JP2000107403A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000107403A
JP2000107403A JP10279974A JP27997498A JP2000107403A JP 2000107403 A JP2000107403 A JP 2000107403A JP 10279974 A JP10279974 A JP 10279974A JP 27997498 A JP27997498 A JP 27997498A JP 2000107403 A JP2000107403 A JP 2000107403A
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JP
Japan
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ball
prize
board
prize ball
case
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Application number
JP10279974A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Mikio Aoki
幹雄 青木
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Sankyo Co Ltd
Nidec Copal Electronics Corp
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Nidec Copal Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球払出装置に賞球用と球貸用の2つの電気的
駆動源を設けても球払出装置の横幅寸法を大きくする必
要のない弾球遊技機を提供する。 【構成】 賞球を導く賞球通路300,301に臨む玉
払出部材を駆動する賞球モータ324と貸球を導く球貸
通路250に臨む玉払出部材を駆動する球貸モータ26
9とを独立して駆動するように設けると共に、賞球通路
300,301と球貸通路250とが形成されるケース
201内に賞球用モータ324と球貸モータ269とを
上下方向に配置固定したことにより、球払出装置200
のケース201内の賞球モータ324と球貸モータ26
9とが横方向に重複することなく上下の位置関係で設け
られるため、ケース201の横幅寸法を大きくする必要
はない。このため、球払出装置200が設けられる機構
板の側方部の横幅を大きく取る必要がないため、機構板
の中央のコ字型開口窓の大型化を保持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉供給部から受け
入れた玉を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基
づく貸球とを払い出すことが可能な球払出装置を備えた
弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、玉供給部から受け入れた玉を入賞
の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球として
払い出すことが可能な球払出装置を備えた弾球遊技機の
一例として、玉供給部としての賞球タンクに貯留された
玉を1つの球払出装置を駆動制御して賞球と貸球とをそ
れぞれ払い出すものが市場に提供されていた。この1つ
の球払出装置で賞球と貸球とを払い出す形式のもので
は、賞球タンクから球払出装置に導かれる玉に賞球と貸
球との区別はなく、入力される信号が入賞信号のとき賞
球として払い出し、球貸要求信号のとき貸球として払い
出されるものであった。このため、賞球タンクと球払出
装置との間の玉通路で玉詰まりや玉欠乏が生じたときに
は、貸球も賞球もいずれも払い出すことができない構造
であり、玉詰まりや玉欠乏があったときでも賞球と貸球
のいずれか一方を払い出したいという要望を構造上満た
すことができず、設計の自由度が低いという欠点があっ
た。
【0003】このような欠点を解消するために、賞球通
路と球貸通路とを分けてそれぞれの通路を流下する玉を
独立して制御される電気的駆動源(例えば、モータ)で
賞球と貸球とを払い出すものが考えられる。しかし、球
払出装置に2つの電気的駆動源を設ける場合には、球払
出装置が大型になる。しかしながら、近年の弾球遊技機
においては、球払出装置が設けられる機構板の中央に開
設される開口窓の大型化が要望されているところ、球払
出装置を大型化することによって球払出装置が設けられ
る機構板の側方部の横幅を大きく取る必要があるため、
逆に機構板中央の開口窓を小さくしてしまうという矛盾
が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した欠
点を解消するためになされたもので、その目的とすると
ころは、球払出装置に賞球用と球貸用の2つの電気的駆
動源を設けても球払出装置の横幅寸法を大きくする必要
のない弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明においては、玉供給部から受け
入れた玉を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基
づく貸球とを払い出すことが可能な球払出装置を備えた
弾球遊技機において、前記球払出装置は、前記賞球を導
く賞球通路に臨む玉払出部材を駆動する賞球用電気的駆
動源と前記貸球を導く球貸通路に臨む玉払出部材を駆動
する球貸用電気的駆動源とを独立して駆動するように設
けると共に、前記賞球通路と球貸通路とが形成されるケ
ース内に前記賞球用電気的駆動源と前記球貸用電気的駆
動源とを上下方向に配置固定されていることを特徴とす
るものである。このように構成することにより、球払出
装置のケース内の賞球用電気的駆動源と球貸用電気的駆
動源とが横方向に重複することなく上下の位置関係で設
けられるため、ケースの横幅寸法を大きくする必要はな
い。このため、球払出装置が設けられる機構板側方部の
横幅を大きく取る必要がないため、機構板中央の開口窓
の大型化を保持することができる。
【0006】また、請求項2の発明においては、前記賞
球用電気的駆動源及び球貸用電気的駆動源は、前記ケー
スを構成する1つの部材に取り付けられていることによ
り、ケースを構成する別々の部材にそれぞれの電気的駆
動源を設ける場合に比べて組付け作業が行い易いという
利点がある。
【0007】また、請求項3の発明においては、前記ケ
ースには、前記賞球通路と球貸通路とを合わせて3列の
玉通路が並列状に形成されると共に、その3列の玉通路
の中央の玉通路を構成する部材に前記賞球用電気的駆動
源及び球貸用電気的駆動源を取り付けたことにより、中
央の玉通路を構成する部材に予め賞球用電気的駆動源及
び球貸用電気的駆動源を取り付けておき、左右の玉通路
を構成する部材をその中央の玉通路を構成する部材に組
み付けるだけで球払出装置を完成することができ、組付
け作業が行い易いという利点がある。
【0008】更に、請求項4の発明においては、前記賞
球用電気的駆動源及び球貸用電気的駆動源は、共にその
出力軸が逆向きとなるように配置されたモータであり、
前記玉払出部材は、共に前記賞球通路と球貸通路を流下
する玉を回転することによって1個ずつ受け入れて下流
側に放出する回転玉払出部材であり、前記回転玉払出部
材の回転軸と前記モータの出力軸とを平行状に配置する
と共に前記出力軸に固着されるギアと前記回転玉払出部
材に形成される歯車部とを噛合せしめたことにより、賞
球払出に係る機構と球貸に係る機構が左右対象となるた
め、同一の部品を逆向きにして使用すれば良いので、結
果的に賞球通路や球貸通路の構成を簡略化することがで
きると共に球払出装置を設計する際の自由度が高いとい
う利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0010】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4とから構成されてい
る。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、
上記したガラス板保持枠4、遊技盤40、上皿19、灰
皿29を含む下皿27、操作ハンドル30、機構板9
0、打球発射装置83がある。また、図示の実施形態で
は、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すた
めのカードユニット装置31が付設されている。
【0011】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設
され、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されて
いる。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外
周に沿って、装飾ランプ6〜8が設けられ、中央の装飾
ランプ7の上部に装飾LED11が設けられている。こ
の装飾ランプ6〜8及び装飾LED11は、遊技状態に
応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態
の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲
気を盛り上げるものである。また、ガラス板保持枠4の
軸支側上部には、払い出すべく賞球が不足したこと(後
述する玉切れスイッチ126が作動したとき)を報知す
る玉切れランプ9(なお、玉切れスイッチ108が作動
したときも玉切れランプ9により報知してもよい)や、
入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出された
ことを報知する賞球ランプ10が設けられ、更に、ガラ
ス板保持枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を
発生するスピーカ12a,12bが設けられている。ま
た、スピーカ12a,12bの周囲には、装飾LED1
3,14が設けられている。
【0012】上記した装飾ランプ6〜8、玉切れランプ
9、賞球ランプ10、装飾LED11,13,14は、
図10に示すように、それぞれプリント配線基板で構成
されるランプ基板6a,7a,8a,9a,10aやL
ED基板11a,13a,14aに実装されて前面枠3
の前面側やガラス板保持枠4の裏面側に取り付けられて
いる。そして、各ランプ基板6a,7a,8a,9a,
10aが電飾中継基板15(図10において電飾中継基
板Bと表示)に接続され、各LED基板11a,13
a,14aが電飾中継基板16(図10において電飾中
継基板Cと表示)に接続されている。電飾中継基板1
5,16は、後述する主基板151からの情報信号の種
類に応じて上記した装飾ランプ6〜8、玉切れランプ
9、賞球ランプ10、装飾LED11,13,14を表
示制御する電飾制御基板76に接続されている。なお、
電飾中継基板15は、前面枠3の前面側に取り付けられ
(これに対応してランプ基板も前面枠3の前面側に取り
付けられている)、電飾中継基板16は、ガラス板保持
枠4の裏面側に取り付けられている(これに対応してL
ED基板もガラス板保持枠4の裏面側に取り付けられて
いる)。
【0013】更に、電飾中継基板15には、ドアスイッ
チ17が接続されており、このドアスイッチ17からの
入力信号は、図10に示すように、電飾中継基板15及
び後述するサンパック中継基板141を介して主基板1
51に入力された後、主基板151からの情報信号に基
づいて電飾制御基板76によって一部又は全部のランプ
6〜8、9、10を点灯制御されることによりガラス板
保持枠4が開放されたことを報知するようになってい
る。また、電飾中継基板16には、前記スピーカ12
a,12bも接続されていると共に後述する効果音制御
基板78も接続されている。効果音制御基板78は、主
基板151からの情報信号の種類に応じてスピーカ12
a,12bを駆動制御するものである。
【0014】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、
上皿19は、合成樹脂製の上皿開閉板18の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板18には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー21が設けられている。この玉
抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿19に貯留されていた玉を上
皿開閉板18の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿27に誘導するものである。ま
た、上皿19には、その内部に圧電ブザー22が内蔵さ
れている。この圧電ブザー22は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0015】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、図
示しない発射位置に玉を供給するものである。また、上
皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット装置31を介して遊技玉を借り受ける際に操作
する操作部が設けられている。操作部として図1に図示
しないが、図11に示すように、球貸スイッチ24と返
却スイッチ25と残高表示器が実装される残高表示基板
23が上皿19の上面に臨むように設けられている。
【0016】球貸スイッチ24は、カードユニット装置
31によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
り、返却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニッ
ト装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを
返却するためのものである。また、残高表示器は、カー
ドユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。なお、上皿19
に設けられる上記した球貸スイッチ24、返却スイッチ
25、残高表示器が実装される残高表示基板23から延
びる上皿配線は、前面枠3の軸支側の下部に形成される
配線通し開口(図示しない)から前面枠3の裏側に引き
出されて後述する払出制御基板161にに接続されてい
る。
【0017】更に、上皿開閉板18の開放側上部には、
前記ガラス板保持枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前
記前面枠3を外枠に対して施錠する施錠装置80(図2
参照)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでい
る。
【0018】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって後述す
る余剰球通路137を介して下皿用開口88から排出さ
れる余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の
前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取
付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー2
8を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞
球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替える
ことができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が
設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられてい
る。操作ハンドル30は、後述する打球発射装置83の
発射装置電動機84(モータ)の駆動を開始せしめる単
発発射スイッチ86及びタッチセンサ87(共に図11
に符号だけ表示)を内蔵していると共に、弾発力を調節
するものである。
【0019】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置31が隣接されている。このカードユ
ニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前
述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25等の操作部
を操作することにより作動されるものである。しかし
て、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか
否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニ
ット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応してい
るか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体
としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設
けられている。そして、このように構成されるカードユ
ニット装置31は、独自の制御回路によって制御される
ものであるが、後述する払出制御基板161とカードユ
ニット配線35を介して接続されている。なお、カード
ユニット装置31を弾球遊技機1に内蔵しても良い。ま
た、本実施形態においては、遊技者に遊技玉を貸し出す
ためのユニット装置としてカードユニット装置31を例
示したが、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置で
あっても良い。また、カードユニット装置31には、弾
球遊技機1の電源コード113a(図10参照)とは別
の独立した電源コード31a(図11参照)によって電
源が供給されている。
【0020】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板90が設けら
れると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機84及び打球槌(図示しない)を有
する打球発射装置83が固着され、その打球発射装置8
3の側方には、機構板90の後述する余剰球通路137
を流下する賞球を前記下皿27に誘導する接続樋(図示
しない)が固着され、更に、外枠2に対する前面枠3の
開放側裏面に外枠2の掛止片81に対する前面枠3の施
錠、及び前面枠3に対するガラス板保持枠4の施錠を行
う施錠装置80が設けられている。上記した構成のう
ち、打球発射装置83は、発射制御基板85が付設され
ており、この発射制御基板85によって打球発射装置8
3が駆動制御されるようになっている。なお、発射制御
基板85は、図11に示すように、後述する払出制御基
板161と接続されており、所定の状態となったときに
払出制御基板161から停止信号をうけて打玉の発射を
行えないようになっている。また、下皿27の後方に対
応する下皿用開口88に上記した図示しない接続樋が固
着されるが、接続樋を固着する際には、アース用導電線
89が外枠2に対する前面枠3の開閉金具との間に敷設
されるように取り付けられている。
【0021】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板90の詳細な構成について順
次説明する。
【0022】まず、図1及び図2を参照して遊技盤40
について説明する。遊技盤40の正面構造について図1
を参照して説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側
に一体的に形成される遊技盤収納枠38に収納固定され
るべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面
には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けら
れ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発
射された打玉が落下するものである。遊技領域41に
は、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変入賞
球装置48、普通可変入賞球装置54、普通可変表示装
置57等が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入
賞口、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多
数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方に
は、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれ
るアウト口64が設けられている。なお、誘導レール4
2の終端には、一旦遊技領域41に打ち出された打玉が
誘導レール42に逆流しないように逆流防止部材43が
取り付けられている。
【0023】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、遊技領域41の中央よりやや
下方の左側に設けられる普通可変表示装置57は、遊技
領域41を落下する打玉の通過を検出する通過玉検出器
58と、該通過玉検出器58の検出信号に基づいて可変
表示して表示結果を導出する普通図柄表示器59と、普
通図柄表示器59の可変表示中に通過玉検出器58を通
過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶LED60
(最高4個まで記憶表示する)とが設けられている。し
かして、普通図柄表示器59の表示結果が予め定められ
た当り図柄(0〜9までの数字の可変表示において、7
が表示された場合)である場合に、普通可変入賞球装置
54が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器59
の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に
短く(例えば、3〜5秒)設定されている。
【0024】普通可変入賞球装置54は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41の前記アウト口64の上部に配置される特別可変
入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド55によ
って開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞
球装置である。そして、普通可変入賞球装置54には、
始動玉検出器56が内蔵され、開放中又は閉成中に受け
入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、
打玉が始動玉検出器56によって検出されると特別可変
表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入
賞球装置54の開放時間は、通常確率モードのときに相
対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのと
きに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。ま
た、普通可変入賞球装置54が開放していない場合でも
打玉を受け入れるようになっている。
【0025】特別可変表示装置44は、遊技領域41の
ほぼ中央に配置され、複数の可変表示部材(図示の場合
には、ドラム式可変表示部材)が可変表示するようにな
っている。ドラム式可変表示部材の表面には、複数の図
柄が形成されており、停止時における図柄の組合せが予
め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当
りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、大当
り遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明
する所定の態様で開閉駆動するものである。ただし、大
当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として設定さ
れ、この確率変動図柄で大当り遊技状態となったときに
は、その大当り遊技状態終了後における前記普通図柄表
示器59における当り図柄の出現確率や特別可変表示装
置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変
動モードとなるように設定されている。なお、特別可変
表示装置44は、遊技盤40の表面側に取り付けられる
飾り基板(符号なし)と遊技盤40の裏面側に取り付け
られ且つドラム式可変表示部材を収納するドラム収納ボ
ックス68とから構成されており、そのうち飾り基板の
上部に通常入賞口47が形成され、その通常入賞口47
の下部に飾りLED45が取り付けられ、更に、下部中
央に特別可変表示装置44の可変動作中に前記始動玉検
出器56によって検出された玉数を記憶表示する特別図
柄始動記憶LED46(最高4個まで記憶表示する)が
取り付けられ、更に、符号を付与しないが飾りランプ等
も設けられている。
【0026】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50によっ
て開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に
受け入れられた打玉を検出する特定玉検出器51及び入
賞個数検出器52が設けられている。また、開閉板49
の下方には、大当り遊技状態となったときの開閉板49
の開放回数と開閉板49の1回の開放中に受け入れられ
た入賞玉数とを表示する回数個数表示器53とが設けら
れている。しかして、大当り遊技状態となった場合に
は、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はそ
の一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が
入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放
サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れら
れた打玉が特定玉検出器51によって検出されたときに
継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行さ
れ、各開放サイクルにおいて継続権が成立していること
を条件に最高16回の開放サイクルを繰り返すことがで
きるようになっている。なお、回数個数表示器53は、
開放サイクルと開放サイクルとの間のインターバル時間
中に開閉板49の開放回数を表示し、開放サイクル中に
開閉板49によって受け入れられた入賞玉を表示するよ
うになっている。更に、特別可変入賞球装置48には、
符号を付さないが通常の入賞口や開閉板49が開放して
いることを表示する飾りランプや継続権が成立している
ことを表示する飾りランプ、及び大当り遊技状態である
旨を報知する飾りランプや飾りLEDが設けられてい
る。
【0027】遊技領域41には、上記した構成以外に、
普通可変表示装置57の対称位置に飾りランプを内蔵す
る入賞口61が配置され、更に、特別可変表示装置44
の上部左右に飾りランプ付き風車(符号なし)、特別可
変表示装置44の下部左右に通常の風車(符号なし)、
遊技領域41の左右両側にサイド飾りランプを内蔵する
サイド飾り(符号なし)が設けられている。
【0028】遊技盤40の遊技領域41には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞玉集合カバー体65の裏面に
取り付けられる中継基板72,73を介して主基板15
1や電飾制御基板76に接続されるようになっている。
即ち、図10に示すように、遊技盤面に設けられる各ス
イッチ51,52,56,58、各ソレノイド50,5
5、記憶表示LED46,60、及び回数個数表示器5
