JPH10139437A - 酸化物超電導体の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体の製造方法Info
- Publication number
- JPH10139437A JPH10139437A JP8291496A JP29149696A JPH10139437A JP H10139437 A JPH10139437 A JP H10139437A JP 8291496 A JP8291496 A JP 8291496A JP 29149696 A JP29149696 A JP 29149696A JP H10139437 A JPH10139437 A JP H10139437A
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- baking
- oxide superconductor
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】優れた超電導特性を有する酸化物超電導体を得
ることのできる方法を提供することにある。 【解決手段】酸化物超伝導体の前駆体である仮焼粉末を
所定の型に入れて圧縮成型した後、その圧縮成型体に焼
成処理を施して焼結体を得、その焼結体を前記型と相似
し前記型の1.1〜1.2倍の口径を有する型に入れて
再度圧縮成型し、その後は焼成を行わない。
ることのできる方法を提供することにある。 【解決手段】酸化物超伝導体の前駆体である仮焼粉末を
所定の型に入れて圧縮成型した後、その圧縮成型体に焼
成処理を施して焼結体を得、その焼結体を前記型と相似
し前記型の1.1〜1.2倍の口径を有する型に入れて
再度圧縮成型し、その後は焼成を行わない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超電導ブスバー、磁
気シールド板等に使用し得る酸化物超電導体、特にBi
2223相を主体としする酸化物超電導体に関するもの
である。
気シールド板等に使用し得る酸化物超電導体、特にBi
2223相を主体としする酸化物超電導体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、所定の前駆体である
仮焼粉末を所定の型に入れて圧縮成型し、850℃前後
の高温で焼成処理することにより成形される。これはプ
レスにより一時的に結晶粒が壊され結晶粒間のつながり
が悪くなるために、プレスの後に再度、焼成が必要であ
るという一般通念に基づくものである。従って、従来の
製造方法では、全て最終工程が焼成で終わっており、プ
レスで終わっているものはない。
仮焼粉末を所定の型に入れて圧縮成型し、850℃前後
の高温で焼成処理することにより成形される。これはプ
レスにより一時的に結晶粒が壊され結晶粒間のつながり
が悪くなるために、プレスの後に再度、焼成が必要であ
るという一般通念に基づくものである。従って、従来の
製造方法では、全て最終工程が焼成で終わっており、プ
レスで終わっているものはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように最終工程
が焼成処理となると、焼成により寸法変化が不可避とな
り、最終製品の外形サイズにバラツキが出るが、これを
補正するため最後に研削工程等が必要になったりしてい
た。
が焼成処理となると、焼成により寸法変化が不可避とな
り、最終製品の外形サイズにバラツキが出るが、これを
補正するため最後に研削工程等が必要になったりしてい
た。
【0004】又、最終工程が焼成処理となると、焼成炉
の大きさにより出来上り品の大きさに制約が出るという
問題もある。
の大きさにより出来上り品の大きさに制約が出るという
問題もある。
【0005】本発明の目的は、優れた超電導特性を有す
る酸化物超電導体を得ることのできる方法を提供するこ
とにある。
る酸化物超電導体を得ることのできる方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、圧縮成
型体の焼成処理後、焼成前の成型プレスの型よりやや大
きめの口径を有する型を用いてプレスし、その後は焼成
処理を行わないことにあるが、このようにすることによ
り焼結成型体は密度が向上するだけでなく、寸法精度が
向上し、異相が生成されないこともあって超電導特性に
優れた酸化物超電導体を容易に得ることができる。
型体の焼成処理後、焼成前の成型プレスの型よりやや大
きめの口径を有する型を用いてプレスし、その後は焼成
処理を行わないことにあるが、このようにすることによ
り焼結成型体は密度が向上するだけでなく、寸法精度が
向上し、異相が生成されないこともあって超電導特性に
優れた酸化物超電導体を容易に得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、少なくとも2度
目の圧縮成型の後は焼成処理を行わない方法である。こ
の場合、少なくとも2度目の圧縮成型に用いる型は焼成
処理前の成型プレスの型よりやや大き目の口径、すなわ
ち幅と長さを有する型が用いられるが、その大きさの程
度は1.1〜1.2倍が望ましい。
目の圧縮成型の後は焼成処理を行わない方法である。こ
の場合、少なくとも2度目の圧縮成型に用いる型は焼成
処理前の成型プレスの型よりやや大き目の口径、すなわ
ち幅と長さを有する型が用いられるが、その大きさの程
度は1.1〜1.2倍が望ましい。
【0008】これはBi2223多結晶体の実験によれ
ば、空気中で850℃−100時間の焼成により、仮焼
粉末のバルクは一次元当たり1.15倍に膨脹した。す
なわち体積は1.153 =1.52倍に膨脹した。この
性状は極めて再現性が高く、従って、これに適合した再
圧縮ダイスを用いることが望ましいという結果に基づく
ものであるが、このことは他の相を主成分としたBi系
は勿論のこと、Tl系、Y系、Hg系等のものにも適用
することができる。
ば、空気中で850℃−100時間の焼成により、仮焼
粉末のバルクは一次元当たり1.15倍に膨脹した。す
なわち体積は1.153 =1.52倍に膨脹した。この
性状は極めて再現性が高く、従って、これに適合した再
圧縮ダイスを用いることが望ましいという結果に基づく
ものであるが、このことは他の相を主成分としたBi系
は勿論のこと、Tl系、Y系、Hg系等のものにも適用
することができる。
【0009】なお、本発明により製造される酸化物超電
導体の代表的な応用例としては、大容量電流ブス、電流
リード、磁気シールドなどが挙げられる。
導体の代表的な応用例としては、大容量電流ブス、電流
リード、磁気シールドなどが挙げられる。
