JPH10139939A - 架橋可能なゴム組成物 - Google Patents

架橋可能なゴム組成物

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JPH10139939A
JPH10139939A JP31865896A JP31865896A JPH10139939A JP H10139939 A JPH10139939 A JP H10139939A JP 31865896 A JP31865896 A JP 31865896A JP 31865896 A JP31865896 A JP 31865896A JP H10139939 A JPH10139939 A JP H10139939A
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JP
Japan
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group
weight
polysulfide polymer
rubber
parts
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JP31865896A
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English (en)
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Tatsuro Matsui
達郎 松井
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Toray Thiokol Co Ltd
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性が良好であり、加硫時に臭いがなく、か
つ品質良好な加硫物を与える架橋可能なゴム組成物を提
供すること。 【解決手段】二重結合を有し、架橋してエラストマーに
なりうるゴム少なくとも1種100重量部と末端がチオ
ール基を有しない室温において液状を呈するポリサルフ
ァイド重合体であって、硫黄の平均結合数が2を越えて
6以下で繰り返される一般式(1)で示されるポリサル
ファイド重合体0.5重量部以上10.0重量部未満 R2SR1(Sx1nSR2 (1) (但しxは平均2を越えて6以下の数。nは1から50
までの整数。R1は炭素数2〜10のアルキレン基及び
/又は炭素数2〜10のオキシアルキレン基及び/又は
酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン基。R2はS
Hを含まず、水酸基、ビニール基、シリル基より選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有する。)、およびカーボ
ンブラック、珪酸塩系充填剤、二酸化チタン、炭酸カル
シュウムの少なくとも1種以上1重量部以上200重量
部以下からなる架橋可能なゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し単位中の
硫黄の平均結合数が2を越えて6以下で繰り返えされる
ポリサルファイド重合体、二重結合を有し、架橋してエ
ラストマーになりうるゴム少なくとも1種及びカーボン
ブラック、珪酸塩系充填剤、二酸化チタン、炭酸カルシ
ュウムの少なくとも1種からなる架橋可能なゴム組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来固形のポリサルファイド重合体が、
二重結合を有し、架橋してエラストマーになりうるゴム
の加硫剤および耐油性改善剤として、少量用いられてき
たが、固形であるが故に加工性に問題があったり、加硫
時に臭いがひどく問題であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来例の欠点を解消し、加工性が良好であり、加硫時に
臭いがなく、かつ品質良好な加硫物を与える架橋可能な
ゴム組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らの鋭意検討の
結果、本発明の課題は下記の本発明によって工業的に好
都合に達成された。
【0005】[1]二重結合を有し、架橋してエラスト
マーになりうるゴム少なくとも1種100重量部と末端
がチオール基を有しない室温において液状を呈するポリ
サルファイド重合体であって、硫黄の平均結合数が2を
越えて6以下で繰り返される一般式(1)で示されるポ
リサルファイド重合体0.5重量部以上10.0重量部
未満 R2SR1(Sx1nSR2 (1) (但しxは平均2を越えて6以下の数。nは1から50
までの整数。R1は炭素数2〜10のアルキレン基及び
/又は炭素数2〜10のオキシアルキレン基及び/又は
酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン基。R2はS
