JP2007265910A - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

燃料電池システム及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007265910A
JP2007265910A JP2006091868A JP2006091868A JP2007265910A JP 2007265910 A JP2007265910 A JP 2007265910A JP 2006091868 A JP2006091868 A JP 2006091868A JP 2006091868 A JP2006091868 A JP 2006091868A JP 2007265910 A JP2007265910 A JP 2007265910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
oxidant
oxygen concentration
gas
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006091868A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Shintaku
▲英▼城 新宅
Osamu Yamazaki
修 山▲崎▼
Yasuharu Omori
康晴 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2006091868A priority Critical patent/JP2007265910A/ja
Publication of JP2007265910A publication Critical patent/JP2007265910A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】低負荷の発電時にカソード電位を低下させて、カソード材料の劣化を抑制し、且つガス流路の水詰まりを防止する燃料電池システム及びその運転方法を提供すること。
【解決手段】燃料電池システムは、アノード及びカソードを有する複数のセルが直列に接続されて構成されたセルスタックを備える燃料電池発電部(1)と、入力される酸化剤をカソードに供給する酸化剤供給手段(31〜33)と、酸素濃度が約21%以下の低酸素濃度ガス(窒素ガス)を酸化剤に混合する低酸素濃度ガス供給手段(35、36)と、セルスタックの電圧を測定して平均セル電圧を算出し、得られた平均セル電圧が所定の閾値電圧よりも大きい場合に、低酸素濃度ガスを酸化剤に混合して酸化剤供給手段(31〜33)に入力するように低酸素濃度ガス供給手段(35、36)を制御するセル電圧計測制御部(10)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料と酸化剤とを供給し発電を行う燃料電池システム及びその運転方法に関し、より詳細には、酸化剤を供給するカソードの劣化を抑制し、流路の水詰まりを防止することができる燃料電池システム及びその運転方法に関する。
燃料電池は、電解質膜を介装するアノード(燃料極)とカソード(酸素極)とを有するセルを備え、アノード側に燃料ガスである水素含有ガスを供給し、カソード側に酸化剤である酸素含有ガスを供給することにより、電気エネルギーを出力する装置である。アノード及びカソードは、それぞれ、触媒を備え、燃料ガスや酸化剤を触媒に接触させ、電解質膜に伝達させるために多孔質状に形成されている。このような燃料電池の開発においては、電極材料の劣化による性能低下を抑制することが重要な課題となっている。
燃料電池の性能低下のアノード側における原因は、電極触媒(白金)の一酸化炭素被毒による電極材料の劣化である。この原因については、現在、アノード側の触媒である白金(Pt)にルテニウム(Ru)を加えることにより、一酸化炭素被毒を抑制するように対策がなされている。
一方、カソード側における原因は、電極が高電位状態(約0.8V以上)になることによる電極材料の劣化であると考えられている。これは、カソード周辺に多く存在する酸素によって、担体であるカーボンが酸化し、白金触媒が機能しなくなるためであると考えられている。例えば、特許文献1に記載の発明においては、触媒金属(Pt)と、この触媒金属を担持する導電性担体(カーボン)とから成る電極触媒に、金属炭化物を付着させることによって、導電性担体の腐食を阻止し、劣化を防止している。
特開2004−172107号公報
開回路電圧(OCV)時や電位が約0.8V以上となる低負荷の発電時、および燃料電池システムの起動又は停止時には、カソード電極が高電位状態になることが避けられず、上記したように電極材料の劣化が生じるという問題がある。これに対して、特許文献1に記載の発明により対処することも考えられるが、特殊な電極触媒を形成しなければならず、余分な製造工程が必要であり製造費用も高くなる。
一方、固体高分子材料を電解質膜とする固体高分子形燃料電池(PEFC)においては、性能面及び耐久性面の両面から、電解質膜を十分に湿らせておく必要があり、燃料電池セルに供給するガスの露点を上げることが必要である。しかしながら、露点の高いガス中の水蒸気は結露し易く、結露が生じると、ガス流路の水詰まりが発生し、これによって電池電圧が低下したり、電池がダメージを受けたりする。特に、カソード側では発電時に起きる電気化学反応により水が生成されるため、水詰まりの問題はより深刻なものとなる。また、低負荷の発電時には酸化剤ガスの流量を減少させて運転するため、特にこの傾向が顕著になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電極等に特殊な加工処理を施すことなく、カソード電位を低下させて、カソード材料の劣化を抑制することにある。
また、本発明の別の目的は、低負荷の発電時にガス流路の水詰まりを防止することにある。
