JPH10147370A - バッグインボックス内袋 - Google Patents

バッグインボックス内袋

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Publication number
JPH10147370A
JPH10147370A JP8301814A JP30181496A JPH10147370A JP H10147370 A JPH10147370 A JP H10147370A JP 8301814 A JP8301814 A JP 8301814A JP 30181496 A JP30181496 A JP 30181496A JP H10147370 A JPH10147370 A JP H10147370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
site catalyst
film
inner bag
ldpe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8301814A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kotani
直己 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPH10147370A publication Critical patent/JPH10147370A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充填する内容物に「ポリ臭気」が移ることを防
ぐことができ、生産効率のよいバッグインボックス内袋
を提供する。 【解決手段】フィルムを少なくとも二重以上に重ね合わ
せて四方をヒートシールし同時に予め射出成形された注
ぎ口を融着してなるバッグインボックスの内袋におい
て、接液フィルム20aがマルチサイト系触媒で製造さ
れた直鎖状低密度ポリエチレン21aと、内容物の液体
に接する片面側に、シングルサイト系触媒によって製造
された直鎖状低密度ポリエチレン22aとを積層させた
フィルムで作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッグインボックス
に使用される内袋の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バックインボックスは、内装に液体を収
納するためのフィルムを2〜3枚重合わせて袋状にヒー
トシールした内袋を使い、外装に輸送や保管時の強度や
形状を保持するために段ボール箱を使った組合せ容器で
ある。このバッグインボックスは、軽い、錆びない、割
れない等の特徴があり、また最近の環境問題からバッグ
インボックスは外装と内装をそれぞれ分離回収処理が可
能であることから食品分野、工業薬品分野、医薬品原料
や化粧品原料分野に使用されている。
【0003】特に、コーヒー、調味液、麺つゆ、植物性
油脂原料食品、ジュース、ミネラルウオーター、ウーロ
ン茶等の食品分野に広く使用されている。
【0004】図4は、バッグインボックス内袋の外観を
示す。フィルムを2枚重ね合わせて四方をヒートシール
し注ぎ口(2)、キャップ(3)が設けられている。フ
ィルム部分は内容物に接する接液フィルム(20)とこ
の外側にある外接フィルム(10)から構成されてお
り、接液フィルム(20)の間に内容物(5)が収納さ
れている。
【0005】従来、食品分野に使用されているバックイ
ンボックス内袋のフィルムの構成を図3に示す。内袋の
外側に位置する外接フィルム(10)は、通常、延伸ナ
イロンフィルム等を基材フィルム(12)としてこの両
面にMg化合物、Ti系のようなマルチサイト触媒系で
製造された直鎖状低密度ポリエチレン(以下、マルチサ
イト触媒L−LDPEと称する。)(11、13)が積
層された層構成になっているが、直鎖状低密度ポリエチ
レン(L−LDPE)単層である場合もある。
【0006】接液フィルム(20)は、マルチサイト触
媒L−LDPEが用いられている。このマルチサイト触
媒L−LDPEが直接、内容物の液体と接している。外
接フィルムと接液フィルムの間は空気層となっている。
基材フィルムの厚さは10〜50μm、マルチサイト触
媒L−LDPEの厚さは10〜100μmのものが一般
的に使用されており、内容物の液量、輸送、保管方法等
を考慮して設計される。
【0007】マルチサイト触媒L−LDPEは、分子量
分布が広いため多くの低分子領域の成分を含み、これが
一般に言われている「ポリ臭気」の原因となっており、
充填する内容物の味覚や臭気に影響を与えるという問題
があった。このように、従来のバッグインボックス内袋
は、マルチサイト触媒L−LDPEが直接、内容物の液
体と接しているので、「ポリ臭気」が内容物に移ってし
まう欠点があった。
【0008】これに対して、メタロセン触媒のシングル
サイト系触媒で製造された直鎖状低密度ポリエチレン
(以下、シングルサイト触媒L−LDPEと称する。)
は、分子量分布が狭く且つ低分子成分が少なくため、
「ポリ臭気」が内容物に移ることが無い反面、フィルム
として製造する際加工適性が悪い。これは、分子量分
布、組成分布が狭いため加熱・溶融させた時の溶融張力
が低いことに由来しており味覚の良好さと相反する関係
にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、味覚に対する適性が良好であり、且つ成形加
工が容易な接液フィルムを用いた材質構成のバッグイン
ボックス内袋を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、フィルムを少なくとも二重
以上に重ね合わせて四方をヒートシールし同時に予め射
出成形された注ぎ口を融着してなるバッグインボックス
の内袋において、接液フィルムがマルチサイト系触媒で
製造された直鎖状低密度ポリエチレンと、内容物の液体
に接する片面側に、シングルサイト系触媒によって製造
された直鎖状低密度ポリエチレンとを積層させたフィル
ムで作成されているバッグインボックス内袋である。
【0011】第2の発明は、フィルムを少なくとも二重
以上に重ね合わせて四方をヒートシールし同時に予め射
出成形された注ぎ口を融着してなるバッグインボックス
の内袋において、接液フィルムがマルチサイト系触媒で
製造された直鎖状低密度ポリエチレンと、内容物の液体
に接する片面側及び反対側の両面に、シングルサイト系
触媒によって製造された直鎖状低密度ポリエチレンとを
積層させたフィルムで作成されているバッグインボック
ス内袋である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図を用いて説明する。図1、
図2は、本発明のバッグインボックス内袋の構成断面図
を示したものである。内容物に直接接していない外接フ
ィルム(10)は、図3に示した従来のバッグインボッ
クス内袋の外接フィルムと同じく基材フィルム(12)
にマルチサイト触媒L−LDPE(11、13)を積層
させても良いし、シングルサイト触媒L−LDPEを積
層させても良い。
【0013】図1に示す接液フィルム(20a)は、2
層構造でありマルチサイト触媒L−LDPE(21a)
に、シングルサイト触媒L−LDPE(22a)を共押
し出しラミネーション法で成形した多層フィルムであ
る。このフィルムの成形法はTダイ押し出し法でもイン
フレーション法であってもよい。シングルサイト触媒L
−LDPE(22a)は、バックインボックス内袋にお
いて必ず、内容物の液体に接する側になるようにしなけ
ればならない。
【0014】前述したように、シングルサイト触媒L−
LDPEは、低分子成分が少なく「ポリ臭気」が内容物
に移ることが無い反面、加工適性が悪い。このことを補
う法として、シングルサイト触媒L−LDPE単体でな
くマルチサイト触媒L−LDPEと同時に押し出すこと
によって良好な加工適性を得ることができる。
【0015】図2の接液フィルム(20b)は3層構造
であり、マルチサイト触媒L−LDPE(21b)を中
間層にし、両面にシングルサイト触媒L−LDPE(2
2b,23b)層を形成させたものである。3層にする
ことにより、外接フィルムから発生する「ポリ臭気」成
分をカットすることができ、内容物の保存期間が長くな
る。また内袋の強度を強化することにもなる。
【0016】
【発明の効果】本発明のバッグインボックス内袋の内接
フィルムを使用することにより、食品分野の香りや味覚
が変化してはならないものに対して有効である。又、香
りや味覚が変化させない目的とするならシングルサイト
触媒L−LDPE単層で充分であるが、加工適性が悪
く。加工適性の良好なマルチサイト触媒L−LDPEと
加工適性の悪いシングルサイト触媒L−LDPEを組み
合わせたことで、シングルサイト触媒L−LDPE単層
の場合より、格段に生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の一実施例のバッグインボッ
クス内袋の構成断面図。
【図2】本発明の請求項2の一実施例のバッグインボッ
クス内袋の構成断面図。
【図3】従来のバッグインボックス内袋の構成断面図。
【図4】(A)はバッグインボックス内袋の外観図。
(B)はバッグインボックス内袋の外観図(A)の
(イ)部の拡大構成断面図。
【符号の説明】
1…バッグインボックス内袋 2…注ぎ口 3…キャップ 4…ヒートシール部 5…内容物 10…外接フィルム 11…マルチサイト触媒
L−LDPE 12…基材フィルム 13…マルチサイト触媒
L−LDPE 20、20a,20b…接液フィルム 21a,21b…マルチサイト触媒L−LDPE 22a,22b…シングルサイト触媒L−LDPE 23b…シングルサイト触媒L−LDPE

