JPH10138944A - 作業車輌のオートデフロック装置 - Google Patents

作業車輌のオートデフロック装置

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JPH10138944A
JPH10138944A JP30316496A JP30316496A JPH10138944A JP H10138944 A JPH10138944 A JP H10138944A JP 30316496 A JP30316496 A JP 30316496A JP 30316496 A JP30316496 A JP 30316496A JP H10138944 A JPH10138944 A JP H10138944A
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JP
Japan
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differential lock
differential
lever
arm
interlocking
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Application number
JP30316496A
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English (en)
Inventor
Seijiro Morikuri
清次郎 森栗
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右の車軸へと動力を伝達するデフ機構に
配設したデフロック機構の操作性を向上する。 【解決手段】 左右の駆動輪を駆動する左右の駆動軸4
5・46の間にデフロック機構56を配設した走行車輌
において、操向ハンドル14のハンドル軸に偏心カムを
連動連結し、該偏心カムに連動アーム60の一端を当接
し、該連動アームをデフロック機構を作動するデフロッ
クレバー55と連動連結し、設定角度以上回動するとデ
フロックを解除するように構成するとともに、前記デフ
ロックレバーを変速レバー29と連動連結し、高速位置
でデフロックを解除するように構成し、また、前記連動
アームを係脱可能なアームを介してデフロックレバーと
連動連結し、該アーム55を手動レバー70と連結し、
該手動レバーの操作でデフロック位置と、オートデフロ
ック位置と、デフロック解除位置に選択可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力を差動機構を介
して左右の車軸へ伝達するデフ装置に配設したデフロッ
ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機やトラクター等の車軸駆動
部においてデフ機構を配設しており、該デフ機構を介し
て左右の両車輪を駆動し、機体の旋回時には、左右の車
軸を差動し、スムーズに旋回するようにしていた。ま
た、前記デフ機構のデフケースは左右一側の車軸の中央
部まで延設し、デフケースの側部に車軸とデフケースと
を「係合、離脱」するデフロック装置を配設している。
該デフロック装置を操作してデフカバーと車軸とを固定
することで、デフ機構をロックすることができ、左右の
車軸との回転数差をなくして一体的に駆動するデフロッ
ク装置を構成している。そして、デフ機構をロックする
ことによって、作業時に畦等の障害物を乗り越える際の
直進走行性を向上するようにしていた。また、前記デフ
ロック機構は、左右の車軸に各々形設したブレーキ装置
を操作して機体を停止させる場合に、左右のブレーキ装
置の片利きにより車軸を差動させることを防ぐようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば田植機
における植付け作業においては、直線状に植え付けるに
は、デフロック装置を作動させたデフロック状態が有利
であり、直進方向を修正したり、次条への植付けを開始
するために機体を旋回操作をするには、デフロックを解
除してデフ機構を作動させることが望ましいものとなっ
ている。従って、差動状態とデフロック状態との切り替
え操作を植付け作業中や旋回操作の前後において行う必
要があるが、その旋回操作と植付け作業への移り変わり
は、植付けクラッチを切り操作し、マーカーの上げ操作
をし、ハンドルの切り操作をする等の複雑な操作を必要
としており、この複雑な操作に更にデフロック装置を操
作する作業を行うことは操作を煩雑なものにするものと
なっていた。その為に、デフロック機構を作動させた操
作状態において、機体の旋回時や直進方向の修正操作を
する際に、自動でデフロックする構成のものが望まれて
きている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、左右の駆動輪を駆動する左右の駆
動軸の間にデフロック機構を配設した走行車輌におい
て、操向ハンドルのハンドル軸に偏心カムを連動連結
し、該偏心カムに連動アームの一端を当接し、該連動ア
ームをデフロック機構を作動するデフロックレバーと連
