JPH10147624A - ポリウレタン樹脂の製造方法及びこれを使用した防水布 - Google Patents
ポリウレタン樹脂の製造方法及びこれを使用した防水布Info
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- JPH10147624A JPH10147624A JP8309197A JP30919796A JPH10147624A JP H10147624 A JPH10147624 A JP H10147624A JP 8309197 A JP8309197 A JP 8309197A JP 30919796 A JP30919796 A JP 30919796A JP H10147624 A JPH10147624 A JP H10147624A
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Abstract
が優れた乾式成膜法による塗膜形成用ポリウレタン樹脂
の製造方法を提供する。 【解決手段】特定分子量のポリオキシエチレングリコー
ルに特定量のラクトン化合物を付加させたブロック共重
合体を高分子ポリオ−ル成分として適用することにより
得られる乾式成膜法による塗膜形成用ポリウレタン樹脂
の製造方法及びこうして得られたポリウレタン樹脂を主
成分としてなるポリウレタン樹脂組成物を基材に塗布し
た防水布に関する。
Description
ン樹脂の製造方法及び得られたポリウレタン樹脂を主成
分としてなるポリウレタン樹脂組成物を塗布した防水布
に関するものである。
度、弾性を有することから、コーテイング剤、成形材
料、合成皮革、表面処理剤、塗料、フィルム等に使用さ
れたり、布に塗布して防水布として使用されたりしてい
る。
た防水布は透湿性が劣る為に、着用時に蒸れる欠点があ
った。これを解決する為にポリウレタン樹脂溶液を湿式
凝固させて多孔質にする方法や、ポリウレタン樹脂溶液
中に木粉等の吸湿性の粉末を混合して塗布する方法が提
案されている。しかし前者では加工工程が煩雑であり、
後者では透湿性が不十分であったり、風合いがごわごわ
したりする欠点を有していた。
として、吸湿性のあるポリオキシエチレングリコールを
用いて主鎖に導入する方法が提案されているが、一般に
得られたポリウレタン樹脂は耐水性及び耐溶剤性が低
く、耐久性が劣る問題があった。
解決し、透湿性及び耐水性、耐溶剤性、耐光性等の耐久
性が優れたポリウレタン樹脂の製造方法及びポリウレタ
ン樹脂組成物を塗布した防水布を提供することを目的と
するものである。
について鋭意検討した結果、特定のポリオール成分を変
性することによって上記課題を克服可能なポリウレタン
樹脂が得られることを見出し、本発明に到達した。
成用ポリウレタン樹脂を製造する方法において、ポリオ
ール成分として、数平均分子量が300〜3000のポ
リオキシエチレングリコールに該ポリオキシエチレング
リコール1モルに対し、0.5〜10モルのラクトン化
合物を付加反応させて得られるブロック共重合体を用い
ることを特徴とするポリウレタン樹脂の製造方法であ
り、好ましくはラクトン化合物として、εーカプロラク
トンを用いることを特徴とするポリウレタン樹脂の製造
方法に関する。更に、本発明はこうして得られたポリウ
レタン樹脂を主成分として含有してなるポリウレタン樹
脂組成物を基材に塗布してなる防水布に関するものであ
る。
レタン樹脂は、通常ポリオ−ルとポリイソシアネ−ト、
必要によりこれらにさらにポリアミンとを反応させて得
られるものである。
高分子ポリオ−ル(数平均分子量約400〜約600
0)と低分子ポリオ−ル(数平均分子量400未満)と
の共重合体が用いられるが、本発明は、高分子ポリオ−
ル成分としてポリオキシエチレングリコ−ルにラクトン
化合物を付加してなる特定のブロック共重合体を用いる
ことを特徴とする。
数平均分子量が300〜3000のものである。数平均
分子量が300未満のものは、ポリウレタン樹脂の透湿
性の発現が十分ではなく、逆に数平均分子量が3000
を越えるものは、ポリウレタン樹脂の耐久性が本発明に
よる変性方法ではカバーできなくなる。
ロラクトン、メチルバレロラクトン、ε−カプロラクト
ン、トリメチルカプロラクトン等が挙げられ、これらの
1種又は2種以上を使用することができる。ラクトンの
代わりには、その開環物であるオキシカプロン酸を用い
ることも可能である。これらのラクトン化合物のうち、
特にε−カプロラクトン又はオキシカプロン酸が好まし
い。
ラクトン化合物とからのブロック共重合体の製造法とし
ては特に限定はないが、一般に無溶媒下、テトライソプ
ロピルチタネ−ト又はテトラブチルチタネ−ト等の触媒
存在下に、ポリオキシエチレングリコ−ルと前述した様
な各種ラクトン化合物とを、所定比率で150℃〜22
