JPH10141222A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

往復動型圧縮機

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Publication number
JPH10141222A
JPH10141222A JP8305198A JP30519896A JPH10141222A JP H10141222 A JPH10141222 A JP H10141222A JP 8305198 A JP8305198 A JP 8305198A JP 30519896 A JP30519896 A JP 30519896A JP H10141222 A JPH10141222 A JP H10141222A
Authority
JP
Japan
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retainer
discharge
arm
plate
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP8305198A
Other languages
English (en)
Inventor
Isato Ikeda
勇人 池田
Tetsuyuki Kamitoku
哲行 神徳
Keiji Nakagaki
恵司 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出弁機構部で吐出ガス流に乱れを生じさせ
ることにより、効率よく脈動を低減させることを目的と
する。 【解決手段】 リテーナプレート36から一定幅の長辺
部41と短辺部42からなる略への字形として膨出さ
れ、また、前記長辺部41が前記リード弁35aの開度
規制部として機能し、更に、前記短辺部42が前記リテ
ーナプレート36との連結部として機能するリテーナ4
0において、前記長辺部41の中間部の両側部からリテ
ーナプレート36の基板面に向けて腕部44を延出し、
この腕部44の先端部を保持手段により所定位置に固定
する。保持手段は、例えば、への字型リテーナ40の両
側にリテーナプレート36の基板部43を配置し、この
基板部43に前記腕部44の先端部を一体的に連続させ
ることにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動型圧縮機に
係り、特に気筒数成分の吐出脈動を原因とする異音低減
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の往復動型圧縮機としては、例えば
次の様な構造のものが知られている。即ち、前後一対の
シリンダブロックそれぞれには、駆動シャフトを中心と
する円周上に複数のシリンダボアが形成され、これらシ
リンダボア内にはピストンが往復動可能に収容されてい
る。また、シリンダブロックの前後両端面には、バルブ
プレートを介してハウジングが接合配置され、そのハウ
ジング内には隔壁により吸入室及び吐出室が区画形成さ
れ、バルブプレートのシリンダボア側及びハウジング側
には、吸入室及び吐出室に対応して吸入弁機構及び吐出
弁機構が配設されている。
【0003】この種の往復動型圧縮機については、例え
ば図9及び図10に示すような吐出弁機構が採用されて
いる。バルブプレート51とハウジング52との間には
吐出弁形成板53及びガスケット兼用のリテーナプレー
ト54が配設されている。バルブプレート51の各シリ
ンダボアと対応する部分には吐出ポート55が形成さ
れ、その吐出ポート55と対向するように吐出弁形成板
53には吐出弁としてのリード弁56が形成されてい
る。
【0004】図11に示すように、ガスケット兼用のリ
テーナプレート54には、前記リード弁56の開度を規
制するリテーナ57が複数一体的に形成されている。ま
た、該リテーナ57は、図9及び図10に示すように吐
出弁の開度を規制するための緩やかな傾斜曲面を有する
長辺部57aと、該長辺部57aの頂部とリテーナプレ
ート54の基板54a間を連結しリテーナ57の剛性を
強化するための短辺部57bとを有する一定幅の略への
字形をしており、リテーナプレート54の基板54aか
ら膨出形成されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に往復動型圧縮機
