JPH10148050A - 車両用ドアロックシステム - Google Patents

車両用ドアロックシステム

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Publication number
JPH10148050A
JPH10148050A JP30850796A JP30850796A JPH10148050A JP H10148050 A JPH10148050 A JP H10148050A JP 30850796 A JP30850796 A JP 30850796A JP 30850796 A JP30850796 A JP 30850796A JP H10148050 A JPH10148050 A JP H10148050A
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JP
Japan
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code
signal
communication
door
vehicle
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Application number
JP30850796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯形の通信手段を紛失した場合でも、車両
のセキュリティを確保し得る車両用ドアロックシステム
を提供する。 【解決手段】 自動車側に設けられている通信装置14
の制御回路15は、トランスポンダ9によってTP・I
Dコードが送信されたことにより自動車のドアのロック
制御を行った後に、イグニッションキー1からIG・I
Dコードと共にアンロック信号が送信されると、禁止フ
ラグを“1”にセットすることにより以降のトランスポ
ンダ9からの信号の送信を不能として、TP・IDコー
ドによるドアロック制御を禁止する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯形の通信手段
から車両のIDコードを空中伝搬信号により送信して、
前記車両のドアのロックまたはアンロック制御を行う車
両用ドアロックシステムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この様な車両用ドアロ
ックシステムにおいて、上記携帯形の通信手段として例
えばトランスポンダを小形化し、腕時計のバンドやネク
タイピンなどに取付けて扱うようにすることが考えられ
ている。
【0003】斯様に構成することにより、トランスポン
ダを身に付けた運転者が車両たる自動車に接近すると、
自動車側から磁気信号等の空中伝搬信号によって送信さ
れる電力をトランスポンダが受取ることにより、内部の
メモリに記憶されているIDコードが自動的に自動車側
に送信され、ドアをアンロックすることなどが可能とな
る。即ち、ドアのアンロックまたはロック制御の操作を
運転者が一々意識して行う必要がなくなり、利便性が向
上する。
【0004】しかしながら、この様なトランスポンダ
は、上記腕時計のバンドやネクタイピンなどに容易に着
脱できる構成であるため、不用意に落として紛失した
り、或いは盗難されたりする可能性が問題となる。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、携帯形の通信手段を紛失した場合でも、車
両のセキュリティを確保し得る車両用ドアロックシステ
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の車両用ドアロックシステムは、各個
別に割当てられて記憶されているIDコードを空中伝搬
信号により送信する複数の携帯形の通信手段と、車両側
に設けられ、前記複数の通信手段の何れか1つより送信
されるIDコードを受信すると、前記各個別に割当てら
れている複数のIDコードと前記受信したIDコードと
を照合し、前記複数のIDコードの内何れか1つと前記
受信したIDコードとが一致すると前記ドアをロックま
たはアンロックするようにドアロック機構を制御する通
信制御手段とを具備し、前記通信制御手段は、前回受信
して照合結果が一致したIDコードと今回受信して照合
結果が一致したIDコードとが異なる場合、前回受信し
たIDコードによる前記ドアロック機構の制御を禁止す
ることを特徴とする。
【0007】斯様に構成すれば、車両の所有者が管理し
ている複数の通信手段の内、実際に車両のドアロック制
御に使用していた1つを所有者が紛失してしまい、その
後に他の何れか1つの通信手段を使用すると、通信制御
手段は、その際に前記通信手段より送信されるIDコー