0℃で反応させることにより得る事ができる。
エチレングリコールの1モルに対して、ラクトン化合物
を0.5〜10モル付加反応させて得られる。付加モル
数が0.5モル未満のものは、耐久性の発現が十分では
なく、逆に付加モル数が10モルを越えるものは、ポリ
ウレタン樹脂が加水分解され易くなる上、透湿性の発現
が不十分となる。
エチレングリコ−ルとラクトン化合物との特定ブロック
共重合体を用いて得られるポリウレタン樹脂が、単にポ
リオキシエチレングリコールを用いて得られたポリウレ
タン樹脂と比べて、耐久性に優れているのかについて
は、詳細は不明であるが、一つには、ポリオキシエチレ
ン鎖が両末端でエステル結合により固定される為に、吸
湿性が幾分は減少されるものの、オキシエチレン鎖の自
由度が束縛される為に、耐水性、耐溶剤性が改良される
ものと思われる。又、耐光性については、ポリオキシエ
チレン鎖末端にエステル結合を導入することにより、ポ
リオキシエチレン鎖に直接連結したウレタン結合と比べ
て、ウレタン結合部において光分解で生じたラジカルが
安定化される為に、ラジカル発生連鎖が抑制され、ポリ
マー鎖の切断が抑えられることに基因するものと推測さ
れる。
化合物とを反応させて得られるブロック共重合体の使用
量は、ポリウレタン樹脂の10〜80重量%、好ましく
は20〜60重量%が用いられる。使用量が10重量%
未満のものは、透湿性の改善効果が不十分となり、80
重量%を越えるものは、機械的強度の保持が不十分にな
る。
ロック共重合体以外のポリオールを併用することができ
る。このポリオールとしては、2個のOH基を有する化
合物が好ましいが、高官能価を有する化合物を限定量使
用することもできる。この場合は、過度の3次元化防止
の為、しばしば単官能性反応体の一部を含ませて、製造
されるウレタンプレポリマ−がその熱可塑性を保持する
様に配慮する必要がある。又、特開平4ー272917
号公報で示された様なポリオキシエチレンモノアルキル
エーテル(メタ)アクリレートを主成分として形成され
る片末端ジオール基を有するマクロモノマーを併用する
こともできる。
リオ−ルの例としては、例えばヒドロキシ末端ポリエス
テル、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステルカ−ボネ−ト、
ポリエ−テル、ポリエ−テルカ−ボネ−ト、ポリエステ
ルアミド等が挙げられるが、これらのうちポリエステ
ル、ポリカ−ボネ−ト及びポリエ−テルが好ましい。
ルコ−ルと二塩基性カルボン酸との反応生成物が挙げら
れる。遊離の二塩基性カルボン酸の代わりに、対応の無
水物又は低級アルコ−ルのジエステル或いはその混合物
もカルボン酸成分としてポリエステルの製造に使用する
ことができる。
いが、例えばエチレングリコ−ル、1,3−及び1,2
−プロピレングリコ−ル、1,4−及び1,3−及び
2,3−ブチレングリコ−ル、1,6−ヘキサングリコ
−ル、1,8−オクタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ
−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、1,4−ビス−
(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、2−メチル−
1,3−プロパンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジ
プロピレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、トリ
プロピレングリコ−ル、ジブチレングリコ−ル等が挙げ
られる。
環族、芳香族及び/又は複素環式のものとすることがで
き、不飽和であっても或いは例えばハロゲン原子で置換
されても良い。これらカルボン酸としては、限定はしな
いが、例えばコハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、トリメチン酸、無水フタル酸、無水テトラヒ
ドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水テトラ
ヒドロイソフタル酸、無水ヘキサヒドロイソフタル酸、
無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタ
ル酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマ
−脂肪酸、例えばオレイン酸、ジメチルテレフタレ−ト
及び混合テレフタレ−トが挙げられる。
キシル末端基の一部を有することもできる。例えば、ε
−カプロラクトンの様なラクトン、又はε−ヒドロキシ
