】また、図11に示すように、スプロケット
175の外周に形成されるギヤ176が常時玉通路15
3内に侵入する大きさに形成されており、しかも、ギヤ
176の側面が一方の玉通路153(ケース151b側
に形成される玉通路)の内側側壁として兼用使用されて
いるので、他方の玉通路153(ケース151a側に形
成される玉通路)の内側側壁として使用される仕切部材
193と同じ部材を一方の玉通路153(ケース151
b側に形成される玉通路)に設ける必要がないので、構
造が簡単となり、また、仮に仕切部材193と同じ部材
を一方の玉通路153(ケース151b側に形成される
玉通路)に設けた場合と比較しても、賞球払出装置15
0の横幅寸法Wを小さく形成することができる。
175の外周に形成されるギヤ176が常時玉通路15
3内に侵入する大きさに形成されており、しかも、ギヤ
176の側面が一方の玉通路153(ケース151b側
に形成される玉通路)の内側側壁として兼用使用されて
いるので、他方の玉通路153(ケース151a側に形
成される玉通路)の内側側壁として使用される仕切部材
193と同じ部材を一方の玉通路153(ケース151
b側に形成される玉通路)に設ける必要がないので、構
造が簡単となり、また、仮に仕切部材193と同じ部材
を一方の玉通路153(ケース151b側に形成される
玉通路)に設けた場合と比較しても、賞球払出装置15
0の横幅寸法Wを小さく形成することができる。
【0060】また、図13に示すように、玉通路153
には、スプロケット175によって受け入れられた賞球
の回転移動中に該賞球によって揺動される玉通過検出部
材200を設け、その玉通過検出部材200の揺動動作
を検出する玉通過センサ171を設けたので、玉の払出
動作が行われたか否かを極めて正確に知ることができ
る。従来の実施形態のように、スプロケットに形成され
る突起によって払出終了を間接的に検出する形式のよう
に、玉の払出があったか否かを予測の元で制御するもの
よりも正確であることは明らかであり、また、賞球の通
過を投受光方式のセンサで検出する形式(玉以外の塵等
で反応する場合もある)のものと比べても、賞球以外の
もので玉通過センサ171が作動しないようになってい
るので、その正確性は、格段に向上している。
には、スプロケット175によって受け入れられた賞球
の回転移動中に該賞球によって揺動される玉通過検出部
材200を設け、その玉通過検出部材200の揺動動作
を検出する玉通過センサ171を設けたので、玉の払出
動作が行われたか否かを極めて正確に知ることができ
る。従来の実施形態のように、スプロケットに形成され
る突起によって払出終了を間接的に検出する形式のよう
に、玉の払出があったか否かを予測の元で制御するもの
よりも正確であることは明らかであり、また、賞球の通
過を投受光方式のセンサで検出する形式(玉以外の塵等
で反応する場合もある)のものと比べても、賞球以外の
もので玉通過センサ171が作動しないようになってい
るので、その正確性は、格段に向上している。
【0061】更に、本実施形態に係る賞球払出装置15
0は、スプロケット175、ステッピングモータ16
3、基板166、モータ固定板162、仕切部材19
3、玉通過検出部材200等の部品を左右のケース15
1a,151bの一方のケース151aに対して所定の
位置に係合配置されるように構成されているので、各部
品を予め一方のケース151aに組み込んだ状態で他方
のケース151bをあてがい、その後、対角線上に位置
する2つのネジ穴185,189に止めネジ208を螺
着するだけの簡単な作業で組み立てることができる。
0は、スプロケット175、ステッピングモータ16
3、基板166、モータ固定板162、仕切部材19
3、玉通過検出部材200等の部品を左右のケース15
1a,151bの一方のケース151aに対して所定の
位置に係合配置されるように構成されているので、各部
品を予め一方のケース151aに組み込んだ状態で他方
のケース151bをあてがい、その後、対角線上に位置
する2つのネジ穴185,189に止めネジ208を螺
着するだけの簡単な作業で組み立てることができる。
【0062】以上で、機構板70の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板70の下部構成部につい
て図2、図16乃至図18を参照して説明する。下部構
成部の後面側には、図2に示すように、その一側上部に
賞球払出通路220が形成され、該賞球払出通路220
の下端に上皿連通口221が形成されている。この上皿
連通口221は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿
12に賞球を導くものである。上皿連通口221の一側
側方には、連絡通路222が接続され、該連絡通路22
2の末端に余剰玉通路223が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿12が賞
球で満杯となり、遂には上皿連通口221に到達してさ
らに賞球が払出続けられたときには、賞球は連絡通路2
22を介して余剰玉通路223に導かれ、その後、前記
接続樋(図示しない)を介して前記下皿21に排出され
る。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、下
皿21も満杯になるが、図18に示すように、余剰玉通
路223の一側側壁に設けられた満タン検知板224部
分にまで到達すると、満タン検知板224が賞球に押圧
されて上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、
これによって満タンスイッチ225がONされて、賞球
払出装置150のステッピングモータ163の駆動を停
止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応
じて打球発射装置63の打球モータ64の駆動も停止さ
れる。なお、上記した賞球払出通路220、玉抜き通路
90、連絡通路222、及び余剰玉通路223の後面
は、下部通路カバー体226によって覆われている。
の説明を終了し、次に、機構板70の下部構成部につい
て図2、図16乃至図18を参照して説明する。下部構
成部の後面側には、図2に示すように、その一側上部に
賞球払出通路220が形成され、該賞球払出通路220
の下端に上皿連通口221が形成されている。この上皿
連通口221は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿
12に賞球を導くものである。上皿連通口221の一側
側方には、連絡通路222が接続され、該連絡通路22
2の末端に余剰玉通路223が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿12が賞
球で満杯となり、遂には上皿連通口221に到達してさ
らに賞球が払出続けられたときには、賞球は連絡通路2
22を介して余剰玉通路223に導かれ、その後、前記
接続樋(図示しない)を介して前記下皿21に排出され
る。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、下
皿21も満杯になるが、図18に示すように、余剰玉通
路223の一側側壁に設けられた満タン検知板224部
分にまで到達すると、満タン検知板224が賞球に押圧
されて上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、
これによって満タンスイッチ225がONされて、賞球
払出装置150のステッピングモータ163の駆動を停
止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応
じて打球発射装置63の打球モータ64の駆動も停止さ
れる。なお、上記した賞球払出通路220、玉抜き通路
90、連絡通路222、及び余剰玉通路223の後面
は、下部通路カバー体226によって覆われている。
【0063】一方、下部構成部の前面側(遊技盤40に
当接する側)には、図17に示すように、そのほぼ中程
に入賞玉集合樋227が傾斜状に設けられている。この
入賞玉集合樋227は、遊技盤40の可変入賞球装置4
2等に入賞した入賞玉であって前記第3入賞玉集合カバ
ー体52によって導かれた入賞玉を入賞玉入口228か
ら受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて後述する入
賞玉処理装置235に誘導するものである。そして、入
賞玉集合樋227の下流側が入賞玉を1個ずつ流下させ
る入賞玉誘導路230となっており、その入賞玉誘導路
230の末端に下部構成部の前面側から後面側に貫通す
る貫通穴232が形成され、該貫通穴232に連通する
入賞玉処理通路233を有する入賞玉処理装置235が
下部構成部の後面側に着脱自在に取り付けられている。
入賞玉処理装置235の入賞玉処理通路233の末端に
は、後面側に形成される入賞玉排出通路234が連通さ
れている。なお、入賞玉誘導路230を入口部分を構成
する上面には、弾性変形可能な玉詰まり防止部材231
が傾斜状に設けられて、入賞玉を一列に整列させてい
る。また、入賞玉入口228のほぼ中央には、遊技盤4
0を遊技盤収納枠58に押圧保持する遊技盤係止レバー
(図示しない)のための逃げ凹部229が形成されてい
る。
当接する側)には、図17に示すように、そのほぼ中程
に入賞玉集合樋227が傾斜状に設けられている。この
入賞玉集合樋227は、遊技盤40の可変入賞球装置4
2等に入賞した入賞玉であって前記第3入賞玉集合カバ
ー体52によって導かれた入賞玉を入賞玉入口228か
ら受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて後述する入
賞玉処理装置235に誘導するものである。そして、入
賞玉集合樋227の下流側が入賞玉を1個ずつ流下させ
る入賞玉誘導路230となっており、その入賞玉誘導路
230の末端に下部構成部の前面側から後面側に貫通す
る貫通穴232が形成され、該貫通穴232に連通する
入賞玉処理通路233を有する入賞玉処理装置235が
下部構成部の後面側に着脱自在に取り付けられている。
入賞玉処理装置235の入賞玉処理通路233の末端に
は、後面側に形成される入賞玉排出通路234が連通さ
れている。なお、入賞玉誘導路230を入口部分を構成
する上面には、弾性変形可能な玉詰まり防止部材231
が傾斜状に設けられて、入賞玉を一列に整列させてい
る。また、入賞玉入口228のほぼ中央には、遊技盤4
0を遊技盤収納枠58に押圧保持する遊技盤係止レバー
(図示しない)のための逃げ凹部229が形成されてい
る。
【0064】ところで、上記した賞球払出通路220、
玉抜き通路90、連絡通路222、及び余剰玉通路22
3の後面は、前述したように、下部通路カバー体226
によって覆われるが、本実施形態においては、配線接続
の利便性を考慮して賞球払出制御基板257を収納する
基板収納ボックス258が枠基体3の軸支側又は機構板
120の軸支側の前記上皿連通口221の下方であって
玉抜き通路90と余剰玉通路223とによって形成され
る空間の上面部分に設けられる関係上、下部構成部の開
放側寄りの隅角部に入賞玉処理装置235が収納設置さ
れる入賞玉処理装置設置部240とされ、その入賞玉処
理装置設置部240内に入賞玉処理装置235が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー244によって閉塞
される。したがって、上述した入賞玉集合樋227は、
従来の機構板に形成されるものと逆方向の機構板70の
開放側に向かって下り傾斜するように構成されている。
玉抜き通路90、連絡通路222、及び余剰玉通路22
3の後面は、前述したように、下部通路カバー体226
によって覆われるが、本実施形態においては、配線接続
の利便性を考慮して賞球払出制御基板257を収納する
基板収納ボックス258が枠基体3の軸支側又は機構板
120の軸支側の前記上皿連通口221の下方であって
玉抜き通路90と余剰玉通路223とによって形成され
る空間の上面部分に設けられる関係上、下部構成部の開
放側寄りの隅角部に入賞玉処理装置235が収納設置さ
れる入賞玉処理装置設置部240とされ、その入賞玉処
理装置設置部240内に入賞玉処理装置235が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー244によって閉塞
される。したがって、上述した入賞玉集合樋227は、
従来の機構板に形成されるものと逆方向の機構板70の
開放側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0065】入賞玉処理装置設置部240に収納される
入賞玉処理装置235は、前記入賞玉処理通路233
と、該入賞玉処理通路233の途中に設けられる入賞玉
検出器237と、該入賞玉検出器237の前後で入賞玉
を1個ずつ受け止めその後下方に流下せしめる玉止め部
材238と、該玉止め部材238を駆動する入賞玉排出
ソレノイド239と、がセット板236に集約して構成