電極材料の腐食は電位の上昇と共に指数関数的に速度を速めるため、カソード電位を下げることは、カソードの劣化速度を低下させるために非常に有効であると考えられる。本願発明者はこの点に注目し、本発明をするに至った。
即ち、上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池システムは、アノード及びカソードを有する複数のセルが直列に接続されて構成されたセルスタックを備える燃料電池発電部と、入力される酸化剤を前記カソードに供給する酸化剤供給手段と、酸素濃度が約21%以下の低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合する低酸素濃度ガス供給手段と、前記セルスタックの電圧を測定して平均セル電圧を算出し、得られた前記平均セル電圧が所定の閾値電圧よりも大きい場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御するセル電圧計測制御部とを備えることを特徴とする。
前記低酸素濃度ガスは、窒素ガス、アルゴンガス、及び前記燃料電池発電部から排出される排ガスからなる群から選択されるガスであることができる。
前記酸化剤供給手段は、入力される前記酸化剤を出力して前記燃料電池発電部に供給する酸化剤供給ポンプを備え、前記排出ガス混合手段が、前記燃料電池発電部から排出される前記排ガスを排出するカソード側排ガス路、前記カソード側排ガス路に設けられた排気バルブ、前記燃料電池発電部と前記排気バルブとの間の前記カソード側排ガス路から延伸し、前記酸化剤供給ポンプの出力側に接続された第1排ガス供給路、及び前記第1排ガス供給路に設けられた排ガス供給ポンプを備えることができる。
また、前記酸化剤供給手段は、入力される前記酸化剤を出力して前記燃料電池発電部に供給する酸化剤供給ポンプを備え、前記排出ガス混合手段が、前記燃料電池発電部から排出される前記排ガスを排出するカソード側排ガス路、前記カソード側排ガス路に設けられた排気バルブ、及び前記燃料電池発電部と前記排気バルブとの間の前記カソード側排ガス路から延伸し、前記酸化剤供給ポンプの入力側に接続された第2排ガス供給路を備えてもよい。
前記閾値電圧は、約0.75V以上であることができる。
前記燃料電池発電部は固体高分子形燃料電池であり、前記セル電圧計測制御部は、各セルのセル電圧を測定し、少なくとも1つのセル電圧が所定の下限値よりも小さい場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御することができる。
前記下限値は、前記セルスタックの電圧から求めた前記平均セル電圧から約0.02V以上小さい値であることができる。
また、上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池システムの運転方法は、アノード及びカソードを有する複数のセルが直列に接続されて構成されたセルスタックを備える燃料電池発電部と、入力される酸化剤を前記カソードに供給する酸化剤供給手段と、酸素濃度が約21%以下の低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合する低酸素濃度ガス供給手段と、セル電圧計測制御部とを備える燃料電池システムの運転方法であって、前記セル電圧計測制御部が、前記セルスタックの電圧を測定し、測定したセルスタックの電圧値を前記セルスタックを構成するセルの数で除算して平均セル電圧を求める第1ステップと、前記セル電圧計測制御部が、前記平均セル電圧が所定の閾値電圧よりも大きいか否かを判断する第2ステップと、前記セル電圧計測制御部が、前記平均セル電圧が前記閾値電圧より大きいと判断した場合に、低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第3ステップとを含むことを特徴とする。
上記の燃料電池システムの運転方法は、前記燃料電池システムの停止前に、前記セル電圧計測制御部が、前記低酸素濃度ガスを前記燃料電池発電部内に密封するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第4ステップと、前記燃料電池システムの起動時に、前記セル電圧計測制御部が、前記燃料電池発電部内に密封された前記低酸素濃度ガスのみを前記酸化剤供給手段に入力する、又は前記燃料電池発電部内に密封された前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第5ステップとを更に含むことができる。
上記の燃料電池システムの運転方法は、前記燃料電池発電部が固体高分子形燃料電池であり、前記セル電圧計測制御部が、前記セル毎のセル電圧を測定する第6ステップと、前記セル電圧計測制御部が、前記第1ステップで測定した前記平均セル電圧から約0.02V以上の値を減算して下限値を求め、前記セル電圧が前記下限値以下の場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第7ステップとを更に含むことができる。
本発明によると、燃料電池セルに供給される酸化剤の酸素濃度を低下させることによって、カソード電位を低下させるので、カソード材料の劣化を抑制することができる。
また、低負荷の発電時に、酸化剤の供給量を増大させることなくカソードに供給するガスの流量を増大させることができるので、固体高分子形燃料電池システムにおいて、カソード電位を上昇させずにガス流路の水詰まりを防止することができる。
