JPH10135336A - 半導体集積回路装置、半導体集積回路装置が発するノイズの低減方法、半導体集積回路装置の内部電源システム - Google Patents

半導体集積回路装置、半導体集積回路装置が発するノイズの低減方法、半導体集積回路装置の内部電源システム

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JPH10135336A
JPH10135336A JP28399096A JP28399096A JPH10135336A JP H10135336 A JPH10135336 A JP H10135336A JP 28399096 A JP28399096 A JP 28399096A JP 28399096 A JP28399096 A JP 28399096A JP H10135336 A JPH10135336 A JP H10135336A
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JP
Japan
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power supply
capacitor
supply line
integrated circuit
semiconductor integrated
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JP28399096A
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Kazuhito Fujii
和仁 藤井
Nobutaka Kitagawa
信孝 北川
Hiroshi Mitani
浩 三谷
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L27/10Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のマクロセルを集積し構成される半導体
集積回路装置において、外部に発する高周波ノイズのレ
ベルを低減する。 【解決手段】 半導体チップ1の外部から電位VCC が供
給されるメイン電源線VCCMと、マクロセル1〜マクロセ
ル8を構成する回路に接続されるローカル電源線VCCL
と、一方の電極をローカル電源線VCCLに接続し、他方の
電極を電位VSS が供給される電源線VSS に接続したコン
デンサC(C1〜C8)とを具備する。そして、コンデンサ
Cの容量を、マクロセルが電流を消費する周期の一回当
たりに消費する電荷量を蓄積可能な範囲とし、メイン電
源線VCCMの電源パッド4-1 と、ローカル電源線VCCLのコ
ンデンサとの接続点との間に含まれる抵抗成分R(R1〜
R8)の抵抗値を、この抵抗値とコンデンサCの容量との
時定数が、コンデンサが放電した電荷量を、上記周期の
一回当たりの期間中に充電回復可能な範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体チップ
に、複数の機能回路ブロックを集積して構成する半導体
集積回路装置、特にマイクロコントローラユニット(M
CU)に係り、このMCUが周囲に発する電磁妨害(E
MI)ノイズの抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器が、様々な分野に普及し
つつあり、多くの電子機器が、互いに近接されて使われ
るようになってきている。半導体集積回路装置であるマ
イクロコントローラユニット(MCU)は、これらの電
子機器の制御に使用されている。
【0003】ところで、MCUが、高周波ノイズを高い
レベルで発生させた場合、ラジオ受信機等に、電磁妨害
(EMI)ノイズを与える。特にMCUの動作速度は、
高速化の一途を辿っており、EMIノイズは増大する傾
向にある。
【0004】EMIノイズの種類としては、サーキット
ボード(プリント基板)に配線された電源線を伝導する
もの、この電源線をアンテナとして空間に放射されるも
の、MCUの表面から空間に放射されるもの、などがあ
る。
【0005】プリント基板に配線された電源線、つまり
導体を伝導するノイズはEMIフィルタを使用すること
によって、また、空間を伝導するノイズは、シールド線
を使用することによってそれぞれ軽減され、周辺の電子
機器に影響を与えないように配慮されている。このよう
なEMIノイズ対策は、現在、プリント基板で行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ノイズは、一般的に、
半導体集積回路装置が消費する消費電流の変動により発
生し、上記のように導体、または空間を伝導して、他の
電子機器に影響を与える。例えば半導体集積回路装置が
消費する電源電流の変動は、プリント基板に配線された
電源線に伝わり、高周波ノイズとなって、他の電子機器
に影響を与える。同様に、装置の表面、あるいはプリン
ト基板に配線された電源線がアンテナとなって空間に放
射された高周波ノイズも、他の電子機器に影響を与え
る。これら導体、または空間を伝導する高周波ノイズが
互いにセットになると、予測不可能な影響が、他の電子
機器に発生する可能性がある。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み為されたも
ので、その第1の目的は、複数の機能回路ブロックを集
積し構成される半導体集積回路装置において、外部に発
する高周波ノイズのレベルを低減可能な半導体集積回路
装置を提供することにある。
【0008】また、第2の目的は、複数の機能回路ブロ
ックを集積し構成される半導体集積回路装置が外部に発
する高周波ノイズのレベルを低減可能なノイズの低減方
法を提供することにある。
【0009】また、第3の目的は、複数の機能回路ブロ
ックを集積し構成される半導体集積回路装置が外部に発
する高周波ノイズのレベルを低減可能な内部電源システ
ムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に係る半導体集積回路装置は、半導
体チップに、複数の機能回路ブロックを集積して構成す
る半導体集積回路装置であって、前記半導体チップの外
部から第1の電源電位が供給されるメイン電源線と、前
記機能回路ブロックを構成する回路に接続されるローカ
ル電源線と、一方の電極を前記ローカル電源線に接続
し、他方の電極を前記第1の電源電位とは異なる第2の
電源電位が供給される他の電源線に接続したコンデンサ
とを具備する。そして、前記コンデンサの容量を、前記
機能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一回当た
りに消費する電荷量を蓄積可能な範囲に設定し、前記メ
イン電源線の前記第1の電源電位の供給点と、前記ロー
カル電源線の前記コンデンサとの接続点との間に含まれ
る抵抗成分の抵抗値を、この抵抗値と前記コンデンサの
容量との時定数が、前記コンデンサが放電した電荷量
を、前記変動周期の一回当たりの期間中に充電回復可能
な範囲に設定することを特徴とする。
【0011】上記請求項1に係る半導体集積回路装置に
よれば、コンデンサの容量を、機能回路ブロックが電流
を消費する変動周期の一回当たりに消費する電荷量を蓄
積可能な範囲に設定し、抵抗成分の抵抗値を、この抵抗
値とコンデンサの容量との時定数が、コンデンサが放電
した電荷量を、上記の変動周期の一回当たりの期間中に
充電回復可能な範囲に設定したことで、機能回路ブロッ
クが消費する電荷のほとんどを、コンデンサの放電電荷
によって、実質的に得られるようになる。このため、機
能回路ブロックが消費する電荷の主要な供給源は、メイ
ン電源線から、上記コンデンサとなる。これにより、メ
イン電源線から直接に電荷を得ていた従来に比べ、メイ
ン電源線に発生する電流の変動は小さくなる。このよう
に、メイン電源線に発生する電流の変動が小さくなるこ
とで、このメイン電源線から、メイン電源線の第1の電
源電位の供給点、例えば外部電源パッドを介して、例え
ばプリント基板に配線された電源線に伝わっていく高周
波ノイズのレベルを低下できる。
【0012】さらに、上記のコンデンサは、機能回路ブ
ロックが消費する電荷を蓄積しておくだけでなく、その
接続状態から、バイパスコンデンサの機能をも有する。
これにより、半導体集積回路装置の動作中に、機能回路
ブロックと、外部の負荷との間に発生する電流ループも
小さくなり、半導体集積回路装置の表面から輻射され
る、高周波ノイズのレベルも同時に低減できる。
【0013】また、請求項2に係る半導体集積回路装置
は、請求項1に係る発明において、前記抵抗成分の抵抗
値は、前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点
から前記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点ま
での配線抵抗、抵抗値を導電性不純物の濃度によって調
節したシリコンを主成分とする導電性材料からなる抵
抗、抵抗値を前記メイン電源線の配線抵抗よりも高い配
線抵抗を有する前記メイン電源線と同一の材料からなる
抵抗のうち、少なくともいずれか一つの抵抗体を含むこ
とによって設定されていることを特徴とする。
【0014】上記請求項2に係る半導体集積回路装置に
よれば、上記抵抗成分の抵抗値を設定するときの、具体
的な構成例が得られる。また、請求項3に係る半導体集
積回路装置は、請求項2に係る発明において、前記抵抗
体の配置数は、前記コンデンサの一つに対して一つ、前
記コンデンサの複数に対して一つ、前記コンデンサの全
てに対して一つのうち、いずれか一つを含むことを特徴
とする。
【0015】上記請求項3に係る半導体集積回路装置に
よれば、上記抵抗体の配置数の、具体的な配置数が得ら
れる。また、請求項4に係る半導体集積回路装置は、請
求項1乃至請求項3いずれか一つに係る発明において、
前記コンデンサは、ゲートを一方の電極とし、前記ゲー
トの下にゲート絶縁膜を介して存在する半導体領域を他
方の電極としたMOS型キャパシタ、層間絶縁膜の上に
形成された2層の導電層の間に絶縁物を介在させたコン
デンサのうち、少なくともいずれか一つを含むことを特
徴とする。
【0016】上記請求項4に係る半導体集積回路装置に
よれば、半導体チップに形成される上記コンデンサの、
集積形成し易い、具体的な構成例が得られる。また、請
求項5に係る半導体集積回路装置は、請求項4に係る発
明において、前記コンデンサが前記MOS型キャパシタ
であるとき、前記MOS型キャパシタを複数設け、前記
コンデンサの容量が、前記MOS型キャパシタの接続数
によって調節されていることを特徴とする。
【0017】上記請求項5に係る半導体集積回路装置に
よれば、上記コンデンサの容量を、容易に調節可能な、
具体的な構成例が得られる。また、複数のMOS型キャ
パシタにより、上記コンデンサを構成することで、上記
コンデンサを分割することができる。分割したコンデン
サをそれぞれ、半導体チップの任意な場所に配置すれ
ば、上記コンデンサを付加することによる、半導体チッ
プ面積の増加を抑制できる。
【0018】また、複数のMOS型キャパシタの数と、
コンデンサが必要とする容量とを最適に併せることもで
きるので、上記コンデンサを付加することによる、半導
体チップ面積の、無用な増加も抑制できる。
【0019】また、請求項6に係る半導体集積回路装置
は、請求項5に係る発明において、前記複数のMOS型
キャパシタは、前記機能回路ブロックの周縁に沿って列
状に配置、前記機能回路ブロックに隣接した領域に行列
状に配置のうち、少なくともいずれかを含むことを特徴
とする。
【0020】上記請求項6に係る半導体集積回路装置に
よれば、上記複数のMOS型コンデンサを、半導体チッ
プに配置するときの、具体的な構成例が得られる。ま
た、上記第2の目的を達成するために、請求項7に係る
