JPH10139643A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH10139643A
JPH10139643A JP24668197A JP24668197A JPH10139643A JP H10139643 A JPH10139643 A JP H10139643A JP 24668197 A JP24668197 A JP 24668197A JP 24668197 A JP24668197 A JP 24668197A JP H10139643 A JPH10139643 A JP H10139643A
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foam
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acid
composition
sodium
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JP24668197A
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Naoko Takase
尚子 高世
Yukako Tsumura
友佳子 津村
Yuka Ogawa
由華 小川
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Sunstar Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 泡保持性の高い良好な泡物性を有し、使用感
に優れ、さらに、ステイン抑制効果を保つことができる
口腔用組成物の提供。 【解決手段】 起泡剤およびステイン抑制剤としてアニ
オン性界面活性剤を配合したうえに、特定の非イオン性
界面活性剤を特定の割合で含有する液体組成物を、多孔
質膜を有するフォーマー容器に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気と混合して多
孔質膜を通過させることにより泡沫状として吐出する口
腔用組成物に関し、さらに詳しくは、配合したアニオン
性界面活性剤が起泡剤としてのみでなくステイン抑制剤
としても作用し、歯面の美白に効果的な口腔用組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の市販されている歯磨剤としては、
練り状または液体状の剤型が主として用いられている。
しかし、練り状のものは口中での分散させるのに時間を
要したり、また液体状のものは口中での分散性、浸透性
は優れるが流動性を有しているため、歯ブラシ上に乗せ
て口へ運ぶことが困難であるなどの問題点を有する。
【0003】このような問題点を解決するために、従来
より、口腔用組成物に噴射剤を配合してエアゾール容器
に充填し、泡沫化する方法が提案されており、例えば、
特公昭58−40927号公報、特公昭62−1552
4号公報、特公昭62−15525号公報、特公平8−
25859号公報、特開昭63−22011号公報およ
び特開昭63−233908号公報に開示されている。
【0004】また、エアゾールとは別に、噴射剤を使用
せずに泡沫化するために、組成物を空気と混合して多孔
質膜を通過させることにより泡沫状として吐出する構造
のフォーマー容器を用いる方法もある。該容器に充填し
た組成物は、「皮膚洗浄用」分野において多数の特許が
開示されている。その他、一般的な洗浄剤として開示さ
れている技術に、特開平5−132700号公報の「起
泡性洗浄剤」、特開平8−92064号公報および特開
平8−143899号公報の「水性液体洗浄剤」、特開
平8−131809号公報の「ノンガスフォーマー用組
成物」、特開平8−143854号公報の「ポンプ式フ
ォーマーに適用される薬剤の組成物」が挙げられる。口
腔用剤の分野でも、特開平8−333226号公報に開
示されるように、アニオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤または両性界面活性剤などを必須の成分とする泡状
口腔用組成物が開示されている。
【0005】しかし、未だ泡状口腔用組成物としてみる
ときに、起泡性が不充分であったり、味の問題、さらに
は口腔用剤としてのより積極的機能性について向上が望
まれている。
【0006】起泡性の点から言えば、アニオン性界面活
性剤は、一般的に起泡力の高いことがよく知られてお
り、例えば、前記の特開平5−132700号公報、特
開平8−92064号公報、特開平8−143899号
公報、特開平8−131809号公報に起泡剤や泡形成
剤といった目的で配合することが開示されている。ま
た、アニオン性界面活性剤は、多分野にわたり洗浄剤と
して汎用されており、優れた洗浄力を有することもよく
知られている。特に、口腔用としては、ラウリル硫酸ナ
トリウムが、クロルへキシジンによるステインの除去に
効果があることがJ.Dent.Res.,74,Ab
s.563,(1996)において報告されている。さ
らに、特願平8−151968、特願平8−15199
9号公報において、アニオン性界面活性剤のなかでも、
スルホコハク酸系およびアミノ酸系界面活性剤は、安全
性に優れ、歯面を損傷することなく様々なステイン原因
物質によるステイン形成を効果的に阻害することを出願
している。
【0007】これらの技術に着目し、泡沫状の口腔用組
成物で、ステイン抑制効果を有するものを検討したとこ
ろ、構成する活性剤がアニオン性界面活性剤だけでは、
泡の保持力の点、味の点で、泡沫状の口腔用組成物のと
して充分なものは得られなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空気
と混合して多孔質膜を通過させることにより泡沫状とし
て吐出するフォーマー容器に充填した組成物において、
安定な泡保持力を有するため吐出する泡の物性が良好
で、使用感に優れ、さらに、アニオン性界面活性剤をス
テイン抑制剤として配合することで、安全性に優れて刺
