JP2009299642A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出ガスの流動断面積の大幅な増大を可能にして流路抵抗の大幅な低減を可能にし、過圧縮を抑制して圧縮機効率の大幅な改善をはかる。
【解決手段】シリンダヘッドとシリンダブロックの間に、吸入孔および吐出孔が形成された弁板が介装され、該弁板の吐出孔に対しリード弁からなる吐出弁が設けられている圧縮機において、吐出孔を、リード弁の先端側をU字の底部側とするU字形状に形成するとともに、リード弁を、吐出孔のU字形状に対応して延びるU字形状に形成したことを特徴とする圧縮機。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関し、とくに、吐出孔および吐出弁部の構造を改良した圧縮機に関する。
圧縮機、例えば車両用空調装置に使用される冷媒を圧縮するピストン往復動式多気筒圧縮機においては、吸入室および吐出室が形成されたシリンダヘッドとシリンダボアが形成されたシリンダブロックとの間に、吸入室とシリンダボアとの間を連通可能な吸入孔および吐出室とシリンダボアとの間を連通可能な吐出孔が形成された弁板が介装され、該弁板の吐出孔に対し、吐出孔開閉用のリード弁からなる吐出弁が設けられているとともに、該リード弁の先端側に吐出孔が配置されている構成とされることが多い。吐出孔は通常円形に形成され、吐出弁を構成するリード弁は、この円形吐出孔を塞ぐ形状に形成されている。このような圧縮機において、とくに、外側に吐出室、内側に吸入室を配置した圧縮機においては、吐出弁開時の吐出弁のリフト量を制限するストッパーとしてリテーナ一体型ガスケットが用いられることが一般的である。
しかしながら、吐出行程においては吐出弁はそのリフト量が制限されるため、開口される流路の断面積が比較的小さく抑えられて流路抵抗が発生し、これに伴う過圧縮により、(1)クランク室側へ冷媒が洩れるブローバイによる冷凍能力の低下、
(2)圧縮機駆動のための消費動力の増加、
などを招き、圧縮機の効率が悪化する原因となっていた。
このような問題に対し、吐出弁に弾性力を与える弁ばねに吐出ガスが通過可能な孔を形成して、吐出ガスの流動損失を低減するようにした構造が特許文献1に開示されているが、流路の断面積の大幅な増大は望めないため、流路抵抗の低減効果としては不十分なものであった。
特開2005−90495号公報
そこで本発明の課題は、吐出孔および吐出弁部の構造を従来にない新規な構造とすることにより、リテーナにより吐出弁のリフト量が制限されている場合にあっても、吐出ガスの流動断面積の大幅な増大を可能にして流路抵抗の大幅な低減を可能にし、過圧縮を抑制して圧縮機効率の大幅な改善をはかることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る圧縮機は、吸入室および吐出室が形成されたシリンダヘッドとシリンダボアが形成されたシリンダブロックとの間に、吸入室とシリンダボアとの間を連通可能な吸入孔および吐出室とシリンダボアとの間を連通可能な吐出孔が形成された弁板が介装され、該弁板の吐出孔に対し、吐出孔開閉用のリード弁からなる吐出弁が設けられているとともに、該リード弁の先端側に吐出孔が配置されている圧縮機において、前記吐出孔を、前記リード弁の先端側をU字の底部側とするU字形状に形成するとともに、前記リード弁を、前記吐出孔のU字形状に対応して延びるU字形状に形成したことを特徴とするものからなる。
このような本発明に係る圧縮機においては、弁板吐出孔をU字形状に形成し、リード弁からなる吐出弁をU字形状の吐出孔に対応した形状に形成することにより、従来の円形の吐出孔とそれを塞ぐ形状の吐出弁に比べ、吐出弁が開いた時のガス流路面積の拡大が可能になり、それにより流路抵抗が低減されて過圧縮が抑制され、圧縮機効率の大幅な改善が可能になる。また、吐出孔をU字形状とすることで、吐出孔の幅(U字形状の吐出孔の各部の幅)は、容易に、円形の吐出孔の直径よりは大きくならならないようにすることができ、それによって、たとえ圧縮時の高圧力が吐出弁にかかっても、吐出弁に過大な応力が発生しないようにすることも可能になる。さらに、吐出孔をU字形状とすることで、吐出孔を広い範囲にわたって延在させることができ、吐出孔の存在位置がリード弁先端部付近のみに集中しなくなるので、弁先端部を大型にしなくても済む。