され、そのセット板236を入賞玉処理装置設置部24
0内に着脱自在に取り付け得るようになっている。
入賞玉処理装置235は、前記入賞玉処理通路233
と、該入賞玉処理通路233の途中に設けられる入賞玉
検出器237と、該入賞玉検出器237の前後で入賞玉
を1個ずつ受け止めその後下方に流下せしめる玉止め部
材238と、該玉止め部材238を駆動する入賞玉排出
ソレノイド239と、がセット板236に集約して構成
され、そのセット板236を入賞玉処理装置設置部24
0内に着脱自在に取り付け得るようになっている。
【0066】上記した入賞玉処理装置235の作用につ
いて簡単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド2
39がOFFである通常の状態においては、入賞玉が入
賞玉検出器237によって検出される状態で玉止め部材
238の下部が入賞玉検出器237の下方に突出してい
る。そのような状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉
検出器237によって検出されると、その検出信号が後
述する基板収納ボックス258内に収納されるの賞球払
出制御基板257に送られ、これにより前記賞球払出装
置150が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が
行われる。そして、所定個数の賞球の払出をするための
駆動信号が賞球払出装置150に賞球払出制御基板25
7から送られると、賞球払出制御基板257から入賞玉
排出ソレノイド239に駆動信号が送られて入賞玉排出
ソレノイド239を所定時間ONする。入賞玉排出ソレ
ノイド239がONすると、玉止め部材238が次の入
賞玉の入賞玉検出器237への侵入を阻止しながら入賞
玉検出器237によって検出されていた入賞玉を下流側
に開放する。そして、一定時間が経過して入賞玉排出ソ
レノイド239がOFFになると、玉止め部材238が
再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出器237
に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が行われ
る。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイド23
9に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説明し
たように、賞球払出装置150への駆動信号が送られた
直後に入賞玉排出ソレノイド239に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行
うことができるという利点がある。
いて簡単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド2
39がOFFである通常の状態においては、入賞玉が入
賞玉検出器237によって検出される状態で玉止め部材
238の下部が入賞玉検出器237の下方に突出してい
る。そのような状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉
検出器237によって検出されると、その検出信号が後
述する基板収納ボックス258内に収納されるの賞球払
出制御基板257に送られ、これにより前記賞球払出装
置150が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が
行われる。そして、所定個数の賞球の払出をするための
駆動信号が賞球払出装置150に賞球払出制御基板25
7から送られると、賞球払出制御基板257から入賞玉
排出ソレノイド239に駆動信号が送られて入賞玉排出
ソレノイド239を所定時間ONする。入賞玉排出ソレ
ノイド239がONすると、玉止め部材238が次の入
賞玉の入賞玉検出器237への侵入を阻止しながら入賞
玉検出器237によって検出されていた入賞玉を下流側
に開放する。そして、一定時間が経過して入賞玉排出ソ
レノイド239がOFFになると、玉止め部材238が
再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出器237
に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が行われ
る。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイド23
9に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説明し
たように、賞球払出装置150への駆動信号が送られた
直後に入賞玉排出ソレノイド239に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行
うことができるという利点がある。
【0067】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置235は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の
賞球が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するよう
にしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が証
拠玉として残留するため、遊技者との間でトラブルが生
じることがない。なお、バックアップ機能がある場合に
は、このような入賞玉処理装置235を使用することな
く、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった
入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしても良
い。また、入賞玉検出器237がONしたときには、前
記払出LED9が所定時間点灯するようになっている。
理装置235は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の
賞球が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するよう
にしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が証
拠玉として残留するため、遊技者との間でトラブルが生
じることがない。なお、バックアップ機能がある場合に
