JP3199943B2 - 飲料用バッグインボックス用袋体 - Google Patents

飲料用バッグインボックス用袋体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッグインボックス(Bag
in Box )用袋体に関し、特に生乳、牛乳、加工乳等、
乳等省令上、「乳」に分類される液体やミネラルウォー
ター等の飲料などの輸送・保管に好適に利用される飲料
用バッグインボックス用袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ミネラルウォーター等の飲料や工
業用薬品などの種々の液体の輸送・保管には使い捨てタ
イプのいわゆるワンウェイ容器であるバッグインボック
スが広く用いられるに至っている。
【0003】このバッグインボックスは、プラスチック
製で折り畳み可能なバッグインボックス用袋体または容
器を内装に用い、この内装に段ボール箱を外装したもの
であり、内容液体に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリ
ヤー性等を内装のプラスチック製袋体または容器に受け
持たせる一方、輸送・保管上必要な剛性は外装に受け持
たせるように構成されている。このように構成されるバ
ッグインボックスは、従来のガラス壜、ブリキ缶等に比
べ、回収が不要であるため省力化・経費節減に役立つと
ともに折り畳み可能であることから空容器の輸送・保管
が容易で流通コストの低減が図れる等の利点を有してい
る。
【0004】一方、生乳、牛乳、加工乳等、乳等省令
上、「乳」に分類される液体の容器としては、いわゆる
ミルクカートンと呼ばれるポリエチレン加工紙製容器が
広く用いられるに至っている。
【0005】しかしながら、上記のミルクカートンは、
主に家庭用の小型容器としては優れた性質を有するもの
ではあるが、例えば業務用あるいは工場間輸送等の用途
には、その容量、強度等の点で必ずしも適当ではないと
いう欠点がある。
【0006】ここで、例えば業務用あるいは工場間輸送
等の用途に適した大型容器としてバッグインボックスの
利用が考えられるのであるが、従来のバッグインボック
スには、生乳、牛乳等の容器に要求される安全性、強度
等の諸特性を充分に満足するものは未だ開発されていな
い。
【0007】そこで、本願出願人は、生乳、牛乳等の容
器に要求される安全性、強度等の諸特性を充分に満足す
る乳用バッグインボックス用袋体について開発を行いす
でに出願を行っている(特願平5−120802号,特
願平5−222380号)。
【0008】この乳用バッグインボックス用袋体は、例
えば、図3に示すように、高密度ポリエチレン(HDP
E)と低密度ポリエチレン(LDPE)からなる共押出
PEフィルム(例えば、HDPE/LDPEあるいはH
DPE/LDPE/HDPE等)を二枚以上使用し、こ
れらの各共押出PEフィルム間を接着することなく重ね
合わせて共押出PEフィルム群積層体2とし、この共押
出PEフィルム群積層体2を二枚重ね合わせた後四方シ
ール部3を四方シールして形成してある。さらに、この
乳用バッグインボックス用袋体1においては、共押出P
Eフィルム群積層体2の最外層をHDPE層とし、各共
押出PEフィルム間の対面層をそれぞれLDPE層と
し、共押出PEフィルム群積層体2の最内層をLDPE
層としてある。
【0009】上記乳用バッグインボックス用袋体は、内
容物である「乳」と直接に接触する袋本体の最内層およ
び注入注出口がいずれもLDPEにより形成されている
ため、乳等省令上の規格を満足する充分な安全性および
強度が確保されるとともにリサイクルが容易であり、ヒ
ートシール性も確保される。
【0010】また、袋本体の最外層がHDPE層により
形成されており、このHDPE層は、耐熱性および機械
的強度に優れ、ヒートシール時の熱の影響を受けないと
ともに伸びにくくて穴が開きにくいので、優れた乳用バ
ッグインボックス用袋体が得られる。
【0011】さらに、各共押出PEフィルム間は接着す
ることなく重ね合わせてあり、各共押出PEフィルム間
の対面層はそれぞれLDPE層としてあるので、各共押
出フィルム間の滑りが良好であり、流通上、好ましい緩
衝効果が奏される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記乳
用バッグインボックス用袋体は、袋の耐衝撃性が充分で
あるとはいえず、より一層耐衝撃性を向上させることが
望まれている。
【0013】本発明は、かかる事情に基づいてなされた
ものであり、より一層耐衝撃性を向上させた飲料用バッ