このような本発明に係る圧縮機の構造においては、上記U字形状に形成される吐出孔は、U字に沿って延びる方向に、全長にわたって連続して延びていてもよく、U字に沿って延びる方向に、断続して延びていてもよい。前者の構造の場合には、より大きなガス流路面積の確保が可能であり、後者の構造の場合には、断続部分が弁板自体で構成できるため、U字に沿って延びる方向に長い吐出孔であっても、弁板の吐出孔形成部の強度を十分に高く維持できる。
また、上記U字形状に形成された吐出孔のU字各腕部の吐出孔幅をa、bとし、上記U字形状に形成されたリード弁のU字両腕間の間隙をcとするとき、ほぼa=b=cとされていることが好ましい。このような構成によって、吐出弁が開いた時のガス流路面積の拡大をはかりつつ、吐出孔から吐出されるガスの流れの均一化をはかることができる。
また、上記U字形状に形成された吐出孔のU字底部の吐出孔幅をdとし、該U字形状のU字底部の底点と該U字形状の一方のU字腕部の(長い方のU字腕部の)頂点との距離で定義される擬似吐出孔全長をeとするとき、e≧2dを満足することが好ましい。このような構成によって、吐出孔をU字形状とすることによる上述の効果、つまり、流路抵抗を低減しつつ吐出弁に過大な応力が発生しないようにするとともに、弁先端部の大型化防止の効果がより確実に得られるようになる。
また、上記U字形状に形成された吐出孔のU字両腕の長さが等しい構成を採用することもでき、U字両腕の長さが互いに異なっている構成を採用することもできる。後者の構成では、吐出孔は、より正確に表現すると、J字形状に形成されることになる。本発明では、このようなJ字形状の吐出孔も、本発明で言うU字形状の吐出孔に含まれるものとする。このようなJ字形状の吐出孔の場合にあっても、上記リード弁を、この吐出孔のJ字形状に対応して延びるU字形状に形成すればよい。
また、本発明に係る構造は、とくに上記リード弁のリフト量を制限するリテーナが設けられている場合に好適なものである。前述の如く、リード弁のリフト量を制限するリテーナの存在により、吐出弁開時の開口の流路断面積は抑えられようとするが、このようなリテーナが存在する場合にあっても、吐出孔をU字形状に形成し、リード弁からなる吐出弁をU字形状の吐出孔に対応した形状に形成することにより、従来構造に比べ、吐出弁が開いた時のガス流路面積の拡大が可能になるので、それによって流路抵抗が低減されて過圧縮が抑制され、圧縮機効率の改善が可能になる。
とくに、本発明に係る構造は、上記リテーナが、弁板とシリンダヘッドとの間に介装されるガスケットと一体的に形成されたガスケット一体型リテーナとして形成されている場合に好適なものである。このようなガスケットでは、本発明の技術思想に沿った構造のリテーナを容易に形成できる。
また、上記リテーナまたは上記ガスケット、またはそれらの両方に、吐出ガスが通過可能な連通孔が形成されている形態を採用することもできる。このような連通孔を形成しておくことにより、吐出ガスはより円滑にかつ容易に通過することになり、それによって流路抵抗の一層の低減が可能になる。
また、上記リテーナが、上記リード弁開時に該リード弁の先端部を係止可能な形状に形成されている形態を採用することもできる。このように、とくにリード弁の先端部を係止させることにより、それほど剛性を高めることなく比較的強度の低い構造にて、所望の係止部、つまり、所望の吐出弁ストッパ機能を有するリテーナ構造が構成できることになる。
また、上記吐出孔の面積をS1とし、上記リード弁からなる吐出弁が開弁したときの該弁と弁板との隙間の該弁の側方からみた開口面積をS2とするとき、S1<2×S2とされていることが好ましい。すなわち、開弁時の吐出弁と弁板との隙間の吐出ガス流れ用の流路面積S2は、ほぼS1の半分あるいは、それよりも大きい面積として表すことができるから、吐出孔の面積S1が2×S2よりも小さいことによって、この吐出孔を通して吐出されるガスは大きな抵抗を受けることなく円滑にシリンダボア内から吐出室内に流入することができるようになり、効率の改善に寄与することができる。