3は、中継基板73(中継基板Aと表示)を介して主基
板151に接続され、遊技盤面に設けられる飾りランプ
を実装している飾りランプ基板62(図10では、1つ
の飾りランプ基板だけを示しているが、実際には、各飾
りランプに対応して複数の飾りランプ基板がある)や、
遊技盤面に設けられる飾りLEDを実装している飾りL
ED基板63(図10では、1つの飾りLED基板だけ
を示しているが、実際には、各飾りLEDに対応して複
数の飾りLED基板がある)を介して電飾制御基板76
に接続されている。
【0029】一方、遊技盤40の裏面には、図2に示す
ように、前記特別可変表示装置44のドラム式可変表示
部材を収納するドラム収納ボックス68が突出して設け
られている。このドラム収納ボックス68には、ドラム
式可変表示部材と該ドラム式可変表示部材を回転駆動す
るステッピングモータとドラム式可変表示部材の絵柄を
後方から照明する照明ランプとからなるドラムユニット
が複数個収納固定され、また、ドラム収納ボックス68
の裏面には、内部で発生した熱を外部に放熱する放熱板
69が止着されている。この放熱板69の裏面には、内
部に表示制御基板71を収納する表示制御基板ボックス
70が取り付けられている。表示制御基板71は、特別
可変表示装置44のドラム式可変表示部材及び普通可変
表示装置57の普通可変表示器59の可変表示動作を主
基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御する
ものである。なお、普通可変表示装置を主基板151で
直接制御するようにし、表示制御基板71が制御するの
は、特別可変表示装置44だけとしても良い。
【0030】上記したドラム収納ボックス68の下部を
除く周囲には、特別可変表示装置44の上方に位置する
入賞口(本実施形態では、入賞口47)に入賞した入賞
玉を誘導する誘導通路がその前面に形成される第1入賞
玉集合カバー体65が取り付けられ、この第1入賞玉集
合カバー体65に連通するようにその下部に第2入賞玉
集合カバー体66が取り付けられている。
【0031】第1入賞玉集合カバー体65には、その中
央に前記ドラム収納ボックス68が貫通する窓孔67が
形成されると共に、一側後面に中継基板72,73及び
情報端子基板74が取り付けられている。中継基板7
2,73は、前述したように遊技盤40の遊技領域41
に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイド、LED等
の電気部品と主基板151又は電飾制御基板76との接
続を中継するものであり、情報端子基板74は、図10
に示すように、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情
報を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するた
めの外部接続端子を有し、これらの情報が主基板151
から与えられるようになっている。更に、どの図柄で大
当りしたか、どの図柄で停止したか等の情報を出力する
ようにしてもよい。
【0032】また、第2入賞玉集合カバー体66の後面
側には、その内部に電飾制御基板76を収納する電飾制
御基板ボックス75、及びその内部に効果音制御基板7
8を収納する効果音制御基板ボックス77がそれぞれ取
り付けられている。電飾制御基板76は、図10に示す
ように、遊技盤40の遊技領域41に設けられる飾りラ
ンプや飾りLED、及び前面枠3やガラス板保持枠4に
設けられる飾りランプや飾りLED等を主基板151か
らの情報信号に応じて一括して駆動制御するものであ
る。また、効果音制御基板78は、前記スピーカ12
a,12bを駆動制御するものであり、主基板151か
らの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生
させるものである。なお、効果音制御基板78には、音
量を切り替える音量切替スイッチ79が設けられてい
る。
【0033】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠38に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠38は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収
納するように前面枠3の裏面に段差状に形成され、収納
した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止
レバー82が遊技盤収納枠38の適宜箇所に取り付けら
れている。また、遊技盤収納枠38の下方部は、平板状
の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようにな
っており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘導する
前記アウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技盤
40を遊技盤係止レバー82によって収納固定した状態
においては、その裏面から機構板90が被覆されること
となるが、その機構板90は、遊技盤収納枠38の一側
側面に固定される軸受金具36の上下に突設される軸ピ
ン37に機構板90の一側に固定される軸支金具280
の掛止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、
また、遊技盤収納枠38の適宜位置に植立される係止ピ
ン(図示しない)と機構板90に設けられる機構板係止
レバー143とを係合させることにより、機構板90を
閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0034】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板90の構成について図2乃至図9を参照して説明す
る。図2は、前述した通りであり、図3は、機構板90
の上部の賞球タンク94から球払出装置200部分まで
の部分斜視図であり、図4は、球払出装置200と該球
払出装置200に一体的に設けられる払出ユニット中継
基板237との関係を示す斜視図であり、図5は、球払
出装置200の球貸払出装置部分の分解斜視図であり、
図6は、球払出装置200の賞球払出装置部分の分解斜
視図であり、図7は、球払出装置200の球貸払出装置
側の構造を示す側面図であり、図8は、球払出装置20
0の賞球払出装置側の構造を示す側面図であり、図9
は、球払出装置200の機構板90との当接面側から見
た背面図である。
【0035】図2において、機構板90は、主として賞
球を貯留する玉供給部としての賞球タンク94と該賞球
タンク94に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘
導する玉整列レール部材103及びカーブレール部材1
20とが設けられる上部構成部と、カーブレール部材1
20からの玉を誘導する玉通路部材123と入賞に基づ
く賞球を払い出す球払出装置200とが設けられる中間
構成部と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を
含む打玉を処理する処理機構が設けられる下部構成部
と、が背面から見てコ字型開口窓92を構成するように
機構板主体91上に一体的に形成されている。このた
め、機構板90を閉じた状態において遊技盤40の一側
辺部が開放された状態となるため、遊技盤40の裏面構
造が前述したように、ドラム収納ボックス68及び電飾
制御基板ボックス75、効果音制御基板ボックス77を
有する複雑なものであっても、機構板90の開閉動作を
スムーズに行うことができる。なお、図示の実施形態の
場合には、機構板90の強度を高めるためにコ字型開口
窓92の開放側に上部構成部と下部構成部を連結する補
強連結部材93が取り付けられている。
【0036】そこで、以下、機構板90の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、図3に示すように、
上部構成部には、多量の賞球を貯留する賞球タンク94
と、該賞球タンク94から供給される賞球を仕切壁10
4a,104bによって複数列(本実施形態の場合、3
列)に整列して流下させる玉整列レール部材103と、
該玉整列レール部材103によって誘導された賞球を後
述する球払出装置200に向けて方向転換するカーブレ
ール部材120と、該カーブレール部材120の上方に
設けられた電源ユニットボックス110がそれぞれ所定
の位置に設けられている。
【0037】賞球タンク94は、図3に示すように、そ
の左右両側に突設された取付片95によって機構板主体
91の所定の位置にビス96で取り付けられるようにな
っている。また、賞球タンク94は、上面が開放したボ
ックス状に形成されると共に、その底面97の下流側に
玉整列レール部材103と連通する落下口100が開設
され、該落下口100の一側に玉詰まりを防止する玉崩
し部101が隆起形成されている。また、玉崩し部10
1の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示し
ないバネにより上方向に付勢される玉切れ情報検知レバ
ー98が設けられ、該玉切れ情報検知レバー98の下方
に、玉切れ情報スイッチ99(図2参照)が固定されて
いる。この玉切れ情報スイッチ99は、図11に示すよ
うに、後述する情報端子基板116に接続されて賞球タ
ンク94内に賞球が不足したときに図示しない管理コン
ピュータに玉切れ信号を出力するようになっている。な
お、賞球タンク94の前方上部には、内部に貯蔵される
玉や図示しない補給パイプから補給された玉が外に飛び
出ないようにするための玉溢れ防止部材102が着脱自
在に取り付けられている。
【0038】上記した賞球タンク94の下流側に配置さ
れる玉整列レール部材103は、上部構成部の一端から
他端に向けて傾斜状に取り付けられ、その内部中央に2
条の仕切壁104a,104bが立設されている。この
仕切壁104a,104bは、賞球タンク94の落下口
100から流出した賞球を下流に向かうにしたがって確
実に3列に整列させるために徐々に高く形成されてい
る。そして、仕切壁104a,104bによって区画さ
れた3列のレール部のうちの図3の奥側1列を球貸用レ
ール部105とし、手前側2列を賞球用レール部106
a,106bとしている。なお、各レール部105,1
06a,106bの底面には、図示しない溝開口が流下
方向に沿って形成されているため、玉が2点接触しなが
ら各レール部105,106a,106bを流下するた
め、スムーズな流下を達成することができると共に、溝
開口から賞球に混入した異物(ゴミ等)を下方に落下さ
せることができる。
【0039】ところで、球貸用レール部105の下流側
には、球貸用レール部105を流下する玉の有無を検出
するための球切れ検知レバー107が揺動自在に軸支さ
れている。この球切れ検知レバー107には、機構板主
体91の裏面側にマイクロスイッチ形式の球切れスイッ
チ108が関連して設けられており、球貸用レール部1
05を流下する玉が存在する場合には、球切れスイッチ
108をOFF状態に保持する一方、玉詰まり又は玉切
れによって球貸用レール部105を流下する玉が存在し
ない場合には、球切れ検知レバー107が跳ね上がって
球切れスイッチ108をON状態に保持する。球切れス
イッチ108のON・OFF信号は、図11に示すよう
に、後述する払出ユニット中継基板234を介して払出
制御基板161に入力されるようになっている。この点
については、後に詳述する。なお、玉切れ検知レバー1
09は、球払出装置200から1列の玉貸用玉通路(後
述する球貸用通路部124とカーブレール部材120の
球貸用カーブレール部と球貸用レール部105とによっ
て構成される)内の27〜30個目の玉を検出する位置
に回動自在に取り付けられている。これは、1回の貸球
分を確保するためで、貸球途中に玉切れしても、当該1
回分を払い出すことができるようにするためである。
【0040】また、玉整列レール部材103の下流側上
部には、図2に示すように、玉ならし揺動部材109が
支軸を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部
材103上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし
揺動部材109に埋設される重錘(符号なし)の作用に
よって1段とするようになっている。なお、玉整列レー
ル部材103の下流側には、カーブレール部材120が
接続されるが、このカーブレール部材120は、上部構
成部と中間構成部とに跨がって構成されるので、次の中
間構成部の説明箇所で詳細に説明する。
【0041】上記した玉整列レール部材103の下流側
上部には、電源ユニットボックス110が取り付けられ
ている。この電源ユニットボックス110は、内部に電
源ユニット基板111(図10参照)を収納するもので
あり、その電源ユニット基板111には、電源スイッチ
112、外部からの電源コード113aが接続される電
源コネクタ113が設けられる。更に、電源ユニットボ
ックス110には、外部との信号線が接続される外部接
続端子117を有する情報端子基板116と、ヒューズ
115及び各制御基板に電源を供給する電源用コネクタ
が実装される電源中継基板114とが電源ユニット基板
111とは別体で設けられるものである。上記した構成
のうち、情報端子基板116に設けられる外部接続端子
117は、外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊
技機1との間の信号線を接続する玉切れ情報出力端子と
玉貸情報出力端子と賞球情報出力端子等を有して構成さ
れている。
【0042】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部及び電源ユニットボックス110の上部に対
応する位置に機構板係止レバー143が一端を支持され
て回動自在に設けられている。機構板係止レバー143
には、前記遊技盤収納枠38の所定の位置に植立固定さ
れる係止ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形
成されており、この溝と係止ピンとの係合を解除するよ
