JPH101528A - 水性ポリウレタン樹脂およびそれをバインダーとする水性印刷インキ - Google Patents

水性ポリウレタン樹脂およびそれをバインダーとする水性印刷インキ

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JPH101528A
JPH101528A JP15507296A JP15507296A JPH101528A JP H101528 A JPH101528 A JP H101528A JP 15507296 A JP15507296 A JP 15507296A JP 15507296 A JP15507296 A JP 15507296A JP H101528 A JPH101528 A JP H101528A
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polyurethane resin
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water
aqueous
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JP15507296A
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Masahiro Sakazume
雅弘 坂爪
Teruyuki Kawatsuji
輝之 河辻
Atsushi Katsuya
敦 勝屋
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックフィルムへの接着性に優れ、印刷
インキのバインダーとして有用な水性ポリウレタン樹
脂、およびプラスチックフィルムへの接着性と印刷適性
に優れた水性印刷インキの提供。 【解決手段】アセチレングリコール、他のポリオールお
よび有機ジイソシアネートを反応させてなり、上記アセ
チレングリコールを0.1〜10重量%の範囲で含むこ
とを特徴とする水性ポリウレタン樹脂、および該水性ポ
リウレタン樹脂をバインダーとする水性印刷インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性印刷インキの
バインダーとして有用な水性ポリウレタン樹脂およびそ
れをバインダーし、プラスチックフィルム、プラスチッ
クシートの被覆用として特に有用な水性印刷インキに関
する。
【0002】
【従来の技術】パッケージ業界における軟包装分野で
は、プラスチックフィルム、とりわけポリプロピレン、
ポリエステル、ナイロンなどのフィルムへの印刷インキ
の接着性が重要視されており、ウレタンを主バインダー
とする溶剤型印刷インキが用いられてきた。しかし、有
機溶剤を大量に使用する印刷業界では、環境、労働衛
生、安全性等の点から、印刷インキの水性化への関心が
高まっている。水性印刷インキとしては、まず、水性ア
クリル樹脂をバインダーとする印刷インキが開発された
が、塗膜の柔軟性が不足しラミネート強度が溶剤型印刷
インキと比べ不充分であった。
【0003】ラミネート強度を改善する水性印刷インキ
としては、水性ポリウレタン樹脂をバインダーとし、プ
ラスチックフィルムへの接着性に優れた印刷インキが、
特願平4−164347号公報や特願平4−35352
8号公報に開示されている。これらの水性ポリウレタン
樹脂をバインダーとする水性印刷インキは、ポリエステ
ルフィルムやナイロンフィルムへのラミネート強度を有
するが、印刷物のレベリングが悪く、またポリプロピレ
ンフィルムへの接着性、印刷適性で溶剤型インキに及ば
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチックフィルム、プラスチックシートへの接着性に優
れ印刷インキのバインダーとして有用な水性ポリウレタ
ン樹脂、およびプラスチックフィルム、プラスチックシ
ートへの接着性と印刷適性に優れた水性印刷インキを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリオー
ルと有機ジイソシアネートを反応させてなる水性ポリウ
レタン樹脂において、ポリオールの一部としてアセチレ
ングリコールを用いることにより、プラスチックフィル
ム、プラスチックシートへの接着性が飛躍的に向上する
ことを見出し、本発明に至った。また、本発明者らは、
適当量のアセチレングリコールと他のポリオールと有機
ジイソシアネートを反応させてなる水性ポリウレタン樹
脂をバインダーとする水性印刷インキは、プラスチック
フィルム、プラスチックシートへの接着性と印刷適性が
優れていることを見出した。
【0006】すなわち、本発明は、下記一般式(1)で
表されるアセチレングリコール、他のポリオールおよび
有機ジイソシアネートを反応させてなり、上記アセチレ
ングリコールを0.1〜10重量%の範囲で含むことを
特徴とする水性ポリウレタン樹脂に関する。
【化2】 (m+n=N;エチレンオキサイド付加数) また、本発明は、上記水性ポリウレタン樹脂をバインダ
ーとする水性印刷インキに関する。また、本発明は、さ
らに塩素化ポリプロピレン樹脂を含むことを特徴とする
上記水性印刷インキに関する。また、本発明は、水性ポ
リウレタン樹脂と塩素化ポリプロピレン樹脂との固形分
重量比が、99/1〜50/50であることを特徴とす
る上記水性印刷インキに関する。
【0007】本発明の水性ポリウレタン樹脂は、(A)
