JPH1014554A - 食品の吸湿防止法およびその用途 - Google Patents
食品の吸湿防止法およびその用途Info
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- JPH1014554A JPH1014554A JP8169005A JP16900596A JPH1014554A JP H1014554 A JPH1014554 A JP H1014554A JP 8169005 A JP8169005 A JP 8169005A JP 16900596 A JP16900596 A JP 16900596A JP H1014554 A JPH1014554 A JP H1014554A
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- food
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸湿性が高く、保存性や食感が低下して長期
間保存が困難であつた食品を風味・食感を低下させずに
吸湿を防止し、長期間の保存ができる食品の吸湿防止法
の提供。 【解決手段】イオン反応性のゲル化剤を含む糖衣溶液、
及び金属イオンを含む糖衣溶液で2重に糖衣がけするこ
とを特徴とする食品の吸湿防止法。
間保存が困難であつた食品を風味・食感を低下させずに
吸湿を防止し、長期間の保存ができる食品の吸湿防止法
の提供。 【解決手段】イオン反応性のゲル化剤を含む糖衣溶液、
及び金属イオンを含む糖衣溶液で2重に糖衣がけするこ
とを特徴とする食品の吸湿防止法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定の糖衣溶液で食
品を2重に糖衣することによって、保存中や製造工程中
に水分を吸収し、風味や食感等の品質が変化しやすい食
品の吸湿を防止する方法及びその方法により吸湿を防止
した食品に関するものである。
品を2重に糖衣することによって、保存中や製造工程中
に水分を吸収し、風味や食感等の品質が変化しやすい食
品の吸湿を防止する方法及びその方法により吸湿を防止
した食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の吸湿防止方法としては、食
品に油脂を被覆する方法が一般的に用いられてきた。し
かし、油脂だけでは吸湿の防止効果が不十分であった
り、油脂を添加することにより摂取カロリーが著しく高
くなったり、食べる時のカリットした食感がなくなりベ
タツイたり、油脂が手に付着して汚れるなど、油脂を被
覆する従来の方法は必ずしも適していなかった。
品に油脂を被覆する方法が一般的に用いられてきた。し
かし、油脂だけでは吸湿の防止効果が不十分であった
り、油脂を添加することにより摂取カロリーが著しく高
くなったり、食べる時のカリットした食感がなくなりベ
タツイたり、油脂が手に付着して汚れるなど、油脂を被
覆する従来の方法は必ずしも適していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来技術の問題点を解決し、食品の風味を損なわ
ず食感のよい食品の吸湿防止方法およびその方法で処理
した食品を提供することにある。
ような従来技術の問題点を解決し、食品の風味を損なわ
ず食感のよい食品の吸湿防止方法およびその方法で処理
した食品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記従来方
法の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特
定の糖衣溶液で食品を2重に被覆することにより、食品
の吸湿が顕著に抑えられることを見いだして本発明を完
成した。
法の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特
定の糖衣溶液で食品を2重に被覆することにより、食品
の吸湿が顕著に抑えられることを見いだして本発明を完
成した。
【0005】すなわち、本発明の第1は、イオン反応性
のゲル化剤を含む糖衣溶液、及び金属イオンを含む糖衣
溶液で食品を2重に糖衣することを特徴とする食品の吸
湿防止法であり、また本発明の第2はこの方法で表面処
理することによって吸湿を防止した食品である。
のゲル化剤を含む糖衣溶液、及び金属イオンを含む糖衣
溶液で食品を2重に糖衣することを特徴とする食品の吸
湿防止法であり、また本発明の第2はこの方法で表面処
理することによって吸湿を防止した食品である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるイオン反応性のゲ
ル化剤とは、イオンによりゲル化するもので、具体的に
は例えば、ジェランガム、イオタカラギナン、カッパカ
ラギナン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウムまたはローメト
キシルペクチンなどが挙げられるが、ゲル化効果やイオ
ン反応の鋭敏性などから、ジェランガムやイオタカラギ