半導体集積回路装置が外部に発するノイズの低減方法
は、半導体チップに、複数の機能回路ブロックを集積し
て構成する半導体集積回路装置が発するノイズの低減方
法であって、前記半導体チップの外部から第1の電源電
位が供給されるメイン電源線を配線し、前記機能回路ブ
ロックを構成する回路に接続されるローカル電源線を配
線し、前記ローカル電源線と、前記第1の電源電位とは
異なる第2の電源電位が供給される他の電源線とを、前
記機能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一回当
たりに消費する電荷量を、蓄積可能な容量を持つコンデ
ンサによって電気的に結合し、前記メイン電源線の前記
第1の電源電位の供給点と、前記ローカル電源線の前記
コンデンサとの接続点との間に含まれる抵抗成分の抵抗
値と前記コンデンサの容量との時定数を、前記コンデン
サが放電した電荷量を、前記変動周期の一回当たりの期
間中に充電回復可能な範囲とし、前記機能回路ブロック
が前記変動周期の一回当たりに消費する電荷を、前記コ
ンデンサの放電電荷から得ることを特徴とする。
【0021】上記請求項7に係るノイズの低減方法によ
れば、機能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一
回当たりに消費する電荷を、コンデンサの放電電荷から
得ることで、機能回路ブロックが消費する電荷の主要な
供給源を、メイン電源線から、上記コンデンサとするこ
とができる。これにより、メイン電源線から直接に電荷
を得ていた従来に比べ、メイン電源線に発生する電流の
変動を小さくできる。このように、メイン電源線に発生
する電流の変動を小さくすることで、このメイン電源線
から、メイン電源線の第1の電源電位の供給点、例えば
外部電源パッドを介して、例えばプリント基板に配線さ
れた電源線に伝わっていく高周波ノイズのレベルを低減
する。
【0022】さらに、上記のコンデンサは、機能回路ブ
ロックが消費する電荷を蓄積しておくだけでなく、その
接続状態から、バイパスコンデンサとなり、半導体集積
回路装置の動作中に、機能回路ブロックと、外部の負荷
との間に発生する電流ループを小さくする。これによ
り、半導体集積回路装置の表面から輻射される、高周波
ノイズのレベルも同時に低減する。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項8に係る半導体集積回路装置の内部電源システム
は、半導体チップに、複数の機能回路ブロックを集積し
て構成する半導体集積回路装置の内部電源システムであ
って、前記半導体チップの外部から第1の電源電位が供
給されるメイン電源線と、前記機能回路ブロックを構成
する回路に接続されるローカル電源線と、前記ローカル
電源線と、前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電
位が供給される他の電源線とを電気的に結合し、前記機
能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一回当たり
に消費する電荷量を蓄積可能な容量を持つコンデンサと
を有し、前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給
点と、前記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点
との間に含まれる抵抗成分の抵抗値と前記コンデンサの
容量との時定数を、前記コンデンサが放電した電荷量
を、前記変動周期の一回当たりの期間中に充電回復可能
な範囲とし、前記機能回路ブロックが電流を消費する変
動周期の一回当たりに消費する電荷を、前記コンデンサ
に充電し、充電された前記コンデンサからの放電電荷に
より、前記変動周期の一回当たりに消費する電荷を得
て、次回の前記変動周期が始まるまでに、前記コンデン
サの蓄積電荷量を、放電前の蓄積電荷量に充電回復させ
ることを特徴とする。
【0024】上記請求項8に係る内部電源システムによ
れば、機能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一
回当たりに消費する電荷を、コンデンサに充電し、充電
されたコンデンサからの放電電荷により、上記変動周期
の一回当たりに消費する電荷を得ることで、機能回路ブ
ロックが消費する電荷の主要な供給源を、メイン電源線
から、上記コンデンサとする。これにより、メイン電源
線から直接に電荷を得ていた従来に比べ、メイン電源線
に発生する電流の変動を小さくできる。メイン電源線に
発生する電流の変動を小さくすることで、このメイン電
源線から、メイン電源線の第1の電源電位の供給点、例
えば外部電源パッドを介して、例えばプリント基板に配
線された電源線に伝わっていく高周波ノイズのレベルを
低下できる。
【0025】さらに、上記のコンデンサは、機能回路ブ
ロックに電荷を供給するだけでなく、その接続状態か
ら、バイパスコンデンサの機能をも有する。これによ
り、半導体集積回路装置の動作中に、機能回路ブロック
と、外部の負荷との間に発生する電流ループも小さくな
り、半導体集積回路装置の表面から輻射される、高周波
ノイズのレベルも同時に低減できる。
【0026】さらに、次回の上記変動周期が始まるまで
に、コンデンサの蓄積電荷量を、放電前の蓄積電荷量に
充電回復させることで、半導体集積回路装置が動作して
いる間、機能回路ブロックが消費する電荷を、常に上記
コンデンサから供給できるようにする。
【0027】また、請求項9に係る半導体集積回路装置
の内部電源システムは、請求項8に係る発明において、
前記抵抗成分の抵抗値は、前記メイン電源線の前記第1
の電源電位の供給点から前記ローカル電源線の前記コン
デンサとの接続点までの配線抵抗、抵抗値を導電性不純
物の濃度によって調節したシリコンを主成分とする導電
性材料からなる抵抗、抵抗値を前記メイン電源線の配線
