JP3077007B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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Description
るベルトの巻き付け径比を油圧アクチュエータによって
変化させて無段変速を行う無段変速機の変速制御装置に
関する。
ーリの間に駆動ベルトを巻装し、両プーリに巻装される
ベルトの巻き付け径比を変化させて無段変速を行うベル
ト駆動式の無段変速機が知られている。このような無段
変速機が変速制御される場合、例えば、図6に示すよう
な特性のマップによって、スロットル開度相当の目標プ
ライマリプーリ回転数Npoを設定し、あるいは別途設
定された目標トルクに応じた目標プライマリプーリ回転
数を設定する。その上で、無段変速機の制御手段は実プ
ライマリプーリ回転数を目標プライマリプーリ回転数に
調整している。
無段変速機の目標プライマリプーリ回転数Npoがスロ
ットル開度に応じて設定される場合、ここでの設定値は
車両が標準重量で平坦路走行を行うものとして算出され
ていることが多い。処が、例えば、登坂折曲路を走行す
るような場合、単にスロットル開度相当の目標プライマ
リプーリ回転数Npoを算出し同値相当の変速比が達成
されても車両の加速度を適確に上げられず、加速不足が
生じ易い。また、登坂コーナ侵入時には減速のためにア
クセルをオフし、コーナ脱出時には加速のためアクセル
をオンするという操作を繰り返す。このため、コーナ侵
入時には登坂である上にアクセル開度が小さく、コーナ
脱出時にアクセルを十分にオンしても出力の回復が遅
れ、加速応答性等の運転フィーリングが低下し、問題と
成っている。
アクセルをオフするが、この時目標プライマリプーリ回
転数が低く設定されることになり、エンジンブレーキ効
果を十分に得るだけの回転数を保持できず問題と成って
いる。本発明の目的は加減速時の運転フィーリングを改
善できる無段変速機の変速制御装置を提供することに有
る。
めに本発明は、エンジンに連結された入力側のプライマ
リプーリと駆動軸に連結された出力側のセカンダリプー
リとの間に掛け渡された無端ベルトの巻掛け径比を変え
て変速比を変更する車両用無段変速機の変速制御装置に
おいて、上記エンジンのスロットル開度及び車速に応じ
た目標プライマリプーリ回転数を検出する目標プライマ
リプーリ回転数検出手段と、上記車両の運転情報から重
量勾配抵抗を検出する重量勾配抵抗検出手段と、上記重
量勾配抵抗の絶対値の増加に応じて目標プライマリプー
リ回転数下限値を大きく設定する目標プライマリプーリ
回転数下限値設定手段と、上記目標プライマリプーリ回
転数を上記目標プライマリプーリ回転数下限値でクリッ
プ処理する目標プライマリプーリ回転数クリップ手段
と、実際のプライマリプーリ回転数が上記クリップ済の
目標プライマリプーリ回転数となるように変速比を制御
する変速比制御手段と、を有したことを特徴とする。
の増加に応じて目標プライマリプーリ回転数下限値を算
出し、目標プライマリプーリ回転数を目標プライマリプ
ーリ回転数下限値でクリップ処理し、クリップ済の目標
プライマリプーリ回転数と実プライマリプーリ回転数の
偏差がなくるように変速比を制御するので、重量勾配抵
抗の絶対値が大きいほど目標プライマリプーリ回転数を
大きく出来る。
ンジン7に連結された動力伝達系P上の無段変速機(C
VT)20に付設される。ここでエンジン7に燃料を噴
射するインジェクタ1や混合気への点火をおこなう点火
プラグ2等、種々の装置がエンジンの電子制御手段とし
てのDBWECU3の制御下におかれ、しかも、このD
BWECU3には無段変速機20の電子制御手段である
CVTECU21が接続されている。なお、両ECU
3,21間での信号の授受を常時行えるように両者間は
通信回線で結線されている。DBWECU3には、アク
セルペダル10の操作と独立して駆動される吸入空気量
操作手段としてのスロットルバルブ9の駆動用のアクチ
ュエータ11が接続されている。
アクリーナエレメント5からの吸気の流量を検出するカ
ルマン渦式のエアフローセンサ6を備える。尚、エアフ