ナンが好適である。これらのイオン反応性のゲル化剤は
一種または二種以上組み合わせて用いてもよい。
ル化剤とは、イオンによりゲル化するもので、具体的に
は例えば、ジェランガム、イオタカラギナン、カッパカ
ラギナン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウムまたはローメト
キシルペクチンなどが挙げられるが、ゲル化効果やイオ
ン反応の鋭敏性などから、ジェランガムやイオタカラギ
ナンが好適である。これらのイオン反応性のゲル化剤は
一種または二種以上組み合わせて用いてもよい。
【0007】本発明で用いる金属イオンとは、水に溶け
てゾル状のゲル化剤を架橋することができる金属イオン
であり、その金属イオンとしては、具体的には例えば、
ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンまたはアルミニウムイオンなど
の1〜3価の金属イオンであり、食品としての風味の点
やゲル化効果の大きさからカルシウムイオンが特に好適
である。さらに具体的な化合物としては、金属イオンと
しての塩が食品添加物として認可されているものがよ
く、例えば、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン
酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸アルミニウムまたは硫酸ア
ルミニウムカリウム等のイオン結合性の化合物として添
加してもよい。また、上記金属イオンを含む食品、例え
ば、カルシウムイオンを含む脱脂粉乳などを添加しても
よい。これらの化合物は、一種または二種以上組み合わ
せて用いてもよい。
てゾル状のゲル化剤を架橋することができる金属イオン
であり、その金属イオンとしては、具体的には例えば、
ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンまたはアルミニウムイオンなど
の1〜3価の金属イオンであり、食品としての風味の点
やゲル化効果の大きさからカルシウムイオンが特に好適
である。さらに具体的な化合物としては、金属イオンと
しての塩が食品添加物として認可されているものがよ
く、例えば、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン
酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸アルミニウムまたは硫酸ア
ルミニウムカリウム等のイオン結合性の化合物として添
加してもよい。また、上記金属イオンを含む食品、例え
ば、カルシウムイオンを含む脱脂粉乳などを添加しても
よい。これらの化合物は、一種または二種以上組み合わ
せて用いてもよい。
【0008】本発明に用いられる糖衣溶液は、食品分野
で一般的に用いられるもので、例えば、上白糖やグラニ
ュー糖、トレハロース、エリスリトールといった結晶性
の良い糖であれば、いずれも単独、あるいは組み合わせ
て用いることが可能である。
で一般的に用いられるもので、例えば、上白糖やグラニ
ュー糖、トレハロース、エリスリトールといった結晶性
の良い糖であれば、いずれも単独、あるいは組み合わせ
て用いることが可能である。
【0009】また、本発明では、これらイオン反応性の
ゲル化剤と金属イオン及び糖衣溶液以外に、必要に応じ
てタンパク質、食物繊維、乳化剤、香料、色素など他の
添加剤を配合することも可能である。
ゲル化剤と金属イオン及び糖衣溶液以外に、必要に応じ
てタンパク質、食物繊維、乳化剤、香料、色素など他の
添加剤を配合することも可能である。
【0010】一方、イオン反応性のゲル化剤は糖衣溶液
中に完全に溶解されていることが必要であり、不完全な
場合は期待される吸湿防止効果が充分に発揮されない。
中に完全に溶解されていることが必要であり、不完全な
場合は期待される吸湿防止効果が充分に発揮されない。
【0011】また、本発明に用いられるイオン反応性の
ゲル化剤は、糖衣溶液中に0.01〜5重量%、好まし
くは0.05〜2重量%添加される。イオン反応性のゲ
ル化剤の量が0.01重量%より少ないと、充分な吸湿
防止効果が期待できず、5重量%より多いと、糖衣溶液
の粘度が増加し食品への糖衣掛けが困難となる。
ゲル化剤は、糖衣溶液中に0.01〜5重量%、好まし
くは0.05〜2重量%添加される。イオン反応性のゲ
ル化剤の量が0.01重量%より少ないと、充分な吸湿
防止効果が期待できず、5重量%より多いと、糖衣溶液
の粘度が増加し食品への糖衣掛けが困難となる。
【0012】さらに本発明に用いられる金属イオン化合
物の添加量としては、糖衣溶液中に金属イオン化合物と
して0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量
%である。金属イオン化合物の量が0.01重量%より
少ないと充分にゲルが硬化せず、その結果、吸湿防止の
効果が得られない傾向にある。また、金属イオン化合物
が3重量%より多い場合には、食品全体の風味を低下さ