激が少なく、歯面を損傷することなくステインを抑制す
る口腔用組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な現状を鑑み鋭意研究を行なった結果、起泡剤およびス
テイン抑制剤としてアニオン性界面活性剤を配合したう
えに、特定の非イオン性界面活性剤を最も効果的な割合
で配合することにより、泡保持性の高い良好な泡物性を
有し、使用感に優れ、さらに、ステイン抑制効果を保つ
ことができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち、本発明は、(a)少なくとも2
種以上のアニオン性界面活性剤1〜5重量%、(b)ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体0.1
〜10重量%、および(c)脂肪酸ジアルカノールアミ
ド0.1〜3重量%を含有する液体組成物を多孔質膜を
有するフォーマー容器に充填してなり、この容器から吐
出させる時、泡沫状となることを特徴とする口腔用組成
物を提供するものである。本発明によれば、安定な泡保
持力を持った泡沫として吐出されることにより良好な泡
物性を有し、使用感に優れ、かつ、特定のアニオン性界
面活性剤がステインを効果的に抑制する口腔用組成物が
提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いるアニオン性界面活
性剤は、特に限定されるものではなく、天然または合成
のアニオン性界面活性剤を使用することができる。例え
ば、天然または合成の高級脂肪酸塩や、カルボン酸系、
アミノ酸系、スルホコハク酸系、リン酸系界面活性剤な
どが挙げられ、好ましくはアルキル硫酸系、アミノ酸
系、スルホコハク酸系界面活性剤が選ばれ、特にスルホ
コハク酸系界面活性剤が、好ましい。
【0012】アルキル硫酸系界面活性剤としては、炭素
数8〜18のアルキル基を有する硫酸およびその塩で、
具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カ
リウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル
硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル
硫酸ナトリウムなどが挙げられ、中でも、ラウリル硫酸
ナトリウムが特に好ましい。
【0013】アミノ酸系界面活性剤としては、炭素数8
〜18の飽和または不飽和のアシル基を有するアミノ酸
およびその塩で、具体的には、ヤシ油脂肪酸グリシンカ
リウムなどのN−アシルグリシンおよびその塩、ラウロ
イルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシント
リエタノールアミンなどのアシルサルコシンおよびその
塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリ
ウム、N−パルミトイル−N−メチル−β−アラニンナ
トリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニン
およびその塩、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナ
トリウム、N−パルミトイル−N−メチルタウリンなど
のN−アシル−N−メチルタウリンおよびその塩、N−
ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ココ
イル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L
−グルタミン酸トリエタノールなどのN−アシル−L−
グルタミン酸およびその塩などが挙げられ、N−アシル
グリシンおよびその塩、N−アシルサルコシンおよびそ
の塩、およびN−アシル−N−メチル−β−アラニンお
よびその塩が好ましく、中でも、ヤシ油脂肪酸グリシン
カリウムなどのN−アシルグリシンおよびその塩が特に
好ましい。
【0014】スルホコハク酸系界面活性剤は、一般式
(1):
【0015】
【化2】
【0016】(式1中、R1は炭素数8〜22のアルキ
ル基もしくはアルケニル基であって、直鎖または分岐鎖
の何れであってもよく、天然または合成アルキルの何れ
であってもよく、AOは炭素数2〜3のオキシアルキレ
ン基、nは0〜20、M1およびM2はそれぞれ同一で
も、異なっていてもよく、水素、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンを表
す。)で表わされ、具体的には、ポリオキシエチレン
(2モル)C12〜14合成アルキルスルホコハク酸2
ナトリウム、ポリオキシエチレン(1モル)C12〜1
4合成アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレン(2モル)C12〜14合成アルキルスルホコ
ハク酸2ナトリウム/マグネシウム、ココイルスルホコ
ハク酸2ナトリウム、ポリオキシエチレン(1モル)ラ
ウリルスルホコハク酸2ナトリウム、ポリオキシエチレ
ン(2モル)ラウリルスルホコハク酸2ナトリウムなど
が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン(2モル)
ラウリルスルホコハク酸2ナトリウムが特に好ましい。
なお、一般式(1)のスルホコハク酸モノエステルは、
一般式(2):
【0017】
【化3】
【0018】(式2中、R1は炭素数8〜22のアルキ
ル基もしくはアルケニル基であって、直鎖または分岐鎖
の何れであってもよく、天然または合成アルキルの何れ
であってもよく、AOは炭素数2〜3のオキシアルキレ
ン基、nは0〜20、M1およびM2はそれぞれ同一で
も、異なっていてもよく、水素、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンを表
す。)で示されるものも包含する。
【0019】これらアニオン性界面活性剤は、2種以上
