JPH10148252A - 4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置

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JPH10148252A
JPH10148252A JP8307890A JP30789096A JPH10148252A JP H10148252 A JPH10148252 A JP H10148252A JP 8307890 A JP8307890 A JP 8307890A JP 30789096 A JP30789096 A JP 30789096A JP H10148252 A JPH10148252 A JP H10148252A
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JP
Japan
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line pressure
engine
automatic transmission
wheel drive
pressure
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JP8307890A
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English (en)
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Toru Futawatari
徹 二渡
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃費を向上させるとともに、ニュートラルレン
ジから走行レンジに切り換えたときの変速ショックを小
さくすることが可能な4輪駆動車用自動変速機のライン
圧制御装置を提供する。 【解決手段】コントロールユニット18は、シフトポジ
ション検出手段により走行レンジ選択を検出し、油温セ
ンサ44の検出値が高く、エンジン回転数センサ46の
検出値が高いときに、変更開始時刻t1 と同時にステッ
プ状に上昇させて低圧の第3ライン圧PL2を発生し、こ
の第3ライン圧を所定時間維持した後に一旦減圧し、そ
の減圧位置から変更終了時刻t4 まで緩やかに上昇した
ライン圧を発生している。これにより、エンジンの回転
トルクが自動変速機に徐々に伝達されるので、変速ショ
ックが発生せずクラッチ締結の応答性が向上する。ま
た、自動変速機に加わる負荷が低減するので燃費が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動変速機のラ
イン圧を変更することができる4輪駆動車用自動変速機
のライン圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば前後輪のうち何れか一方を主駆動
輪とし、他方を副駆動輪として設定し、エンジンからの
入力トルクを主駆動輪側及び副駆動輪側への駆動トルク
として配分する制御を行うとともに、例えば運転席近傍
に設けたモードセレクトスイッチにより、二輪走行状態
を希望するときには二輪走行モードを選択し、主副駆動
輪間の駆動トルク配分量が50:50である四輪直結走
行状態を希望するときには四輪走行モードを選択するこ
とが可能なパートタイム式の4輪駆動車が知られてい
る。そして、自動変速機を備えることによって運転操作
の簡易化を図ったパートタイム式の4輪駆動車もあり、
その一例として特開昭64−30844号公報(以下、
従来技術1と称する。)に記載されているものがある。
【0003】この従来技術1の4輪駆動車は、自動変速
機のライン圧を車速とエンジンの出力とに適した圧力に
調整するためのプレッシャレギュレータと、エンジンか
ら車輪への動力伝達機構を行う4輪駆動/2輪駆動切換
え手段の4輪駆動/2輪駆動切り換え状態を検出する検
出手段と、この検出手段により検出される4輪駆動/2
輪駆動切り換え状態に応じて、前記ライン圧を変更する
変更手段とを具備したライン圧制御装置を搭載してい
る。そして、ライン圧制御装置の変更手段は、検出手段
が4輪駆動/2輪駆動切換え手段において4輪駆動状態
に切り換えられていることを検出したときに、2輪駆動
状態に切り換えられていることを検出した場合より、高
い圧力に変更するようにしている。
【0004】この従来技術1によると、ライン圧により
締結されて駆動トルクを伝達する摩擦要素に作用する負
荷が4輪駆動状態と2輪駆動状態とでそれぞれ変化する
ように、変更手段がライン圧を変更しているので、運転
者は、例えば4輪駆動状態において摩擦要素によるトル
ク伝達にすべりが生じる、或いは2輪駆動状態において
必要以上のライン圧が発生してオイルポンプの負荷が高
くなるといったことがなくなり、4輪駆動状態と2輪駆
動状態とで同様な運転状態を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1は、車両を4輪駆動状態に切り換えたときに、
変更手段がライン圧を高い圧力値に変更してその圧力値
を連続的に維持する制御を行っているので、自動変速機
に加わる負荷が増大し、それによりエンジンの駆動トル
ク損失が増大するので燃費の面で問題がある。
【0006】一方、自動変速機のセレクトレバーをニュ
ートラルレンジから走行レンジに切り換える際には、摩
擦要素にライン圧(作動液圧)が急激に供給されると大
きな締結ショックが発生し、これが変速ショック(セレ
クトショック)となって車両の乗り心地性が著しく悪化
する場合がある。この変速ショックを低減する技術とし
て、特開平3−28571号公報(以下、従来技術2と
称する。)に記載されているものがある。
【0007】この従来技術2は、ニュートラルレンジか
ら走行レンジに切り換わる際に、一時的にライン圧(作
動液圧)を急上昇させた後、急下降させてプリチャージ
圧を発生するとともに、プリーチャージ圧の下降時点か
ら徐々にライン圧を上昇させて摩擦要素の容量調整圧を
発生する技術であり、摩擦要素が完全に締結されるとき
の変速ショックを大幅に低減することができる。
【0008】ここで、変速ショックを小さくするするた
めにはプリチャージ圧を低く設定した方がよいが、摩擦
要素の締結を早めるにはプリチャージ圧は高い方がよ
い。したがって、変速ショックに影響のない範囲で、な
るべくプリチャージ圧を高く設定することが望ましい。
【0009】ニュートラルレンジから走行レンジに切り
換わる際の変速ショックは、車輪が止まったまま駆動系
にトルクが伝達される駆動系のねじれにより、車両の重
心を中心として駆動系がたわむことにより発生する。こ
のため、4輪駆動車の場合には、重心の両側に駆動輪が
配置されており前後輪で打ち消し合うことになるので、
駆動輪が重心の片側に配置されている2輪駆動車と同一
のトルクが伝達された場合よりも変速ショックの影響が
小さい。
【0010】したがって、従来技術2を、従来技術1と
して説明したパートタイム式の4輪駆動車に搭載する
と、4輪駆動時に合わせてプリチャージ圧を設定すると
2輪駆動時に変速ショックが増大してしまい、逆に、2
輪駆動時に合わせてプリチャージ圧を設定すると摩擦要
素の締結を十分に早めることができない。
【0011】そこで、この発明は上記従来技術の未解決
の課題に着目してなされたものであり、燃費を向上させ
るとともに、ニュートラルレンジから走行レンジに切り
換えたときに、変速ショックを小さくすることが可能な
4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御
装置は、エンジンに接続する自動変速機と、この自動変
速機に接続して車両を4輪駆動モード或いは2輪駆動モ
ードに切換えるトランスファと、前記エンジンに回転駆