また、本発明においては、とくに、上記吐出弁開時に、吐出弁横断面方向に見て流体(例えば、冷媒)の主要な通過経路が3つ以上形成される構成とされていることが好ましい。すなわち、例えば、U字形状の吐出孔のU字両腕部を通過して吐出されてきた吐出ガスは、U字形状の吐出弁のU字各腕部の両側へと分岐されるようにした構成である。この場合、各腕部の位置で分岐された一方の流れ同士がたとえ合流したとしても、合計3つの主要な通過経路が形成されることになる。
さらに、本発明において、前述のU字形状は、拡張された形状の概念まで含むものである。例えば、本発明は、上記吐出孔および上記リード弁からなる吐出弁の少なくとも一方が、U字形状が2つ接続されたW字形、S字形、X字形の形状に形成されている形態まで含む。すなわち、U字形状を2つ並列に接続すれば、疑似W字形の形状となり、2つのU字形状のうち一方のU字形状を反転させた状態で並列に接続すれば、疑似S字形の形状となり、2つのU字形状のうち一方のU字形状を反転させた状態でU字形状の頂部同士を接続すれば、疑似X字形の形状となる。これらのW字形、S字形、X字形の形状以外にも、U字形状が2つ接続された形状を採ることも可能である。
このように、本発明に係る圧縮機によれば、U字形状の吐出孔およびそれに対応した形状の吐出弁により、吐出ガス流路面積を拡大し、流路抵抗を低減して、圧縮機の効率を大幅に改善することができる。とくに、リテーナにより吐出弁のリフト量が制限されていても、流路抵抗を低減できるので、過圧縮を低減して圧縮機の効率を大幅に改善することができる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施態様に係る圧縮機の吐出孔および吐出弁部の構造を示している。図1において、吸入室1および吐出室2が形成されたシリンダヘッド3とシリンダボア4が形成されたシリンダブロック5との間に、吸入室1とシリンダボア4との間を連通可能な吸入孔6および吐出室2とシリンダボア4との間を連通可能な吐出孔7が形成された弁板8が介装されている。弁板8の吸入孔6に対しては、吸入孔開閉用のリード弁からなる吸入弁9が設けられている。吐出孔7に対しては、吐出孔開閉用のリード弁からなる吐出弁10が設けられ、該リード弁10の先端側に吐出孔7が配置されている。この吐出弁10に対しては、吐出弁10開時に吐出弁10のストッパとなり吐出弁10のリフト量を制限するリテーナ11が設けられている。吐出弁10は、図2にも示すように、円板状の吐出弁部材12中に形成され、気筒数に対応する複数、周方向に配設されている。リテーナ11は、本実施態様では、弁板8とシリンダヘッド3との間に介装されるガスケット13と一体的に形成されたガスケット一体型リテーナとして形成されている。本実施態様では、図2に示すように、圧縮機径方向に見て、吸入孔6が径方向内側に、したがって吸入室1が径方向内側に、吐出孔7が径方向外側に、したがって吐出室2が径方向外側に、配置されている。シリンダボア4内には往復動自在にピストン14が挿入されており、該往復動に伴って、吸入室1からシリンダボア4内への被圧縮流体(例えば、冷媒ガス)の吸入、圧縮された流体のシリンダボア4内から吐出室2内への吐出が行われる。
図2の透視図に示すように、吐出孔7は、吐出弁10(リード弁)の先端側をU字の底部側とするU字形状に形成されている。また、リード弁からなる吐出弁10は、吐出孔7のU字形状に対応して延びるU字形状に形成されている。この吐出弁10のU字形状への形成のために、吐出弁部材12には、吐出弁10の外側にU字形状の切り欠き孔15と、吐出弁10の外側に直線的に延びる切り欠き孔16が設けられている。
