JPH10139710A - β−クロロアクリルアルデヒド誘導体、その製造法、その用途及びその製造中間体 - Google Patents

β−クロロアクリルアルデヒド誘導体、その製造法、その用途及びその製造中間体

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JPH10139710A
JPH10139710A JP29884196A JP29884196A JPH10139710A JP H10139710 A JPH10139710 A JP H10139710A JP 29884196 A JP29884196 A JP 29884196A JP 29884196 A JP29884196 A JP 29884196A JP H10139710 A JPH10139710 A JP H10139710A
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phenoxyphenyl
compound represented
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JP29884196A
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English (en)
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Tohei Takagaki
東平 高垣
Susumu Otsuka
大塚  晋
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Kazuhiro Tsushima
和礼 対馬
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C47/00Compounds having —CHO groups
    • C07C47/20Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C47/277Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing ether groups, groups, groups, or groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫活性を有する化合物の製造中間体である
β−クロロアクリルアルデヒド誘導体、その製造法及び
その用途を提供することを課題とする。 【解決手段】一般式 化1 【化1】 (式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、RはC
1−C8アルキル基等を表す。)で示される化合物を製
造中間体としてもちいる一般式 化2 【化2】 (式中、X及びRは、前記と同じ意味を表す。)で示さ
れる殺虫活性化合物の製造法、その製造中間体及びその
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はβ−クロロアクリル
アルデヒド誘導体、その製造法、その用途及びその製造
中間体に関する。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般式 化6
【化6】 (式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、RはC
1〜C8アルキル基または1以上のフッ素原子で置換さ
れているC1〜C2アルキル基を表す。)で示される化
合物等が優れた殺虫活性を示すことが知られ、また、そ
の具体的な製造法として、下記 化7に示されるような
方法が知られている。(特開昭62−5928号公
報)。
【化7】 (式中、X及びRは前記と同じ意味をあらわす。) しかし、該製造法は、発火性のある試剤、高価な試剤、
工業的に取り扱いの困難な試剤を要する等、工業的規模
での製造法としては、充分とは言い難く、一般式 化6
で示される化合物の工業的にも有利な製造法の開発が切
望されている。
【課題を解決するための手段】このような状況下で、本
発明者らは、鋭意検討した結果、一般式 化6で示され
る化合物の製造法として、一般式 化8
【化8】 (式中、X及びRは前記と同じ意味をあらわす。)で示
される新規なβ−クロロアクリルアルデヒド誘導体を経
由することにより、上述のような問題点を解消し得るこ
とを見出し、さらに種々の検討を加え本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、一般式 化8で示される化
合物(以下、本発明化合物と称す。)、その製造法及び
本発明化合物を用いる一般式 化6で示される化合物の
製造法を提供する。また、本発明は本発明化合物の製造
中間体である一般式 化9
【化9】 (式中、X及びRは前記と同じ意味をあらわす。)で示
されるカルボニル化合物(以下、本発明中間体と称
す。)及びその製造法をも提供する。
【0002】
【発明の実施の形態】本発明化合物において、Rで示さ
れるC1〜C8アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
s−ブチル基等があげられ、1 以上のフッ素原子で置換
されているC1〜C2アルキル基としては、ジフルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチ
ル基等があげられる。(ここで、「n」は「ノルマ
ル」,「i」は「イソ」、「s」は「セカンダリ−」を
表す:以下、同じ) なお、本発明化合物には、二重結合に由来する幾何異性
体、不斉炭素に由来する光学異性体が存在するが、本発
明化合物には、これらの異性体及びその混合物も含まれ
る。
【0003】本発明化合物は、本発明中間体と、オキシ
塩化リン、塩化カルボニル、塩化オキサリル、五塩化リ
ン、ピロリン酸クロリド及び三塩化リンからなる群から
選ばれる塩素化合物とN,N−ジメチルホルムアミド及
びN−メチルホルムアニリドからなる群より選ばれるア
ミド化合物とを作用させた後、該反応による生成物を加
水分解処理することにより製造される。該反応は、系内
において、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN−メ
チルホルムアニリドと上記塩素化合物とが反応し、該反
応物が本発明中間体と反応することにより進行する。該
反応の形態としては、予め、該反応物を調製し、これと
本発明中間体とを作用させる方法、または、各反応試剤
を混合し、系内で上記反応物を生成させ、これと本発明
中間体とを作用させる方法があげられ、目的に応じ何れ
かの方法を採用すればよい。該反応において、反応溶媒
としてジクロロメタン、1、2―ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、トルエン、モノクロロベンゼ
ン等の芳香族炭化水素系溶媒等を用いることもできる
が、通常は、反応試剤であるN,N−ジメチルホルムア
ミドまたはN−メチルホルムアニリドを過剰量使用し、
これを溶媒として使用することにより行われる。。反応
に供される試剤の量は、本発明中間体1モルに対し、塩
素化合物の量は、2〜50モルの割合、好ましくは2.
