JPH10144334A - 燃料電池発電プラント及びその起動・停止方法 - Google Patents

燃料電池発電プラント及びその起動・停止方法

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JPH10144334A
JPH10144334A JP8301486A JP30148696A JPH10144334A JP H10144334 A JPH10144334 A JP H10144334A JP 8301486 A JP8301486 A JP 8301486A JP 30148696 A JP30148696 A JP 30148696A JP H10144334 A JPH10144334 A JP H10144334A
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JP
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fuel
fuel cell
cathode
inert gas
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JP8301486A
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Katsunori Sakai
勝則 酒井
Motohiro Takahashi
元洋 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動操作や停止操作における触媒の劣化及び
電池の損傷を防止して、電池特性を低下させることなく
安定に維持することが可能な燃料電池発電プラント及び
その起動・停止方法を提供する。 【解決手段】 アノード2とカソード3間の回路に電圧
検出器25を接続する。電圧検出器25、ダミー抵抗開
閉器26、アノードN2 供給弁22及びカソードN2 供
給弁24に制御装置27を接続する。制御装置27に、
アノードN2供給制御手段、カソードN2 供給制御手
段、投入抵抗制御手段を設定する。ダミー抵抗開閉器2
6の投入指令の許可条件として、アノードN2 供給弁2
2の“開”条件を設定する。アノードN2 供給弁22の
開度を、アノード2に供給されるH2 量が、ダミー抵抗
13投入による最大電池電流値から算出されるH2 利用
率の50〜80%に相当する量を満足するように設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池の起動停
止時におけるダミー抵抗の投入制御及び不活性ガス等の
供給制御に改良を施した燃料電池発電プラント及びその
起動・停止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、天然ガスを改質して得られ
る水素と、空気中の酸素とを電気化学的に反応させて直
接発電する発電装置であり、小規模でも発電効率及び総
合エネルギー効率が高く、環境調和性に優れているとい
う特徴を有する。かかる燃料電池は、電解質と、これを
挟持する電極のアノード及びカソードから成る単位電池
を、複数積層することによって構成されているが、中で
も現在最も開発が進んでいるのは、電解質としてリン酸
を使用したリン酸型燃料電池である。
【0003】このようなリン酸型燃料電池を使用した発
電プラントの一例を、図6に従って以下に説明する。ま
ず、背面に水素H2 等の燃料が接触するアノード2と、
背面に酸素O2 等の酸化剤が接触するカソード3とが、
リン酸を含浸した保持体であるマトリックスを挟んで両
側に配置されることによって、単位電池が構成されてい
る。電極であるアノード2及びカソード3は、多孔質炭
素板の片面に白金等の触媒を塗布することにより作成さ
れている。
【0004】そして、この単位電池がガス分離板である
セパレータを介して交互に複数個積層されることによっ
て、燃料電池本体1が構成されている。アノード2とセ
パレータとの間及びカソード3とセパレータと間には、
それぞれガス流通用溝が形成されている。なお、かかる
燃料電池本体の温度は、冷却水を供給する冷却水系統に
よって所定値に制御される構成となっている。
【0005】この燃料電池本体1におけるアノード2へ
の燃料供給経路には、改質装置6が接続されている。改
質装置6は、改質触媒を備え、この改質触媒に炭化水素
を含む天然ガスを流通させて改質反応により水素リッチ
ガスに改質する装置であり、燃料供給遮断弁16を介し
て天然ガスが供給される構成となっている。燃料供給遮
断弁16と改質装置6との間の天然ガス供給経路には、
水蒸気を供給する水蒸気供給経路5が接続されるととも
に、窒素N2 を供給するアノードN2 供給系統が接続さ
れている。このアノードN2 供給系統には、アノードN
2 供給弁22が設けられている。
【0006】一方、カソード3への酸化剤供給経路に
は、空気供給遮断弁17を介してブースター7が接続さ
れている。空気遮断弁17とカソード3との間の空気供
給経路には、窒素N2 を供給するためのカソードN2 供
給系統23が接続されている。そして、カソードN2 供
給系統23には、カソードN2 供給弁24が設けられて
いる。
【0007】また、燃料電池本体1におけるアノード2
及びカソード3のガス排気経路は、改質器のバーナー1
0に接続されている。さらに、本発電プラントでは、両
電極間に、インバータ12及びダミー抵抗13が並列に
接続され、それぞれインバータ開閉器19及びダミー抵
抗開閉器26によって回路が開閉可能に設けられてい
る。
【0008】以上のようなリン酸型燃料電池の発電プラ
ントの作用は以下の通りである。まず、燃料電池本体は
内部に化学反応、電気化学反応をする部分があるので、
起動する前にこれらの温度を昇温し反応の許容温度範囲
にすることが必要となる。この昇温作業は、アノードN
2 供給弁22及びカソードN2 供給弁24を開き、アノ
ード2及びカソード3に窒素N2 を供給した状態で、冷
却水を供給する冷却水系統によって行われる。
【0009】次に、改質装置6に天然ガスと水蒸気との
混合ガスが供給され、水蒸気改質反応によりH2 リッチ
ガスとされる。このH2 リッチガスは、アノード2に供
給される。一方、カソード3にはブースター7により圧
縮された空気が供給される。アノード2に供給されたH
2 リッチガスは、カソード3に供給された圧縮空気と電
気化学的に反応して、空気、水及び熱となる。アノード
2及びカソード3から排出されるガスは、改質器バーナ
ー10に供給され、改質燃焼後、大気11に放出され
る。
