JPH10144628A - 薄膜の改良堆積法 - Google Patents

薄膜の改良堆積法

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JPH10144628A
JPH10144628A JP9221862A JP22186297A JPH10144628A JP H10144628 A JPH10144628 A JP H10144628A JP 9221862 A JP9221862 A JP 9221862A JP 22186297 A JP22186297 A JP 22186297A JP H10144628 A JPH10144628 A JP H10144628A
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wafer
gas
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deposition
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JP9221862A
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Chaan Chii
チャーン チイ
Chang Wei
チャン ウェイ
Ryao Marvin
リャオ マーヴィン
Men Chiyu Tsuen Jienifuaa
メン チュ ツェン ジェニファー
Chan Mei
チャン メイ
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    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体処理装置におけるウェーハ表面温度の
制御及び安定化を改良する方法及び装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ウェーハ温度の制御及び安定化を改良す
ることで半導体処理チャンバ内で堆積される薄膜特性を
改良する方法及び装置。ウェーハは、処理チャンバ内で
従来方法を用い操作温度に加熱され、その後ヘリウム
(He)又は水素(H2)等の高熱伝導率ガスがウェーハ上
を通され実施プロセスの所望温度に冷却される。次にガ
ス流量を調節してウェーハ温度を安定化しその温度変動
を減少させる。次に処理ガスがチャンバ内に導入され、
ウェーハ上への堆積が開始される。正しいウェーハ温度
を維持すると堆積膜のステップカバレッジ及び形状追従
性が改良される。堆積ステップはプラズマアニール等の
後処理ステップを伴うことができ、この場合冷却ガスは
プロセスに適した別のガスに変更され、冷却ガスの流れ
はプロセスに望ましい温度になるよう調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【発明の分野】本発明は、半導体ウェーハ上に形成され
る薄膜の改良に関する。より詳細には、ウェーハ表面温
度の制御及び安定化の改良によって、半導体処理チャン
バ内で堆積される薄膜の特性を改良する方法及び装置に
関する。
【0002】
【背景】半導体デバイスの製造は、半導体ウェーハ上に
様々な材料の層を堆積させることを要する。これは通
常、処理装置の堆積チャンバ内で行なわれる。ウェーハ
上に諸材料からなる層を堆積させる方法には、化学的気
相成長(CVD)、蒸着、エピタキシー、スパッタリン
グ等の幾つかの方法がある。堆積される材料には、シリ
コン、二酸化シリコン、アルミニウム、チタン及び窒化
チタンがある。
【0003】チップ密度が高まり、半導体プロセスが縮
む(shrink)につれて、製造品質は益々重要となる。特
に、所望の電気的特性や障壁品質を達成するためには、
堆積膜の組成、構造及び安定性は、注意深く制御されな
ければならない。これは、半導体ウェーハ処理における
窒化チタン(TiN)薄膜の形成に関する考察により説
明できる。
【0004】窒化チタン膜はCVDプロセスによって製
作され、Ti(NR24、つまりテトラキス(ジアルキ
ルアミド)チタン(ここでRはアルキル基)等の有機金
属チタン化合物を始動物質とする。例えば、Ti(N
(CH324の化学式を持つテトラキス(ジメチルア
ミド)チタン(TDMAT)を用いるのが一般的であ
る。この化合物は容易に分解して、約0.1ないし10
0Torrの真空下で、比較的低温の200〜600℃
で窒化チタンを堆積させる。従って、TDMATは、上
記の温度、圧力が一般的となっているCVDチャンバ内
の窒化チタンの熱堆積に適している。
【0005】代替として、遠隔に発生した反応種(reac
tive species)、例えばアンモニア、窒素、水素又はヒ
ドラジンからのフリーラジカルと化合物を反応させるこ
とによって、窒化チタン膜を堆積してもよい。また、反
応及びその後の堆積を促がすのにプラズマを用いるプラ
ズマ強化CVD(PECVD)プロセスで膜を堆積する
こともできる。このプロセスは、PECVDがプラズマ
からの荷電粒子のエネルギーを利用して反応を開始させ
るのに対し、熱CVDプロセスは基板の温度上昇を利用
して反応を開始させる点で、熱CVDプロセスと区別で
きる。
【0006】窒化チタン膜の熱CVD堆積には、堆積速
度が良好であり、段付き形状部の形状追従性(conforma
lity)及び被覆性(coverage)が良好であり、欠陥密度
が低いという利点があり、その結果、窒化チタン層は優
れた障壁特性を有することとなる。しかしながら、TD
MATを用いるようなプロセスにおいては、窒化チタン
膜の固有抵抗は高くかつ不安定であるので、固有抵抗を
低下させかつ安定化させるための堆積後処理、例えばプ
ラズマ衝撃(plasma bombarding)が必要となる。この
プラズマ衝撃は、米国特許出願第08/339,521
号、第08/567,461号、および第08/49
8,990号に記載され、その内容は本明細書に引用し
て組み入れられる。このプラズマ衝撃プロセスにおいて
は、ウェーハ上の膜は、イオンを含むプラズマ雰囲気に
曝される。次いで、これらのイオンは電場又は磁場によ
ってプラズマの外へ加速されて膜面/ウェーハ面を打撃
する。これらの衝撃イオンは、自ら膜の中に埋没し、お
よび/または「アニーリング」型の作用で膜を打撃す
る。これらの事象のいずれか一方、または両方によって
膜の品質は実質的に改良される。
【0007】熱CVD堆積とともに他の種類のプロセス
を使うこともできる。上記プラズマ衝撃プロセスにはよ
くあることだが、このプロセスは、単一のCVD堆積チ
ャンバ内で連続堆積ステップと交互に行うことができ
る。これによってチャンバからチャンバへのウェーハ移
送をする必要がなくなり、製造装置の信頼性及び生産性
が向上するとともに、粒子汚染の可能性も減少する。
【0008】このようなプラズマ衝撃プロセスは、堆積
プロセスに理想的なウェーハ表面温度とはかなり異なる
最適操作温度を有するかもしれない。このことにより、
チャンバの安定条件下で、異なる処理ステップでのウェ
ーハ温度を良好に制御することが必要となる。ウェーハ
表面とチャンバ条件の折衷的な温度制御を行うと、処理
品質に悪影響が生じる。代替として、チャンバは、当該
チャンバ内で1つ以上の処理ステップに対して単一の準
最適温度に保つこともできる。
【0009】従って、ウェーハ表面温度をチャンバ温度
から独立して制御する能力が必要とされている。
【0010】図1(a)及び(b)は、それぞれ、理想
化された集積回路の断面と、代表的な実物の集積回路の
断面を示す。図1(a)と(b)の比較から分かるよう
に、実際の集積回路の形状は直線的又は平担ではない。
これにより、実際の集積回路の電気的特性が設計パラメ
ータから外れ、回路の挙動に悪影響が生じることがあ
る。
【0011】更に、ウェーハの段付き表面のために、溝
の外側コーナーと上部壁に盛上り(build-up)が生じ
る。この盛上りは、溝を横断してこれを閉鎖し、その基
部にボイドを形成しうるオーバーハング(overhang)の
原因となる。また、壁の間の間隔が小さい場合(例えば
1.6μm未満)、壁の間の領域における溝フロア部
で、堆積される金属層はより薄くなる。堆積膜の形状追
従性を計るひとつのパラメータは底部ステップカバレッ