ドが前回送信されたIDコードと異なるので、前回受信
したIDコードを以後受信しても、そのIDコードによ
るドアロック機構の制御を禁止する。従って、紛失して
しまった通信手段を他者が取得して不正に使用すること
を試みても、そのIDコードによるドアロック機構の制
御は不可能となるので、車両のセキュリティが確保され
る。
【0008】この場合、請求項2に記載したように、前
記携帯形の通信手段の1つを、IDコードと共に前記ド
アのロックまたはアンロック信号を空中伝搬信号により
送信可能な第1通信手段として構成し、前記携帯形の通
信手段の他の1つを、トリガ信号を受信するとIDコー
ドを送信する第2通信手段として構成し、前記通信制御
手段を、前記トリガ信号を送信すると共に、前記第2通
信手段よりIDコードが送信されたことによって前記ド
アをロックした後に前記第1通信手段によりIDコード
と共にアンロック信号が送信されると、前記第2通信手
段との通信を禁止するように構成しても良い。
【0009】斯様に構成すれば、第2通信手段は、通信
制御手段より送信されるトリガ信号を受信するとIDコ
ードを自動的に送信するので、車両の所有者は、スイッ
チを操作すること無く容易に車両のドアロック制御を行
うことができる。そして、その第2通信手段を紛失して
しまった場合には、第1通信手段によってIDコードと
共にロック信号を送信すると、通信制御手段は第2通信
手段との通信を禁止する。従って請求項1と同様に車両
のセキュリティが確保される。
【0010】また、請求項3に記載したように、前記第
1及び第2通信手段の送信方式を異なるものに設定して
も良く、斯様に構成すれば、第1及び第2通信手段夫々
の用途に適した通信方式を適宜選択することが可能にな
ると共に、各IDコードの判別をより確実に行うことが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両たる自動車の
ドアロックシステムに適用した場合の一実施例につい
て、図面を参照して説明する。イグニッションキー1
は、キープレート1aと、このキープレート1aの基端
部に樹脂により成形されたキーグリップ1bとから構成
されている。
【0012】キーグリップ1bには、携帯形の通信手段
たる通信回路(第1通信手段)2が内蔵されている。通
信回路2は、コイルからなるアンテナ3及びコンデンサ
4の並列回路と、その並列回路の両端に接続されている
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)からな
る制御回路5と、この制御回路5を駆動する電池6とか
ら構成されている。キーグリップ1bの表面には、ロッ
クスイッチ7及びアンロックスイッチ8が設けられてい
る。
【0013】制御回路5には、具体的には図示しないが
ROMが内蔵されており、制御プログラムと共にイグニ
ッションキー1のIDコードのデータや、ロック信号及
びアンロック信号のデータが記憶されている。そして、
制御回路5は、これらのロックスイッチ7若しくはアン
ロックスイッチ8がオン操作されると、IDコードのデ
ータと共にロック信号若しくはアンロック信号のデータ
をも読出して、アンテナ3から空中伝搬信号たる高周波
信号を例えばFM変調することにより送信するようにな
っている。この場合、送信信号の到達可能距離は、例え
ば30m程度に設定されている。
【0014】また、携帯形の通信手段たるトランスポン
ダ(第2通信手段)9は、コイルからなる送受信用のア
ンテナ10及びコンデンサ11の並列回路と、その並列
回路の両端に接続されているマイコンからなる制御回路
12とから構成されている。制御回路12には、制御回
路5と同様にROMが内蔵されている。そのROMに
は、制御プログラムと共に、イグニッションキー1のも
のとは異なるトランスポンダ9のIDコードのデータが
記憶されている。
【0015】このトランスポンダ9は、例えば腕時計1
3のリストバンド13aに装着して使用できるよう小形
に構成されており、後述するように、磁気信号(空中伝
搬信号)を用いて通信装置14との間で送受信を行うよ
うになっている。
【0016】一方、通信制御手段たる通信装置14は自
動車側に設けられており、自動車のバッテリに接続され
る電源端子+Bから制御用電源を得るようになってい
る。この通信装置14は、やはりマイコンからなる制御
回路15を中心に構成されている。受信用のアンテナ1
6は、前記イグニッションキー1から送信される高周波
信号を受信して、制御回路15に与えるようになってい
る。
【0017】また、自動車の運転席側のドア17に設け
られているドアアウタハンドル18の裏側近傍には、コ
イル及びフェライトバー等で構成されるアンテナ19が
配設されている。このアンテナ19は、トランスポンダ
9との間で送受信を行うために設けられており、その一