【0010】そして、発電停止操作においては、発電運
転中に供給されたアノード2のH2リッチガス及びカソ
ード3の空気がそれぞれ残留しているため、不活性ガス
である窒素N2 を供給することにより、残留H2 リッチ
ガス及び残留空気を追い出すパージ操作が行われる。す
なわち、発電停止指令に従って、燃料供給遮断弁16及
び空気供給遮断弁17を閉じて、アノード側へのH2 リ
ッチガス及びカソード側への空気の供給を遮断する。こ
れと同時に、アノードN2 供給弁22及びカソードN2
供給弁24を開き、アノード2及びカソード3に窒素N
2 を供給する。すると、図7に示すように、アノード2
及びカソード3に残留していたH2 リッチガス及び空気
が、窒素N2 によって追い出される。
【0011】ところで、以上のようなリン酸型燃料電池
においては、高温状態で単位電池あたりの電池電圧が
0.8V以上に維持されると、電極表面の触媒が凝集し
て活性面積が減少するシンタリングが増長し、電池特性
が低下する。また、単位電池あたりの電池電圧が0V以
下となる転極現象が生じた場合には、電池分解が生じ、
電池に大きな損傷を与える。このため、発電中ばかりで
なく、起動・停止操作中においても電池電圧の管理が必
要となる。
【0012】さらに、起動・停止操作中、特に停止操作
においては、上述の残留H2 リッチガス及び空気のパー
ジが行われるとともに、電池電圧抑制制御が施される。
すなわち、インバータ12は、発電停止指令に従ってA
C出力を低減させ、インバータ12の運転が不可能にな
る微小出力のところで、インバータ開閉器19及びダミ
ー抵抗開閉器26を切り替えて、ダミー抵抗13を投入
する。ダミー抵抗13は、任意電圧、例えば0.8V/
セル以上で投入され、0.5V/セル以下で開放される
ように制御される。このダミー抵抗13とアノード2及
びカソード3に対する窒素N2 パージ操作により電池電
圧は抑制され、停止中の電池電圧の管理は完了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなリン酸型燃料電池の発電停止方法においては、ア
ノード2側の残留H2 リッチガスのパージ操作が、カソ
ード3側の残留空気のパージ操作よりも先行して実施さ
れた場合、若しくはアノード2及びカソード3のN2 供
給口とアノード2及びカソード3へのライン容積の関係
により、アノード側の残留H2 リッチガスの除去操作
が、カソード側の残留空気の除去操作より短時間で実施
されてしまった場合、以下のような問題が生じる可能性
がある。
【0014】すなわち、上記のようにアノード2側のパ
ージが早く済んでしまうと、ダミー抵抗13を流れる電
池電流に伴い、積層された電池の局部において、H2 の
欠乏による転極現象が発生し、電池が損傷を受ける場合
がある。また、カソード3の残留空気中のO2 が、マト
リックスを通してアノード2側に溶解拡散移動したり、
ダミー抵抗13を流れる電流に伴うアノード2の分極増
大等により、電解質に対するアノード電位の上昇が生じ
る。
【0015】すると、電解質に対するカソード電位が、
0.8V/セル以上と高い状態にあるもかかわらず、制
御系は、アノード電位とカソード電位との差である電池
電圧が、例えば、電池電圧<0.8V/セルといった所
定の電圧を見掛上満足しているかのように判断してしま
い、なんら電圧抑制操作が実施されないこととなる。し
かし、この場合でも、カソード電位自体は、高温状態で
0.8V/セル以上が維持されているので、電極触媒の
シンタリングが増長し、触媒活性面積減少に伴う電池特
性の低下が進行する。
【0016】一方、停止操作に伴う降温状態において
は、電池温度の低下に伴い、アノード2及びカソード3
中のガス体積が縮小し、アノード2及びカソード3の排
気ラインを介して、大気からO2 を吸引してしまうとい
う現象が生じる場合がある。この場合、アノード2及び
カソード3ともに、O2 の吸着に伴う電位の上昇が発生
し、例えば、0.8V以上といった所定値以上の高い電
位が維持される。
【0017】ところが、アノード2及びカソード3とも
に同様のO2 が侵入すると、発生電位は同程度であるた
め、アノード2とカソード3間の電圧はほとんど発生し
ない。このため、このようなO2 の侵入を電池電圧で監
視することは不可能である。従って、未だ電池本体が降
温途中で、例えば、100℃以上の比較的高い温度とな
った場合には、触媒のシンタリング現象が進行し、触媒
活性面積減少による電池特性の低下につながる。
【0018】さらに、燃料電池保管中にも、排気ライン
を介して、大気中のO2 がアノード2及びカソード3内
へ拡散侵入し、アノード2及びカソード3の触媒に吸着
するので、例えば、0.8V以上といった所定値以上の
高い電位に維持される。このような状態で、起動操作に
伴う昇温が行われれば、高温状態で、高電位(>0.8
V/セル)が維持されるため、触媒のシンタリング現象
が進行し、触媒活性面積現象による電池特性の低下につ
ながる。
【0019】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
起動操作や停止操作における触媒の劣化及び電池の損傷
を防止して、電池特性を低下させることなく安定に維持
することが可能な燃料電池発電プラント及びその起動・
停止方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1及び請求項2記載の発明は、電解質をア
ノード及びカソードによって挟持した単位電池が複数個
積層された燃料電池本体と、前記アノード側に接続され
た燃料供給経路と、前記カソード側に接続された酸化剤
供給経路と、前記燃料供給経路及び前記酸化剤供給経路
に設けられた燃料供給弁及び酸化剤供給弁と、前記燃料
供給経路における前記燃料供給弁と前記燃料電池本体と
の間及び前記酸化剤供給経路における前記酸化剤供給弁
と前記燃料電池本体との間にそれぞれ接続された不活性
ガス供給系統と、前記不活性ガス供給系統に設けられた
不活性ガス供給弁と、前記アノード及び前記カソードを
結ぶ回路に接続されたダミー抵抗と、前記回路に接続さ
れた開閉器とを有する燃料電池発電プラントにおいて、
以下のような技術的特徴を有する。
【0021】すなわち、請求項1記載の発明は、運転停
止時に、前記不活性ガス供給弁を開状態とし、不活性ガ
スによって残留燃料及び残留酸化剤を排出する不活性ガ
ス供給制御手段と、運転停止時に、前記開閉器を閉状態
として前記ダミー抵抗を投入し、電池電流を消費させる
投入抵抗制御手段とを備え、前記ダミー抵抗投入中に
は、必ず前記燃料供給経路に残留した燃料がアノード側