抵抗よりも高い配線抵抗を有する前記メイン電源線と同
一の材料からなる抵抗のうち、少なくともいずれか一つ
の抵抗体を含むことによって設定されていることを特徴
とする。
【0028】上記請求項9に係る半導体集積回路装置の
内部電源システムによれば、上記抵抗成分の抵抗値を設
定するための、具体的な構成例が得られる。また、請求
項10に係る内部電源システムは、請求項8および請求
項9いずれかに係る発明において、前記抵抗体の配置数
は、前記コンデンサの一つに対して一つ、前記コンデン
サの複数に対して一つ、前記コンデンサの全てに対して
一つのうち、いずれか一つを含むことを特徴とする。
【0029】上記請求項10に係る内部電源システムに
よれば、上記抵抗体の配置数の、具体的な配置数が得ら
れる。また、請求項11に係る内部電源システムは、請
求項8乃至請求項10いずれか一つに係る発明におい
て、前記コンデンサは、ゲートを一方の電極とし、前記
ゲートの下にゲート絶縁膜を介して存在する半導体領域
を他方の電極としたMOS型キャパシタ、層間絶縁膜の
上に形成された2層の導電層の間に絶縁物を介在させた
コンデンサのうち、少なくともいずれか一つを含むこと
を特徴とする。
【0030】上記請求項11に係る内部電源システムに
よれば、半導体チップに形成される上記コンデンサの、
集積形成し易い、具体的な構成例が得られる。また、請
求項12に係る内部電源システムは、請求項8乃至請求
項11いずれか一つに係る発明において、前記機能回路
ブロックに接続される電源系統が、前記半導体集積回路
装置の外部入出力用回路に接続される電源系統から独立
していることを特徴とする。
【0031】上記請求項12に係る内部電源システムに
よれば、機能回路ブロックに接続される電源系統を、半
導体集積回路装置の外部入出力用回路に接続される電源
系統から独立させたことで、外部入出力用回路が消費す
る電流の影響を、上記内部電源システムが有するメイン
電源線に現れ難くすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施の
形態に係るMCUを概略的に示すブロック図である。図
1には、プリント基板に配置されて、周辺の電気機器を
制御するマイクロコントローラユニット(MCU)の一
構成例が示されている。
【0033】まず、第1の実施の形態に係る、複数のマ
クロセルを集積して構成されるMCUの概要を説明す
る。図1に示すように、半導体集積回路チップ1には、
機能回路ブロックである、マクロセル1〜マクロセル8
が形成されている。図1に示すマクロセル1、2はそれ
ぞれROMブロック、マクロセル3、4はそれぞれRA
Mブロック、マクロセル5はCPUブロック、マクロセ
ル7はクロックジェネレータ(CLK.GEN)ブロッ
ク、マクロセル6、8はそれぞれ周辺回路ブロックであ
る。
【0034】ROMブロックおよびRAMブロックはそ
れぞれ、データを記憶するメモリ機能を有し、CPUブ
ロックは、チップ1内に形成された他のマクロセルを制
御して、複数のマクロセルが集積された装置を、一つの
集積回路(IC)として動作させるための制御機能を有
する。また、クロックジェネレータブロックは、例えば
集積回路の制御に必要なクロックを発生するクロック発
生機能を有し、周辺回路ブロックはユーザーが要求する
ICの仕様を満たすための機能を有する。
【0035】図1に示すMCUを構成するときに使われ
るマクロセルとしては、図1に示すマクロセル1〜マク
ロセル8の他、データバスラインを制御する機能を有す
るバス制御回路、およびデータ信号など各種の信号をカ
ウントするカウンタ回路などが用いられる場合がある。
【0036】半導体チップ1の周縁の部分には、入出力
パッド群2に接続された入出力回路群を含む入出力回路
ブロックI/O1〜I/O8が形成されている。入出力
回路ブロックI/O1〜I/O8とマクロセル1〜マク
ロセル8との間には、インターフェース回路ブロックI
/F1〜I/F8が形成されている。インターフェース
回路ブロックI/F1〜I/F8は、入出力回路ブロッ
クI/O1〜I/O8に入力された信号をマクロセルに
伝達する、およびマクロセルから出力された信号を入出
力回路I/O1〜I/O8に伝達するインターフェース
回路を含んでいる。
【0037】次に、第1の実施の形態に係るMCUが有
する内部電源システムを説明する。図1に示すMCU
は、大きく分けて2つの互いに独立した内部電源システ
ムを有している。一つは、入出力回路ブロックI/O1
〜I/O8に使用されるI/O用電源系である。他の一
つは、インターフェース回路ブロックI/F1〜I/F
8およびマクロセル1〜マクロセル8に使用される内部
機能回路用電源系である。
【0038】まず、I/O用電源系は、高電位電源線V
CCQ(例えば5V)と、低電位電源線VSSQ(例え
ば接地電位、以下、接地線という)とを含んでいる。電
源線VCCQ、接地線VSSQはそれぞれ、入出力回路
ブロックI/O1〜I/O8が配置された、チップ1の
周縁部分に沿って配線される。電源線VCCQは、I/
O用外部電源パッド3-1に接続されている。電源パッド
3-1には、チップ1の外部から高電位が印加される。接
地線VSSQは、I/O用外部電源パッド3-2に接続さ
れている。電源パッド3-2には、チップ1の外部から接
地電位が印加される。電源線VCCQ、接地線VSSQ
は、入出力回路ブロックI/O1〜I/O8を構成する
図示せぬMOSFETに接続される。また、電源線VC
CQと接地線VSSQとは、バイパスコンデンサ10を
介して互いに接続されている。バイパスコンデンサ10
は、入出力回路ブロックI/O1〜I/O8毎に一つず
つ設けられている。
【0039】また、内部機能回路用電源系は、高電位電
源線VCC(例えば5V)と、低電位電源線VSS(例
えば接地電位、以下、接地線という)とを含んでいる。
接地線VSSは、外部電源パッド4-2に接続されてい
る。電源パッド4-2には、チップ1の外部から接地電位