ジであり、この底部ステップカバレッジは、バイア(vi
a)又はコンタクトホールの底部の膜厚をウェーハ表面
の膜厚で除した比として定義される。ステップカバレッ
ジが低いと、バイアの不十分な充填の原因となるオーバ
ーハングが起こる。
【0012】この状態を図2(a)及び(b)に示す。
図示されるように、半導体ウェーハ10は、金属層堆積
前の処理中にその表面に形成された溝を有している。こ
の溝内の材料堆積は不均一であり、溝は完全には充填さ
れていない。それよりも、溝は、その底部で材料18の
薄い層を有しているのに対し、その上部壁は厚くなって
いる。堆積が続けられるにつれて、両壁の盛上り部分は
互いの方向に「成長」して、溝の底部へのプロセスガス
の移動が減じられ、これにより溝底部への材料の堆積が
更に減少する。盛上り部分は結局、接触して溝の未充填
内部を閉じ、溝12中にボイド20を形成させ、これに
よりメタライゼーションステップ中の溝の金属充填が妨
げられる。たとえ溝が盛上り部分によって閉鎖されない
場合でも、不完全なステップカバレッジによって、図2
(b)に示すように、後続のメタライゼーションステッ
プ中に「キーホール」21が形成される可能性がある。
【0013】図2(a)及び(b)に示す問題は、PV
Dプロセスに共通するものである。しかし、この問題
は、CVDプロセスでも起こる可能性がある。CVDプ
ロセスにおける堆積速度は、ウェーハ表面の温度に大き
く依存する。一般的に、表面温度が高い程、堆積速度は
大きい。CVDプロセスにおいて、高い底部ステップカ
バレッジを達成するために、チャンバ温度を理想温度よ
り高い温度に(堆積前又は堆積後のステップ/プロセス
を行うために)保持しなければならない状況では、大部
分のCVD堆積は、溝又はバイア/ホールの上部で起こ
る。底部では、堆積不足が起こり、図2(a)及び
(b)に示される構造をもたらす。
【0014】CVD堆積速度を遅くするためにウェーハ
温度を低下させることは有用であるが、これは、堆積前
後のステップのためには必ずしも実際的ではない。
【0015】プラズマ衝撃のようないくつかのプロセス
は温度変化に敏感であり、結果は処理中の基板温度に大
きく依存し、堆積前後の処理ステップは、基板温度に影
響を及ぼす支配的要因となる。
【0016】従って、半導体処理装置におけるウェーハ
表面温度の制御及び安定化、特に、堆積前後のプロセス
に悪影響を与えない制御及び安定化を改良するための方
法及び装置が必要とされている。
【0017】
【発明の概要】本発明は、半導体ウェーハ上に形成され
る薄膜の改良に関する。より詳細には、ウェーハ表面温
度の改良された制御及び安定化によって、半導体処理チ
ャンバ内で堆積される薄膜の特性を改良するための方法
及び装置に関する。
【0018】従って、本発明は、要するに、基板上に薄
膜を堆積させるとともに、基板温度を制御しかつ安定化
させてその最適レベルに保持することによって堆積品質
を改善する装置及び方法を提供する。更に、本発明は、
チャンバの温度を変化させる必要もなく、ウェーハの表
面温度を急速に変化させる能力を提供する。
【0019】具体例によって以下に説明すると、ウェー
ハ形状の基板は、CVDチャンバ内の基板サポート上に
載置され、チャンバがパージされた後、そのチャンバ及
び基板サポートは、抵抗ヒーター、赤外線ランプ又は他
の加熱手段を用いて操作温度まで昇温される。ウェーハ
上には、実施されるプロセスに対して望ましい温度まで
その表面を冷却するために、ヘリウム(He)や水素
(H2)等の高い熱伝導率を持つガスが通される。次い
で、ウェーハ表面の温度を安定化して表面温度の変動を
減少させるように流量が調節される。チャンバ内には処
理ガスが導入され、ウェーハ上への堆積が開始される。
正しいウェーハ表面温度が維持されると、堆積される膜
のステップカバレッジ及び形状追従性が改良される。
【0020】上述した例を更に延長すると、堆積ステッ
プに続いて、プラズマ衝撃のような処理後ステップが行
なわれる。この場合、プロセスは、異なる処理ガスの組
合せで、異なる所望温度で行なわれる。その所望温度
は、プラズマの反応性を高めるばかりでなく、長期間に
わたるプロセスの安定性を与える。
【0021】堆積ステップは、当該堆積ステップと異な
る温度を必要とする堆積前ステップによって先行される
場合もある。プロセスに適した冷却ガスが、ウェーハ表
面を所望温度にする流量で導入される。温度が安定する
ように流量が調節されて堆積前プロセスが開始される。
【0022】このような方法で、異なる最適プロセス温
度をもつ多重プロセスが、チャンバ及び基板サポートの
温度を変更する必要もなく同一チャンバ内で実行するこ
とができる。これにより、別のチャンバへのウェーハ移
送から生じる過渡時間が最小にされると共に、移送中の
汚染の可能性が低減される。更に、チャンバ温度及び基
板サポート温度が変更及び安定化されるのを待機するこ
とによる過渡時間が短縮される。
【0023】このように、本発明は、高い熱伝導率を持
つガスを利用して、ウェーハ表面温度を制御し、同一チ
ャンバ内で多重プロセスが実行されることを可能にしつ
つ改良された表面温度制御及び安定化を与えることによ
って、CVD及び他の膜形成を強化する。
【0024】
【詳細な説明】
【概要】概略的に言うと、本発明は、熱CVD処理の直
前にウェーハの表面温度を下げるかさもなければ制御す
るために水素やヘリウム等の高い熱伝導率を持つガスを
用いることに基づくものである。ウェーハの表面温度を
制御しかつ安定化させ、ウェーハを、実行されるプロセ
スについての所望温度に維持するには、水素等の冷却ガ
スの流れが用いられる。このようにして、本発明は、ウ
ェーハの温度を局所的に制御し、過渡時間の短縮という
付随的利点を与え、堆積による底部ステップカバレッジ
及び形状追従性を改善し、堆積前後のプロセスによる処
理結果を改良する。
【0025】本発明は、昇温状態に維持しなければなら
ない環境において、いかなる理由であってもウェーハ温
度を局所的に制御するのに用いることができる。冷却ガ
ス及びその流量は、同一チャンバ内の異なるプロセスに
合わせて変更もでき、従って、単一のチャンバ内におい
て、各プロセスに対して異なるウェーハ表面温度で多重
連続プロセスを実行することができる。別のチャンバへ
のウェーハ移送やチャンバ温度の変更に要する過渡時間
は最小化され、プロセスは、改善された結果を得るため
に最適温度で実行することができる。更に、単一のチャ
ンバ内で多重プロセスを行うことができるので、チャン
バ間のウェーハ移送に頻繁に伴われる粒子汚染が削減さ
れる。
【0026】次に、本発明を熱CVD処理装置に適用し
て説明するが、本発明の原理及び方法は、ウェーハ表面
温度の制御が望まれる他種類の処理に適用できることが
理解されるべきであろう。
【0027】
【装置】図3(a)、3(b)、図4及び図5は、本発
明の一実施態様におけるCVD装置の幾つかの例をより
詳細に示すものである。
【0028】図3(a)に示すように、半導体ウェーハ
処理装置110は処理チャンバ112を備えている。こ
のチャンバ内には、陽極処理アルミニウムサセプタ11
6上に半導体ウェーハ114が支持され、このサセプタ
は、従来からあるアルミナセラミック支持プレート11
8によって支持されている。支持プレート118、サセ
プタ116及びウェーハ114の結合体は、アルミナ製
の片持式支持アーム122の自由端120に支持され
る。支持アーム122の固定端124は、略垂直な可動
ステム126に取り付けられ、そのステムは、変位機構
128の作動によって垂直に変位可能となっている。チ
ャンバ112及びその内容物は、一般的な石英窓132
を介してチャンバ112内部を照射する一般的なランプ
130によって加熱されるが、抵抗加熱される基板サポ
ート(図示せず)が用いられてもよい。装置110は更
に、従来方法でサセプタやヒーターペデスタルの温度を
検知する(従ってウェーハ温度を測定する)温度測定手
段140を備えている。
【0029】更に、チャンバ112内の圧力を減少させ
るために真空ポンプ157が用いられる。サセプタ11
6の上方にシャワーヘッド136が配置される。このシ
ャワーヘッド136には、コンピュータの形態をなすガ
スコントローラ50で制御されるガスパネル52から、