また、固体高分子形燃料電池システムにおいて、一部のセルに電圧の低下が検知された場合に、低酸素濃度ガスを酸化剤に混合することにより、カソード電極を劣化させることなく、発生した水詰まりを修復することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明及び図面において、同じ参照符号は同じ又は同様の構成要素を示すこととし、よって、同じ又は同様の構成要素に関する説明を省略する。また、電力を供給するために燃料電池システムに必要となる周知の構成及びその機能についても説明を省略する。また、以下の実施の形態の説明においては、特にことわりの無い限り、固体高分子形燃料電池(PEFC)に本願発明を適用する場合について説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を説明するためのブロック図を示す。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムは、燃料電池発電部1、セル電圧計測制御部10、燃料供給部20、及び酸化剤供給排出部30を備える。
燃料電池発電部1は、電解質膜を介装するアノードとカソードとを有するセル(図示せず)を備え、複数のセルが直列に接続されてセルスタックを構成している。燃料電池発電部1のアノード側に燃料ガスが供給され、カソード側に酸化剤が供給されることにより、燃料ガスと酸化剤とが電気化学反応し、アノード及びカソード間に電位差が生成される。
セル電圧計測制御部10は、セル電圧計測部11及び制御部12を備える。セル電圧計測部11が、燃料電池発電部1内に備えられたセルスタックの電圧を測定して、制御部12が、直列に接続されたセルの数から各セルのアノード及びカソード間の電位差の平均値(以下、平均セル電圧とも記す)を算出し、得られた平均セル電圧の大きさを基に、酸化剤供給排出部30の各構成部分に制御信号を送信して、酸化剤供給排出部30の各構成部分の動作を制御する。尚、制御部12は、少なくともCPU及びメモリを備え、カソード電位以外に燃料電池システム全体を制御する。
燃料供給部20は、燃料ガスである水素含有ガスを燃料電池発電部1に供給する手段である。原燃料供給路23から導入される原燃料ガス(例えば、CH等)と、原料水供給路22から導入される原料水(HO)とが燃料ガス生成部21により改質処理され、燃料ガスが生成される。生成された燃料ガスは、燃料ガス供給路25を通じて燃料電池発電部1内のアノード(図示せず)に供給され、所定の排気路(図示せず)を介して排出される。燃料ガスの供給量は、燃料電池発電部1の発電状況に応じて、原燃料供給量調節バルブ24により調節される。なお、燃料供給部20は、燃料ガス供給路25の途中に燃料ガス加湿部(図示せず)を備えていても良い。
酸化剤供給排出部30は、酸化剤である酸素含有ガスを燃料電池発電部1に供給し、反応後のガスを排出する手段である。酸化剤供給路31から導入される酸化剤(例えば、空気)は、酸化剤供給路31の途中に配置された加湿部33によって加湿され、酸化剤供給路31の途中に配置された酸化剤供給ポンプ32により燃料電池発電部1内のカソード(図示せず)に供給される。反応後に燃料電池発電部1内に残存する酸化剤を含むガス(以下、単に排ガスとも記す)は、カソード側排ガス路34を通じて排出される。
ここで、燃料電池発電部1のアノードに対するカソード電位(以下、単にカソード電位とも記す)を低下させ、カソード材料の劣化を抑制するために、第1の実施の形態に係る燃料電池システムの酸化剤供給排出部30は、更に、窒素ガス貯蔵部(図示せず)、窒素ガス供給路35、及び窒素ガス供給路35の途中に配置された窒素ガス供給量調節バルブ36を備える。窒素ガス貯蔵部(例えば、窒素ガスボンベ)に貯蔵された窒素ガスは、窒素ガス貯蔵部から延伸し、酸化剤供給ポンプ32と加湿部33との間の酸化剤供給路31に接続された窒素ガス供給路35を通じて、窒素ガス供給量調節バルブ36により、その混合割合が調節されて、酸化剤に混合される。
以下、第1の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を説明する。図2に、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を説明するフローチャートを示す。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの制御部12は、図2に示すフローチャートに従い、所定の時間間隔(例えば、約5秒)で平均セル電圧をモニターして酸化剤供給排出部30の各構成部分を制御し、窒素ガスを酸化剤に混合することでカソード電位を閾値電圧以下に調節する。
第1の実施の形態に係る燃料電池システムの起動前には、酸化剤供給ポンプ32は停止し、窒素ガス供給量調節バルブ36は閉じている。
本燃料電池システムを起動すると、ステップS1において、制御部12は、酸化剤供給ポンプ32を起動する。
次に、ステップS2において、セル電圧計測部11はセルスタックの電圧を測定し、制御部12は、セル電圧計測部11から取得したセルスタックの電圧値を、予め制御部12内のメモリに記録されているセル数で除算して平均セル電圧Vを求める。
次に、ステップS3において、制御部12が、求めた平均セル電圧Vが所定の閾値電圧Vth(例えば、約0.8V)を越えるか否かを判断する。平均セル電圧Vが所定の閾値電圧Vthより大きい場合にはステップS4の処理を行い、閾値電圧Vth以下の場合にはステップS5の処理を行う。
ステップS4において、制御部12は窒素ガス供給量調節バルブ36を開放し、所定の流量で窒素ガスを供給する。
ステップS5において、制御部12は窒素ガス供給量調節バルブ36を閉じ、窒素ガスの供給を停止させる。
ステップS4又はステップS5の処理が行われた後は、制御部12は、所定の時間間隔で上記ステップS2〜S5の処理を繰り返し、燃料電池発電部1の負荷の変動により生じる平均セル電圧Vが所定の閾値電圧Vthを越えると窒素ガスを酸化剤に混合し、カソード電位を低下させる。
特に、燃料電池システムの起動直後及び停止直前には、燃料電池システムの負荷が低く、アノードに対するカソード電位が約0.8V以上の高電位になるため、制御部12は、ステップS4の処理により窒素ガスを酸化剤に混合し、カソード電位を低下させる。