動される流体ポンプに昇圧された作動流体を前記自動変
速機に所定のライン圧で供給するライン圧供給手段と、
このライン圧供給手段の前記ライン圧を変更するライン
圧変更手段と、前記トランスファの4輪駆動モード或い
は2輪駆動モードを検出する駆動モード検出手段と、前
記自動変速機のシフトポジションを検出するシフトポジ
ション検出手段とを備え、前記ライン圧変更手段は、前
記シフトポジション検出手段が走行レンジの選択を検出
したときに、所定の変更時間だけ前記ライン圧を一時的
に前記トランスファのモードに応じたライン圧に高め、
前記変更時間が経過した後に基準ライン圧まで低下させ
る制御を行う装置である。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置において、
前記ライン圧変更手段は、前記駆動モード検出手段によ
り4輪駆動モードを検出したときに、2輪駆動モードで
変更するライン圧より高いライン圧に変更する。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置
において、前記作動流体の温度を検出する作動流体温度
検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記作動流
体温度検出手段の検出値が所定値より低いときに、通常
時に変更するライン圧より高いライン圧に変更する。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置におい
て、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検
出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、エンジン回転
数に応じてライン圧変更値を設定するものであって、前
記エンジン回転数検出手段の検出値が所定値より低いと
きに、エンジン回転数検出手段の検出値が高いときに設
定するライン圧より高いライン圧に変更する。
【0016】また、請求項5記載の発明は、請求項3記
載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置におい
て、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検
出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記作動流体
温度検出手段の検出値が所定値より高く、前記エンジン
回転数検出手段の検出値が所定値より低く、前記シフト
ポジション検出手段が走行レンジの選択を検出したとき
に、エンジン回転数検出手段の検出値が高いときに設定
するライン圧より低いライン圧にステップ状に上昇させ
て設定し、このライン圧を所定時間維持した後に一旦減
圧し、その減圧位置から変更終了時刻まで緩やかに上昇
させる制御を行う。
【0017】また、請求項6記載の発明は、請求項4又
は5記載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置
において、前記ライン圧変更手段は、前記作動流体温度
検出手段の検出値が所定値より高く、前記エンジン回転
数検出手段の検出値が所定値より高く、前記シフトポジ
ション検出手段が走行レンジの選択を検出したときに、
エンジン回転数検出手段の検出値が低いときに設定する
ライン圧より低いライン圧にステップ状に上昇させて設
定し、このライン圧を所定時間維持した後に一旦減圧
し、その減圧位置からエンジン回転数検出手段の検出値
が低いときより長い時間とした変更終了時刻まで緩やか
に上昇させる制御を行う。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6の何れかに記載の4輪駆動車用自動変速機のライン
圧制御装置において、前記エンジンの冷却水温を検出す
る冷却水温検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、
前記冷却水温検出手段の検出値が低いときに、前記ライ
ン圧を高い値に補正する。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7の何れかに記載の4輪駆動車用自動変速機のライン
圧制御装置において、前記自動変速機を構成しているト
ルクコンバータのタービン軸の回転速度を検出するター
ビン回転速度検出手段を備え、前記ライン圧変更手段
は、前記タービン回転速度検出手段の検出値が高いとき
に、前記ライン圧を低い値に補正する。
【0020】さらに、請求項9記載の発明は、請求項1
乃至8の何れかに記載の4輪駆動車用自動変速機のライ
ン圧制御装置において、前記エンジンの負荷を検出する
エンジン負荷検出手段を備え、前記ライン圧変更手段
は、前記エンジン負荷検出手段によって前記エンジンに
負荷が大きいと判断したときに、前記ライン圧を低い値
に補正する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、FR(フロントエンジン
・リアドライブ)方式をベースにした自動変速式の四輪
駆動車を示すものであり、符号10はエンジン、12F
L、12FRは副駆動輪としての前左輪、前右輪、12
RL、12RRは主駆動輪としての後左輪、後右輪、符
号14はエンジン10と接続する自動変速機、符号16
は自動変速機14と接続して主副駆動輪への駆動力配分
を行うトランスファ、符号18は自動変速機14及びト
ランスファ16の自動制御を行うコントロールユニット
18である。
【0022】自動変速機14は、車両が発進するときの
クラッチの役割をするトルクコンバータと実際に変速を
行う変速機構を備えており、前記トルクコンバータは、
例えばロックアップ機構付きのものが採用され、ロック
アップ油室の油圧を制御することにより、入力側のポン
プインペラーと出力側のタービンランナーとを機械的に
連結し又は切り離すようになっている。そして、トルク
コンバータの出力軸は、遊星歯車機構、クラッチ及びブ
レーキを備えた変速機構に接続しており、この変速機構
によってエンジン10の駆動トルクが所定の変速段に設
定される。
【0023】また、トランスファ16は、主副駆動輪に
対するトルク配分比を変更する例えば流体式クラッチ機
構を備えており、自動変速機14の変速機構の出力軸に
伝達されてきた入力トルクを、主駆動輪(後輪12R
L、12RR)側への駆動トルクと、副駆動輪(前輪1
2FL、12FR)側への駆動トルクとして配分する制
御を行うとともに、例えば運転席近傍に設けたモードセ
レクトスイッチ40により、2輪駆動状態を希望すると
きには2輪駆動モードを選択し、主副駆動輪間の駆動ト
ルク配分量が50:50である4輪直結駆動状態を希望
するときには4輪駆動モードを選択することが可能とさ
れている。
【0024】そして、前記トランスファ16で分割され
た前輪側駆動力は前輪側出力軸22,フロントディファ
レンシャルギヤ24及び前輪側ドライブシャフト26を
介して、前輪2FL,2FRに伝達される。一方、後輪
側駆動力はプロペラシャフト28,リヤディファレンシ
ャルギヤ30及び後輪側ドライブシャフト32を介して
後輪12RL,12RRに伝達されるようになってい
る。
【0025】また、トランスファ16には、複数の駆動
力配分用ソレノイドを内蔵した駆動力配分用油圧制御装
置36が一体に組み込まれている。そして、駆動力配分
用油圧制御装置36は流体式クラッチ機構に所定圧の作
動油を供給し、モードセレクトスイッチ40により選択
した2輪駆動モード又は4輪駆動モードに従って、主副
駆動輪間の駆動トルク配分量が100:0或いは50:
50となるように制御する。
【0026】また、自動変速機14にも、複数の変速用
ソレノイドやロックアップ用ソレノイドを内蔵した変速