うに回動させることにより、機構板90の遊技盤収納枠
38への固定状態を解除することができる。なお、機構
板係止レバー143は、図2に示すように、上部構成部
の開放端部及び下部構成部の開放端部に設けられている
ため、機構板90の遊技盤収納枠38への固定状態を堅
固に安定化させることができるようになっている。
【0043】次に、中間構成部の構成について図2及び
図3を参照して説明する。中間構成部は、中間構成部の
両端辺にそって垂直状に突設される中間部補強リブ11
8a,118bに囲まれており、外側の中間部補強リブ
118bの内側には、玉が落下する間隔をもってもう一
つのリブ(図示しない)が突設されて玉抜き通路119
を構成している。玉抜き通路119は、次に説明するカ
ーブレール部材120の屈曲部に設けられる玉抜き弁
(図示しない)を作動レバー用切欠122(カーブレー
ル部材120の外側を覆うカバー体に形成されている)
から臨む作動レバー121を弾球遊技機1の前面側から
操作することにより、その屈曲部より上流側の玉整列レ
ール部材103及び賞球タンク94に待機する玉を誘導
して弾球遊技機1の外側(弾球遊技機を設置する島の回
収樋)に導くものである。
【0044】しかして、中間部補強リブ118a,11
8bとによって囲まれる中間構成部の上部には、上記し
た玉整列レール部材103の下流側に接続される逆
「く」字状のカーブレール部材120が配置されてい
る。このカーブレール部材120は、玉整列レール部材
103によって前後方向(機構板90の背面から見て)
3列に流下される玉を左右方向(同じく機構板90の背
面から見て)3列に流下するように方向転換するもので
ある。そして、このカーブレール部材120は、詳細に
図示しないが、玉整列レール部材103の球貸用レール
部105に連通する球貸用カーブレール部と賞球用レー
ル部106a,106bに連通する賞球用カーブレール
部とに区画されている。
【0045】上記したカーブレール部材120の下流側
であって前記中間部補強リブ118a,118bとの間
の空間には、玉通路部材123と球払出装置200とが
取り付けられている。玉通路部材123は、前記カーブ
レール部材120によって流下方向を左右に変換された
3列で玉を流下させるものであり、球貸用カーブレール
部に連通される球貸用通路部124と賞球用カーブレー
ル部に連通される2列の賞球用通路部125とが区画さ
れて並列状に形成されている。賞球用通路部125の上
流側には、一対の球切れスイッチ126がそれぞれの賞
球用通路部125に臨むように着脱自在に装着されてい
る。一対の球切れスイッチ126は、直列に接続され、
その球切れスイッチ126のスイッチ配線127は、後
に説明する払出ユニット中継基板234のコネクタ24
0に接続されるようになっている。
【0046】しかして、球切れスイッチ126は、図1
1に示すように、払出ユニット中継基板234を介して
主基板151に入力され、いずれか一方の球切れスイッ
チ126が賞球を検出しなくなったときには、後に説明
する球払出装置200の賞球モータ324の作動を停止
して賞球の払出を不能動化させるようになっている。な
お、球切れスイッチ126は、球払出装置200から2
列の賞球用通路部125内に17〜18個目の賞球を検
出する位置に着脱自在に取り付けられている。これは、
1回の賞球分を確保するためで、賞球途中に玉切れして
も、当該1回分を払い出すことができるようにするため
である。
【0047】また、玉通路部材123の下部には、玉ス
トッパー部材128が取り付けられている。この玉スト
ッパー部材128は、金属の打ち抜き加工で形成されて
下端部を円弧状に形成した当接部となっており、しかも
その上部前方に3つのストッパー片(図示しない)が突
設されている。当接部は、球払出装置200のケース2
01と当接する部分であり、ストッパー片は、球貸用通
路部124及び賞球用通路部125の下方部に対応して
玉通路部材123に穿設される挿通穴(図示しない)に
挿入し得るものである。しかして、球払出装置200を
装着した状態では、球払出装置200のケース201と
玉ストッパー部材128の当接部とが当接して玉ストッ
パー部材128の下端部が後方に向かって弾性変形する
ので、ストッパー片は、挿通穴から退避して球貸用通路
部124及び賞球用通路部125を流下する玉を球払出
装置200に供給するようになっているが、球払出装置
200を取り外したときには、玉ストッパー部材128
が元の形状に戻るので、ストッパー片が挿通穴に挿入し
て自動的に玉通路部材123の球貸用通路部124及び
賞球用通路部125を閉塞して玉が流下させないように
なっている。このように、玉ストッパー部材128を設
けることにより、球払出装置200を交換する必要が生
じた場合でも、玉抜き操作を行う必要がない。
【0048】上記した玉通路部材123の下方の中間構
成部に取着される球払出装置200は、透明な合成樹脂
で成形される直方体状のケース201の内部に収納され
て機構板主体91の前面側に着脱自在に取り付けられる
ようになっている。球払出装置200の構造について
は、後に詳述するが、ここで簡単に説明しておくと、ケ
ース201内は、玉通路部材123の前記球貸用通路部
124に連通する1条の球貸通路250(図9参照)と
前記賞球用通路部125に連通する2条の賞球通路30
0,301(図9参照)とに区画され、1条の球貸通路
250に球貸モータ269(ステッピングモータが使用
されている)によって駆動される玉払出部材261が臨
み、また、2条の賞球通路300,301に賞球モータ
324(ステッピングモータが使用されている)によっ
て駆動される玉払出部材315が臨むようになってい
る。そして、各モータ269,324を回転せしめるこ
とにより、玉を1個単位で払い出すようにしている。な
お、2条の賞球通路300,301からは、交互に玉が
払い出されるようになっているので、その払出速度が貸
球の払出速度に比べて高くなっている。また、払い出さ
れた玉を検出するために各通路部には、カウントスイッ
チ289,343,348が臨んでおり、更に、払出動
作を確実に行うために各モータ269,324の位置
(正確には、玉払出部材261,315の位置)を検出
するモータ位置センサ278,333が設けられてい
る。
【0049】また、ケース201には、上記したモータ
269,324、カウントスイッチ289,343,3
48、モータ位置センサ278,333が接続される払
出ユニット中継基板234が付設されている。この払出
ユニット中継基板234は、図10及び図11に示すよ
うに、払出制御基板161に接続されると共にサンパッ
ク中継基板141を介して主基板151にも接続されて
いる。
【0050】そして、上記のように構成される球払出装
置200は、前述した玉ストッパー部材128の下方で
機構板主体91の前面側に着脱自在に装着し得るように
なっている。この着脱自在な装着構造について図3を参
照して説明すると、コ字型開口窓92側の前記中間部補
強リブ118aと前記玉抜き通路119を構成する内側
リブの上下には、係止突片129a,129b,130
a,130b(ただし、内側リブに突設される129b
と130bは図示省略)が機構板主体91面から僅かな
間隔を持って内側に向かって突設され、更に、係止突片
130a,130bの中間下方位置に弾性変形し得る弾
性係合爪133が形成されている。なお、係止突片12
9a,129b,130a,130bの形成位置に対応
する機構板主体91面には、係止突片129a,129
b,130a,130bを中間部補強リブ118a及び
内側リブと一体的に成形するために係止突片形成用開口
131a,131b,132a,132b(ただし、内
側リブに突設される131bと132bは図示省略)が
形成されている。一方、球払出装置200のケース20
1の前端面側(機構板主体91と当接する面側)の側壁
には、その上端部と中間部に取付突片208a,208
b,209a,209b(ただし、209aは、図7参
照のこと)が外側に向かって突設されている。
【0051】しかして、上記のように形成される球払出
装置200を取り付けるには、取付突片208a,20
8b,209a,209bを係止突片129a,129
b,130a,130bのやや下方となるようにずらし
てケース201の前端面を機構板主体91に当接し、そ
のままの状態でケース201を上方に引き上げて取付突
片208a,208bと係止突片129a,129bと
を係合させると共に取付突片209a,209bと係止
突片130a,130bとを係合させる。ただし、下部
の取付突片209a,209bは、L字形状となってい
るため、係止突片130a,130bとの係合におい
て、ケース201の上方向への移動を規制するようにな
っている。そして、取付突片208a,208bと係止
突片129a,129bとの係合及び取付突片209
a,209bと係止突片130a,130bとの係合が
完全に行われた状態においては、弾性係合爪133がケ
ース201の前端面下部と係合した状態となるので、ケ
ース201が機構板主体91に取り付けられた状態とな
る。なお、取付突片208a,208bと係止突片12
9a,129bとの係合及び取付突片209a,209
bと係止突片130a,130bとの係合を行い易いよ
うに、取付突片208a,208b,209a,209
bの上端部が面取り加工が施されている(図7及び図8
参照)。
【0052】一方、ケース201を取り外すには、弾性
係合爪133を押してケース201の前端面下部との係
合を解除した状態を保持したままケース201を下方に
引き下げることにより、取付突片208a,208bと
係止突片129a,129bとの係合及び取付突片20
9a,209bと係止突片130a,130bとの係合
を外してケース201を手前側に引き抜くことにより簡
単に取り外すことができる。なお、上記した玉通路体1
23及び球払出装置200は、下端を軸支した払出装置
カバー134によって被覆されている。
【0053】以上で、機構板90の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板90の下部構成部につい
て図2を参照して簡単に説明すると、下部構成部の後面
側には、図2に示すように、その一側上部に賞球通路1
35が形成され、該賞球通路135の下端に上皿連通口
136が形成されている。この上皿連通口136は、弾
球遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞球を導くも
のである。上皿連通口136の一側側方には、余剰球通
路137が接続されている。しかして、入賞に基づく賞
球が多数払い出されて上皿19が賞球で満杯となり、遂
には上皿連通口136に到達してさらに賞球が払出続け
られたときには、賞球は、余剰球通路137に導かれ、
その後、前記接続樋(図示しない)を介して前記下皿2
7に排出される。そして、さらに賞球が払出続けられた
ときには、下皿27も満杯になるが、余剰球通路137
の一側側壁に設けられた満タンスイッチ138部分にま
で到達すると、満タンスイッチ138がONされて、球
払出装置200のモータ269,324の駆動を停止し
て賞球及び貸球の払出動作を不能動化すると共に、必要
に応じて打球発射装置83の発射装置電動機84の駆動
も停止される。なお、上記した賞球通路135、玉抜き
通路119、及び余剰球通路137の後面は、下部通路
カバー体によって覆われている。
【0054】一方、下部構成部の前面側(遊技盤40に
当接する側)には、遊技盤40で発生した入賞玉を集合
する入賞玉集合樋(符号なし)が傾斜状に設けられてい
る。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉は、入賞球検
出スイッチ139,入賞玉を1個ずつ区切って流下させ
る玉止め部材を駆動する入賞球排出ソレノイド140か
らなる入賞玉処理装置に導かれ、賞球の払出動作に関連
して1個ずつ処理された後、弾球遊技機1の外部に放出
される。入賞玉集合樋から入賞玉処理装置に至る構造
は、従来と同じ構造である。
【0055】上記した入賞玉処理装置の作用について簡
単に説明すると、まず、入賞球排出ソレノイド140が
OFFである通常の状態においては、入賞玉が入賞球検
出スイッチ139によって検出される状態で玉止め部材
の玉止め部が入賞球検出スイッチ139の下方に突出し
ている。そのような状態で入賞玉が発生して入賞玉が入
賞球検出スイッチ139によって検出されると、その検
出信号が後述する主基板ボックス150内に収納される
の主基板151に送られ、この主基板151で入賞玉の
有無及び種類(例えば、7個払出、15個払出)が判定
され、その後、主基板151から払出制御基板161に
賞球個数信号が送られ、これにより前記球払出装置20
0が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が行われ
る。その際、賞球可能信号が入力されていなければ払出
動作は実行されない。そして、主基板151から賞球個
数信号が出力された後には、主基板151から入賞球排
出ソレノイド140に駆動信号が送られて入賞球排出ソ
レノイド140を所定時間ONする。入賞球排出ソレノ
イド140がONすると、玉止め部材の玉止め部が退避
し、玉止め部材の玉受部で入賞球検出スイッチ139に
よって検出された入賞玉を受けつつ次の入賞玉の入賞球
検出スイッチ139への侵入を阻止し、入賞球排出ソレ
ノイド140がOFFとなることで玉受部で受けていた
入賞玉を下流側に開放し、玉止め部材の玉止め部が再度
元の状態に戻って次の入賞玉を入賞球検出スイッチ13
9に受け入れてその入賞玉による上記した賞球の払出動
作が繰り返される。なお、賞球払出終了後に入賞球排出
ソレノイド140に駆動信号を送るようにしても良い
が、上記に説明したように、球払出装置200への駆動
信号が送られた直後に入賞球排出ソレノイド140に駆
動信号を送るようにすることにより、賞球の払出動作終
了以前に入賞玉の処理が行われるので、賞球払出の一連
の動作を速く行うことができるという利点がある。
【0056】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が
払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにした
ので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉と