5〜10モルの割合であり、N,N−ジメチルホルムア
ミドまたはN−メチルホルムアニリドは1〜500モル
の割合、好ましくは10〜200モルの割合である。反
応の温度の範囲は、通常5℃〜100℃であり、好まし
くは15℃〜70℃であり、より好ましくは15℃〜3
5℃である。反応時間の範囲は、通常1時間〜200時
間である。塩素化合物としては三塩化リンが好ましい。
加水分解処理は、前記反応によって得られた反応液を、
水に注加するか、水に注加した後、塩基もしくはその水
溶液で中和するか、または、塩基の水溶液に直接注加す
ることにより行われる。水の量は、反応に使用した酸ク
ロリドと等モル以上であればよく、通常、過剰量が用い
られる。反応温度の範囲は通常0℃〜50℃であり、好
ましくは0℃〜30℃の範囲である。該加水分解処理後
の反応液の水素イオン濃度の範囲は、通常、pH1〜p
H10であり、好ましくはpH2〜pH8の範囲であ
る。なお、反応液を水に注加した後、塩基またはその水
溶液で中和する場合は、用いられる塩基としては、酢酸
カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム,水酸化ナト
リウムまたは水酸化リチウムが挙げられる。また、反応
液を塩基の水溶液中に直接注加する場合は、塩基として
は、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、炭
酸水素カリウムまたは炭酸水素ナトリウムを用いるのが
好ましい。加水分解終了後の反応液は、有機溶媒抽出、
濃縮などの通常の後処理操作を行うことにより目的とす
る本発明化合物を得ることができる。このようにして得
られた本発明化合物はそのまま、または必要に応じて精
製し、次工程の反応原料として供される。
【0004】本発明化合物を精製する場合は、カラムク
ロマトグラフィーによる方法等の他、本発明化合物を重
亜硫酸塩付加体に誘導して、その付加体を低極性有機溶
媒で洗浄する方法をとることもできる。本発明化合物の
重亜硫酸塩付加体は、本発明化合物と重亜硫酸ナトリウ
ム、重亜硫酸カリウム等とを、例えば含水エタノール等
の含水アルコール溶液中で反応させることにより容易に
得られる。次いで該反応液にヘキサン、ヘプタン等の低
極性有機溶媒を加え、攪拌、分液等の洗浄操作を施すこ
とにより、重亜硫酸塩付加体を精製することができ、該
付加体に酸または塩基を作用させることにより、精製さ
れた本発明化合物が得られる。尚、本発明法において
は、上記で得られる精製された重亜硫酸塩付加体、また
は、その含水アルコール溶液を、そのまま次工程の反応
原料として供することもできる。
【0005】次に、上記製造法によって得られる本発明
化合物を例示するが、本発明化合物は、これらの例示に
限られるものではない。 本発明化合物 3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7−(4
−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチル−
2−ヘプテナール 3−クロロ−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−4−メチル−4−(4−メトキシフェニル)−
2−ヘプテナール 3−クロロ−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−4−メチル−4−(4−n−プロポキシフェニ
ル)−2−ヘプテナール 3−クロロ−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−4−(4−イソプロポキシフェニル)−4−メ
チル−2−ヘプテナール 4−(4−n−ブトキシフェニル)−3−クロロ−7−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチ
ル−2−ヘプテナール 4−(4−sec−ブトキシフェニル)−3−クロロ−
7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−
メチル−2−ヘプテナール 3−クロロ−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−4−メチル−4−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−2−ヘプテナール 3−クロロ−4−(4−ジフルオロメトキシフェニル)
−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4
−メチル−2−ヘプテナール 3−クロロ−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−4−メチル−4−(4−ペンタフルオロエトキ
シフェニル)−2−ヘプテナール 3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−4−メチ
ル−7−(3−フェノキシフェニル)−2−ヘプテナー
ル 3−クロロ−4−メチル−4−(4−メトキシフェニ
ル)−7−(3−フェノキシフェニル)−2−ヘプテナ
ール 3−クロロ−4−メチル−7−(3−フェノキシフェニ
ル)−4−(4−n−プロポキシフェニル)−2−ヘプ
テナール 3−クロロ−4−(4−イソプロポキシフェニル)−4
−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−2−ヘプ
テナール 3−クロロ−4−(4−n−ブトキシフェニル)−4−
メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−2−ヘプテ
ナール 3−クロロ−4−(4−sec−ブトキシフェニル)−
4−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−2−ヘ
プテナール 3−クロロ−4−メチル−7−(3−フェノキシフェニ
ル)−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−2
−ヘプテナール 3−クロロ−4−(4−ジフルオロメトキシフェニル)
−4−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−2−
ヘプテナール 3−クロロ−4−メチル−4−(4−ペンタフルオロエ
トキシフェニル)−7−(3−フェノキシフェニル)−
2−ヘプテナール
【0006】本発明化合物は、これを、溶媒中、アルカ
リ金属水酸化物と反応させることにより、前記、一般式
化6で示される化合物に導くことができる。該反応の
反応時間の範囲は、通常10分〜72時間であり、反応
温度の範囲は、通常5℃〜150℃、好ましくは15℃
〜100℃である。反応に供されるアルカリ金属水酸化
物の量は、本発明化合物1モルに対して通常1〜20モ
ルの割合、好ましくは1〜10モルの割合である。アル
カリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等があげられる。溶媒としては、含水エタノー
ル等の含水アルコール類、含水ジオキサン、含水テトラ
ヒドロフラン等の含水エーテル類、またはこれらの混合
物等があげられる。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽
出、濃縮などの通常の後処理操作を行うことにより、一
般式 化6で示される化合物を得ることができる。該化
合物は必要に応じてカラムクロマトグラフィーに付す
か、または、活性炭、活性白土、活性アルミナ、シリカ
ゲル等の吸着剤で処理することにより精製することがで
きる。
【0007】本発明中間体は、一般式 化10
【化10】 (式中、Rは前記と同じ意味を表す。)で示される化合
物と、一般式 化11
【化11】 (式中、Xは前記と同じ意味をあらわす。)で示される
化合物とを、溶媒中、相間移動触媒及びアルカリ金属水
酸化物の存在下に反応させることにより得られる。該反
応の反応温度の範囲は通常0℃〜120℃であり、好ま
しくは10℃〜60℃である。反応時間の範囲は通常
0.5時間〜約72時間である。反応に供される試剤の
量は、一般式 化10で示される化合物1モルに対し、
一般式 化11で示される化合物は、通常0.5〜10
モルの割合、好ましくは1〜1.5モルの割合であり、
アルカリ金属水酸化物は通常1〜20モルの割合、好ま
しくは1.5〜10モルの割合であり、相間移動触媒は
通常0.001〜0.5モルの割合、好ましくは0.0
1〜0.1モルの割合である。アルカリ金属水酸化物と
しては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムがあげ
られる。アルカリ金属水酸化物は水溶液、フレークまた
は粉末で用いることができるが、フレークまたは粉末で
用いることが好ましい。相間移動触媒としては、例え
ば、塩素化テトラn−ブチルアンモニウム、臭素化テト
ラn−ブチルアンモニウム、よう素化テトラn−ブチル
アンモニウム、水酸化N−ベンジルトリメチルアンモニ
ウム、硫酸水素テトラn−ブチルアンモニウム、塩素化
ベンジルトリエチルアンモニウム等の四級アンモニウム
塩、トリス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ア
ミン等の三級アミンがあげられる。溶媒としては、トル
エン、キシレン、モノクロロベンゼン等の芳香族炭化水
素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、また
は、それらの混合物があげられる。反応終了後の反応液
は、有機溶媒抽出、濃縮などの通常の後処理操作を行う
ことにより、目的とする本発明中間体を得ることができ
る。また、該本発明中間体は、必要に応じて、カラムク
ロマトグラフィー等の手段により精製することもでき
る。なお、一般式 化10で示される化合物は、例え
ば、後記の参考例に準じて製造される。また、一般式
化11で示される化合物は、英国特許出願公開明細書2
187452号に記載の方法に準じて製造される。
【0008】次に、本発明中間体を例示するが、本発明
中間体はこれらの例示に限られるものではない。本発明
中間体 3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン−2−
オン 6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−
メチル−3−(4−メトキシフェニル)ヘキサン−2−
オン 6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−
メチル−3−(4−n−プロポキシフェニル)ヘキサン
−2−オン 6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−
(4−イソプロポキシフェニル)−3−メチルヘキサン
−2−オン 3−(4−n−ブトキシフェニル)−6−(4−フルオ
ロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン−
2−オン 3−(4−sec−ブトキシフェニル)−6−(4−フ
ルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサ
ン−2−オン 6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−
メチル−3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ヘ
キサン−2−オン 3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−6−(4−
フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキ
サン−2−オン 6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−
メチル−3−(4−ペンタフルオロエトキシフェニル)
−ヘキサン−2−オン 3−(4−エトキシフェニル)−3−メチル−6−(3
−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−メチル−3−(4−メトキシフェニル)−6−(3
−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−メチル−6−(3−フェノキシフェニル)−3−
(4−n−プロポキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−(4−イソプロポキシフェニル)−3−メチル−6
−(3−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−(4−n−ブトキシフェニル)−3−メチル−6−
(3−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−(4−sec−ブトキシフェニル)−3−メチル−
6−(3−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−メチル−6−(3−フェノキシフェニル)−3−
(4−トリフルオロメトキシフェニル)ヘキサン−2−
オン 3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−3−メチル
−6−(3−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−オン 3−メチル−3−(4−ペンタフルオロエトキシフェニ
ル)−6−(3−フェノキシフェニル)ヘキサン−2−
オン
【0009】
【実施例】次に製造例にて本発明をより詳しく説明する
が、本発明は下記の製造例のみに限定されるものではな
い。 製造例1 3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7−(4
−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチル−
2−ヘプテナールの製造(1) 3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン−2−
オン1.00g(0.0024モル)を乾燥N,N−ジ
メチルホルムアミド10.0g(0.074モル)に溶
解し、窒素気流下、この溶液に三塩化リン1.63g
(0.0119モル)を20〜30℃で10分かけて滴
下した。滴下終了後、25℃で24時間反応させた後、
反応液を20gの氷水中に注加し、20%酢酸ナトリウ
ム水溶液でpH5に調整し、ジエチルエーテル20gで
3回抽出した。ジエチルエーテル層を合わせて、20g
の水で2回洗浄した後、減圧下、溶媒を留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル/n−ヘキサン=1/15)に付し、3
−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7−(4−
フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチル−2
−ヘプテナール0.95g{高速液体クロマトグラフィ
−で測定した純度(以下、LC純度と略す)97.2
%、純収率85%}を得た。 1H−NMR(δppm、重クロロホルム)10.3
(d,1H),7.3〜6.8(m,12H),6.2
(d,1H),4.1(q,2H),2.5〜2.6
(m,2H),2.1〜1.8(m,2H),1.6〜
1.4(m,11H) LC条件(以下、同じ測定条件) カラム:μ−BondapakCN(NP) カラム温度:35℃ 移動相:1−ブタノール/n−ヘキサン=1/120 流量:1.0ml/分 測定波長:230nm 注入量:10μl 内部標準:o−ジニトロベンゼン 製造例2 3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7−(4
−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチル−
2−ヘプテナールの製造(2) 製造例1において、反応温度を25℃から40℃に、ま
た、反応時間を24時間から6.5時間に変更した以外
は、同様の操作を行い、3−クロロ−4−(4−エトキ
シフェニル)−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフ
ェニル)−4−メチル−2−ヘプテナール0.86g
(LC純度94.5%、純収率75%)を得た。
【0010】製造例3 製造例2において、三塩化リン1.63g(0.011
9モル)をオキシ塩化リン1.82g(0.0119モ