用油圧制御装置34が一体に組み込まれている。そし
て、変速用油圧制御装置34は、運転席近傍に設けたセ
レクトレバーの変速位置と運転状況に応じて、所定圧の
作動油(作動流体)をトルクコンバータ及び変速機構に
供給し、自動変速14を最適な変速段に設定する。
【0027】ここで、変速用油圧制御装置34には、図
2に示すように、流体ポンプとしてのオイルポンプ60
と、変速機構及びトルクコンバータに所定のライン圧を
供給するライン圧調圧弁62と、後述するコントロール
ユニット18から供給される所定のデューティ比の駆動
電流によってデューティ比に応じたパイロット圧を出力
するパイロット用デューティ弁64とを備えている。
【0028】すなわち、オイルポンプ60は、トルクコ
ンバータと変速機構との間に位置してエンジン10の回
転力により駆動するギヤポンプであり、オイルタンク6
0a内の作動油を吸引して油路61に吐出する。そし
て、このオイルポンプ60の吐出圧は、エンジン回転数
が高い程(スロットル開度が大きい程)高くなる。
【0029】また、ライン圧調圧弁62は、ハウジング
62a内に、複数の段部を有する作動ピストン62bが
軸方向に沿って摺動自在に収納されているとともに、こ
の作動ピストン62bは、ハウジング62a内に配設し
たリターンスプリング62cによって図中左方へ付勢力
を受けている。
【0030】そして、ハウジング62aは、作動ピスト
ン62bの図中左端面に対向する位置に形成したパイロ
ットポート62dと、作動ピストン62bの図中右側周
面の段部に対向する位置に形成した第1及び第2入力ポ
ート62e、62fと、第1及び第2入力ポート62
e、62fの間に形成したドレインポート62gと、変
速機構及びトルクコンバータに接続する出力ポート62
hとを備えている。
【0031】そして、パイロットポート62dにパイロ
ット用デューティ弁64が接続しており、このパイロッ
ト用デューティ弁64の作動によって所定のパイロット
圧P P を作動ピストン62bの図中左端面に作用する。
また、オイルポンプ60の油路61は、第1及び第2入
力ポート62e、62fにも接続しており、そのオイル
ポンプ60の吐出圧は、作動ピストン62bの図中右側
周面の段部にも作用する。
【0032】そして、パイロット圧PP の変化によって
作動ピストン62bが軸方向に摺動すると出力ポート6
2hの開口面積が変化し、所定のライン圧PL が変速機
構及びトルクコンバータに供給されるようになってい
る。
【0033】一方、コントロールユニット16には、図
1に示すように、車速センサ39、モードセレクトスイ
ッチ40、シフトポジションスイッチ42、油温センサ
44と、エンジン回転数センサ46、エンジン冷却水温
センサ48、タービン回転速度センサ50、スロットル
開度センサ52、吸入空気量センサ54、燃料噴射量セ
ンサ56、点火時期センサ58からの電気信号が入力さ
れる。
【0034】車速センサ39は、自動変速機14の出力
軸の回転から車速を検出する。モードセレクトスイッチ
40は、例えばインストゥルメントパネル等の運転席近
傍に設けられて2輪駆動モード及び4輪駆動モードのい
ずれかの駆動モード信号を出力する。シフトポジション
スイッチ42は、変速用油圧制御装置34に内蔵されて
いるマニュアルバルブがP,R,N,D,Lのどの位置
にあるかを検出する。油温センサ44は、オイルタンク
60a内の作動油温度を検出する。エンジン回転数セン
サ46は、エンジン10のイグニッション点火パルスか
らエンジン回転速度を検出する。エンジン冷却水温セン
サ48は、エンジン冷却水の温度を検出する。タービン
回転速度センサ50は、トルクコンバータのタービン軸
の回転速度を検出する。スロットル開度センサ52は、
アクセル操作量として得られるスロットルの開度を検出
するためにポジショナ等で構成されており、具体的には
アクセル操作量が“0”であるとき,即ちアクセルペダ
ルの踏込みがないときのスロットル開度を0%とし、ア
クセルペダルを限界まで踏込んだときのスロットル開度
を100%として、その間で当該アクセルペダルの踏込
み量に応じて次第に増加する電圧出力からなるスロット
ル開度θを検出する。さらに、吸入空気量センサ54は
エンジン10に吸入される空気量を検出し、燃料噴射量
センサ56はエンジン10に供給する燃料の噴射量を検
出し、点火時期センサ58は、エンジン10の点火時期
を検出する。
【0035】そして、前記コントロールユニット18
は、図3に示すように、マイクロコンピュータ70、前
述したパイロット用デューティ弁64を駆動する駆動回
路72a、変速用油圧制御装置34の変速用ソレノイド
やロックアップ用ソレノイドを駆動する駆動回路72
b、駆動力配分用油圧制御装置36の駆動力配分用ソレ
ノイドを駆動する駆動回路72cを備えている。
【0036】また、マイクロコンピュータ70は前記各
センサからの検出信号を各検出値として読込むためのA
/D変換機能を有する入力インタフェース回路70a
と、演算処理装置70bと、ROM,RAM等の記憶装
置70cと、前記演算処理装置70bで得た制御信号を
出力するためのD/A変換機能を有する出力インタフェ
ース回路70dとを備えている。
【0037】そして、マイクロコンピュータ70は、ス
トッロル開度センサ52により検出したアクセル開度の
入力値と、車速センサ39により検出した車両速度の入
力値を、予め記憶装置70cに記憶している車速とスロ
ットル開度のマップである変速線図と比較して演算し、
駆動回路72bに所定の駆動信号を出力して自動変速機
14を最適な変速比に設定する。また、モードセレクト
スイッチ40が4輪駆動モードの信号を出力していると
きには、駆動回路72cに所定の駆動信号を出力し、主
副駆動輪間の駆動トルク配分量を50:50となるよう
に制御する。
【0038】ここで、マイクロコンピュータ70は、車
両が走行レンジ(Dレンジ)を選択したときに変速用油
圧制御装置34のライン圧変更制御を行う。すなわち、
前記記憶装置70cには、図5から図7に示すライン圧
L の特性線図が記憶されている。そして、マイクロコ
ンピュータ70は、図5から図7の特性線図のうちの何
れか一つの特性に従って変速用油圧制御装置34のライ
ン圧PL が変更されるように、各センサから入力された
検出値に基づいて駆動回路72aに駆動信号を出力す
る。そして、駆動回路72aに駆動制御されるパイロッ
ト用デューティ弁64は、変速用油圧制御装置34のラ
イン圧PL が一時的に高い値となるようにライン圧調圧
弁62に対してパイロット圧PP を出力するようになっ
ている。
【0039】なお、図5から図7に示したライン圧PL
の特性線図のなかで、符号a、b、cで示す実線が4輪
駆動モードを選択したときのライン圧特性線図であり、
符号d、e、fで示す一点鎖線が2輪駆動モードを選択
したときのライン圧特性線図である。
【0040】次に、コントロールユニット18が行う変
速用油圧制御装置34のライン圧変更制御について、図
4のフローチャートを用いて説明する。この演算処理
は、マイクロコンピュータ18内で所定サンプリング時
間ΔT(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実
行される。なお、このフローチャートでは、特に通信の
ためのステップを設けていないが、演算処理に必要なマ
ップやプログラム,或いは所定の演算式等は記憶装置7
0cのROMから随時読込まれ、また演算により得られ
た算出値や各情報値は随時記憶装置70cのRAMに記
憶されるものとする。
【0041】先ず、ステップS80においてシフトポジ
ションスイッチ42で検出したシフトポジションの信号
を読込み、次いで、ステップS82に移行してモードセ
レクトスイッチ40で検出した駆動モードの信号を読み
込む。次いで、ステップS84に移行して油温センサ4
4で検出したオイルタンク60a内の作動油温度Toを