ローセンサ6の他、エンジン回転数Ne情報を出力する
エンジン回転数センサ24、スロットルバルブ9のスロ
ットル開度Th情報を出力するスロットル開度センサ1
2、アクセルペダル10のアクセル開度θa情報を出力
するアクセルセンサ13、水温WT情報を出力する水温
センサ39等の運転情報検出手段が設けられ、これらの
各データが計測されてDBWECU3に入力されるとい
う周知の構成を採っている。
ルペダル10でなく、アクチュエータ(本実施例では、
ステップモータ)11によって開閉駆動される。本実施
例では、このアクチュエータ11がDBWECU3によ
り制御される、いわゆるDBW(ドライブ バイ ワイ
ヤ)方式が採用されているが、通常のアクセルペダルと
スロットルバルブとがリンク等で連結されているもので
も何ら差し支えない。エンジン7のクランクシャフトに
は流体継手8及び遊星歯車式の前後進切り換え装置15
を介して図5の無段変速機20が接続されている。
部15の出力軸に一体結合されたプライマリシャフト2
2を有するプライマリプーリ26と減速機30側に回転
力を出力するセカンダリシャフト29を有するセカンダ
リプーリ28を備え、このプライマリプーリ26とセカ
ンダリプーリ28とにスチールベルト27が掛け渡され
る。セカンダリシャフト29は減速機30や図示しない
デフを介して駆動軸31の駆動輪32,32に回転力を
伝達するように構成されている。両プーリ26,28は
共に2分割に構成され、可動側プーリ材261,281
は固定側プーリ材262,282に相対回転不可に相対
間隔を接離可能に嵌挿される。この可動側プーリ材26
1,281と固定側プーリ材262,282との間には
両プーリの相対間隔を接離操作する油圧アクチュエータ
としてのプライマリシリンダ33とセカンダリシリンダ
34とが形成される。
プーリ28の両回転数Np,Nsを検出する一対の回転
センサs1,s2が実変速比in(=Np/Ns)の検
出手段として装着されている。この場合、プライマリプ
ーリ26の固定側プーリ材262に対し可動側プーリ材
261を近付けてプライマリプーリの巻き付け径を大き
くし、セカンダリプーリ28の固定側プーリ材282よ
り可動側プーリ281を遠ざけて巻き付け径を小さく
し、これによって実変速比in(プライマリ回転数Np
/セカンダリ回転数Ns)を小さくし、即ち、低変速比
(高変速段)とし、逆に操作して高変速比(低変速段)
を達成する様に構成されている。ここで無段変速機20
を制御する油圧回路ORについて図4に沿って説明す
る。
ている流体継手8により駆動され、このオイルポンプ3
7から吐出された油圧はレギュレータバルブ40により
適切な圧、いわゆるライン圧に調圧される。このレギュ
レータバルブ40はCVTECU21において車両の運
転状態に応じて設定されたデューティ率で駆動される第
1電磁制御弁41によりデューティ制御される。レギュ
レータバルブ40により調圧されたライン圧はセカンダ
リプーリ28のセカンダリシリンダ34(図5参照)内
へ供給されると共に、変速比制御弁35へも導入され
る。変速比制御弁35は、CVTECU21において車
両の運転状態に応じて設定されたデューティ率で駆動さ
れる第2電磁制御弁42によりデューティ制御され、所
望の変速比となるようにプライマリプーリ26のプライ
マリシリンダ33(図5参照)内へ供給する油量を制御
している。
へも導入されており、同弁により調圧された油圧は変速
比制御弁35、第1電磁制御弁41、第2電磁制御弁4
2等へ供給され、これらのパイロット圧として作用して
いる。CVTECU21にはDBWECU3よりの検出
信号の他に、プライマリプーリ26とセカンダリプーリ
28の両回転数Np,Nsや横加速度センサ44よりの
横加速度Grが入力されるように構成されている。CV
TECU7はマイクロコンピュータによりその主要部が
構成され、内蔵する記憶回路には図6の目標プライマリ
プーリ回転数検出マップや、図7の目標プライマリプー
リ回転数補正量設定マップや、図8の目標プライマリプ
ーリ回転数下限値設定マップや、図9のエンジン出力制
御処理ルーチンや、図10のCVT制御処理ルーチン
や、図11の目標プライマリプーリ回転数補正量の設定