に押し出し供給され続けるように、前記投入抵抗制御手
段による前記ダミー抵抗の投入条件として、前記不活性
ガス制御手段によるアノード側の不活性ガス供給弁の開
状態が設定され、前記ダミー抵抗投入時の最大電池電流
値における燃料利用率の50〜80%に相当する量の残
留燃料が前記アノード側に供給されるように、前記不活
性ガス制御手段によって制御される前記不活性ガス供給
弁の開度が設定されていることを特徴とする。
【0022】以上のような請求項1記載の発明では、運
転停止時に、投入抵抗制御手段によってダミー抵抗が投
入され、電池電流消費が行われる際には、必ず不活性ガ
ス制御手段によって不活性ガス供給弁が開状態となって
いるので、燃料供給経路に残留した燃料がアノード側に
押し出し供給され続ける。また、不活性ガス供給弁の開
度設定によって不活性ガス流量が調節され、アノード側
へ供給される残留燃料が、最大電池電流時の燃料利用率
の50〜80%に維持される。このため、ダミー抵抗の
投入による電池電流消費時において、アノードの燃料不
足による触媒の劣化や電池の損傷が防止される。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の燃料電池発電プラントにおいて、前記燃料供給経路
における前記アノードの入口部近傍に接続された第2の
燃料供給系統と、前記第2の燃料供給系統に設けられた
第2の燃料供給弁と、前記燃料電池の起動に伴う昇温操
作開始前に、前記第2の燃料供給弁を開いて前記第2の
燃料供給系統から前記アノードに燃料を供給する第2の
燃料供給弁制御手段と、前記アノードの燃料排気側に接
続された燃料貯蔵器とを備え、前記燃料貯蔵器が、前記
第2の燃料供給弁を介して前記第2の燃料供給系統に接
続されていることを特徴とする。
【0024】以上のような請求項2記載の発明では、起
動時に、第2の燃料供給弁を開き、燃料貯蔵器から、運
転時の燃料供給とは別の第2の燃料供給系統を介してア
ノードに燃料を供給する。そして、この起動時において
も、投入抵抗制御手段によってダミー抵抗を投入し、起
動前にカソードに侵入付着した酸化剤を消費するが、こ
のとき、アノードには燃料が供給されているので、アノ
ードの燃料不足による触媒の劣化や電池の損傷が防止さ
れる。また、燃料貯蔵器は、アノードの燃料排気側に接
続されているので、発電運転中に燃料を貯蔵でき、この
貯蔵した燃料を利用して起動時の燃料供給を行うので、
経済的に優れている。
【0025】請求項3及び請求項4記載の発明は、燃料
電池発電プラントの系統負荷電流を遮断し、燃料電池に
対する燃料供給経路及び酸化剤供給経路を閉じ、燃料電
池のアノード及びカソードに不活性ガスを供給して残留
燃料及び残留酸化剤を排出し、ダミー抵抗の投入によっ
て電池電流を消費して発電を停止する燃料電池発電プラ
ントの停止方法において、以下のような技術的特徴を有
する。
【0026】すなわち、請求項3記載の発明は、前記ダ
ミー抵抗投入中には、前記燃料供給経路に残留した燃料
が前記アノードへ押し出し供給され続けるように、前記
アノード側へ不活性ガスを供給し、前記アノードへ押し
出し供給される残留燃料の流量が、前記ダミー抵抗の投
入で生じる最大電流に対して利用率50〜80%となる
ように、前記アノード側への不活性ガス供給流量を調節
することを特徴とする。
【0027】以上のような請求項3記載の発明では、運
転停止時に、投入抵抗制御手段によってダミー抵抗が投
入され電池電流消費が行われる際には、必ず不活性ガス
によって、燃料供給経路に残留した燃料がアノード側に
押し出し供給され続ける。また、不活性ガス流量が調節
され、アノード側へ供給される残留燃料が、最大電池電
流時の燃料利用率の50〜80%に維持される。このた
め、ダミー抵抗の投入による電池電流消費時において、
アノードの燃料不足による触媒の劣化や電池の損傷が防
止される。
【0028】また、請求項4記載の発明は、前記アノー
ド及び前記カソードに対する不活性ガス供給による燃料
及び酸化剤の排出作業を同時に行い、前記カソードへの
不活性ガス供給量を、前記カソード入口の不活性ガス供
給口から前記カソードまでのライン容積とカソード容積
の和の3〜5倍量とし、前記カソード側の残留酸化剤の
除去に要する時間よりも、前記アノード側の残留燃料の
除去に要する時間が長くなるように、前記アノード及び
前記カソードへの不活性ガス供給量を調節することを特
徴とする。
【0029】以上のような請求項4記載の発明では、ア
ノード及びカソードに対する残留燃料及び残留酸化剤の
排出作業が同時に開始され、カソード側の酸化剤排出時
間よりも、アノード側の燃料排出時間の方が長いので、
ダミー抵抗の投入による電池電流消費時において、アノ
ードの燃料不足による触媒の劣化や電池の損傷が防止さ
れる。
【0030】請求項5〜7記載の発明は、燃料電池発電
プラントの起動操作時及び停止操作時に、燃料電池本体
を昇温及び降温させる燃料電池の起動・停止方法におい
て、以下のような技術的特徴を有することを特徴とす
る。
【0031】すなわち、請求項5記載の発明は、前記昇
温中及び前記降温中の少なくとも一方において、燃料電
池本体のアノード及びカソードに不活性ガスを連続的に
微量供給することを特徴とする。
【0032】以上のような請求項5記載の発明では、燃
料電池本体の昇温中又は降温中において微量供給される
不活性ガスによって、燃料電池本体が連続的に正圧とな
るので、燃料電池本体内に大気中の酸化剤が侵入しな
い。従って、アノード及びカソードの電位が所定値以上
に上昇することなく、触媒の劣化が防止される。
【0033】請求項6記載の発明は、前記昇温中及び前
記降温中の少なくとも一方において、燃料電池本体のア
ノード及びカソードに不活性ガスを間欠的に微量供給す
ることを特徴とする。
【0034】以上のような請求項6記載の発明では、燃
料電池本体の昇温中又は降温中において不活性ガスを間
欠的に供給することによって、少量の不活性ガスで、燃
料電池本体内への大気中の酸化剤の侵入が防止される。
【0035】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6記載の燃料電池発電プラントの起動・停止方法にお
いて、燃料電池本体が温度100℃以上の状態で、前記
不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0036】以上のような請求項7記載の発明では、電
池温度100℃以上で、電池本体内部への大気中の酸化
剤の侵入が防止されるので、アノード及びカソードの電
位の所定値以上の上昇が確実に防止され、触媒の劣化が