方の端子19aは、切替えスイッチ20の共通接続点2
0cに接続されている。アンテナ19の他方の端子19
bは、コンデンサ21を介してアースに接続されている
と共に、増幅器22を介して制御回路15の入力端子に
接続されている。
【0018】切替えスイッチ20の常閉接点20aはア
ースに接続され、常開接点20bは送信ドライブ回路2
3の出力端子に接続されている。この切替えスイッチ2
0は、制御回路15により切替え動作されるように構成
されている。この構成において、制御回路15は、切替
えスイッチ20の接点20c−20b間を接続するよう
に切替えることにより、アンテナ19とコンデンサ21
とからなる直列共振回路を形成し、トランスポンダ9に
電力を伝送するための送信信号を送信ドライブ回路23
を介して上記直列共振回路に与える。すると、アンテナ
19から磁気信号が発振され、トランスポンダ9起動用
の電力が送信されるようになっている。この場合、送信
信号の到達可能距離は、例えば5m程度に設定されてい
る。
【0019】また、トランスポンダ9から送信される磁
気信号を受信する場合、制御回路15は、切替えスイッ
チ20の接点20c−20a間を接続するように切替え
ることにより、アンテナ19とコンデンサ21とからな
る並列共振回路を形成するようになっている。そして、
アンテナ19により受信された信号は、増幅器22を介
して制御回路15に与えられるようになっている。
【0020】制御回路15には、具体的には図示しない
がROM及び作業用のRAMが内蔵されており、ROM
には制御プログラムなどと共に、前述したイグニッショ
ンキー1のIDコード(以下、IG・IDコードと称
す)やロック及びアンロック信号のデータ並びにトラン
スポンダ9のIDコード(以下、TP・IDコードと称
す)のデータなどが記憶されている。
【0021】更に、制御回路15は、自動車の各ドアに
設けられ各ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイ
ッチ24の検出信号を参照するようになっていると共
に、自動車の各ドアに設けられたドアロック機構を制御
するための電動アクチュエータ25に制御信号を与え
て、各ドアをロックまたはアンロック制御するようにな
っている。
【0022】次に、本実施例の作用について図2をも参
照して説明する。図2は、制御回路15の制御内容を示
すフローチャートである。初期状態として、自動車には
誰も乗車しておらず、ドアは全てロックされているもの
とする。
【0023】(1)トランスポンダ9によりドアロック
制御を行う場合 (a)ロック→アンロック まず、制御回路15に電源が投入されると、「初期化」
の処理ステップS1において後述する処理に用いる各種
のフラグをリセットするなどの初期化を行うと、「禁止
フラグ=0?」の判断ステップS2に移行する。判断ス
テップS2において、制御回路15は、内部のRAMの
禁止フラグ格納領域を参照して、禁止フラグが“0”で
あるか否かを判断する。後述の場合で禁止フラグが
“1”にセットされており「NO」と判断すると、「I
G・IDコード?」の判断ステップS14に移行する
が、この場合、禁止フラグはステップS1で初期化され
ているので「YES」と判断して、「トリガ信号送信」
の処理ステップS3,「TP・IDコード?」の判断ス
テップS4へと移行する。
【0024】処理ステップS3において、制御回路15
は、前述したように切替えスイッチ20の接点20c−
20b間を接続するように所定の時間だけ切替えて、ト
ランスポンダ9にトリガ信号としての電力を送信する。
そして、次の判断ステップS4においては、切替えスイ
ッチ20の接点20c−20a間を接続するように所定
の時間だけ切替えて、トランスポンダ9よりTP・ID
コードが送信されるのを待つ。
【0025】尚、ステップS3における送信時間は、ス
テップS4における受信待ち時間よりも短く設定されて
おり、電力の送信による自動車のバッテリの消耗を抑制
するようになっている。
【0026】ステップS4において、所定の時間が経過
しても信号を受信しない場合は「NO」と判断して、判
断ステップS14に移行する。判断ステップS14は、
後述するイグニッションキー1による信号の送信に対応
するものである。判断ステップS14において、イグニ
ッションキー1のIG・IDコードを受信しない場合
は、制御回路15は「NO」と判断してステップS2に
移行する。即ち、信号の受信待ちの状態では、ステップ
S2→S3→S4→S14→S2→…のループを繰返
す。
【0027】この状態から、トランスポンダ9を腕時計
13に装着した運転者が自動車に接近し、トランスポン
ダ9が、ドアアウタハンドル18から5m以内の範囲に
入ったとする。すると、トランスポンダ9及び通信装置