通常はガス状のパージ用流体、冷却用流体及び処理用流
体が供給される。
【0030】図3(a)に戻って説明すると、ガスパネ
ルコントローラ50によって、ガスパネル52は、パー
ジガスをシャワーヘッド136を通してチャンバ112
に供給する。その後、本発明により、ガスパネルコント
ローラ50によって、ガスパネル52は、水素やヘリウ
ム等の冷却ガスをシャワーヘッド136に供給する。こ
れらのガスは、ポンプ157によってチャンバ112か
ら排気される。CVD操作中、チャンバ112内には、
TDMAT等の膜形成前駆体ガスを運ぶ処理ガスがシャ
ワーヘッド136を通して導入され、加熱されたウェー
ハ114まで移送される。これによって、ウェーハ11
4の上面に材料の薄膜が堆積する。堆積副生成物を伴う
キャリアガスは、ポンプ157によってチャンバから排
気される。
【0031】更に、異なるウェーハ表面温度の処理操作
が要求される場合、ガスパネルコントローラ50によっ
て、ガスパネル52は、必要な流量及び必要な種類の冷
却ガスをシャワーヘッド136に供給する。その後、流
れは、所望の温度を維持するよう調節され、更なる処理
ガスがシャワーヘッド136に供給される。例えば、図
3(b)の装置においてプラズマ衝撃が堆積と交互に行
われてもよい。
【0032】図3(b)の装置は、図3(a)の装置と
類似しているが、プラズマで使用するために若干変更さ
れている。処理チャンバ112はアースに接続され、シ
ャワーヘッド136は絶縁体(図示せず)によってチャ
ンバ112と電気的に絶縁されている。シャワーへッド
136及びサセプタ116は、その両者の間に、電力の
分割も行うマッチング回路145を介して高周波電源1
42に電気的に接続されている。この装置の更なる詳細
は、先に引用した米国特許出願第08/567,461
号及び第08/498,990号により理解できる。
【0033】堆積終了後で堆積膜のプラズマ衝撃の開始
前に、ウェーハ114の温度をプラズマ衝撃プロセスの
最適温度まで上げることを可能とするために、ガスの流
量及び種類が調整される。一旦所望のウェーハ表面温度
に達すると、ウェーハ114を一定温度に維持するよう
に冷却ガスの流れが調整され、その後プラズマ衝撃が開
始される。プラズマ衝撃中、プラズマガス、例えば窒
素、水素、アルゴン及び他の希ガスの組合せが、ガスパ
ネルコントローラ50の制御下でガスパネル52によっ
てシャワーヘッド136に供給される。
【0034】図3(c)は、若干異なる処理チャンバ1
12と共に、ガスパネル52をより詳しく示すものであ
る。このガスパネル52は、リアクタ110の操作に用
いられるガス用のいくつかの供給装置を含む。図には4
個のガス供給装置24、26、28、34が示されてい
るが、アルゴン、塩素、ヘリウム、水素、窒素、シラン
及びTDMATのような所望のガスを供給するために、
如何なる数のガス供給装置が用いられてもよい。処理ガ
スは、水素、ヘリウム、アルゴン又は窒素のようなキャ
リヤガスと混合されてもよい。ガスパネルコントローラ
50は、ガスパネル52に接続され、常時閉(NC)エ
アバルブを作動させてそれぞれのガス流をオン・オフす
る。
【0035】ヘリウム等のガスが、フィルタ24a及び
手動バルブ24bを通して、ガス供給装置24からマス
フローコントローラ24cまで供給される。次いでこの
ガスは、ガスパネルコンローラ50によって制御される
と共にチャンバ112の方向の流れだけを許容するNC
エアバルブ24を通過する。ガスはシャワーヘッド13
6の孔20を通ってチャンバに入る。他のガスは、他の
ガス供給装置26、28及び34から同様の方法で供給
される。ガスパネル52からのガスの流れは、バルブ3
2で遮断することができる。
【0036】薄膜を更に改良するために、堆積をプラズ
マ衝撃とともに繰り返してもよい。次に、高熱伝導率の
ガス流量は、前述したような堆積プロセスに最適なウェ
ーハ表面温度をもたらすように調整されてもよい。この
ようにして、膜は、連続的に堆積されかつプラズマ衝撃
を受けたサブフィルムから成長することができる。
【0037】
【使用法】非制限的な例によって、本発明の方法及び本
装置の使用について、窒化チタン膜の熱CVD堆積、及
び固有抵抗を低下させかつ化学的安定性を改善するため
の窒素/水素高周波プラズマによる堆積膜の堆積後プラ
ズマ処理により説明する。このプロセスは、以下CVD
TiNxPプロセスと称することとし、このプロセス
を実施するのに適した装置は、アプライドマテリアルズ
社(Applied Materials)製のプリシジョン5000(P
recision 5000)である。アプライドマテリアルズ社製
センチュラ(Centura)チャンバ又はエンデュラ(Endur
a)チャンバも適当である。しかし、本発明は、専用チ
ャンバにおける単一プロセス又は単一チャンバやマルチ
チャンバにおける多重プロセスとして行う他の装置及び
他種類のプロセスに対しても同様に適していることは当
業者であれば自明であろう。
【0038】図4は、プラズマ衝撃での2サイクルのC
VD TiNプロセス用のプロセス処理表を示すもので
ある。標準の8インチウェーハプロセスにおいては、処
理装置において通常のようにウェーハ移送ブレード(図
示せず)によってウェーハ114がチャンバ112内に
移送される。チャンバ112は、アルゴン、窒素及びヘ
リウム等のパージガスを用いた従来からある方法でパー
ジされる。チャンバ112及びサセプタ116は450
℃まで加熱される。これは、後のプラズマ衝撃ステップ
に通常的に要求される温度である。次いで、ガスパネル
コントローラ50がガスパネル52を作動させて800
sccmのヘリウム(He)ガスを供給し、ウェーハ表
面温度を350〜370℃まで冷却する。このチャンバ
112には400sccmのアルゴンパージガスが供給
される。所望温度に達すると、ヘリウムの流量は200
sccmまで低下され、ヘリウムキャリアガスを伴った
TDMATが200sccmの流量で導入される。TD
MATは、加熱されたウェーハ表面と接触すると、分解
してウェーハ114上に窒化チタンを堆積させる。
【0039】堆積終了時、ガスパネルコントローラ50
は、ヘリウムとアルゴンガスの流れを遮断して、600
sccmの窒素ガスとともに600sccmの水素ガス
の供給を開始する。ウェーハ114の表面温度は390
〜410℃まで上昇させることが可能である。これらの
ガスはプラズマイグニションにも使用され、堆積層のプ
ラズマ衝撃は、高周波電源142を作動させて高周波電
力をシャワーヘッド134及びサセプタ116に供給す
ることによって開始される。
【0040】プラズマ衝撃が完了すると、水素又はヘリ
ウムガスの流量は800sccmに増加され、アルゴン
パージガスは400sccmで供給される。ウェーハ表
面温度は前述したように350〜370℃まで低下され
る。堆積中、このウェーハ表面温度を維持するために、
水素ガスの流量は200sccmに減少され、TDMA
Tは、ヘリウムキャリアガスと共に200sccmで導
入される。堆積が完了すると、ガスパネルコントローラ
50により、水素の流れは600sccmまで増加さ
れ、窒素は600sccmで流され、アルゴン及び/又
はヘリウムの流れは遮断される。ウェーハ表面温度は3
90〜400℃まで高められる。次いで、プラズマ衝撃
が開始される。続いて、これらのプロセス堆積及び/又
はプラズマ衝撃ステップが反復して行われ、その後、チ
ャンバ112がパージされてウェーハ114が取り外さ
れる。全ステップ中、たとえウェーハ表面温度がガス流
の冷却効果によって相当に変化しても、サセプタ温度は
450±約2℃のまま維持される。
【0041】前述したことから、本発明の方法は、ウェ
ーハ表面温度を、実施されるプロセスにとって望ましい
温度に維持するのに用いることができるのは明らかであ
る。また、ガス種及びガス流量の多くの変更も可能であ
ることは明らかなはずである。例えば、窒素を冷却ガス
として使用することもできるだろう。もっとも、熱伝導
率が高いことからヘリウムガスや水素ガスの方が好まし
い。図5に、水素、ヘリウム、窒素及びアルゴンの熱伝
導率をグラフで示す。
【0042】図6(a)には、2ないし3のアスペクト
比(幅に対する深さの比)を有する0.4〜0.5μm