防止される。
【0037】請求項8及び請求項9記載の発明は、燃料
電池発電プラントの起動操作時に、燃料電池本体を昇温
させる燃料電池の起動停止方法において、以下のような
技術的特徴を有する。
【0038】すなわち、請求項8記載の発明は、前記起
動操作に伴う昇温開始前において、アノードに燃料を供
給し、発生電圧が上限値を越えた場合にダミー抵抗を投
入し、下限値以下の場合にダミー抵抗を開放することを
特徴とする。
【0039】以上のような請求項8記載の発明では、昇
温開始前においてアノードに燃料を供給してダミー抵抗
を投入することによって、燃料電池保管中に排気系統を
介してアノード及びカソード内へ拡散侵入している大気
中の酸化剤が消費される。従って、アノード及びカソー
ドの電位を所定電位に保持した状態で、昇温操作へ移行
することができるので、触媒の劣化が防止される。
【0040】請求項9記載の発明は、請求項8記載の燃
料電池発電プラントの起動方法において、前記上限値が
0.5V/セル、前記下限値が0.3V/セルであるこ
とを特徴とする。
【0041】以上のような請求項9記載の発明では、ダ
ミー抵抗の投入・遮断の契機となる発生電圧の上限値及
び下限値が適切に設定されているので、起動時の酸化剤
消費において、アノード及びカソードの電位を的確に所
定電位に保持した状態で、昇温操作へ移行することがで
き、触媒の劣化が防止される。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明による燃料電池発電
プラント及びその起動・停止方法の実施の形態を、図面
を参照して具体的に説明する。なお、図6に示した従来
技術と同一の部材には同一の符号を付して省略する。
【0043】(1)第1の実施の形態 請求項1及び請求項3記載の発明に対応する実施の形態
を、第1の実施の形態として図1を参照して以下に説明
する。
【0044】(構成)まず、請求項1記載の燃料電池発
電プラントの実施の形態の構成を説明する。すなわち、
図1に示すように、アノード2とカソード3とを結ぶ回
路には、電池電圧を測定する電圧検出器25が接続され
ている。そして、電圧検出器25、ダミー抵抗開閉器2
6、アノードN2 供給弁22及びカソードN2 供給弁2
4には、制御装置27が接続されている。
【0045】この制御装置27には、アノードN2 供給
弁22の開閉を制御するアノードN2 供給制御手段と、
カソードN2 供給弁24の開閉を制御するカソードN2
供給制御手段と、ダミー抵抗開閉器26の開閉を制御す
る投入抵抗制御手段が設定されている。そして、投入抵
抗制御手段によるダミー抵抗開閉器26の投入指令の許
可条件として、アノードN2 供給弁22の“開”条件が
設定されている。
【0046】また、アノードN2 供給弁22の開度は、
N2 によって押し出されてアノード2に供給されるH2
の量が、ダミー抵抗13の投入で予想される最大電池電
流値から算出されるH2 利用率の50〜80%に相当す
る量を満足するように設定されている。
【0047】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。なお、この作用は、
請求項3記載の発明に対応する。すなわち、発電停止指
令が入力された場合には、発電運転状態から停止状態へ
の移行に伴い系統負荷電流を遮断するため、インバータ
開閉器19を開き、燃料供給遮断弁16及び空気供給遮
断弁17を全閉にする。これとともに、アノードN2 供
給制御手段、カソードN2 供給制御手段によって、改質
器6の上流側のアノードN2 供給弁22及びカソード入
口側のカソードN2 供給弁24とを同タイミングで
“開”制御することにより、N2 ガス及び空気のパージ
が実施される。
【0048】すると、カソード3の残留空気によって電
池電圧が発生するが、電圧検出器25の測定信号を受け
た制御装置27は、電池電圧が0.8V/セル以上に到
達した場合、投入抵抗制御手段によってダミー抵抗開閉
器26に投入指令を与え、ダミー抵抗13による回路を
形成し、電池出力を消費することで電池電圧を抑制す
る。この時、投入抵抗制御手段においては、ダミー抵抗
開閉器26の投入指令の許可条件として、アノードN2
供給弁22の“開”条件が設定されているので、常に、
N2 の供給によるアノード2へのH2 供給状態で、ダミ
ー抵抗13が投入される。
【0049】ダミー抵抗13の投入中は、アノードN2
供給弁22の開操作で供給されるN2 の流量により、改
質器6からアノード2に残留するH2 は、ダミー抵抗1
3の投入に伴う電池電流の最大値のH2 利用率50〜8
0%に相当する流量分が、アノード2に押し出し供給さ
れる。
【0050】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、停止操作時のダミー抵
抗13の投入による電池電圧の抑制及び残留反応ガスの
消費において、常に、アノード2への適切な残留H2 の
供給が確保されることになる。従って、アノード2の局
部的なH2 欠乏による転極現象を発生させることがな
く、電池の損傷が防止される。
【0051】また、アノード2のH2 不足に伴うアノー
ド電位の上昇を回避できるので、カソード電位を、おお
よそ電池電圧として評価できる結果、ダミー抵抗13を
用いた電圧抑制操作が確実に行われる。従って、信頼性
の高いカソード電位の抑制を行うことができる。
【0052】(2)第2の実施の形態 請求項4記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
2の実施の形態として以下に説明する。なお、本実施の
形態は、第1の実施の形態とほぼ同様の構成の燃料電池
発電プラントを用いるので、図1を用いて説明し、以下
には、第1の実施の形態と異なる特徴についてのみ述べ
る。
【0053】まず、本実施の形態に用いる燃料電池発電
プラントの構成を説明する。すなわち、図1における燃
料電池発電プラントにおいて、アノードN2 供給弁22
の開度及びカソードN2 供給弁24の開度が、以下の
〜の条件を満足する流量が確保されるように設定され
ている。
【0054】ダミー抵抗13投入で予想される電池電
流の最大値から算出されるH2 利用率50〜80%に相
当するH2 流量と同等のN2 流量を満足する。
【0055】カソード3のN2 パージ量が、空気遮断
弁17からカソードまでのライン容積とカソード容積の
和の3〜5倍量を満足する。
【0056】アノードN2 パージ操作によって、アノ
ード2の上流ライン及びアノード2に残留するH2 が排
出される時間より、カソードN2 パージ操作によって空