動連結し、設定角度以上回動するとデフロックを解除す
るように構成するとともに、前記デフロックレバーを変
速レバーと連動連結し、高速位置でデフロックを解除す
るように構成したものである。また、前記連動アームを
係脱可能なアームを介してデフロックレバーと連動連結
し、該アームを手動レバーと連結し、該手動レバーの操
作でデフロック位置と、オートデフロック位置と、デフ
ロック解除位置に選択可能としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。図1は田植機の
全体側面図、図2は同じく田植機の全体平面図、図3は
デフロック機構を操作するオートデフロック装置を示す
スケルトン図、図4は同じくオートデフロック機構を示
す側面断面図、図5はレバーガイドを示す断面図であ
る。
【0006】まず、乗用田植機について図1、図2より
全体構成から説明する。作業者等が搭乗する走行車1の
車体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、ミッシ
ョンケース4の前方にフロントアクスルケース5を介し
て前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4
の後部にリヤアクスルケース7を連設し、該リヤアクス
ルケース7に後輪8を支持させる。そして、前記エンジ
ン2を覆うボンネット9の両側に予備苗載台10・10
を配設し、ステップ11を介して作業者等が搭乗する車
体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆
い、前記車体カバー12上部に運転席13を取り付け、
該運転席13の前方の前記ボンネット9後部にフロント
コラム80を立設し、該フロントコラム80上部に操作
パネル81を配し、該操作パネル81の後部に操向ハン
ドル14を配設している。前記操作パネル81には、速
度計、水温計や警報ランプ82を配設している。該警報
ランプ82は、高速走行時にデフロック状態となってい
ることを警告するものである。
【0007】また、植付け部15は八条植え用の苗載台
16や複数の植付け爪17等から構成されており、前高
後低に配設した苗載台16を下部レール18及びガイド
レール19を介して植付けケース20に左右往復摺動自
在に支持させると共に、一方向に等速回転するロータリ
ーケース21を前記植付けケース20に回転自在にさ
せ、該ロータリーケース21の回転軸芯を中心にして対
称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、該爪ケー
ス22・22の先端に植付け爪17・17を固設する。
【0008】また、前記植付けケース20の前部にロー
リング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、ト
ップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構
27を介して走行車1後部に前記支持フレーム24を連
結し、前記リンク機構27を介して植付け部15を昇降
させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結して
いる。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆
動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台
16から一株分の苗を植付け爪17によって取り出し、
連続的に苗植え作業を行うように構成している。
【0009】また、前記運転席13等が設置された運転
部には走行変速レバー29、植付け昇降兼作業走行変速
用副変速レバー30、植付け感度調節レバー31、主ク
ラッチペダル32、左右ブレーキペダル33・33が配
設され、前記植付け部15下部には均平用センターフロ
ート34、均平用サイドフロート35が配設され、前記
運転席13後方には八条用の側条施肥部36が配設され
ている。
【0010】前記苗載台16は、左右最外端の各二条分
の苗載台を分割して分割苗載台16a・16aとし、固
定側苗載台の機体中央の二条分の苗載台を中央部苗載台
16bとし、その両側に配置した各一条分の苗載台を側
部苗載台16c・16cとし、該側部苗載台16c・1
6c上方に並行折畳み機構37を設け、前記分割苗載台
16a・16aと側部苗載台16c・16cとを並行折
畳み機構37を介して連結し、中央部苗載台16bの上
方に略平行に分割苗載台16a・16aを折畳み可能に
構成している。
【0011】そして、前輪10・10は前記操向ハンド
ル14にて操向される。前記エンジンEより突出する出
力軸よりミッションケースMに動力が伝達され、ミッシ
ョンケースM後方よりリヤアクスルケース7内に動力が
伝達され、該リヤアクスルケース7内に配したデフ機構
を介して左右側方に突出する車軸45・46に動力が分
配され、該車軸45・46を介して駆動輪となる後輪8
・8を駆動している。
【0012】次に、前記ミッションケースM内の変速装
置で変速し、変速後にデフ機構を介して後輪8・8に動
力を伝える伝達構造を図3を用いて説明する。ミッショ