が印加される。この第1の実施の形態に係るMCUで
は、接地線VSSは、インターフェース回路ブロックI
/F1〜I/F8を構成する図示せぬMOSFET、お
よびマクロセル1〜マクロセル8を構成する図示せぬM
OSFETにそれぞれに接続される。本明細書では、イ
ンターフェース回路およびマクロセルを、機能回路ブロ
ックと総称する。
【0040】一方、電源線VCCは、外部電源パッド4
-1に接続されている。電源パッド4-1には、チップ1の
外部から高電位が印加される。さらに、この発明では、
電源線VCCは、抵抗体R(R1〜R12)と、コンデ
ンサC(C1〜C12)とを含む回路(以下、RC回路
という)11を介して、機能回路ブロックそれぞれの内
部に配線される。
【0041】RC回路11の抵抗体Rは、電源線VCC
のうち、機能回路ブロックの外に配線される部分(この
部分を、本明細書では、メイン電源線という)に一端を
接続し、機能回路ブロック(この部分を、本明細書で
は、ローカル電源線VCCLという)に他端を接続す
る。コンデンサCは、ローカル電源線VCCLを、集積
回路内接地点、即ち、接地線VSSに接続する。
【0042】第1の実施の形態に係る装置のRC回路1
1は、機能回路ブロックのうち、一つのマクロセルに対
して一つずつ、また、二つのインターフェース回路ブロ
ックに対して一つ設けられる。
【0043】なお、RC回路11は、複数のマクロセル
に対して一つ、あるいは一つのインターフェース回路ブ
ロックに対して一つずつ設けるようにしても良い。上記
RC回路11は、機能回路ブロックが消費する電流によ
って発生する、ローカル電源線VCCLの電流変動を小
さくする機能を持つ。そこで、RC回路11それぞれに
含まれている抵抗体R1〜R12の抵抗値、およびバイ
パスコンデンサC1〜C12の容量は、接続されている
機能回路ブロックが消費する消費電流、および消費電流
の変動周期などを考慮して、最適な値に決められる。
【0044】以下、図1に示すRC回路11それぞれに
含まれる抵抗体Rの、望ましい抵抗値、およびコンデン
サCの、望ましい容量との決め方の一例を説明する。上
記MCUは、インターフェース回路、CPU、RAM、
ROM、クロックジェネレータ、周辺回路などの機能回
路ブロックを含む。これらの機能回路ブロックでは、消
費される消費電流、および消費電流の変動周期はそれぞ
れ異なる。
【0045】図2は、図1に示すMCUのうち主要な部
分のみを示した回路図である。図3(A)はローカル電
源線VCCL7の概略的な電流波形図で、図3(B)は
メイン/ローカル電源線ノードVCCM7の概略的な電
流波形図、図4(A)はローカル電源線VCCL3の概
略的な電流波形図で、図4(B)はメイン/ローカル電
源線ノードVCCM3の概略的な電流波形図である。
【0046】図2には、発明を理解しやすくするため
に、機能回路ブロックのうち、マクロセル3(RAMブ
ロック)、マクロセル7(クロックジェネレータブロッ
ク)のみを示し、また、図3および図4には、簡略化さ
れた電流波形を示すことにする。
【0047】図2に示すマクロセル7の消費電流の最大
値をIL7、電源電流を消費している期間をΔt7、消
費電流の変動周期をT7とする。このときのローカル電
源線VCCL7の電流波形を、図3(A)に概略的に示
す。
【0048】なお、マクロセル7が消費する電流の波形
は、実際には図3(A)に示すような方形波にはなら
ず、ジグザグ状に変化する。このジグザグ状の波形は、
一見、ランダムに見えるが、実際には、ある周期毎に同
じような波形を繰り返すことが多い。これは、マクロセ
ル、例えばマクロセル7が、同じ様な動作を、周期的に
繰り返すことによる。この繰り返しの周期を、消費電流
の変動周期T7としている。また、ジグザグ状の波形に
現れる頂点のうち、最大のものを、消費電流の最大値I
L7とする。方形波の高さは、この最大値IL7に合わ
せられている。そして、上記ジグザグ状の波形は、上記
ジグザグ状の波形の変動周期T7の一回当たりの面積と
等しい面積を持つ方形波に置き換えられている。置き換
えられた方形波の幅Δt7は、電源電流を消費している
期間と仮定される。
【0049】図2に示すマクロセル7を担当するRC回
路11-7は、抵抗体R7(抵抗値をR7とする)とコン
デンサC7(容量をC7とする)とを有する。まず、図
3に示す期間Δt7が始まった時点では、コンデンサC
7がローカル電源線VCCL7に放電する放電電流IC
7と、マクロセル7が消費する消費電流IL7とは互い
に等しい。
【0050】コンデンサC7に充電されていた電荷が消
費されるにしたがって、抵抗体R7の両端には電圧降下
ΔV7が発生し、メイン電源線VCCMからメイン/ロ
ーカル電源線ノードVCCM7を介して供給される電流
IR7が増加していく。
【0051】期間Δt7が終了した後、放電電流IL7
=0となると、電流IR7によってコンデンサC7が充
電される。なお、電流IL7は、放電電流IC7と電流
IR7との和に等しいので、下記(1)式が成り立つ。
【0052】 IR7=IL7−IC7 (1) また、電流IR7が、期間Δt7が終了した後、一定で
ある、と仮定すると、(1)式は、下記(2)式のよう
に変形され、電流IR7は(2)式で近似できる。
【0053】 IR7=IL7−(C7・ΔV7/Δt7) (2) ここで、電流IR7は、下記(3)式で表すことができ
る。 IR7=ΔV7/R7 (3) (2)式に、(3)式を代入すると、下記の(4)式が
得られる。
【0054】 ΔV7=IL7・R7・Δt7/(Δt7+R7・C7) (4) また、RC回路11-7の時定数RC(=R7・C7)と
変動周期T(=T7)との関係を考えてみると、時定数
RCが変動周期Tに対して小さすぎると、ノイズ低減の
効果が弱まり、反対に大きすぎると、抵抗体に過大な電
圧降下ΔV(=ΔV7)を定常的に発生させてしまう。
このような事情を考慮し、MCUにおいては、時定数R
CはT/(2〜5)程度、電圧降下ΔVは0.2〜0.