せる傾向にある。また、金属イオン化合物とイオン反応
性ゲル化剤の添加割合はゲル化剤の種類により異なる
が、通常は重量比で1:1〜1:100程度である。金
属イオン化合物が少ないと未反応のゲル化剤が残り、多
すぎると食品の味が悪くなる。
物の添加量としては、糖衣溶液中に金属イオン化合物と
して0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量
%である。金属イオン化合物の量が0.01重量%より
少ないと充分にゲルが硬化せず、その結果、吸湿防止の
効果が得られない傾向にある。また、金属イオン化合物
が3重量%より多い場合には、食品全体の風味を低下さ
せる傾向にある。また、金属イオン化合物とイオン反応
性ゲル化剤の添加割合はゲル化剤の種類により異なる
が、通常は重量比で1:1〜1:100程度である。金
属イオン化合物が少ないと未反応のゲル化剤が残り、多
すぎると食品の味が悪くなる。
【0013】本発明の吸湿防止方法は、イオン反応性の
ゲル化剤を糖衣溶液に添加、加熱溶解した後、食品に糖
衣掛けし、乾燥しながら積層した後、金属イオン化合物
を添加した糖衣溶液でさらに糖衣掛けする、あるいは金
属イオン化合物を添加した糖衣溶液で糖衣掛けした後、
イオン反応性ゲル化剤を含む糖衣溶液で糖衣掛けする方
法である。さらに、この糖衣掛け方法を2回以上繰り返
し複数層の被覆を行い被覆を完全にすることもできる。
ゲル化剤を糖衣溶液に添加、加熱溶解した後、食品に糖
衣掛けし、乾燥しながら積層した後、金属イオン化合物
を添加した糖衣溶液でさらに糖衣掛けする、あるいは金
属イオン化合物を添加した糖衣溶液で糖衣掛けした後、
イオン反応性ゲル化剤を含む糖衣溶液で糖衣掛けする方
法である。さらに、この糖衣掛け方法を2回以上繰り返
し複数層の被覆を行い被覆を完全にすることもできる。
【0014】本発明における糖衣掛けの方法としては、
パンコーティングが一般的であるが、用途や粒径などに
より転動コーティング装置、流動コーティング装置など
を用いることも可能である。
パンコーティングが一般的であるが、用途や粒径などに
より転動コーティング装置、流動コーティング装置など
を用いることも可能である。
【0015】本発明の食品はおもに固形状の食品で、具
体的には例えば、豆類、乾燥種子類、これらの菓子類ま
たは錠剤状の健康食品等である。本発明によって得られ
た食品は、糖衣中のゲル化剤と金属イオンが反応し、ゲ
ルとしての架橋を作りながら乾燥されるため、糖の溶解
性が減少し、緻密な構造をとるために吸湿が防止され
る。
体的には例えば、豆類、乾燥種子類、これらの菓子類ま
たは錠剤状の健康食品等である。本発明によって得られ
た食品は、糖衣中のゲル化剤と金属イオンが反応し、ゲ
ルとしての架橋を作りながら乾燥されるため、糖の溶解
性が減少し、緻密な構造をとるために吸湿が防止され
る。
【0016】このようにして得られた食品は、吸湿が防
止されるため経時的な食感や品質の低下が抑えられ、良
好な品質が長期間保たれる。また、本発明によって得ら
れた吸湿を防止された食品に対し、さらに色素や香料な
どを添加すること、表面にワックスや油脂、セラック樹
脂などによりさらにコーティングすることも可能であ
る。
止されるため経時的な食感や品質の低下が抑えられ、良
好な品質が長期間保たれる。また、本発明によって得ら
れた吸湿を防止された食品に対し、さらに色素や香料な
どを添加すること、表面にワックスや油脂、セラック樹
脂などによりさらにコーティングすることも可能であ
る。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例、比較例により詳細に説
明する。 実施例1 水49.5g中にグラニュー糖50g、ジェランガム
0.5g(商品名:ケルコゲル:三栄源FFI株式会社
製)を添加し、90℃、20分加熱攪拌して完全に溶解
させ糖衣溶液Aを得た。別に、水59.75g中にグラ
ニュー糖40g、乳酸カルシウム0.25gを添加し、
50℃、5分加熱攪拌して完全に溶解させ糖衣溶液Bを
得た。アーモンドダイス(5mm角)200gを糖衣機
(ハイコーターミニ:フロイント産業株式会社製)に仕
込み、熱風温度85℃、回転速度20回転/分で運転し
ながら、糖衣溶液Aを噴霧器で噴霧し、一次糖衣物を得
た。さらに、上記一次糖衣物に対して糖衣溶液Bを同様
にして糖衣掛けし、実施例1の糖衣アーモンド食品を得
た。この食品を用いて次に示す性能試験を行った。その
結果を表1に示した。
明する。 実施例1 水49.5g中にグラニュー糖50g、ジェランガム
0.5g(商品名:ケルコゲル:三栄源FFI株式会社
製)を添加し、90℃、20分加熱攪拌して完全に溶解
させ糖衣溶液Aを得た。別に、水59.75g中にグラ
ニュー糖40g、乳酸カルシウム0.25gを添加し、
50℃、5分加熱攪拌して完全に溶解させ糖衣溶液Bを
得た。アーモンドダイス(5mm角)200gを糖衣機
(ハイコーターミニ:フロイント産業株式会社製)に仕
込み、熱風温度85℃、回転速度20回転/分で運転し