【0010】
実施例1 Bi2 O3 、PbO、SrCO3 、CuOの各原料粉末
をBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.85:0.3
5:1.90:2.05:3.05の原子混合比で混合
し、その混合粉末を空気中で800℃−10時間仮焼成
した。かくして得られた仮焼塊を粒度3μm程度の粉体
に解砕し、仮焼粉末とした。
をBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.85:0.3
5:1.90:2.05:3.05の原子混合比で混合
し、その混合粉末を空気中で800℃−10時間仮焼成
した。かくして得られた仮焼塊を粒度3μm程度の粉体
に解砕し、仮焼粉末とした。
【0011】この仮焼粉末4.3gを幅10mm、長さ3
0mmの角型ダイスに入れ、室温下で4.3トン/cm2 に
てプレスし仮焼粉バルク材を得た。その後、これを空気
中で850℃−100時間本焼成した。この本焼成によ
り幅10mm、長さ30mm、厚さ2.8mmの仮焼粉バルク
はBi2223の結晶成長に伴い幅11.5mm、長さ3
4.5mm、厚さ3.35mmに体積が膨脹した。口径、す
なわち幅、長さ共に1,15倍に膨脹した。
0mmの角型ダイスに入れ、室温下で4.3トン/cm2 に
てプレスし仮焼粉バルク材を得た。その後、これを空気
中で850℃−100時間本焼成した。この本焼成によ
り幅10mm、長さ30mm、厚さ2.8mmの仮焼粉バルク
はBi2223の結晶成長に伴い幅11.5mm、長さ3
4.5mm、厚さ3.35mmに体積が膨脹した。口径、す
なわち幅、長さ共に1,15倍に膨脹した。
【0012】この体積膨脹した焼結成型体を前記角型ダ
イスの口径の1.15倍の角型ダイス、すなわち幅1
1.5mm、長さ34.5mmの角型ダイスに入れ、室温下
で20トン/cm2 にて圧縮成型した。このプレスにより
プレス前の厚さが3.35mmものが1.52mmの厚さに
圧縮された。従って、密度はプレス前の.5g/ccから
5.3g/ccと向上した。
イスの口径の1.15倍の角型ダイス、すなわち幅1
1.5mm、長さ34.5mmの角型ダイスに入れ、室温下
で20トン/cm2 にて圧縮成型した。このプレスにより
プレス前の厚さが3.35mmものが1.52mmの厚さに
圧縮された。従って、密度はプレス前の.5g/ccから
5.3g/ccと向上した。
【0013】得られた酸化物超電導体の液体窒素温度
(77K)下における自己磁界中の臨界電流(Ic)及
び臨界電流密度(Jc)を測定したところ、最終プレス
前のもののIcは15A、Jcは40A/cm2 であった
が、本発明によるもののIcは110A、Jcは620
A/cm2 と共に優れた値を示した。
(77K)下における自己磁界中の臨界電流(Ic)及
び臨界電流密度(Jc)を測定したところ、最終プレス
前のもののIcは15A、Jcは40A/cm2 であった
が、本発明によるもののIcは110A、Jcは620
A/cm2 と共に優れた値を示した。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればづ
きのような効果が得られる。
きのような効果が得られる。
【0015】(1) 外形が規制され寸法が正確で特性のよ
いものを容易に得ることができる。
いものを容易に得ることができる。
【0016】(2) 追加焼成による異相の生成がなく、特
性低下の少ないものが得られる。
性低下の少ないものが得られる。
【0017】(3) 焼成工程が省けて工程を簡略化するす
ることができる。
ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この体積膨脹した焼結成型体を前記角型ダ
イスの口径の1.15倍の角型ダイス、すなわち幅1
1.5mm、長さ34.5mmの角型ダイスに入れ、室温下
で20トン/cm2 にて圧縮成型した。このプレスにより
プレス前の厚さが3.35mmのものが1.52mmの厚さ
に圧縮された。従って、密度はプレス前の2.5g/cc
から5.3g/ccと向上した。
イスの口径の1.15倍の角型ダイス、すなわち幅1
1.5mm、長さ34.5mmの角型ダイスに入れ、室温下
で20トン/cm2 にて圧縮成型した。このプレスにより
プレス前の厚さが3.35mmのものが1.52mmの厚さ
に圧縮された。従って、密度はプレス前の2.5g/cc
から5.3g/ccと向上した。
Claims (4)
- 【請求項1】酸化物超伝導体の前駆体である仮焼粉末を
所定の型に入れて圧縮成型した後、その圧縮成型体に焼
成処理を施して焼結体を得、その焼結体を前記型と相似
し前記型の1.1〜1.2倍の口径を有する型に入れて
再度圧縮成型し、その後は焼成処理を行わないことを特
徴とする酸化物超電導体の製造方法。 - 【請求項2】焼結体の酸化物超伝導体の主相がBi22
23である請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】空気中にて850℃で50〜150時間焼
成する請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】1.15倍の口径を有する型に入れて再度
圧縮成型を行う請求項2又は請求項3に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291496A JPH10139437A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291496A JPH10139437A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139437A true JPH10139437A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17769636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8291496A Pending JPH10139437A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10139437A (ja) |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP8291496A patent/JPH10139437A/ja active Pending
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