カプロン酸の様なヒドロキシカルボン酸のポリエステル
も使用することができる。
トとしては、例えば、1,3−プロパンジオ−ル、1,
4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、ジエ
チレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロ
ピレングリコ−ル及び/又はポリテトラメチレングリコ
−ルの様なジオ−ルとホスゲン、ジアリルカ−ボネ−ト
(例えばジフェニルカ−ボネ−ト)もしくは環式カ−ボ
ネ−ト(例えばプロピレンカ−ボネ−ト)との反応生成
物が挙げられる。
水素原子を有する出発化合物と、例えば酸化エチレン、
酸化プロピレン、酸化ブチレン、酸化スチレン、テトラ
ヒドロフラン、エピクロルヒドリンの様な酸化アルキレ
ン又はこれら酸化アルキレンの混合物との反応生成物が
挙げられる。
は、水、ビスフェノ−ルA並びにポリエステルポリオ−
ルを製造するべく上記した二価アルコ−ルが挙げられ
る。低分子ポリオ−ルの例としては、前述したポリエス
テルポリオ−ルを製造するのに用いられる二価アルコ−
ル等が挙げられる。
ートとしては、式:R(NCO)2(式中、Rは任意の
二価の有機基)によって示されるジイソシアネ−トが挙
げられる。
いが、テトラメチレンジイソシアネ−ト、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト、ドデカメチレンジイソシ
アネ−ト、シクロヘキサン−1,3−及び1,4−ジイ
ソシアネ−ト、1−イソシアナト−3−イソシアナトメ
チル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(=イソ
ホロンジイソシアネ−ト)、ビス−(4−イソシアナト
シクロヘキシル)メタン(=水添MDI)、2−及び4
−イソシアナトシクロヘキシル−2´−イソシアナトシ
クロヘキシルメタン、1,3−及び1,4−ビス−(イ
ソシアナトメチル)−シクロヘキサン、ビス−(4−イ
ソシアナト−3−メチルシクロヘキシル)メタン、1,
3−及び1,4−テトラメチルキシリデンジイソシアネ
−ト、2,4−及び/または2,6−ジイソシアナトト
ルエン、2,2´−、2,4´−及び/または4,4´
−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネ−ト、p−及びm−フェニレンジイソシ
アネ−ト、ダイメリルジイソシアネ−ト、キシリレンジ
イソシアネ−ト、ジフェニル−4,4´−ジイソシネ−
ト等が挙げられる。
−の製造条件としては、特に限定はないが、通常は0〜
120℃、好ましくは40〜100℃で適当な有機溶媒
存在下で、これらのウレタン化原料を、触媒なしで或い
は公知のウレタン化触媒を用いるか或いは反応遅延剤を
添加して、攪拌混合させて得られる。更に、ポリマー化
の場合、反応の終点或いは終点近くで、一官能性の活性
水素を有する化合物を加えて未反応のイソシアネート基
を実質的に無くすこともできる。
場合は、通常0.95〜1.05、プレポリマー化の場
合は、通常1.05〜2.5が用いられる。一方、本発
明においては、ウレタンプレポリマーに対して、場合に
より鎖伸長剤として有機ジアミンが使用される。
はないが、例えばジアミノエタン、1,2−又は1,3
−ジアミノプロパン、1,2−又は1,3−又は1,4
−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6
−ジアミノヘキサン、ピペラジン、N,N´−ビス−
(2−アミノエチル)ピペラジン、1−アミノ−3−ア
ミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサン
(=イソホロンジアミン)、ビス−(4−アミノシクロ
ヘキシル)メタン、ビス−(4−アミノ−3−ブチルシ
クロヘキシル)メタン、1,2−、1,3−及び1,4
−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノプロパン
等が挙げられ、さらにヒドラジン、アミノ酸ヒドラジ
ド、セミ−カルバジドカルボン酸のヒドラジド、ビス
(ヒドラジド)及びビス(セミカルバジド)等も使用す
ることができる。
応条件としては、特に限定はしないが、通常80℃以
下、好ましくは0〜70℃の温度で良好な攪拌条件下で
実施される。
に限定はしない。通常この際有機溶媒が用いられる。有
機溶媒の例としては、例えば、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール類、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル等のエーテル類、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート等のエーテルエステル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これ