ながら、糖衣溶液Aを噴霧器で噴霧し、一次糖衣物を得
た。さらに、上記一次糖衣物に対して糖衣溶液Bを同様
にして糖衣掛けし、実施例1の糖衣アーモンド食品を得
た。この食品を用いて次に示す性能試験を行った。その
結果を表1に示した。
【0018】[性能試験]実施例1で得られた糖衣食品1
0gを、湯煎してペースト状にした市販のアイスクリー
ム200g中に添加し、良く混合した後、冷凍庫中で固
化させ、そのまま冷凍庫中(−20℃)で保存をおこな
い、下記の評価基準により経時的に風味、食感の変化を
確認した。 [評価基準] ◎:カリットして歯ごたえ有り、食感良好。 ○:普通。 △:やや柔らかい。 ×:柔らかくベトベトする、食感不適。
0gを、湯煎してペースト状にした市販のアイスクリー
ム200g中に添加し、良く混合した後、冷凍庫中で固
化させ、そのまま冷凍庫中(−20℃)で保存をおこな
い、下記の評価基準により経時的に風味、食感の変化を
確認した。 [評価基準] ◎:カリットして歯ごたえ有り、食感良好。 ○:普通。 △:やや柔らかい。 ×:柔らかくベトベトする、食感不適。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2および3 実施例1に準じて、表1の糖衣溶液添加剤の糖衣溶液を
用いて調整し糖衣アーモンド食品を得た。その食品を用
いて性能試験の方法で性能試験を行い表1にその結果を
示した。
用いて調整し糖衣アーモンド食品を得た。その食品を用
いて性能試験の方法で性能試験を行い表1にその結果を
示した。
【0021】比較例1および2 実施例1に準じて、表1の糖衣溶液添加剤の糖衣溶液を
用いて調整し糖衣アーモンド食品を得た。その食品を用
いて実施例1と同じ性能試験を行い表1にその結果を示
した。
用いて調整し糖衣アーモンド食品を得た。その食品を用
いて実施例1と同じ性能試験を行い表1にその結果を示
した。
【0022】比較例3 糖衣掛けを施さないアーモンドダイス50gを同様にア
イスクリーム200g中に添加し、実施例1と同じ方法
で性能評価して、表1にその結果を示した。表1に示す
ように、本発明によって得られた食品(実施例1〜3)
は糖衣溶液を一種しか使用しない食品(比較例1、2)
および糖衣溶液で処理しない食品(比較例3)に比較し
て充分に吸湿を防止しており、食感の変化がなく長期間
保存できた。
イスクリーム200g中に添加し、実施例1と同じ方法
で性能評価して、表1にその結果を示した。表1に示す
ように、本発明によって得られた食品(実施例1〜3)
は糖衣溶液を一種しか使用しない食品(比較例1、2)
および糖衣溶液で処理しない食品(比較例3)に比較し
て充分に吸湿を防止しており、食感の変化がなく長期間
保存できた。
【0023】実施例4 市販のビスケット(商品名:カルケット:森永製菓
(株)製)200gを砕き、約5〜10mm程度にし
た。つぎに、水49.75g中にグラニュー糖50g、
乳酸カルシウム0.25gを添加し、50℃、5分加熱
して完全に溶解させ、糖衣溶液を得、粉砕したビスケッ
ト200gを糖衣機(ハイコーターミニ:フロイント産
業株式会社製)に仕込み、熱風温度85℃、20回転/
分で運転しながら、上記糖衣溶液を噴霧し、一次糖衣物
を得た。 さらに、これに水59.5g中にグラニュー
糖40g、ジェランガム0.5g(三栄源FFI株式会
社製)を添加し、90℃、20分加熱して完全に溶解さ
せた糖衣溶液を噴霧し、同様にして実施例4の糖衣物を
得た。
(株)製)200gを砕き、約5〜10mm程度にし
た。つぎに、水49.75g中にグラニュー糖50g、
乳酸カルシウム0.25gを添加し、50℃、5分加熱
して完全に溶解させ、糖衣溶液を得、粉砕したビスケッ
ト200gを糖衣機(ハイコーターミニ:フロイント産
業株式会社製)に仕込み、熱風温度85℃、20回転/
分で運転しながら、上記糖衣溶液を噴霧し、一次糖衣物
を得た。 さらに、これに水59.5g中にグラニュー
糖40g、ジェランガム0.5g(三栄源FFI株式会
社製)を添加し、90℃、20分加熱して完全に溶解さ
せた糖衣溶液を噴霧し、同様にして実施例4の糖衣物を
得た。
【0024】実施例4で得られた糖衣物10gを実施例
1に準じて性能試験をおこない、表2にその性能試験の
結果を示した。
1に準じて性能試験をおこない、表2にその性能試験の
結果を示した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例5および6 実施例4に準じて、表2の糖衣溶液添加剤の糖衣溶液を
用いて調整しビスケット食品を得た。その食品を用いて
性能試験を行い表2にその結果を示した。
用いて調整しビスケット食品を得た。その食品を用いて
性能試験を行い表2にその結果を示した。
【0027】比較例4および5 実施例4に準じて、表2の糖衣溶液添加剤の糖衣溶液を
用いて調整し糖衣したビスケット食品を得た。その食品
を用いて性能試験を行い表2にその結果を示した。
用いて調整し糖衣したビスケット食品を得た。その食品
を用いて性能試験を行い表2にその結果を示した。