は、このような入賞玉処理装置235を使用することな
く、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった
入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしても良
い。また、入賞玉検出器237がONしたときには、前
記払出LED9が所定時間点灯するようになっている。
【0068】なお、入賞玉集合樋227の下方中央に
は、前述した枠基体3の裏面下部中央に形成されるアウ
ト玉の誘導通路の末端に対応するアウト玉受部241が
形成され、該アウト玉受部241の末端に前後に貫通す
る貫通誘導部242が開設され、該貫通誘導部242に
連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路243が
下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排出通
路243の末端には、前記入賞玉処理装置235で処理
された入賞玉が流下する入賞玉排出通路234と合流し
て弾球遊技機1の外部に排出されるようになっている。
また、本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出す
る入賞玉排出通路234の出口と前記玉抜き通路90の
出口とが、図18に示すように、余剰玉通路223を挟
んで左右に分離して形成されているので、計数装置を内
蔵するアウト玉箱300(島台側に固定される)を入賞
玉排出通路234側だけに臨むように配置すれば、打ち
込み玉だけを正確に計数することができる。
は、前述した枠基体3の裏面下部中央に形成されるアウ
ト玉の誘導通路の末端に対応するアウト玉受部241が
形成され、該アウト玉受部241の末端に前後に貫通す
る貫通誘導部242が開設され、該貫通誘導部242に
連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路243が
下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排出通
路243の末端には、前記入賞玉処理装置235で処理
された入賞玉が流下する入賞玉排出通路234と合流し
て弾球遊技機1の外部に排出されるようになっている。
また、本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出す
る入賞玉排出通路234の出口と前記玉抜き通路90の
出口とが、図18に示すように、余剰玉通路223を挟
んで左右に分離して形成されているので、計数装置を内
蔵するアウト玉箱300(島台側に固定される)を入賞
玉排出通路234側だけに臨むように配置すれば、打ち
込み玉だけを正確に計数することができる。
【0069】また、下部構成部の裏面には、図4に示す
ように、中間構成部から垂下される配線や賞球払出制御
基板257と入賞玉処理装置235及び満タンスイッチ
225とを接続する配線等を収納すると共に剛性を増す
ためのリブ276や配線収納リブ277が突設されると
共に、その敷設される配線を掛け止める配線掛止部27
8が形成されている。なお、中間構成部から垂下される
配線のうち、一本の配線が入賞玉処理装置設置部240
の外側に延設された延設部273の下部に形成されるモ
ータ用コネクタ係止部275に係止されるコネクタ27
9に接続されているが、このコネクタ279は、前記打
球発射装置63に電源を供給するものである。また、延
設部273の上部前面には、図18に示すように、前記
機構板係止レバー102と全く同じ機構板係止レバー2
74が回転自在に設けられており、上部構成部の開放端
部に設けられる前記機構板係止レバー102と共に機構
板70の開放端部で機構板70の閉止状態を保持してい
るので、機構板70の堅固な閉止状態を維持することが
できる。
ように、中間構成部から垂下される配線や賞球払出制御
基板257と入賞玉処理装置235及び満タンスイッチ
225とを接続する配線等を収納すると共に剛性を増す
ためのリブ276や配線収納リブ277が突設されると
共に、その敷設される配線を掛け止める配線掛止部27
8が形成されている。なお、中間構成部から垂下される
配線のうち、一本の配線が入賞玉処理装置設置部240
の外側に延設された延設部273の下部に形成されるモ
ータ用コネクタ係止部275に係止されるコネクタ27
9に接続されているが、このコネクタ279は、前記打
球発射装置63に電源を供給するものである。また、延
設部273の上部前面には、図18に示すように、前記
機構板係止レバー102と全く同じ機構板係止レバー2
74が回転自在に設けられており、上部構成部の開放端
部に設けられる前記機構板係止レバー102と共に機構
板70の開放端部で機構板70の閉止状態を保持してい
るので、機構板70の堅固な閉止状態を維持することが
できる。
【0070】ところで、上記した入賞玉処理装置235
は、入賞玉処理装置カバー244によって被覆される
が、この入賞玉処理装置カバー244は、図16に示す
ように、前述した満タンスイッチ225をも被覆するよ
うに横長なカバー部材で構成されている。しかして、入
賞玉処理装置カバー244は、内部が前記入賞玉処理装
置235と満タンスイッチ225とを収納するような横
長な空間を有するように形成されており、その満タンス
イッチ225側の側面外側に上下に軸支穴(図示しな
い)を有する軸支片246が一体的に形成されている。
また、入賞玉処理装置カバー244の入賞玉処理装置2
35の側面の中程には、側面の前後方向に凹部が形成さ
れ、該凹部の開口端部に係合部247が形成されてい
る。一方、前記下部通路カバー体226には、所定の間
隔を置いて一対の軸受片245が突設され、その一対の
軸受片245の内側に相互に向かい合うように軸ピン
(図示しない)が突設されている。この軸ピンには、内
側から前記軸支片246の軸支穴が係合されるようにな
っている。また、前記係合部247に対応する前記入賞
玉処理装置設置部240の側壁には、係止爪248が突
設形成されている。
は、入賞玉処理装置カバー244によって被覆される
が、この入賞玉処理装置カバー244は、図16に示す
ように、前述した満タンスイッチ225をも被覆するよ
うに横長なカバー部材で構成されている。しかして、入
賞玉処理装置カバー244は、内部が前記入賞玉処理装
置235と満タンスイッチ225とを収納するような横
長な空間を有するように形成されており、その満タンス
イッチ225側の側面外側に上下に軸支穴(図示しな
