JPH10152661A - 壁張り用糊及び該糊を用いた壁紙の壁張り方法 - Google Patents

壁張り用糊及び該糊を用いた壁紙の壁張り方法

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JPH10152661A
JPH10152661A JP32761796A JP32761796A JPH10152661A JP H10152661 A JPH10152661 A JP H10152661A JP 32761796 A JP32761796 A JP 32761796A JP 32761796 A JP32761796 A JP 32761796A JP H10152661 A JPH10152661 A JP H10152661A
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JP
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lanolin
glue
starch
wallpaper
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JP32761796A
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Akira Yamauchi
昭 山内
Toshio Nishimori
敏夫 西森
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KISHU PAPER
KISHU SEISHI KK
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KISHU PAPER
KISHU SEISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙壁紙、織物壁紙、ビニル壁紙等の壁張り作
業に於いて、施工時の作業性が良く、且つ接着力が良好
で経済性の高い壁張り用糊と該糊を用いた壁紙の壁張り
方法の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明にかかる壁張り用糊は、ラノリン
および/又はラノリン誘導体を糊100重量部に対し、
固形分として0.2〜1.0重量部配合した。また本発
明の壁張り方法は、前記組成の壁張り用糊を裏打ち紙に
塗ることにより、裏打ち紙の繊維成分に抱水性が付与さ
れ、オープンタイムを長く取れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニル壁紙、紙壁
紙、織物壁紙などの壁紙を壁に張る時の糊に係り、より
詳しくは施工時の刃切れ適性や接着性を損なわずに、オ
ープンタイムが長くとれる糊、およびこの糊を用いた壁
紙の壁張り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般建築の内装工事において、壁紙張り
の下地施工には、乾式工法と湿式工法とがある。乾式工
法では石膏ボード、合板、セメント系ボード・ALC板
が多く、湿式工法ではモルタル、コンクリート等があ
る。
【0003】いずれの工法でも壁紙などを張る前に、こ
れらの下地にパテ処理やシーラー処理などの下地調整を
行うのが普通である。現在、壁紙の殆どは直張りで施工
されている。この壁紙張り施工に用いられる糊として
は、作業性と経済性から澱粉系接着剤が主流になってい
る。
【0004】澱粉系接着剤は、機械による糊付けや刷毛
による糊付け時に塗り易く、湿潤性があるために、オー
プンタイムと呼ばれる張り込みまでの放置時間が長くと
れ、かつ正しい位置に張り込むための張りおこしと呼ば
れる、一度張った壁紙を柄合わせや位置の修正のため
に、少し剥がして微調整をする作業がやり易いと言う利
点がある。その反面、澱粉系接着剤だけでは、接着性、
耐水・耐薬品性等が不足する場合が出てくるので、この
物性を補うため、現在では合成樹脂系接着剤を混入する
形態が一般に採用されている。
【0005】この合成樹脂系接着剤の混入は、一般に
は、現場で糊調製をする時に、一定量の主に酢酸ビニル