一方、停止信号が入力されると、ステップS6において、制御部12は燃料電池システムの運転終了の指示と判断し、ステップS7において、制御部12は酸化剤供給ポンプ32を停止して酸化剤の供給を停止する。同時に、終了直前の状態は負荷が小さく、窒素ガスが酸化剤に混合されているので、制御部12は、窒素ガス供給量調節バルブ36を閉じて窒素ガスの供給を停止する。
ここで、カソード側排ガス路34に排気バルブを設けて、停止の際に排気バルブを閉じて燃料電池発電部1内に窒素ガスを密封してもよい。窒素ガスを燃料電池発電部1内に密封することで、燃料電池システム停止後のカソード材料の劣化を抑制することができる。又は酸化剤に窒素ガスが混合されることにより得られる酸素濃度の低いガスを燃料電池発電部1内に密封して、燃料電池システム停止後のカソード材料の劣化を抑制するようにしても良い。即ち、窒素ガス又は酸素濃度の低いガスは、担体カーボンの酸化による劣化を抑制するためのパージガスとして燃料電池発電部1内に密封される。
以上のように、第1の実施の形態に係る燃料電池システム及びその運転方法によれば、平均セル電圧が所定の閾値電圧を越える場合に、窒素ガス供給量調節バルブ36を制御して、燃料電池発電部1に供給される酸化剤に窒素ガスを混合することにより、酸化剤と窒素ガスとの混合ガス(以下、単に混合ガスとも記す)全体の酸素濃度を低下させ、カソード電位を低下させることができる。
特に、通常の燃料電池システムでは、起動直後、停止直前、及び低負荷の運転中には、カソードが長時間高電位にさらされる。しかし、本燃料電池システム及び本運転方法であれば、カソードが高電位になるのを抑制することができるので、カソード材料の劣化を抑制することができる。
また、酸化剤に窒素ガスを混合することで、燃料電池発電部1に供給される混合ガスの酸素濃度が低下し、流量が増大する。このため、本燃料電池システム及び本運転方法によれば、カソード電位の上昇を抑制できるだけではなく、ガス流路の水詰まりを防止及び修復することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態(図1)において、窒素ガス貯蔵部(図示せず)に貯蔵された窒素ガスを用いずに、反応後に燃料電池発電部1から排出される酸化剤を含むガス(以下、排ガスとも記す)を酸化剤と混合し、酸化剤と排ガスとの混合ガス全体の酸素濃度を低下させる態様である。尚、燃料電池発電部1から排出される排ガスは、燃料電池発電部1内での反応により酸素が消費されるため、酸素濃度は空気よりも薄くなっている。
即ち、排ガスは、酸素濃度が約21%以下の、酸素濃度の低いガスであり、第1の実施の形態において、酸素濃度を低下させるために酸化剤に混合した窒素ガスの代替となり得る。例えば、燃料電池発電部1の酸化剤利用率が約70%であれば、排ガスは、酸素濃度が約7%のガスとなる。
図3に、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を説明するためのブロック図を示す。図3に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システムは、酸化剤供給排出部30の構成のみが第1の実施の形態に係る燃料電池システムと異なり、窒素ガス供給路35及び窒素ガス供給量調節バルブ36の代わりに、排気バルブ37、第1排ガス供給路38a、及び第1排ガス供給路38aの途中に配置された排ガス供給ポンプ40を備える。カソード側排ガス路34の途中に排気バルブ37が設けられ、燃料電池発電部1と排気バルブ37との間のカソード側排ガス路34から延伸し、酸化剤供給ポンプ32と加湿部33との間の酸化剤供給路31に接続された第1排ガス供給路38aを通じて、排気バルブ37及び排ガス供給ポンプ40により排ガスの混合割合が調節されて、酸化剤と排ガスとの混合ガスが再び燃料電池発電部1に供給される。
以下、第2の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を説明する。第2の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートは、図2に示す第1の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法と同じであるので省略する。以下では、燃料電池システムの構成が異なることによる第1の実施の形態の各ステップとの相違点を中心に、図2のフローチャートを用いて説明する。
第2の実施の形態に係る燃料電池システムの起動前には、酸化剤供給ポンプ32は停止し、後述する停止時の密封処理により排気バルブ37は閉じており、排ガス供給ポンプ40は停止している。
ステップS1において、制御部12は、酸化剤供給ポンプ32及び排ガス供給ポンプ40を起動し、停止時に第1排ガス供給路38aに密封された排ガスを酸化剤に混合する。
ステップS2及びS3の処理は、第1の実施の形態と同じである。
ステップS4において、制御部12は、排気バルブ37を閉鎖し、且つ排ガス供給ポンプ40を起動して排ガスを第1排ガス供給路38aに導入し、所定の流量で酸化剤と混合させる排ガスを供給する。ここで、バルブの閉鎖とは、バルブを開放状態から閉鎖状態にすることを意味するだけでなく、バルブが閉鎖状態にあればその状態を維持することをも意味する(以下、同じ)。
ステップS5において、制御部12は、排気バルブ37を開放し、且つ排ガス供給ポンプ40を停止して排ガスを排出し、酸化剤への排ガスの混合を停止させる。起動直後には、上記したように排気バルブ37が閉鎖され、排ガスが酸化剤に混合されるが、時間が経過して平均セル電圧Vが所定の閾値Vth以下になると、排気バルブ37が開放される。ここで、バルブの開放とは、バルブを閉鎖状態から開放状態にすることを意味するだけでなく、バルブが開放状態にあればその状態を維持することをも意味する(以下、同じ)。
ステップS6の処理は、第1の実施の形態と同じである。