上記一般式(1)で表されるアセチレングリコール、
(B)他のポリオール、(C)有機ジイソシアネートお
よび必要に応じて(D)鎖延長剤および/または(E)
末端停止剤を反応させて得られる。
【0008】(A)上記一般式(1)で表されるアセチ
レングリコールは、アセチレニックジオールまたはアセ
チレニックカルビノールであるが、上記一般式(1)の
エチレンオキサイド付加数Nは0〜40の範囲が好まし
い。エチレンオキサイド付加数が40を超えると、得ら
れる水性ポリウレタン樹脂をバインダーとする水性印刷
インキのレベリング性が低下する。アセチレングリコー
ルは、水性ポリウレタン樹脂中に、0.1〜10重量%
の範囲で含有させなければならない。アセチレングリコ
ールの含有量が0.1重量%未満では、得られる水性ポ
リウレタン樹脂のプラスチックフィルムへの接着性、印
刷物のレベリングが劣る。また、10重量%を超える
と、得られる水性ポリウレタン樹脂が硬くなり、フィル
ム形成能が低下するため、プラスチックフィルムへの接
着性が劣る。
【0009】(B)他のポリオールとしては、カルボキ
シル基含有ポリオール、ポリエステルポリオール類、ポ
リエーテルポリオール類、ポリカーボネートポリオール
類、ポリブタジエングリコール類、ビスフェノールAに
酸化エチレンまたは酸化プロピレンを付加させて得られ
るグリコール類など、ポリウレタン樹脂の製造に通常用
いられる高分子ジオールを例示することができる。カル
ボキシル基含有ポリオールとしては、例えば、2,2−
ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタ
ン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロー
ル吉草酸等のジメチロールアルカン酸が挙げられる。
【0010】ポリエステルポリオール類としては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、オクタンジオール、1,4−ブチレ
ンジオール、ジプロピレングリコールなどの飽和または
不飽和の低分子ジオール類、必要に応じて、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン
1,2,6−ブタントリオール、ペンタエリストリー
ル、ソルビトールなどの3官能以上のポリオール類、ア
ジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、フマル酸、こはく酸、しゅう酸、マロン酸、
グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸などのジカルボン酸類あるいはこれらの無水
物やダイマー酸、および必要に応じて、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの3官能以上の多価カルボン酸
類あるいはこれらの無水物を脱水縮合または重合させて
得られるポリエステルポリオール類や、環状エステル化
合物を開環重合して得られるポリエステルポリオール類
が挙げられる。
【0011】ポリエーテルポリオール類としては、酸化
エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の重
合体もしくは共重合体が挙げられる。また、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオー
ル、ヘキサンジオール、オクタンジオール、1,4−ブ
チレンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
1,2,6−ブタントリオール、ペンタエリストール、
ソルビトールなどの低分子ポリオール類等も用いること
ができる。
【0012】(C)有機ジイソシアネートとしては、芳
香族、脂肪族または脂環族の各種公知のジイソシアネー
ト類を用いることができる。例えば1,5−ナフチレン
ジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、4,4−ジフェニルジメチルメタンジイソシ
アネート、4,4−ジベンジルイソシアネート、ジアル
キルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキ
ルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニ
レンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシア
ネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタン−4,4−ジイソシアネート、1,3−ビス(イ
ソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサンイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジ
イソシアネートやダイマー酸のカルボキシル基をイソシ
アネート基に転化したダイマージイソシアネート等がそ
の代表例としてあげられる。
【0013】(D)鎖伸長剤としては、各種公知のアミ
ン類を用いることができる。例えば、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホ
ロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジア
ミン等が挙げられる。その他、2−ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジア
ミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、
ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子
内に水酸基を有するジアミン類およびダイマー酸のカル
ボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等も
その代表例として挙げられる。
【0014】(E)末端停止剤としては例えば、ジ−n
−ブチルアミン、ジ−n−メチルアミン、ジ−n−エチ
ルアミン、ジ−n−プロピルアミン等のジアルキルアミ
ン類やメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール等のアルコール類が挙げられ
る。
【0015】本発明の水性ポリウレタン樹脂は、従来公
知のいかなる方法によっても製造が可能であり、製造法
は特定されない。例えば、アセチレングリコールと他の
ポリオールと有機ジイソシアネートをイソシアネート基
が過剰になる割合で反応させ、ポリオールの両末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーを調整し、ついで
これを溶媒中で鎖延長剤、更に必要に応じて反応停止剤
と反応させる二段法があげられる。二段法は、均一な樹
脂溶液が得やすいという点で好ましい製造法である。溶
媒としては、エステル系、ケトン系およびアルコール系
溶剤の単独または2種以上の混合物を使用する。
【0016】ポリオールとジイソシアネートとを反応さ
せる際の条件は、イソシアネート基が過剰になるように
する他に限定はないが、水酸基/イソシアネート基の比
が1/1.2〜1/3(モル比)の範囲内であることが
好ましい。また、得られたプレポリマーと鎖伸長剤、更
に必要に応じて反応停止剤を反応させる際の条件にも特
に限定はないが、プレポリマーの両末端に有する遊離の
イソシアネート基の数を1とした場合の鎖伸長剤および
反応停止剤中のアミノ基の合計数が0.5〜1.30の
範囲内であることが好ましい。アミノ基の合計数が0.
5未満の場合、乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度が
充分でなく、1.30より過剰になると、鎖伸長剤、反
応停止剤が未反応のまま残存し、印刷物に臭気が残り易
くなる。
【0017】水性印刷インキは、アルコール系溶剤また
は水の単独もしくは2種以上の混合物からなる溶媒に、
上記ポリウレタン樹脂と各種顔料を加えて練肉分散し、
必要に応じてブロッキング防止剤、可塑剤等の添加剤、
インキ流動性及び分散性を改良するための界面活性剤、
上記ポリウレタン樹脂と相溶性を有する他の樹脂を添加
することにより製造できる。併用することができる他の
樹脂としては、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、
スチレンマレイン酸樹脂、硝化綿、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、塩素化エチレン/プロピレ
ン等の塩素化ポリオレフィン、クロロスルホン化ポリオ
レフィン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびその
塩素化もしくはクロロスルホン化物、、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体等があげられる。
【0018】なかでも、塩素化プロピレン樹脂は、水性
印刷インキのプラスチックフィルムへの接着性を向上さ
せるため、好適に用いられる。塩素化ポリプロピレン樹
脂は、ポリプロピレン樹脂を塩素化しアニオン性界面活
性剤および/またはノニオン性界面活性剤で水性媒体中
に分散して使用できる。分散安定性を高めるためには、
マレイン酸等の酸基を導入した自己乳化型塩素化ポリプ
ロピレン樹脂が好適に使用される。また、塩素化ポリプ
ロピレン樹脂の塩素化度は、10〜50重量%であるこ
とが好ましい。
【0019】塩素化ポリプロピレン樹脂を併用する場合
の水性ポリウレタン樹脂と塩素化ポリプロピレン樹脂と
の固形分重量比は、99/1〜50/50であることが
好ましい。塩素化ポリプロピレン樹脂の比率が上記範囲
より少ないと、水性印刷インキのコロナ処理プロピレン
フィルムへの接着性が劣る。また、塩素化ポリプロピレ
ン樹脂の比率が上記範囲より多いと、水性印刷インキの
ポリエステルフィルムへの接着性を低下させる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが本発明はこれに限定されるものではない。な
お実施例中「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」
をそれぞれ示す。 (合成例1)温度計、攪拌機、還流冷却管及び窒素ガス
導入管を備えた反応器中で窒素ガスを導入しながら,分
子量3000のポリテトラメチレンエーテルグリコール10
8.4部、分子量2000のポリエチレングリコール15.
1部、2,4,7,9-テトラメチル−5-デシン−4,7-ジオール
(一般式(1)においてN=0のアセチレングリコー
ル)15.0部、2,2-ジメチロールプロピオン酸25.