系の合成樹脂接着剤を澱粉系接着剤に混入することで行
われるが、市販の澱粉系接着剤の中には既に合成樹脂系
接着剤が混合済みで現場では希釈するだけの製品もあ
る。
【0006】ところで、作業性の良さと接着力の強さと
は相反する関係にあり、両方の性質を同時にひとつの製
品で満足させるということは、技術的、コスト的にもな
かなか困難である。すなわち、澱粉系接着剤中に酢酸ビ
ニル系樹脂接着剤を混入することによって、接着力は増
すものの、その反面オープンタイムが短縮され、糊が早
く乾くことにより、相剥ぎと称される折り畳んだ壁紙の
裏打紙同士がくっつき、紙層が剥がれる不具合が起こり
易いものとなる。
【0007】上述のことから、施工性の向上のために
は、糊が早く乾いて折り畳んだ壁紙の裏打ち紙同士がく
っつき紙層が剥がれる相剥ぎが起こらないように、オー
プンタイムを長くとることが必要であることが判る。例
えば、十数メートルにも及ぶ壁紙に糊付けし、オープン
タイムと呼ばれる養生時間をとった後、貼り上げ完了す
るまでにはかなりの時間が必要である。
【0008】殊に、このオープンタイムの問題は、紙壁
紙や織物壁紙の場合に顕著なものとなる。すなわち、施
工対象となる壁紙のうち、例えばビニル壁紙は、表面に
バリヤー層となる塩化ビニル層があって糊の水分蒸発が
抑制されるため、オープンタイムが長くとれるので、ま
ず、張る分すべてに糊を付けてから、次々に貼っていけ
るため、施工性に優れているのに対して、紙壁紙や織物
壁紙では、水分蒸発防止のためのバリヤー層がないこと
から、糊付け後のオープンタイムが短くなり、相剥ぎが
早期に発生しやすいため、通常15〜20分で壁紙を張
り終えねばならない欠点がある。加えて、最近のユーザ
ニーズとして、作業方法の関係から、オープンタイムは
最低60分以上取ることが要請されている。
【0009】オープンタイムを長くとるために、従来か
ら行われている第1の工夫としては、使用する接着剤の
材質や配合及び希釈などを調整したり、乾燥している時
には糊を多めに付けたり、湿度が高い時は少なめに付け
ること等の糊調合上の工夫がある。
【0010】また、同様な目的でする第2の工夫として
は、糊付け後に、ビニルシートを被せたり、ビニル袋に
入れたり、時には相剥ぎが起こりそうな場合、水を霧状
にスプレーする等の作業上の工夫がある。
【0011】さらに、同様な目的でする第3の工夫とし
ては、裏打ち紙そのものに相剥ぎが起こらないように、
湿潤強度、層間剥離強度、サイズ度を高める等の原紙の
物性上の工夫がある。
【0012】その他、同様な目的でする第4の工夫とし
ては、裏打ち紙らにアクリル樹脂等をトップコートして
被膜を形成させ、バリアー層を設ける工夫がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記糊調合上
の工夫(第1の工夫)並びに前記作業上の工夫(第2の
工夫)にあっては、実際の施工現場において多くの手間
がかかり、作業が面倒であると言う問題点がある。
【0014】また、裏打ち紙の物性上の工夫(第3の工
夫)にあっては、実際にはむしろ施工現場の温度、湿
度、日射、通風などの作業環境と、施工する糊の組成及
び糊の付着量によるオープンタイムへの影響の方が大き
いことが確認されており、必ずしも十分な効果を上げる
ことはできないと言う問題点がある。
【0015】さらに、裏打ち紙の構成上の工夫(第4の
工夫)にあっては、オフマシン加工となって工程増とな
り、経済的でないと言う問題点がある。
【0016】ところで、施工業者にとっては、糊代の節
約及び仕上げのスピードアップが課題であり、これは糊
の調合法と糊の付着量にかかっている。すなわち、澱粉
糊の付着量が多いほど、接着力は強化され、相剥ぎ性は
少なくなり、オープンタイムは長くなり、その結果、壁
紙張り作業における作業性は向上するが、その反面、糊
の使用量が増大してコストアップに繋がる。これに対し
て、糊代を節約すべく澱粉糊の付着量を減らし、接着強
度の不足を酢酸ビニル樹脂の添加により補おうとする
と、澱粉糊に混合する酢酸ビニル樹脂の配合割合が増す
につれ、相剥ぎ性は大きくなり、オープンタイムは短く
なり、壁紙張り作業における作業性を損ねることとな
る。因みに、水希釈度70%の糊の場合、裏打ち紙に対