して残留するため、遊技者との間でトラブルが生じるこ
とがない。また、入賞球検出スイッチ139がONした
ときには、前記賞球ランプ10が所定時間点灯するよう
になっている。
【0057】上記した入賞処理装置を構成する入賞球検
出スイッチ139、入賞球排出ソレノイド140及び満
タンスイッチ138は、次に説明する主基板ボックス1
50の裏側に設けられるサンパック中継基板141に接
続されるようになっている。このサンパック中継基板1
41は、主基板151と接続されている。また、サンパ
ック中継基板141には、前記払出ユニット中継基板2
34から所定の信号が入力されて主基板151に送られ
るようになっている。
【0058】上記のように構成される入賞玉処理装置が
設けられる下部構成部の裏面側(図2の手前側)に主基
板151を内蔵する主基板ボックス150が着脱自在に
取り付けられている。また、主基板ボックス150の隣
接する位置には、払出制御基板161を内蔵する払出制
御基板ボックス160が取り付けられている。払出制御
基板161は、前記主基板151からの情報信号に基づ
いて賞球の払出動作を行うと共に球貸要求信号に基づい
て貸球の払出動作を行うものである。その他、貸球に係
る制御は、主基板151に拘束されることなく払出制御
基板161で独自に実行するようになっている。この点
についても、後に詳述する。なお、払出制御基板161
には、払出制御基板に接続される電気部品の異常を異常
の種類に応じて数字で表示するエラー表示器162と、
異常状態を解消した後に操作するリセットスイッチ16
3とが設けられている。
【0059】以上で機構板90の上部構成部、中間構成
部、及び下部構成部について説明したが、中間構成部に
設けられる球払出装置200のより詳細な構成について
図4乃至図9を参照して説明する。まず、図4を参照し
て球払出装置200の外観について説明する。球払出装
置200は、前述したようにケース201内に玉を払い
出すための機構が集約構成されるものであり、球貸通路
250が形成される第1ケース202と賞球通路300
が形成される第2ケース203と賞球通路301が形成
される第3ケース204とを平行状に組み付けることに
より構成されている。したがって、第1ケース202の
前端側上端面には、球貸用玉入口205が開設され、第
2ケース203及び第3ケース204の前端側上端面に
は、賞球用入口206,207が形成されている。ま
た、ケース201の前端面側の側面上下には、前述した
取付突片208a,208b,209a,209bが突
設形成される一方、ケース201の後端面(前記払出装
置カバー134と対面する面)には、位置センサ基板2
27と払出ユニット中継基板234とそれらの基板22
7,234を被覆するカバー体242とを取り付けるた
めの部品及び内部の電気的部品からの配線を引き出すた
めの配線通し開口222〜226が第1ケース202,
第2ケース203,第3ケース204と一体的に形成さ
れている。
【0060】位置センサ基板227は、後述するモータ
位置センサ278,333が実装されるモータ位置セン
サ基板277,332からの配線279,334が接続
される中継基板(プリント配線基板)であり、球貸モー
タ269に関連して設けられるモータ位置センサ278
が実装されるモータ位置センサ基板277(プリント配
線基板)からの配線279が接続されるコネクタ228
と、賞球モータ324に関連して設けられるモータ位置
センサ333が実装されるモータ位置センサ基板332
(プリント配線基板)からの配線が接続されるコネクタ
229と、払出ユニット中継基板234と接続するため
の配線231が接続されるコネクタ230と、が実装さ
れ、更に、抵抗素子等の電子部品も実装されている。ま
た、位置センサ基板227には、配線通し開口222,
223に対応する位置に配線を基板227とケース20
1の後端面との間で挟まないように配線通し切欠23
2,233が形成されている。
【0061】払出ユニット中継基板234は、前記主基
板151及び払出制御基板161と球払出装置200に
設けられる電気的部品及び前記球切れ検出スイッチ10
8,126との配線を中継するものである。具体的に
は、払出ユニット中継基板234は、ほぼ長方形状のプ
リント配線基板で構成され、その一側辺に沿って払出制
御基板161と接続するための配線が接続される2つの
コネクタ239が実装され、その他側辺に沿って前記球
切れスイッチ108,126からの配線がそれぞれ接続
される2つのコネクタ240及び主基板151と接続す
るための配線が接続される2つのコネクタ241が実装
され、コネクタ239の内側に球貸モータ269からの
モータ配線270と賞球モータ324からのモータ配線
325がそれぞれ接続されるコネクタ235が実装され
ている。また、払出ユニット中継基板234の下部中央
には、配線通し開口224に対応する位置に配線通し開
口238が形成されるが、この配線通し開口238の上
部に前記位置センサ基板227と接続するための配線2
31が接続されるためのコネクタ236が実装され、ま
た、配線通し開口238の両側方に後述する球貸カウン
トスイッチ289からの配線291と賞球カウントスイ
ッチ343,348からの配線345,350とをそれ
ぞれ接続するための3つのコネクタ237も実装されて
いる。
【0062】しかして、位置センサ基板227と払出ユ
ニット中継基板234とカバー体242を取り付けるた
めの構成について順次説明すると、位置センサ基板22
7は、ケース201の後端面の上部側に着脱自在に取り
付けられる。具体的には、ケース201の中程上部に突
設される上部係止爪210と、ケース201の左右中間
位置に突設される上向きL字状の下部係止片211a,
211bと、ケース201の一側側方に突設される一対
のL字状段部を有する基板載置規制片212と、ケース
201の他側側方に突設される一対のL字状段部を有す
る基板載置規制片213と、によって位置センサ基板2
27が取り付けられる。即ち、位置センサ基板227の
下辺を下部係止片211a,211bに係止した後、位
置センサ基板227の両側辺を基板載置規制片212,
213のL字状段部に当接させながら位置センサ基板2
27の上辺中央を上部係止爪210に係合させることに
より装着し得るものである。逆に、位置センサ基板22
7を取り外すには、上部係止爪210を上方に押し上げ
た状態で位置センサ基板227を手前側に引き出して斜
め上方に抜き取ることにより簡単に取り外すことができ
る。なお、一対の基板載置規制片213のうち、上方に
位置する基板載置規制片213の先端には、カバー体2
42を係止するための係合鉤部214が外側に向かって
突設されている。
【0063】払出ユニット中継基板234は、ケース2
01の後端面の下部側に着脱自在に取り付けられる。具
体的には、ケース201の中程下部に突設される下部係
止爪216と、ケース201の左右中間位置に突設され
る下向きL字状の上部係止片215a,215bと、ケ
ース201の他側側方に突設される一対のL字状段部を
有する基板載置規制片218と、によって払出ユニット
中継基板234が取り付けられる。即ち、払出ユニット
中継基板234の上辺を上部係止片215a,215b
に係止した後、払出ユニット中継基板234の一側辺を
基板載置規制片218のL字状段部に当接させながら払
出ユニット中継基板234の下辺中央を下部係止爪21
6に係合させることにより装着し得るものである。逆
に、払出ユニット中継基板234を取り外すには、下部
係止爪216を下方に押し下げた状態で払出ユニット中
継基板234を手前側に引き出して斜め上方に抜き取る
ことにより簡単に取り外すことができる。なお、一対の
基板載置規制片218のうち、下方に位置する基板載置
規制片218の先端には、カバー体242を係止するた
めの係合鉤部219が外側に向かって突設されている。
【0064】また、払出ユニット中継基板234は、前
記サンパック中継基板141を介して前記主基板151
と接続するためのコネクタ241と前記払出制御基板1
61と接続するためのコネクタ239と前記球切れ検出
スイッチ108,126と接続するためのコネクタ24
0とが設けられており、しかも、これらのコネクタ23
9〜241への配線の脱着が煩雑に行われる可能性があ
るため、差し込み時に払出ユニット中継基板234が変
形してプリント配線が切断されるような事故を防止する
ために払出ユニット中継基板234の裏面に当接する基
板支持片217が突設されている。基板支持片217
は、左右両側と上部とに設けられ、特に左右の基板支持
片217は、コネクタ239〜241のやや内側位置に
対応する位置に突設されて上記効果を発揮せしめてい
る。また、払出ユニット中継基板234の他側は、前記
基板載置規制片218の当接によって規制されている
が、払出ユニット中継基板234の一側も、次に説明す
る当接片220と係合爪221によって規制されてい
る。
【0065】カバー体242は、透明な合成樹脂によっ
てその後面側が開放した薄幅の直方体状に成形されてお
り、その他側(図4の右側)側壁の上下に前記係合鉤部
214,219と係合する係合穴243が形成されてお
り、反対側の側壁のほぼ中央に係合穴244が形成され
ている。この係合穴244は、ケース201の一側辺の
ほぼ中央位置に突設される係合爪221と係合するもの
である。また、ケース201の上辺両端部及び下辺の一
側端部と中央部には、当接片220が突設され、カバー
体242を被覆したときにカバー体242の側壁内面に
当接してカバー体242の取付位置を規制するようにな
っている。更に、カバー体242には、その両側辺の下
方部に払出ユニット中継基板234の前記コネクタ23
9〜241が貫通するコネクタ貫通開口246,248
が形成される接続用凹部245,247が形成されてい
る。
【0066】しかして、カバー体242をケース201
に取り付けるには、係合穴243に係合鉤部214,2
19を内側から係合させて他側を押さえ付けることによ
り、係合爪221と係合穴244とが係合する。これに
よってカバー体242がケース201に装着される。ま
た、カバー体242を取り外すには、係合穴244から
ドライバ工具等の刃先を差し込んで係止爪221による
係合を解除したままの状態でカバー体242の他側を引
き抜き、その後、係合鉤部214,219から係合穴2
43を外すことにより簡単に取り外すことができる。な
お、カバー体242の一側辺をケース201に回転自在
に軸支し、他側を係合爪と係合穴とで係止するようにし
て取り付けてもよいし、カバー体242をビスでケース
201に止着しても良い。また、上記した位置センサ基
板227や払出ユニット中継基板234もケース201
に対してビスで止着するようにしても良い。
【0067】上記のような外観を有する球払出装置20
0のケース201内の構造について図5乃至図9を参照
して説明する。まず、主として図5及び図7を参照して
球貸用の機構について説明する。球貸用の機構は、第1
ケース202と第2ケース203とに集約して構成され
る。即ち、第1ケース202の第2ケース203に対面
する凹状空間部の前端面寄りには、「く」字状に形成さ
れる球貸通路250が形成され、その球貸通路250の
上端が前記球貸用玉入口205となっており、球貸通路
250の下端が球貸用玉出口251となっている。この
球貸用玉出口251には、玉が通過する玉通過穴290
が形成される球貸カウントスイッチ289が臨むように
スイッチ係止爪292とスイッチ係合凹部293とによ
って取り付けられる。
【0068】具体的には、スイッチ係止爪292を上方
に押し上げた状態で直方体状に形成される球貸カウント
スイッチ289の一側端面をスイッチ係合凹部293に
差し込んでスイッチ係止爪292を離すことにより、ス
イッチ係止爪292と球貸カウントスイッチ289の他
側端部とが係合して外れないように装着し得る。球貸カ
ウントスイッチ289に接続される配線291は、前記
配線通し開口225を通って前記払出ユニット中継基板
234のコネクタ237に接続される。なお、第1ケー
ス202の下部には、スイッチ係止爪292を第1ケー
ス202と一体成形するために係止爪形成開口292a
が形成されている。
【0069】また、球貸通路250の屈曲部には、支持
穴253を有する支持ボス252が突設されている。支
持穴253には、後述する玉払出部材261を回転支持
する軸支ピン260の先端部が挿入支持されるものであ
る。なお、球貸通路250の屈曲部は、通路250の中
程よりやや上流側に形成されているものである。
【0070】また、球貸通路250の第2ケース203
側の側面は、第1挟持部材254によって閉塞されてい
る。この第1挟持部材254は、第1ケース202と第
2ケース203とを組み付けたときに第1ケース202
内に収容配置されるものであるが、その上下に形成され
る位置決め穴255を予め第2ケース203の位置決め
ピン258(ただし、上部の位置決めピンは図示しな
い)に差し込んだ状態で第1ケース202と第2ケース
203とを組み付けるものである。また、第1挟持部材
254には、その中程に玉払出部材261の歯車部26
2及びモータ位置センサ基板277の先端部分が収容さ
れる円弧凹部256が形成されると共にその下端に前記
球貸カウントスイッチ289の先端側面に当接するスイ
ッチ当接片257が垂下されている。
【0071】一方、第2ケース203の第1ケース20
2と対面する側には、前述した位置決めピン258が突
設されると共に玉払出部材261を回転自在に軸支する
軸支ピン260が突設されている。この軸支ピン260
に回転自在に軸支される玉払出部材261は、円板状の
中心に軸支ピン260が挿通される回転軸穴265が形
成されると共にその外周に歯車部262を有し、その円
板状の第1ケース202側に複数の玉送り突片263が
突設され、円板状の第2ケース203側の外周に検出片
264が突設されている。玉送り突片263は、球貸通
路250を流下する玉が落入する間隔を持って複数(本
実施形態の場合には3つ)突設され、検出片264は、
図7に示すように、玉送り突片263の中間位置に対応
する裏面に突設されるものである。なお、歯車部262
の歯先の高さはすべて同じではなく、図7に示すよう
に、等間隔毎に歯先の低い低歯部267となっている。
これは、後述するギア273との噛み合わせ位置を整合
させるものであり、特に噛み合わせ位置とすべき低歯部
