JP2010203006A5 - - Google Patents
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Description
本発明者らは、かかる課題を解決するため鋭意研究の結果、繊度(太さ)1〜5dtexの合成繊維を和紙に混抄することで、課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)木材パルプと繊度が1〜5dtex、繊維長が3〜6mmの合成繊維とを合成繊維の混抄比率3〜50重量%で混抄した25〜40g/m 2 の原紙に、ガラス転移点温度−25℃以下の樹脂を原紙に対して20重量%以上含浸して得られる含浸タイプの和紙テープ基材、
(2)(1)のテープ基材に、含浸後に塗工により樹脂層を設けた含浸塗工タイプ和紙テープ基材、
を提供する。
すなわち本発明は、
(1)木材パルプと繊度が1〜5dtex、繊維長が3〜6mmの合成繊維とを合成繊維の混抄比率3〜50重量%で混抄した25〜40g/m 2 の原紙に、ガラス転移点温度−25℃以下の樹脂を原紙に対して20重量%以上含浸して得られる含浸タイプの和紙テープ基材、
(2)(1)のテープ基材に、含浸後に塗工により樹脂層を設けた含浸塗工タイプ和紙テープ基材、
を提供する。
木材パルプとしては、強度の点でN材が望ましい。木材パルプとの合成繊維混抄比率は3〜50重量%が好ましい。合成繊維混抄比率が3%未満の場合、基材の強度が十分得られない。50%を超えると著しくコスト高となるばかりか、手切れ性が悪くなる。
原紙の坪量は、25〜40g/m2が好ましい、坪量が25g未満では、支持体としたときに十分な強度が得られず、テープが切れ易くなる。また、坪量が40gを超えると、腰が強くなるため被着体の密着性が悪くなる。なお、強度付与のために湿潤紙力剤、紙力増強剤および紙力剤助剤を内添もしくは外添によって加えることができる。
本発明で用いられる含浸紙は、上記原紙にエマルジョン系樹脂を含浸、乾燥したものである。用いられる樹脂としては、アクリル酸エステル系、スチレン−ブタジエンゴム系、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム系のエマルジョン等が挙げられ、単独あるいは混合して用いることができる。中でも、含浸紙の強度、柔軟性を持たせるため、ガラス転移点温度が−25℃以下のエマルジョン樹脂である。ガラス転移点温度が−25℃を超えると、基材の強度が十分に得られず、テープ切れの原因となる。
本発明の含浸塗工タイプテープ基材には、ブロッキング防止や溶剤の浸透を防ぐなどの目的で、樹脂層を設けることができる。上記含浸紙の片面に設ける樹脂は、ガラス転移点温度が0〜40℃のエマルジョン系樹脂である。樹脂のガラス転移点温度が0℃未満では、高温高湿下での手切れ性悪化が改善されない点、テープ基材をロール状態に巻き取った時のブロッキングが懸念される。40℃を超える樹脂を使用すると、樹脂皮膜性が悪く、剥離剤の目止め効果、ペイントのしみ込み防止効果が十分得られない。
上記樹脂の塗工量(乾燥米坪量)は2〜20g/m2である。塗工量が2g/m2未満では、溶剤の浸透を十分に防げず、好ましくない。また、20g/m2 を超えると、コスト高になる。上記樹脂の塗工は、抄紙機に備えているオンマシン塗工あるいは抄紙後、オフマシン塗工のいずれもが可能である。塗工方式は特に限定されることはなく、例えば、エアナイフコータ、ロッドコータ、ブレードコータなどのコータ及びその他の塗工方式が利用できる。
Claims (2)
- 木材パルプと繊度が1〜5dtex、繊維長が3〜6mmの合成繊維とを合成繊維の混抄比率3〜50重量%で混抄した25〜40g/m 2 の原紙に、ガラス転移点温度−25℃以下の樹脂を原紙に対して20重量%以上含浸して得られる含浸タイプの和紙テープ基材。
- 請求項1のテープ基材に、含浸後に塗工により樹脂層を設けた含浸塗工タイプ和紙テープ基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009050628A JP5490428B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 含浸塗工タイプ和紙テープ基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009050628A JP5490428B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 含浸塗工タイプ和紙テープ基材 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010203006A JP2010203006A (ja) | 2010-09-16 |
JP2010203006A5 true JP2010203006A5 (ja) | 2012-01-26 |
JP5490428B2 JP5490428B2 (ja) | 2014-05-14 |
Family
ID=42964765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009050628A Active JP5490428B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 含浸塗工タイプ和紙テープ基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2009
- 2009-03-04 JP JP2009050628A patent/JP5490428B2/ja active Active
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