では、ピストンの往復動により一定周期的に圧縮ガスが
シリンダボアから吐出されるため、規則的に圧力変動を
生ずる気筒数成分の圧力波、即ち、吐出脈動を生ずる。
また、この脈動は耳障りな異音として感じられるため聴
感上好ましくない。この対策としては、一般的には吐出
ガス経路中にマフラー(空間)を設け、圧力変動を緩和
する方法(マフラー方式)が用いられているが、所要ス
ペースが大きくなるという欠点がある。その他の方法と
しては、吐出ガス流に乱れを起こし、規則的な気筒数成
分の伝播波形を乱して不規則的な波形を生起させること
により、即ち、規則的な基本成分を減少させて不規則的
な乱れ成分を増加させることにより、吐出脈動をフラッ
ト化させるもの(流れ乱し方式)がある。ところで、上
記従来の往復動型圧縮機における吐出弁機構では、リテ
ーナ57の断面が、前記の如く、単純な断面への字状
で、リテーナ57の下部左右側方がそのまま大きく開放
されており、吐出ポート55から吐き出された吐出ガス
がリテーナ57の下部開口部からスムースに吐出室58
内に吐出されるため、吐出ガス流の乱れが少なく、脈動
の低減が殆ど期待されない。
【0006】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたのであって、吐出弁機構部で
吐出ガス流に乱れを生じさせることにより、効率よく脈
動を低減させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、吐出ポートを形成するバ
ルブプレートと、吐出ポートに対向するように設けられ
た吐出弁としてのリード弁と、該リード弁の開度を規制
するリテーナとを有し、該リテーナがリテーナプレート
から短辺部と長辺部とからなる略への字形として膨出さ
れ、また、前記長辺部が前記リード弁の開度規制部とし
て機能し、更に、前記短辺部が前記リテーナプレートと
の連結部として機能する往復動型圧縮機において、前記
長辺部の中間部の両側からリテーナプレートの基板面に
向けて腕部を延出し、この腕部の先端部を所定位置に固
定する保持手段を設けたことを特徴とする。
【0008】このように構成することにより、への字状
リテーナの下部の左右側方にできる開口部がそれぞれ二
つに分離されるため、吐出ポートから吐き出された吐出
ガスは、吐出室へ流れる際に分散撹乱され、即ち、規則
的な気筒数成分の波形成分が減少され、不規則的な乱れ
成分を増加させることにより、脈動を平準化(フラット
化)させることができる。 また、前記腕部の先端部が
保持手段により固定されることにより、リテーナ長辺部
が補強されるため、吐出ポートからの吐出ガス圧力によ
るリテーナの変形が回避される。
【0009】請求項2記載の発明は、への字型リテーナ
の両側にリテーナプレートの基板部を配置し、この基板
部に前記腕部の先端部を一体的に連続させることによ
り、前記保持手段を形成したことを特徴とする。従っ
て、前記腕部、保持手段を構成する基板部、リテーナ等
がプレス加工によりリテーナプレートとして一体的に形
成されるので、加工工数及び加工コストの低減が行え
る。
【0010】請求項3記載の発明は、前記腕部の先端部
に平面状の係止片を構成するとともに、吐出ポートに対
向するハウジング内壁から棒状押さえ部を突設し、この
押さえ部の先端面とバルブプレートとの間に前記係止片
を挟着固定することにより前記保持手段を形成したこと
を特徴とする。従って、腕部の先端部が強固に保持さ
れ、リテーナ補強効果が向上する。
【0011】請求項4記載の発明は、前記腕部が吐出ポ
ートに対応する位置に形成されていることを特徴とす
る。従って、吐出ポートから吐き出された直後の吐出ガ
ス流の主経路中に腕部が位置するため、吐出ガス流の乱
れ効果が大きく、脈動低減効果が増大する。
【0012】請求項5記載の発明は、前記短辺部に吐出
ガスを流通させる流通孔を開設したことを特徴とする。
従って、吐出ポートから吐き出された吐出ガス流は、こ
の流通孔によっても乱され、脈動低減効果がより一層増
大する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明を両頭ピストンタイ
プの斜板式圧縮機に具体化した第1の実施の形態を図1
〜4に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に示すように、一対のシリンダブロッ