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを少なくとも二重以上に重ね合わ
    せて四方をヒートシールし同時に予め射出成形された注
    ぎ口を融着してなるバッグインボックスの内袋におい
    て、 接液フィルムがマルチサイト系触媒で製造された直鎖状
    低密度ポリエチレンと、内容物の液体に接する片面側
    に、シングルサイト系触媒によって製造された直鎖状低
    密度ポリエチレンとを積層させたフィルムで作成されて
    いることを特徴とするバッグインボックス内袋。
  2. 【請求項2】フィルムを少なくとも二重以上に重ね合わ
    せて四方をヒートシールし同時に予め射出成形された注
    ぎ口を融着してなるバッグインボックスの内袋におい
    て、 接液フィルムがマルチサイト系触媒で製造された直鎖状
    低密度ポリエチレンと、内容物の液体に接する片面側及
    び反対側の両面に、シングルサイト系触媒によって製造
    された直鎖状低密度ポリエチレンとを積層させたフィル
    ムで作成されていることを特徴とするバッグインボック
    ス内袋。
JP8301814A 1996-11-13 1996-11-13 バッグインボックス内袋 Pending JPH10147370A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096419A3 (en) * 2000-06-14 2002-04-25 Hege Vale Baann Injection moulding polymer
JP2008221485A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Asahi Kasei Pax Corp バッグ・イン・ボックス包装フィルム

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