ルーチンその他の各制御プログラムが記憶処理されてい
る。図3に本発明の構成ブロック図を示す。
の運転情報に基づき重量勾配抵抗Rwを検出する。目標
プライマリプーリ回転数検出手段A2はエンジンのスロ
ットル開度Th及び車速Vに応じた目標プライマリプー
リ回転数Npoを検出する。目標プライマリプーリ回転
数下限値設定手段A3は重量勾配抵抗の絶対値|Rw|
の増加に応じて目標プライマリプーリ回転数下限値NPL
を大きく設定する。目標プライマリプーリ回転数クリッ
プ手段A4は目標プライマリプーリ回転数Npoを目標
プライマリプーリ回転数下限値NPLでクリップ処理す
る。偏差回転数算出手段A5はクリップ済の目標プライ
マリプーリ回転数Npoとプライマリプーリの実回転数
Npとの偏差回転数E1を算出する。デューティ率設定
手段A6は偏差E1に応じてデューティ率を設定し、変
速制御手段A7が同デューティ率でプーリ操作手段であ
る第2電磁制御弁42を駆動する。第2電磁制御弁42
は変速比制御弁35をデューティ制御して油圧アクチュ
エータ33を制御する。なお、ここで偏差回転数算出手
段A5とデューティ率設定手段A6及び変速制御手段A
7が変速比制御手段を構成する。
置を図9のエンジン出力制御処理ルーチンや、図10の
CVT制御処理ルーチンや、図11の目標プライマリプ
ーリ回転数補正量の設定ルーチンの各制御プログラム
や、図2の機能ブロック図を参照して説明する。本実施
例では、図示しないイグニッションキーを操作すること
によってエンジン7が始動し、図1、図2に示すDBW
ECU3及びCVTECU21内での制御も開始され
る。
しない周知のメインルーチンを実行する。ここでは、初
期設定及び各センサの検出データを取り込み、各データ
毎に決められている所定のエリアに検出データが取り込
まれる。そして周知の燃料供給制御処理、点火時期制御
処理、等の周知の制御が実行されると共にエンジン出力
制御処理が実行される。図9に示すようにエンジン出力
制御処理ではセンサの検出データ、ここではスロットル
開度Th,アクセル開度θa、エンジン回転数Ne、水
温WT等の情報が所定のエリアに取り込まれる。ステッ
プr2では図示しない吸入空気量算出マップや要求トル
ク算出マップを用い、まずアクセル開度θaやエンジン
回転数Neより吸入空気量A/Nを算出し、これとエン
ジン回転数Neとより要求トルクToを算出する.ステ
ップr3,r4では水温情報WTを取り込み、摺動部の
摩擦損失トルクTWTを所定のマップ(図2のmp1参
照)より算出し、その摩擦損失トルクTWTを要求トルク
Toに加算し目標トルクT1を決定し、ステップr5に
進む。ここでは目標トルクT1とエンジン回転数Neに
応じた吸入空気量A/Nを図示しない吸入空気量算出マ
ップより求め、吸入空気量A/Nとエンジン回転数Ne
よりスロットル開度Thを図示しないスロットル開度算
出マップにより算出する。ステップr6ではスロットル
開度Thと実開度θnの差分を算出して偏差Δθを求
め、この偏差Δθを排除出来る出力Punを算出し、そ
の出力Punをパルスモータ11に出力してスロットル
弁9を駆動し、機関に目標トルクT1を発生させる。
のCVT制御を行う。ここでは初期設定を成し、各セン
サの検出データである、プライマリプーリ26とセカン
ダリプーリ28の両回転数Np,Nsや、DBWECU
3よりのスロットル開度Thや、エンジン回転数Ne、
横加速度Grその他が取り込まれ、所定のエリアにスト
アされる。ステップs3ではプライマリプーリ回転数N
p及び減速比εより車速Vが算出され、更に車速Vを微
分した加速度α(=dV/dt)が算出され、プライマ
リプーリ回転数Np及びセカンダリプーリ回転数Nsよ
り実際の変速比in(=Np/Ns)が算出される。ス
テップs4ではスロットル開度Th及び車速Vに応じた
目標プライマリプーリ回転数Npoをマップmp2(図
2及び図6参照)によって算出する。
ーリ回転数補正量CNpの設定処理に入る。ここでは図
11に示すように、ステップq1で重量勾配抵抗Rwの
算出を行う。ここでの重量勾配抵抗Rwは後述の(6)
式に示すように、エンジン駆動力Teより空力抵抗R1