らの有機溶媒は、ウレタン化反応の最初に全量用いて
も、その一部を分割して反応の途中に用いても良い。
限定はしないが、通常、経済性及び作業性を考慮して1
5〜40%が適用される。本発明のポリウレタン樹脂の
製造方法には、必要に応じてウレタン化反応の任意の時
点で、酸化防止剤等の安定剤、滑剤、非溶剤、顔料、充
填剤、帯電防止剤その他の添加剤を加えることができ
る。
ポリウレタン樹脂を主成分とするポリウレタン樹脂組成
物を、基材に塗布することにより得られる。ポリウレタ
ン樹脂組成物を基材に塗布する方法としては、例えば、
直接基材にドクターナイフコーター、ロールコーター等
で塗布する方法の他に、離型性を有する支持体上にポリ
ウレタン樹脂組成物の皮膜を形成し、該皮膜を基材と接
着することによっても得られる。
物、合成樹脂発泡体等が挙げられる。本発明に使用され
る布としては、例えば、セルロース、ポリエステル、ナ
イロン等の天然あるいは合成繊維の編織布が挙げられ
る。
式法が適用される。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。実施例中の部及び%は断りのない限り重量に関
するものである。
性及び耐水性、耐溶剤性、耐光性の試験法は次の通りで
ある。 [ポリウレタン樹脂皮膜の作成法]ポリウレタン樹脂溶
液を離型紙上に流延し80℃で30分間乾燥した後、1
20℃で5分間熱処理し、更に約20℃、相対湿度約6
0%の雰囲気中に3日間放置して約30ミクロンの皮膜
を作成した。
をJIS Z−0208に従って測定した。 [耐水性(水膨潤度)試験]上記の方法で作成した皮膜
を約25℃の水中に1時間浸漬し、膨潤状態での皮膜の
面積増大率α(%)を次式により求めた。
面積である。 [耐溶剤性(パークレン膨潤度)試験]上記の方法で作
成した皮膜を約25℃のパークロロエチレン中に1時間
浸漬し、湿潤状態での皮膜の面積増大率β(%)を次式
により求めた。
0はパークロロエチレン中浸漬前の表面積である。
の方法で作成した皮膜から切り出した試験片を63℃で
50時間フェードメーターにかけ、抗張力と伸びを試験
前の試験片と比較し、それぞれの保持率(%)で示し
た。
る)/ポリカプロラクトン(以下PCLと略記する)ブ
ロック共重合体(以下PEG/PCLと略記する)−1
の製造 攪拌機、温度計、N2導入管及び空冷コンデンサ−を備
えた4つ口フラスコをマントルヒ−タ−内にセットし、
フラスコ中にPEG(数平均分子量1504)を150
4部(1モル)及びε−カプロラクトンモノマ−(以下
ε−CLと略記する)を342部(3モル)仕込み、N
2ブロ−と攪拌をスタ−トして均一混合させた後、テト
ラブチルチタネ−トを0.055部(対全仕込み量30
ppm)添加して加熱をスタ−トさせ、190℃まで昇
温する。その後、190℃で7時間保持してマントルヒ
−タ−を取り外し、風冷して約80℃まで冷却してから
生成物を取り出した。生成物のOH価は、60.6(数
平均分子量1851)であった。
ブロック共重合体(以下PEG/PVLと略記する)−
1の製造 参考例1において、ε−CL 342部の代わりに、バ
レロラクトンモノマ−100部(1モル)を用い、テト
ラブチルチタネートを0.048部用いた以外は参考例
1と全く同様にして、PEG/PVL−1を製造した。
生成物のOH価は69.8(数平均分子量1607)で
あった。
み、テトラブチルチタネートを0.066部添加とした
以外は参考例1と全く同様にして、PEG/PCL−2
を製造した。生成物のOH価は51.0(数平均分子量
2200)であった。
考例3と全く同様の方法で、各種ポリオキシエチレング
リコールとその1モル当たり各種CL付加量からなるブ
ロック共重合体を製造した。
は、表1及び表2に纏めた。
150部と1,4ーブタンジオ−ル25部の混合物に、
ジフェニルメタンジイソシアネ−ト90.6部をジメチ
ルホルムアミド619部中で、80℃で反応させてポリ
ウレタン溶液(樹脂濃度30.0%,粘度42,000
cps/25℃)を得た。
は、透湿度4030mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ13.2%及び28.3%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で35.2%、伸びで78.5%であっ
た。
PVL−1を150部と1,4ーブタンジオ−ル25部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト93.