する付着量160〜180g/m2でオープンタイムを
60分以上とるには、酢酸ビニル樹脂配合比は10%
(重量)が限度となっていた。
【0017】そこで本発明者らは、糊の水分が蒸発して
も、糊が濡れたような状態でペースト状の被膜になって
残るようにすれば、オープンタイムが長くとれることに
着目して、そのような特性を満足する素材について研究
し、またその配合を検討すべく種々実験を繰り返した結
果、ラノリン及び/またはその誘導体を配合した糊が以
上の課題に対して卓越した効果をもたらし、しかも人体
に対して無害であることを知見して、本発明を完成する
に至ったものである。
【0018】本発明は以上の知見に基づきなされたもの
であって、その目的は、紙壁紙、織物壁紙、ビニル壁紙
等からなる壁紙の壁張り作業に於いて、施工時の作業性
が良く、接着力が良好で経済性の高い、壁張り用糊、お
よびこの壁張り用糊を用いた壁紙の壁張り方法を提供す
るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、糊100重量
部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体を固形
分として0.2〜1.0重量部配合したことを特徴とす
るものである。
【0020】なお、本発明で言う糊とは、例えば、澱粉
系糊、またはこの澱粉系糊に合成樹脂ディスパージョン
を添加して接着強度を高めたものを言う。
【0021】また、本発明で言うラノリン及び/または
ラノリン誘導体とは、例えば、羊毛洗浄時の廃液から回
収されるウールグリースを精製したものを言い、化粧品
や医療用テープなどに広く使用されており、人の皮膚に
なじみ易く、肌をしっとりとさせる働きのある湿潤性添
加剤として一般に知られているものである。
【0022】また、本発明のうち請求項2記載の発明
は、糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノ
リン誘導体を固形分として0.2〜1.0重量部配合し
て成る壁張り用糊を塗工することにより、壁紙用裏打ち
紙の繊維成分に抱水性を付与したことを特徴とする。
【0023】本発明で言う抱水性とは、繊維成分である
パルプの親水基中に水分子が取り込まれ、この状態に保
持されることを言い、この抱水作用によって糊が濡れた
状態に保持される結果、オープンタイムを長くとれるこ
とになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】本発明の壁紙用糊は、請求項に記載のごと
く糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリ
ン誘導体を固形分として0.2〜1.0重量部配合した
ものである。
【0026】本発明で使用される糊は、例えば、澱粉系
糊または、好ましくはこの澱粉系糊に合成樹脂ディスパ
ージョンを添加したものであるが、より詳しくは、澱粉
系糊としては、天然澱粉,酸化澱粉,変性澱粉等が掲げ
られる。
【0027】また、合成樹脂ディスパージョンとして
は、酢酸ビニル樹脂,アクリル樹脂,アクリル酸エステ
ル共重合物のディスパージョンが挙げられる。
【0028】澱粉系糊に対する樹脂ディスパージョンの
配合比は、本発明では特に限定されるものではないが、
作業性の面からは全体重量100に対する酢酸ビニルの
配合比=5〜20%が望ましく、この配合比を下回った
場合には、接着強度が低下し、また上回った場合には、
オープンタイムが目標値である60分を大幅に下回るか
らである。なお、この値は、使用雰囲気や希釈率によっ
ても大幅変動することは勿論である。
【0029】本発明に用いられるラノリン及び/または
ラノリン誘導体としては、ポリオキシエチレンラノリ
ン,ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコールが挙げられ
る。
【0030】そして、以上のラノリン及び/またはその
誘導体の配合量を限定した理由は、配合量が0.2重量
部以下では前述する抱水性による効果を十分に発現する
に至らないからであり、逆に配合量が1.0重量部を越
えると、糊代が高くなり経済的に好ましくない。それ
故、以上の範囲内に限定される。