読み込み、次いで、ステップS86に移行してエンジン
回転数センサ46で検出したエンジン回転数Neを読み
込む。
【0042】次に、ステップS88に移行して、シフト
ポジションが停車レンジP或いは中立レンジNから走行
レンジDに選択されたか否かを判定し、停車レンジP、
中立レンジNであると判定した場合には演算処理を終了
し、そうでない場合、即ち走行レンジDである場合には
ステップS90に移行する。
【0043】このステップS90では、モードセレクト
スイッチ40で検出した駆動モードの信号から4輪駆動
モードを選択しているか否かを判定し、4輪駆動モード
を選択していると判定した場合にはステップS92に移
行し、2輪駆動モードを選択している場合にはステップ
S96に移行する。
【0044】前記ステップS92では、油温センサ44
で検出した作動油温度Toが予め設定した基準油温ΔT
oを越えているか否かを判定し、作動油温度Toが基準
油温ΔToを越えている場合にはステップS94に移行
し、作動油温度Toが基準油温ΔTo以下である場合に
はステップS104に移行する。
【0045】そして、前記ステップS94では、エンジ
ン回転数センサ46で検出したエンジン回転数Neが予
め設定した基準エンジン回転数ΔNeを越えているか否
かを判定し、エンジン回転数Neが基準エンジン回転数
ΔNeを越えている場合にはステップS100に移行
し、エンジン回転数Neが基準エンジン回転数ΔNe以
下である場合にはステップS102に移行する。
【0046】一方、2輪駆動モードを選択している場合
に移行する前記ステップS96では、油温センサ44で
検出した作動油温度Toが予め設定した基準油温ΔTo
を越えているか否かを判定し、作動油温度Toが基準油
温ΔToを越えている場合にはステップS98に移行
し、作動油温度Toが基準油温ΔTo以下である場合に
はステップS110に移行する。
【0047】また、前記ステップS98では、エンジン
回転数センサ46で検出したエンジン回転数Neが予め
設定した基準エンジン回転数ΔNeを越えているか否か
を判定し、エンジン回転数Neが基準エンジン回転数Δ
Neを越えている場合にはステップS106に移行し、
エンジン回転数Neが基準エンジン回転数ΔNe以下で
ある場合にはステップS108に移行する。
【0048】そして、前記ステップS100では図5の
符号aで示したライン圧特性線図を読み込む。また、前
記ステップS102では図6の符号bで示したライン圧
特性線図を読み込む。また、前記ステップS104では
図7の符号cで示したライン圧特性線図を読み込む。ま
た、前記ステップS106では図5の符号dで示したラ
イン圧特性線図を読み込む。また、前記ステップS10
8では図6の符号eで示したライン圧特性線図を読み込
む。さらに、前記ステップS110では図7の符号fで
示したライン圧特性線図を読み込む。
【0049】そして、各ステップS100〜ステップS
110の何れかのステップからステップS112に移行
し、ステップS112では、所定のライン圧特性に基づ
いて駆動回路72aに駆動信号を出力する。
【0050】ここで、図5から図7のライン圧特性線図
は、それらの横軸で示す時刻t1 が変更開始時刻とし、
図5及び図7で示す時刻t4 が変更終了時刻としてい
る。そして、図6で示す時刻t3 も前記変更終了時刻t
4 より短い時間(t3 <t4 )の変更終了時刻としてい
る。さらに、ライン圧変更制御を行う直前のライン圧
は、低い値の基準ライン圧PL1に設定されているととも
に、図5で示すライン圧P L2、図6で示すライン圧
L3、図7で示すライン圧PL4は、PL1<PL2<PL3
L4の関係に設定されている。なお、PL2を低ライン圧
(第3ライン圧)と称し、PL3を中ライン圧(第2ライ
ン圧)と称し、PL4を高ライン圧(第1ライン圧)と称
する。
【0051】そして、ステップS100で読み込むライ
ン圧特性線図aは、図5の実線で示すように、変更開始
時刻t1 に基準ライン圧PL1から低ライン圧PL2までス
テップ状に上昇している。そして、この低ライン圧PL2
を維持して時刻t2 まで経過した後に圧力値PL4(PL4
<PL2)まで一旦減少し、さらに、時刻t2 から変更終
了時刻t4 まで経過する間に圧力値PL4から低ライン圧
L2より低い圧力値まで緩やかに上昇している。そし
て、変更終了時刻t4 に達した時点で、基準ライン圧P
L1まで戻している。
【0052】また、ステップS102で読み込むライン
圧特性線図bは、図6の実線で示すように、変更開始時
刻t1 に基準ライン圧PL1から中ライン圧PL2までステ
ップ状に上昇している。そして、この中ライン圧PL3
維持して時刻t2 まで経過した後に圧力値PL5(PL5
L3)まで一旦減少し、さらに、時刻t2 から変更終了
時刻t3 (t3 <t4 )まで経過する間に圧力値PL5
ら中ライン圧PL3まで上昇している。そして、変更終了
時刻t3 に達した時点で、基準ライン圧PL1まで戻して
いる。
【0053】また、ステップS104で読み込むライン
圧特性線図cは、図7の実線で示すように、変更開始時
刻t1 に、基準ライン圧PL1から高ライン圧PL4までス
テップ状に上昇している。そして、この高ライン圧PL4
を維持して変更終了時刻t4に達した時点で、基準ライ
ン圧PL1まで戻している。
【0054】また、ステップS106で読み込むライン
圧特性線図dは、図5の一点鎖線で示すように、変更開
始時刻t1 に、基準ライン圧PL1から低ライン圧PL2
り僅かに低い圧力値PL2´までステップ状に上昇してい
る。そして、この圧力値PL2´を維持して時刻t2 まで
経過した後に圧力値PL4´(PL4´<PL4)まで一旦減
少し、さらに、時刻t2 から変更終了時刻t4 まで経過
する間に圧力値PL4から圧力値PL2´より低い圧力値ま
で緩やかに上昇している。そして、変更終了時刻t4
達した時点で、基準ライン圧PL1まで戻している。
【0055】また、ステップS108で読み込むライン
圧特性線図eは、図6の一点鎖線で示すように、変更開
始時刻t1 に、基準ライン圧PL1から中ライン圧PL3
り僅かに低い圧力値PL3´までステップ状に上昇してい
る。そして、この圧力値PL3´を維持して時刻t2 まで
経過した後に圧力値PL5´(PL5´<PL5)まで一旦減
少し、さらに、時刻t2 から変更終了時刻t3 まで経過
する間に圧力値PL5´から圧力値PL3´より低い圧力値
まで上昇している。そして、変更終了時刻t3に達した
時点で、基準ライン圧PL1まで戻している。
【0056】さらに、ステップS110で読み込むライ
ン圧特性線図cは、図7の一点鎖線で示すように、変更
開始時刻t1 に、基準ライン圧PL1から高ライン圧PL4
より僅かに低い圧力値PL4´までステップ状に上昇して
いる。そして、この圧力値P L4´を維持して変更終了時
刻t4 に達した時点で、基準ライン圧PL1まで戻してい
る。
【0057】したがって、今、車両がエンジンを停止さ
せ且つシフトレバーでPレンジを選択した駐車状態から
イグニッションスイッチをオン状態としてエンジン10
を始動させてアイドリング状態とすると、エンジン10
の回転に連動してオイルポンプ60が駆動する。オイル
ポンプ60が駆動すると油路61への吐出圧が増加し、
これがライン圧調圧弁102の第1及び第2入力ポート
62e、62fにパイロット圧として供給されていく。
そして、ライン圧調圧弁102の作動ピストン62b
は、リターンスプリング62c推力と、第1及び第2入
力ポート62e、62fに供給されるパイロット圧の推
力とが釣り合うまで軸方向に移動し、出力ポート62h
からライン圧PL1を出力する。
【0058】一方、イグニッションスイッチがオン状態
となったときに、コントロールユニット18は図4のラ
イン圧変更制御を実行する。このとき、セレクトレバー