Hを含まず、水酸基、ビニール基、シリル基より選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有する。)、およびカーボ
ンブラック、珪酸塩系充填剤、二酸化チタン、炭酸カル
シュウムの少なくとも1種以上1重量部以上200重量
部以下からなる架橋可能なゴム組成物。
【0006】[2]ポリサルファイド重合体の分子量2
00〜15,000であることを特徴とする上記[1]
に記載の架橋可能なゴム組成物。
【0007】[3]ポリサルファイド重合体が一般式
(1)で示されるものであって、R1が下記式(2)で
示されるポリサルファイド重合体であることを特徴とす
る上記[1]に記載の架橋可能なゴム組成物。
【0008】 −C24OCn2nOC24− (2) (但しnは1〜2の整数である。) [4]ポリサルファイド重合体が一般式(1)で示され
るものであって、R2のシリル基を有する官能基が−S
iR334,−SiR344,−SiR444(但
しR3は炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素数5〜8
のシクロアルキル基又はフェニール基を表し、R4は炭
素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素数5〜8のシクロ
アルコキシ基又はフェノキシ基を表す)から選ばれたオ
ルガノシリル基であるポリサルファイド重合体であるこ
とを特徴とする上記[1]に記載の架橋可能なゴム組成
物。
【0009】本発明の最大の特徴は、架橋可能なゴム組
成物において上記特定の室温において液状を呈するポリ
サルファイド重合体が優れた架橋剤になることを見出だ
した点にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用される上記一般式
(1)で示されるポリサルファイド重合体は下記の方法
によって得ることができる。
【0011】まず通常ポリサルファイド重合体を用意す
る。好ましくは、骨格が−S(CH2CH2OCH2OC
2CH22nCH2CH2OCH2OCH2CH2S−で
示さる(n=1〜50)パトリックらの米国特許第24
66963号に記載された化合物の中から選ばれる。こ
のポリサルファイド重合体は通常硫黄の結合数は2であ
り、末端がSH基である。かかるポリサルファイド重合
体の末端基を水酸基、ビニール基、シリル基より選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有する末端基とする。
【0012】末端基が水酸基であるポリサルファイド重
合体は末端基がSH基であるポリサルファイド重合体に
酸化エチレン又は酸化プロピレン等の酸素原子含有環状
エーテル化合物を付加することにより容易に得られる。
又末端基がSH基であるポリサルファイド重合体に2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のビニール基と反応させることによっ
ても容易に得られる。
【0013】末端基がビニール基であるポリサルファイ
ド重合体は末端基がSH基であるポリサルファイド重合
体にビニール基を有する有機化合物例えばアリルクロラ
イド及び反応させるのと当モルのトリエチルアミン等の
3級アミンを添加することで容易に得られる。又末端基
がSH基であるポリサルファイド重合体にジアクリレー
トを付加させることによっても容易に得られる。
【0014】末端基がシリル基であるポリサルファイド
重合体は末端基がSH基又はOH基であるポリサルファ
イド重合体にシリル基を有する有機化合物例えばトリエ
トキシ3−プロピールイソシアネートシラン等のイソシ
アネートシラン、エポキシシラン等の付加反応をさせる
ことにより容易に得られる。
【0015】かくして得られた末端基が水酸基、ビニー
ル基、シリル基より選ばれた少なくとも1種の官能基を
有する末端基であるポリサルファイド重合体にアルカリ
触媒下硫黄を添加して温度40〜110℃、このましく
は60〜95℃、反応時間10分〜9時間、好ましくは
1〜3時間処理することによって、平均硫黄の結合数が
2を越えて6以下のポリサルファイド重合体を得られ
る。ここでアルカリ触媒はトリエチルアミン等のアミン
類、陰イオン性交換樹脂等が使われる。使用される触媒
量は重合体100重量部に対して0.02〜5.0,好
ましくは0.1〜2.0である。
【0016】本発明で使用される室温で液状を呈するポ
リサルファイド重合体の分子量は200〜15,000
であることが好ましい。
【0017】本発明で使用される二重結合を有し、架橋
してエラストマーになりうるゴムとしては、天然ゴム、
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエン−スチレ
ンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム及び(又