【0028】比較例6 実施例4と同じようにして砕いたクッキー200gにナ
タネ硬化油(融点36℃)6gを加熱溶解して均等に表
面に噴霧した。これの性能試験を行い表2にその結果を
示した。
タネ硬化油(融点36℃)6gを加熱溶解して均等に表
面に噴霧した。これの性能試験を行い表2にその結果を
示した。
【0029】表2に示すように、本発明によって得られ
たの食品(実施例4〜6)は約4週間は風味は大きな変
化はなく、実施例4では12週間カリットして歯ごたえ
有り食感も良好であつた。これに対し比較例4、5は保
存開始直後より吸水し食感が悪かった。ナタネ硬化油を
噴霧しただけの食品(比較例6)は保存開始直後はよい
が、保存2週間後から吸水し風味も油ぽくなり食感が低
下し柔らかくなった。
たの食品(実施例4〜6)は約4週間は風味は大きな変
化はなく、実施例4では12週間カリットして歯ごたえ
有り食感も良好であつた。これに対し比較例4、5は保
存開始直後より吸水し食感が悪かった。ナタネ硬化油を
噴霧しただけの食品(比較例6)は保存開始直後はよい
が、保存2週間後から吸水し風味も油ぽくなり食感が低
下し柔らかくなった。
【0030】
【発明の効果】本発明によって、従来吸湿性が高く、保
存性や食感などが低下して長期間保存が困難であった食
品に対し、強固な食用ゲル層を形成することにより、風
味を低下させずに吸湿を防止し、低カロリーでかつ風味
や食感のよい状態で長期間の保存が可能となった。
存性や食感などが低下して長期間保存が困難であった食
品に対し、強固な食用ゲル層を形成することにより、風
味を低下させずに吸湿を防止し、低カロリーでかつ風味
や食感のよい状態で長期間の保存が可能となった。
Claims (2)
- 【請求項1】 イオン反応性のゲル化剤を含む糖衣溶
液、及び金属イオンを含む糖衣溶液で食品を2重に糖衣
することを特徴とする食品の吸湿防止法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法で表面処理した食
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8169005A JPH1014554A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 食品の吸湿防止法およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8169005A JPH1014554A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 食品の吸湿防止法およびその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014554A true JPH1014554A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15878585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8169005A Pending JPH1014554A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 食品の吸湿防止法およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1014554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006262764A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Ajinomoto Co Inc | セラック樹脂含有加熱食品およびその製造方法 |
JP2019092456A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 昭和産業株式会社 | ベーカリー製品用コーティング材、及びベーカリー製品用コーティング材用組成物、並びにベーカリー製品、及びベーカリー製品の製造方法 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8169005A patent/JPH1014554A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006262764A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Ajinomoto Co Inc | セラック樹脂含有加熱食品およびその製造方法 |
JP2019092456A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 昭和産業株式会社 | ベーカリー製品用コーティング材、及びベーカリー製品用コーティング材用組成物、並びにベーカリー製品、及びベーカリー製品の製造方法 |
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