14のアンテナ10及び16が磁気結合状態となり、ト
ランスポンダ9の制御回路12は、ステップS3におい
て通信装置14から磁気信号として送信された電力をア
ンテナ10を介し受信して起動する。そして内部のRO
MからTP・IDコードのデータを読出すと、そのTP
・IDコードのデータによって例えばFM変調した磁気
信号をアンテナ10を介して送信する。
【0028】すると、通信装置14の制御回路15は、
ステップS4においてトランスポンダ9から送信された
磁気信号を受信し、受信した信号がTP・IDコードで
あるか否かを自身のROMに記憶されているものと照合
して判断する。両者が一致せず「NO」と判断するとス
テップS14に移行し、両者が一致して「YES」と判
断すると「アンロック制御」の処理ステップS5に移行
する。
【0029】処理ステップS5において、制御回路15
は、電動アクチュエータ25に制御信号を与えて各ドア
をアンロックすると、次の「ドア開閉?」の判断ステッ
プS6に移行する。判断ステップS6において、制御回
路15は、ドアカーテシスイッチ24の検出信号を参照
して、運転席側のドアが開状態に続いて閉状態となるの
を待つことにより、運転者が自動車に乗車するまで待機
する。そして、判断ステップS6において「YES」と
判断すると、「ドア開?」の判断ステップS7に移行す
る。
【0030】(b)アンロック→ロック 判断ステップS7において、制御回路15は、自動車に
乗車した運転者が降車するために運転席側のドアを開状
態にするまで待機し、前記ドアが開状態となって「YE
S」と判断すると、「禁止フラグ=0?」の判断ステッ
プS8に移行する。
【0031】尚、以上のように運転者が自動車に乗車し
たか,または降車しようとしているかを判断する場合に
は、例えばイグニッションキー1によって回動されるイ
グニッションキーシリンダの回動位置を検出するポジシ
ョンスイッチを設けることにより行っても良い。例え
ば、ステップS6において、制御回路15は、ドアが開
から閉状態になった後、キーシリンダが“ON”の位置
にあることによって乗車を確認しても良い。また、ステ
ップS7においては、キーシリンダが“OFF”の位置
にあり、且つドアが開状態となったことによって降車し
ようとしている状態の判断を行うようにしても良い。斯
様に構成すれば、これらの判断をより確実に行うことが
できる。
【0032】さて、判断ステップS8において、制御回
路15は、ステップS2と同様の判断を行い、「NO」
と判断すると「IG・IDコード?」の判断ステップS
18に移行するが、この場合は「YES」と判断して、
「トリガ信号送信」の処理ステップS9,「TP・ID
コード?」の判断ステップS10へと移行する。
【0033】これらのステップS9,S10及びS18
の処理は、前述したステップS3,S4及びS14と全
く同様である。即ち、自動車に乗車している運転者が降
車しようとしている状態においては、ステップS8→S
9→S10→S18→S8→…のループを繰返して信号
の受信を待つ。
【0034】そして、前述したアンロック制御の場合と
同様に、トランスポンダ9の制御回路12は、通信装置
14から送信された電力を受信すると起動して、TP・
IDコードのデータをアンテナ10を介して磁気信号と
して送信する。
【0035】すると、通信装置14の制御回路15は、
ステップS10においてトランスポンダ9から送信され
た磁気信号を受信し、受信した信号がTP・IDコード
であるか否かを照合し両者が一致することにより「YE
S」と判断すると、「TPフラグ=1」の処理ステップ
S11に移行する。
【0036】処理ステップS11において、制御回路1
5は、RAMのTPフラグ格納領域に“1”をセットす
ると、次の「ドア閉?」の判断ステップS12に移行す
る。このTPフラグは、後述するドアのロック制御が、
トランスポンダ9からの信号送信によって行われたこと
を記憶するためのフラグである。
【0037】判断ステップS12において、制御回路1
5は、ドアが閉状態になったことを確認すると「ロック
制御」の処理ステップS13に移行し、電動アクチュエ
ータ25に制御信号を与えて各ドアをロックした後、ス
テップS2に移行する。以上が、乗車から降車にかけ
て、トランスポンダ9からの送信信号に基づいてドアの
アンロック,ロック制御を行う場合における一連の処理
である。
【0038】尚、ステップS12においても、前述のよ
うにポジションスイッチによりイグニッションションキ
ーシリンダの回動位置が“OFF”にあることも合わせ
て検出することにより、降車の確認をより確実なものと
しても良い。
【0039】(2)以上の場合に引き続き、イグニッシ
ョンキー1によりドアロック制御を行う場合 (a)ロック→アンロック 例えば、運転者がトランスポンダ9を紛失したものとし