でPレンジが選択されていることから、図4のステップ
S88から処理終了まで移行してライン圧変更制御は行
われない。
【0059】そして、停車レンジPを選択している停車
状態から、ブレーキペダルの踏込みを維持して中立レン
ジNを選択した後、前進走行を開始するためにセレクト
レバーをDレンジに選択すると、図4の処理が実行され
たときに、ステップ88からステップ90に移行してラ
イン圧変更制御を開始する。
【0060】そして、車両が4輪駆動モードを選択する
場合に、作動油温度Toが基準油温ΔToを越えてお
り、しかもエンジン回転数Neが基準エンジン回転数Δ
Neを越えている場合には、ステップS90からステッ
プS92、ステップS94、ステップS100に移行し
て図5のライン圧特性線図aを読み込む。そして、ステ
ップS112に移行すると駆動回路72aは、図5のラ
イン圧特性線図aに基づいた所定のデューティ比の駆動
電流をパイロット用デューティ弁64に出力する。パイ
ロット用デューティ弁64は、駆動回路72aから所定
のデューティ比の駆動電流が出力されることによって、
そのデューティ比に応じたパイロット圧P P をライン圧
調圧弁62のパイロットポート62dに出力する。この
パイロット圧PP の変化によって作動ピストン62bが
軸方向に摺動して出力ポート62hの開口面積が変化
し、図5に示すライン圧特性線図aと同一値に設定され
たライン圧PL が自動変速機14に供給される。
【0061】このようにすると、Dレンジに選択した走
行する直後に、自動変速変速機14に供給されるライン
圧PL が低ライン圧PL2まで高い値に変更されるので、
エンジン10から自動変速機14への駆動力伝達の応答
性が向上する。これにより、Dレンジ選択後の車両の即
発進時の走行性能が良好となる。
【0062】また、車両がスタックから脱出する場合、
Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの選択を繰り返して車両
を前後方向に移動するときに、NレンジからDレンジへ
の選択の際に前輪12FL、12FR及び後輪12R
L、12RRへの駆動力の伝達が即座に行われるので、
スタックからの脱出が容易となる。
【0063】また、この場合にはエンジン回転数Neが
増大しているため、エンジン10の回転トルクが自動変
速機14に急激に伝達されると不快な変速ショックを発
生するおそれがある。ところが、特性線図aのライン圧
は低ライン圧PL2までしか上昇せず、しかも低ライン圧
L2までステップ状に上昇した後、一旦減圧して変更終
了時刻t4 まで経過する間に低ライン圧PL2まで緩やか
に上昇しているので、エンジン10の回転トルクが自動
変速機14に徐々に伝達され、変速ショックが発生せ
ず、応答性を高めることができる。なお、車両は4輪駆
動モードを選択しており、エンジン10の駆動トルク
は、車両の重心の前後に配置された主、副駆動輪の12
FL〜12RRの全てに駆動力として伝達されるので、
Dレンジ選択後にライン圧PL を高めたことによるショ
ックの問題は少ない。
【0064】さらに、このライン圧変更制御は、Dレン
ジに選択した直後の所定の時間内(t4 −t1 )だけラ
イン圧PL を高くしているので自動変速機14に加わる
負荷が低減し、従来のライン圧制御装置と比較して燃費
が向上する。
【0065】また、車両が4輪駆動モードを選択して走
行する場合に、作動油温度Toが基準油温ΔToを越え
ているが、エンジン回転数Neが基準エンジン回転数Δ
Ne以下である場合には、ステップS90からステップ
S92、ステップS94、ステップS102に移行して
図6のライン圧特性線図bを読み込む。そして、パイロ
ット用デューティ弁64から供給されるパイロット圧P
P の変化によって、ライン圧調圧弁62は、図6のライ
ン圧特性線図bと同一値に設定されたライン圧PL を自
動変速機14に供給する。
【0066】このようにすると、Dレンジに選択して走
行する場合にエンジン回転数Neが減少しているので、
ライン圧PL を多少高めても変速ショックは発生しな
い。ところが、作動油温度Toが上昇すると、作動油の
粘度が低下してオイルポンプ60の能力が増大し、ライ
ン圧PL が高い圧力で出力するおそれがある。そこで、
このライン圧変更制御では、自動変速変速機14に供給
するライン圧PL を、中ライン圧PL3まで短い時間(t
3 −t1 )で変更しているので、エンジン10から自動
変速機14への駆動力伝達の応答性が向上し、Dレンジ
選択後の車両の即発進時の走行性能が良好となる。
【0067】さらに、このライン圧変更制御も、Dレン
ジに選択した直後の所定の時間内(t3 −t1 )だけラ
イン圧PL を高くしているので自動変速機14に加わる
負荷が低減し、従来のライン圧制御装置と比較して燃費
が向上する。
【0068】また、車両が4輪駆動モードを選択する場
合に、作動油温度Toが基準油温ΔTo以下である場合
には、ステップS90からステップS92、ステップS
104に移行して図7のライン圧特性線図cを読み込
む。そして、パイロット用デューティ弁64から供給さ
れるパイロット圧PP の変化によって、ライン圧調圧弁
62は、図7のライン圧特性線図cと同一値に設定され
たライン圧PL を自動変速機14に供給する。
【0069】作動油温度Toが低下すると、作動油の粘
度が増大してオイルポンプ60の能力が低下するので所
定のライン圧PL を出力することが難しくなる。そこ
で、このライン圧変更制御では、基準ライン圧PL1から
高ライン圧PL4までステップ状に上昇した後、この高ラ
イン圧PL4を変更終了時刻t4 まで維持している。これ
により、エンジン10から自動変速機14への駆動力伝
達の応答性が向上するので、Dレンジ選択後の車両の即
発進時の走行性能が良好となる。
【0070】しかも、このライン圧変更制御も、Dレン
ジに選択した直後の所定の時間内(t4 −t1 )だけラ
イン圧PL を高くしているので自動変速機14に加わる
負荷が低減し、従来のライン圧制御装置と比較して燃費
が向上する。
【0071】一方、車両が2輪駆動モードを選択する場
合に、作動油温度Toが基準油温ΔToを越えており、
しかもエンジン回転数Neが基準エンジン回転数ΔNe
を越えている場合には、ステップS90からステップS
96、ステップS98、ステップS106に移行して図
5のライン圧特性線図dを読み込む。そして、パイロッ
ト用デューティ弁64から供給されるパイロット圧PP
の変化によって、ライン圧調圧弁62は、図5のライン
圧特性線図dと同一値に設定されたライン圧P L を自動
変速機14に供給する。
【0072】このようにすると、車両が4輪駆動モード
を選択した場合のライン圧特性線図aの作用と同様に、
Dレンジ選択後の車両の即発進時の走行性能が良好とな
るとともに、エンジン10の回転トルクが自動変速機1
4に徐々に伝達されて変速ショックが発生せずスムーズ
な加速感が得られる。
【0073】また、車両が2輪駆動状態の場合には、4
輪駆動状態のようにエンジン10の駆動トルクを車両の
重心の前後に配置された前後輪12FL〜12RRに伝
達しないので、NレンジからDレンジへの選択による変
速ショックが大きくなる。そこで、このライン圧変更制
御では、ライン圧特性線図aのライン圧PL と比較して
全ての圧力値を低く設定し(PL2´<PL2、PL4´<P
L4)、余分な駆動トルクを発生させないようにしている
ので、変速ショックの増大を防止できる。
【0074】また、車両が2輪駆動モードを選択して走
行する場合に、作動油温度Toが基準油温ΔToを越え
ているが、エンジン回転数Neが基準エンジン回転数Δ
Ne以下である場合には、ステップS90からステップ
S96、ステップS98、ステップS108に移行して
図6のライン圧特性線図eを読み込み、パイロット用デ
ューティ弁64から供給されるパイロット圧PP の変化