は)その水添ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化されたブチ
ルゴム等のハロゲン化ゴム、エピクロロヒドリンゴム、
エチレン−プロピレン−コポリマ、エチレン−酢酸ビニ
ールコポリマ、カルボキシゴム、エポキシドゴム等が挙
げられる。
【0018】本発明において、二重結合を有し、架橋し
てエラストマーになりうるゴム100重量部に対して上
記一般式(1)で示されるポリサルファイド重合体の使
用量は0.5重量部以上10.0重量部未満である必要
がある。この値が0.5重量部未満では充分な加硫効果
を示さず、また10.0重量部以上では加硫が過剰にな
り過ぎてしまう上経済的にも得策ではない。
【0019】本発明において使用されるカーボンブラッ
ク、珪酸塩系充填剤、二酸化チタン、および炭酸カルシ
ュウムとしては、特に制限はなく、加硫ゴム分野で通常
使用されるものが挙げられる。例えば、カーボンブラッ
クはファーネス法、サーマル法等で製造される微粒子の
ものを主として用いる。
【0020】カーボンブラック、珪酸塩系充填剤、二酸
化チタン、および炭酸カルシュウムの使用量は二重結合
を有し、架橋してエラストマーになりうるゴム100重
量部に対して1重量部以上200重量部以下である。
【0021】本発明に係る架橋可能なゴム組成物から加
硫ゴムを得るのに酸化亜鉛(亜鉛華)、他の加硫剤、加
硫促進剤、加硫助剤、および軟化剤を適宜、選択・使用
することができる。かかる他の加硫剤としては、硫黄及
びテトラメチルチウラムジスルフィド等が挙げられる。
【0022】加硫促進剤としてはNシクロヘキシル2ベ
ンゾチアゾールスルヘェンアミド等のチアゾール系化合
物、ジフェニルグアニジン等のグアニジン系化合物、テ
トラメチルチウラムジスルフィド等のチウラム系化合
物、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛等のジチオ酸塩系
化合物等が挙げられる。
【0023】軟化剤としてはプロセスオイル、潤滑油、
パラフィン、コールタール、ひまし油等が挙げられる。
【0024】本発明によれば、加硫時の臭いの少なく、
加硫戻りが少ない、ブルーム性のない架橋可能なゴム組
成物を提供することができ、上記したようなシリル基を
有するポリサルファイド重合体を使用しかつ充填剤とし
て珪酸塩系充填剤を使用した場合、ゴムと充填剤のなじ
みの良くなり、モジュラス及び耐磨耗性が向上するとい
う静的特性及び振動時の内部発熱が少ないという動的特
性の優れた加硫ゴムを取得することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に通り説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】[実施例1]ポリサルファイドポリマ(東
レチオコール(株)製、商品名LP3)の末端をSH基
からOH基に変換したポリマ75Grに硫黄粉末22G
rとトリエチルアミン0.13Grを200mlのガラ
ス容器に入れて混ぜ、90℃で4時間混合続行し赤褐色
の透明液体を得た。この原料OH末端のポリサルファイ
ド重合体の25℃の粘度は27ポイズに対して、生成物
の粘度は89ポイズであった。天然ゴム95重量部、上
記ポリサルファイド重合体5重量部、酸化亜鉛5重量
部、Nシクロヘキシル2ベンゾチアゾールスルヘェンア
ミド1重量部、ステアリン酸2重量部の割合で2本ロー
ルで練り、150℃、20分間加硫させた。JIS63
01に従って物性測定した。又同じ配合比でJIS63
00に従ってキュラストメーターで150℃での加硫試
験をした。対象として上記ポリサルファイド重合体の代
わりに硫黄を2重量部、天然ゴム100重量部以外は上
記と同一割合、同一条件で2本ロールで練り、物性測定
をし、同時にキュラストメーターで加硫試験をした。結
果は以下の通りであった。
【0027】 加硫剤 ポリサルファイド重合体 粉末硫黄 硬さ(Hs JIS A) 39 40 引張強さ(Kg/cm2) 244 279 伸び (%) 720 740 100%引張応力(Kg/cm2) 7 9 300%引張応力(Kg/cm2) 17 21 加硫戻り(150℃) なし 有り ブルーム性 なし 有り [実施例2]実施例1で合成したポリサルファイド重合
体50Grにトリ3イソシアネートプロピルトリエトキ
シシラン18Grを少量のトリエチルアミン触媒下反応
させ、シリル末端ポリサルファイド重合体を得た。
【0028】ブタジエン−スチレンゴム30重量部、ブ
タジエンゴム70重量部に表面積100m2の湿式法珪
酸80重量部、上記ポリサルファイド重合体5重量部、
酸化亜鉛4重量部、ステアリン酸1重量部、軟化剤40
重量部、ジフェニルグアニジン3重量部、Nシクロヘキ
シル2ベンゾチアゾールスルヘェンアミド1重量部、硫
黄2重量部を配合した。一方、比較対象としてブタジエ
ン−スチレンゴム70重量部、ブタジエンゴム30重量
部に平均粒径20−30ミクロンのカーボン70重量
部、酸化亜鉛4重量部、ステアリン酸1重量部、軟化剤
15重量部、Nシクロヘキシル2ベンゾチアゾールスル