気が排出される時間の方が短い。
【0057】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用は以下の通りである。なお、この作用が、請求
項4記載の発明に対応する。すなわち、第1の実施の形
態と同様に、アノードN2 供給弁22及びカソードN2
供給弁24を同タイミングで“開”制御することによ
り、アノード2のH2 ガスパージ操作とカソード3の空
気パージ操作とが同時に実施され、ダミー抵抗13が投
入される。ダミー抵抗13の投入中は、その投入に伴う
電池電流の最大値のH2 利用率50〜80%に相当する
流量分が、アノード2に押し出し供給される。
【0058】ここで、カソード3のN2 パージ量は上記
のように設定されるとともに、アノード2及びカソー
ド3のパージ操作に要する時間は上記のように設定さ
れている。従って、アノード2のパージ操作とカソード
3のパージ操作とが同時に実施された場合、カソード3
に残留するO2 は、改質器6からアノード2にかけて残
留するH2 が排出される時間より早く除去される。この
ため、カソード3のパージ操作完了により、カソード3
中のO2 を除去した後であっても、アノード2には残留
H2 が供給され続ける。すると、アノード2中のH2 が
マトリックスを通してカソード側へ溶解拡散移動し、カ
ソード3に微量のH2 が存在することでカソード電位を
低減させることになり、その後、アノードのパージ操作
が完了する。
【0059】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、本実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様の効果を得られること
に加えて、アノード側の残留H2 のカソードへの拡散移
動現象によるカソード3電位の低減効果も加わるので、
より一層確実なカソード電位抑制効果を得ることができ
る。
【0060】(3)第3の実施の形態 請求項5記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
3の実施の形態として図2を参照して以下に説明する。
まず、本実施の形態に用いる燃料電池発電プラントの構
成は、以下の点以外は、図1に示した第1の実施の形態
と同様である。すなわち、第2のアノードN2 供給弁2
9を介してアノード2に対してN2 を供給する第2のア
ノードN2 供給系統28が、燃料供給経路のアノード入
口ラインに接続されている。また、第2のカソードN2
供給弁31を介してカソード3に対してN2 を供給する
第2のカソードN2 供給系統30が、酸化剤供給経路の
カソード入口ラインに接続されている。
【0061】第2のアノードN2 供給弁29及び第2の
カソードN2 供給弁31は、制御装置27に設定された
第2のアノードN2 供給制御手段及び第2のカソードN
2 供給制御手段によって制御される構成となっている。
また、第2のアノードN2 供給弁29及び第2のカソー
ドN2 供給弁31の開度は、アノード2及びカソード3
にN2 を供給した場合、アノード2及びカソード3の圧
力が大気圧に対して数mmAq程度高くなる流量相当分
に設定されている。
【0062】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用は以下の通りである。なお、この作用が、請求
項5記載の発明に対応する。すなわち、停止操作時の負
荷遮断に伴うアノード2とカソード3のN2 パージ操
作、ダミー抵抗13の投入に伴う電圧抑制操作という一
連の操作を完了した後、電池本体1の降温操作中に、第
2のアノードN2 供給制御手段及び第2のカソードN2
供給制御手段によって、第2のアノードN2 供給弁29
及び第2のカソードN2 供給弁31を開く。すると、停
止操作時の一連の電圧抑制制御完了後から電池保管状態
に達するまでの電池本体降温操作中において、アノード
2及びカソード3には、微量のN2 が連続供給されるこ
とになる。これにより、アノード2及びカソード3の圧
力が、大気圧に対して数mmAq程度高い圧力が維持さ
れる。
【0063】一方、起動操作時の電池本体昇温操作中に
おいても、同様に、第2のアノードN2 供給弁29及び
第2のカソードN2 供給弁31を開く。この結果、起動
時の昇温開始から発電運転に移行するまでの電池本体昇
温操作中において、アノード2及びカソード3には、微
量のN2 が連続供給されることになる。これにより、ア
ノード2及びカソード3の圧力は、大気圧に対して数m
mAq程度高い圧力が維持される。
【0064】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、電池本体の降温操作中
又は昇温操作中の電池温度が高い時に、アノード2及び
カソード3の圧力が大気圧より高い状態に維持されるの
で、大気中のO2 のアノード2及びカソード3への侵入
が防止される。従って、アノード及びカソードO2 が侵
入することで生じる電極の高電位による触媒の劣化が防
止される。
【0065】(4)第4の実施の形態 請求項6記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
4の実施の形態として以下に説明する。なお、本実施の
形態に用いられる燃料電池発電プラントは、図2に示し
た第3の実施の形態において、第2のアノードN2 供給
弁29及び第3のカソードN2 供給弁31の開度が、ア
ノード2及びカソード3の容積に相当するN2 量を10
秒程度で供給できる流量相当分に設定してある。
【0066】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用を以下に説明する。なお、この作用が、請求項
6記載の発明に対応する。すなわち、停止操作時の負荷
遮断に伴うアノード2とカソード3のN2 パージ操作、
ダミー抵抗13の投入に伴う電圧抑制操作という一連の
操作を完了した後、電池本体1の降温操作中に、第2の
アノードN2 供給制御手段及び第2のカソードN2 供給
制御手段によって、第2のアノードN2 供給弁29及び
第2のカソードN2 供給弁31を間欠開操作する。例え
ば、第2のアノードN2 供給弁29及び第2のカソード
N2 供給弁31を10秒間開操作し、15分間閉操作を
するという操作を、停止操作時の一連の電圧抑制制御完
了後から電池保管状態に達するまでの電池本体降温操作
中に連続して繰り返す。
【0067】一方、起動操作時の電池本体昇温操作中に
おいても、同様に、第2のアノードN2 供給弁29及び