ンケースMにより変速された動力は駆動ギアを介してデ
フ機構Dのデフリングギア41に伝達している。該デフ
リングギア41の側面にデフケース39を固設し、該デ
フケース39の内部には、デフケース39及びデフリン
グギア41と一体的に回動するデフピニオンギア42・
42を遊嵌している。一方、左右の車軸45・46の内
端部にデフサイドギア43・44を嵌挿しており、該デ
フサイドギア43・44を前記デフピニオンギア42・
42に噛合させており、デフリングギア41の回動を車
軸45・46に伝達する構成としている。
【0013】また、前記デフ機構Dは、右側方にデフケ
ース39を突出し、ケース端部において数枚のインナー
ディスク53・53を嵌合している。一方、右車輪駆動
用の前記車軸46の略中央部において、アウターディス
ク54・54を、インナーディスク53・53と交互に
配設している。また、前記アウターディスク54の側方
位置の車軸46上には、摺動自在に圧接プレート52を
遊嵌している。該圧接プレート52は、デフロックレバ
ー55に連動して左右方向に摺動するように配されてお
り、デフロックレバー55を操作して、アウターディス
ク54・54とインナーディスク53・53とを圧接
し、前記車軸46とデフケース39とを固定するデフロ
ック機構56を構成している。該デフロック機構56を
作動すると、デフピニオンギア42・42とデフサイド
ギア43が回転出来なくなり、デフロック機構56の作
動したデフロック状態となり、左右車軸45・46が一
体的に回動する。
【0014】そして、前記車軸45・46の側部には図
3に示すごとくブレーキ機構(制動装置)49・49を
配設している。該ブレーキ機構49・49は、前記ブレ
ーキペダル33・33の操作に連動して作動している。
更に、前記車軸45・46の外端部に、左右後輪8・8
用の、減速ギア47・47を嵌合し、該減速ギア47・
47より、後輪8・8を支持する支持軸に嵌合するギア
を介して動力を伝達している。
【0015】次に、前記デフロック機構56を作動させ
るデフロックレバー55について説明する。図3、図4
に示すように、前記デフロックレバー55は、作動部5
5aと連結部55bとを側面視でL字状に形設したレバ
ーであり、枢支軸に固設されている。作動部55aは圧
接プレート52の側方位置に延出し、前記連結部55b
は、走行変速レバー29に連動するアーム58、操向ハ
ンドル14と連動するオートデフロック装置Rと連結し
ている。更に、前記デフロックレバー55には、ロック
解除バネ57の一端を係止しており、デフロックを解除
する方向に付勢している。
【0016】前記走行変速レバー29に連動するアーム
58には、長手方向に長い長孔58aを開口しており、
該長孔58aによってデフロックレバー55の端部を枢
支しており、走行変速レバー29を路上走行における高
速側への傾倒操作によって、デフロックレバー55の端
部を紙面上方に付勢し、デフロック機構56を解除させ
るようにしている。また、前記走行変速レバー29の高
速走行側には図示せぬ検知スイッチを配しており、走行
変速レバー29を高速走行側に傾倒させたことを検知す
るようにしている。
【0017】次に、オートデフロック装置Rについて図
3〜図5を用いて説明する。前記オートデフロック装置
Rは、操向ハンドル14に連動する連動アーム60と、
手動レバーであるモード切替えレバー70に連動するメ
インアーム64とを支点軸63に枢支し、メインアーム
64とデフロックレバー55とを連結し、モード切替え
レバー70の切替えに応じて操向ハンドル14とデフロ
ック機構56とを連動するオートデフロックモードと、
モード切替えレバー70のみに連動する手動モードに切
り替える構成となっている。即ち、前記支点軸63の基
部側を機体に回動自在に軸支し、途中部にボス部65を
枢支している。該ボス部65の一側(支点軸63の先端
側)を中空状に筒部65aを形設し、前記ボス部65の
側方位置の支点軸63上に止めワッシャ66を固設し、
筒部65a内と止めワッシャ66との間位置に圧縮バネ
67を配設し、ボス部65を支点軸63の基部側(図4
の紙面上における左側)に付勢している。更に、前記ボ
ス部65外周面の基部側にメインアーム64を固設し、
該メインアーム64端部に連結バネ68を固設し、該連
結バネ68の他端を前述したデフロックレバー55の途
中部に固設し、メインアーム64とデフロックレバー5
5とを連動している。また、前記ボス部65の外周面上
の先端側(図4の紙面上における右側)には連結プレー
ト65bを固設し、該連結プレート65bには、長孔を
開口している。
【0018】一方、前記支点軸63の先端側に、モード
切替えレバー70を枢支している。該モード切替えレバ
ー70の基部側は側面視「レ」字状に摺動操作アーム7
0aを形設しており、該摺動操作アーム70aの端部に
締結ピン71を横設し、該締結ピン71を前記ボス部6
5の連結プレート65aの長孔内に挿入している。ま
た、前記モード切替えレバー70の他端(操作側)は、
運転席13の側方に配置するレバーガイド72によって
保持されている。
【0019】前記レバーガイド72には、図5に示すよ
うに、紙面上で上下方向に縦ガイド溝72aを形設し、