ク11は、対向端縁において互いに接合されている。フ
ロントハウジング12は、シリンダブロック11の前端
面にバルブプレート13を介して接合されている。リヤ
ハウジング14は、シリンダブロック11の後端面にバ
ルブプレート13を介して接合されている。そして、前
記シリンダブロック11、フロントハウジング12及び
リヤハウジング14は、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金により形成されている。
【0015】複数のボルト15は、前記フロントハウジ
ング12から両シリンダブロック11及びバルブプレー
ト13を通してリヤハウジング14のネジ孔16に螺合
されている。そして、これらのボルト15によりフロン
トハウジング12及びリヤハウジング14がシリンダブ
ロック11の両端面に締結固定されている。
【0016】駆動シャフト17は、前記シリンダブロッ
ク11及びフロントハウジング12の中央に一対のラジ
アルベアリング18を介して回転可能に支持されてい
る。その駆動シャフト17の前端外周とフロントハウジ
ング12との間には、リップシール19が介装されてい
る。そして、この駆動シャフト17は、図示しない車両
エンジン等の外部駆動源に作動連結されて、その外部駆
動源により回転駆動される。
【0017】複数のシリンダボア20は、前記駆動シャ
フト17と平行に延びるように、各シリンダブロック1
1の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成さ
れている。両頭型のピストン21は、各シリンダボア2
0内に往復動可能に嵌挿支持され、それらの両端面とバ
ルブプレート13との間において、各シリンダボア20
内には圧縮室22が形成される。
【0018】クランク室23は、前記両シリンダブロッ
ク11の中間内部に区画形成されている。斜板24は、
クランク室23内において駆動シャフト17に嵌合固定
され、その外周部の複数個所において前後面が一対の半
球状のシュー25を介してピストン21の中間部に係留
されている。そして、駆動シャフト17が回転されると
き、この斜板24を介してピストン21が往復動され
る。一対のスラストベアリング26は、斜板24の両端
面と各シリンダブロック11の内端面との間に介装さ
れ、このスラストベアリング26を介して、斜板24が
両シリンダブロック11間に挟着保持されている。
【0019】圧力差を有する圧力室としての吸入室27
及び吐出室28は、隔壁12a、14aにより前記両ハ
ウジング12、14内の外周部及び内周部にそれぞれ略
環状に区画形成されている。吸入室27は、シリンダブ
ロック11及びバルブプレート13に形成された吸入通
路11aを介してクランク室23に連通されている。ク
ランク室23は、図示しない吸入口を介して外部冷媒回
路に接続される。吐出室28は、図示しない吐出マフラ
ー及び吐出ポートを介して外部冷媒回路に接続される。
【0020】吸入弁機構29は、前記各バルブプレート
13のシリンダブロック11側の側面に配設されてい
る。この吸入弁機構29により、ピストン21の往復動
時に、両吸入室27から各シリンダボア20の圧縮室2
2内に冷媒ガスが吸入される。吐出弁機構30は、各バ
ルブプレート13のシリンダブロック11と反対側の側
面、即ち、吐出室28を構成するハウジング12、14
側に配設されている。この吐出弁機構30により、ピス
トン21の往復動時に、各シリンダボア20の圧縮室2
2内で圧縮された冷媒ガスが両吐出室28に吐出され
る。
【0021】ここで、前記吸入弁機構29及び吐出弁機
構30の構成について更に説明する。図1に示すよう
に、前記両バルブプレート13は、金属板により形成さ
れ、各シリンダボア20と対応する部分には吸入ポート
31及び吐出ポート32が形成されている。金属板より
なる吸入弁形成板33及び金属板の両側面にゴムをコー
ティングしてなるガスケット34は、両バルブプレート
13とシリンダブロック11との間に配設されている。
各吸入弁形成板33には、吸入ポート31と対向するよ
うに、吸入弁33aが形成されている。
【0022】図1及び図3に示すように、金属板の両側
面にゴムをコーティングしてなるガスケット兼用のリテ
ーナプレート36は、両バルブプレート13とフロント