7部をジメチルホルムアミド627部中で80℃で反応
させて、ポリウレタン溶液(樹脂濃度30.1%,粘度
34,000cps/25℃)を得た。
は、透湿度3980mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ15.1%及び32.8%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で32.7%、伸びで60.3%であっ
た。
PCL−1を120部と分子量2000のポリブチレン
アジペートジオール32.4部をトルエン86部に混合
し、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート50部お
よびオクチル酸第一スズ0.01部を加えて100℃で
反応して、イソシアネ−ト末端ウレタンプレポリマ−を
得た。次に、このプレポリマー溶液を、トルエン17
0.9部,イソプロパノール256.4部及びイソホロン
ジアミン17.6部の混合溶液に加えて、ポリウレタン
溶液(樹脂濃度30.2%、粘度29,000cps/
25℃)を得た。このポリウレタン溶液から作成した皮
膜は、透湿度4210mg/m2・24hrで、水膨潤度及び
パークレン膨潤度はそれぞれ10.4%及び28.7%で
あった。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処
理前と比べて抗張力で50.2%、伸びで88.0%であ
った。
PCL−2を170部、分子量2000のポリブチレン
アジペートジオール9.1部及び1,4ーブタンジオール
25部の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
90.6部をジメチルホルムアミド412.6部とメチル
エチルケトン275.0部中で、80℃で反応させてポ
リウレタン溶液(樹脂濃度30.0%,粘度38,00
0cps/25℃)を得た。このポリウレタン溶液から
作成した皮膜は、透湿度3870mg/m2・24hrで、水
膨潤度及びパークレン膨潤度はそれぞれ16.4%及び
30.7%であった。
は、処理前と比べて抗張力で47.5%、伸びで63.5
%であった。
PCL−3を129部と1,4ーブタンジオール23部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト92部
をジメチルホルムアミド341.6部とメチルエチルケ
トン227.7部中で80℃で反応させてポリウレタン
溶液(樹脂濃度30.1%,粘度33,000cps/
25℃)を得た。
は、透湿度3930mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ12.7%及び30.5%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で38.8%、伸びで80.1%であっ
た。
PCL−4を118部と1,4ーブタンジオール16部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート90.
5部をジメチルホルムアミド314.3部とメチルエチ
ルケトン209.5部中で80℃で反応させてポリウレ
タン溶液(樹脂濃度30.1%,粘度35,000cps
/25℃)を得た。このポリウレタン溶液から作成した
皮膜は、透湿度3490mg/m2・24hrで、水膨潤度及
びパークレン膨潤度はそれぞれ11.9%及び26.3%
であった。更に、フェードメーター処理後の保持率は、
処理前と比べて抗張力で43.2%、伸びで83.1%で
あった。
PCL−5を175部、数平均分子量2000のポリブ
チレンアジペートジオール9.5部及び1,4ーブタンジ
オール25部の混合物に、ジフェニルメタンジイソシア
ネート90.3部をジメチルホル アミド419.7部と
メチルエチルケトン279.8部中で80℃で反応させ
てポリウレタン溶液(樹脂濃度30.1%,粘度33,0
00cps/25℃)を得た このポリウレタン溶液から作成した皮膜は、透湿度39
90mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパークレン膨潤度
はそれぞれ14.8%及び31.4%であった。更に、フ
ェードメーター処理後の保持率は、処理前と比べて抗張
力で33.5%、伸びで73.3%であった。
PCL−6を163部と1,4ーブタンジオール29部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート91.