のコンタクトホール/バイアホールをもったウェーハに
対するCVD TiNxPプロセスにおける底部ステッ
プカバレッジをサセプタ温度の関数として示すグラフが
示されている。3本のラインがプロットされており、そ
のうちの第1のライン(ライン200)は、堆積前に、
400sccmの窒素ガスを10秒間流した後、350
sccmの窒素及び150sccmのヘリウムと共にT
DMATの堆積を行った場合を示す。第2、第3のライ
ン202、204は、それぞれ第1ライン200で表さ
れたものの改良を示す。ライン202は、堆積前に80
0sccmの水素を20秒間流した後、200sccm
の窒素及び200sccmのヘリウムとともに堆積を行
うプロセスを示す。第3のラインは、最良の結果であ
り、204で示され、堆積前に800sccmの水素を
20秒間流した後、200sccmの水素及び200s
ccmのヘリウムとともに堆積を行ったプロセスを示
す。
【0043】図6(a)から分かるように、図示される
従来技術のプロセスでは、バイアのステップカバレッジ
は、サセプタ温度の増加につれて著しく低下する。従っ
て、プラズマ衝撃のような最適温度の高い別のプロセス
を同一チャンバ内で実行することを希望する場合、従来
技術の方法は、一方のプロセスから良好な結果を得るた
めに、他方のプロセスにステップカバレッジの犠牲を強
いるかもしれない。例えば、CVD TiNxPプロセ
スでは、450〜460℃のサセプタ温度でプロセスの
安定性が得られることが分かっている。しかし、この温
度範囲内では、膜の底部ステップカバレッジは、25%
ないし45%の範囲である。ステップカバレッジを70
〜75%まで増加させるためにサセプタ温度を420℃
まで低下させると、プラズマプロセスを安定化すること
ができない。
【0044】これと対照的に、ウェーハ表面温度の冷却
のためにより高い熱伝導率のガスを使用する本発明のプ
ロセスでは、堆積前のステップでHe又はH2を使用
し、堆積ステップで希釈ガスとしてN2を使用してお
り、450℃のサセプタ温度でも、ステップカバレッジ
は約70%である。堆積ステップにおける希釈ガスとし
てH2又はHeを使ってプロセスが実施される場合、ス
テップカバレッジは450℃のサセプタ温度で約80%
になる。図6(b)は、様々なガス及び様々な流量で得
られたステップカバレッジを示す表である。この表から
分かるように、最大のステップカバレッジは、堆積前ス
テップ中に1600sccmの水素を使い、堆積中に、
キャリアガスとして300sccmのヘリウム及び希釈
剤として100sccmの水素を使った場合に達成され
る。これらの改良は、ウェーハの表面温度をサセプタ温
度と異なる温度に維持する能力に起因する。コンタクト
ホール/バイアホールの底部と壁との間にあるコーナー
のステップカバレッジ及び形状追従カバレッジが高いこ
とが図7によって示されている。図7は本発明のウェー
ハ表面温度制御プロセスを使って堆積したCVD Ti
NxP膜のSEM(走査電子顕微鏡)写真であり、ここ
では80%のステップカバレッジが得られた。
【0045】図8(a)は、本発明による水素及びヘリ
ウムのような熱伝導率の高いガスを用いたウェーハ表面
温度のサイクルを示すものである。谷部は、堆積ステッ
プ中の温度であり、ピークは、プラズマ衝撃ステップ中
の温度である。図8(a)及び(b)のグラフに示され
るように、熱伝導率の高い冷却ガスを使用すると、表面
温度が約25〜30℃だけ低下されて355〜365℃
になると共に、図示される期間にわたって表面温度が1
℃以内に安定化される。ウェーハ表面温度の測定は、ウ
ェーハ表面の中央部(C)、右上部(TR)、左上部
(TL)、右下部(BR)及び左下部(BL)で行っ
た。温度の変動は、ウェーハ表面全体で5℃以内であっ
た。
【0046】ウェーハ表面温度が比較的低く、均一かつ
安定であると、堆積中のステップカバレッジが改善され
る。これは、化学的気相成長の動力学、及び反応速度が
温度と共に増加するという事実による。高温において
は、処理ガスは急速に反応し、コンタクトホール/バイ
アホールの表面領域及び上部領域に材料の大部分を堆積
させる。ガスがホールの底に達するまでに、前駆体ガス
は大方消耗されて、底部では相対的にほとんど堆積が起
こらない。ウェーハ表面の温度を下げる冷却ガスを使用
すると、ホールの上部領域における処理ガスの反応速度
は低下して、ホールの底部でより大きな材料運搬流(tr
ansport flux)が起こる。実際に、これによって、単に
サセプタの温度を下げることよりもステップカバレッジ
が向上するのかもしれない。というのは、ウェーハの上
部と下部の間に、より大きな熱勾配が発生して底部での
反応速度を増加させるからである。
【0047】このようにして、本発明によって達成され
た窒化チタンの改良は、図9のグラフで分かる。図9
は、厚さ200オングストロームの窒化チタン膜を堆積
した500枚のウェーハロット(wafer batch)の結果
を示すものである。ウェーハ上の面積抵抗(sheet resi
stivity)は250〜350μΩ−cmの範囲にあるの
に対し、ウェーハ上の面積抵抗の不均一性は2〜3.5
%の範囲にあり、ウェーハ間の面積抵抗変動は約3%
(1シグマ)である。
【0048】前述したことから分かるように、CVD
TiNxPプロセスに本発明を適用することにより、堆
積温度の安定化、ステップカバレッジ、ウェーハ上の均
一性、及びウェーハ間の再現性が改良されることとな
る。このように半導体の製造品質が向上され、このプロ
セスは0.35μm未満(sub-0.35)の集積回路の製造
に使用することができる。もっと一般的には、本発明の
ウェーハ表面温度制御は、良好なプロセス結果を得るた
めにウェーハ表面温度の制御が望まれる如何なるプロセ
スにも使用することができる。本発明は更に、異なる最
適温度を持つ多重プロセスを利用する用途に使用して、
ウェーハ表面温度を、実施されるプロセスに応じた様々
なレベルに維持することができる。
【0049】従って、本発明には、異なる最適プロセス
温度を持つ多重プロセスが、チャンバ及び基板サポート
の温度を変更する必要もなく、同一チャンバ内で実行で
きる機会を提供する利点がある。これにより、別のチャ
ンバへの移送から生じる過渡時間が最小にされると共
に、移送中の汚染の可能性が低減される。更に、チャン
バ及び基板サポートの温度が変更及び安定化されるのを
待機することによる過渡時間が短縮される。
【0050】
【結論】CVD堆積膜のプラズマ衝撃によって本発明を
説明したが、当業者であれば、本発明が、ウェーハ表面
温度の制御を望む如何なるプロセスにも適用できること
は明らかであろう。
【0051】上述したように本発明を特定の実施例によ
って説明したが、その変更及び修正は、当業者にとって
十分に明らかであると思われる。従って、特許請求範囲
は、本発明の真の精神及び範囲内の全ての変更及び修正
を含むものと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、理想化された半導体デバ
イスの断面及び代表的な半導体デバイスの断面を示す断
面図である。
【図2】(a)は、溝を有する基板上に層が堆積するの
を示す断面図であり、(b)は、溝のメタライゼーショ
ンを示す断面図である。
【図3(a)】本発明による処理チャンバの概略図であ
る。
【図3(b)】本発明による別の処理チャンバの概略図
である。
【図4】プラズマ衝撃と交互に行われる2サイクルのC
VD TiN堆積用のプロセス処理表である。
【図5】様々なガスの熱伝導率を温度の関数として示す
グラフである。
【図6(a)】異なる底部ステップカバレッジ対サセプ
タ温度のグラフである。
【図6(b)】異なるキャリアガス及び希釈ガスの流
量、並びに異なるガス種の利用に対するステップカバレ
ッジの依存性を示す表である。
【図7】本発明の使用による底部ステップカバレッジの
改良を示すバイアの総断面である。
【図8】(a)及び(b)は、本発明の方法を用いた典
型的なプロセス中のウェーハ表面温度の変化を示すグラ
フである。
【図9】多数のウェーハに対するプロセス安定性を示す
グラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 薄膜の改良堆積法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【発明の分野】本発明は、半導体ウェーハ上に形成され
る薄膜の改良に関する。より詳細には、ウェーハ表面温
度の制御及び安定化の改良によって、半導体処理チャン
バ内で堆積される薄膜の特性を改良する方法及び装置に
関する。
【0002】
【背景】半導体デバイスの製造は、半導体ウェーハ上に
様々な材料の層を堆積させることを要する。これは通
常、処理装置の堆積チャンバ内で行なわれる。ウェーハ
上に諸材料からなる層を堆積させる方法には、化学的気
相成長(CVD)、蒸着、エピタキシー、スパッタリン
グ等の幾つかの方法がある。堆積される材料には、シリ
コン、二酸化シリコン、アルミニウム、チタン及び窒化
チタンがある。
【0003】チップ密度が高まり、半導体プロセスが縮
む(shrink)につれて、製造品質は益々重要となる。特
に、所望の電気的特性や障壁品質を達成するためには、
堆積膜の組成、構造及び安定性は、注意深く制御されな
ければならない。これは、半導体ウェーハ処理における
窒化チタン(TiN)薄膜の形成に関する考察により説
明できる。
【0004】窒化チタン膜はCVDプロセスによって製
作され、Ti(NR24、つまりテトラキス(ジアルキ
ルアミド)チタン(ここでRはアルキル基)等の有機金
属チタン化合物を始動物質とする。例えば、Ti(N
(CH324の化学式を持つテトラキス(ジメチルア
ミド)チタン(TDMAT)を用いるのが一般的であ
る。この化合物は容易に分解して、約0.1ないし10
0Torrの真空下で、比較的低温の200〜600℃
で窒化チタンを堆積させる。従って、TDMATは、上
記の温度、圧力が一般的となっているCVDチャンバ内
の窒化チタンの熱堆積に適している。
【0005】代替として、遠隔に発生した反応種(reac
tive species)、例えばアンモニア、窒素、水素又はヒ
ドラジンからのフリーラジカルと化合物を反応させるこ
とによって、窒化チタン膜を堆積してもよい。また、反
応及びその後の堆積を促がすのにプラズマを用いるプラ
ズマ強化CVD(PECVD)プロセスで膜を堆積する
こともできる。このプロセスは、PECVDがプラズマ
からの荷電粒子のエネルギーを利用して反応を開始させ
るのに対し、熱CVDプロセスは基板の温度上昇を利用
して反応を開始させる点で、熱CVDプロセスと区別で
きる。
【0006】窒化チタン膜の熱CVD堆積には、堆積速
度が良好であり、段付き形状部の形状追従性(conforma
lity)及び被覆性(coverage)が良好であり、欠陥密度
が低いという利点があり、その結果、窒化チタン層は優
れた障壁特性を有することとなる。しかしながら、TD
MATを用いるようなプロセスにおいては、窒化チタン
膜の固有抵抗は高くかつ不安定であるので、固有抵抗を
低下させかつ安定化させるための堆積後処理、例えばプ
ラズマ衝撃(plasma bombarding)が必要となる。この
プラズマ衝撃は、米国特許出願第08/339,521
号、第08/567,461号、および第08/49
8,990号に記載され、その内容は本明細書に引用し
て組み入れられる。このプラズマ衝撃プロセスにおいて
は、ウェーハ上の膜は、イオンを含むプラズマ雰囲気に
曝される。次いで、これらのイオンは電場又は磁場によ
ってプラズマの外へ加速されて膜面/ウェーハ面を打撃
する。これらの衝撃イオンは、自ら膜の中に埋没し、お
よび/または「アニーリング」型の作用で膜を打撃す
る。これらの事象のいずれか一方、または両方によって
膜の品質は実質的に改良される。
【0007】熱CVD堆積とともに他の種類のプロセス
を使うこともできる。上記プラズマ衝撃プロセスにはよ
くあることだが、このプロセスは、単一のCVD堆積チ
ャンバ内で連続堆積ステップと交互に行うことができ
る。これによってチャンバからチャンバへのウェーハ移
送をする必要がなくなり、製造装置の信頼性及び生産性
が向上するとともに、粒子汚染の可能性も減少する。
【0008】このようなプラズマ衝撃プロセスは、堆積
プロセスに理想的なウェーハ表面温度とはかなり異なる
最適操作温度を有するかもしれない。このことにより、
チャンバの安定条件下で、異なる処理ステップでのウェ
ーハ温度を良好に制御することが必要となる。ウェーハ
表面とチャンバ条件の折衷的な温度制御を行うと、処理
品質に悪影響が生じる。代替として、チャンバは、当該
チャンバ内で1つ以上の処理ステップに対して単一の準
最適温度に保つこともできる。
【0009】従って、ウェーハ表面温度をチャンバ温度
から独立して制御する能力が必要とされている。
【0010】図1(a)及び(b)は、それぞれ、理想
化された集積回路の断面と、代表的な実物の集積回路の
断面を示す。図1(a)と(b)の比較から分かるよう
に、実際の集積回路の形状は直線的又は平担ではない。
これにより、実際の集積回路の電気的特性が設計パラメ
ータから外れ、回路の挙動に悪影響が生じることがあ
る。
【0011】更に、ウェーハの段付き表面のために、溝
の外側コーナーと上部壁に盛上り(build-up)が生じ
る。この盛上りは、溝を横断してこれを閉鎖し、その基
部にボイドを形成しうるオーバーハング(overhang)の
原因となる。また、壁の間の間隔が小さい場合(例えば
1.6μm未満)、壁の間の領域における溝フロア部
で、堆積される金属層はより薄くなる。堆積膜の形状追
従性を計るひとつのパラメータは底部ステップカバレッ
ジであり、この底部ステップカバレッジは、バイア(vi
a)又はコンタクトホールの底部の膜厚をウェーハ表面
の膜厚で除した比として定義される。ステップカバレッ
ジが低いと、バイアの不十分な充填の原因となるオーバ
ーハングが起こる。
【0012】この状態を図2(a)及び(b)に示す。
図示されるように、半導体ウェーハ10は、金属層堆積
前の処理中にその表面に形成された溝を有している。こ
の溝内の材料堆積は不均一であり、溝は完全には充填さ
れていない。それよりも、溝は、その底部で材料18の
薄い層を有しているのに対し、その上部壁は厚くなって
いる。堆積が続けられるにつれて、両壁の盛上り部分は
互いの方向に「成長」して、溝の底部へのプロセスガス
の移動が減じられ、これにより溝底部への材料の堆積が
更に減少する。盛上り部分は結局、接触して溝の未充填
内部を閉じ、溝12中にボイド20を形成させ、これに
よりメタライゼーションステップ中の溝の金属充填が妨
げられる。たとえ溝が盛上り部分によって閉鎖されない
場合でも、不完全なステップカバレッジによって、図2
(b)に示すように、後続のメタライゼーションステッ
プ中に「キーホール」21が形成される可能性がある。
【0013】図2(a)及び(b)に示す問題は、PV
Dプロセスに共通するものである。しかし、この問題
は、CVDプロセスでも起こる可能性がある。CVDプ
ロセスにおける堆積速度は、ウェーハ表面の温度に大き
く依存する。一般的に、表面温度が高い程、堆積速度は
大きい。CVDプロセスにおいて、高い底部ステップカ
バレッジを達成するために、チャンバ温度を理想温度よ
り高い温度に(堆積前又は堆積後のステップ/プロセス
を行うために)保持しなければならない状況では、大部
分のCVD堆積は、溝又はバイア/ホールの上部で起こ
る。底部では、堆積不足が起こり、図2(a)及び
(b)に示される構造をもたらす。
【0014】CVD堆積速度を遅くするためにウェーハ
温度を低下させることは有用であるが、これは、堆積前
後のステップのためには必ずしも実際的ではない。
【0015】プラズマ衝撃のようないくつかのプロセス
は温度変化に敏感であり、結果は処理中の基板温度に大
きく依存し、堆積前後の処理ステップは、基板温度に影
響を及ぼす支配的要因となる。
【0016】従って、半導体処理装置におけるウェーハ
表面温度の制御及び安定化、特に、堆積前後のプロセス
に悪影響を与えない制御及び安定化を改良するための方
法及び装置が必要とされている。
【0017】
【発明の概要】本発明は、半導体ウェーハ上に形成され
る薄膜の改良に関する。より詳細には、ウェーハ表面温
度の改良された制御及び安定化によって、半導体処理チ
ャンバ内で堆積される薄膜の特性を改良するための方法
及び装置に関する。
【0018】従って、本発明は、要するに、基板上に薄