によって、ライン圧調圧弁62が、図6のライン圧特性
線図eと同一値に設定されたライン圧PL を自動変速機
14に供給する。
【0075】このようにすると、車両が4輪駆動モード
を選択した場合のライン圧特性線図bの作用と同様に、
Dレンジ選択後の車両の即発進時の走行性能が良好とな
る。また、このライン圧変更制御でも、ライン圧特性線
図bのライン圧PL と比較して全ての圧力値を低く設定
し(PL3´<PL3、PL5´<PL5)、車両が2輪駆動モ
ードを選択して走行する場合には余分な駆動トルクを発
生させないようにしているので、NレンジからDレンジ
への選択により発生する変速ショックを小さくできる。
【0076】また、車両が2輪駆動モードを選択して走
行する場合に、作動油温度Toが基準油温ΔTo以下で
ある場合には、ステップS90からステップS96、ス
テップS110に移行して図7のライン圧特性線図fを
読み込み、パイロット用デューティ弁64から供給され
るパイロット圧PP の変化によって、ライン圧調圧弁6
2は、図7のライン圧特性線図fと同一値に設定された
ライン圧PL を自動変速機14に供給する。
【0077】このようにすると、車両が4輪駆動モード
を選択した場合のライン圧特性線図bの作用と同様に、
Dレンジ選択後の車両の即発進時の走行性能が良好とな
る。また、このライン圧変更制御でも、ライン圧特性線
図cのライン圧PL と比較して圧力値を低く設定し(P
L4´<PL4)、車両が2輪駆動モードを選択して走行す
る場合には余分な駆動トルクを発生させないようにして
いるので、NレンジからDレンジを選択したことにより
発生する変速ショックを小さくすることができる。
【0078】したがって、図4で示したライン圧変更制
御は、車両がNレンジからDレンジを選択した直後に、
2輪駆動モード或いは4輪駆動モードのいずれを選択し
ていても、変速用油圧制御装置34のライン圧PL を高
める制御を行っているので、エンジン10から自動変速
機14への駆動力伝達の応答性が向上し、Dレンジ選択
後の車両の即発進時の走行性能を良好とすることができ
る。
【0079】そして、変速用油圧制御装置34のライン
圧PL を高める制御は、従来のライン圧制御装置のよう
に連続して行わずに所定の制御時間だけ行っているの
で、自動変速機14に加わる負荷が低減し、従来のライ
ン圧制御装置と比較して燃費が向上する。
【0080】また、車両が2輪駆動モードを選択してい
るときは、4輪駆動モードを選択しているときより変速
用油圧制御装置34のライン圧PL を低い圧力値に設定
しているので、車両の2輪駆動走行時には自動変速機1
4に余分な駆動トルクが発生せず、NレンジからDレン
ジを選択した時に発生する変速ショックを小さくするこ
とができる。逆に、車両が4輪駆動モードを選択して走
行しているときには、エンジン10の駆動トルク損失を
ほとんど無くして主、副駆動輪12FL〜12RRに駆
動力を伝達することができる。
【0081】そして、エンジン10が高速回転している
場合には、基準ライン圧PL1より僅かに高い圧力値(低
ライン圧PL2、PL2´)までしか設定せず、しかも、そ
の圧力値(低ライン圧PL2、PL2´)までステップ状に
上昇させた後、一旦減圧して変更終了時刻t4 まで経過
する間に圧力値(低ライン圧PL2、PL2´)近くまで緩
やかに上昇させているので、エンジン10の回転トルク
は自動変速機14に徐々に伝達される。これにより、不
快な変速ショックが発生せず、クラッチ締結の応答性を
向上させることができる。
【0082】また、エンジン10が低速回転しており、
且つ作動油の温度が高い場合には、低ライン圧PL2と比
較して高い圧力値(中ライン圧PL3、PL3´)に設定
し、しかも、その圧力値(低ライン圧PL3、PL3´)ま
でステップ状に上昇させた後、一旦減圧して変更終了時
刻t3 まで経過する間に圧力値(低ライン圧PL3、PL3
´)近くまで上昇させ、エンジン10から自動変速機1
4への駆動力が急激に伝達されない程度に伝達応答性を
高めているので、Dレンジ選択後の車両の即発進時の走
行性能を良好とすることができる。
【0083】さらに、作動油の温度が低い場合には、中
ライン圧PL3と比較して高い圧力値(PL4、PL4´)ま
でステップ状に上昇した後、その圧力値(PL4、P
L4´)を変更終了時刻t4 まで維持しているので、オイ
ルポンプ60の能力が低下していてもエンジン10から
自動変速機14への駆動力伝達の応答性が向上し、車両
の即発進時の走行性能を良好とすることができる。
【0084】なお、本実施形態では、変速用油圧制御装
置34及びライン圧調圧弁62が請求項1に係るライン
圧供給手段に対応し、コントロールユニット18及びパ
イロット用デューティ弁64が請求項1に係るライン圧
変更手段に対応し、モードセレクトスイッチ40が請求
項1に係る駆動モード検出手段に対応し、シフトポジシ
ョンスイッチ42が請求項1に係るシフトポジション検
出手段に対応する。また、油温センサ44が請求項3に
係わる作動流体温度検出手段に対応し、エンジン回転数
センサ46が請求項4に係わるエンジン回転数検出手段
に対応している。
【0085】次に、図8に示すものは、図4に示したラ
イン圧変更制御の他の実施形態を示すフローチャートで
ある。この図8の演算処理において図4と同様の処理
は、同一ステップ番号を示して説明を省略する。
【0086】この図8の演算処理は、ステップS86と
ステップS88との間に、エンジン冷却水温センサ48
が検出した冷却水温を読み込むステップS114と、タ
ービン回転速度センサ50が検出したタービン回転速度
を読み込むステップS116と、スロットル開度センサ
52が検出したスロットル開度を読み込むステップS1
18と、吸入空気量センサ54が検出したエンジン10
への吸入空気量を読み込むステップS120と、燃料噴
射量センサ56が検出したエンジン10への燃料噴射量
を読み込むステップS122と、点火時期センサ58が
検出したエンジン10への点火時期を読み込むステップ
S124が設けられている。
【0087】また、ステップS112の上流には、エン
ジンの冷却水温の検出結果に基づいてライン圧PL を補
正するステップS126と、タービン回転速度の検出結
果に基づいてライン圧PL を補正するステップS128
と、エンジン10の負荷変化に応じてライン圧PL を補
正するステップS130が設けられている。
【0088】この図8の演算処理は、ステップS80〜
ステップS124において前述した各センサが検出した
値を読み込むとともに、図4の演算処理で説明したよう
に、4輪駆動モード或いは2輪駆動モードの選択判定、
作動油温Toの高低判定、エンジン回転数Neの高低判
定を行ってステップS100〜ステップS110のいず
れかのライン圧特性a〜f読み込む。
【0089】そして、ステップS126に移行し、ステ
ップS114で読み込んだエンジン10の冷却水温に基
づいて、冷却水温が基準水温より低い場合には、ライン
圧P L を高い値に補正する。
【0090】次いでステップS128に移行し、ステッ
プS116で読み込んだタービン回転速度に基づいて、
タービン回転速度が大きい場合には、ライン圧PL を低
い値に補正する。
【0091】次いでステップS130に移行し、ステッ
プS118〜ステップS124で読み込んだ各センサの
検出値に応じてライン圧PL の補正を行う。つまり、ス
ロットル開度センサ52が検出したスロットル開度、吸
入空気量センサ54が検出したエンジン10への吸入空
気量、燃料噴射量センサ56が検出したエンジン10へ
の燃料噴射量、点火時期センサ58が検出したエンジン
10への点火時期に基づいてエンジン10に負荷がかか
っているか否かを判断し、エンジン10に負荷がかかっ
ている場合には、ライン圧PL を低い値に補正する。
【0092】そして、ステップS112に移行し、補正