を組み合せて配合することができ、その配合量は組成物
全体に対して1〜5重量%であり、さらに好ましくは
1.5〜3重量%である。配合量が1重量%に満たない
と良質な泡が得られず、また5重量%を超えると香味を
損なう。
【0020】また、好ましくは、上記アニオン性界面活
性剤には少なくとも1種以上のスルホコハク酸系界面活
性剤が含まれ、アニオン性界面活性剤の配合量のうち、
スルホコハク酸系界面活性剤の配合量は0.05〜1重
量%である。この配合量が0.05重量%に満たなけれ
ば、ステイン抑制効果が少なく、1重量%を超えて配合
すると使用感が損なわれる。
【0021】本発明で用いるポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン共重合体は、ポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレングリコールまたはエチレンジアミンの
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロレングリコール付
加化合物である。それらは一般にポリオキシプロピレン
の疎水性部分の分子量とポリオキシエチレンの親水性部
分の分子中に占める重量%によって化学的に定義され
る。具体的には、米国BASFコーポレーションのPl
uronic P−65、Pluronic F−8
8、Pluronic P−105、Pluronic
L−44、Pluronic L−64、Pluro
nic P−85などが挙げられる。これらの非イオン
性界面活性剤は、単独または2種以上を組み合せて配合
することができ、その配合量は、口腔用組成物全体に対
して0.1〜10重量%、特に0.2〜7重量%が好まし
い。0.1重量%に満たないと良好な物性を有する泡沫
として吐出されない。また、10重量%を超えると、組
成物の低温での安定性が低下する。
【0022】本発明で用いる脂肪酸ジアルカノールアミ
ドは、アルカノールアミンと脂肪酸の縮合によって合成
されるもので、その脂肪酸としては、ヤシ油、ラウリン
酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
オレイン酸などで、具体的にはヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン
酸ジエタノールアミドなどが挙げられる。それぞれに
1:1型と1:2型が存在するが、水によく溶け、洗浄
剤としてすぐれた性質をもっており、特に安定な消えに
くい泡を生じ、泡安定剤として優れ、活性剤特有の味も
ないことから、1:2型が好ましい。その配合量は、口
腔用組成物全体に対して0.1〜3重量%、特に0.2〜
1重量%が好ましい。0.1重量%に満たないと良好な
物性を有する泡沫として吐出されない。また、3重量%
を超えると、組成物のpHの安定性が低下し、味も悪く
なる。
【0023】本発明の口腔用組成物には、前記界面活性
剤の他に、通常口腔用組成物に用いられる成分、例え
ば、前記以外の界面活性剤、湿潤剤、1価アルコール、
増粘剤、香料、甘味剤、pH調整剤、防腐剤、色素など
を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。しかし、本発明の口腔用組成物は、多孔質膜
を有するフォーマー容器に充填して用いるため、多孔質
膜の目詰まりを引き起こすような研磨剤など水不溶性粉
体は配合しない。
【0024】前記以外の界面活性剤としては、カルボキ
シベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系な
どの両性界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル系、ソルビタン脂肪酸エステル系などの非イオン性界
面活性剤、第四級アンモニウム塩系、アミン塩系のカチ
オン性界面活性剤を必要に応じて配合することができ
る。
【0025】湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソ
ルビット、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリプロピレングール、キシリット、マルチット、
ラクチットなどの多価アルコールを、単独または2種以
上を組み合わせて配合することができる。その配合量
は、通常、組成物全体に対して3〜20重量%である。
【0026】1価アルコールとしては、例えば、エタノ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールな
どが挙げられ、特にエタノールが好ましい。これら1価
アルコールは単独または2種以上を組み合わせて配合す
ることができ、その配合量は、通常、組成物全体に対し
て1〜15重量%である。
【0027】増粘剤としては、例えば、カラゲナン、カ
ルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ア
ルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネート、
キサンタンガム、トラガカントガム、アラビアガムなど
のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウムなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシ
リカゲル、ビーガムなどの無機粘結剤などが挙げられ、
これらは、組成物の25℃における粘度が100cps
以下となるよう、単独または2種以上を組み合わせて配
合することができる。100cpsを超えると、組成物
が多孔質膜を通過し難くなり、泡が吐出されない場合が
ある。これら増粘剤の配合量は、通常、組成物全量に対
して0.01〜5重量%である。
【0028】香味剤としては、例えば、メントール、カ
ルボン、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチ
ル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、シト
ロネール、α−テルピネオール、メチルアセタート、シ
トロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオー
ル、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモー
ル、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレ
ンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、
冬緑油、丁子油、ユーカリ油などが挙げられ、これらは
単独または2種以上を組み合わせて配合することができ
る。
【0029】さらに、甘味剤としては、例えば、サッカ
リンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオ
サイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチル
リチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェ
ニルアラニルメチルエステル、ρ−メトキシシンナミッ
クアルデヒドなどが挙げられ、これらは単独または2種
以上を組み合わせて配合することができる。その配合量
は、通常、組成物全体に対して0.01〜1重量%、好
ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0030】また、pH調整剤としては、例えば、クエ
ン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、
グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に
可能な塩や水酸化ナトリウムなどが挙げられ、これら
は、組成物のpHが5〜9の範囲となるよう、単独また
は2種以上を組み合わせて配合することができる。その
配合量は、通常、組成物全体に対して0.01〜2重量
%である。
【0031】さらに、本発明の口腔用組成物には、薬効
成分として、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸
トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロールなど
のビタミンE類、イソプロピルメチルフェノール、トリ
クロサンなどの非イオン性殺菌剤、ドデシルジアミノエ
チルグリシンなどの両性殺菌剤、デキストラナーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶
菌酵素(リテックエンザイム)などの酵素、モノフルオ
ロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなど
のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナ
トリウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム
酸やイプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロル
ヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレステロール、
グリチルリチン塩類、グリチルレチン酸、グリセロフォ
スフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプ
タイド、水溶性無機リン酸化合物などを、単独または2
種以上を組み合わせて配合することができる。
【0032】本発明の口腔用組成物は、これらの成分を
混合し、通常の方法に従って製造することができ、得ら
れた組成物は多孔質膜を有するフォーマー容器に充填さ
れ、歯磨などとして利用できる。
【0033】本発明の口腔用組成物を充填するフォーマ
ー容器は、容器に押圧で加圧して組成物を空気と混合
し、多孔質膜を通過させることにより、泡沫状として吐
出するものであればいずれでもよい。例えば、加圧する
方法が、軟質容器の胴部を手指で押圧するタイプのスク
イーズフォーマーや、ポンプ機構を備えたキャップの頭
部を手指で押圧するタイプのポンプフォーマーなどが挙
げられ、スクイーズフォーマーの場合、例えば特開平7
−215352号公報および特開平7−215353号
公報に示される容器などが使用できる。
【0034】
【実施例】つぎに、試験例および実施例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。実施例中の配合量はいずれも重量%を
意味する。
【0035】試験例 試料溶液は、表1に記載のアニオン性界面活性剤、非イ
オン性殺菌剤の各成分の他、共通成分として、1価アル
コール、多価アルコール、香料を各々一定量配合し、調
製し、以下の試験に供した。
【0036】試験例1:美白(ステイン抑制)効果試験 直径1cmのハイドロキシアパタイトディスクを、ヒト
全唾液、0.2%クロルヘキシジングルコネート水溶
液、試料液、0.3%クエン酸鉄(III)アンモニウ
ム水溶液、紅茶に順番に浸漬することを10回繰返し、
着色の度合を目視判定した。評価は次の基準にしたがっ
て行なった。結果を表1に示す。 1・・・非常に着色している 2・・・着色している 3・・・やや着色している 4・・・白い
【0037】試験例2:泡物性測定 1.起泡性の評価 表1に記載の各成分を常法に従って攪拌・混合して調製
したものを200メッシュの多孔質膜を有するポンプフ
ォーマーに充填し、一定量の組成物と空気を混合し、直
径5cmの円筒状容器に泡を吐出させた場合に、吐出直
後の泡の頂点の高さHを測定した。評価は次の基準にし
たがって行なった。結果を表1に示す。 ○・・・H>5cm ×・・・H≦5cm