い)を有する軸支片246が一体的に形成されている。
また、入賞玉処理装置カバー244の入賞玉処理装置2
35の側面の中程には、側面の前後方向に凹部が形成さ
れ、該凹部の開口端部に係合部247が形成されてい
る。一方、前記下部通路カバー体226には、所定の間
隔を置いて一対の軸受片245が突設され、その一対の
軸受片245の内側に相互に向かい合うように軸ピン
(図示しない)が突設されている。この軸ピンには、内
側から前記軸支片246の軸支穴が係合されるようにな
っている。また、前記係合部247に対応する前記入賞
玉処理装置設置部240の側壁には、係止爪248が突
設形成されている。
【0071】上記のように構成される入賞玉処理装置カ
バー244は、係止爪248と係合部247との係合状
態を解除することにより、軸受片245及び軸支片24
6とにより、簡単に開閉動作が行え、入賞玉処理装置2
35内で入賞玉の玉詰まり等のトラブルが生じたとき、
あるいは、満タンスイッチ225に不具合が生じたとき
等に開放して迅速な対応をすることができる。そして、
入賞玉処理装置カバー244が軸支されたままの状態で
保持されており、従来のように取り外し方式ではないの
で、入賞玉処理装置カバー244が紛失することもな
く、更に、その軸支構造が、軸受片245の向かい合う
ように突設される軸ピンに内側から軸支片246の軸支
穴を挿入する方式であるので、入賞玉処理装置カバー2
44が上方にも下方にも移動しないため、簡単に抜け落
ちないという利点がある。
バー244は、係止爪248と係合部247との係合状
態を解除することにより、軸受片245及び軸支片24
6とにより、簡単に開閉動作が行え、入賞玉処理装置2
35内で入賞玉の玉詰まり等のトラブルが生じたとき、
あるいは、満タンスイッチ225に不具合が生じたとき
等に開放して迅速な対応をすることができる。そして、
入賞玉処理装置カバー244が軸支されたままの状態で
保持されており、従来のように取り外し方式ではないの
で、入賞玉処理装置カバー244が紛失することもな
く、更に、その軸支構造が、軸受片245の向かい合う
ように突設される軸ピンに内側から軸支片246の軸支
穴を挿入する方式であるので、入賞玉処理装置カバー2
44が上方にも下方にも移動しないため、簡単に抜け落
ちないという利点がある。
【0072】次に、上記した入賞玉処理装置カバー24
4の側方に設けられる賞球払出制御基板257について
説明する。賞球払出制御基板257には、賞球払出装置
150や入賞玉処理装置235、上皿12に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置3
0からの配線を接続するためのコネクタ端子259(複
数),263や、例えば玉切れ検出センサ114の作動
時に打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止
モードスイッチ262、故障の種類を数値で表示するエ
ラー表示器260、制御動作のプログラム暴走時等にリ
セットするリセットスイッチ261等が設けられてい
る。
4の側方に設けられる賞球払出制御基板257について
説明する。賞球払出制御基板257には、賞球払出装置
150や入賞玉処理装置235、上皿12に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置3
0からの配線を接続するためのコネクタ端子259(複
数),263や、例えば玉切れ検出センサ114の作動
時に打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止
モードスイッチ262、故障の種類を数値で表示するエ
ラー表示器260、制御動作のプログラム暴走時等にリ
セットするリセットスイッチ261等が設けられてい
る。
【0073】しかして、賞球払出制御基板257は、前
記入賞玉検出器237からの入賞玉信号を受けて賞球払
出装置150のステッピングモータ163に駆動開始信
号を導出し、賞球払出装置150内に設けられるフォト
センサ172からの信号を計数してその計数値が予め定
めた賞球数となったときにステッピングモータ163に
駆動停止信号を導出して賞球の払出動作を停止させる。
また、ステッピングモータ163に駆動開始信号を導出
すると共に、入賞玉処理装置235の入賞玉排出ソレノ
イド239に駆動信号を与える。また、前記玉切れ検出
センサ114や満タンスイッチ225からの信号があっ
たときには、その入賞に対する払出動作が終了した時点
又は直ちにステッピングモータ163に停止信号を導出
するようになっている。また、賞球数が2種類(又は2
種類以上)ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数
を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作を
優先的に実行するようにすれば良い。このようにすれ
ば、仮に停電等で記憶値が消去されても、遊技者に相対
的に多い払出賞球数で払い出すことができるからであ
る。このことを考慮しなければ、いずれを記憶するよう
に設計しても良い。また、同様にカードユニット装置3
0からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも上記と
同様の動作により所定個数(例えば、25個/100
円)の遊技玉を賞球払出装置150によって払い出す。
記入賞玉検出器237からの入賞玉信号を受けて賞球払
出装置150のステッピングモータ163に駆動開始信
号を導出し、賞球払出装置150内に設けられるフォト
センサ172からの信号を計数してその計数値が予め定
めた賞球数となったときにステッピングモータ163に
駆動停止信号を導出して賞球の払出動作を停止させる。
また、ステッピングモータ163に駆動開始信号を導出
すると共に、入賞玉処理装置235の入賞玉排出ソレノ
イド239に駆動信号を与える。また、前記玉切れ検出
センサ114や満タンスイッチ225からの信号があっ
たときには、その入賞に対する払出動作が終了した時点
又は直ちにステッピングモータ163に停止信号を導出
するようになっている。また、賞球数が2種類(又は2
種類以上)ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数
を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作を
優先的に実行するようにすれば良い。このようにすれ