グインボックスの提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の飲料用バッグインボックスは、外装として段ボ
ール箱が用いられ、内装としてポリエチレン(PE)フ
ィルムからなる袋本体と、この袋本体に取付けられた注
入注出口とを備えるバッグインボックス用袋体が用いら
れた飲料用バッグインボックスであって、前記バッグイ
ンボックス用袋体は、袋本体が、高密度ポリエチレン
(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)との共
押出フィルムを少なくとも一枚含む二枚以上のPEフィ
ルムのみ用い各PEフィルム間を接着することなく重ね
合わせて得られるPEフィルム群積層体からなり、前記
袋本体が二枚の前記PEフィルム群積層体を重ね合わせ
た状態で四方シールして形成されているとともに、前記
袋本体の最内層がLDPE層により形成され、前記注入
注出口が前記袋本体の内面に熱融着されるLDPE製の
スパウトと該スパウトに取付けられるHDPE製のキャ
ップとからなり、さらに、前記PEフィルム群積層体に
おける各PEフィルム間のうちに少なくとも一対のPE
フィルム間に気体を封入してなる袋体であることを特徴
とする構成としてある。
【0015】また、本発明においては必要に応じ、前記
気体が、空気、不活性ガス、N2ガス、CO2ガスから選
ばれる一以上である構成としてある。
【0016】また、本発明においては必要に応じ、前記
袋本体の最外層が前記共押出PEフィルムのHDPE層
により形成されている構成としてある。
【0017】また、本発明においては必要に応じ、前記
袋本体が、HDPEとLDPEからなる複数の共押出P
Eフィルムを各共押出PEフィルム間を接着することな
く重ね合わせて得られる共押出PEフィルム群積層体か
らなり、前記袋本体が二枚の共押出PEフィルム群積層
体を重ね合わせた状態で四方シールして形成されている
とともに、この共押出PEフィルム群積層体の最内層を
LDPE層とした構成としてある。
【0018】また、本発明においては必要に応じ、前記
共押出PEフィルム群積層体の最外層をHDPE層と
し、各共押出PEフィルム間の対面層をそれぞれLDP
E層とした構成としてある。
【0019】また、本発明においては必要に応じ、前記
飲料用バッグインボックス用袋体の四方シール部分の内
側を、さらに四方シールにより重ね合わせた構成として
ある。また、本発明においては必要に応じ、前記PEフ
ィルム群積層体における全てのPEフィルム間に気体を
封入してなる飲料用バッグインボックス用袋体である構
成としてある。
【0020】
【作用】本発明の飲料用バッグインボックス用袋体は、
袋体を構成するPEフィルム群積層体における各PEフ
ィルム間に気体を封入した構成としてあるので、耐衝撃
性が非常に向上する。
【0021】また、各PEフィルム間に封入する気体と
してN2 ガス、CO2 ガス等を使用することにより、従
来各PEフィルム間に残存していた空気中の酸素によっ
て内容物が酸化されることがなくなり、内容物の酸化を
遅くすることにも効果がある。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を示し、本発明について
さらに具体的に説明する。図1は本発明の飲料用バッグ
インボックス用袋体の一実施例を示す切欠断面図であ
る。
【0023】図1に示すように、本発明の飲料用バッグ
インボックス用袋体1は、複数のPEフィルム11,1
2,13からなるPEフィルム群積層体2を二枚重ね合
わせた後四方シール部3を四方シールして形成されてお
り、さらに、注入注出口(図示せず)とを備えるもので
ある。
【0024】そして、本発明の飲料用バッグインボック
ス用袋体1は、袋体1を構成するPEフィルム群積層体
2における各PEフィルム間のうちに少なくとも一対の
PEフィルム間に気体を封入したことを特徴とする。
【0025】ここで、気体の封入は、袋体1を構成する
PEフィルム群積層体2における各PEフィルム11,
12,13間のうちに少なくとも一対のPEフィルム間
に行えばよい。例えば、PEフィルム11とPEフィル
ム12間にのみ気体を封入してもよく、あるいは、PE
フィルム11とPEフィルム12間およびPEフィルム
12とPEフィルム13間、すなわち、すべてのPEフ
ィルム間に気体を封入してもよい。なお、一対のPEフ
ィルム間にのみ気体を封入した場合は、エアーキャップ
のようなクッションの効果が得られ、すべてのPEフィ
ルム間に気体を封入した場合は、それがダブルのクッシ
ョン効果となる。
【0026】PEフィルム間に封入される気体として
は、たとえば、空気、不活性ガス、N 2 ガス、CO2