【0031】なお、糊の調製時、使用する接着剤の材質
や配合及び希釈は、施工現場の下地の種類と上張り材の
種類により様々であるが、以上の範囲のラノリンおよび
/またはラノリン誘導体を使用する希釈水に予め溶解し
ておくとよい。
【0032】また、澱粉糊または澱粉・酢酸ビニル樹脂
混合糊のペースト製造段階で、ラノリンおよび/または
ラノリン誘導体を配合しても良い。この場合は、施工現
場で希釈するだけで良く、作業性が非常に良くなる。
【0033】本発明の糊は、以上のほかに少量の防腐
剤、保存料、消泡剤、紙の増強剤等の添加量を含み、こ
れらによって防腐性、保存性、分散性、難燃性などが維
持され、実製造に当たっては、これらを混合分散したも
のを缶などに封止格納し、製品として出荷される。
【0034】本発明の糊を用いて壁張り施工される壁紙
は、図1(a)に示すように、表面にエンボス加工が施
された塩ビシート1の裏面に裏打ち紙2をラミネートし
た塩ビ壁紙、同図(b)に示すように、織布3の裏面に
裏打ち紙2をラミネートした布壁紙、或いは同図(c)
に示すように、表面に印刷が施された表装紙4の裏面に
裏打ち紙2がラミネートされた紙壁紙の三種類が代表と
して掲げられ、いずれもこれはその裏打ち紙2の裏面に
付着された前記構成の糊5を介して下地壁6に壁張りさ
れる。なお、この他皮革製品などを用いた特殊壁紙もあ
るが、その説明は割愛する。
【0035】いずれにしろ使用される裏打ち紙2は、針
葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフト
パルプ(LBKP)などの木材パルプを主体に必要に応
じて合成繊維、無機繊維、合成パルプなどを添加したも
のである。
【0036】本発明の壁紙の壁張り方法は、以上の壁紙
及び糊を用いて施工業者により次のような作業手順に従
って行われる。
【0037】壁紙の裁断・・・壁紙の寸法、貼り付け
面積などに応じた寸法に裁断 糊の希釈、混合・・・希釈には水を用いる。ラノリン
分離型の場合には仕様書などによってその混合比を決
め、均一に混合する。その希釈率は、湿度などの施工条
件によって異なるものの50%〜80%である。
【0038】塗布・・・ロールコータなどを用いて塗
布。
【0039】壁張り作業・・・、脱泡、修正、張りお
こし、隣り合う壁紙同士のカッティング作業を含む。
【0040】養生・・・該当する施工箇所の換気、暖
房などの作業を含む。
【0041】後片づけ 以上の作業のうち、塗布作業終了後から壁張り作業まで
の養生時間がオープンタイムであり、この間の作業によ
って仕上がり外観が左右されるが、含有されているラノ
リン及び/またはその誘導体により裏打ち紙には抱水性
が付与され、これによって十分なオープンタイムを確保
でき、安定した施工及び仕上がり外観を確保できる。ま
た、抱水性を付与することによるカッティング性に与え
る影響はない。なお、この際、壁張りに供される糊ペー
ストに製造段階でラノリン又はラノリン誘導体を配合し
ておけば、施工現場では水で希釈するだけで済む。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
は実施例のみに限定されるものでもない。また、実施例
中の濃度は、夫々商品濃度(%)で示す。
【0043】実施例1:澱粉糊(商品名:シンコール
糊、シンコール(株)製)200gに対し、水140g
に予めポリオキシエチレンラノリン(商品名:ソーラン
A50/50(固形分50%),クローダジャパン製)
8gを溶解したものを混合し、更に酢酸ビニル重合体エ
マルジョン(商品名:エスダイン#1500W,積水化
学工業製)60gを混合して壁張り用糊Aを調製した。
【0044】実施例2:澱粉・酢酸ビニル樹脂混合糊
(商品名:アミノールUP,ヤヨイ化学工業製)200
gに対し、水140gに予めポリオキシエチレンラノリ
ン(商品名:ソーランA50/50(固形分50%),
クローダジャパン製)6.8gを溶解したものを混合し
て壁張り用糊Bを調製した。
【0045】比較例1:澱粉糊(商品名:シンコール
糊、シンコール(株)製)200gに対し、水を140
g混合し、更に酢酸ビニル重合体エマルジョン(商品
名:エスダイン#1500W,積水化学工業製)60g
を混合して壁張り用糊Cを調製した。