ステップS7において、制御部12は酸化剤供給ポンプ32を停止して酸化剤の供給を停止する。同時に、終了直前の状態は負荷が小さく、排気バルブ37が閉鎖状態にあり、排ガスが酸化剤に混合されているので、制御部12は、排気バルブ37の閉鎖状態を維持したまま排ガス供給ポンプ40を停止し、燃料電池発電部1内及び第1排ガス供給路38a内に排ガスを密封する。密封された排ガスは、再び本燃料電池システムが起動される際に、ステップS1において酸化剤と混合される。
以上のように、第2の実施の形態に係る燃料電池システム及びその運転方法によれば、平均セル電圧が所定の閾値電圧を越える場合に、排気バルブ37及び排ガス供給ポンプ40を制御して、燃料電池発電部1に供給される酸化剤に排ガスを混合することにより、酸素濃度を低下させ、カソード材料の劣化を抑制し、且つガス流路の水詰まりを防止及び修復することができる。
特に、第2の実施の形態においては、窒素ガスの代わりに排ガスを用いることにより、窒素ガス貯蔵部等を設けて窒素ガスを供給する場合よりも小規模な燃料電池システムを実現することができ、また、窒素ガス貯蔵部への定期的な窒素ガスの補充等の設備維持の労力及び費用も不要とすることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、第2の実施の形態(図3)において、酸化剤供給ポンプ32に排ガス供給ポンプ40の役割を持たせる態様である。
図4に、本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を説明するためのブロック図を示す。図4に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システムは、酸化剤供給排出部30の構成のみが第2の実施の形態に係る燃料電池システムと異なり、第1排ガス供給路38a及び排ガス供給ポンプ40の代わりに第2排ガス供給路38b及び酸化剤供給量調節バルブ41を備える。酸化剤供給ポンプ32の上流の、酸化剤供給路31の途中に酸化剤供給量調節バルブ41が設けられ、燃料電池発電部1と排気バルブ37との間のカソード側排ガス路34から延伸し、酸化剤供給量調節バルブ41と酸化剤供給ポンプ32との間の酸化剤供給路31に接続された第2排ガス供給路38bを通じて、酸化剤供給量調節バルブ41及び排気バルブ37により排ガスの混合割合が調節されて、酸化剤と排ガスとの混合ガスが再び燃料電池発電部1に供給される。
以下、第3の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を説明する。第3の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートは、図2に示す第1の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法と同じであるので省略する。以下では、燃料電池システムの構成が異なることによる第1の実施の形態の各ステップとの相違点を中心に、図2のフローチャートを用いて説明する。
第3の実施の形態に係る燃料電池システムの起動前には、酸化剤供給ポンプ32は停止し、後述する停止時の密封処理により排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41は閉じている。
ステップS1において、制御部12は、酸化剤供給ポンプ32を起動し、停止時に燃料電池発電部1内及び第2排ガス供給路38b内に密封された排ガスを循環させる。
ステップS2及びS3の処理は、第1の実施の形態と同じである。
ステップS4において、制御部12は、排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41を閉じて排ガスを第2排ガス供給路38bに導入し、所定の流量で酸化剤と混合させる排ガスを供給する。
ステップS5において、制御部12は、排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41を開放して、酸化剤への排ガスの混合を停止させる。起動直後には、上記したように排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41が閉鎖され、排ガスが酸化剤に混合されるが、時間が経過して平均セル電圧Vが所定の閾値Vth以下になると、排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41が開放される。
ステップS6の処理は、第1の実施の形態と同じである。
ステップS7において、制御部12は酸化剤供給ポンプ32を停止して酸化剤の供給を停止する。このとき、終了直前の状態は負荷が小さく、排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41が閉鎖状態にあり、排ガスが酸化剤に混合されているので、燃料電池発電部1内及び第2排ガス供給路38b内に排ガスが密封される。密封された排ガスは、再び本燃料電池システムが起動される際に、ステップS1において酸化剤と混合される。
以上のように、第3の実施の形態に係る燃料電池システム及びその運転方法によれば、酸化剤供給ポンプ32に排ガス供給ポンプ40の役割を持たせて、排気バルブ37及び酸化剤供給量調節バルブ41を用いて排ガスを酸化剤と混合することにより、酸素濃度を低下させ、カソード材料の劣化を抑制し、且つガス流路の水詰まりを防止及び修復することができる。
また、酸化剤供給ポンプ32に排ガス供給ポンプ40の役割を持たせることにより、第2の実施の形態と同様の効果が得られるのに加えて、第2の実施の形態よりも小規模な燃料電池システムを実現することができ、設備維持の労力及び費用を低減することができる。
尚、上記したように酸化剤供給量調節バルブ41を備えていることが望ましいが、酸化剤供給量調節バルブ41を備えていなくても、酸化剤供給ポンプ32の起動/停止と排気バルブ37の開閉とによって、排ガスの混合を制御することができる。