て、イグニッションキー1によりドアロック制御を行う
場合を以下に述べる。ステップS13によりドアのロッ
ク制御を行った後は、前述のように信号の受信待ち状態
であり、ステップS2→S3→S4→S14→S2→…
のループを繰返している。この状態から、運転者がイグ
ニッションキー1のキーグリップ3に設けられたアンロ
ックスイッチ8をオン操作すると、イグニッションキー
1の制御回路5は、内部のROMからIG・IDコード
及びアンロック信号のデータを読出して、アンテナ3か
ら送信する。
【0040】すると、制御装置14の制御回路15は、
ステップS14において送信された信号をアンテナ16
によって受信し、受信した信号がIG・IDコードであ
るか否かを自身のROMに記憶されているものと照合し
て判断する。両者が一致せず「NO」と判断するとステ
ップS2に移行し、両者が一致して「YES」と判断す
ると「アンロック信号?」の判断ステップS15に移行
する。
【0041】判断ステップS15において、制御回路1
5は、IG・IDコードに続いて受信した信号がアンロ
ック信号であるか否かを自身のROMに記憶されている
ものと照合して判断する。両者が一致せず「NO」と判
断するとステップS2に移行し、両者が一致して「YE
S」と判断すると「TPフラグ=1?」の判断ステップ
S16に移行する。
【0042】判断ステップS16において、制御回路1
5は、RAMのTPフラグ格納領域を参照して“1”が
セットされているか否かを判断する。“1”がセットさ
れておらず「NO」と判断すると、ステップS5に移行
してドアをアンロックするが、この場合は、ステップS
11においてTPフラグは“1”にセットされているの
で「YES」と判断して、「禁止フラグ=1」の処理ス
テップS17に移行する。
【0043】処理ステップS17において、制御回路1
5は、RAMの禁止フラグ格納領域に“1”を書込ん
で、TP・IDコードを無効化するための禁止フラグセ
ットした後、ステップS5に移行する。そして、ドアは
アンロックされる。
【0044】(b)アンロック→ロック 制御回路15は、(1)の場合と同様に、ステップS7
において運転席側のドアが開状態になったことを検出す
ると、ステップS8に移行する。この場合、ステップS
8においては、ステップS17で禁止フラグが“1”に
セットされたことにより「NO」と判断してステップS
18に移行する。従って、トランスポンダ9に対するト
リガ信号の送信は行われず、ステップS8→S18→S
8→S18→…のループを繰返してイグニッションキー
1から送信される信号の受信を待つ。
【0045】この状態から、運転者がイグニッションキ
ー1のロックスイッチ7をオン操作すると、イグニッシ
ョンキー1の制御回路5は、内部のROMからIG・I
Dコード及びロック信号のデータを読出して、アンテナ
3から送信する。すると、制御装置14の制御回路15
は、ステップS18において送信された信号をアンテナ
16によって受信し、ステップS14と同様に受信した
信号がIG・IDコードであるか否かを照合して判断す
る。両者が一致せず「NO」と判断するとステップS8
に移行し、両者が一致して「YES」と判断すると「ロ
ック信号?」の判断ステップS19に移行する。
【0046】判断ステップS19において、制御回路1
5は、IG・IDコードに続いて受信した信号がロック
信号であるか否かを照合して判断する。両者が一致せず
「NO」と判断するとステップS8に移行し、両者が一
致して「YES」と判断すると「TPフラグ=0」の処
理ステップS20に移行する。
【0047】処理ステップS20において、制御回路1
5は、RAMのTPフラグ格納領域に“0”を書込んで
TPフラグをリセットすると、ステップS12に移行す
る。以降は(1)の場合と同様である。
【0048】即ち、これ以降のロック→アンロック処理
では、禁止フラグが“1”にセットされたことによっ
て、ステップS2において「NO」と判断されてステッ
プS14に移行するので、やはりトランスポンダ9に対
するトリガ信号の送信は行われない。
【0049】従って、運転者が紛失したトランスポンダ
9を取得した他者が、そのトランスポンダ9を使用して
自動車のドアをアンロックしようと試みたとしても、ト
ランスポンダ9は、制御回路12を起動するための電力
が得られずに制御回路15との通信が禁止されて、ドア
をアンロックすることはできない。
【0050】以上のように本実施例によれば、通信装置
14の制御回路15は、トランスポンダ9によってTP
・IDコードが送信されたことによってドアのロック制
御を行った後に、イグニッションキー1からIG・ID
コードと共にアンロック信号が送信されると、禁止フラ
グを“1”にセットすることによって、以降のトランス