膜を堆積させるとともに、基板温度を制御しかつ安定化
させてその最適レベルに保持することによって堆積品質
を改善する装置及び方法を提供する。更に、本発明は、
チャンバの温度を変化させる必要もなく、ウェーハの表
面温度を急速に変化させる能力を提供する。
【0019】具体例によって以下に説明すると、ウェー
ハ形状の基板は、CVDチャンバ内の基板サポート上に
載置され、チャンバがパージされた後、そのチャンバ及
び基板サポートは、抵抗ヒーター、赤外線ランプ又は他
の加熱手段を用いて操作温度まで昇温される。ウェーハ
上には、実施されるプロセスに対して望ましい温度まで
その表面を冷却するために、ヘリウム(He)や水素
(H2)等の高い熱伝導率を持つガスが通される。次い
で、ウェーハ表面の温度を安定化して表面温度の変動を
減少させるように流量が調節される。チャンバ内には処
理ガスが導入され、ウェーハ上への堆積が開始される。
正しいウェーハ表面温度が維持されると、堆積される膜
のステップカバレッジ及び形状追従性が改良される。
【0020】上述した例を更に延長すると、堆積ステッ
プに続いて、プラズマ衝撃のような処理後ステップが行
なわれる。この場合、プロセスは、異なる処理ガスの組
合せで、異なる所望温度で行なわれる。その所望温度
は、プラズマの反応性を高めるばかりでなく、長期間に
わたるプロセスの安定性を与える。
【0021】堆積ステップは、当該堆積ステップと異な
る温度を必要とする堆積前ステップによって先行される
場合もある。プロセスに適した冷却ガスが、ウェーハ表
面を所望温度にする流量で導入される。温度が安定する
ように流量が調節されて堆積前プロセスが開始される。
【0022】このような方法で、異なる最適プロセス温
度をもつ多重プロセスが、チャンバ及び基板サポートの
温度を変更する必要もなく同一チャンバ内で実行するこ
とができる。これにより、別のチャンバへのウェーハ移
送から生じる過渡時間が最小にされると共に、移送中の
汚染の可能性が低減される。更に、チャンバ温度及び基
板サポート温度が変更及び安定化されるのを待機するこ
とによる過渡時間が短縮される。
【0023】このように、本発明は、高い熱伝導率を持
つガスを利用して、ウェーハ表面温度を制御し、同一チ
ャンバ内で多重プロセスが実行されることを可能にしつ
つ改良された表面温度制御及び安定化を与えることによ
って、CVD及び他の膜形成を強化する。
【0024】
【詳細な説明】
【概要】概略的に言うと、本発明は、熱CVD処理の直
前にウェーハの表面温度を下げるかさもなければ制御す
るために水素やヘリウム等の高い熱伝導率を持つガスを
用いることに基づくものである。ウェーハの表面温度を
制御しかつ安定化させ、ウェーハを、実行されるプロセ
スについての所望温度に維持するには、水素等の冷却ガ
スの流れが用いられる。このようにして、本発明は、ウ
ェーハの温度を局所的に制御し、過渡時間の短縮という
付随的利点を与え、堆積による底部ステップカバレッジ
及び形状追従性を改善し、堆積前後のプロセスによる処
理結果を改良する。
【0025】本発明は、昇温状態に維持しなければなら
ない環境において、いかなる理由であってもウェーハ温
度を局所的に制御するのに用いることができる。冷却ガ
ス及びその流量は、同一チャンバ内の異なるプロセスに
合わせて変更もでき、従って、単一のチャンバ内におい
て、各プロセスに対して異なるウェーハ表面温度で多重
連続プロセスを実行することができる。別のチャンバへ
のウェーハ移送やチャンバ温度の変更に要する過渡時間
は最小化され、プロセスは、改善された結果を得るため
に最適温度で実行することができる。更に、単一のチャ
ンバ内で多重プロセスを行うことができるので、チャン
バ間のウェーハ移送に頻繁に伴われる粒子汚染が削減さ
れる。
【0026】次に、本発明を熱CVD処理装置に適用し
て説明するが、本発明の原理及び方法は、ウェーハ表面
温度の制御が望まれる他種類の処理に適用できることが
理解されるべきであろう。
【0027】
【装置】図3、図4、図6及び図7は、本発明の一実施
態様におけるCVD装置の幾つかの例をより詳細に示す
ものである。
【0028】図3に示すように、半導体ウェーハ処理装
置110は処理チャンバ112を備えている。このチャ
ンバ内には、陽極処理アルミニウムサセプタ116上に
半導体ウェーハ114が支持され、このサセプタは、従
来からあるアルミナセラミック支持プレート118によ
って支持されている。支持プレート118、サセプタ1
16及びウェーハ114の結合体は、アルミナ製の片持
式支持アーム122の自由端120に支持される。支持
アーム122の固定端124は、略垂直な可動ステム1
26に取り付けられ、そのステムは、変位機構128の
作動によって垂直に変位可能となっている。チャンバ1
12及びその内容物は、一般的な石英窓132を介して
チャンバ112内部を照射する一般的なランプ130に
よって加熱されるが、抵抗加熱される基板サポート(図
示せず)が用いられてもよい。装置110は更に、従来
方法でサセプタやヒーターペデスタルの温度を検知する
(従ってウェーハ温度を測定する)温度測定手段140
を備えている。
【0029】更に、チャンバ112内の圧力を減少させ
るために真空ポンプ157が用いられる。サセプタ11
6の上方にシャワーヘッド136が配置される。このシ
ャワーヘッド136には、コンピュータの形態をなすガ
スコントローラ50で制御されるガスパネル52から、
通常はガス状のパージ用流体、冷却用流体及び処理用流
体が供給される。
【0030】図3に戻って説明すると、ガスパネルコン
トローラ50によって、ガスパネル52は、パージガス
をシャワーヘッド136を通してチャンバ112に供給
する。その後、本発明により、ガスパネルコントローラ
50によって、ガスパネル52は、水素やヘリウム等の
冷却ガスをシャワーヘッド136に供給する。これらの
ガスは、ポンプ157によってチャンバ112から排気
される。CVD操作中、チャンバ112内には、TDM
AT等の膜形成前駆体ガスを運ぶ処理ガスがシャワーヘ
ッド136を通して導入され、加熱されたウェーハ11
4まで移送される。これによって、ウェーハ114の上
面に材料の薄膜が堆積する。堆積副生成物を伴うキャリ
アガスは、ポンプ157によってチャンバから排気され
る。
【0031】更に、異なるウェーハ表面温度の処理操作
が要求される場合、ガスパネルコントローラ50によっ
て、ガスパネル52は、必要な流量及び必要な種類の冷
却ガスをシャワーヘッド136に供給する。その後、流
れは、所望の温度を維持するよう調節され、更なる処理
ガスがシャワーヘッド136に供給される。例えば、図
4の装置においてプラズマ衝撃が堆積と交互に行われて
もよい。
【0032】図4の装置は、図3の装置と類似している
が、プラズマで使用するために若干変更されている。処
理チャンバ112はアースに接続され、シャワーヘッド
136は絶縁体(図示せず)によってチャンバ112と
電気的に絶縁されている。シャワーへッド136及びサ
セプタ116は、その両者の間に、電力の分割も行うマ
ッチング回路145を介して高周波電源142に電気的
に接続されている。この装置の更なる詳細は、先に引用
した米国特許出願第08/567,461号及び第08
/498,990号により理解できる。
【0033】堆積終了後で堆積膜のプラズマ衝撃の開始
前に、ウェーハ114の温度をプラズマ衝撃プロセスの
最適温度まで上げることを可能とするために、ガスの流
量及び種類が調整される。一旦所望のウェーハ表面温度
に達すると、ウェーハ114を一定温度に維持するよう
に冷却ガスの流れが調整され、その後プラズマ衝撃が開
始される。プラズマ衝撃中、プラズマガス、例えば窒
素、水素、アルゴン及び他の希ガスの組合せが、ガスパ
ネルコントローラ50の制御下でガスパネル52によっ
てシャワーヘッド136に供給される。
【0034】図5は、若干異なる処理チャンバ112と
共に、ガスパネル52をより詳しく示すものである。こ
のガスパネル52は、リアクタ110の操作に用いられ
るガス用のいくつかの供給装置を含む。図には4個のガ
ス供給装置24、26、28、34が示されているが、
アルゴン、塩素、ヘリウム、水素、窒素、シラン及びT
DMATのような所望のガスを供給するために、如何な