第2のカソードN2 供給弁31を間欠開操作する。例え
ば、第2のアノードN2 供給弁29及び第2のカソード
N2 供給弁31を10秒間開操作し、15分間閉操作を
する操作を、起動時の昇温開始から発電運転に移行する
までの電池本体昇温操作中に連続して繰り返す。
【0068】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、電池本体の降温操作中
又は昇温操作中の電池温度が高い時に、N2 を間欠供給
しているので、改質装置燃料室排気ライン32からから
アノード2及びカソード3に、大気中のO2 が侵入して
くるのを防止することができる。従って、上記第3の実
施の形態と同様の効果が得られるとともに、N2 供給量
を削減できるので、経済的な利点がある。
【0069】(5)第5の実施の形態 請求項7記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
5の実施の形態として以下に説明する。なお、本実施の
形態に用いられる燃料電池発電プラントは、図3に示す
ように、電池本体1に温度検出器33が設けられ、その
検出結果が制御装置27に送られるように構成されてい
る以外は、第3の実施の形態と同様の構成である。
【0070】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用を以下に説明する。なお、この作用が、請求項
7記載の発明に対応する。すなわち、停止操作時の負荷
遮断に伴うアノード2とカソード3のN2 パージ操作、
ダミー抵抗13の投入に伴う電圧抑制操作という一連の
操作を完了した後、電池本体1の降温操作中に、制御装
置27によって、第2のアノードN2 供給弁29及び第
2のカソードN2 供給弁31を間欠開操作する。例え
ば、第2のアノードN2 供給弁29及び第2のカソード
N2 供給弁31を10秒間開操作し、15分間閉操作を
するという操作を、停止操作時の一連の電圧抑制制御完
了後から温度検出器33の検出値が100℃に降温する
まで連続して繰り返すように、温度検出器33の検出値
に基づいて、第2のアノードN2 供給制御手段及び第2
のカソードN2 供給制御手段による制御を行う。
【0071】一方、起動操作時の電池本体昇温操作中に
おいても、温度検出器33の検出値が100℃に到達し
た場合に、制御装置27によって、第2のアノードN2
供給弁29及び第2のカソードN2 供給弁31を間欠開
操作する。例えば、第2のアノードN2 供給弁29及び
第2のカソードN2 供給弁31を10秒間開操作し、1
5分間閉操作をする操作を、起動時の昇温開始により温
度検出器33の検出値が100℃に到達した場合から発
電運転に移行するまでの電池本体昇温操作中に連続して
繰り返すように、温度検出器33の検出値に基づいて、
第2のアノードN2 供給制御手段及び第2のカソードN
2 供給制御手段による制御を行う。
【0072】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、電池本体の降温操作中
又は昇温操作中の電池温度が100℃以上の時に、N2
を間欠供給しているので、大気中のO2 のアノード2及
びカソード3への侵入を防止できる。この結果、上記第
5の実施形態と同様の効果が得られるとともに、N2 の
供給を、触媒劣化が顕著となる100℃以上に限定して
いるので、よりN2 供給量を削減でき、経済的な利点が
ある。
【0073】(6)第6の実施の形態 請求項8記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
6の実施の形態として以下に説明する。なお、本実施の
形態に用いられる燃料電池発電プラントは、図4に示す
ように、アノードH2 供給弁34を介してアノード2に
対してH2 を供給するアノードH2 供給系統35が、燃
料供給経路のアノード入口ラインに接続され、アノード
H2 供給弁34が制御装置27に設定されたアノードH
2 供給制御手段によって制御可能に設けられている以外
は、第1の実施の形態と同様の構成である。
【0074】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用を以下に説明する。なお、この作用が、請求項
8記載の発明に対応する。すなわち、燃料電池発電プラ
ントの起動指令が出された場合には、制御装置27のア
ノードH2 供給制御手段は、アノードH2 供給弁35に
開指令を与え、アノード2へH2 を供給する。この時、
電圧検出器25は発生する電池電圧を検出し、制御装置
27に信号を送る。制御装置27は、電池電圧と上限値
との比較を行い、電池電圧が上限値を越えた場合に、カ
ソードN2 供給制御手段によってカソードN2 供給弁2
4に開指令を与え、カソード3にN2 を供給し、カソー
ド3に侵入しているO2 を排出除去する。同時に、制御
装置27の投入抵抗制御手段は、ダミー抵抗開閉器26
に投入信号を与え、アノード2とカソード3間にダミー
抵抗13の回路を形成することによって、カソード3の
触媒に吸着したO2 を消費して、電池電圧を抑制する。
【0075】そして、電圧検出器25の検出値が下限値
より低減した場合に、制御装置27の投入抵抗制御手段
はダミー抵抗開閉器26に開信号を与え、アノード2と
カソード3間のダミー抵抗13の回路を開く。同時に、
制御装置27のアノードH2供給制御手段及びカソード
N2 供給制御手段によって、アノードH2 供給弁35及
びカソードN2 供給弁24に閉指令を与え、アノード2
へのH2 供給及びカソード3へのN2 供給を完了する。
以上の一連の電圧抑制制御完了後に、燃料電池本体の昇
温操作が開始される。
【0076】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、燃料電池本体1の昇温
操作開始前に、アノード2及びカソード3の電位は、下
限値以下に抑制されるので、昇温操作に伴う高温状態で
の電極高電位状態が回避される。従って、アノード2及
びカソード3の触媒を劣化させることなく、起動操作を
完了することができる。
【0077】(7)第7の実施の形態 請求項9記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
7の実施の形態として図4を参照して以下に説明する。
なお、本実施の形態に用いられる燃料電池発電プラント
は、制御装置27において、電圧検出器25の検出結果
と比較を行う上限値が0.5V/セルに設定され、下限
値が0.3V/セルに設定されている以外は、図4で示