したライン圧PL に基づいて駆動回路72aに駆動信号
を出力する。したがって、図8の演算処理のステップS
126では、エンジン10の冷却水温が基準水温より低
い場合、即ちエンジン10が低速回転を行っているとき
にはライン圧PL を高い値に補正しているので、エンジ
ン10から自動変速機14への駆動力伝達の応答性が向
上し、車両の即発進時の走行性能を良好とすることがで
きる。
【0093】また、ステップS128ではタービン回転
速度が大きい場合にライン圧PL を低い値に補正してい
るので、エンジン10の回転トルクを自動変速機14に
徐々に伝達することができ、さらにクラッチ締結時の応
答性を向上させることができる。
【0094】また、ステップS130ではエンジン10
に負荷がかかっているときにはライン圧PL を低い値に
補正することにより、オイルポンプ60を駆動するため
の動力を低減するのでエンジン10の動力損失が小さく
なる。したがってさらに燃費を向上させることができ
る。
【0095】なお、本実施形態では、エンジン冷却水温
センサ48が請求項7に係る冷却水温検出手段に対応
し、タービン回転速度センサ50が請求項8に係るター
ビン回転速度検出手段に対応し、スロットル開度センサ
52、吸入空気量センサ54、燃料噴射量センサ56及
び点火時期センサ58が請求項9に係わるエンジン負荷
検出手段に対応している。
【0096】また、図1に示した車両は、後輪駆動車両
をベースにした4輪駆動車について詳述したが、この種
の4輪駆動車に限定されるものではなく、前輪駆動車両
をベースにした4輪駆動車に搭載される自動変速機のラ
イン圧制御装置であっても同様の作用効果を得ることが
できる。
【0097】また、前述した実施形態ではコントロール
ユニット18としてマイクロコンピュータ70を内蔵し
た場合について説明したが、これに変えてカウンタ、比
較器等の電子回路の組み合せにより構成することもでき
る。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の4輪駆
動車用自動変速機のライン圧制御装置によると、ライン
圧を変更するライン圧変更手段が、シフトポジション検
出手段が走行レンジの選択を検出したときに、所定の変
更時間だけライン圧を一時的にトランスファのモードに
応じたライン圧に高め、前記変更時間が経過した後に基
準ライン圧まで低下させる制御を行うので、エンジンか
ら自動変速機への駆動力伝達の応答性が向上し、走行レ
ンジ選択後の車両の即発進時の走行性能を良好とするこ
とができる。
【0099】また、ライン圧変更手段によるライン圧を
高める制御は、従来のライン圧制御装置のように連続し
て行わずに所定の変更時間だけ行っているので、自動変
速機に加わる負荷が低減し、従来のライン圧制御装置と
比較して燃費を向上させることができる。
【0100】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、前記ライ
ン圧変更手段は、駆動モード検出手段により4輪駆動モ
ードを検出したときに、2輪駆動モードのライン圧より
高いライン圧に設定しているので、車両が4輪駆動モー
ドを選択して走行するときには、エンジンの駆動トルク
損失をほとんど無くして主、副駆動輪に駆動力を伝達す
ることができる。また、車両が2輪駆動モードを選択し
て走行しているときには、自動変速機に余分な駆動トル
クが発生せず、従来のライン圧制御装置と比較して燃費
を向上させることができる。
【0101】また、請求項3記載の発明によると、請求
項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、ラ
イン圧変更手段は、作動流体温度検出手段の検出値が所
定値より低いときに、通常時に変更するライン圧より高
いライン圧に変更する制御を行っているので、作動流体
の温度が低く流体ポンプの能力が低下していても、エン
ジンから自動変速機への駆動力伝達の応答性が向上し、
走行レンジ選択後の車両の即発進時の走行性能を良好と
することができる。
【0102】また、請求項4記載の発明によると、請求
項3記載の効果を得ることができるとともに、ライン圧
変更手段は、エンジン回転数検出手段の検出値が所定値
より低いときに、エンジン回転数検出手段の検出値が高
いときに設定するライン圧より高いライン圧に変更する
制御を行っているので、エンジンから自動変速機への駆
動トルクが急激に伝達されない程度に伝達応答性を高め
て車両の即発進時の走行性能を良好とすることができ
る。
【0103】また、請求項5記載の発明によると、請求
項3記載の効果を得ることができるとともに、ライン圧
変更手段は、前記作動流体温度検出手段の検出値が所定
値より高く、前記エンジン回転数検出手段の検出値が所
定値より低く、前記シフトポジション検出手段が走行レ
ンジの選択を検出したときに、エンジン回転数検出手段
の検出値が高いときに設定するライン圧より低いライン
圧にステップ状に上昇させて設定し、このライン圧を所
定時間維持した後に一旦減圧し、その減圧位置から変更
終了時刻まで緩やかに上昇させる制御を行うので、エン
ジンの回転トルクは自動変速機に徐々に伝達される。こ
れにより、不快な変速ショックが発生せず、クラッチ締
結の応答性を向上させることができる。
【0104】また、請求項6記載の発明によると、請求
項4又は5に記載の効果を得ることができるとともに、
ライン圧変更手段は、前記作動流体温度検出手段の検出
値が所定値より高く、前記エンジン回転数検出手段の検
出値が所定値より高く、前記シフトポジション検出手段
が走行レンジの選択を検出したときに、エンジン回転数
検出手段の検出値が低いときに設定するライン圧より低
いライン圧にステップ状に上昇させて設定し、このライ
ン圧を所定時間維持した後に一旦減圧し、その減圧位置
からエンジン回転数検出手段の検出値が低いときより長
い時間とした変更終了時刻まで緩やかに上昇させる制御
を行うので、エンジンの回転トルクは自動変速機に徐々
に伝達される。これにより、不快な変速ショックが発生
せず、クラッチ締結の応答性を向上させることができ
る。
【0105】また、請求項7記載の発明によると、請求
項1乃至6の何れかに記載の効果を得ることができると
ともに、ライン圧変更手段は、冷却水温検出手段の検出
値が低いときに、前記ライン圧を高い値に補正する制御
を行うので、エンジンが低速回転を行っているときには
ライン圧が高い値に補正され、エンジンから自動変速機
への駆動力伝達の応答性をさらに向上させることができ
る。
【0106】また、請求項8記載の発明によると、請求
項1乃至7の何れかに記載の効果を得ることができると
ともに、ライン圧変更手段は、自動変速機のトルクコン
バータのタービン軸の回転速度を検出するタービン回転
速度検出手段の検出値が高いときに、ライン圧を低い値
に補正する制御を行っているので、エンジンの回転トル
クを自動変速機に徐々に伝達することができ、さらにク
ラッチ締結の応答性を向上させることができる。
【0107】さらに、請求項9記載の発明によると、請
求項1乃至8の何れかに記載の効果を得ることができる
とともに、ライン圧変更手段は、エンジン負荷検出手段
によってエンジンに負荷が大きいと判断したときに、ラ
イン圧を低い値に補正する制御を行っているので、流体
ポンプを駆動するための動力を低減してエンジン動力損
失が小さくなる。したがってさらに燃費を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる4輪駆動車を示す車両構成の概
略説明図である。
【図2】本発明に係わるライン圧供給手段を構成してい
るライン圧調圧弁を示す断面図である。
【図3】本発明に係わるライン圧変更手段を構成してい
るコントロールユニットを示すブロック図である。
【図4】本発明に係わるコントロールユニットの第1の
実施形態の演算処理を示すフローチャートである。