273の円板の内側位置には、目印穴266が形成され
ている。
【0072】また、第2ケース203の第1ケース20
2と対面する側には、球貸モータ269とモータ位置セ
ンサ基板277とを取り付けるための構成が設けられて
いる。即ち、球貸モータ269が取り付けられるモータ
取付板268の上部一側には、位置決め穴271が形成
されており、その位置決め穴271を第2ケース203
に突設される位置決めボス294に差し込む。また、モ
ータ位置センサ基板277の一側上部にも位置決め穴2
80が形成され、この位置決め穴280を前記位置決め
ボス294に差し込む。これによってモータ取付板26
8とモータ位置センサ基板277とが重複して位置決め
ボス294に係止される。また、モータ位置センサ基板
277の他側上部には、取付穴281が形成され、この
取付穴281を第2ケース203に形成される止めボス
283に一致させてビス282で止着することにより、
モータ位置センサ基板277を固定する。このモータ位
置センサ基板277を固定する際にモータ位置センサ基
板277と第2ケース203の垂直壁面とでモータ取付
板268を挟持することにより、モータ269も一時的
に固定される。
【0073】また、モータ取付板268に取り付けられ
る球貸モータ269からは、モータ配線270が引き出
され、前記配線通し開口223及び配線通し用切欠23
3を通って前記払出ユニット中継基板234の上部のコ
ネクタ235に接続されている。また、球貸モータ26
9は、第2ケース203に形成されたモータ貫通穴27
6を貫通して第2ケース203の凹状空間部に位置する
ようになっていると共に、球貸モータ269の出力軸と
してのモータ軸272(図7参照)にギア273が固定
されている。このギア273は、図7に示すように、前
記歯車部262の歯数よりも少ない歯数(図示の実施形
態の場合には、1/2)を有し、全ての歯底部が同一深
さとなっているわけではなく、等間隔毎に歯底部の高い
高歯底部275となっている。これは、前述した歯車部
262との噛み合わせ位置を整合させるものであり、高
歯底部275の内側位置には、目印穴274が形成され
ている。
【0074】しかして、歯車部262の目印穴266が
形成された低歯部266とギア273の目印穴274が
形成された高歯底部275とを一致させて噛合した場合
には、玉払出部材261の玉送り突片263の間に球貸
通路250を流下する玉を受け入れる位置であり、しか
も、検出片264がモータ位置センサ基板277に実装
されるモータ位置センサ278によって検出される位置
である。これによって球貸モータ269の停止位置を正
確に行うことができる。仮に、低歯部266と高歯底部
275との噛合が正確に行われていないときには、球貸
モータ269が回転してもギア273と歯車部262の
回転が行われないので、事前に手でギア273又は歯車
部262を回してみることにより、正確に噛合している
か否かを確認することができる。なお、球貸モータ26
9のモータ軸272とギア273との圧入は、球貸モー
タ269を励磁してモータ軸272が回転しない状態
(励磁力の強い2相励磁ポイントを基準励磁ポイントと
する)で行われるものである。これによって球貸モータ
269の停止時に慣性力による過回転を防止することが
できるものである。なお、玉払出部材261の回転軸で
ある軸支ピン260と球貸モータ269のモータ軸27
2とは、平行状に配置されている。
【0075】なお、モータ位置センサ基板277には、
その第1ケース202と対面する側の先端に投受光方式
のセンサからなるモータ位置センサ278が実装される
と共に配線279が接続され、その配線279が前記配
線通し開口222及び配線通し用切欠232を通って前
記位置センサ基板227のコネクタ228に接続されて
いる。また、モータ位置センサ278が実装される部分
に対応する第2ケース203の垂直面には、逃げ穴25
9が形成されており、モータ位置センサ278の裏面の
ハンダ付け部分が入り込むようになっている。
【0076】しかして、第2ケース203に前述したよ
うに第1挟持部材254と玉払出部材261とモータ取
付板268とモータ位置センサ基板277とを装着した
状態で、側方から第1ケース202を嵌め合わせること
により、第1ケース202の上部と中間部とに形成され
る組付けボス穴285a,285bと第2ケース203
に形成される組付けボス穴286a,286bとが一致
し、その状態で当該組付け穴285a,285b,28
6,286bを締着するように第1ケース202の側方
から組付けビス287a,287bを螺着する。これに
よって第1ケース202と第2ケース203とを並列状
に組み付けることができるが、この際、第1ケース20
2の凹状空間部に突設される挟持ボス284の先端面が
モータ位置センサ基板277に当接してモータ位置セン
サ基板277を微動しないように固定し、更に中間部の
組付けボス穴285bに挿通される組付けビス287b
が挿通されるビス挿通筒体288の先端面がモータ取付
板268の下部中央を押し圧してモータ取付板268を
微動しないように固定している。なお、ビス挿通筒体2
88は、組付けボス穴285bが形成されるボスと一体
的に形成してもよい。
【0077】上記のようにして第1ケース202と第2
ケース203とを組み付けた状態においては、図7に示
すように、玉払出部材261の玉送り突片263が球貸
通路250の屈曲部の下方に臨み、玉払出部材261の
歯車部262と球貸モータ269のモータ軸272に固
着されるギア273とが右上り斜めの状態で噛合してお
り、更に球貸モータ269が第2ケース203の賞球通
路300の後方の凹状空間部に上方に位置するようにな
っている。
【0078】次に、主として図6及び図8を参照して賞
球用の機構について説明する。賞球用の機構は、第2ケ
ース203と第3ケース204とに集約して構成され
る。即ち、第2ケース203の第3ケース204に対面
する凹状空間部の前端面寄りには、「く」字状に形成さ
れる賞球通路300が形成され、その賞球通路300の
上端が前記賞球用玉入口206となっており、賞球通路
300の下端が賞球用玉出口302となっている。この
賞球用玉出口302には、玉が通過する玉通過穴344
が形成される第1賞球カウントスイッチ343が臨むよ
うにスイッチ係止爪346とスイッチ係合凹部347と
によって取り付けられる。この取付構造は、球貸カウン
トスイッチ289と同じであるので、詳細には説明しな
いが、第1賞球カウントスイッチ343に接続される配
線345は、前記配線通し開口226を通って前記払出
ユニット中継基板234のコネクタ237に接続され
る。また、賞球通路300の屈曲部には、支持穴304
aを有する支持ボス304が突設されている。支持穴3
04aには、後述する玉払出部材315を回転支持する
軸支ピン314の先端部が挿入支持されるものである。
なお、賞球通路300の屈曲部は、通路300の中程よ
りやや下流側に形成されているものである。
【0079】一方、第3ケース204の第2ケース20
3に対面する凹状空間部の前端面寄りにも、「く」字状
に形成される賞球通路301が形成され、その賞球通路
301の上端が前記賞球用玉入口207となっており、
賞球通路301の下端が賞球用玉出口303となってい
る。この賞球用玉出口303には、玉が通過する玉通過
穴349が形成される第2賞球カウントスイッチ348
が臨むようにスイッチ係止爪351とスイッチ係合凹部
352とによって取り付けられる。この取付構造は、球
貸カウントスイッチ289と同じであるので、詳細には
説明しないが、第2賞球カウントスイッチ348に接続
される配線350は、前記配線通し開口226を通って
前記払出ユニット中継基板234のコネクタ237に接
続される。なお、第3ケース204の下部には、スイッ
チ係止爪351を第3ケース204と一体成形するため
に係止爪形成開口351aが形成されている。また、賞
球通路301の屈曲部には、軸支ピン314を有する支
持ボス313が突設されている。軸支ピン314は、後
述する玉払出部材315を回転支持するものである。な
お、賞球通路301の屈曲部は、通路301の中程より
やや下流側に形成されているものである。
【0080】また、第2ケース203と第3ケース20
4との間には、第2挟持部材305が挟持される。この
第2挟持部材305は、第2ケース203と第3ケース
204とを組み付けたときにその上端の仕切頭部306
が第2ケース203及び第3ケース204の賞球用玉入
口206,207部分の後方に形成された挟持段部35
3に挟持されるようになっている。また、第2挟持部材
305の仕切頭部306の下端から左右に誘導傾斜面3
07が形成され、賞球用入口206,207から入った
玉を斜め側方に向けて誘導するようになっている。ま
た、誘導傾斜面307の下端辺からは一対の板状部が垂
下されるが、各板状部には、大きさの異なる円弧凹部3
08,309が形成されている。しかして、一対の板状
部の間には、後述する玉払出部材315の歯車部316
及びモータ位置センサ基板332の先端部分が収容され
る。そして、第2ケース203に対面する板状部に形成
される第1円弧凹部308には、玉払出部材315の第
1玉送り突片317が貫通し、第3ケース204に対面
する板状部に形成される第2円弧凹部309には、玉払
出部材315の第1玉送り突片318が貫通するもので
ある。しかし、玉払出部材315の大径の歯車部316
が第2円弧凹部309に近接した部分に配置されるの
で、第1円弧凹部308の径を小さくして玉が賞球通路
300から侵入しないようにしている。なお、第2円弧
凹部309の径が大きくても歯車部316が形成される
円板でその第2円弧凹部309を閉塞することができる
ので、賞球通路301から玉が侵入することはない。ま
た、第2挟持部材305の下端に前記第1賞球カウント
スイッチ343及び第2賞球カウントスイッチ348の
先端側面に当接するスイッチ当接片310が垂下されて
いる。なお、賞球通路300,301の前端面寄りの屈
曲部には、上記した第1円弧凹部308及び第2円弧凹
部309と係合する位置決め支持片311,312が突
設されている。
【0081】一方、第3ケース204に突設される軸支
ピン314に回転自在に軸支される玉払出部材315
は、円板状の中心に軸支ピン314が挿通される回転軸
穴320が形成されると共にその外周に歯車部316を
有し、その円板状の第2ケース203側に複数の第1玉
送り突片317と複数の検出片319が突設され、円板
状の第3ケース204側に第2玉送り突片318が突設
されている。第1玉送り突片317及び第2玉送り突片
318は、賞球通路300を流下する玉が落入する間隔
を持って複数(本実施形態の場合には3つずつ)突設さ
れ、検出片319は、第1玉送り突片317と第2玉送
り突片318の合計と同じ数(本実施形態の場合には6
つ)が等間隔で突設されるものであり、その突設間隔
は、後述するモータ位置センサ333が1つの検出片3
19を検出している位置で一方の玉送り突片の間に玉が
落入し、他方の玉送り突片上に玉が載置した状態となる
間隔である。なお、第1玉送り突片317と第2玉送り
突片318とは交互に突設されている。また、歯車部3
16の歯先の高さはすべて同じではなく、図8に示すよ
うに、等間隔毎に歯先の低い低歯部322となってい
る。これは、後述するギア328との噛み合わせ位置を
整合させるものであり、低歯部322の円板の内側位置
には、目印穴321が形成されている。
【0082】また、第2ケース203の第3ケース20
4と対面する側には、賞球モータ324とモータ位置セ
ンサ基板332とを取り付けるための構成が設けられて
いる。即ち、賞球モータ324が取り付けられるモータ
取付板323の下部一側には、位置決め穴326が形成
されており、その位置決め穴326を第2ケース203
の凹状空間部の一側下方に突設される位置決めボス33
8に差し込む。また、モータ位置センサ基板332の一
側下部にも位置決め穴335が形成され、この位置決め
穴335を前記位置決めボス338に差し込む。これに
よってモータ取付板323とモータ位置センサ基板33
2とが重複して位置決めボス338に係止される。ま
た、モータ位置センサ基板332の他側上部には、取付
穴336が形成され、この取付穴336を第2ケース2
03に形成される止めボス339に一致させてビス33
7で止着することにより、モータ位置センサ基板332
を固定する。このモータ位置センサ基板332を固定す
る際にモータ位置センサ基板322と第2ケース203
の位置決めボス338とでモータ取付板323の下部を
挟持することにより、モータ324も一時的に固定され
る。なお、ギア328とモータ取付板323を含む賞球
モータ324は、ギア273とモータ取付板268を含
む球貸モータ269とは、全く同じものであり、これを
上下逆方向で且つモータ軸が逆方向に向くように使用し
ているに過ぎない。
【0083】また、モータ取付板323に取り付けられ
る賞球モータ324からは、モータ配線325が引き出
され、前記配線通し開口224及び配線通し開口238
を通って前記払出ユニット中継基板234の下部のコネ
クタ235に接続されている。また、賞球モータ324
は、前記位置決めボス338と止めボス339とに取り
付けられて第2ケース203の凹状空間部の下方に位置
するようになっているが、第2ケース203には、賞球
モータ324の後面が臨むモータ用開口331が形成さ
れている。また、賞球モータ324のモータ軸327に
ギア328が固定されている。このギア328は、図8
に示すように、前記歯車部316の歯数よりも少ない歯
数(図示の実施形態の場合には、1/2)を有し、全て
の歯底部が同一深さとなっているわけではなく、等間隔
毎に歯底部の高い高歯底部330となっている。これ
は、前述した歯車部316との噛み合わせ位置を整合さ
せるものであり、高歯底部330の内側位置には、目印
穴329が形成されている。しかして、歯車部316の
目印穴321が形成された低歯部322とギア328の
目印穴329が形成された高歯底部330とを一致させ
て噛合した場合には、玉払出部材315の一方の玉送り
突片の間に賞球通路を流下する玉を受け入れる位置であ
り他方の玉送り突片の間に他方の賞球通路を流下する玉
が載置する位置であり、しかも、検出片319がモータ
位置センサ基板332に実装されるモータ位置センサ3
33によって検出される位置である。これによって賞球