ス等が挙げられる。これらの気体は一種を単独で使用し
てもよく、あるいは、二種以上を混合して使用してもよ
い。また、各PEフィルム間に封入される気体の種類を
変えてもよい。なお、各PEフィルム間に封入する気体
としてN2 ガス、CO2 ガス等を使用した場合、従来各
PEフィルム間に残存していた空気中の酸素によって内
容物が酸化されることがなくなり、内容物の酸化を遅く
する効果がある。
【0027】PEフィルム間に気体を封入する方法とし
ては、製袋加工時フィルム供給部にエアーコンプレッサ
ー及びガスボンベより直接吹き付け、その後ヒートシー
ルを行なう方法等が採用できる。
【0028】また、PEフィルム間に封入される気体の
量(体積)は、10cc〜100cc程度とされる。上
記本発明の飲料用バッグインボックス用袋体1は、特定
のPEフィルム、すなわち、複数のPEフィルムからな
るPEフィルム群積層体2を二枚重ね合わせた後四方シ
ール部3を四方シールして形成されている。
【0029】ここで、本実施例においては、PEフィル
ム群積層体2は、図2に示されるように、いずれも高密
度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(L
DPE)とを共押出してなる3枚の共押出PEフィルム
11,12,13を、外側から共押出PEフィルム11
/共押出PEフィルム12/共押出PEフィルム13の
順に、各フィルム間を接着することなく単に重ね合わせ
形成されている。
【0030】ここで、本発明において、高密度ポリエチ
レン(HDPE)とは、密度が0.94以上のポリエチ
レンをいい、低密度ポリエチレン(LDPE)とは密度
が0.94未満のポリエチレンをいう。また、これらの
高密度ポリエチレン(HDPE)および低密度ポリエチ
レン(LDPE)は、いずれも重金属、蒸発残留物およ
び過マンガン酸カリウム消費量についての溶出試験につ
いて以下の基準を満足することが必要である。
【0031】すなわち、溶出試験(60℃、30分間)
中、重金属(浸出溶液4%酢酸)については1ppm以
下、蒸発残留物(浸出溶液4%酢酸)については15p
pm以下、過マンガン酸カリウム消費量(浸出溶液水)
については5ppmである。
【0032】破裂強度ならびにピンホールについては乳
等省令上の特例申請により一定の基準を満足することは
要求されない。ただ、破裂強度については、これらのポ
リエチレンを用いて形成される袋本体1の内容物である
「乳」が、低温流通品である場合には5kgf/cm2
以上、常温流通品である場合には8kgf/cm2 以上
であることが好ましい。また、ピンホールについては、
ピンホールがないことが好ましい。
【0033】最外層を構成する共押出PEフィルム11
はHDPE層11aとLDPE層11bとの2層構成か
らなり、HDPE層11aの厚さは、通常、30μm〜
50μmである。また、LDPE層11bの厚さは、通
常、70μm〜120μmである。この実施例では、H
DPE層11aの厚さが30μmであり、LDPE層1
1bの厚さが100μmである。
【0034】この最外層を構成する共押出PEフィルム
11には、これに隣接して共押出PEフィルム12が重
ね合わせられている。中層を構成する共押出PEフィル
ム12はLDPE層12aとHDPE層12bとLDP
E層12cとの3層構成からなるものである。
【0035】ここで、LDPE層12a,12cおよび
HDPE層12bの厚さは、いずれも、通常、20〜4
0μmである。この実施例では各層の厚さをいずれも2
0μmとしてある。
【0036】この中層を構成する共押出PEフィルム1
3には、これに隣接して共押出PEフィルム13が重ね
合わせられている。最内層を構成する共押出PEフィル
ム13の層構成および各層の厚さは、いずれも共押出P
Eフィルム12と同様である。
【0037】以上より、この袋本体1の層構成は、外側
から内側に向けて[HDPE層11a/LDPE層11
b]/[LDPE層12a/HDPE層12b/LDP
E層12c]/[LDPE層13a/HDPE層13b
/LDPE層13c]となり、最外層はHDPEにより
形成され、最内層はLDPEにより形成されることにな
る。
【0038】ここで、最外層をHDPEにより形成する
のは、HDPEはLDPEに比較して耐熱性および機械
的強度に優れ、ヒートシール時の熱の影響を受けないと
ともに伸びにくくて穴が開きにくいからであり、最内層
をLDPEにより形成するのはヒートシール性を確保す
るためである。
【0039】また、各共押出PEフィルム11,12,
13は四方シールされて重ね合わされたものであり、各
共押出PEフィルム同士は全面が貼り合わせられたもの
