JPH10138671A - Icカード用モジュール - Google Patents
Icカード用モジュールInfo
- Publication number
- JPH10138671A JPH10138671A JP8299178A JP29917896A JPH10138671A JP H10138671 A JPH10138671 A JP H10138671A JP 8299178 A JP8299178 A JP 8299178A JP 29917896 A JP29917896 A JP 29917896A JP H10138671 A JPH10138671 A JP H10138671A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip
- metal plate
- card
- module
- bonded
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 端子基板上に外力を受けてもICチップの破
壊を防止する構造であるICカード用モジュールを提供
する。 【解決手段】 上記目的を達成するための本発明のIC
カード用モジュール構造は、接続端子を有する端子基板
4上にICチップ6がフリップチップボンディングによ
り実装され、ICチップ6背面に金属板8が接着配置さ
れた構造をなす。
壊を防止する構造であるICカード用モジュールを提供
する。 【解決手段】 上記目的を達成するための本発明のIC
カード用モジュール構造は、接続端子を有する端子基板
4上にICチップ6がフリップチップボンディングによ
り実装され、ICチップ6背面に金属板8が接着配置さ
れた構造をなす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュカー
ド、あるいはクレジットカードに用いられるICカード
に搭載されるICモジュールに関する。ICカードに於
いては貴重なデーターがICチップに記憶されるためよ
り高い信頼性が要求されている。
ド、あるいはクレジットカードに用いられるICカード
に搭載されるICモジュールに関する。ICカードに於
いては貴重なデーターがICチップに記憶されるためよ
り高い信頼性が要求されている。
【0002】
【従来の技術】ICカードはそのカード基材の凹部にI
Cモジュールを備えている。従来のICモジュールは図
5に示されるように、片面に外部との電気接続用端子が
配置されたプリント基板と、該プリント基板裏面に配置
されたICチップが封止樹脂により保護されている。と
ころで、ICカードは人が頻繁に持ち運ぶ物であり、曲
げ、衝撃、等の外力を非常に受けやすい環境に於かれ
る。この為しばしばICモジュールにも外力が作用す
る。
Cモジュールを備えている。従来のICモジュールは図
5に示されるように、片面に外部との電気接続用端子が
配置されたプリント基板と、該プリント基板裏面に配置
されたICチップが封止樹脂により保護されている。と
ころで、ICカードは人が頻繁に持ち運ぶ物であり、曲
げ、衝撃、等の外力を非常に受けやすい環境に於かれ
る。この為しばしばICモジュールにも外力が作用す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにICモジュ
ールに外力が作用すると、外力による曲げ応力が働くこ
ととなる。封止樹脂は軟質材であるため引っ張り強度は
充分な強さをであっても弾性係数が低くい、これに比べ
ICチップの素材であるシリカ結晶体は弾性係数が高い
が引っ張り強度の低い脆性の物である。この為ICモジ
ュールに外力が作用するとICチップに応力が集中する
事となり図6にしめされるように封止樹脂に何の傷が無
くともICチップが破損されてしまうトラブルが発生し
ていた。
ールに外力が作用すると、外力による曲げ応力が働くこ
ととなる。封止樹脂は軟質材であるため引っ張り強度は
充分な強さをであっても弾性係数が低くい、これに比べ
ICチップの素材であるシリカ結晶体は弾性係数が高い
が引っ張り強度の低い脆性の物である。この為ICモジ
ュールに外力が作用するとICチップに応力が集中する
事となり図6にしめされるように封止樹脂に何の傷が無
くともICチップが破損されてしまうトラブルが発生し
ていた。
【0004】又、ICチップの搭載される端子基板はグ
ラスファイバー織布により補強されたエポキシ樹脂であ
り端子面は端子となる0.3mm〜0.5mmの銅箔が
付設されている為弾性率が高く且つ引っ張り強度も高
い。この為、ICモジュールの曲げ応力の中立面が端子
基板の近くとなり、これがICチップの裏面側でクラッ
クが発生しやすい一因であった。
ラスファイバー織布により補強されたエポキシ樹脂であ
り端子面は端子となる0.3mm〜0.5mmの銅箔が
付設されている為弾性率が高く且つ引っ張り強度も高
い。この為、ICモジュールの曲げ応力の中立面が端子
基板の近くとなり、これがICチップの裏面側でクラッ
クが発生しやすい一因であった。
【0005】本発明の目的は、ICモジュールの曲げ強
度を増すと共に、ICモジュールに対する曲げ応力の中
立面がICチップ厚みのほぼ中央となし。ICカード用
モジュールの組み立てられた状態に於いて、外力を受け
てもICチップにクラックが生じることのない信頼性の
あるICカード用モジュールを提供するものである。
度を増すと共に、ICモジュールに対する曲げ応力の中
立面がICチップ厚みのほぼ中央となし。ICカード用
モジュールの組み立てられた状態に於いて、外力を受け
てもICチップにクラックが生じることのない信頼性の
あるICカード用モジュールを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のICカード用モジュール構造は、接続端子を
有する端子基板上にICチップがフリップチップボンデ
ィングにより実装され、前記ICチップ背面に金属板が
接着配置された構造をなす。接着層はICチップと金属
板の一体化の為30μ以下の薄膜となし金属板の接着面
は粗面をなしている。又使用される金属板は工具鋼又は
超硬合金のような出来るだけ弾性率が低く且つ引っ張り
強度が高いものが使用される。