と、加速抵抗R2と、転がり抵抗R3と、コーナリング
抵抗R4と、変速による抵抗R5とを減算した値として
設定される。ここでのエンジン駆動力(駆動トルク)T
eは出力トルクと変速比(前後進切り換え部と無段変速
機と減速機との全変速比)の乗算値であり、出力トルク
は流体継手8のトルク比を実エンジントルク(エンジン
トルクよりポンプ損失その他の損失トルクを減算した
値)に乗算することによって求まる。
抵抗R2は(2)式で、転がり抵抗R3は(3)式で、
コーナリング抵抗R4は(4)式で、変速による抵抗R
5は(5)式でそれぞれ算出される。 空力抵抗 R1=1/2×ρ×S×CD×V2〔Kgf〕・・・・・(1) ここで、ρは空気密度で0.1229〔Kgf・sec
2/m4〕、Sは車両の全面投影面積で、ここでは1.9
3〔m2〕、CD値はここでは0.395、Vは車速とす
ると、R1=0.049V2〔Kgf〕となる。
α〔Kgf〕・・・(2) ここで、Mは車両重量〔K
gf〕、Rはホイール半径〔m〕、IEはエンジンの慣
性モーメント〔Kgf・m・sec2〕、IMはCVTと
ドライブシャフトのの慣性モーメント〔Kgf・m・s
ec2〕、ITは駆動車輪32の一輪当たりの慣性モーメ
ント〔Kgf・m・sec2〕、αは車両の前後加速度
〔m/sec2〕、変速比iはNp/Nsであり、この
式は車両の運動方程式より求められる。例えば、IE=
0.016,IM+2×IT=0.16、R=0.28と
設定した場合、加速抵抗R2=〔M+7.4255×i
2+2.0408)〕×α〔Kgf〕となる。 転がり抵抗 R3=Ro〔Kgf〕・・・・(3) ここで、Ro(=μr×M)は自由転動時の転がり抵抗
で0.013×M程度である。
2+(0.4M/2×Gr)2/CPr×2〔Kgf〕・
・・・・・・(4) ここで、CFはコーナリングフォース〔Kgf〕で、CP
はコーナリングパワー〔Kgf/rad〕を表す。また
車両の前後重量配分を6:4とし、CPf=70〔Kg
f/deg〕=4010〔Kgf/rad〕,CPr=
90〔Kgf/deg〕=15160〔Kgf/ra
d〕とし、Grを横加速度〔g〕とすれば、R4=6.
0389×1/105×M2×Gr2〔Kgf〕となる。 変速による抵抗 R5=di/dt×IE×Ne×1/R〔Kgf〕・・・・・・・(5) このような各値が順次(1)乃至(5)式に基づき算出
され、これらは重量勾配抵抗Rwの算出用の(6)式に
採用される。 Rw=Te−R1−R2−R3−R4−R5〔Kgf〕・・・・・(6) ここで、di/dtは変速速度を示す。
標プライマリプーリ回転数補正量CNpの設定処理内の
ステップq1よりq2に達する。ここではスロットル開
度Th及び重量勾配抵抗Rwに応じた目標プライマリプ
ーリ回転数補正量CNpを図7の目標プライマリプーリ
回転数補正量算出マップmp3に基づき算出し、リター
ンする。この目標プライマリプーリ回転数補正量算出マ
ップでは、駆動余裕の大きなスロットル開度Thの中域
で補正量CNpが十分に大きく成るように、駆動余裕の
小さいスロットル開度Thの大域で補正量CNpが小さ
く設定される様に、更に、重量勾配抵抗Rwが大でスロ
ットル開度が中域のとき補正量CNpが大きく成るよう
に設定されているので、これによってスロットル開度T
hの中域で特に応答性を向上させている。
プs6に達すると、重量勾配抵抗Rwを取り込み、これ
に応じた目標プライマリプーリ回転数下限値NPLを図8
に示すような目標プライマリプーリ回転数下限値算出マ
ップmp4で算出する。ここで重量勾配抵抗Rwは登り
勾配や重量増に応じて正の値が増加し、下り勾配に応じ
て負の値が増加する傾向にある。そして、ここでは絶対
値|Rw|が大きくなるほど目標プライマリプーリ回転
数下限値NPLが大きくなるように設定され、特に、重量
勾配抵抗Rwがゼロにあっても下限値NPLを所定レベル
(ここではNPL0)に保持している。更にステップs7
ではステップs4で求めた目標プライマリプーリ回転数
Npoが現在の下限値NPLを下回るか否か判定し、下回
る場合のみ、ステップs8で目標プライマリプーリ回転
数Npoを下限値NPLに規制修正し、ステップs9に進
む。