5[V]程度が好ましい範囲である、とする。
【0055】この考慮と、上記(4)式とを使用して、
図2に示すRC回路11-7の、具体的な定数計算例を、
以下に示す。上記の考慮より、時定数RCはT7/3程
度が最適として83[ns]、電圧降下ΔV7は0.5
[V]を最適とする。なお、これら時定数、電圧降下は
それぞれ、集積回路に応じて、適宜、最適な値に変更さ
れるものである。また、電流波形からT7は250[n
s]、Δt7は8[ns]、最大消費電流IL7は89
[mA]であった。
【0056】このような条件例においては、抵抗値R7
の最適値は64[Ω]、容量C7の最適値は1300
[pF]となる。なお、上記容量C7は、マクロセル7
が電流を消費する変動周期T7に、マクロセル7が消費
する電荷量を蓄積できる。また、容量C7と抵抗値R7
との時定数は、放電した電荷量を、マクロセル7が電流
を消費する変動周期T7の期間中に、充電し、回復でき
る範囲となる。
【0057】このようなRC回路11-7を有することに
より、最大供給電流IR7と、最大消費電流IL7との
比(減衰係数)は11.4(=89[mA]/7.81
[mA])となる。このときのメイン/ローカル電源線
ノードVCCM7の電流波形を、図3(B)に概略的に
示す。
【0058】RC回路11-7が無い場合、図3(A)に
示す電流波形が、そのまま電源線に伝わるが、RC回路
11-7を有することによって、図3(B)に概略的に示
されているように、メイン/ローカル電源線ノードVC
CM7の最大供給電流IR7が1/11.4となり、ま
た、時定数も8[ns]から83[ns]へと10倍程
度となる。よって、ローカル電源線VCCL7に大きな
電流変動が発生していても、メイン電源線VCCMに発
生する電流変動は軽減され、低ノイズなMCUを得るこ
とができる。
【0059】また、マクロセル7と同様に、マクロセル
3にRC回路11-3を設けることによって、図4(A)
に示すような大きな電流変動がローカル電源線VCCL
3に発生しても、メイン/ローカル電源線ノードVCC
M3には、図4(B)に示すように大きな電流変動は発
生しない。なお、抵抗体R3の最適な抵抗値、およびコ
ンデンサC3の最適な容量は、上述の計算により求める
ことができる。
【0060】図5(A)は、RC回路が無いMCUの電
源線の電流波形図で、図5(B)は、RC回路を持つM
CUのメイン電源線の電流波形図である。図2に示す回
路から、RC回路11-3、11-7をそれぞれ除去した場
合、メイン電源線VCCMに発生する電流変動は、図5
(A)に示すように、電流IL3と電流IL7との和と
なり、非常に大きなものとなる。
【0061】これに対して、図2に示すようにRC回路
11-3、11-7を設けた場合、メイン電源線VCCMに
発生する電流変動は、図5(B)に示すように、電流I
R3と電流IR7との和になり、図5(A)に示すもの
に比べて、小さくすることができる。
【0062】また、RC回路11に含まれるコンデンサ
Cは、その接続状態からバイパスコンデンサの機能を有
する。これによれば、MCUに発生する電流ループを小
さくでき、MCUの表面から輻射されるノイズを軽減で
きる。
【0063】以下、MCUに生ずる電流ループを、マク
ロセル3に含まれたインバータが、マクロセル8に含ま
れたインバータに対し、“L”レベルから“H”レベル
となる信号を与えた状態を例に挙げて説明する。
【0064】図15は、RC回路が無い、従来のMCU
の電流ループを示す図、図6は、この発明の第1の実施
の形態に係るMCUの電流ループを示す図である。ま
ず、RC回路が無いMCUでは、図15に示すように、
マクロセル3のインバータが“H”レベルを出力すると
き、電源パッド4-1から電流を得る。この電流は、マク
ロセル8のインバータのゲートと電源線VSSとの間に
寄生する寄生容量を充電する。このとき、細線に示すよ
うな、電源パッド4-1から寄生容量を介して電源パッド
4-2に抜ける、電流ループを発生させる。この電流ルー
プは、MCUの外部にある図示せぬ負荷、マクロセル3
の内部、およびマクロセル8の内部を介した大きなもの
になる。このような電流ループが強く生ずると、MCU
の表面から輻射されるノイズが増す。なお、太線に示す
電流ループは、マクロセル8のインバータのゲートと電
源線VCCとの間に寄生する寄生容量が放電する放電電
流によるループである。
【0065】これに対し、図6に示すように、第1の実
施の形態に係るMCUでは、マクロセル3のインバータ
に流れる電流は、コンデンサC3からの放電電流が大部
分を占め、メイン電源線VCCMからの電流は、僅かで
ある。メイン電源線VCCMからの電流の大部分は、コ
ンデンサC3やコンデンサC8を充電する。したがっ
て、第1の実施の形態に係るMCUでは、電流ループが
マクロセルの内部で閉じたものと、RC回路を充電する
ものとが大部分となり、図15に示した寄生容量を介し
た電流ループは弱まる。これにより、MCUの表面から
輻射されるノイズが軽減される。
【0066】一般に、マクロセルなどの機能回路ブロッ
クを集積して構成されるMCUの消費電流は、各機能回
路ブロックの消費電流の総和となる。しかし、上記第1
の実施の形態に係るMCUによれば、各機能回路ブロッ
ク毎にコンデンサCを設け、このコンデンサCにそれぞ
れ各機能回路ブロックが消費する電荷を蓄積しておく。
そして、各機能回路ブロックが消費する電流を、コンデ
ンサCの放電電流によって得るようにする。このような
構成により、各機能回路ブロックが消費する平均の消費
電流は変わることなく、メイン電源線VCCMに現れ
る、急俊な電流の変動を抑えることができる。このよう
に、各機能回路ブロックの平均の消費電流が変わらない
ことで、各機能回路ブロックの性能が劣化することもな
い。そして、メイン電源線VCCMに現れる電流波形の
高周波成分が除去されるので、高周波ノイズを低減する
ことができる。同時に、コンデンサCにより、MCUに
生ずる電流ループを小さくでき、表面から輻射される高
周波ノイズをも軽減することができる。
【0067】また、RC回路11の時定数は、次回の周