ヘェンアミド11重量部、硫黄2重量部を配合した。各
々2本ロールで練った後、指定の形にプレスして160
℃で40分間加硫した。JIS K6265のフレクソ
メータによる内部発熱△T℃及びJISK6394によ
るtanδを測定した所ポリサルファイ重合体を用いた
加硫物は比較対象品に比べて△T℃及びtanδがいず
れも2/3以下を示し本発明は動的特性の優れたゴムを
提供できることを示した。
【0029】また、珪酸を用いた配合において上記ポリ
サルファイド重合体を抜いて実施して得られた加硫物の
300%モジュラスはポリサルファイド重合体を用いた
配合のものに比して2/3以下となり、本発明は静的特
性も優れたゴムを提供できることを示した。
【0030】
【発明の効果】本発明の組成物は、加工性が良好であ
り、その上加硫戻りが少なく、ブルーム性のない加硫ゴ
ムを提供することができ、更にシリル基を含有する本発
明のポリサルファイド重合体を使用し充填剤として珪酸
塩系を用いた場合は、ゴムと充填剤のなじみの良くな
り、モジュラス及び耐磨耗性が向上し、かつ振動時の内
部発熱が少ない静的・動的特性の優れたゴムとなる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明で使用される二重結合を有し、架橋
してエラストマーになりうるゴムとしては、天然ゴム、
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエン−スチレ
ンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム及び(又
は)その水添ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化されたブチ
ルゴム等のハロゲン化ゴム、エピクロロヒドリンゴム、
エチレン−プロピレン−コポリマ、エチレン−酢酸ビニ
ールコポリマ、カルボキシゴム、エポキシドゴム等が挙
げられる。又、熱可塑性エラストマーとして用いられる
動的加硫用の二重結合を有するゴムに使用することも妨
げるものでない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明に係る加硫可能なゴム組成物から加
硫ゴムを得るのに酸化亜鉛(亜鉛華)、他の加硫剤、加
硫促進剤、加硫助剤、および軟化剤を適宜、選択・使用
することができる。かかる他の加硫剤としては、硫黄及
びテトラメチルチウラムジスルフィド等が挙げられる。
珪酸塩系充填剤を用いる場合、本発明のポリサルファイ
ド重合体に硫黄系シランカップリング剤を併用すること
もできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明によれば、加硫時の臭いの少なく、
加硫戻りが少ない、ブルーム性のない架橋可能なゴム組
成物を提供することができ、上記したようなシリル基を
有するポリサルファイド重合体を使用しかつ充填剤とし
て珪酸塩系充填剤を使用した場合、ゴムと充填剤のなじ
みの良くなり、モジュラス及び耐磨耗性が向上するとい
う静的特性及び振動時の内部発熱が少ないという動的特
性の優れた加硫ゴムを取得することができる。本発明に
係るゴム組成物は、種々の工業的ゴム製品例えばケーブ
ル外套、伝導ベルト、Vベルト、ベルトコンベヤ、ロー
ラ被覆、自動車・自転車等のタイヤトレッド、タイヤカ
ーカス、タイヤ側面壁およびチューブ、靴の材料、パッ
キング、緩衝素子、制振材、免振コム、電線絶縁材、コ
ルフボール、およびゴムシート等に適用可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】ブタジエン−スチレンゴム30重量部、ブ
タジエンゴム70重量部に表面積100mの湿式法珪
酸80重量部、上記ポリサルファイド重合体5重量部、
酸化亜鉛4重量部、ステアリン酸1重量部、軟化剤40
重量部、ジフェニルグアニジン3重量部、Nシクロヘキ
シル2ベンゾチアゾールスルヘェンアミド1重量部、硫
黄2重量部を配合した。一方、比較対象としてブタジエ
ン−スチレンゴム70重量部、ブタジエンゴム30重量
部に平均粒径20−30ミクロンのカーボン70重量
部、酸化亜鉛4重量部、ステアリン酸1重量部、軟化剤
15重量部、Nシクロヘキシル2ベンゾチアゾールスル
ヘェンアミド1重量部、硫黄2重量部を配合した。各々
2本ロールで練った後、指定の形にプレスして160℃
で40分間加硫した。JIS K6265のフレクソメ
ータによる内部発熱ΔT℃及びJISK6394による
tanδを測定した所ポリサルファイド重合体を用いた
加硫物は比較対象品に比べてΔT℃及びtanδがいず
れも2/3以下を示し本発明は動的特性の優れたゴムを
提供できることを示した。取得することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、珪酸を用いた配合において上記ポリ
サルファイド重合体を抜いて実施して得られた加硫物の
300%モジュラスはポリサルファイド重合体を用いた