モータ324の停止位置を正確に行うことができる。仮
に、低歯部322と高歯底部330との噛合が正確に行
われていないときには、賞球モータ324が回転しても
ギア328と歯車部316の回転が行われないので、事
前に手でギア328又は歯車部316を回してみること
により、正確に噛合しているか否かを確認することがで
きる。なお、賞球モータ324のモータ軸327とギア
328との圧入は、賞球モータ324を励磁してモータ
軸327が回転しない状態(励磁力の強い2相励磁ポイ
ントを基準励磁ポントとする)で行われるものである。
これによって賞球モータ324の停止時に慣性力による
過回転を防止することができるものである。なお、玉払
出部材315の回転軸である軸支ピン314と賞球モー
タ324のモータ軸327とは、平行状に配置されてい
る。
【0084】なお、モータ位置センサ基板332には、
その第3ケース204と対面する側の先端に投受光方式
のセンサからなるモータ位置センサ333が実装される
と共に配線334が接続され、その配線334が前記配
線通し開口222及び配線通し用切欠232を通って前
記位置センサ基板227のコネクタ229に接続されて
いる。
【0085】しかして、第2ケース203に第2挟持部
材305と玉払出部材315とモータ取付板323とモ
ータ位置センサ基板332とを装着した状態で、側方か
ら第3ケース204を嵌め合わせることにより、第3ケ
ース204の上部と中間部とに形成される組付けボス穴
341a,341bと第2ケース203に形成される組
付けボス穴286a,286bとが一致し、その状態で
当該組付け穴341a,341b,286,286bを
締着するように第3ケース204の側方から組付けビス
342a,342bを螺着する。これによって第2ケー
ス203と第3ケース204とを並列状に組み付けるこ
とができるが、この際、第3ケース204の凹状空間部
に突設される挟持ボス340の先端面がモータ位置セン
サ基板332に当接してモータ位置センサ基板332を
微動しないように固定し、更に中間部の組付けボス穴3
41bのボス部の先端面と組付けボス穴286aのボス
部の先端面とでモータ取付板323の上部中央を挟持し
てモータ取付板323を微動しないように固定してい
る。
【0086】上記のようにして第2ケース203と第3
ケース204とを組み付けた状態においては、図8に示
すように、玉払出部材315の第1玉送り突片317及
び第2玉送り突片318が賞球通路300,301の屈
曲部の下方にそれぞれ臨み、玉払出部材315の歯車部
316と賞球モータ324のモータ軸327に固着され
るギア328とが左下がり斜めの状態で噛合しており、
更に図9に示すように、賞球モータ324が第2ケース
204の賞球通路300の後方の凹状空間部の下方に位
置するようになっている。
【0087】以上、実施形態に係る球払出装置200の
構成について説明してきたが、本実施形態においては、
玉供給部としての賞球タンク94から受け入れた玉を入
賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球とを
払い出すことが可能な球払出装置200を備えた弾球遊
技機1において、球払出装置200は、賞球を導く賞球
通路300,301に臨む玉払出部材315を駆動する
賞球用電気的駆動源としての賞球モータ324と貸球を
導く球貸通路250に臨む玉払出部材261を駆動する
球貸用電気的駆動源としての球貸モータ269とを独立
して駆動するように設けると共に、賞球通路300,3
01と球貸通路250とが形成されるケース201内に
賞球用モータ324と球貸モータ269とを上下方向に
配置固定したことにより、球払出装置200のケース2
01内の賞球モータ324と球貸モータ269とが横方
向に重複することなく上下の位置関係で設けられるた
め、ケース201の横幅寸法を大きくする必要はない。
このため、球払出装置200が設けられる機構板90の
側方部の横幅を大きく取る必要がないため、機構板90
の中央のコ字型開口窓92の大型化を保持することがで
きる。
【0088】また、本実施形態においては、ケース20
1には、賞球通路300,301と球貸通路250とを
合わせて3列の玉通路300,301,250が並列状
に形成されると共に、その3列の玉通路300,30
1,250の中央の玉通路300を構成する第2ケース
203に賞球モータ324及び球貸モータ269を取り
付けたことにより、中央の玉通路300を構成する第2
ケース203に予め賞球モータ324及び球貸モータ2
69を取り付けておき、左右の玉通路を構成する第1ケ
ース202及び第3ケース204をその中央の玉通路を
構成する第2ケース203に組み付けるだけで球払出装
置200を完成することができ、組付け作業が行い易い
という利点がある。なお、2つのモータ269,324
が取り付けられる1つの部材としては、上記の実施形態
のように第2ケース203の側壁及びその側壁から突設
されたボスに限らず、例えば、第1挟持部材254を後
方に延設してその両面に取り付ける構造のものでも良
い。要は、ケース201に内蔵される1つの部材に2つ
のモータ269,324が取り付けられる構造であれば
良い。
【0089】更に、本実施形態においては、球貸モータ
269の出力軸であるモータ軸272と賞球モータ32
4の出力軸であるモータ軸327とが逆向きとなるよう
に球貸モータ269及び賞球モータ324を配置し、そ
れぞれのモータ軸272,327とそれに対応する玉払
出部材261,315の回転軸である軸支ピン260,
314を平行状に配置すると共に各モータ軸272,3
27に固着されるギア273,328と玉払出部材26
1,315に形成される歯車部262,316とを噛合
せしめたことにより、賞球払出に係る機構と球貸に係る
機構が左右対象となるため、同一の部品を逆向きにして
使用すれば良いので、結果的に賞球通路や球貸通路の構
成を簡略化することができると共に球払出装置を設計す
る際の自由度が高いという利点がある。
【0090】なお、上記した実施形態においては、賞球
及び貸球を払い出すための電気的駆動源としてステッピ
ングモータを例示して説明したが、通常のシンクロナス
モータであっても、あるいはソレノイドであっても良
い。また、上記した実施形態においては、球貸通路25
0が1条で賞球通路300,301が2条のものを説明
したが、球貸通路も賞球通路も1条のものであっても良
い。
【0091】以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の
構成、及び機構板90の構成について説明してきたが、
機構板90や遊技盤40に設けられる各種の制御基板と
の相互の関係、及び各種制御基板と機構板90,遊技盤
40,前面枠3及びガラス板保持枠4に設けられる電気
的部品との関係について図10及び図11を参照して詳
細に説明する。図10は、主基板151と各種制御基板
及び電気部品との関係を示すブロック図であり、図11
は、払出制御基板と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図である。
【0092】図10において、主基板151には、遊技
盤40に設けられる各スイッチ51,52,56,58
からの信号が中継基板73を介して入力され、また、満
タンスイッチ138及び入賞球検出スイッチ139から
の信号がサンパック中継基板141を介して入力され
る。更に、主基板151には、上記したサンパック中継
基板141を介してドアスイッチ17からの信号、賞球
に係る球切れスイッチ126及び賞球カウントスイッチ
343,348からの信号が入力されるものである。
【0093】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,56,58からの入力
信号に基づいて主基板151は、遊技盤40に設けられ
るソレノイド50,55、記憶表示LED46,60、
回数個数表示器53等を駆動制御すると共に、遊技状態
に応じた電飾信号を電飾制御基板76に出力し、遊技状
態に応じた効果音信号を効果音制御基板78に出力し、
更に、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示制御信号
又は外れ表示制御信号を表示制御基板71に出力し、情
報端子基板74に各種の遊技情報を出力する。電飾制御
基板76は、主基板151から入力される電飾信号の種
類に応じて飾りランプ62,6〜10、飾りLED6
3,11,13,14を表示駆動制御し、効果音制御基
板78は、主基板151から入力される効果音信号の種
類に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御する。ま
た、表示制御基板71は、主基板151から入力される
表示制御信号の種類に応じて図柄表示器44,59の表
示結果を導出するように制御する。
【0094】また、満タンスイッチ138からの入力信
号に基づいて主基板151は、払出制御基板161に満
タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて球貸モー
タ229の駆動を停止したり、あるいは発射装置電動機
84の駆動を停止したりする。また、満タンスイッチ1
38からの入力信号があったときには、主基板151
は、次に説明する賞球可能信号を出力しないようにす
る。
【0095】また、入賞球検出スイッチ139からの入
力信号に基づいて主基板151は、払出制御基板161
に賞球個数信号を出力し、払出制御基板161は、その
賞球個数信号及び賞球可能信号の入力に基づいて賞球モ
ータ324を駆動して所定個数の賞球を払い出す。ま
た、賞球カウントスイッチ343,348からの入力信
号に基づいて主基板151は、払い出されるべき賞球個
数が検出されれば払出制御基板161に賞球個数信号を
クリアするクリア信号を出力する。また、賞球カウント
スイッチ343,348からの入力信号に基づいて主基
板151は、情報端子基板116(図11参照)に賞球
個数信号を出力し、この信号を情報端子基板116から
外部の管理コンピュータの出力する。更に、入賞球検出
スイッチ139からの入力信号に基づいて主基板151
は、電飾制御基板76(及び効果音制御基板78)に賞
球信号を出力し、賞球ランプ10(又はスピーカ12
a,12b)を表示駆動してその旨を報知する。
【0096】また、ドアスイッチ17からの入力信号に
基づいて主基板151は、電飾制御基板76(及び効果
音制御基板78)に開放信号を出力し、所定のランプ又
はLED(又はスピーカ12a,12b)を表示駆動し
てその旨を報知する。
【0097】更に、球切れスイッチ126からの入力信
号に基づいて主基板151は、払出制御基板161に賞
球可能信号を出力しないようにしたり、電飾制御基板7
6に賞球切れ信号を出力して玉切れランプ9を所定の態
様で表示駆動する。
【0098】次に、図11において、払出制御基板16
1には、モータ位置センサ278,333、カウントス
イッチ289,343,348、球切れスイッチ108
からの信号が払出ユニット中継基板234を介して入力
され、残高表示基板23の球貸スイッチ24、返却スイ
ッチ25からの信号が入力され、カードユニット装置3
1の制御基板であるカードユニット31aから各種の情
報が入力されている。更に、主基板151から前述した
ように、賞球可能信号、賞球個数信号、満タン信号が入
力されるものである。
【0099】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ278,333からの入力信号に基づいて払出制御基
板161は、貸球及び賞球の払出動作においてモータ2
69,324の停止位置、即ち回転部材の停止位置を正
確に制御すると共に回転部材が回転しているか否かを検
出できる。
【0100】また、カウントスイッチ289,343,
348からの入力信号に基づいて払出制御基板161
は、貸球及び賞球の正確な払出数を払い出すようにモー
タ269,324を駆動制御すると共に、情報端子基板
116に貸球数情報を出力する。なお、賞球数情報も出
力するようにしてもよい。
【0101】また、球切れスイッチ108からの入力信
号に基づいて払出制御基板161は、球貸モータ269
の駆動を停止して貸球動作を行えないように制御する。
ただし、貸球動作の途中に球切れスイッチ108からの
信号が入力されたときには、当該払出動作が終了してか
ら貸球動作の停止を行うようになっている。
【0102】また、球貸スイッチ24からの入力信号に
基づいて払出制御基板161は、カードユニット31a
からの残額情報と照会して残額情報に余裕があるときに
球貸要求信号を許容して球貸モータ269を駆動し、ま
た、返却スイッチ25からの入力信号に基づいて払出制
御基板161は、カードユニット31aにカードの返却
信号を出力する。
【0103】また、カードユニット31aからの各種の
情報入力に基づいて払出制御基板161は、残高表示基
板23の残高表示器に残高情報を出力し、また、ブザー
基板22aにトラブル信号を出力する。
【0104】更に、主基板151からの賞球可能信号、
賞球個数信号、満タン信号等に基づいて払出制御基板1
61は、前述したように払出ユニット中継基板234を
介して賞球の払出動作を実行せしめたり、発射制御基板
85に発射装置電動機84の停止信号を出力したりす
る。
【0105】なお、情報端子基板116に接続される球
切れ情報スイッチ99からの入力信号は、払出制御基板
161に入力されることはなく、そのまま球切れ情報と
して外部の管理コンピュータ等に出力される。
【0106】以上、説明した各種の制御基板151,1
61,71,76,78,85には、電源ユニット基板
111からの電源配線を中継する電源中継基板114か
ら所望の電源が入力されるように接続されている。ただ
し、表示制御基板71への電源の供給は、電源中継基板
114ではなく電飾制御基板76を介して供給されるよ
うになっている。
【0107】上記した図11に示す回路構成において
は、1つの払出ユニット中継基板234に、主基板15
1に接続される電気部品も払出制御基板161に接続さ
れる電気部品も接続するものを示したが、球払出装置2
00に一体的に設けられる払出ユニット中継基板234
を、図12に示すように、主基板151にのみ接続され
る電気部品(図示の場合には、賞球カウントスイッチ3
43,348と球切れスイッチ126,108)が接続
される払出ユニット中継基板234bと、払出制御基板