ポンダ9からの信号の送信を不能とすることによってT
P・IDコードによるドアロック制御を禁止するように
した。
【0051】従って、運転者がトランスポンダ9を紛失
した場合でも、その後にイグニッションキー1を用いて
通信装置14にアンロック信号を送信すれば、それ以降
トランスポンダ9によってドアをアンロックすることは
不可能となるので、自動車のセキュリティを確保するこ
とができる。また、禁止フラグが“1”にセットされた
場合は、通信装置14は無用なトリガ信号の送信を行わ
ないので、バッテリの消耗を抑制することができる。
【0052】更に、本実施例によれば、通信装置14に
対するイグニッションキー1の通信には、電池7を内蔵
して自ら信号を送信し得ることから、信号到達可能距離
をより長く設定できる電波(高周波)信号を用いること
により利便性を確保すると共に、運転者が自動車に十分
接近した場合に動作すれば良いトランスポンダ9の通信
には磁気信号を用いるようにして、両者を異なる通信方
式に設定した。従って、夫々の用途に適した通信方式を
適宜選択することが可能になると共に、各IDコードの
判別をより確実に行うことができる。
【0053】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。通信回路2は、イグニッションキ
ー1のキーグリップ1bに内蔵せずに、イグニッション
キー1に取付けるキーホルダとして構成したり、全く別
体で構成しても良い。トランスポンダ9は、例えば、ネ
クタイピンに装着したり、或いは、カード状のものに埋
込んでも良い。トランスポンダ9を用いてロック制御を
行った後に、イグニッションキー1を用いてアンロック
制御を行った場合にも、禁止フラグをセットしても良
い。禁止フラグがセットされた場合は、トリガ信号の送
信を行わないようにする代わりに、TP・IDコードを
受信しても受付けないようにしても良い。
【0054】イグニッションキー1を用いて行うドアロ
ック制御を優先させて、イグニッションキー1を用いて
ロック制御を行った後トランスポンダ9を用いてアンロ
ック制御を行った場合に、イグニッションキー1との通
信を禁止する(IG・IDコードを受付けない)ように
禁止フラグをセットしても良い。トランスポンダ9の通
信方式を、空中伝搬信号として光信号を用いたり、或い
は、イグニッションキー1と同様の高周波信号を用いる
方式にしても良い。また、両者が同様に高周波信号を用
いる場合は、両者の通信周波数を異なるものにしたり、
どちらか一方はAM変調とする等、両者の変復調方式を
異なるものにしても良い。第2通信手段を、電池を有す
ることにより常に制御回路が動作している状態にして、
通信装置14から送信するトリガ信号を、起動用電力で
はない単なる起動信号として送信する構成としても良
い。また、第2通信手段を、通信回路2と同様に、電池
を有して自ら各信号を送信し得るもので構成しても良
い。その場合、通信装置14からトリガ信号を送信する
必要はなくなる。
【0055】通信手段の数は2個に限ることなく、3個
以上であっても良い。通信手段の数が3個以上であり、
通信制御手段に対する通信方式が全て同一である場合
は、例えば以下のように構成すれば良い。通信手段の各
IDコードを、ROMから作業領域のRAM上に転送
し、記憶領域Aとする。この記憶領域Aには、各IDコ
ード毎に、禁止フラグの格納領域を1ビット付加して初
期化でクリアしておく。また、RAM上に、通信手段か
ら送信されたIDコードの記憶領域Bを設けておく。そ
して、前回のドアロック制御時に送信されたIDコード
(x)と今回送信されたIDコード(y)とを照合し
て、両者が一致した場合はそのままドアロック制御を行
う。両者が不一致の場合は、記憶領域AのIDコード
(x)の禁止フラグをセットすることによりIDコード
(x)によるドアロック機構の制御を禁止し、IDコー
ド(y)を記憶領域Aの他の禁止フラグがセットされて
いないIDコードと照合して、何れか1つが一致すれ
ば、IDコード(y)を記憶領域Bに書込む。以降、I
Dコード(x)≠IDコード(y)となった場合は、同
様に処理することによりIDコード(x)を無効化すれ
ば良い。
【0056】また、この場合、各IDコードをROMか
らRAMに転送するのに代えて、予め記憶手段たるEE
PROMに記憶させて、それを記憶領域Aとしても良
い。更に、各IDコードをEEPROMに記憶させる場
合は、通信制御手段と通信可能なIDコードライタを設
け、通信制御手段に新たなIDコードを送信することに
より、禁止フラグがセットされたIDコードを新たなも
のに書替えるようにしても良い。斯様に構成すれば、紛
失した通信手段に代えて、新たな通信手段のIDコード
を登録して利用することができる。加えて、一度セット
された禁止フラグをクリアできるように構成して、紛失