該縦ガイド溝72aの上下部より紙面上で左右方向に横
ガイド溝72c・72eを形設し、前記縦ガイド溝72
a上端部にオートデフロック位置72bを設定し、横ガ
イド溝72cの右側端部の上部にデフロック位置72d
を設定し、横ガイド溝72eの左側端部の上部にロック
解除位置72f(デフ位置)を設定している。よって、
前記モード切替えレバー70を横ガイド溝72c・72
eに沿って左右方向に摺動すると、ボス部65と一体的
にメインアーム64を図4に示す様に支点軸63の円周
方向(図3における上下方向)に回動させている。ま
た、前記モード切替えレバー70を縦ガイド溝72aに
沿って上下方向に摺動すると、レバー70基部の摺動操
作アーム70aを回動し、締結ピン71を用いて連結プ
レート65aと一体的にボス部65を、支点軸63の軸
芯方向に移動し、メインアーム64を図4の二点鎖線6
4’位置に移動すことができる。また、前記ボス部65
は圧縮バネ67によって基部側に付勢されており、この
付勢力によってモード切替えレバー70を図5の紙面上
の上向きに付勢しているので、オートデフロック位置7
2b、デフロック位置72d、ロック解除位置72fの
各位置にレバー70を保持する構成となっている。
【0020】また、前記デフロック位置72dには点灯
スイッチ73を配設しており、デフロック置72dにモ
ード切替えレバー70を保持した際に、点灯スイッチ7
3を「ON」側に切り換えている。この点灯スイッチ7
3は、走行変速レバー29に配したスイッチと共に警報
ランプ82に直列に接続されている。よって、前記モー
ド切替えレバー70をデフロック位置72dに保持し、
走行変速レバー29を高速側に傾倒したレバー操作をす
ると、警報ランプ82を点灯するようにしている。
【0021】また、前記支点軸63の基部側端部に連動
アーム60の中央部を枢支している。該連動アーム60
の一端をメインアーム64の近傍位置に延出し、連動ア
ーム60の側面に支点軸63の軸芯方向と平行状に係合
ピン61を突出し、メインアーム64と係合するように
している。該係合ピン61の端部(メインアーム64と
のかかり代)は、基部側(左側)に位置した場合のメイ
ンアーム64と図4に示す側面視でラップする位置であ
り、ボス部65を右側に摺動し側方の64’に位置する
メインアーム64とはラップが外れる位置としている。
また、前記連動アーム60の他端は、操向ハンドル14
に連動するカム板75の側方まで延出し、端部にローラ
62を枢支している。また、前記連動アーム60は図示
せねバネを固設しており、ローラ62をカム板75に当
接するように付勢している。前記カム板75は、回動軸
76に固設し、該回動軸76に大径ギア77を嵌合し、
該大径ギア77を操向ハンドル14の回動軸に嵌合する
小径ギア78と噛合し、操向ハンドル14と連動アーム
60とを連動させている。
【0022】この様に構成することによって、前記モー
ド切替えレバー70を、横ガイド溝72c・72eの左
右方向の中央であるオートデフロック位置72bに保持
してオートデフロックモードにすると、前記ボス部65
は基部側に位置し、メインアーム64を中立位置に保持
し、デフロックレバー55はロック解除バネ57の付勢
力に従って上方に回動しようとしている。この時、前記
操向ハンドル14の切り角が少ない場合(直進時)に
は、カム板75によってローラ62を図3の紙面上左側
に移動し、連動アーム60の係合ピン61によってメイ
ンアーム64を中立位置より下方に回動させて、連結バ
ネ68を介してデフロックレバー55を下方に回動し、
デフロック機構56をロックしたデフロック状態にし
て、直進安定性を向上している。
【0023】そして、このデフロック状態より、操向ハ
ンドル14を回動し、切り角を大きくして旋回操作する
と、カム板75が回動し、連動アーム60が図3の二点
鎖線60’のように回動し、メインアーム64を下方に
押動していた係合ピン61を上方に移動し、メインアー
ム64を中立位置に戻し、デフロックレバー55が上方
回動され、デフロック機構Dのロックを解除して差動状
態に切替えている。また、このオートデフロックモード
において、走行変速レバー29を高速側(路上走行)に
変速すると、アーム58が上方に回動し、デフロックレ
バー55を強制的に上方回動し、デフロック機構Dのロ
ックを解除している。よって、前記操向ハンドル14の
切り角が小さく、直進作業をしている場合に、走行変速
レバー29を操作して機体を高速走行させると、差動状
態に切り替えることになる。
【0024】また、前記デフロック機構56は、モード
切替えレバー70をデフロック位置72d若しくはロッ
ク解除位置72fに保持することで、手動操作で手動モ
ードにすることもできる。先ず、デフロック機構56の
ロックを解除した差動状態にするには、ロック解除位置
72fにモード切替えレバー70を保持するように操作
する必要がある。その為に、モード切替えレバー70を
縦ガイド溝72aに沿って下方に摺動すると、ボス部6
5の右側に摺動し、係合ピン61のかかり代より側方の
64’位置にメインアーム64を移動している。よっ
て、操向ハンドル14を回動操作しても、連動アーム6
0の係合ピン61をメインアーム64に当接することが