161にのみ接続される電気部品(図示の場合には、モ
ータ位置センサ278,333とモータ269,324
と球貸カウントスイッチ289)が接続されるユニット
中継基板234aとに分離して設けてもよい。このよう
にすれば、球払出装置200に一体的に設けられる2つ
の中継基板234a,234bと主基板151及び払出
制御基板161との接続状況を見るだけで、主基板15
1に接続されるべき電気的部品と主基板151との配線
接続及び払出制御基板161に接続されるべき電気的部
品と払出制御基板161との配線接続が正常に行われて
いるか否かを容易に確認することができる。
【0108】なお、図12に示すような接続構造におい
ては、図11に示す接続構造で説明した以下の点で相違
する。即ち、図11においては、球貸側の球切れスイッ
チ108は、払出制御基板161にのみ接続されるとし
て説明したが、図12においては、球貸側の球切れスイ
ッチ108が主基板151にのみ接続されるようになっ
ている。しかして、主基板151は、球貸側の球切れス
イッチ108からの信号が入力されると、例えば、電飾
制御基板76に球切れランプ9を駆動表示するための情
報信号を送り、払出制御基板161に対しては、球貸不
可信号を導出するようになっている。ただし、球貸側の
球切れスイッチ108を払出ユニット中継基板234a
に接続すれば良い。そして、この場合には、払出制御基
板161に実装されるエラー表示器162とブザー基板
22aに接続されるブザー22とで球貸用の球切れを報
知するようにしても良い。
【0109】以上、球払出装置200に設けられる電気
的部品と主基板151及び払出制御基板161との接続
構造及び作用について説明してきたが、本実施形態にお
いては、玉供給部としての賞球タンク94から受け入れ
た玉を所定個数ずつ払い出すことが可能な球払出装置2
00と、該球払出装置200の払出制御に関与する制御
手段としての主基板151及び払出制御基板161と、
該主基板151及び払出制御基板161と球払出装置2
00に設けられる電気的部品との配線接続を中継する中
継基板としての払出ユニット中継基板234と、を備え
た弾球遊技機1において、払出ユニット中継基板234
を球払出装置200に一体的に設けると共に、賞球タン
ク94から球払出装置200に玉を導く玉通路としての
球貸用レール部105及び賞球用通路部125に設けら
れて玉の有無を検出する球切れ検出器としての球切れス
イッチ108,126の配線を払出ユニット中継基板2
34に接続して主基板151及び払出制御基板161と
球切れスイッチ108,126との配線接続を中継した
ことにより、球払出装置200に一体的に設けられる払
出ユニット中継基板234と主基板151及び払出制御
基板161との接続状況を見るだけで球払出に関係する
電気的部品と主基板151及び払出制御基板161との
配線接続が正常に行われているか否かを容易に確認する
ことができる。なお、制御手段として2つの基板15
1,161を例示して説明したが、遊技動作を制御する
遊技制御回路と玉の払出動作を制御する払出制御回路と
が1つの制御基板に形成されたものでも良いし、払出制
御専用回路が形成された1つの制御基板でも良い。。
【0110】また、本実施形態においては、球払出装置
200は、入賞の発生に基づく賞球を払い出す賞球払出
装置と、球貸要求信号に基づく貸球を払い出す球貸払出
装置とを含み、球切れスイッチ108,126も、賞球
用通路部125と球貸用レール部105とにそれぞれ設
けられていることにより、球払出装置200に一体的に
設けられる払出ユニット中継基板234と主基板151
及び払出制御基板161との接続状況を見るだけで賞球
払出に関係する電気的部品及び球貸払出に関係する電気
的部品と主基板151及び払出制御基板161との配線
接続が正常に行われているか否かを容易に確認すること
ができる。
【0111】また、本実施形態においては、図12に示
すように、制御手段として、遊技動作を制御し且つ入賞
信号に基づいて賞球情報を出力する遊技制御手段として
の主基板151と、賞球情報に基づいて球払出装置20
0を駆動制御する払出制御手段としての払出制御基板1
61と、からなり、払出ユニット中継基板234は、主
基板151にのみ接続される電気部品が中継される払出
ユニット中継基板234bと、払出制御基板161にの
み接続される電気部品が中継される払出ユニット中継基
板234aとを分離して設けたことにより、球払出装置
200に一体的に設けられる払出ユニット中継基板23
4と主基板151及び払出制御基板161との接続状況
を見るだけで賞球払出に関係する電気的部品及び球貸払
出に関係する電気的部品と主基板151及び払出制御基
板161との配線接続が正常に行われているか否かを容
易に確認することができる。
【0112】更に、本実施形態においては、払出ユニッ
ト中継基板234は、球払出装置200が集約構成され
るケース201の外側に着脱自在に装着されると共に、
主基板151及び払出制御基板161及び球切れスイッ
チ108,126に接続されるコネクタ領域としてのコ
ネクタ貫通開口246,248を除いてカバー体242
で被覆されていることにより、電気的部品と払出ユニッ
ト中継基板234との配線の接続確認及び払出ユニット
中継基板234と主基板151及び払出制御基板161
との配線の接続確認がカバー体242を取り外すだけで
簡単に行うことができると共に、払出ユニット中継基板
234がケース201によって電気的部品と隔離して設
けられるために、電気的部品から発生する磁力により吸
着する埃等が払出ユニット中継基板234に付着するこ
とを防止することができ、中継不良を抑制することがで
きる。なお、本実施形態においては、カバー体242が
透明な合成樹脂によって形成されているので、カバー体
242を取り外さなくても配線の接続確認を容易に行う
ことができる。
【0113】なお、図2及び図4に示した実施形態から
把握できる発明として以下の発明がある。(1)制御手
段として、遊技動作を制御し且つ入賞信号に基づいて賞
球情報を出力する遊技制御手段としての主基板151
と、賞球情報に基づいて球払出装置200を駆動制御す
る払出制御手段としての払出制御基板161と、からな
り、払出ユニット中継基板234には、主基板151が
接続されるコネクタ239と、払出制御基板161が接
続されるコネクタ241が左右に分かれて(上下方向に
分かれていても良い)設けられていることを特徴とする
ものである。このような構成により、球払出装置200
に一体的に設けられる払出ユニット中継基板234と主
基板151及び払出制御基板161との接続状況が見易
いという利点がある。
【0114】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、玉供給部から受け入れ
た玉を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく
貸球とを払い出すことが可能な球払出装置を備えた弾球
遊技機において、前記球払出装置は、前記賞球を導く賞
球通路に臨む玉払出部材を駆動する賞球用電気的駆動源
と前記貸球を導く球貸通路に臨む玉払出部材を駆動する
球貸用電気的駆動源とを独立して駆動するように設ける
と共に、前記賞球通路と球貸通路とが形成されるケース
内に前記賞球用電気的駆動源と前記球貸用電気的駆動源
とを上下方向に配置固定されたことを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、球払出装置のケ
ース内の賞球用電気的駆動源と球貸用電気的駆動源とが
横方向に重複することなく上下の位置関係で設けられる
ため、ケースの横幅寸法を大きくする必要はない。この
ため、球払出装置が設けられる機構板側方部の横幅を大
きく取る必要がないため、機構板中央の開口窓の大型化
を保持することができる。
【0115】また、請求項2の発明においては、前記賞
球用電気的駆動源及び球貸用電気的駆動源は、前記ケー
スを構成する1つの部材に取り付けられていることによ
り、ケースを構成する別々の部材にそれぞれの電気的駆
動源を設ける場合に比べて組付け作業が行い易いという
利点がある。
【0116】また、請求項3の発明においては、前記ケ
ースには、前記賞球通路と球貸通路とを合わせて3列の
玉通路が並列状に形成されると共に、その3列の玉通路
の中央の玉通路を構成する部材に前記賞球用電気的駆動
源及び球貸用電気的駆動源を取り付けたことにより、中
央の玉通路を構成する部材に予め賞球用電気的駆動源及
び球貸用電気的駆動源を取り付けておき、左右の玉通路
を構成する部材をその中央の玉通路を構成する部材に組
み付けるだけで球払出装置を完成することができ、組付
け作業が行い易いという利点がある。
【0117】更に、請求項4の発明においては、前記賞
球用電気的駆動源及び球貸用電気的駆動源は、共にその
出力軸が逆向きとなるように配置されたモータであり、
前記玉払出部材は、共に前記賞球通路と球貸通路を流下
する玉を回転することによって1個ずつ受け入れて下流
側に放出する回転玉払出部材であり、前記回転玉払出部
材の回転軸と前記モータの出力軸とを平行状に配置する
と共に前記出力軸に固着されるギアと前記回転玉払出部
材に形成される歯車部とを噛合せしめたことにより、賞
球払出に係る機構と球貸に係る機構が左右対象となるた
め、同一の部品を逆向きにして使用すれば良いので、結
果的に賞球通路や球貸通路の構成を簡略化することがで
きると共に球払出装置を設計する際の自由度が高いとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】機構板の上部の賞球タンクから球払出装置部分
までの部分斜視図である。
【図4】球払出装置と該球払出装置に一体的に設けられ
る払出ユニット中継基板との関係を示す斜視図である。
【図5】球払出装置の球貸払出装置部分の分解斜視図で
ある。
【図6】球払出装置の賞球払出装置部分の分解斜視図で
ある。
【図7】球払出装置の球貸払出装置側の構造を示す側面
図である。
【図8】球払出装置の賞球払出装置側の構造を示す側面
図である。
【図9】球払出装置の機構板との当接面側から見た背面
図である。
【図10】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図である。
【図11】払出制御基板と各制御基板及び電気部品との
関係を示すブロック図である。
【図12】図11と異なる払出制御基板と各制御基板及
び電気部品との関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 40 遊技盤 90 機構板 94 賞球タンク(玉供給部) 103 玉整列レール部材 105 球貸用レール部(球貸用玉通路) 106a,106b 賞球用レール部(賞球用玉通路) 108 球切れスイッチ(球切れ検出器) 123 玉通路部材 124 球貸用通路部(球貸用玉通路) 125 賞球用通路部(賞球用玉通路) 126 球切れスイッチ(球切れ検出器) 151 主基板(遊技制御手段) 161 払出制御基板(払出制御手段) 200 球払出装置 201 ケース 202 第1ケース 203 第2ケース 204 第3ケース 227 位置センサ基板 234 払出ユニット中継基板(中継基板) 242 カバー体 246 コネクタ貫通開口 248 コネクタ貫通開口 250 球貸通路 260 軸支ピン(回転軸) 261 玉払出部材(回転玉払出部材) 262 歯車部 269 球貸モータ(球貸用電気的駆動源) 272 モータ軸(出力軸) 273 ギア 300 賞球通路 301 賞球通路 314 軸支ピン(回転軸) 315 玉払出部材(回転玉払出部材) 316 歯車部 324 賞球モータ(賞球用電気的駆動源) 327 モータ軸(出力軸)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉供給部から受け入れた玉を入賞の発生
    に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球とを払い出す
    ことが可能な球払出装置を備えた弾球遊技機において、 前記球払出装置は、前記賞球を導く賞球通路に臨む玉払
    出部材を駆動する賞球用電気的駆動源と前記貸球を導く
    球貸通路に臨む玉払出部材を駆動する球貸用電気的駆動
    源とを独立して駆動するように設けると共に、前記賞球
    通路と球貸通路とが形成されるケース内に前記賞球用電
    気的駆動源と前記球貸用電気的駆動源とを上下方向に配
    置固定されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記賞球用電気的駆動源及び球貸用電気
    的駆動源は、前記ケースを構成する1つの部材に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記ケースには、前記賞球通路と球貸通
    路とを合わせて3列の玉通路が並列状に形成されると共
    に、その3列の玉通路の中央の玉通路を構成する部材に
    前記賞球用電気的駆動源及び球貸用電気的駆動源を取り
    付けたことを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記賞球用電気的駆動源及び球貸用電気
    的駆動源は、共にその出力軸が逆向きとなるように配置
    されたモータであり、前記玉払出部材は、共に前記賞球
    通路と球貸通路を流下する玉を回転することによって1
    個ずつ受け入れて下流側に放出する回転玉払出部材であ
    り、前記回転玉払出部材の回転軸と前記モータの出力軸
    とを平行状に配置すると共に前記出力軸に固着されるギ
    アと前記回転玉払出部材に形成される歯車部とを噛合せ
    しめたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005319144A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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JP4552501B2 (ja) * 2004-05-11 2010-09-29 株式会社三洋物産 遊技機

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