以上、第1の実施の形態においては、酸化剤に混合するガスに窒素(N)ガスを用い、第2及び第3の実施の形態においては排ガスを用いる場合を説明したが、酸化剤に混合するガスはこれらに限定されない。即ち、本発明において、酸化剤に混合するガスは、カソードを劣化させない、酸素濃度が約21%以下(酸素を全く含んでいない場合を含む)の低酸素濃度ガスであれば良い。例えば、低酸素濃度ガスとして、アルゴン(Ar)等の化学的活性の低いガス(希ガス)を用いても良い。
また、上記した第1〜第3の実施の形態においては、セルスタックの電圧を測定して平均セル電圧Vを求めたが、セルスタック中の一部のセルの電圧を測定して平均セル電圧Vを求めても良い。例えば、直列に接続された複数のセルのセットの電圧V、又はセル毎の電圧Vを測定し、それらの値から平均セル電圧を求めても良い。
また、上記した第1〜第3の実施の形態においては、平均セル電圧Vが所定の閾値電圧Vthよりも大きい場合に酸化剤に低酸素濃度ガスを混合し、水詰まりを防止及び修復したが、更に、各セルの電圧を観測することによって、発生した水詰まりを修復することもできる。特定のセルで水詰まりが発生した場合、セルスタックの電圧は正常な範囲内の値であるが、水詰まりが発生したセルの電圧は低くなる。従って、各セルの電圧Vを測定し、Vが予め設定した下限値Vmin以下のセルがあった場合に、平均セル電圧Vが所定の閾値電圧Vthよりも大きい場合と同様に、酸化剤に低酸素濃度ガスを混合する。これによって、水詰まりを容易に検出し、発生した水詰まりを修復することができる。
尚、下限値Vminは、予め所定の値を設定せずに、個別に測定したセル毎の電圧V、複数のセルのセットの電圧V、及びセルスタック電圧から求めた平均セル電圧Vを組み合わせて決定するのが望ましい。例えば、セルスタック電圧から求めた平均セル電圧Vと所定の電圧Vとを用いてVmin=V−Vとすれば。負荷状態に依存せずより的確に水詰まりの発生したセルを特定して、ガス流路の水詰まりを修復することができる。
また、上記した第1〜第3の実施の形態においては、低酸素濃度ガスの流量制御に用いる好ましい閾値電圧Vthを約0.8Vとしたが、約0.75V以上であれば良い。また、所定の電圧Vは約0.02V〜約0.1Vの範囲とすることができる。
また、上記実施の形態においては、バルブの開閉又はポンプの起動/停止のみで酸化剤と窒素ガス又は排ガスとの混合割合を調節したが、各バルブの開閉量又は各ポンプの起動時の能力を、平均セル電圧Vと閾値電圧Vthとの差に応じて、連続的に若しくは複数段階に調節しても良い。
また、上記した各実施の形態の説明においては、酸化剤供給排出部に加湿部を備える固体高分子形燃料電池(PEFC)システムについて説明しているが、燃料及び酸化剤に水素含有ガス及び酸素含有ガスを用い、電極材料にカーボン材を用いる燃料電池システムであれば、別の燃料電池システムにも本発明を適用することができる。カソード電位が上昇するとカソード材料である担体カーボンが腐食することは、燃料電池の種類によらず共通する問題であるからである。
図5は、本発明に係る運転方法の有効性を示すセル電圧−電流密度特性のグラフである。燃料電池システムの運転条件は、電池温度が約70℃、燃料利用率Ufが約75%(フル加湿)、酸化剤利用率Uoが約60%(フル加湿)であった。
図5に示すように、酸化剤に窒素ガスを混合(本発明に係る運転方法)して、カソードに供給するガスの酸素濃度を約15%とした場合のセル電圧(■)は、空気(酸素濃度約21%)のみを酸化剤としてカソードに供給(従来の運転方法)した場合のセル電圧(◆)と比較して、電流密度にほとんど依存せずに約10mV低下していることがわかる。これは、カソード電位が約10mV低下したことを意味する。また、カソードに供給するガスの酸素濃度をさらに低下させることにより、約10mV以上カソード電位を低下させることができる。
ガス流路の水詰まりの修復に関して本発明の有効性を示すために、図6に、本発明に係る燃料電池システムが備えるセル毎のセル電圧Vのグラフを示す。実験に用いた燃料電池システムは直列に接続された50枚以上のセルを備え、図6に示すグラフには、個別に電圧が測定されたセルのうちの連続して直列に接続された特定の3枚のセル(セル1〜セル3)のセル電圧Vが示されている。図6において、横軸は運転中に任意に設定した時刻からの経過時間を表す。燃料電池システムの運転条件は、電流密度が約50mA/cm、電池温度が約60℃、燃料利用率Ufが約60%(フル加湿)、酸化剤利用率Uoが約50%(フル加湿)であった。
電流密度が約50mA/cmと低い状態で運転したために、図6に示したように、セル1及びセル3の間に位置するセル2のガス流路に水詰まりが発生し、セル電圧Vが低下した。そこで、運転時間120秒で示す時点で酸化剤に低酸素濃度ガスを混合し、カソードに供給するガスの流量を増大させた。これにより、セル2のグラフに示すように、セル電圧が上昇し、ガス流路の水詰まりが修復されたことがわかる。尚、単に酸化剤の流量を増大させると、酸素流量が増加してセル1及びセル3のカソード電位も上昇し、カソード材料を劣化させる結果となる。これに対して本実験では、酸化剤に低酸素濃度ガスを混合させたので、カソードに供給されるガスの酸素濃度が低下し、流量が増大した。このため、水詰まりが発生していないセル1及びセル3のカソード電位の上昇を抑制して、カソード材料の劣化を進行させること無く、セル2のガス流路の水詰まりを修復することができた。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る運転方法の有効性を示すセル電圧−電流密度特性のグラフである。 本発明に係る燃料電池システムが備えるセル毎のセル電圧のグラフである。
符号の説明
1 燃料電池発電部
10 セル電圧計測制御部
11 セル電圧計測部
12 制御部
20 燃料供給部
21 燃料ガス生成部
22 原料水供給路
23 原燃料供給路
24 原燃料供給量調節バルブ
25 燃料ガス供給路
30 酸化剤供給排出部
31 酸化剤供給路
32 酸化剤供給ポンプ
33 加湿部
34 カソード側排ガス路