した第6の実施の形態で用いた燃料電池発電プラントと
同様の構成である。
【0078】(作用)以上のような燃料電池発電プラン
トの作用は以下の通りである。なお、この作用が、請求
項9記載の発明に対応する。すなわち、燃料電池発電プ
ラントの起動指令が出された場合には、制御装置27の
アノードH2 供給制御手段は、アノードH2 供給弁35
に開指令を与え、アノード2へH2 を供給する。この
時、電圧検出器25は発生する電池電圧を検出し、制御
装置27に信号を送る。制御装置27は電池電圧の検出
値が0.5V/セルを越えた場合に、カソードN2 供給
制御手段によってカソードN2 供給弁24に開指令を与
え、カソード3にN2 を供給し、カソード3に侵入して
いるO2 を排出除去する。同時に、制御装置27の投入
抵抗手段は、ダミー抵抗開閉器26に投入信号を与え、
アノード2とカソード3間にダミー抵抗13の回路を形
成することによって、カソード3の触媒に吸着したO2
を消費して、電池電圧を抑制する。
【0079】そして、電圧検出器25の検出値が0.3
V/セルより低減した場合、制御装置27の投入抵抗制
御手段はダミー抵抗開閉器26に開信号を与え、アノー
ド2とカソード3間のダミー抵抗13の回路を開く。同
時に、制御装置27のアノードH2 供給制御手段及びカ
ソードN2 供給制御手段によって、アノードH2 供給弁
34及びカソードN2 供給弁24に閉指令を与え、アノ
ード2へのH2 供給及びカソード3へのN2 供給を完了
する。以上の一連の電圧抑制制御完了後に、燃料電池本
体の昇温操作が開始される。
【0080】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、ダミー抵抗の投入・遮
断の契機となる発生電圧の上限値及び下限値が適切に設
定されているので、起動時のO2 消費において、アノー
ド及びカソードの電位を、的確に所定電位に保持した状
態で、昇温操作へ移行することができ、触媒の劣化が防
止される。
【0081】(8)第8の実施の形態 請求項2記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
8の実施の形態として図5に従って以下に説明する。な
お、図4と同様の構成部分については説明を省略する。
【0082】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、アノード2の排出ラインに、H2 貯蔵
合金を内蔵したH2 貯蔵器36が設けられ、そのH2 貯
蔵器36はアノードH2 供給経路34に接続されてい
る。従って、H2 貯蔵器36からH2 供給弁35を介し
てアノード2の入口ラインにH2 が供給可能に設けられ
ている。そして、H2 貯蔵器36の作動は、制御装置2
7によって制御可能に設けられている。
【0083】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、燃料電池
発電プラント発電運転中は、アノード2の排出ラインを
通過するアノード2の排ガス中の未反応H2 が、H2 貯
蔵器36に供給される。この時、H2貯蔵器36は所定
量のH2 を貯蔵して停止操作に移行する。
【0084】次に、燃料電池発電プラントの起動指令が
出された時、制御装置27は、アノードH2 供給弁35
に開指令を与えるとともに、H2 貯蔵器36のヒーター
に“ON”信号を与えることによって、H2 貯蔵器36
内のH2 貯蔵合金内に蓄えられたH2 を放出させ、アノ
ード2へH2 を供給する。そして、第6の実施の形態と
同様に、カソード3に侵入しているO2 を排出除去する
とともに、ダミー抵抗13の投入によってO2 消費が行
われた後、ダミー抵抗13を解放し、アノードH2 供給
弁35及びカソードN2 供給弁24を閉状態とする。以
上の一連の電圧抑制制御完了後に、燃料電池本体の昇温
操作が開始される。
【0085】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、上記第6の実施の形態
と同様の効果をより確実に実施することができるととも
に、起動操作時のH2 供給源として、発電運転中に貯蔵
したH2 を利用するので、燃料電池発電プラントにH2
ボンベを配置する等の必要がなくなり、経済的にも、安
全面でも大きな利点がある。
【0086】(9)他の実施の形態 本発明は以上のような実施の形態に限定されるものでは
ない。例えば、図2に示した燃料電池発電プラントの構
成と、図4に示した燃料電池発電プラントとを組み合わ
せる等、上記実施の形態を組み合わせて構成し、使用す
ることも可能である。また、上記の制御装置27は、所
定のプログラムによって作動するコンピュータで実現す
ることも、専用の回路によって実現することも可能であ
る。さらに、本発明に使用する燃料電池は、リン酸型燃
料電池に限らず、溶融炭酸型、固体電解質型、アルカリ
型、固体高分子型等、他の燃料電池においても適用可能
である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
起動操作や停止操作における触媒の劣化及び電池の損傷
を防止して、電池特性を低下させることなく安定に維持
することが可能な燃料電池発電プラント及びその起動・
停止方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態として用い
られる燃料電池発電プラントを示す接続構成図である。
【図2】本発明の第3及び第4の実施の形態として用い
られる燃料電池発電プラントを示す接続構成図である。
【図3】本発明の第5の実施の形態として用いられる燃
料電池発電プラントを示す接続構成図である。
【図4】本発明の第6及び第7の実施の形態として用い
られる燃料電池発電プラントを示す接続構成図である。
【図5】本発明の第8の実施の形態として用いられる燃
料電池発電プラントを示す接続構成図である。
【図6】従来のリン酸型燃料電池の発電プラントの一例
を示す接続構成図である。
【図7】燃料電池の発電停止指令後における燃料、空
気、窒素ガスの給排量の変化と、インバータ回路、ダミ