ル)に、また、反応時間を6.5時間から24時間に変
更した以外は、同様の操作を行い、3−クロロ−4−
(4−エトキシフェニル)−7−(4−フルオロ−3−
フェノキシフェニル)−4−メチル−2−ヘプテナール
0.80g(LC純度96.5%、純収率68%)を得
た。
【0011】製造例4 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド15.8g(0.2
16モル)中にホスゲン1.24g(0.013モル)
を室温にて吹き込み、30℃で30分保温した。この混
合物に3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン
−2−オン1.05g(0.0025モル)を乾燥N,
N−ジメチルホルムアミド5.3g(0.073モル)
に溶解した溶液を加え、43℃で、27時間反応させ
た。反応液中に氷水7.2gを注加し、飽和酢酸ナトリ
ウム水溶液14.3gで約pH5に調整し、ジエチルエ
ーテル20gで3回抽出した後、減圧下に溶媒を留去
し、3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メチ
ル−2−ヘプテナール1.61g(純収率63%)を得
た。 製造例5 3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)−3−メチル−1−ヘキシン
の製造 (1)3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン
−2−オンの製造 3−(4−エトキシフェニル)−2−ブタノン88.2
g(0.459モル)と3−(4−フルオロ−3−フェ
ノキシ)フェニルプロピルブロミド165.9(0.5
36モル)をn−ヘプタン364gに溶解し、臭素化テ
トラn−ブチルアンモニウム4.6g(0.014モ
ル)と粉末状の水酸化カリウム127.3g(純度96
%,2.178モル)を加えて、窒素気流下、20〜3
0℃で48時間強攪拌した。反応混合物に水454gと
モノクロロベンゼン271gを加え分液し、有機層を希
塩酸500g、飽和重曹水450g、水560gで順次
洗浄して、減圧化、溶媒を留去し、3−(4−エトキシ
フェニル)−6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)−3−メチルヘキサン−2−オンを含む粗生成物
200.2g[3−(4−エトキシフェニル)−2−ブ
タノンからの純収率79%] を得た。この一部をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/20)に付し、(ガスクロマトグ
ラフィ−で測定した純度(以下、GC純度と略す)97
%の3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フルオ
ロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン−
2−オンを得た。 1H−NMR(δppm、重クロロホルム)7.3〜
6.8(m,12H),4.0(q,2H),2.5〜
2.6(m,2H),1.9〜1.8(m,5H),
1.5〜1.2(m,8H) GC条件(以下、同じ測定条件) カラム:DB−1 0.53φ×30m カラム温度:100℃(5分)−昇温10℃/分−30
0℃(15分) インジェクション温度:300℃ 検出器温度:300℃ キャリアガス:He 流量:5ml/分 サンプル注入量:1μl 内部標準:フタル酸ジ(2−エチルヘキシル) (2)3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7
−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メ
チル−2−ヘプテナールの製造 上記の3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチルヘキサン
−2−オンの粗生成物10g(0.0180モル)を乾
燥N,N−ジメチルホルムアミド80.0g(0.59
2モル)に溶解し、窒素気流下、この溶液に三塩化リン
12.4g(0.0903モル)を20〜30℃で80
分かけて滴下した。滴下終了後、25℃で27時間反応
させた後、反応液を80gの氷水中に注加し、20%酢
酸ナトリウム水溶液120gで約pH5に調整し、ジエ
チルエーテル50gで3回抽出した。ジエチルエーテル
層を合わせて、100gの水で2回洗浄した後、減圧
下、溶媒を留去し、3−クロロ−4−(4−エトキシフ
ェニル)−7−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−4−メチル−2−ヘプテナールの粗生成物10.
2g(純収率83%)を得た。 (3)3−(4−エトキシフェニル)−6−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)−3−メチル−1−ヘ
キシンの製造 上記の3−クロロ−4−(4−エトキシフェニル)−7
−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−4−メ
チル−2−ヘプテナールの粗生成物1.00g(純分
0.0015モル)とn−ヘプタン2.0gの混合物
に、窒素気流下、エタノール/水=1/1(w/w)
2.0gに溶解させた亜硫酸水素ナトリウム0.33g
を室温にて滴下し、室温にてさらに15分攪拌した。こ
の混合物を静置、分液し、下層をn−ヘプタン1.0g
で2回洗浄した後、水酸化カリウム(純度96%)0.