なく、メインアーム64と連動アーム60との係合を外
している。そして、前記モード切替えレバー70を、ロ
ック解除位置72fに保持した手動モードにすると、メ
インアーム64を上方に回動し、デフロックレバー55
をデフロック機構56のロックを解除して差動状態にし
ている。また、このロック解除位置72fにおいては、
走行変速レバー29を高速側に操作してもアーム58に
よって、デフロックレバー55を更に回動させることは
なく作動状態に保持している。
【0025】また、前記モード切替えレバー70を、横
ガイド溝72bに沿って摺動し、デフロック位置72d
に保持した手動モードにすると、メインアーム64を下
方に回動し、デフロックレバー55を下方に付勢し、デ
フロック機構56を作動しデフロック状態に保持してい
る。この状態において、操向ハンドル14を回動操作し
て、連動アーム60を回動しても、連動アーム60の係
合ピン61に係合するメインアーム64を、係合ピン6
1の可動範囲より下方位置に回動させており、操向ハン
ドル14の操作に連動することはない。また、この手動
モードのデフロック状態において、走行変速レバー29
を高速側に操作すると、アーム58を用いてデフロック
レバー55を上方回動させており、メインアーム64の
下方回動に対抗し、デフロック機構56を強制的に解除
して作動状態に切替えている。この時、デフロック位置
72dの点灯スイッチ73が「ON」となり、走行変速
レバー29に配したスイッチも「ON」となり、パネル
81に配した警報ランプ82を点灯しており、手動モー
ドにてデフロック状態にしても、高速走行時には作動状
態に切り替わっていることをオペレーターに判るように
している。
【0026】
【発明の効果】このように構成したことによって、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、デフロック装置を操向ハンドルに連動し、設定角度
以上回動すると、デフロック状態より、デフロックを解
除した差動状態に切り換えるように構成したことによっ
て、複雑な旋回操作を有する田植機等の農作業機に配す
ると、直進作業に有利なデフロック状態にして作業をし
ても、直進作業の方向修正作業や旋回時に操向ハンドル
の操作によって自動的に差動状態に切り換えることがで
きるので、旋回操作を煩雑にすることなく切り替えるこ
とができ、デフロック機構を用いた直進性能とデフ機構
を用いた旋回性能とを作業時に生かすことができる。ま
た、走行変速レバーにデフロック機構を連動させたこと
によって、高速走行時には必ずデフロック状態を解除し
て差動状態にしているので、誤ってデフロック機構を作
動した状態にて走行し、操向ハンドルを回動操作して、
機体を旋回させた場合に、左右の駆動輪の一方がスリッ
プしてスムーズに旋回することができなくなり、車軸に
捩じりを発生したり、エンジンに負担をかける等の不具
合を生じることなく、旋回に適した状態にすることがで
き、操作性に優れた構成にしている。
【0027】また、請求項2記載の如く、オートデフロ
ックモードより手動モードに切り替えを可能としている
ので、傾斜地等においては、手動レバーの操作によって
デフロック装置の操作して、最適な状態にして作業をす
ることができ、デフロック装置を状況に合わせて操作す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図である。
【図2】同じく田植機の全体平面図である。
【図3】デフロック機構を操作するオートデフロック装
置を示すスケルトン図である。
【図4】同じくオートデフロック装置を示す側面断面図
である
【図5】レバーガイドを示す断面図である。
【符号の説明】
14 操向ハンドル 29 走行変速レバー 45 駆動輪 46 駆動輪 55 デフロックレバー 56 デフロック機構 58 アーム 60 連動アーム 63 支点軸 64 メインアーム 70 モード切替えスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の駆動輪を駆動する左右の駆動軸の
    間にデフロック機構を配設した走行車輌において、操向
    ハンドルのハンドル軸に偏心カムを連動連結し、該偏心
    カムに連動アームの一端を当接し、該連動アームをデフ
    ロック機構を作動するデフロックレバーと連動連結し、
    設定角度以上回動するとデフロックを解除するように構
    成するとともに、前記デフロックレバーを変速レバーと
    連動連結し、高速位置でデフロックを解除するように構
    成したことを特徴とする作業車輌のオートデフロック装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の連動アームを係脱可能な
    アームを介してデフロックレバーと連動連結し、該アー
    ムを手動レバーと連結し、該手動レバーの操作でデフロ
    ック位置と、オートデフロック位置と、デフロック解除
    位置に選択可能としたことを特徴とする作業車輌のオー
    トデフロック装置。
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