ば、仮に停電等で記憶値が消去されても、遊技者に相対
的に多い払出賞球数で払い出すことができるからであ
る。このことを考慮しなければ、いずれを記憶するよう
に設計しても良い。また、同様にカードユニット装置3
0からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも上記と
同様の動作により所定個数(例えば、25個/100
円)の遊技玉を賞球払出装置150によって払い出す。
【0074】上記のような制御を行う賞球払出制御基板
257は、放熱穴265を有する金属製の基板収納ボッ
クス258によって被覆されるが、上記したコネクタ2
59,263、エラー表示器260、リセットスイッチ
261、及び打止モードスイッチ262は、基板収納ボ
ックス258に被覆されていない。即ち、コネクタ25
9、エラー表示器260、リセットスイッチ261、及
び打止モードスイッチ262は、賞球払出制御基板25
7の隅角部に設けられてその部分を切り欠いたL字状の
基板収納ボックス258の外側に位置するようになって
おり、コネクタ263は、賞球払出制御基板257の下
部に設けられて基板収納ボックス258から外側に臨む
ように設けられている。なお、コネクタ263には、図
2に示すように、カードユニット装置30からのカード
ユニット配線34が接続され、複数(3つ)のコネクタ
259のうち、上下2つのコネクタ259には、機構板
70の前面側(遊技盤と密着する側)に敷設されて次に
説明する基板固定枠250の一側上部に穿設される配線
通し穴264から導き出される配線であって前記ターミ
ナル基板92、賞球払出装置150、入賞玉処理装置2
35、満タンスイッチ225等からの配線が接続され、
中程のコネクタ259には、前記上皿12に設けられる
操作スイッチや表示器からの配線が接続される。
257は、放熱穴265を有する金属製の基板収納ボッ
クス258によって被覆されるが、上記したコネクタ2
59,263、エラー表示器260、リセットスイッチ
261、及び打止モードスイッチ262は、基板収納ボ
ックス258に被覆されていない。即ち、コネクタ25
9、エラー表示器260、リセットスイッチ261、及
び打止モードスイッチ262は、賞球払出制御基板25
7の隅角部に設けられてその部分を切り欠いたL字状の
基板収納ボックス258の外側に位置するようになって
おり、コネクタ263は、賞球払出制御基板257の下
部に設けられて基板収納ボックス258から外側に臨む
ように設けられている。なお、コネクタ263には、図
2に示すように、カードユニット装置30からのカード
ユニット配線34が接続され、複数(3つ)のコネクタ
259のうち、上下2つのコネクタ259には、機構板
70の前面側(遊技盤と密着する側)に敷設されて次に
説明する基板固定枠250の一側上部に穿設される配線
通し穴264から導き出される配線であって前記ターミ
ナル基板92、賞球払出装置150、入賞玉処理装置2
35、満タンスイッチ225等からの配線が接続され、
中程のコネクタ259には、前記上皿12に設けられる
操作スイッチや表示器からの配線が接続される。
【0075】基板収納ボックス258に被覆された賞球
払出制御基板257は、前記下部通路カバー体226の
表面であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底
ボックス状の基板固定枠250に収納される。基板固定
枠250には、その上辺内側に掛止爪251,252が
突設されており、その掛止爪251,252によって基
板収納ボックス258が係止される。なお、2つの掛止
爪251,252のうち、一方の掛止爪252は、賞球
払出制御基板257部分を係止するように短く形成され
ており、他方の掛止爪251は、基板収納ボックス25
8部分を係止するように長く形成されている。また、基
板固定枠250の下辺壁には、前記コネクタ263が臨
む接続切欠256が形成され、更に、一側側辺壁の外側
に軸ピン254が内側に向き合うように突設される軸受
片253が所定間隔を置いて突設され、他側側辺壁のほ
ぼ中央には、係止爪255が突設されている。
払出制御基板257は、前記下部通路カバー体226の
表面であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底
ボックス状の基板固定枠250に収納される。基板固定
枠250には、その上辺内側に掛止爪251,252が
突設されており、その掛止爪251,252によって基
板収納ボックス258が係止される。なお、2つの掛止
爪251,252のうち、一方の掛止爪252は、賞球
払出制御基板257部分を係止するように短く形成され
ており、他方の掛止爪251は、基板収納ボックス25
8部分を係止するように長く形成されている。また、基
板固定枠250の下辺壁には、前記コネクタ263が臨
む接続切欠256が形成され、更に、一側側辺壁の外側
に軸ピン254が内側に向き合うように突設される軸受
片253が所定間隔を置いて突設され、他側側辺壁のほ
ぼ中央には、係止爪255が突設されている。
【0076】一方、基板固定枠250に収納固定された
基板収納ボックス258は、基板カバー266によって
被覆されるが、この基板カバー266は、基板固定枠2
50に対して開閉自在に取り付けられるようになってい
る。即ち、基板カバー266の一側側壁の外側に形成さ
れる軸支片268の上下の軸支穴269を基板固定枠2
50の互いに内側に向き合う軸ピン254の内側から係
合させることにより、一側を開閉自在に軸支され、基板
カバー266の他側側壁のほぼ中央に形成される係合部
270に前記係止爪255を係合させることにより、基
板カバー266を基板固定枠250に係止することがで
きる。なお、基板カバー266は、基板収納ボックス2
58と同じようにコネクタ259、リセットスイッチ2
61、打止モードスイッチ262が外部に露出するよう
に切欠部267がその隅角部に形成されると共に、前記
コネクタ263を臨ませる接続切欠271及び内部の熱
を放熱する放熱穴272がそれぞれ形成されている。な
お、基板カバー266は、エラー表示器260を被覆す
るようになっているが、少なくともコネクタ259だけ
が外部に露出するように、例えば、リセットスイッチ2
61、打止モードスイッチ262等のスイッチ類を被覆
するように切欠部267を形成しても良い。
基板収納ボックス258は、基板カバー266によって
被覆されるが、この基板カバー266は、基板固定枠2
50に対して開閉自在に取り付けられるようになってい
る。即ち、基板カバー266の一側側壁の外側に形成さ
