JP3618205B2 - 泡沫状フッ素塗布剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気と混合して多孔質膜を通過させることにより泡沫状として吐出する泡沫状フッ素塗布剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯のエナメル質表面にフッ化物を塗布するとエナメル質表面層のフッ素濃度が増加し、う蝕の発生を予防することができる。従来からフッ素塗布剤として、液体状またはゲル状の塗布剤が用いられている。しかし、液体状のものは綿球に染み込ませて歯面に塗布する方法がとられるため、処置に時間がかかり、保健所や学校などでの集団処置では、効率性に問題がある。またゲル状のものは、ゲルを乗せたトレーを噛ませるトレー法を用いるため、集団での処置には適している反面、粘性が高いためフッ化物の分散に時間を要する。さらにフッ素の急性中毒の危険性を考慮し、その使用量はできるだけ少なくなるようにしなければならない。
【0003】
このような点を解決するため、最近、液体状フッ素塗布剤に噴射剤を配合してエアゾール容器に充填し、泡沫化する方法が提案された。例えば、米国特許第4770634号および第5071637号に開示されている。泡沫化することにより、泡と歯の接触する面積を損なうことなく使用量を大きく減量することができる。しかし噴射剤として通常可燃性ガスが使用されており、口腔内での安全性に問題があるだけでなく、容器を容易に廃棄できないか、または再利用できない等といった環境の点からも好ましくない。
一方、噴射剤を使用せずに泡沫化するには、組成物を空気と混合して多孔質膜を通過させることにより泡沫状として吐出する構造のフォーマー容器を用いる方法がある。該容器に充填した組成物は、「皮膚洗浄用」分野において多数の特許が開示されている。一般的な洗浄剤として開示されている技術に、特開平5−132700号の「起泡性洗浄剤」、特開平8−92064号および特開平8−143899号の「水性液体洗浄剤」、特開平8−131809号の「ノンガスフォーマー用組成物」、特開平8−143854号の「ポンプ式フォーマーに適用される薬剤の組成物」が挙げられる。
【0004】
しかし、単純にこれらの泡沫製剤にフッ素塗布剤で通常使用されているような高濃度フッ素を添加すると、液体組成物が沈殿を生成したり白濁を生じたりし、フォーマー容器から泡沫状に吐出されなかったり、あるいは吐出されたとしても泡質が低下する等、実際使用できるような品質の泡沫状フッ素塗布剤を供給することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記事情に鑑みなされたもので、空気と混合して多孔質膜を通過させることにより泡沫状として吐出するフォーマー容器に充填した組成物において、安定な泡保持力を有し、使用感に優れ、人体や環境に安全であり、なおかつ、高濃度のフッ化物イオンを含みながら、白濁や沈殿を生じない性状が安定である泡沫状フッ素塗布剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、フッ化物イオンを供給するフッ化物、リン酸イオン、アニオン性界面活性剤、および非イオン性界面活性剤を、各々、特定量含有する液体組成物において、組成物全体のナトリウムイオンの量を2重量%以下にすることによって、白濁や沈殿を生じない性状安定性の良い泡沫状フッ素塗布剤が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、フッ化物イオンを0.5〜2重量%供給するフッ化物、リン酸イオン0.01〜10重量%、アニオン性界面活性剤1.0〜5.0重量%および非イオン性界面活性剤0.1〜10.0重量%を含有する液体組成物において、内容物全体のナトリウムイオンの量が2重量%以下である液体組成物を、多孔質膜を有するフォーマー容器に充填してなり、この容器から吐出させる時、泡沫状となることを特徴とする泡沫状フッ素塗布剤を提供するものである。
内容物全体のナトリウムイオンは、組成物を調製する際、種々のpH調整剤や界面活性剤、粘稠剤等の原料から供給される。通常、このような組成物においてナトリウムを無配合することは困難である。本発明は、泡沫状の組成物を構成する際に、使用する原料を選択することにより、全体として配合されるナトリウムイオンの量を2重量%以下にすることに特徴がある。
【0008】
本発明によれば、高濃度のフッ化物イオンを含有しながら性状安定性が高く、泡保持力、使用感に優れ、かつ人体や環境上の安全性に優れた泡沫状フッ素塗布剤が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の泡沫状フッ素塗布剤に用いるフッ化物は、フッ化物イオンを0.5〜2重量%供給する量を含有する。フッ化物イオンが0.5重量%より少なければ、エナメル質のフッ素の取込効果が小さく、2重量%より多ければフッ化物塗布剤としては不安定である。用いるフッ化物としては、特に限定されるものではないが、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム、フッ化銅、フッ化亜鉛、フッ化リチウム、フッ化セシウム、フッ化ジルコニウム、フッ化スズ、フッ化水素酸、モノフルオルリン酸ナトリウム、モノフルオルリン酸カリウム、フッ化チタンナトリウム、フッ化チタンカリウム、ヘキシルアミンハイドロフルオライド、ラウリルアミンハイドロフルオライド、グリシンハイドロフルオライド、アラニンハイドロフルオライド、フルオロシラン、フッ化ジアンミン銀などが挙げられ、これらは単独で、または2種以上を組み合わせて使用できる。これらのうち、好ましくはフッ化ナトリウム、フッ化水素酸が選ばれる。