ー抵抗回路の通電状態の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1…燃料電池本体 2…アノード 3…カソード 5…水蒸気 6…改質装置 7…ブロワー 10…改質装置バーナー 12…インバータ 13…ダミー抵抗 16…燃料供給遮断弁 17…空気供給遮断弁 19…インバータ開閉器 21…アノードN2 供給系統 22…アノードN2 供給弁 23…カソードN2 供給系統 24…カソードN2 供給弁 25…電圧検出器 26…ダミー抵抗開閉器 27…制御装置 28…第2のアノードN2 供給系統 29…第2のアノードN2 供給弁 30…第2のカソードN2 供給系統 31…第2のカソードN2 供給弁 32…改質装置燃料室排気ライン 33…温度検出器 34…アノードH2 供給系統 35…アノードH2 供給弁 36…H2 貯蔵器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質をアノード及びカソードによって
    挟持した単位電池が複数個積層された燃料電池本体と、
    前記アノード側に接続された燃料供給経路と、前記カソ
    ード側に接続された酸化剤供給経路と、前記燃料供給経
    路及び前記酸化剤供給経路に設けられた燃料供給弁及び
    酸化剤供給弁と、前記燃料供給経路における前記燃料供
    給弁と前記燃料電池本体との間及び前記酸化剤供給経路
    における前記酸化剤供給弁と前記燃料電池本体との間に
    それぞれ接続された不活性ガス供給系統と、前記不活性
    ガス供給系統に設けられた不活性ガス供給弁と、前記ア
    ノード及び前記カソードを結ぶ回路に接続されたダミー
    抵抗と、前記回路に接続された開閉器とを有する燃料電
    池発電プラントにおいて、 運転停止時に、前記不活性ガス供給弁を開状態とし、不
    活性ガスによって残留燃料及び残留酸化剤を排出する不
    活性ガス供給制御手段と、 運転停止時に、前記開閉器を閉状態として前記ダミー抵
    抗を投入し、電池電流を消費させる投入抵抗制御手段と
    を備え、 前記ダミー抵抗投入中には、必ず前記燃料供給経路に残
    留した燃料がアノード側に押し出し供給され続けるよう
    に、前記投入抵抗制御手段による前記ダミー抵抗の投入
    条件として、前記不活性ガス制御手段によるアノード側
    の不活性ガス供給弁の開状態が設定され、 前記ダミー抵抗投入時の最大電池電流値における燃料利
    用率の50〜80%に相当する量の残留燃料が前記アノ
    ード側に供給されるように、前記不活性ガス制御手段に
    よって制御される前記不活性ガス供給弁の開度が設定さ
    れていることを特徴とする燃料電池発電プラント。
  2. 【請求項2】 前記燃料供給経路における前記アノード
    の入口部近傍に接続された第2の燃料供給系統と、 前記第2の燃料供給系統に設けられた第2の燃料供給弁
    と、 前記燃料電池の起動に伴う昇温操作開始前に、前記第2
    の燃料供給弁を開いて前記第2の燃料供給系統から前記
    アノードに燃料を供給する第2の燃料供給弁制御手段
    と、 前記アノードの燃料排気側に接続された燃料貯蔵器とを
    備え、 前記燃料貯蔵器が、前記第2の燃料供給弁を介して前記
    第2の燃料供給系統に接続されていることを特徴とする
    請求項1記載の燃料電池発電装置プラント。
  3. 【請求項3】 燃料電池発電プラントの系統負荷電流を
    遮断し、燃料電池に対する燃料供給経路及び酸化剤供給
    経路を閉じ、燃料電池のアノード及びカソードに不活性
    ガスを供給して残留燃料及び残留酸化剤を排出し、ダミ
    ー抵抗の投入によって電池電流を消費して発電を停止す
    る燃料電池発電プラントの停止方法において、 前記ダミー抵抗投入中には、前記燃料供給経路に残留し
    た燃料が前記アノードへ押し出し供給され続けるよう
    に、前記アノード側へ不活性ガスを供給し、 前記アノードへ押し出し供給される残留燃料の流量が、
    前記ダミー抵抗の投入で生じる最大電流に対して利用率
    50〜80%となるように、前記アノード側への不活性
    ガス供給流量を調節することを特徴とする燃料電池発電
    プラントの停止方法。
  4. 【請求項4】 前記アノード及び前記カソードに対する
    不活性ガス供給による燃料及び酸化剤の排出作業を同時
    に行い、 前記カソードへの不活性ガス供給量を、前記カソード入
    口の不活性ガス供給口から前記カソードまでのライン容
    積とカソード容積の和の3〜5倍量とし、 前記カソード側の残留酸化剤の除去に要する時間より
    も、前記アノード側の残留燃料の除去に要する時間が長
    くなるように、前記アノード及び前記カソードへの不活
    性ガス供給量を調節することを特徴とする請求項3記載
    の燃料電池発電プラントの停止方法。
  5. 【請求項5】 燃料電池発電プラントの起動操作時及び
    停止操作時に、燃料電池本体を昇温及び降温させる燃料
    電池の起動・停止方法において、 前記昇温中及び前記降温中の少なくとも一方において、
    燃料電池本体が連続的に正圧となるように、燃料電池本
    体のアノード及びカソードに不活性ガスを連続的に微量
    供給することを特徴とする燃料電池発電プラントの起動
    ・停止方法。
  6. 【請求項6】 燃料電池発電プラントの起動操作時及び
    停止操作時に、燃料電池本体を昇温及び降温させる燃料
    電池の起動・停止方法において、 前記昇温中及び降温中の少なくとも一方において、燃料
    電池本体のアノード及びカソードに不活性ガスを間欠的
    に微量供給することを特徴とする燃料電池発電プラント
    の起動・停止方法。
  7. 【請求項7】 燃料電池本体が温度100℃以上の状態
    で、前記不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求
    項5又は請求項6記載の燃料電池発電プラントの起動・
    停止方法。
  8. 【請求項8】 燃料電池発電プラントの起動操作時に、
    燃料電池本体を昇温させる燃料電池の起動停止方法にお
    いて、 前記起動操作に伴う昇温開始前において、アノードに燃
    料を供給し、 発生電圧が上限値を越えた場合にダミー抵抗を投入し、
    下限値以下の場合にダミー抵抗を開放することを特徴と
    する燃料電池発電プラントの起動方法。
  9. 【請求項9】 前記上限値が0.5V/セル、前記下限
    値が0.3V/セルであることを特徴とする請求項8記
    載の燃料電池発電プラントの起動方法。
JP8301486A 1996-11-13 1996-11-13 燃料電池発電プラント及びその起動・停止方法 Pending JPH10144334A (ja)

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