【0046】比較例2:澱粉・酢酸ビニル樹脂混合糊
(商品名:アミノールUP,ヤヨイ化学工業製)200
gに対し、水140gを混合して壁張り用糊Dを調製し
た。
【0047】以上の実施例、比較例の壁張り用糊につい
て実施した相剥ぎ性、刃切れ適性及び接着性の各性能試
験の方法と評価方法を説明する。
【0048】(1)相剥ぎ性 糊A,B,C,D各々をアプリケータを用い、幅150
mm×長さ250mmの壁紙原紙(70g/m2、内添サイ
ズ剤ありと無しの2種類)の表面に160〜180g/
2塗工した後、糊面を内側にして折り畳み、室温で放
置して所定時間後に約30mm剥がす。この剥がす際に紙
層の剥がれがないか観察した。相剥ぎ性の評価は、◎は
両耳部に紙層の剥がれが全くない場合、○はいずれかの
片耳部に一部剥がれがあるが問題ないもの、△はいずれ
かの片耳部に半分以上剥がれがある場合、×は両耳部と
も全面に紙層の剥がれる場合である。この相剥ぎが起こ
らない養生時間(オープンタイム)の3倍の時間をビニ
ル壁紙製品に相当するオープンタイムとした。
【0049】(2)刃切れ適性 塩ビペーストを塗工し、発泡させた壁紙に糊A,B,
C,Dを各々160〜180g/m2塗工し、30分の
オープンタイムを取った後、ベニヤ合板に2枚重ねで張
り付ける。その後、金尺を当てカッターナイフで垂直方
向に、5箇所一文字に切り、裏打ち紙のパルプ繊維がつ
づれていないか観察する。良好、普通、不良の3段階で
評価した。
【0050】(3)接着性 JIS A6921『壁紙』の4.4.4「施工性試
験」の方法に準拠して、試験片に糊A,B,C,Dを各
々160〜180g/m2塗工し、30分のオープンタ
イムを取った後、下地材(厚さ20mmの合板)に張り付
ける。張り付け後、2時間・4時間及び24時間後の接
着状態を観察する。良好、普通、不良の3段階で評価し
た。
【0051】以上の実施例1、2と比較例1、2の前記
(1)〜(3)の試験項目における評価結果を図2に示
す。この図表に示す結果からも明らかなように、本発明
の壁張り用糊は、刃切れ適性や接着性を損なうことな
く、従来の無添加のものに比べてオープンタイムが長く
取れることを確認した。
【0052】
【発明の効果】本発明にあっては、糊中の水分が蒸発し
ても糊の皮膜がしっとりと湿った感じで残るため、相剥
ぎが起こりにくく、オープンタイムが長く取れ、しか
も、施工時の刃切れ適性や接着性などに殆ど影響せず、
施工性が向上できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は各種壁紙の断面構造
を示す説明図である。
【図2】実施例と比較例における試験結果を表にして示
す図である。
【符号の説明】
1 塩ヒ゛シート 2 裏打ち紙 3 織布 4 表装紙 5 糊 6 下地壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊100重量部に対し、ラノリン及び/
    またはラノリン誘導体を固形分として0.2〜1.0重
    量部配合したことを特徴とする壁張り用糊。
  2. 【請求項2】 糊100重量部に対し、ラノリン及び/
    またはラノリン誘導体を固形分として0.2〜1.0重
    量部配合して成る壁張り用糊を塗工することにより、壁
    紙用裏打ち紙の繊維成分に抱水性を付与したことを特徴
    とする壁紙の壁張り方法。
JP32761796A 1996-11-22 1996-11-22 壁張り用糊及び該糊を用いた壁紙の壁張り方法 Pending JPH10152661A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152116A (ja) * 1999-12-01 2001-06-05 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 水性系接着剤
JP2012087587A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Fleet Co Ltd クロス貼り施工方法及びその接着剤

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