60g(0.0103モル)を加え、還流温度(約77
℃)で2時間反応させた。反応液を冷却後、n−ヘプタ
ン3gと水3gを加え分液し、水層をさらにn−ヘプタ
ン3gで3回抽出した。n−ヘプタン層を合わせて、水
6gで3回洗浄し、減圧下、溶媒を留去して、3−(4
−エトキシフェニル)−6−(4−フルオロ−3−フェ
ノキシフェニル)−3−メチル−1−ヘキシンを含む粗
生成物0.57g(GC純度79%、収率74%)を得
た。この残渣を再びn−ヘプタン1.80gに溶解さ
せ、活性炭0.2gを加えて室温にて30分攪拌し、活
性炭を濾別しn−ヘプタンで洗浄した。濾液と洗液を合
わせて、減圧下、溶媒を留去し、3−(4−エトキシフ
ェニル)−6−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−3−メチル−1−ヘキシン0.16g(GC純度
93%)を得た。 1H−NMR(δppm、重クロロホルム)7.4〜
6.8(m,12H),4.0(q,2H),2.5
(brm,2H),2.3(s,1H),1.8〜1.
4(m,10H)
【0012】参考例 3−(4−エトキシフェニル)−2−ブタノンの製造 窒素気流下、3−クロロ−2−ブタノン8.48g
(0.0796モル)とトルエン160mlとからなる
溶液に、氷冷下に4−エトキシフェニルマグネシウムブ
ロミド1.0mol/lのテトラヒドロフラン溶液7
9.6mlを滴下した。次いで、87℃で4時間攪拌を
続行した後、室温まで冷却し、これに2.5%塩酸水1
20gを加えた。有機層を分液した後、さらに水層をト
ルエン75mlで2回抽出した。有機層を合わせ、飽和
食塩水100gで洗浄分液後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。この残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−(4−エト
キシフェニル)−2−ブタノン10.0g(純収率6
5.6%)を得た。
【発明の効果】本発明により、一般式 化6で示される
化合物を、安全性、操作性及び経済性の面から、工業的
に有利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 45/67 C07C 45/67 49/255 49/255 B // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 対馬 和礼 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 (式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、RはC
    1〜C8アルキル基または1以上のフッ素原子で置換さ
    れているC1〜C2アルキル基を表す。)で示されるβ
    −クロロアクリルアルデヒド誘導体。
  2. 【請求項2】Xがフッ素原子でありRがエチル基であ
    る、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】一般式 化2 【化2】 (式中、X及びRは請求項1と同じ意味を表す。)で示
    されるカルボニル化合物に、オキシ塩化リン、塩化カル
    ボニル、塩化オキサリル、五塩化リン、ピロリン酸クロ
    リド及び三塩化リンからなる群から選ばれる塩素化合物
    とN,N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルホルム
    アニリドからなる群より選ばれるアミド化合物を作用さ
    せた後、加水分解処理することを特徴とする、請求項1
    または2に記載の一般式 化1で示されるβ−クロロア
    クリルアルデヒド誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】一般式 化3 【化3】 (式中、Rは請求項1と同じ意味を表す。)で示される
    化合物と、一般式 化4 【化4】 (式中、Xは請求項1と同じ意味を表す。)で示される
    化合物とを溶媒中、相間移動触媒及びアルカリ金属水酸
    化物の存在下に反応させることにより請求項3に記載の
    一般式 化2で示されるカルボニル化合物を得、次い
    で、該カルボニル化合物に、オキシ塩化リン、塩化カル
    ボニル、塩化オキサリル、五塩化リン、ピロリン酸クロ
    リド及び三塩化リンからなる群から選ばれる塩素化合物
    とN,N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルホルム
    アニリドからなる群より選ばれるアミド化合物を作用さ
    せた後、加水分解処理することを特徴とする、請求項1
    または2に記載の一般式 化1で示されるβ−クロロア
    クリルアルデヒド誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の一般式 化2で示される
    カルボニル化合物
  6. 【請求項6】Xがフッ素原子でありRがエチル基であ
    る、請求項5に記載の化合物
  7. 【請求項7】請求項4に記載の一般式 化3で示される
    化合物と、一般式 化4で示される化合物とを溶媒中、
    相間移動触媒及びアルカリ金属水酸化物の存在下に反応
    させることを特徴とする請求項3に記載の一般式 化2
    で示されるカルボニル化合物の製造法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の一般式 化1で示される
    β−クロロアクリルアルデヒド誘導体を溶媒中、アルカ
    リ金属水酸化物と反応させることを特徴とする一般式
    化5 【化5】 (式中、X及びRは請求項1と同じ意味を表す。)で示
    される化合物の製造法。
  9. 【請求項9】塩素化合物が三塩化リンである、請求項3
    または4に記載の製造法
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