【0010】
また、本発明の泡沫状フッ素塗布剤はリン酸イオン0.01〜10重量%、さらに好ましくは、0.1〜5重量%を含有する。リン酸イオンが0.01%より少ないと、エナメル質の脱灰が著しくなり、10重量%を超えるとエナメル質の溶解を抑制する効果がそれ程増加しなくなり不経済である。これらのリン酸イオンを供給するリン酸化物としては、特に限定されるものではないが、例えば、リン酸、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素アンモニウム、リン酸三カルシウム、リン酸ジグリセリル二ナトリウム、リン酸ジセチル、リン酸ジセチルアルミニウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸セチル、リン酸トレオイル、リン酸トリステアリル、リン酸トリパルミチル、リン酸二水素アンモニウム、リン酸マグネシウムなどが挙げられ、これらは単独で、または2種以上を組み合わせて使用できる。これらのうち、好ましくは、リン酸、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三カリウムが選ばれる。
【0011】
本発明の泡沫状フッ素塗布剤に用いるアニオン性界面活性剤は、特に限定されるものではないが、例えば、天然または合成の高級脂肪酸塩や、カルボン酸系、アミノ酸系、スルホコハク酸系、リン酸系界面活性剤などが挙げられる。好ましくはアルキル硫酸系、またアミノ酸系、スルホコハク酸系界面活性剤が選ばれる。その配合量は1.0〜5.0重量%であり、さらに好ましくは1〜3重量%である。配合量が1重量%に満たないと良質な泡が得られず、また5重量%を超えると香味を損なう。
このうち、アルキル硫酸系界面活性剤としては、炭素数8〜18のアルキル基を有する硫酸およびその塩で、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどが挙げられ、中でも、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリル硫酸カリウムが特に好ましい。
アミノ酸系界面活性剤としては、炭素数8〜18の飽和または不飽和のアシル基を有するアミノ酸およびその塩で、具体的には、ヤシ油脂肪酸グリシンカリウムなどのN−アシルグリシンおよびその塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシントリエタノールアミンなどのアシルサルコシンおよびその塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−パルミトイル−N−メチル−β−アラニンナトリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニンおよびその塩、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−パルミトイル−N−メチルタウリンなどのN−アシル−N−メチルタウリンおよびその塩、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、 N−ココイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールなどのN−アシル−L−グルタミン酸およびその塩などが挙げられ、N−アシルグリシンおよびその塩、N−アシルサルコシンおよびその塩、およびN−アシル−N−メチル−β−アラニンおよびその塩が好ましく、中でも、ヤシ油脂肪酸グリシンカリウムなどのN−アシルグリシンおよびその塩が特に好ましい。
これらアニオン性界面活性剤は、単独または2種以上を組み合せて配合することができる。
【0012】
本発明の泡沫状フッ素塗布剤に用いる非イオン性界面活性剤の配合量は0.1〜10.0重量%であり、この配合量をはずれると、良好な物性を有する泡沫として吐出されないか、あるいは組成物としての安定性が低下する。この非イオン性界面活性剤は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体と、脂肪酸ジアルカノールアミドである。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体とは、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコールまたはエチレンジアミンのポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール付加化合物である。それらは一般にポリオキシプロピレンの疎水性部分の分子量とポリオキシエチレンの親水性部分の分子中に占める重量%によって化学的に定義される。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体の配合量は、フッ素塗布剤全体に対して0.1〜10重量%、特に好ましい配合量はそれぞれ0.2〜7重量%である。