35 窒素ガス供給路
36 窒素ガス供給量調節バルブ
37 排気バルブ
38a 第1排ガス供給路
38b 第2排ガス供給路
40 排ガス供給ポンプ
41 酸化剤供給量調節バルブ

Claims (10)

  1. アノード及びカソードを有する複数のセルが直列に接続されて構成されたセルスタックを備える燃料電池発電部と、
    入力される酸化剤を前記カソードに供給する酸化剤供給手段と、
    酸素濃度が約21%以下の低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合する低酸素濃度ガス供給手段と、
    前記セルスタックの電圧を測定して平均セル電圧を算出し、得られた前記平均セル電圧が所定の閾値電圧よりも大きい場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御するセル電圧計測制御部とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記低酸素濃度ガスが、窒素ガス、アルゴンガス、及び前記燃料電池発電部から排出される排ガスからなる群から選択されるガスであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記酸化剤供給手段が、入力される前記酸化剤を出力して前記燃料電池発電部に供給する酸化剤供給ポンプを備え、
    前記排出ガス混合手段が、
    前記燃料電池発電部から排出される前記排ガスを排出するカソード側排ガス路、
    前記カソード側排ガス路に設けられた排気バルブ、
    前記燃料電池発電部と前記排気バルブとの間の前記カソード側排ガス路から延伸し、前記酸化剤供給ポンプの出力側に接続された第1排ガス供給路、
    及び前記第1排ガス供給路に設けられた排ガス供給ポンプを備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記酸化剤供給手段が、入力される前記酸化剤を出力して前記燃料電池発電部に供給する酸化剤供給ポンプを備え、
    前記排出ガス混合手段が、
    前記燃料電池発電部から排出される前記排ガスを排出するカソード側排ガス路、
    前記カソード側排ガス路に設けられた排気バルブ、
    及び前記燃料電池発電部と前記排気バルブとの間の前記カソード側排ガス路から延伸し、前記酸化剤供給ポンプの入力側に接続された第2排ガス供給路を備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記閾値電圧が、約0.75V以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池発電部が固体高分子形燃料電池であり、
    前記セル電圧計測制御部が、各セルのセル電圧を測定し、少なくとも1つのセル電圧が所定の下限値よりも小さい場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記下限値が、前記セルスタックの電圧から求めた前記平均セル電圧から約0.02V以上小さい値であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. アノード及びカソードを有する複数のセルが直列に接続されて構成されたセルスタックを備える燃料電池発電部と、入力される酸化剤を前記カソードに供給する酸化剤供給手段と、酸素濃度が約21%以下の低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合する低酸素濃度ガス供給手段と、セル電圧計測制御部とを備える燃料電池システムの運転方法であって、
    前記セル電圧計測制御部が、前記セルスタックの電圧を測定し、測定したセルスタックの電圧値を前記セルスタックを構成するセルの数で除算して平均セル電圧を求める第1ステップと、
    前記セル電圧計測制御部が、前記平均セル電圧が所定の閾値電圧よりも大きいか否かを判断する第2ステップと、
    前記セル電圧計測制御部が、前記平均セル電圧が前記閾値電圧より大きいと判断した場合に、低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第3ステップとを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  9. 前記燃料電池システムの停止前に、前記セル電圧計測制御部が、前記低酸素濃度ガスを前記燃料電池発電部内に密封するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第4ステップと、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記セル電圧計測制御部が、前記燃料電池発電部内に密封された前記低酸素濃度ガスのみを前記酸化剤供給手段に入力する、又は前記燃料電池発電部内に密封された前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第5ステップとを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システムの運転方法。
  10. 前記燃料電池発電部が固体高分子形燃料電池であり、
    前記セル電圧計測制御部が、前記セル毎のセル電圧を測定する第6ステップと、
    前記セル電圧計測制御部が、前記第1ステップで測定した前記平均セル電圧から約0.02V以上の値を減算して下限値を求め、前記セル電圧が前記下限値以下の場合に、前記低酸素濃度ガスを前記酸化剤に混合して前記酸化剤供給手段に入力するように前記低酸素濃度ガス供給手段を制御する第7ステップとを更に含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の燃料電池システムの運転方法。