期が始まるまでに、コンデンサの蓄積電荷量を、放電前
の蓄積電荷量に充電回復できる範囲にあることで、MC
Uが動作している間、マクロセルが消費する電荷は、コ
ンデンサCから、常に供給できる。
【0068】次に、RC回路を、集積回路化したとき
の、具体的な一例を説明する。図7は、この発明の第1
の実施の形態に係る半導体集積回路装置の主要な部分の
みを拡大して示した平面図である。
【0069】図7には、機能回路ブロックのうち、マク
ロセル1(ROMブロック)と、マクロセル3(RAM
ブロック)のみを示す。図7に示すように、マクロセル
1、およびマクロセル3はそれぞれ、周囲を配線チャネ
ルによって囲まれている。配線チャネルは、複数存在し
ているマクロセルどうしを、所望の機能を達成するよう
に互いに結線する配線が形成される領域である。メイン
電源線VCCMは、配線チャネルの中、あるいは図示す
るように、配線チャネルに沿って形成される。つまり、
メイン電源線VCCMは、マクロセルの外に配線され
る。
【0070】マクロセル1の内部には、ローカル電源線
VCCL1が配置され、同様にマクロセル3の内部に
は、ローカル電源線VCCL3が配置される。メイン電
源線VCCMからは、メイン/ローカル電源線ノードV
CCM1がマクロセル1の内部に向けて分岐されてい
る。メイン/ローカル電源線ノードVCCM1は、マク
ロセル1の内部、あるいは図示するようにマクロセル1
の外側において抵抗体R1の一端に接続されている。抵
抗体R1の他端は、マクロセル1の内部、あるいは図示
するようにマクロセル1の外側において、ローカル電源
線VCCL1に接続されている。また、ローカル電源線
VCCL1は、マクロセル1の内部、あるいは図示する
ようにマクロセル1の外側において、コンデンサC1に
接続されている。
【0071】同様に、メイン電源線VCCMからは、メ
イン/ローカル電源線ノードVCCM3がマクロセル3
の内部に向けて分岐されている。メイン/ローカル電源
線ノードVCCM3は、マクロセル3の内部、あるいは
図示するようにマクロセル3の外側において抵抗体R3
の一端に接続され、その他端は、マクロセル3の内部、
あるいは図示するようにマクロセル3の外側において、
ローカル電源線VCCL3に接続されている。また、ロ
ーカル電源線VCCL3は、マクロセル3の内部、ある
いは図示するようにマクロセル3の外側において、コン
デンサC3に接続されている。
【0072】コンデンサC1およびC3は、例えば互い
に並列に接続された複数のMOS型キャパシタにより構
成される。複数のMOS型キャパシタは、図7に示すよ
うに、マクロセルの内部、あるいはマクロセルと配線チ
ャネルとの間の領域に、行列状に配置(コンデンサC
1)、あるいはマクロセルの内部、あるいはマクロセル
と配線チャネルとの間の領域に、環状に配置(コンデン
サC3)されて、チップ1に形成される。また、複数の
MOS型キャパシタを、チップ1に複数形成しておく
と、例えばMOS型キャパシタの接続数を増減するだけ
で、コンデンサCの容量を変更でき、また、余分なMO
S型キャパシタを削減することもできるので、集積回路
に好適である。
【0073】図8は、図7中の一点鎖線枠100によっ
て示された部分を拡大した平面図である。図9は断面図
で、(A)図は、図8中の9A−9A線に沿う断面図、
(B)図は、図8中の9B−9B線に沿う断面図であ
る。
【0074】図8および図9(A)に示すように、RC
回路11に含まれる抵抗体R3は、フィールド酸化膜1
01上に形成された、ポリシリコン抵抗102である。
ポリシリコン抵抗102は層間絶縁膜103によって被
覆されている。メイン/ローカル電源線ノードVCCM
3は、層間絶縁膜103に形成されたコンタクト孔を介
して、ポリシリコン抵抗102の一端に接続されてい
る。また、ローカル電源線VCCL3は、層間絶縁膜1
03に形成されたコンタクト孔を介して、ポリシリコン
抵抗102の他端に接続されている。ポリシリコン抵抗
102の抵抗値は、その内部に含有される、導電性不純
物の濃度によって調節される。また、ポリシリコン抵抗
102と同様な抵抗体の例としては、半導体基板内に形
成した拡散層からなる拡散抵抗がある。拡散抵抗の抵抗
値も、その内部に含有される、導電性不純物の濃度によ
って調節される。このような拡散抵抗を用いて、抵抗体
R3を構成してもよい。
【0075】また、図8および図9(B)に示すよう
に、RC回路11に含まれるコンデンサC3は、MOS
FETのP型ソース/ドレイン領域104それぞれに、
ローカル電源線VCCL3を接続し、ゲート105に接
地線VSSを接続した、MOS型キャパシタである。M
OS型キャパシタの容量は、ゲート103と半導体基板
との対向面積と、ゲート酸化膜106の厚み、ゲート酸
化膜106の誘電率などにより調節される。また、この
例では、P型ソース/ドレイン領域104間のチャネル
領域に、P型の不純物を導入し、ゲート酸化膜106直
下の半導体領域(チャネル領域)を、N型からP型とし
ている。P型のチャネル領域は、P型ソース/ドレイン
領域104どうしを互いに接続する。これにより、チャ
ネル領域の電位レベルを、充分にVCCレベルとするこ
とができる。
【0076】図10は、この発明の第1の実施の形態の
変形例に係る半導体集積回路装置の平面図である。図1
1は断面図で、(A)図は、図10中の11A−11A
線に沿う断面図、(B)図は、図10中の11B−11
B線に沿う断面図である。
【0077】この変形例は、RC回路に含まれる抵抗体
およびコンデンサの他の例を説明するものである。図1
0および図11(A)に示すように、RC回路11に含
まれる抵抗体R3は、メイン電源線VCCM、ローカル
電源線VCCL3などを構成する低抵抗な金属層、一般
的にはアルミニウム合金である金属層によって構成され
ても良い。この場合には、抵抗体R3自体が、例えばメ
イン/ローカル電源線ノードVCCM3の一部、もしく
は図示するように全体を構成する。また、抵抗体R3の
抵抗値は、例えば図示するようにメイン/ローカル電源
線ノードVCCM3の幅を、メイン電源線VCCMおよ