した通信手段が発見された場合に、再度利用することが
できるようにしても良い。自動車に限ることなく車両一
般に適用が可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の車両用ドアロック
システムによれば、通信制御手段は、前回送信されたI
Dコードと今回送信されたIDコードとが異なる場合、
前回受信したIDコードによるドアロック機構の制御を
禁止するので、実際に車両のドアロック制御に使用して
いた1つを所有者が紛失した場合でも、その後に他の何
れか1つの通信手段を使用することによって、自動的に
車両のセキュリティを確保することができる。
【0058】請求項2記載の車両用ドアロックシステム
によれば、通信制御手段は、第2通信手段に対してトリ
ガ信号を送信すると共に、第2通信手段よりIDコード
が送信されたことによって車両のドアをロックした後に
第1通信手段によりIDコードと共にアンロック信号が
送信されると、第2通信手段との通信を禁止するので、
請求項1と同様の効果を得ると共に、車両の所有者は、
第2通信手段を用いることによりスイッチを操作するこ
と無く容易に車両のドアロック制御を行うことができ
る。
【0059】請求項3記載の車両用ドアロックシステム
によれば、第1及び第2通信手段の送信方式を異なるも
のに設定したので、第1及び第2通信手段夫々の用途に
適した通信方式を適宜選択することが可能になると共
に、各IDコードの判別をより確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気的構成図
【図2】通信装置の制御回路の制御内容を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
2は通信回路(通信手段,第1通信手段)、9はトラン
スポンダ(通信手段,第2通信手段)、14は通信装置
(通信制御手段)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各個別に割当てられて記憶されているI
    Dコードを空中伝搬信号により送信する複数の携帯形の
    通信手段と、 車両側に設けられ、前記複数の通信手段の何れか1つよ
    り送信されるIDコードを受信すると、前記各個別に割
    当てられている複数のIDコードと前記受信したIDコ
    ードとを照合し、前記複数のIDコードの内何れか1つ
    と前記受信したIDコードとが一致すると前記ドアをロ
    ックまたはアンロックするようにドアロック機構を制御
    する通信制御手段とを具備し、 前記通信制御手段は、前回受信して照合結果が一致した
    IDコードと今回受信して照合結果が一致したIDコー
    ドとが異なる場合、前回受信したIDコードによる前記
    ドアロック機構の制御を禁止することを特徴とする車両
    用ドアロックシステム。
  2. 【請求項2】 前記携帯形の通信手段の1つは、IDコ
    ードと共に前記ドアのロックまたはアンロック信号を空
    中伝搬信号により送信可能な第1通信手段として構成さ
    れ、 前記携帯形の通信手段の他の1つは、トリガ信号を受信
    するとIDコードを送信する第2通信手段として構成さ
    れ、 前記通信制御手段は、前記トリガ信号を送信すると共
    に、前記第2通信手段よりIDコードが送信されたこと
    によって前記ドアをロックした後に前記第1通信手段に
    よりIDコードと共にアンロック信号が送信されると、
    前記第2通信手段との通信を禁止することを特徴とする
    請求項1記載の車両用ドアロックシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2通信手段の送信方式が
    異なるものに設定されていることを特徴とする請求項2
    記載の車両用ドアロックシステム。
JP30850796A 1996-11-19 1996-11-19 車両用ドアロックシステム Pending JPH10148050A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529546A (ja) * 2011-09-05 2014-11-13 ジャガー ランド ローバー リミテッドJaguar Land Rover Limited セキュリティシステムおよびそのデバイス
KR20190109769A (ko) * 2017-02-17 2019-09-26 콘티넨탈 오토모티브 프랑스 자동차 문을 잠금하거나 잠금해제하려는 사용자의 의도를 검출하는 방법 및 연관된 장치

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