1部およびイソホロンジイソシアネート105.8部を
メチルエチルケトン200部中で6時間沸点反応させて
末端イソシアネートプレポリマーとし、冷却後アセトン
100部を加えて末端イソシアネートプレポリマーの溶
剤溶液を得た。次に、イソホロンジアミン28.1部、
ジ−n-ブチルアミン2.5部およびアセトン400部を
混合したものに末端イソシアネートプレポリマーの溶剤
溶液569.4部を添加して50℃で反応させポリウレ
タン樹脂の有機溶剤溶液を得た。次に28%アンモニア水
11.4部を含む脱イオン水950部を上記ポリウレタ
ン樹脂の有機溶剤溶液に添加して中和することにより水
性化し、さらに共沸下でメチルエチルケトン、アセトン
の全量を留出したのち水を加えて固型分の調整を行い、
固型分25%のポリウレタン樹脂水溶液aを得た。その
特性値を表1に示す。分子量は、ゲル濾過クロマトグラ
フィにより屈折率検出器を用いて、ポリスチレン換算に
て測定した。
【0021】(合成例2)下記の原料から、合成例1と
同様にして固型分25%のポリウレタン樹脂水溶液bを
得た。その特性値を表1に示す。 ポリ(3-メチル−1,5-ペンタンアジペート)ジオール 98.1部 (分子量4000) ポリエチレングリコール(分子量2000) 15.1部 一般式(1)においてN=3.5 のアセチレングリコール 15.0部 2,2-ジメチロールプロピオン酸 28.6部 イソホロンジイソシアネート 111.0部 メチルエチルケトン 200部 アセトン 100部 イソホロンジアミン 29.6部 ジ−n-ブチルアミン 2.6部 アセトン 400部 28%アンモニア水 13.0部 脱イオン水 950部
【0022】(合成例3)下記の原料から、合成例1と
同様にして固型分25%のポリウレタン樹脂水溶液cを
得た。その特性値を表1に示す。 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(分子量3000) 147.2部 ポリエチレングリコール(分子量2000) 15.0部 2,4,7,9-テトラメチル−5-デシン−4,7-ジオール 0.2部 (一般式(1)においてN=0のアセチレングリコール) 2,2-ジメチロールプロピオン酸 25.2部 イソホロンジイソシアネート 87.2部 メチルエチルケトン 200部 アセトン 100部 イソホロンジアミン 23.2部 ジ−n-ブチルアミン 2.0部 アセトン 400部 28%アンモニア水 11.4部 脱イオン水 950部
【0023】(合成例4)下記の原料から、合成例1と
同様にして固型分25%のポリウレタン樹脂水溶液dを
得た。その特性値を表1に示す。 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(分子量3000) 147.7部 ポリエチレングリコール(分子量2000) 15.0部 2,2-ジメチロールプロピオン酸 25.1部 イソホロンジイソシアネート 87.0部 メチルエチルケトン 200部 アセトン 100部 イソホロンジアミン 23.2部 ジ−n-ブチルアミン 2.0部 アセトン 400部 28%アンモニア水 11.4部 脱イオン水 950部
【0024】(合成例5)下記の原料から、合成例1と
同様にして固型分25%のポリウレタン樹脂水溶液eを
得た。その特性値を表1に示す。 ポリ(3-メチル−1,5-ペンタンアジペート)ジオール 16.1部 (分子量4000) ポリエチレングリコール(分子量2000) 15.0部 2,4,7,9-テトラメチル−5-デシン−4,7-ジオール 45.0部 (一般式(1)においてN=0のアセチレングリコール) 2,2-ジメチロールプロピオン酸 28.7部 イソホロンジイソシアネート 151.4部 メチルエチルケトン 200部 アセトン 100部 イソホロンジアミン 40.3部 ジ−n-ブチルアミン 3.5部 アセトン 400部 28%アンモニア水 13.0部 脱イオン水 950部
【0025】
【表1】
【0026】〔実施例1〕下記の組成で常法により水性
印刷インキを作成した。 ポリウレタン樹脂水溶液a 70部 フタロシアニン系青色顔料 18部 (東洋インキ製造(株)製「リオノールブルーFG7350」) 水 6.9部 イソブロピルアルコール 5部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0027】〔実施例2〕ポリウレタン樹脂水溶液aを
ポリウレタン樹脂水溶液bに代えた以外は、実施例1と
同様にして水性印刷インキを作成した。 〔実施例3〕ポリウレタン樹脂水溶液aをポリウレタン