る数のガス供給装置が用いられてもよい。処理ガスは、
水素、ヘリウム、アルゴン又は窒素のようなキャリヤガ
スと混合されてもよい。ガスパネルコントローラ50
は、ガスパネル52に接続され、常時閉(NC)エアバ
ルブを作動させてそれぞれのガス流をオン・オフする。
【0035】ヘリウム等のガスが、フィルタ24a及び
手動バルブ24bを通して、ガス供給装置24からマス
フローコントローラ24cまで供給される。次いでこの
ガスは、ガスパネルコンローラ50によって制御される
と共にチャンバ112の方向の流れだけを許容するNC
エアバルブ24を通過する。ガスはシャワーヘッド13
6の孔20を通ってチャンバに入る。他のガスは、他の
ガス供給装置26、28及び34から同様の方法で供給
される。ガスパネル52からのガスの流れは、バルブ3
2で遮断することができる。
【0036】薄膜を更に改良するために、堆積をプラズ
マ衝撃とともに繰り返してもよい。次に、高熱伝導率の
ガス流量は、前述したような堆積プロセスに最適なウェ
ーハ表面温度をもたらすように調整されてもよい。この
ようにして、膜は、連続的に堆積されかつプラズマ衝撃
を受けたサブフィルムから成長することができる。
【0037】
【使用法】非制限的な例によって、本発明の方法及び本
装置の使用について、窒化チタン膜の熱CVD堆積、及
び固有抵抗を低下させかつ化学的安定性を改善するため
の窒素/水素高周波プラズマによる堆積膜の堆積後プラ
ズマ処理により説明する。このプロセスは、以下CVD
TiNxPプロセスと称することとし、このプロセス
を実施するのに適した装置は、アプライドマテリアルズ
社(Applied Materials)製のプリシジョン5000(P
recision 5000)である。アプライドマテリアルズ社製
センチュラ(Centura)チャンバ又はエンデュラ(Endur
a)チャンバも適当である。しかし、本発明は、専用チ
ャンバにおける単一プロセス又は単一チャンバやマルチ
チャンバにおける多重プロセスとして行う他の装置及び
他種類のプロセスに対しても同様に適していることは当
業者であれば自明であろう。
【0038】図6は、プラズマ衝撃での2サイクルのC
VD TiNプロセス用のプロセス処理表を示すもので
ある。標準の8インチウェーハプロセスにおいては、処
理装置において通常のようにウェーハ移送ブレード(図
示せず)によってウェーハ114がチャンバ112内に
移送される。チャンバ112は、アルゴン、窒素及びヘ
リウム等のパージガスを用いた従来からある方法でパー
ジされる。チャンバ112及びサセプタ116は450
℃まで加熱される。これは、後のプラズマ衝撃ステップ
に通常的に要求される温度である。次いで、ガスパネル
コントローラ50がガスパネル52を作動させて800
sccmのヘリウム(He)ガスを供給し、ウェーハ表
面温度を350〜370℃まで冷却する。このチャンバ
112には400sccmのアルゴンパージガスが供給
される。所望温度に達すると、ヘリウムの流量は200
sccmまで低下され、ヘリウムキャリアガスを伴った
TDMATが200sccmの流量で導入される。TD
MATは、加熱されたウェーハ表面と接触すると、分解
してウェーハ114上に窒化チタンを堆積させる。
【0039】堆積終了時、ガスパネルコントローラ50
は、ヘリウムとアルゴンガスの流れを遮断して、600
sccmの窒素ガスとともに600sccmの水素ガス
の供給を開始する。ウェーハ114の表面温度は390
〜410℃まで上昇させることが可能である。これらの
ガスはプラズマイグニションにも使用され、堆積層のプ
ラズマ衝撃は、高周波電源142を作動させて高周波電
力をシャワーヘッド134及びサセプタ116に供給す
ることによって開始される。
【0040】プラズマ衝撃が完了すると、水素又はヘリ
ウムガスの流量は800sccmに増加され、アルゴン
パージガスは400sccmで供給される。ウェーハ表
面温度は前述したように350〜370℃まで低下され
る。堆積中、このウェーハ表面温度を維持するために、
水素ガスの流量は200sccmに減少され、TDMA
Tは、ヘリウムキャリアガスと共に200sccmで導
入される。堆積が完了すると、ガスパネルコントローラ
50により、水素の流れは600sccmまで増加さ
れ、窒素は600sccmで流され、アルゴン及び/又
はヘリウムの流れは遮断される。ウェーハ表面温度は3
90〜400℃まで高められる。次いで、プラズマ衝撃
が開始される。続いて、これらのプロセス堆積及び/又
はプラズマ衝撃ステップが反復して行われ、その後、チ
ャンバ112がパージされてウェーハ114が取り外さ
れる。全ステップ中、たとえウェーハ表面温度がガス流
の冷却効果によって相当に変化しても、サセプタ温度は
450±約2℃のまま維持される。
【0041】前述したことから、本発明の方法は、ウェ
ーハ表面温度を、実施されるプロセスにとって望ましい
温度に維持するのに用いることができるのは明らかであ
る。また、ガス種及びガス流量の多くの変更も可能であ
ることは明らかなはずである。例えば、窒素を冷却ガス
として使用することもできるだろう。もっとも、熱伝導
率が高いことからヘリウムガスや水素ガスの方が好まし
い。図7に、水素、ヘリウム、窒素及びアルゴンの熱伝
導率をグラフで示す。
【0042】図8には、2ないし3のアスペクト比(幅
に対する深さの比)を有する0.4〜0.5μmのコン
タクトホール/バイアホールをもったウェーハに対する
CVD TiNxPプロセスにおける底部ステップカバ
レッジをサセプタ温度の関数として示すグラフが示され
ている。3本のラインがプロットされており、そのうち
の第1のライン(ライン200)は、堆積前に、400
sccmの窒素ガスを10秒間流した後、350scc
mの窒素及び150sccmのヘリウムと共にTDMA
Tの堆積を行った場合を示す。第2、第3のライン20
2、204は、それぞれ第1ライン200で表されたも
のの改良を示す。ライン202は、堆積前に800sc
cmの水素を20秒間流した後、200sccmの窒素
及び200sccmのヘリウムとともに堆積を行うプロ
セスを示す。第3のラインは、最良の結果であり、20
4で示され、堆積前に800sccmの水素を20秒間
流した後、200sccmの水素及び200sccmの
ヘリウムとともに堆積を行ったプロセスを示す。
【0043】図8から分かるように、図示される従来技
術のプロセスでは、バイアのステップカバレッジは、サ
セプタ温度の増加につれて著しく低下する。従って、プ
ラズマ衝撃のような最適温度の高い別のプロセスを同一
チャンバ内で実行することを希望する場合、従来技術の
方法は、一方のプロセスから良好な結果を得るために、
他方のプロセスにステップカバレッジの犠牲を強いるか
もしれない。例えば、CVD TiNxPプロセスで
は、450〜460℃のサセプタ温度でプロセスの安定
性が得られることが分かっている。しかし、この温度範
囲内では、膜の底部ステップカバレッジは、25%ない
し45%の範囲である。ステップカバレッジを70〜7
5%まで増加させるためにサセプタ温度を420℃まで
低下させると、プラズマプロセスを安定化することがで
きない。
【0044】これと対照的に、ウェーハ表面温度の冷却
のためにより高い熱伝導率のガスを使用する本発明のプ
ロセスでは、堆積前のステップでHe又はH2を使用
し、堆積ステップで希釈ガスとしてN2を使用してお
り、450℃のサセプタ温度でも、ステップカバレッジ
は約70%である。堆積ステップにおける希釈ガスとし
てH2又はHeを使ってプロセスが実施される場合、ス
テップカバレッジは450℃のサセプタ温度で約80%
になる。図9は、様々なガス及び様々な流量で得られた
ステップカバレッジを示す表である。この表から分かる
ように、最大のステップカバレッジは、堆積前ステップ
中に1600sccmの水素を使い、堆積中に、キャリ
アガスとして300sccmのヘリウム及び希釈剤とし
て100sccmの水素を使った場合に達成される。こ
れらの改良は、ウェーハの表面温度をサセプタ温度と異
なる温度に維持する能力に起因する。コンタクトホール
/バイアホールの底部と壁との間にあるコーナーのステ
ップカバレッジ及び形状追従カバレッジが高いことが図
10によって示されている。図10は本発明のウェーハ