リプーリ回転数Npoの過度の低下を防止し、特に、重
量勾配抵抗Rwが大きいほど、例えアクセル開度がゼロ
でも目標プライマリプーリ回転数を引き上げて、加速応
答性やエンジンブレーキのききの確保を図っている。ス
テップs9では、ステップs8あるいはs4で決定した
目標プライマリプーリ回転数Npoとステップs5で求
めた目標プライマリプーリ回転数補正量CNpを加算し
て補正目標プライマリプーリ回転数Npcを求める。更
にステップs10乃至s12では、補正目標プライマリ
プーリ回転数Npcと実プライマリプーリ回転数Npn
の偏差E1(=Npc−Np)を算出し、続いて偏差E
1に応じたデューティ率を決定する。
S11において設定されたデューティ率で第2電磁制御
弁42を駆動し、メインルーチンにリターンする。即
ち、変速比制御弁35がステップs11で設定されたデ
ューティ率で駆動される第2電磁制御弁42からの制御
圧を受け、プライマリシリンダ33へ供給する油量を制
御することとなり、結果的に実プライマリプーリ回転数
を補正目標プライマリプーリ回転数へ近付けるように変
速比を変更する。
に、まず実プライマリプーリ回転数Npが補正目標プラ
イマリプーリ回転数Npcに調整され、例え、登り坂屈
曲路への侵入時や、下り坂のエンジンブレーキ時にアク
セル開度がゼロと成っても、目標プライマリプーリ回転
数を重量勾配抵抗Rwの絶対値に応じて所定量引き上げ
て、同回転数Npoの過度の低下を防止して加速応答性
やエンジンブレーキのききを確保し、加減速時の運転フ
ィーリングの向上を図っている。更に、ここでの変速比
は重量勾配抵抗Rwの絶対値が大きいほど大きく設定さ
れ、しかも、変速比iはスロットル開度Thが中域にお
いて最も大きく設定されるので、加速応答性が十分に改
善される。
速制御装置は、車両の運転情報に基づく重量勾配抵抗の
絶対値の増加に応じて目標プライマリプーリ回転数下限
値を大きく設定し、目標プライマリプーリ回転数を現在
の重量勾配抵抗の絶対値に基づく目標プライマリプーリ
回転数下限値でクリップ処理し、クリップ済の目標プラ
イマリプーリ回転数に実プライマリプーリ回転数を調整
するので、重量勾配抵抗の絶対値が大きいほど目標プラ
イマリプーリ回転数下限値が大きく設定されるので、例
え、登り坂屈曲路への侵入時や下り坂のエンジンブレー
キ時にアクセル開度がゼロと成っても、目標プライマリ
プーリ回転数を重量勾配抵抗Rwの絶対値に応じて所定
量引き上げて、目標プライマリプーリ回転数の過度の低
下を防止でき、加速応答性やエンジンブレーキの確保を
図れ、加減速時の運転フィーリングを改善できる。
御装置の全体構成図である。
である。
ある。
ライマリプーリ回転数検出マップの特性線図である。
ライマリプーリ回転数補正量設定マップの特性線図であ
る。
ライマリプーリ回転数下限値設定マップの特性線図であ
る。
ン出力制御ルーチンのフローチャートである。
T制御処理ルーチンのフローチャートである
プライマリプーリ回転数補正量の設定ルーチンのフロー
チャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンに連結された入力側のプライマリ
プーリと駆動軸に連結された出力側のセカンダリプーリ
との間に掛け渡された無端ベルトの巻掛け径比を変えて
変速比を変更する車両用無段変速機の変速制御装置にお
いて、 上記エンジンのスロットル開度及び車速に応じた目標プ
ライマリプーリ回転数を検出する目標プライマリプーリ
回転数検出手段と、 上記車両の運転情報から重量勾配抵抗を検出する重量勾
配抵抗検出手段と、 上記重量勾配抵抗の絶対値の増加に応じて目標プライマ
リプーリ回転数下限値を大きく設定する目標プライマリ
プーリ回転数下限値設定手段と、 上記目標プライマリプーリ回転数を上記目標プライマリ
プーリ回転数下限値でクリップ処理する目標プライマリ
プーリ回転数クリップ手段と、 実際のプライマリプーリ回転数が上記クリップ済の目標
プライマリプーリ回転数となるように変速比を制御する
変速比制御手段と、を有したことを特徴とする無段変速
機の変速制御装置。
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