【0038】2.泡保持性の評価 表1に記載の各成分を常法に従って攪拌・混合して調製
したものを200メッシュの多孔質膜を有するポンプフ
ォーマーに充填し、一定量の組成物と空気を混合し、直
径5cmの円筒状容器に泡を吐出させた場合に、吐出直
後の泡の頂点の高さHを測定し、さらに5分間放置後の
泡の頂点の高さhを測定した。評価は次の基準にしたが
って行なった。結果を表1に示す。 ○・・・h>4.5cm ×・・・h≦4.5cm、または離水したもの
【0039】3.味の評価 表1に記載の各成分を常法に従って攪拌・混合して調製
したものを200メッシュの多孔質膜を有するポンプフ
ォーマーに充填し、吐出させた泡を歯ブラシにとり磨い
たときの味を評価した。評価は次の基準にしたがって行
なった。結果を表1に示す。 ○・・・刺激あるいは苦味を感じない ×・・・刺激あるいは苦味を感じる
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から、実施例の本発明の口腔用
組成物は、比較例に比べて明らかに優れていると認めら
れた。すなわち、美白効果については、アニオン性界面
活性剤1種の配合である比較例1では、全く効果がなか
った。起泡性については、比較例4のようにアニオン性
界面活性剤の配合量が少量の場合では起泡力に欠けた。
泡保持性については、実施例に示すように、プルロニッ
ク系界面活性剤と脂肪酸ジアルカノールアミドを組み合
わせると改善された。
【0042】実施例4:歯磨 下記の各成分を常法に従って調製し、200メッシュの
多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。 成分 配合量(%) トリクロサン 0.05 グリセリン 10.0 エタノール 8.0 クエン酸3ナトリウム 0.02 無水クエン酸 0.07 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 ポリオキシエチレン(160) ポリオキシプロピレン(30)グリコール 1.5 ポリオキシエチレン(22) ポリオキシプロピレン(21)グリコール 4.0 サッカリンナトリウム 0.7 ポリオキシエチレン(2モル) (C12〜14)アルキルスルホコハク酸2ナトリウム 0.3 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.5 香料 0.3 水 残部 合計 100.0
【0043】実施例5:歯磨 下記の各成分を常法に従って調製し、200メッシュの
多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。 成分 配合量(%) イソプロピルメチルフェノール 0.1 グリセリン 15.0 ポリエチレングリコール 5.0 リン酸1水素ナトリウム 0.01 リン酸2水素ナトリウム 0.06 ミリスチル硫酸ナトリウム 2.0 ポリオキシエチレン(2モル) (C12〜14)アルキルスルホコハク酸2ナトリウム 0.3 ポリオキシエチレン(200) ポリオキシプロピレン(70)グリコール 7.0 ポリビニルピロリドン 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 オレイン酸ジエタノールアミド 0.5 ヤシ油脂肪酸グリシンカリウム 0.4 香料 0.8 水 残部 合計 100.0
【0044】実施例6 下記の各成分を常法に従って調製し、150メッシュの
多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。 成分 配合量(%) グリセリン 10.0 ポリエチレングリコール 5.0 リンゴ酸ナトリウム 0.02 リンゴ酸 0.08 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ポリオキシエチレン(200) ポリオキシプロピレン(40)グリコール 3.0 ポリオキシエチレン(25) ポリオキシプロピレン(30)グリコール 3.0 サッカリンナトリウム 0.1 ポリオキシエチレン(1モル) ラウリルスルホコハク酸2ナトリウム 1.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 0.5 香料 0.9 水 残部 合計 100.0
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、吐出する泡保持性もよ
く泡の物性が良好で、使用感に優れ、かつ、安全性に優
れて刺激が少なく、歯面を損傷することなくステインを
抑制する口腔用組成物が提供できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも2種以上のアニオン性
    界面活性剤1〜5重量%、(b)ポリオキシエチレンポ
    リオキシプロピレン共重合体0.1〜10重量%、およ
    び(c)脂肪酸ジアルカノールアミド0.1〜3重量%
    を含有する液体組成物を多孔質膜を有するフォーマー容
    器に充填してなり、この容器から吐出させる時、泡沫状
    となることを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 アニオン性界面活性剤のうちの1種以上
    が、一般式(1): 【化1】 (式1中、R1は炭素数8〜22のアルキル基もしくは
    アルケニル基であって、直鎖または分岐鎖の何れであっ
    てもよく、天然または合成アルキルの何れであってもよ
    く、AOは炭素数2〜3のオキシアルキレン基、nは0
    〜20、M1およびM2はそれぞれ同一でも、異なってい
    てもよく、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
    ンモニウム、アルカノールアミンを表す。)で示される
    スルホコハク酸系界面活性剤である請求項1記載の口腔
    用組成物。
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