ではなく、各PEフィルム間には気体が封入されてい
る。したがって、各共押出PEフィルムどうしは通常接
触することはないが、気体の移動によってPEフィルム
の対向する層の間で接触が生じた場合であっても、各共
押出PEフィルム間で対向する層はいずれもLDPE層
であるため、滑りが良好であり、流通上、好ましい緩衝
効果が奏されることになる。
【0040】このような構成の袋本体1には、図3に示
す従来の飲料用バッグインボックス用袋体と同様に、L
DPE製のスパウト21とHDPE製のキャップ22と
からなる注入注出口4が取り付けられる。
【0041】具体的には、袋本体1の最内層を構成する
LDPE層13cとLDPE製のスパウト21とが熱融
着され、このスパウト21にねじキャップ22が取り付
けられる。なお、スパウト21は袋本体1に設けられた
図示しないスパウト穴に取り付けられる。
【0042】このように形成される袋体の封かん強度に
ついては、破損、空気漏れがないことが必要である。本
発明の飲料用バッグインボックス用袋体1は、上述した
実施例に限定されず、適宜変形して実施される。
【0043】例えば、袋本体1を構成するPEフィルム
群積層体2については、図2に示したものに限られるも
のではなく、例えば、外側から順に[HDPE層(厚さ
30〜50μm)/LDPE層(厚さ70〜120μ
m)]+LDPEフィルム(厚さ40〜80μm)+L
DPEフィルム(厚さ40〜80μm)(PEフィルム
群積層体)からなる3重袋、[HDPE層(厚さ30〜
50μm)/LDPE層(厚さ70〜120μm)]+
[LDPE層(厚さ20〜40μm)/HDPE層(厚
さ20〜40μm)/LDPE層(厚さ20〜40μ
m)](共押出PEフィルム群積層体)からなる2重
袋、あるいは[HDPE層(厚さ30〜50μm)/L
DPE層(厚さ70〜120μm)]+[LDPE層
(厚さ20〜40μm)/HDPE層(厚さ20〜40
μm)/LDPE層(厚さ20〜40μm)]+[LD
PE層(厚さ20〜40μm)/HDPE層(厚さ20
〜40μm)/LDPE層(厚さ20〜40μm)]+
[LDPE層(厚さ20〜40μm)/HDPE層(厚
さ20〜40μm)/LDPE)層(厚さ20〜40μ
m)](共押出PEフィルム群積層体)からなる4重袋
などであってもよい。
【0044】また、上記2〜4重袋におけるHDPE層
/LDPE層からなる最外層共押出PEフィルムの代わ
りに、LDPE層/HDPE層からなる最外層共押出P
Eフィルムを用いてもよい。このように、最外層共押出
PEフィルムをLDPE層/HDPE層とした場合は、
衝撃強度の向上を図ることができる。
【0045】具合的には、上述した図2に示す実施例の
構成にあっては、製袋加工の工程で最外層側(図示上
側)から熱シールを行うが、この熱シールにより表面の
耐性を持つHDPEが劣化し、またシーラントである中
層および内層共押出PEフィルムとの距離も遠く、十分
な衝撃強度が得られず、例えば、60cmの高さから袋
のみで落下させた場合に破袋を発生してしまう。一方、
上述した実施例における最外層共押出PEフィルムをL
DPE層/HDPE層とした場合は、90cmの高さか
ら袋のみで5回落下させた場合であっても破袋が発生せ
ず十分な衝撃強度が得られる。
【0046】また、本発明の飲料用バッグインボックス
用袋体は、上述した実施例における飲料用バッグインボ
ックス用袋体において、四方シール部分の内側をさらに
四方シールにより重ね合わた構成(二重シール)として
もよい。この場合、内側の四方シール部の四隅部も曲線
状にシールした構成とすることが好ましい。
【0047】この飲料用バッグインボックス用袋体は、
たとえば生乳、牛乳、加工乳等の乳等省令上、「乳」に
分類される製品の容器として特に好適に利用可能であ
り、外装段ボール箱に収納された状態で使用される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の飲料用バ
ッグインボックス用袋体によれば、袋体を構成するPE
フィルム群積層体における各PEフィルム間に気体を封
入した構成としてあるので、飲料用バッグインボックス
用袋体の耐衝撃性が非常に向上する。
【0049】また、各PEフィルム間に封入する気体と
してN2 ガス、CO2 ガス等を使用することにより、従
来各PEフィルム間に残存していた空気中の酸素によっ
て内容物が酸化されることがなくなり、内容物の酸化を
遅くすることにも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料用バッグインボックス用袋体の一
実施例を示す一部切欠断面図である。
【図2】本発明の飲料用バッグインボックス用袋体を構