れる軸支片268の上下の軸支穴269を基板固定枠2
50の互いに内側に向き合う軸ピン254の内側から係
合させることにより、一側を開閉自在に軸支され、基板
カバー266の他側側壁のほぼ中央に形成される係合部
270に前記係止爪255を係合させることにより、基
板カバー266を基板固定枠250に係止することがで
きる。なお、基板カバー266は、基板収納ボックス2
58と同じようにコネクタ259、リセットスイッチ2
61、打止モードスイッチ262が外部に露出するよう
に切欠部267がその隅角部に形成されると共に、前記
コネクタ263を臨ませる接続切欠271及び内部の熱
を放熱する放熱穴272がそれぞれ形成されている。な
お、基板カバー266は、エラー表示器260を被覆す
るようになっているが、少なくともコネクタ259だけ
が外部に露出するように、例えば、リセットスイッチ2
61、打止モードスイッチ262等のスイッチ類を被覆
するように切欠部267を形成しても良い。
【0077】以上、説明したように、本実施形態におけ
る賞球払出制御基板257においては、基板収納ボック
ス258に収納されて機構板70に設けられる基板カバ
ー266に被覆され、その基板カバー266は、その一
側を軸受片253と軸支片268とによって開閉自在に
軸支されると共に、その他側の係合部270を機構板本
体側に形成される係止部としての係止爪255と係脱自
在に装着されているので、賞球払出制御基板257を収
納する基板収納ボックス258が基板カバー266によ
って保護されるため、運搬時や修理点検時に賞球払出制
御基板257を破損したりすることがなく、また、基板
カバー266が紛失したりすることはない。
る賞球払出制御基板257においては、基板収納ボック
ス258に収納されて機構板70に設けられる基板カバ
ー266に被覆され、その基板カバー266は、その一
側を軸受片253と軸支片268とによって開閉自在に
軸支されると共に、その他側の係合部270を機構板本
体側に形成される係止部としての係止爪255と係脱自
在に装着されているので、賞球払出制御基板257を収
納する基板収納ボックス258が基板カバー266によ
って保護されるため、運搬時や修理点検時に賞球払出制
御基板257を破損したりすることがなく、また、基板
カバー266が紛失したりすることはない。
【0078】また、前記基板収納ボックス258は、前
記賞球払出制御基板257の少なくとも外部の配線と接
続されるコネクタ部259の上面が開放されるように形
成されると共に、前記基板カバー266には、前記コネ
クター部259を外部に露出させる切欠部267を形成
することにより、基板カバー266を開放しなくても配
線の脱着作業を行うことができる。また、コネクタ部2
59の側面を基板固定枠250で覆うようにしたので、
落下してくるパチンコ玉等からコネクタ部259を保護
することができる。
記賞球払出制御基板257の少なくとも外部の配線と接
続されるコネクタ部259の上面が開放されるように形
成されると共に、前記基板カバー266には、前記コネ
クター部259を外部に露出させる切欠部267を形成
することにより、基板カバー266を開放しなくても配
線の脱着作業を行うことができる。また、コネクタ部2
59の側面を基板固定枠250で覆うようにしたので、
落下してくるパチンコ玉等からコネクタ部259を保護
することができる。
【0079】また、前記基板カバー266の一側の軸支
構造を、所定間隔を置いて軸ピン254が互いに向き合
うように機構板本体側に形成される一対の軸受部材とし
ての軸受片253と、前記軸ピン254に内側から挿入
される軸支穴269が前記基板カバー266に形成され
る一対の軸支部材としての軸支片268と、から構成す
ることにより、基板カバー266が上下方向に移動しな
いので、簡単に抜け落ちることがないという利点があ
る。
構造を、所定間隔を置いて軸ピン254が互いに向き合
うように機構板本体側に形成される一対の軸受部材とし
ての軸受片253と、前記軸ピン254に内側から挿入
される軸支穴269が前記基板カバー266に形成され
る一対の軸支部材としての軸支片268と、から構成す
ることにより、基板カバー266が上下方向に移動しな
いので、簡単に抜け落ちることがないという利点があ
る。
【0080】更に、前記基板カバー266には、前記賞
球払出制御基板257で発生した熱を外部に放出する放
熱穴272が形成されていることにより、熱で基板カバ
ー266が変形することがなく、基板カバー266によ
る賞球払出制御基板257の保護を長期間に亘って行う
ことができる。
球払出制御基板257で発生した熱を外部に放出する放
熱穴272が形成されていることにより、熱で基板カバ
ー266が変形することがなく、基板カバー266によ
る賞球払出制御基板257の保護を長期間に亘って行う
ことができる。
【0081】なお、上記した実施形態における開閉カバ
ー135、入賞玉処理装置カバー244、基板カバー2
66においては、軸受片139、245、253側に軸
ピン140、254を設け、軸支片136、246、2
68側に軸支穴137、269を設けたものを示した
が、軸受片に軸支穴を設け、軸支片に軸ピンを設けたも
のでも良い。
ー135、入賞玉処理装置カバー244、基板カバー2
66においては、軸受片139、245、253側に軸
ピン140、254を設け、軸支片136、246、2
68側に軸支穴137、269を設けたものを示した
が、軸受片に軸支穴を設け、軸支片に軸ピンを設けたも
のでも良い。
【0082】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、賞球が流下する部分の部材、例
えば、賞球払出装置によって払い出される賞球を貯留す
る玉タンクや、玉タンクから賞球払出装置に賞球を整列
して誘導する玉整列レールを、帯電防止持続性樹脂で成
形したので、アースをするための部材を機構板に設ける
必要もないと共に、アース工事を行う必要もない。
に、本発明においては、賞球が流下する部分の部材、例
えば、賞球払出装置によって払い出される賞球を貯留す
る玉タンクや、玉タンクから賞球払出装置に賞球を整列
して誘導する玉整列レールを、帯電防止持続性樹脂で成
形したので、アースをするための部材を機構板に設ける
必要もないと共に、アース工事を行う必要もない。
【0083】また、帯電防止持続性樹脂は、ポリエチレ
ングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエス
テルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系
樹脂93〜80重量%に配合することにより得られ、こ
のようにして得られた帯電防止持続性樹脂は、帯電防止
剤を練り込んだ樹脂と比較して、樹脂の表面を拭き取る
等の作業を行っても、その帯電防止効果が劣化せず、長
期間に亘って帯電防止効果が持続する。
ングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエス
テルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系
樹脂93〜80重量%に配合することにより得られ、こ
のようにして得られた帯電防止持続性樹脂は、帯電防止
剤を練り込んだ樹脂と比較して、樹脂の表面を拭き取る
等の作業を行っても、その帯電防止効果が劣化せず、長
期間に亘って帯電防止効果が持続する。
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】弾球遊技機に設けられる機構板の後面側を示す
正面図である。
正面図である。
【図4】機構板の前面側を示す正面図である。
【図5】コ字型に形成される機構板の上部構成部の拡大
正面図である。
正面図である。
【図6】機構板の中間構成部に設けられる通路体と賞球
払出装置と機構板との関係を示す斜視図である。
払出装置と機構板との関係を示す斜視図である。
【図7】機構板の中間構成部の正面図である。
【図8】機構板の中間構成部の縦断面図である。
【図9】機構板の中間構成部に設けられる開閉カバーの
作用を示す断面図である。
作用を示す断面図である。
【図10】賞球払出装置の分解斜視図である。
【図11】賞球払出装置の横断面図である。
【図12】賞球払出装置の縦断面図である。
【図13】同じく、賞球払出装置の縦断面図である。
【図14】機構板に設けられる中間構成部の開閉カバー
の他の実施形態を示す斜視図である。
の他の実施形態を示す斜視図である。
【図15】従来の機構板に設けられる中間構成部の構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図16】機構板の下部構成部の後面側の構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図17】機構板の下部構成部の主として前面側の構成
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図18】機構板の下部構成部の主として後面側の構成
を示す正面図である。
を示す正面図である。
1 弾球遊技機 40 遊技盤 70 機構板 71 コ字型開口窓 72 玉タンク 79 玉整列レール 113 通路体 115 前方屈曲部 135 開閉カバー 136 軸支片 137 軸支長穴 138 係合部 139 軸受片 140 軸ピン 141 係止爪 142 通路壁 150 賞球払出装置 151,151a,151b ケース 153 玉通路 163 ステッピングモータ 164 出力軸 165 ギヤ 171 玉通過センサ 172 フォトセンサ 175 スプロケット 176 ギヤ 190 回転軸 200 玉通過検出部材 235 入賞玉処理装置 244 入賞玉処理装置カバー 250 基板固定枠 253 軸受片 254 軸ピン 255 係止爪 257 賞球払出制御基板 258 基板収納ボックス 259 コネクタ 266 基板カバー(カバー部材) 267 切欠部 268 軸支片 269 軸支穴 270 係合部 272 放熱穴
Claims (3)
- 【請求項1】 発生した入賞玉に基づいて予め定められ
た数の賞球を払い出す賞球払出装置が設けられた機構板
を備えた弾球遊技機において、 前記賞球が流下する部分の部材を、帯電防止持続性樹脂
で成形したことを特徴とする弾球遊技機。 - 【請求項2】 前記賞球が流下する部分の部材は、前記
賞球払出装置によって払い出される賞球を貯留する玉タ
ンク、又は該玉タンクから前記賞球払出装置に賞球を整
列して誘導する玉整列レールのいずれか一方又は両方で
あることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。 - 【請求項3】 前記帯電防止持続性樹脂は、ポリエチレ
ングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエス
テルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系
樹脂93〜80重量%に配合することにより得られるも
のであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34046996A JPH10155995A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34046996A JPH10155995A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155995A true JPH10155995A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18337269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34046996A Pending JPH10155995A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10155995A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002011198A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-15 | Toyomaru Industry Co Ltd | 帯電防止性能を有するパチンコ機 |
-
1996
- 1996-12-04 JP JP34046996A patent/JPH10155995A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002011198A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-15 | Toyomaru Industry Co Ltd | 帯電防止性能を有するパチンコ機 |
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