ハウジング12またはリヤハウジング14との間に配設
されている。そして、このリテーナプレート36の中央
部(後記の中央シール部36c)とバルブプレート13
との間に、金属板よりなる吐出弁形成板35の中央部が
挟着されて吐出弁形成板35が固定されている。また、
該吐出弁形成板35の中央部の周囲には各吐出ポート3
2と対向するように吐出弁としてのリード弁35aがそ
れぞれ延出して形成されている。
【0023】図2に示すごとく、前記ガスケット兼用の
リテーナプレート36には、基板としての環状の外側シ
ール部36aと、同じく略環状の内側シール部36b
と、同じく中心部分の中央シール部36cとが形成され
ている。尚、図1、図3及び図4から分かるように、中
央シール部36cは、バルブプレート13との間に吐出
弁形成板35を挟着する関係上、この吐出弁形成板35
の板厚分だけ基板としての他のシール部36a,36b
より浮き上がった位置となっている。そして、内側シー
ル部36bと中央シール部36cとの間には、各吐出弁
35aに対応し、その開度を規制するための複数のリテ
ーナ40(詳細後記)が一体的に形成されている。ま
た、外側シール部36aの内周には、前記ボルト15の
ための複数のボルト挿通部36dが形成されている。こ
の各ボルト挿通部36dと内側シール部36bとは連結
片36eにより連結されており、外側シール部36aと
内側シール部36bとの相対移動が規制されている。
尚、図2は、リヤハウジング側のガスケット兼用のリテ
ーナプレート36を図示したものであるが、フロントハ
ウジング側のガスケット兼用のリテーナプレート36
は、中央シール部36cの中央部に駆動シャフト挿通用
の孔が設けられている点を除いては、このリヤハウジン
グ側のリテーナプレート36と左右対称的に形成された
ものであるので、その図示を省略する。
【0024】前記ガスケット兼用のリテーナプレート3
6の内側シール部36bは、一方の部材としての各ハウ
ジング12、14の隔壁12a,14aとほぼ同一幅と
なるように形成されている。この内側シール部36b
が、前記ボルト15の締め付けにより、隔壁12a,1
4aの端面と他方の部材としてのバルブプレート13と
の間に挟着配置される。そして、各ハウジング12、1
4内の吸入室27及び吐出室28間が気密状態に保持さ
れている。
【0025】前記リテーナ40は、図3及び図4のごと
く、吐出弁35aの全開位置を規制するべく緩やかな傾
斜曲面として形成された長辺部41と、該長辺部41の
頂部とリテーナプレート36の基板としての内側シール
部36bとを連絡してリテーナの剛性を強化するべく急
傾斜面として形成された短辺部42とより、一定幅の略
への字状に膨出形成されている。また、長辺部41及び
短辺部42の両側に沿って、リテーナ40の基板部とし
ての基板連絡片43を配設し、前記長辺部41の中間部
の側部、特に、吐出ポート32に対応する両側部から基
板連絡片43に至る腕部44を延出し、その先端部を基
板連絡片43に連結している。従って、この構成におい
ては、基板連絡片43を配設し、腕部44の先端部を基
板連絡片43に連結することが本発明における保持手段
を構成しており、この保持手段により腕部44の先端部
が固定されるのである。
【0026】リテーナ40が上記のように構成されるこ
とにより、略への字状のリテーナ40の下部の左右側方
部には、それぞれ吐出ガスの連通路となる開口部45及
び46が形成される。更に、前記短辺部42の中央部に
は吐出ポート32から吐き出された吐出ガスの一部を分
流して流通させる流通孔47が形成されている。尚、前
記長辺部41、短辺部42、基板連絡片43及び腕部4
4は、前記外側シール部36a、内側シール部36b及
び中央シール部36cとともに、プレス加工によりリテ
ーナプレート36として一体的に形成される。
【0027】次に、前記のように構成された圧縮機につ
いて動作を説明する。この圧縮機において、図示しない
車両エンジン等の外部駆動源により駆動シャフト17が
回転されると、斜板24を介して各ピストン21がシリ
ンダボア20内で往復動される。それにより、図示しな
い外部冷媒回路から同じく図示しない吸入口を介してク
ランク室23に冷媒ガスが供給される。クランク室23
内の冷媒ガスは、吸入通路11aを経て両吸入室27に
導入される。前記ピストン21の上死点位置から下死点
位置への往復動作に伴う吸引圧力によって吸入弁機構2