樹脂水溶液bに代え、水6.9部のうち3部を塩素化度
24.5%のマレイン酸変性塩素化プロプロピレン樹脂
の水性分散体(固型分30%)に代えた以外は、実施例
1と同様にして水性印刷インキを作成した。
【0028】〔比較例1〕ポリウレタン樹脂水溶液aを
ポリウレタン樹脂水溶液dに代えた以外は、実施例1と
同様にして水性印刷インキを作成した。 〔比較例2〕ポリウレタン樹脂水溶液aをポリウレタン
樹脂水溶液eに代えた以外は、実施例1と同様にして水
性印刷インキを作成した。
【0029】〔比較例3〕ポリウレタン樹脂水溶液aを
ポリウレタン樹脂水溶液cに代え、水6.9部のうち3
部を塩素化度24.5%のマレイン酸変性塩素化プロプ
ロピレン樹脂の水性分散体(固型分30%)に代えた以
外は、実施例1と同様にして水性印刷インキを作成し
た。
【0030】実施例およびで作成した水性印刷インキ
を、ザーンカップ#3で18秒(25℃)になるように
水/イソプロピルアルコール=1/1の混合溶剤で希釈
し、コロナ処理ポリプロピレン(OPP)フィルム(東
洋紡績(株)製「P2161」、厚さ20μm)、コロ
ナ処理ポリエステル(PET)フィルム(東洋紡績
(株)製「E5102」、厚さ15μm)およびコロナ
処理ナイロン(NY)フィルム(ユニチカ(株)製「エ
ンブレム DCR」、厚さ15μm)のコロナ処理面に
版深30μmでエッチングされたグラビア版を用いてグ
ラビア印刷し、顔料分散性、印刷物の外観品質(印刷効
果)、フィルム接着性について評価した。評価結果を表
2に示す。なお、評価は以下の方法によった。
【0031】(1)顔料分散性 印刷物の外観を濃度、光沢、透明性の点より総合的に目
視判定した。判定基準は次の通りである。 5:非常に優れている。 4:優れている。 3:普通 2:劣っている。 1:非常に劣っている。
【0032】(2)印刷物の外観品質(印刷効果) 印刷物の外観品質、特に版深30μmの部分におけるイ
ンキのレベリング性の良否について、色の濃淡の均一性
という点から総合的に目視判定した。判定基準は次の通
りである。 5:非常に優れている。 4:優れている。 3:普通 2:劣っている。 1:非常に劣っている。
【0033】(3)接着性 印刷物を1日放置後、印刷面にセロハンテープを貼り付
け、これを急速に剥がしたときの印刷皮膜の外観の状態
を目視にて判定した。判定基準は次の通りである。 5:印刷皮膜が全く剥がれなかった。 4:印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。 3:印刷皮膜の50〜80%がフィルムに残った。 2:印刷皮膜の30〜50%がフィルムに残った。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明により、プラスチックフィルムへ
の接着性が良好で、水性印刷インキのバインダーとして
好適な水性ポリウレタン樹脂が得られた。また、本発明
により、顔料分散性、印刷物の外観品質(印刷効果)に
優れ、かつプラスチックフィルムへの接着性が良好な水
性印刷インキが得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるアセチレング
    リコール、他のポリオールおよび有機ジイソシアネート
    を反応させてなり、上記アセチレングリコールを0.1
    〜10重量%の範囲で含むことを特徴とする水性ポリウ
    レタン樹脂。 【化1】 (m+n=N;エチレンオキサイド付加数)
  2. 【請求項2】請求項1記載の水性ポリウレタン樹脂をバ
    インダーとする水性印刷インキ。
  3. 【請求項3】さらに塩素化ポリプロピレン樹脂を含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の水性印刷インキ。
  4. 【請求項4】水性ポリウレタン樹脂と塩素化ポリプロピ
    レン樹脂との固形分重量比が、99/1〜50/50で
    あることを特徴とする請求項3記載の水性印刷インキ。
JP15507296A 1996-06-17 1996-06-17 水性ポリウレタン樹脂およびそれをバインダーとする水性印刷インキ Pending JPH101528A (ja)

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Cited By (3)

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