具体的には、例えば、米国BASFコーポレーション社製のPluronic P65、Pluronic P85、Pluronic P105、Pluronic L44、Pluronic L64、Pluronic F88などが挙げられる。脂肪酸ジアルカノールアミドは、アルカノールアミンと脂肪酸の縮合によって合成されるもので、その配合量は、0.1〜3重量%であり、特に好ましい配合量は0.2〜1重量%である。具体的には、ヤシ油、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などで、具体的にはヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミドなどが挙げられる。それぞれに1:1型と1:2型が存在するが、水によく溶け、安定な消えにくい泡を生じ、泡安定剤として優れ、活性剤特有の味もないことから、1:2型が好ましい。
【0013】
本発明の泡沫状フッ素塗布剤には、前記成分の他に、通常口腔用組成物に用いられる成分、例えば、前記以外の界面活性剤、湿潤剤、一価アルコール、増粘剤、香料、甘味剤、pH調整剤、防腐剤、色素等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。しかし、本発明の泡沫状フッ素塗布剤は、多孔質膜を有するフォーマー容器に充填して用いるため、多孔質膜の目詰まりを引き起こすような研磨剤等水不溶性粉体は配合しない。
【0014】
前記以外の界面活性剤としては、カルボキシベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系、ソルビタン脂肪酸エステル系などの非イオン性界面活性剤、第四級アンモニウム塩系、アミン塩系のカチオン性界面活性剤などが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて必要に応じて配合することができる。
【0015】
湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソルビット、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングール、キシリット、マルチット、ラクチットなどの多価アルコールを、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全体に対して3〜20重量%である。
【0016】
一価アルコールとしては、例えば、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げられ、特にエタノールが好ましい。これらの一価アルコールは単独または2種以上を組み合わせて配合することができ、その配合量は、通常、組成物全体に対して1〜15重量%である。
【0017】
増粘剤としては、例えば、カラゲナン、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム等のアルカリ金属アルギネート、キサンタンガム、トラガカントガム、アラビアガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム等の無機粘結剤などが挙げられ、これらは、組成物の25℃における粘度が100cps以下となるよう、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。100cpsを超えると、組成物が多孔質膜を通過し難くなり、泡が吐出されない場合がある。これら増粘剤の配合量は、通常、組成物全量に対して0.01〜5重量%である。
【0018】
香味剤としては、例えば、メントール、カルボン、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、シトロネール、α−テルピネオール、メチルアセタート、シトロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油などが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.1重量%以上、好ましくは0.1〜3重量%である。
さらに、甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、ρ−メトキシシンナミックアルデヒドなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全体に対して0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0019】
本発明のフッ素塗布剤は、これらの成分を混合し、通常の方法に従って製造することができ、得られた組成物は多孔質膜を有するフォーマー容器に充填される。
本発明のフッ素塗布剤を充填するフォーマー容器は、容器に加圧して組成物を空気と混合し、多孔質膜を通過させることにより、泡沫状として吐出するものであれば何れでもよい。例えば、加圧する方法が、軟質容器の胴部を手指で押圧するタイプのスクイーズフォーマーや、ポンプ機構を備えたキャップの頭部を手指で押圧するタイプのポンプフォーマーなどが挙げられる。
【0020】