成するPEフィルム群積層体の一例を示す部分断面図で
ある。
【図3】従来の飲料用バッグインボックス用袋体を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…飲料用バッグインボックス用袋体 2…PEフィルム群積層体 3…四方シール部 4…注入注出具 5…気体 11…共押出PEフィルム 11a…高密度ポリエチレン(HDPE)層 11b…低密度ポリエチレン(LDPE)層 12…共押出PEフィルム 13…共押出PEフィルム 21…スパウト 22…キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 67/00 - 79/00 B65D 30/00 - 33/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装として段ボール箱が用いられ、内装
    としてポリエチレン(PE)フィルムからなる袋本体
    と、この袋本体に取付けられた注入注出口とを備えるバ
    ッグインボックス用袋体が用いられた飲料用バッグイン
    ボックスであって、 前記バッグインボックス用袋体は、袋本体が、高密度ポ
    リエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDP
    E)との共押出フィルムを少なくとも一枚含む二枚以上
    のPEフィルムのみ用い各PEフィルム間を接着するこ
    となく重ね合わせて得られるPEフィルム群積層体から
    なり、前記袋本体が二枚の前記PEフィルム群積層体を
    重ね合わせた状態で四方シールして形成されているとと
    もに、前記袋本体の最内層がLDPE層により形成さ
    れ、前記注入注出口が前記袋本体の内面に熱融着される
    LDPE製のスパウトと該スパウトに取付けられるHD
    PE製のキャップとからなり、さらに、前記PEフィル
    ム群積層体における各PEフィルム間のうちに少なくと
    も一対のPEフィルム間に気体を封入してなる袋体であ
    ることを特徴とする、飲料用バッグインボックス
  2. 【請求項2】 請求項1記載の飲料用バッグインボック
    スにおいて、前記気体が、空気、不活性ガス、N 2
    ス、CO 2 ガスから選ばれる一以上であることを特徴と
    する、飲料用バッグインボックス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の飲料用バッグイ
    ンボックスにおいて、前記袋本体の最外層が前記共押出
    PEフィルムのHDPE層により形成されていることを
    特徴とする、飲料用バッグインボックス。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれかに記載の飲料
    用バッグインボックスにおいて、前記袋本体が、HDP
    EとLDPEからなる複数の共押出PEフィルムを各共
    押出PEフィルム間を接着することなく重ね合わせて得
    られる共押出PEフィルム群積層体からなり、前記袋本
    体が二枚の共押出PEフィルム群積層体を重ね合わせた
    状態で四方シールして形成されているとともに、この共
    押出PEフィルム群積層体の最内層をLDPE層とした
    ことを特徴とする、飲料用バッグインボックス。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の飲料用バッグインボック
    スにおいて、前記共 押出PEフィルム群積層体の最外層
    をHDPE層とし、各共押出PEフィルム間の対面層を
    それぞれLDPE層としたことを特徴とする、飲料用バ
    ッグインボックス。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれかに記載の飲料
    用バッグインボックスにおいて、前記飲料用バッグイン
    ボックス用袋体の四方シール部分の内側を、さらに四方
    シールにより重ね合わせたことを特徴とする、飲料用バ
    ッグインボックス。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれかに記載の飲料
    用バッグインボックスにおいて、前記PEフィルム群積
    層体における全てのPEフィルム間に気体を封入してな
    る飲料用バッグインボックス用袋体であることを特徴と
    する、飲料用バッグインボックス
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