9の吸入弁33aが開かれ、両吸入室27内の冷媒ガス
が各シリンダボア20の圧縮室22内に吸入される。そ
して、冷媒ガスは、前記ピストン21の下死点位置から
上死点位置への往復動作に伴って、圧縮室22内で所定
の圧力に達するまで圧縮される。圧縮された冷媒ガス
は、各シリンダボア20の圧縮室22内から吐出弁機構
30の吐出弁としてのリード弁35aを押し退けて、両
吐出室28に吐出される。両吐出室28内の圧縮冷媒ガ
スは、図示しない吐出マフラー及び吐出ポートを介して
外部冷媒回路に供給される。
【0028】上記において吐出ガスが吐出ポート32か
ら吐出室28に吐き出される際、この吐出ガスは、リテ
ーナ40の下部両側方部の開口部45、46及び短辺部
42の流通孔47の5方向に分流され吐出室28に流入
する。このため、吐出ガスは、この吐出弁機構30にお
いて乱され、規則的周波数を持つ気筒数成分の吐出ガス
脈動流が乱されて、規則的成分が減少する反面不規則的
成分が増加し、これらが総合されて、吐出ガス脈動流が
フラット化されて脈動が低減される。
【0029】また、リード弁35aが押し退けられる
際、リテーナ40は吐出ガス圧力によりリテーナ40膨
出側方向の力を受けるが、前記短辺部42と腕部44と
によりリテーナ40の剛性が強化されているため、リテ
ーナ40は容易には変形しない。
【0030】また、上記構成の場合は、長辺部41、短
辺部42、基板連結片43、腕部44がプレス加工によ
りリテーナプレート36として一体的に形成されている
ため、加工工数が少なく、加工コストが安くなる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態を図5〜
図8に従って説明する。この第2の実施の形態は、前記
第1の実施の形態とは腕部44先端部の保持手段が異な
る。即ち、この第2の実施の形態においては、リテーナ
40の長辺部41の中間部であって、吐出ポート32に
対応する側部から腕部44が延出され、その先端部が平
面状の係止片48として構成され、この係止片48がフ
ロントハウジング12及びリヤハウジング14から突設
された断面長方形の棒状押さえ部49の先端面によりバ
ルブプレート13に対し挟着固定されている。従って、
本第2の実施の形態における保持手段は、フロントハウ
ジング12及びリヤハウジング14から突設された押さ
え部49の先端面とバルブプレート13との間に係止片
48が挟着固定される構成をいう。尚、図8はリヤハウ
ジング14から突設された棒状押さえ部49の配置を示
すが、フロントハウジング12側のおいてもこれと左右
対称的に棒状押さえ部49が配置されている。斯かる構
成においては、腕部44の先端部が強固に固定されるた
め、リテーナ40の補強効果が向上する。
【0032】本発明は、次のように変更して具体化する
こともできる。 (1) 本発明を具体化する圧縮機は片頭型斜板式圧縮
機、ウエブカム圧縮機等の往復動型圧縮機としてもよ
く、リード弁を使用する圧縮機であれば特に限定されな
い。
【0033】(2) 短辺部42に開設した流通孔47
は省略することができる。但し、吐出ガス流の乱れ効果
は若干低下する。
【0034】(3) リテーナ40の各側部に設ける腕
部44の数は、それぞれ複数であっても良い。この場合
には吐出ガスの流れがより乱され、脈動音がより一層低
減される。
【0035】(4) リテーナ40の各側部に腕部44
を各1個配置する場合、腕部44の位置は、吐出ポート
32に対応する位置が最も好ましいが、他の位置にずら
しても良い。他の位置の場合は吐出ガス流の乱れ効果は
若干低下するが、脈動を低減することはできる。
【0036】(5) 腕部44を広幅の板状として、そ
の板状部に吐出ガスの一部を分流して流通させる流通孔
を設ければ、吐出ガス脈動流をより一層乱すことが可能
となる。
【0037】(6) 腕部44の先端部の保持手段とし
て、係止片48をバルブプレート13に接着固定、ある
いはボルト止めしても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような効果を奏する。請求項1記載の発明は、
への字状リテーナの側部から腕部を延出し、この腕部の
先端部を所定位置に固定する保持手段を設けたことによ
り、脈動流が低減し異音の発生が防止される。また、腕
部によりリテーナの剛性が増し、リテーナの変形が防止