さらに、本発明の泡沫状フッ素塗布剤は、通常のフッ化物ゲル等で使用される歯科用フッ素トレー等を用いた、トレー法に用いることができる。例えば「本泡沫状フッ素塗布剤を前述のようにフォーマー容器から泡沫状として、歯科用フッ素トレーに適量吐出させる。そしてそのトレーを塗布させる人の口腔内に挿入し、トレーと歯牙とを重ねあわせ、1分から5分程度、軽く噛ます。」という使用方法が考えられる。
【0021】
【実施例】
つぎに、試験例および実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の配合量はいずれも重量%を意味する。
【0022】
試験例1:性状安定性評価1
表1記載の各成分から試料溶液(液体組成物)を常法によって調製し、室温で1ヶ月間放置した後、性状安定性を目視により判定した。結果を下記の表1に示す。
なお、実施例中の全ナトリウム量の計算方法を比較例1を例にとり下記に示す。
【数1】
ナトリウム量の計算例(比較例1)
(全ナトリウム量%)=(ナトリウム原子量)÷(フッ化ナトリウム分子量)×(フッ化ナトリウム配合濃度%)+(ナトリウム原子量)×2÷(リン酸一水素二ナトリウム分子量)×(リン酸一水素二ナトリウム配合濃度%)+(ナトリウム原子量)÷(水酸化ナトリウム分子量)×(水酸化ナトリウム配合濃度%)+(ナトリウム原子量)÷(ラウリル硫酸ナトリウム分子量)×(ラウリル硫酸ナトリウム配合濃度%)+(ナトリウム原子量)÷(サッカリンナトリウム分子量)×(サッカリンナトリウム配合濃度%)
(全ナトリウム量%)=23÷42×1.0+23×2÷142×2.8+23÷40×1.0+23÷288×2.0+23÷241×0.7=2.3
【0023】
【表1】
【0024】
表1の結果より、実施例1〜3はすべて、白濁・沈殿を生じることなく性状が安定していることがわかる。それに対して、比較例1〜3はナトリウムイオン量の増加とともに性状が不安定になり、白濁や沈殿が生じることを示している。
【0025】
試験例2:性状安定性評価2
表2記載の各成分から試料溶液(液体組成物)を常法によって調製し、室温で1ヶ月間放置した後、性状安定性を目視により判定した。結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
表2の結果より、実施例4〜5はすべて、白濁・沈殿を生じることなく性状が安定していることがわかる。それに対して、比較例4〜6においては、ナトリウムイオン量が2.0重量%を超えると白濁や沈殿が生じることを示している。
【0028】
実施例7
下記の各成分から常法に従ってフッ素塗布剤を調製し、多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。
【0029】
実施例8
下記の各成分から常法に従ってフッ素塗布剤を調製し、多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。
【0030】
実施例9
下記の各成分から常法に従ってフッ素塗布剤を調製し、多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。
【0031】
実施例10
下記の各成分から常法に従ってフッ素塗布剤を調製し、多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。
【0032】
実施例11
下記の各成分から常法に従ってフッ素塗布剤を調製し、多孔質膜を有するポンプ式フォーマー容器に充填した。
上記記載の実施例7〜11は白濁や沈殿を生じることなく、性状が安定しており、良好な起泡性、泡保持性、使用感であった。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、吐出する泡が安定な泡保持力を有し、使用感に優れ、高濃度のフッ化物イオンを含み、人体や環境に安全であり、かつ白濁や沈殿を生じない性状の安定した泡沫状フッ素塗布剤を提供できる。
Claims (4)
- フッ化物イオンを0.5〜2重量%供給するフッ化物、リン酸イオン0.01〜10重量%、アニオン性界面活性剤1.0〜5.0重量%および非イオン性界面活性剤0.1〜10.0重量%を含有する液体組成物において、内容物全体のナトリウムイオンの量が2重量%以下である液体組成物を、多孔質膜を有するフォーマー容器に充填してなり、この容器から吐出させる時、泡沫状となることを特徴とする泡沫状フッ素塗布剤。
- アニオン性界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムから選ばれる1種または2種以上であり、非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体および脂肪酸ジアルカノールアミドである請求項1記載の泡沫状フッ素塗布剤。
- 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体0.1〜10重量%、および脂肪酸ジアルカノールアミド0.1〜3重量%である請求項1記載の泡沫状フッ素塗布剤。
- フッ化物がフッ化ナトリウム、および/または、フッ化水素酸である請求項1記載の泡沫状フッ素塗布剤。
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