の本発明のICカード用モジュール構造は、接続端子を
有する端子基板上にICチップがフリップチップボンデ
ィングにより実装され、前記ICチップ背面に金属板が
接着配置された構造をなす。接着層はICチップと金属
板の一体化の為30μ以下の薄膜となし金属板の接着面
は粗面をなしている。又使用される金属板は工具鋼又は
超硬合金のような出来るだけ弾性率が低く且つ引っ張り
強度が高いものが使用される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明のICカード用モジュ
ール3をICカードに搭載した断面図であり、カード基
材1の凹部2にICカード用モジュール3が収納され、
ICカード用モジュール3の端子基板4がカード基材1
に接着剤5により接合されている。ICカード用モジュ
ール3はICチップ6を有し、このICチップ6は端子
基板4の裏面側に面実装され空隙部は封止樹脂7により
充填されている。ICチップ6の裏面には補強部材とし
て金属板8が接着層9により接着固定されている。接着
層9はICチップ6と金属板8の一体化の為30μ以下
の薄膜となっており、尚且つ金属板8の接着面は粗面と
することによりより一体化を成している。
基づいて説明する。図1は本発明のICカード用モジュ
ール3をICカードに搭載した断面図であり、カード基
材1の凹部2にICカード用モジュール3が収納され、
ICカード用モジュール3の端子基板4がカード基材1
に接着剤5により接合されている。ICカード用モジュ
ール3はICチップ6を有し、このICチップ6は端子
基板4の裏面側に面実装され空隙部は封止樹脂7により
充填されている。ICチップ6の裏面には補強部材とし
て金属板8が接着層9により接着固定されている。接着
層9はICチップ6と金属板8の一体化の為30μ以下
の薄膜となっており、尚且つ金属板8の接着面は粗面と
することによりより一体化を成している。
【0008】ここで、2点で支えられるICカード用モ
ジュール3の端子面にPなる外力が加わると図2に示さ
れるように曲げモーメントMが働くこととなる。単純化
したモデル図、図3により本発明の作用を説明する。曲
げモーメントによるモジュールの歪みはε=(y/曲率
半径)である。ICチップ6における最大歪みをεiと
するとεi=yi/曲率半径であり、εiがICチップ
6の弾性限界を越えるとクラックが発生する事となる。
又ICモジュールにおける最大歪みεkは金属板8の上
端でありεk=εi・yk/yiとなり金属板8に必要
な弾性限界はICチップ6のyk/yiであり、ICチ
ップ6の数倍の弾性限界を持つ材質の金属板8を使用す
る。又曲げモーメントMはICチップ6の弾性率をE
i、金属板8の弾性率をEkとすると数式1である。こ
の式よりモジュール総厚の限られた中でICチップ6の
弾性限界内のεiにおいてより大きな曲げモーメント耐
性を得るために金属板8の高い弾性率Ekが大きな効果
を上げることが明解である。又、総厚に対しICチップ
6の厚みを出来るだけ小さくすることにより、より高い
補強効果を得られる。このように本発明よりなるICカ
ード用モジュール3の構造は限られた厚みの中で曲げ応
力に対し最大の耐性を持つ構造である。
ジュール3の端子面にPなる外力が加わると図2に示さ
れるように曲げモーメントMが働くこととなる。単純化
したモデル図、図3により本発明の作用を説明する。曲
げモーメントによるモジュールの歪みはε=(y/曲率
半径)である。ICチップ6における最大歪みをεiと
するとεi=yi/曲率半径であり、εiがICチップ
6の弾性限界を越えるとクラックが発生する事となる。
又ICモジュールにおける最大歪みεkは金属板8の上
端でありεk=εi・yk/yiとなり金属板8に必要
な弾性限界はICチップ6のyk/yiであり、ICチ
ップ6の数倍の弾性限界を持つ材質の金属板8を使用す
る。又曲げモーメントMはICチップ6の弾性率をE
i、金属板8の弾性率をEkとすると数式1である。こ
の式よりモジュール総厚の限られた中でICチップ6の
弾性限界内のεiにおいてより大きな曲げモーメント耐
性を得るために金属板8の高い弾性率Ekが大きな効果
を上げることが明解である。又、総厚に対しICチップ
6の厚みを出来るだけ小さくすることにより、より高い
補強効果を得られる。このように本発明よりなるICカ
ード用モジュール3の構造は限られた厚みの中で曲げ応
力に対し最大の耐性を持つ構造である。
【数1】
【0009】図4は第二の実施の形態であり封止剤でI
Cチップ6側面を覆うことにより。耐湿度、耐溶剤、の
耐環境性を高めたものである。
Cチップ6側面を覆うことにより。耐湿度、耐溶剤、の
耐環境性を高めたものである。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように。本発明
よりなるICカード用モジュールの構造を使用すること
により、通常の使用の為の持ち運び環境下の外力を受け
てもICチップにクラックが生じることのない信頼性の
あるICカード用モジュールの供給が可能となった。
よりなるICカード用モジュールの構造を使用すること
により、通常の使用の為の持ち運び環境下の外力を受け
てもICチップにクラックが生じることのない信頼性の
あるICカード用モジュールの供給が可能となった。
【図1】本発明よりなるICカード用モジュールの断面
図。
図。
【図2】本発明よりなるICカード用モジュールに外力
Pの加わった断面図。
Pの加わった断面図。
【図3】モデル図。
【図4】本発明よりなるICカード用モジュールの他実
施例。
施例。
【図5】従来のICカード用モジュールの断面図。
【図6】従来のICカード用モジュールのICチップ割
れ形状を示す図。
れ形状を示す図。
1 カード基材 2 凹部 3 ICカード用モジュール 4 端子基板 5 接着剤 6 ICチップ 7 封止樹脂 8 金属板 9 接着層
Claims (3)
- 【請求項1】 カードに設けられた凹部に納入されるI
Cカード用モジュールであり、接続端子を有する端子基
板上にICチップがフリップチップボンディングされた
ICカード用モジュールに於いて、ICチップ背面に補
強用金属板が接着配置されていることを特徴とするIC