4部をジメチルホルアミド396.7部とメチルエチル
ケトン264.5部中で80℃で反応させてポリウレタ
ン溶液(樹脂濃度30.0%,粘度34,000cps/
25℃)を得た。このポリウレタン溶液から作成した皮
膜は、透湿度4360mg/m2・24hrで、水膨潤度及び
パークレン膨潤度はそれぞれ29.3%及び40.4%で
あった。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処
理前と比べて抗張力で50.2%、伸びで57.0%であ
った。
PCL−1を60部、数平均分子量2000のポリブチ
レンアジペートジオール56.8部及び1,4ーブタンジ
オール25部の混合物に、ジフェニルメタンジイソシア
ネート85.5部をジメチルホルムアミド530.3部中
で80℃で反応させて、ポリウレタン溶液(樹脂濃度3
0.0%,粘度45,500cps/25℃)を得た。
は、透湿度2900mg/m2・24hrで,水膨潤度及びパー
クレン膨潤度はそれぞれ9.2%及び21.7%であっ
た。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理前
と比べて抗張力で42.0%、伸びで50.3%であっ
た。
/PCL−2を110部と1,4ーブタンジオール6.6
部の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート3
6.9部をジメチルホルムアミド358.1部中で80℃
で反応させて、ポリウレタン溶液(樹脂濃度30.1%,
粘度41,200cps/25℃)を得た。
は、透湿度4200mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ30.7%及び50.8%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で27.2%、伸びで35.8%であっ
た。
/PCL−1を205部、数平均分子量2000のポリ
ブチレンアジペートジオール199.2部及び1,4ーブ
タンジオール9部の混合物に、トリレンジイソシアネー
ト(2,4ーと2,6ーの異性体比が80対20)54部
をトルエン233.6部とメチルエチルケトン233.6
部中で混合し、オクチル酸第一スズ0.03部を加えて
80℃で反応させてポリウレタン溶液(樹脂濃度50
%,粘度74,000cps/25℃)を得た。
ンNX(大日本インキ化学工業株式会社製 ポリイソシ
アネート系架橋剤、イソシアネート基含有量約13%)
8部及びクリスボンアクセルHM3部を混合して皮膜を
作成した。
rで、水膨潤度及びパークレン膨潤度はそれぞれ5.3%
及び37.2%であった。更に、フェードメーター処理
後の保持率は、処理前と比べて抗張力で57.8%、伸
びで53.0%であった。
レタン溶液100部に、ジメチルホルムアミド40部及
びダイラックLカラー(大日本インキ化学工業株式会社
製着色剤)20部を加えて均一にし、離型紙上に固形分
膜厚が0.01mmになるように塗布し、90℃で3分間
乾燥した。その上に、実施例9で得たポリウレタン溶液
100部にクリスボンNX8部、クリスボンアクセルH
M3部、メチルエチルケトン30部及びジメチルホルム
アミド10部の混合液を、固形分膜厚が0.02mmにな
るように塗布し、120℃で1分間乾燥して、直ちにナ
イロントリコット編布を圧着して、更に120℃で3分
間熱処理した。次いで、離型紙を剥離し、シリコーン系
撥水剤で処理して防水布を得た。この防水布は風合いが
柔軟で、耐水圧2000mm水柱以上、撥水度100点、
透湿度4050mg/m2・24hrであった。この防水布を
JIS L−1042 F−1法に準じた水洗濯を5回
繰り返しても、外観損傷は全く無かった。又、JIS
L−0874に準じたドライクリーニングを5回繰り返
しても、外観損傷は全く無かった。
PCL−7を160部と1,4ーブタンジオール30部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート90.
1部をジメチルホルアミド392.1部とメチルエチル
ケトン261.4部中で80℃で反応させて、ポリウレ
タン溶液(樹脂濃度30.0%,粘度32,000cps
/25℃)を得た。このポリウレタン溶液から作成した
皮膜は、透湿度2890mg/m2・24hrで、 水膨潤度及
びパークレン膨潤度はそれぞれ7.8%及び29.4%で
あった。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処
理前と比べて抗張力で64.5%、伸びで51.0%であ
った。
PCL−8を136部と1,4ーブタンジオール25部
の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート92.