図3は、上記のような吐出孔7および吐出弁10部の拡大透視図であり、本実施態様におけるこの部分の寸法関係を示している。図3に示すように、U字形状に形成された吐出孔7のU字各腕部の吐出孔幅をa、bとし、U字形状に形成された吐出弁10(リード弁)のU字両腕間の間隙をcとするとき、ほぼa=b=cとされている。このような寸法関係とすることで、吐出弁10が開いた時のガス流路面積の拡大をはかりつつ、吐出孔7から吐出されるガスの流れの均一化をはかることができる。また、U字形状に形成された吐出孔7のU字底部の吐出孔幅をdとし、該U字形状のU字底部の底点と該U字形状の一方のU字腕部(長い方のU字腕部:図示例では両U字腕部は同じ長さ)の頂点との距離で定義される擬似吐出孔全長をeとするとき、e≧2dを満足している。このような寸法関係とすることで、流路抵抗を低減しつつ吐出弁10に過大な応力が発生しないようにすることが可能になる。なお、図3におけるLは、吐出孔7のU字の形状に沿って(倣って)見た吐出孔7の全長を示している。
上記のようなU字形状に形成された吐出孔7と、それに対応させてU字形状に形成された吐出弁10を備えた部分の断面、つまり図2のIV−IV線に沿って見た横断面を図4に示すように、リード弁からなる吐出弁10開時には、吐出弁10のリフト量はリテーナ11によって制限される。このとき、図3に矢印でガス流れを示すように、U字形状の吐出孔7の各U字腕部を通過した吐出ガスは、開かれている吐出弁10の各U字腕部近傍に至り、そこで左右に分岐され、両側の開口を通して吐出室2内へと吐出される。吐出弁10の各U字腕部近傍で左右に分岐されたガス流れのうち一方のガス流れ同士は合流され、吐出弁10のU字両腕部間の隙間およびリテーナ11に形成された吐出ガスが通過可能な連通孔21を通して吐出室2内へと吐出される。したがって、本実施態様では、吐出弁横断面方向に見て、合計3つの流体の主要な通過経路が形成されることになる。
また、この吐出弁10の開弁状態において、図5も参照しながら説明するに、吐出孔7の面積(開口面積)をS1とし、リード弁からなる吐出弁10が開弁したときの該弁10と弁板8との隙間の該弁10の側方からみた開口面積(図5の方向から見た開口面積)をS2とするとき、S1<2×S2とされている。このような開口面積の大小関係とすることで、吐出孔7を通して吐出されるガスは大きな抵抗を受けることなく円滑にシリンダボア4内から吐出室2内に流入することができるようになる。
さらに本実施態様では、図5に示すように、リテーナ一体型ガスケット22に設けられたリテーナ11の中央部に連通孔21が形成され、このリテーナ11が、とくにリテーナ11の弁先端側に対応する部位が、リード弁からなる吐出弁10が開弁したときに弁先端部を係止可能な形状に、つまり、弁先端部のストッパ23として形成されている。この部分を、斜視図で示すと図6のようになる。図6に示すように、リテーナ一体型ガスケット22から盛り上げられて形成されたリテーナ11に連通孔21とストッパ23が形成され、図示例では、ストッパ23に係止される吐出弁10先端側の係止部24が、吐出弁10先端側に弁延長部として形成されている。図6における25は、図5の方向から見た弁10およびリテーナ11の側方の開口を示している。
このように、本発明においては、U字形状の吐出孔7およびそれに対応した形状の吐出弁10とすることにより、吐出ガス流路面積を大幅に拡大でき、それによってガス吐出時の流路抵抗を大幅に低減でき、圧縮機の効率を大幅に改善することができる。そして、リテーナ11により吐出弁10のリフト量制限機能を保ちつつ、流路抵抗を大幅に低減でき、過圧縮を低減して圧縮機の効率を大幅に改善することができる。
本発明に係る圧縮機の構造は、吐出孔を有する弁板およびリード弁からなる吐出弁を備えたあらゆる圧縮機に適用可能である。とくに、効率の改善が求められる車両用の冷媒圧縮機等に好適である。
本発明の一実施態様に係る圧縮機の吐出孔および吐出弁部の構造を示す圧縮機の部分縦断面図である。 図1の圧縮機の弁板部および吐出弁部材部分のシリンダヘッド側から見た透視平面図である。 図1の圧縮機の吐出孔および吐出弁部の拡大透視平面図である。 図1の圧縮機における吐出ガス通過経路を示す概略部分断面図である。 図1の圧縮機におけるリテーナ部分を示す拡大部分縦断面図である。 図5に示した部分およびその周囲部分の透視斜視図である。