配合のものに比して2/3以下となり、本発明は静的特
性も優れたゴムを提供できることを示した。[実施例3]ブタジエン−スチレンゴム30重量部、ブ
タジエンゴム70重量部,BET表面積200m/g
の湿式法珪酸35重量部、酸化亜鉛3重量部、ステアリ
ン酸1重量部、軟化剤48重量部、老防剤2.4重量
部、Nシクロヘキシル2ベンゾチアゾールスルフェンア
ミド1.2重量部、硫黄2重量部に更に下記の配合剤
(下表に示すシランカップリング剤)を添加して、16
0℃で10分間加硫させた。JIS K6301に従っ
たシート物性及び30mmφ×25.4mmの柱状に1
60℃で20分間加硫させた試験品を静荷重20kg、
動荷重80kg、10ヘルツの振動数で振動させた時の
40℃からの内部発熱、tanδ及び静荷重20kg、
動荷重100kg、50ヘルツの振動数で100℃から
振動を与えた時のブローアウト時間を下表に示す。下表
で条件No.1はシランカップリング剤を使用しなかっ
た場合を、条件No.2はシランカップリング剤として
ビス(3トリエトキシシリルプロピルテトラスルフィド
を4重量部使用した場合を、条件No.3はシランカッ
プリング剤としてポリサルファイド重合体を2重量部使
用した場合をそれぞれ示す。 条件 No.1 No.2 No.3 硬度(JIS−A) 37 41 44 引張り強さ(Kg/cm) 75 78 61 伸び(%) 870 540 540 100%応力(Kg/cm) 6 10 10 200%応力(Kg/cm) 10 18 16 300%応力(Kg/cm) 12 30 26 内部発熱(℃) 25 28 24 tanδ 0.15 0.10 0.09 ブローアウト時間(分) 4 7 8.5 条件No.2と条件No.3がほぼ同一の静的、動的性
能を示し、加硫時の物性発現の立ち上がりは条件No.
3の方が条件No.2よりも優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/34 C08K 3/34 //(C08L 21/00 81:04)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二重結合を有し、架橋してエラストマーに
    なりうるゴム少なくとも1種100重量部と末端がチオ
    ール基を有しない室温において液状を呈するポリサルフ
    ァイド重合体であって、硫黄の平均結合数が2を越えて
    6以下で繰り返される一般式(1)で示されるポリサル
    ファイド重合体0.5重量部以上10.0重量部未満 R2SR1(Sx1nSR2 (1) (但しxは平均2を越えて6以下の数。nは1から50
    までの整数。R1は炭素数2〜10のアルキレン基及び
    /又は炭素数2〜10のオキシアルキレン基及び/又は
    酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン基。R2はS
    Hを含まず、水酸基、ビニール基、シリル基より選ばれ
    た少なくとも1種の官能基を有する。)、およびカーボ
    ンブラック、珪酸塩系充填剤、二酸化チタン、炭酸カル
    シュウムの少なくとも1種以上1重量部以上200重量
    部以下からなる架橋可能なゴム組成物。
  2. 【請求項2】ポリサルファイド重合体の分子量200〜
    15,000であることを特徴とする請求項1記載の架
    橋可能なゴム組成物。
  3. 【請求項3】ポリサルファイド重合体が一般式(1)で
    示されるものであって、R1が下記式(2)で示される
    ポリサルファイド重合体であることを特徴とする請求項
    1記載の架橋可能なゴム組成物。 −C24OCn2nOC24− (2) (但しnは1〜2の整数である。)
  4. 【請求項4】ポリサルファイド重合体が一般式(1)で
    示されるものであって、R2のシリル基を有する官能基
    が−SiR334,−SiR344,−SiR44
    4(但しR3は炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素数5
    〜8のシクロアルキル基又はフェニール基を表し、R4
    は炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素数5〜8のシ
    クロアルコキシ基又はフェノキシ基を表す)から選ばれ
    たオルガノシリル基であるポリサルファイド重合体であ
    ることを特徴とする請求項1記載の架橋可能なゴム組成
    物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261891A (ja) * 1999-05-17 2001-09-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物
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