2部をジメチルホルアミド354.5部とメチルエチル
ケトン236.3部中で80℃で反応させて、ポリウレ
タン溶液(樹脂濃度30.1%,粘度36,000cps
/25℃)を得た。
は、透湿度3850mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ39.8%及び53.4%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で9.5%、伸びで17.1%であっ
た。
/PCL−9を114部と1,4ーブタンジオール9部の
混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート90.2
部をジメチルホルアミド298.4部とメチルエチルケ
トン199.0部中で80℃で反応させてポリウレタン
溶液(樹脂濃度30.0%,粘度31,000cps/2
5℃)を得た。
は、透湿度2750mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ9.2%及び33.5%であっ
た。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理前
と比べて抗張力で67.3%、伸びで57.1%であっ
た。
/PCL−10を149部と1,4ーブタンジオール29
部の混合物に、ジフェニルメタンジイソシアネート9
1.4部をジメチルホルアミド377.2部とメチルエチ
ルケトン251.4部中で80℃で反応させてポリウレ
タン溶液(樹脂濃度30.0%,粘度33,000cps
/25℃)を得た。
は、透湿度4200mg/m2・24hrで、水膨潤度及びパ
ークレン膨潤度はそれぞれ37.5%及び51.2%であ
った。更に、フェードメーター処理後の保持率は、処理
前と比べて抗張力で12.5%、伸びで23.0%であっ
た。尚、実施例及び比較例で得られた皮膜物性を、一覧
表として表3に示した。これらから明きらかな如くに、
本発明を構成する特定範囲のポリオール成分の変性によ
り、透湿性及び耐久性に優れたポリウレタン樹脂が得ら
れ、又、この樹脂を主成分としたポリウレタン樹脂組成
物を塗布することにより優れた防水布が得られることが
判る。
塗膜形成用ポリウレタン樹脂及びこの樹脂を主成分とし
たポリウレタン樹脂組成物は、透湿性及び耐水性、耐溶
剤性、耐光性に優れており、これを塗布した防水布は透
湿性、耐久性に優れているので、防水布として有用であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】乾式成膜法による塗膜形成用ポリウレタン
樹脂を製造する方法において、ポリオール成分として、
数平均分子量が300〜3000のポリオキシエチレン
グリコールに該ポリオキシエチレングリコール1モルに
対して0.5〜10モルのラクトン化合物を付加反応さ
せて得られるブロック共重合体を用いることを特徴とす
るポリウレタン樹脂の製造方法。 - 【請求項2】ラクトン化合物として、εーカプロラクト
ンを用いることを特徴とする請求項1記載のポリウレタ
ン樹脂の製造方法。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のポリウレタン樹脂を
主成分として含有してなるポリウレタン樹脂組成物を基
材に塗布してなる防水布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30919796A JP3952526B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 防水布用ポリウレタン樹脂組成物及びこれを使用した防水布 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30919796A JP3952526B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 防水布用ポリウレタン樹脂組成物及びこれを使用した防水布 |
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JPH10147624A true JPH10147624A (ja) | 1998-06-02 |
JP3952526B2 JP3952526B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=17990104
Family Applications (1)
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JP30919796A Expired - Lifetime JP3952526B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 防水布用ポリウレタン樹脂組成物及びこれを使用した防水布 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169486A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Dainippon Ink & Chem Inc | 透湿防水加工用ウレタン樹脂分散液、その製造方法および透湿防水布 |
JP2008274267A (ja) * | 2007-05-03 | 2008-11-13 | Sungkyunkwan Univ Foundation For Corporate Collaboration | ゲル強度に優れた温度及びpH敏感性ブロック共重合体及びその製造方法、並びにそれを用いた薬物伝達体 |
JP6759415B1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-09-23 | 大日精化工業株式会社 | ポリウレタン樹脂及び物品 |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP30919796A patent/JP3952526B2/ja not_active Expired - Lifetime
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