される。
【0039】請求項2記載の発明は、リテーナ、腕部、
保持手段等がリテーナプレートとして一体的に形成され
るので、加工工数及び加工コストの低減が行える。請求
項3記載の発明は、腕部の先端部が強固に固定されリテ
ーナ補強効果が向上する。請求項4記載の発明は、吐出
ポートから吐出された直後の吐出ガス流の主経路中に腕
部が位置するため、乱れ効果が大きくなり脈動低減効果
が増大する。請求項5記載の発明は、流通孔による乱れ
効果が発揮され脈動低減効果がより一層増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施の形態に係る往復動型圧縮機の全体
を示す断面図。
【図2】 図1におけるガスケット兼用のリテーナプレ
ート正面図。
【図3】 図1におけるリテーナ部拡大断面図。
【図4】 図1におけるリテーナ部拡大斜視図。
【図5】 第2実施の形態に係るガスケット兼用のリテ
ーナプレート正面図。
【図6】 図5におけるリテーナ部拡大断面図。
【図7】 図5におけるリテーナ部拡大斜視図。
【図8】 図5におけるリヤハウジング正面図。
【図9】 従来の往復動型圧縮機に係るリテーナ部拡大
断面図。
【図10】 図9におけるリテーナ部拡大斜視図。
【図11】 図9におけるガスケット兼用のリテーナプ
レート正面図。
【符号の説明】
11…シリンダブロック、12…フロントハウジング、
13…バルブプレート、14…リヤハウジング、20…
シリンダボア、21…ピストン、28…吐出室、30…
吐出弁機構、32…吐出ポート、35…吐出弁形成板、
35a…吐出弁としてのリード弁、36…リテーナプレ
ート、36a…外側シール部、36b…内側シール部、
36c…中央シール部、40…リテーナ、41…長辺
部、42…短辺部、43…基板部としての基板連絡片、
44…腕部、45、46…開口部、47…流通孔、48
…係止片、49…棒状の押さえ部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出ポートを形成するバルブプレート
    と、吐出ポートに対向するように設けられた吐出弁とし
    てのリード弁と、該リード弁の開度を規制するリテーナ
    とを有し、該リテーナがリテーナプレートから一定幅の
    短辺部と長辺部とからなる略への字形として膨出され、
    また、前記長辺部が前記リード弁の開度規制部として機
    能し、更に、前記短辺部が前記リテーナプレートとの連
    結部として機能する往復動型圧縮機において、前記長辺
    部の中間部の両側部からリテーナプレートの基板面に向
    けて腕部を延出し、この腕部の先端部を所定位置に固定
    する保持手段を設けたことを特徴とする往復動型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 への字型リテーナの両側にリテーナプレ
    ートの基板部を配置し、この基板部に前記腕部の先端部
    を一体的に連続させることにより、前記保持手段を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記腕部の先端部に平面状の係止片を構
    成するとともに、吐出ポートに対向するハウジング内壁
    から棒状押さえ部を突設し、この押さえ部の先端面とバ
    ルブプレートとの間に前記係止片を挟着固定することに
    より前記保持手段を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の往復動型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記腕部が吐出ポートに対応する位置に
    形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    1項記載の往復動型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記短辺部に吐出ガスを流通させる流通
    孔を開設したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1
    項記載の往復動型圧縮機。
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