JP2006091868A 2006-03-29 2006-03-29 燃料電池システム及びその運転方法 Pending JP2007265910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091868A JP2007265910A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 燃料電池システム及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091868A JP2007265910A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 燃料電池システム及びその運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007265910A true JP2007265910A (ja) 2007-10-11

Family

ID=38638690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006091868A Pending JP2007265910A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 燃料電池システム及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007265910A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013114997A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Denso Corp 燃料電池システム
JP2014112511A (ja) * 2012-11-01 2014-06-19 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の出力検査方法
JP2014232672A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 本田技研工業株式会社 燃料電池の出力検査方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013114997A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Denso Corp 燃料電池システム
JP2014112511A (ja) * 2012-11-01 2014-06-19 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の出力検査方法
JP2014232672A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 本田技研工業株式会社 燃料電池の出力検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8778549B2 (en) Fuel cell system
JP5052776B2 (ja) 燃料電池システムの停止保管起動方法、及び停止保管起動プログラム
JPH10144334A (ja) 燃料電池発電プラント及びその起動・停止方法
JP4649308B2 (ja) 燃料電池システム
US20100035098A1 (en) Using chemical shorting to control electrode corrosion during the startup or shutdown of a fuel cell
EP2375484B1 (en) Operating method of fuel cell system
JP2007123013A (ja) 燃料電池システム
WO2006077461A2 (en) Fuel cell systems and control methods
JP2006351270A (ja) 燃料電池
JP4336182B2 (ja) 燃料電池システムの運転方法および燃料電池システム
JP5186794B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムにおけるガス圧力調節方法
JP2007005000A (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP2008218051A (ja) 燃料電池の制御方法
JP2007265910A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP2006244821A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP2007323863A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の停止方法
JP2008077884A (ja) 燃料電池システムおよびその運転制御方法
JP5017907B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007053020A (ja) 燃料電池の制御方法およびその制御装置並びにその制御装置を搭載した車両
JP4839596B2 (ja) 燃料電池システムの停止保管方法
JP2006140065A (ja) 燃料電池システム
US20220109172A1 (en) Fuel cell system and method for controlling fuel cell system
JP2012009182A (ja) 燃料電池システム、燃料電池の発電方法およびフラッディング判断方法
JP2009134977A (ja) 燃料電池システム
JP2005268091A (ja) 燃料電池の運転方法および燃料電池システム