【図5】コントロールユニットが演算処理を行う際に参
照する第1のライン圧特性線図である。
【図6】コントロールユニットが演算処理を行う際に参
照する第2のライン圧特性線図である。
【図7】コントロールユニットが演算処理を行う際に参
照する第3のライン圧特性線図である。
【図8】本発明に係わるコントロールユニットの第2の
実施形態の演算処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン 14 自動変速機 16 トランスファ 18 コントロールユニット 34 変速用油圧制御装置 40 モードセレクトスイッチ(駆動モード検出手段) 42 シフトポジションスイッチ(シフトポジション検
出手段) 44 油温センサ(作動流体温度検出手段) 46 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手
段) 48 エンジン冷却水温センサ(冷却水温検出手段) 50 タービン回転速度センサ(タービン回転速度検出
手段) 52 スロットル開度センサ 54 吸入空気量センサ 56 燃料噴射量センサ 58 点火時期センサ 60 オイルポンプ(流体ポンプ) 62 ライン圧調圧弁 64 パイロット用デューティ弁 PL ライン圧 PL1 基準ライン PL2、PL2´ 低ライン圧 PL3、PL3´ 中ライン圧 PL4、PL4´ 高ライン圧 PP パイロット圧 t1 変更開始時刻 t3 、t4 変更終了時刻
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 59:72 59:78

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに接続する自動変速機と、この
    自動変速機に接続して車両を4輪駆動モード或いは2輪
    駆動モードに切換えるトランスファと、前記エンジンに
    回転駆動される流体ポンプに昇圧された作動流体を前記
    自動変速機に所定のライン圧で供給するライン圧供給手
    段と、このライン圧供給手段の前記ライン圧を変更する
    ライン圧変更手段と、前記トランスファの4輪駆動モー
    ド或いは2輪駆動モードを検出する駆動モード検出手段
    と、前記自動変速機のシフトポジションを検出するシフ
    トポジション検出手段とを備え、 前記ライン圧変更手段は、前記シフトポジション検出手
    段が走行レンジの選択を検出したときに、所定の変更時
    間だけ前記ライン圧を一時的に前記トランスファのモー
    ドに応じたライン圧に高め、前記変更時間が経過した後
    に基準ライン圧まで低下させる制御を行うことを特徴と
    する4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ライン圧変更手段は、前記駆動モー
    ド検出手段により4輪駆動モードを検出したときに、2
    輪駆動モードで変更するライン圧より高いライン圧に変
    更することを特徴とする請求項1記載の4輪駆動車用自
    動変速機のライン圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記作動流体の温度を検出する作動流体
    温度検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記作
    動流体温度検出手段の検出値が所定値より低いときに、
    通常時に変更するライン圧より高いライン圧に変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の4輪駆動車用自
    動変速機のライン圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジンの回転数を検出するエンジ
    ン回転数検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、エ
    ンジン回転数に応じてライン圧変更値を設定するもので
    あって、前記エンジン回転数検出手段の検出値が所定値
    より低いときに、エンジン回転数検出手段の検出値が高
    いときに設定するライン圧より高いライン圧に変更する
    ことを特徴とする請求項3記載の4輪駆動車用自動変速
    機のライン圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジンの回転数を検出するエンジ
    ン回転数検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前
    記作動流体温度検出手段の検出値が所定値より高く、前
    記エンジン回転数検出手段の検出値が所定値より低く、
    前記シフトポジション検出手段が走行レンジの選択を検
    出したときに、エンジン回転数検出手段の検出値が高い
    ときに設定するライン圧より低いライン圧にステップ状
    に上昇させて設定し、このライン圧を所定時間維持した
    後に一旦減圧し、その減圧位置から変更終了時刻まで緩
    やかに上昇させる制御を行うことを特徴とする請求項3
    記載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ライン圧変更手段は、前記作動流体
    温度検出手段の検出値が所定値より高く、前記エンジン
    回転数検出手段の検出値が所定値より高く、前記シフト
    ポジション検出手段が走行レンジの選択を検出したとき
    に、エンジン回転数検出手段の検出値が低いときに設定
    するライン圧より低いライン圧にステップ状に上昇させ
    て設定し、このライン圧を所定時間維持した後に一旦減
    圧し、その減圧位置からエンジン回転数検出手段の検出
    値が低いときより長い時間とした変更終了時刻まで緩や
    かに上昇させる制御を行うことを特徴とする請求項4又
    は5記載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エンジンの冷却水温を検出する冷却
    水温検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記冷
    却水温検出手段の検出値が低いときに、前記ライン圧を
    高い値に補正することを特徴とする請求項1乃至6の何
    れかに記載の4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記自動変速機を構成しているトルクコ
    ンバータのタービン軸の回転速度を検出するタービン回
    転速度検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記
    タービン回転速度検出手段の検出値が高いときに、前記
    ライン圧を低い値に補正することを特徴とする請求項1
    乃至7の何れかに記載の4輪駆動車用自動変速機のライ
    ン圧制御装置。
  9. 【請求項9】 前記エンジンの負荷を検出するエンジン
    負荷検出手段を備え、前記ライン圧変更手段は、前記エ
    ンジン負荷検出手段によって前記エンジンに負荷が大き
    いと判断したときに、前記ライン圧を低い値に補正する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の4輪
    駆動車用自動変速機のライン圧制御装置。
JP8307890A 1996-11-19 1996-11-19 4輪駆動車用自動変速機のライン圧制御装置 Pending JPH10148252A (ja)

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