表面温度制御プロセスを使って堆積したCVD TiN
xP膜のSEM(走査電子顕微鏡)写真であり、ここで
は80%のステップカバレッジが得られた。
【0045】図11(a)は、本発明による水素及びヘ
リウムのような熱伝導率の高いガスを用いたウェーハ表
面温度のサイクルを示すものである。谷部は、堆積ステ
ップ中の温度であり、ピークは、プラズマ衝撃ステップ
中の温度である。図11(a)及び(b)のグラフに示
されるように、熱伝導率の高い冷却ガスを使用すると、
表面温度が約25〜30℃だけ低下されて355〜36
5℃になると共に、図示される期間にわたって表面温度
が1℃以内に安定化される。ウェーハ表面温度の測定
は、ウェーハ表面の中央部(C)、右上部(TR)、左
上部(TL)、右下部(BR)及び左下部(BL)で行
った。温度の変動は、ウェーハ表面全体で5℃以内であ
った。
【0046】ウェーハ表面温度が比較的低く、均一かつ
安定であると、堆積中のステップカバレッジが改善され
る。これは、化学的気相成長の動力学、及び反応速度が
温度と共に増加するという事実による。高温において
は、処理ガスは急速に反応し、コンタクトホール/バイ
アホールの表面領域及び上部領域に材料の大部分を堆積
させる。ガスがホールの底に達するまでに、前駆体ガス
は大方消耗されて、底部では相対的にほとんど堆積が起
こらない。ウェーハ表面の温度を下げる冷却ガスを使用
すると、ホールの上部領域における処理ガスの反応速度
は低下して、ホールの底部でより大きな材料運搬流(tr
ansport flux)が起こる。実際に、これによって、単に
サセプタの温度を下げることよりもステップカバレッジ
が向上するのかもしれない。というのは、ウェーハの上
部と下部の間に、より大きな熱勾配が発生して底部での
反応速度を増加させるからである。
【0047】このようにして、本発明によって達成され
た窒化チタンの改良は、図12のグラフで分かる。図1
2は、厚さ200オングストロームの窒化チタン膜を堆
積した500枚のウェーハロット(wafer batch)の結
果を示すものである。ウェーハ上の面積抵抗(sheet re
sistivity)は250〜350μΩ−cmの範囲にある
の に対し、ウェーハ上の面積抵抗の不均一性は2〜
3.5%の範囲にあり、ウェーハ間の面積抵抗変動は約
3%(1シグマ)である。
【0048】前述したことから分かるように、CVD
TiNxPプロセスに本発明を適用することにより、堆
積温度の安定化、ステップカバレッジ、ウェーハ上の均
一性、及びウェーハ間の再現性が改良されることとな
る。このように半導体の製造品質が向上され、このプロ
セスは0.35μm未満(sub-0.35)の集積回路の製造
に使用することができる。もっと一般的には、本発明の
ウェーハ表面温度制御は、良好なプロセス結果を得るた
めにウェーハ表面温度の制御が望まれる如何なるプロセ
スにも使用することができる。本発明は更に、異なる最
適温度を持つ多重プロセスを利用する用途に使用して、
ウェーハ表面温度を、実施されるプロセスに応じた様々
なレベルに維持することができる。
【0049】従って、本発明には、異なる最適プロセス
温度を持つ多重プロセスが、チャンバ及び基板サポート
の温度を変更する必要もなく、同一チャンバ内で実行で
きる機会を提供する利点がある。これにより、別のチャ
ンバへの移送から生じる過渡時間が最小にされると共
に、移送中の汚染の可能性が低減される。更に、チャン
バ及び基板サポートの温度が変更及び安定化されるのを
待機することによる過渡時間が短縮される。
【0050】
【結論】CVD堆積膜のプラズマ衝撃によって本発明を
説明したが、当業者であれば、本発明が、ウェーハ表面
温度の制御を望む如何なるプロセスにも適用できること
は明らかであろう。
【0051】上述したように本発明を特定の実施例によ
って説明したが、その変更及び修正は、当業者にとって
十分に明らかであると思われる。従って、特許請求範囲
は、本発明の真の精神及び範囲内の全ての変更及び修正
を含むものと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、理想化された半導体デバ
イスの断面及び代表的な半導体デバイスの断面を示す断
面図である。
【図2】(a)は、溝を有する基板上に層が堆積するの
を示す断面図であり、(b)は、溝のメタライゼーショ
ンを示す断面図である。
【図3】本発明による処理チャンバの概略図である。
【図4】本発明による別の処理チャンバの概略図であ
る。
【図5】処理チャンバと共にガスパネルをより詳しく示
す概略図である。
【図6】プラズマ衝撃と交互に行われる2サイクルのC
VD TiN堆積用のプロセス処理表である。
【図7】様々なガスの熱伝導率を温度の関数として示す
グラフである。
【図8】異なる底部ステップカバレッジ対サセプタ温度
のグラフである。
【図9】異なるキャリアガス及び希釈ガスの流量、並び
に異なるガス種の利用に対するステップカバレッジの依
存性を示す表である。
【図10】本発明の使用による底部ステップカバレッジ
の改良を示すバイアの総断面である。
【図11】(a)及び(b)は、本発明の方法を用いた
典型的なプロセス中のウェーハ表面温度の変化を示すグ
ラフである。
【図12】多数のウェーハに対するプロセス安定性を示
すグラフである。
【符号の説明】 112…チャンバ、114…ウェーハ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図9】
【図3】
【図4】
【図12】
【図5】
【図6】
【図11】
【図7】
【図8】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイ チャン 台湾, フズン−チュ, サイエンス−ベ イスト インダストリアル パーク, ア ール アンド ディー ロード セカン ド, ナンバー32 (72)発明者 マーヴィン リャオ アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, シンシア レーン 1025 (72)発明者 ジェニファー メン チュ ツェン アメリカ合衆国, カリフォルニア州,サ ラトガ, デサンカ アヴェニュー 12471 (72)発明者 メイ チャン アメリカ合衆国, カリフォルニア州,サ ラトガ, コーテ デ アゲエロ 12881

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内で基板を処理する方法であっ
    て、 (a)前記チャンバを第1の温度まで加熱するステップ
    と、 (b)ウェーハ上に冷却ガスを流して、その表面を前記
    第1の温度より低い第2の温度まで冷却するステップ
    と、 (c)前記冷却された表面に材料を堆積させるステップ
    と、を備える方法。
  2. 【請求項2】 (a)前記冷却ガスの流れを調節して前
    記ウェーハ表面の温度を、所定の時間、前記第2の温度
    に維持するステップを更に備える、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 (a)前記ウェーハの前記表面の温度を
    前記第2の温度よりも上昇させるステップと、 (b)前記ウェーハを上昇された前記温度で処理するス
    テップと、を更に備える、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上昇された前記温度が前記第1の温度以
    下である、請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記冷却ガスは、水素、ヘリウム、窒
    素、アルゴン又は他の希ガスからなる群のうちの1つ以
    上である、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の温度は、安定したプラズマを
    維持するのに十分高い、請求項4記載の方法。
JP9221862A 1996-07-12 1997-07-14 薄膜の改良堆積法 Withdrawn JPH10144628A (ja)

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