符号の説明
1 吸入室
2 吐出室
3 シリンダヘッド
4 シリンダボア
5 シリンダブロック
6 吸入孔
7 吐出孔
8 弁板
9 吸入弁
10 吐出弁
11 リテーナ
12 吐出弁部材
13 ガスケット
14 ピストン
15、16 切り欠き孔
21 連通孔
22 リテーナ一体型ガスケット
23 ストッパ
24 吐出弁先端側の係止部
25 開口

Claims (14)

  1. 吸入室および吐出室が形成されたシリンダヘッドとシリンダボアが形成されたシリンダブロックとの間に、吸入室とシリンダボアとの間を連通可能な吸入孔および吐出室とシリンダボアとの間を連通可能な吐出孔が形成された弁板が介装され、該弁板の吐出孔に対し、吐出孔開閉用のリード弁からなる吐出弁が設けられているとともに、該リード弁の先端側に吐出孔が配置されている圧縮機において、前記吐出孔を、前記リード弁の先端側をU字の底部側とするU字形状に形成するとともに、前記リード弁を、前記吐出孔のU字形状に対応して延びるU字形状に形成したことを特徴とする圧縮機.
  2. 前記U字形状に形成された吐出孔が、U字に沿って延びる方向に、全長にわたって連続して延びている、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記U字形状に形成された吐出孔が、U字に沿って延びる方向に、断続して延びている、請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記U字形状に形成された吐出孔のU字各腕部の吐出孔幅をa、bとし、前記U字形状に形成されたリード弁のU字両腕間の間隔をcとするとき、ほぼa=b=cとされている、請求項1〜3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 前記U字形状に形成された吐出孔のU字底部の吐出孔幅をdとし、該U字形状のU字底部の底点と該U字形状一方のU字腕部の頂点との距離で定義される擬似吐出孔全長をeとするとき、e≧2dを満足する、請求項1〜4のいずれかに記載の圧縮機。
  6. 前記U字形状に形成された吐出孔のU字両腕の長さが等しい、請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮機。
  7. 前記U字形状に形成された吐出孔のU字両腕の長さが互いに異なっている、請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮機。
  8. 前記リード弁のリフト量を制限するリテーナが設けられている、請求項1〜7のいずれかに記載の圧縮機。
  9. 前記リテーナが、前記弁板と前記シリンダヘッドとの間に介装されるガスケットと一体的に形成されたガスケット一体型リテーナとして形成されている、請求項8に記載の圧縮機。
  10. 前記リテーナおよび/または前記ガスケットに、吐出ガスが通過可能な連通孔が形成されている、請求項8または9に記載の圧縮機。
  11. 前記リテーナが、前記リード弁開時に該リード弁の先端部を係止可能な形状に形成されている、請求項8〜10のいずれかに記載の圧縮機。
  12. 前記吐出孔の面積をS1とし、前記リード弁からなる吐出弁が開弁したときの該弁と弁板との隙間の該弁の側方からみた開口面積をS2とするとき、S1<2×S2とされている、請求項1〜11のいずれかに記載の圧縮機。
  13. 前記吐出弁開時に、吐出弁横断面方向に見て流体の主要な通過経路が3つ以上形成される構成とされている、請求項1〜12のいずれかに記載の圧縮機。
  14. 前記吐出孔および前記リード弁からなる吐出弁の少なくとも一方が、U字形状が2つ接続されたW字形、S字形、X字形の形状に形成されている、請求項1〜13のいずれかに記載の圧縮機。
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