カード用モジュール。 - 【請求項2】 ICチップと金属板間に介在する接着剤
層が30μ以下である事を特徴とする請求項1記載のI
Cカード用モジュール。 - 【請求項3】 金属板の接着面が粗面である事を特徴と
する請求項1又は2記載のICカード用モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299178A JPH10138671A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | Icカード用モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299178A JPH10138671A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | Icカード用モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138671A true JPH10138671A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17869155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8299178A Pending JPH10138671A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | Icカード用モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138671A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6303471B1 (en) | 1998-10-14 | 2001-10-16 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Method of manufacturing semiconductor device having reinforcing member and method of manufacturing IC card using the device |
EP1193744A1 (en) * | 2000-04-26 | 2002-04-03 | LINTEC Corporation | Reinforcement material for silicon wafer and method of manufacturing ic chip using the reinforcement material |
FR2816107A1 (fr) * | 2000-10-30 | 2002-05-03 | Gemplus Card Int | Module de circuit integre sur film et son procede de fabrication |
DE10134989A1 (de) * | 2001-07-18 | 2003-02-13 | Infineon Technologies Ag | Elektrisches Bauteil für eine Chipkarte |
CN104540317A (zh) * | 2007-07-17 | 2015-04-22 | 株式会社村田制作所 | 印制布线基板 |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP8299178A patent/JPH10138671A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6303471B1 (en) | 1998-10-14 | 2001-10-16 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Method of manufacturing semiconductor device having reinforcing member and method of manufacturing IC card using the device |
EP1193744A1 (en) * | 2000-04-26 | 2002-04-03 | LINTEC Corporation | Reinforcement material for silicon wafer and method of manufacturing ic chip using the reinforcement material |
EP1193744A4 (en) * | 2000-04-26 | 2007-08-29 | Lintec Corp | REINFORCING MATERIAL FOR SILICON WIPES AND MANUFACTURING METHOD FOR IC CHIPS USING THE REINFORCEMENT MATERIAL |
FR2816107A1 (fr) * | 2000-10-30 | 2002-05-03 | Gemplus Card Int | Module de circuit integre sur film et son procede de fabrication |
WO2002037553A1 (fr) * | 2000-10-30 | 2002-05-10 | Gemplus | Connexion de circuit integre par depôt conducteur a travers un film perfore |
DE10134989A1 (de) * | 2001-07-18 | 2003-02-13 | Infineon Technologies Ag | Elektrisches Bauteil für eine Chipkarte |
CN104540317A (zh) * | 2007-07-17 | 2015-04-22 | 株式会社村田制作所 | 印制布线基板 |
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