びローカル電源線VCCL3の幅よりも細くし、抵抗体
R3となる部分の金属層の断面積を調節することで、制
御できる。
【0078】図10および図11(B)に示すように、
RC回路11に含まれるコンデンサC3は、フィールド
酸化膜101の上に形成された、2層の導電層の間に絶
縁物を介在させた、一般的なコンデンサによって構成さ
れても良い。この場合、2層の導電層は、MOSFET
のゲートを構成する導電性ポリシリコン層と、電源線な
ど、内部配線を構成する金属層とで構成、もしくは図示
するように、2層の導電性ポリシリコン層107、10
8によって構成できる。また、絶縁物は二酸化シリコン
109などで構成できる。この場合、コンデンサC3の
容量は、2層の導電層の対向面積、絶縁物の種類および
その厚みを調節することで、最適な値に制御できる。
【0079】上記第1の実施の形態に係るMCUによれ
ば、メイン電源線VCCMとマクロセルなどの機能回路
ブロックの内部のローカル電源線VCCLとを、RC回
路11を介して接続することで、メイン電源線VCCM
の消費電流の変動を抑制でき、高周波ノイズの発生を抑
制することができる。
【0080】このように、第1の実施の形態に係るMC
Uは、高周波ノイズを、その発生源において抑制するこ
とで、メイン電源線VCCMに印加される高周波ノイズ
を小さくする。これにより、特に外部電源パッド4-1を
介してチップ1の外部に発せられていくような高周波ノ
イズを低減できる。よって、低ノイズで、周辺の電気機
器に対して影響を与えにくいMCUを得ることができ
る。
【0081】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
半導体集積回路装置を説明する。図12は、この発明の
第2の実施の形態に係るMCUの主要な部分の回路図で
ある。
【0082】RC回路11において、抵抗体Rは、コン
デンサC毎に設けられる必要は必ずしもない。図12に
示すように、コンデンサC3とコンデンサC8とで共有
される抵抗体R38を有するRC回路11-38 を設ける
ようにしても良い。この場合には、メイン電源線VCC
Mからメイン/ローカル電源線VCCM38を分岐し、
分岐されたメイン/ローカル電源線VCCM38を、抵
抗体R38の一端に接続する。抵抗体R38の他端は、
ローカル電源線VCCL3とローカル電源線VCCL8
とを互いに接続する共通ローカル電源線VCCL38に
接続する。また、ローカル電源線VCCL3およびロー
カル電源線VCCL8はそれぞれ、コンデンサC3およ
びC8を介して接地線VSSに接続する。
【0083】図13は、この発明の第2の実施の形態に
係るMCUの電流ループを示す図である。図13に示す
ように、第1の実施の形態に係るMCUでも、マクロセ
ル3のインバータに流れる電流は、コンデンサC3から
の放電電流が大部分を占め、メイン電源線VCCMから
の電流は、僅かである。メイン電源線VCCMからの電
流の大部分は、コンデンサC3やコンデンサC8を充電
する。したがって、第2の実施の形態に係るMCUにお
いても、電流ループが、マクロセルの内部で閉じたもの
と、RC回路を充電するものとが大部分となって、MC
Uの表面から輻射されるノイズが軽減される。
【0084】また、太線に示す、マクロセル8のインバ
ータのゲートとローカル電源線VCCLとの間に寄生す
る寄生容量が放電する放電電流ループ中には、抵抗体R
3、R8などが無くなり、動作の高速化を期待すること
ができる。
【0085】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
半導体集積回路装置を説明する。図14は、この発明の
第3の実施の形態に係るMCUを概略的に示すブロック
図である。
【0086】図14に示すように、抵抗体Rは、コンデ
ンサC1〜C12の全てで共有されるようにしても良
い。この場合にも、第1、第2の実施の形態と同様に、
各コンデンサC1〜C12の容量をそれぞれ、マクロセ
ル1〜8、インターフェース回路I/F1〜I/F8が
電流を消費する変動周期Tの一回当たりに消費する電荷
量を蓄積可能な範囲に設定する。また、共有される抵抗
体Rの抵抗値は、この抵抗値と各コンデンサC1〜C1
2の容量との時定数がそれぞれ、各コンデンサC1〜C
12が放電した電荷量を、変動周期Tの一回の期間中に
充電し、回復可能な範囲とする。
【0087】このような構成により、抵抗体Rを、各コ
ンデンサC1〜C12それぞれに設けた第1の実施の形
態、および抵抗体Rを、各コンデンサC1〜C12のい
くつか毎に設けた第2の実施の形態と同様な効果を得る
ことができる。
【0088】また、抵抗体Rは、抵抗値を導電性不純物
の濃度によって調節したシリコンを主成分とする導電性
材料からなるポリシリコン抵抗や拡散抵抗、あるいはメ
イン電源線VCCMと同一の導電層からなり、その断面
積をメイン電源線VCCMよりも小さくし、配線抵抗を
より高くした抵抗などにより構成すれば良い。
【0089】さらに、第1〜第3の実施の形態において
は、抵抗体Rを集積回路チップ内に形成した。これを、
メイン電源線VCCMの電源電位VCCの供給点である
電源パッド4-1から、ローカル電源線VCCLのコンデ
ンサCとの接続点との間に含まれる配線抵抗の抵抗値
を、上記抵抗体Rと同様な範囲に設定するようにして
も、第1〜第3の実施の形態と同様な効果を得ることが
できる。
【0090】さらに、第1〜第3の実施の形態では、機
能回路ブロックに接続される電源系VCCM、VCC
L、VSSを、半導体集積回路装置の外部入出力回路ブ
ロックI/O1〜I/O8に接続される電源系VCC
Q、VSSQから独立させている。
【0091】この構成によれば、特にメイン電源線VC
CMに、回路ブロックI/O1〜I/O8の入出力回路
が消費する電流の影響が現れ難くなる、という効果を得
ることができる。また、電源系VCCM、VCCL、V
SSを、電源系VCCQ、VSSQから独立させること
により、電源系VCCQ、VSSQには、抵抗体Rを設
けず、バイパスコンデンサのみを設けることが可能とな
る。これにより、抵抗体Rによる電圧降下がなく、入出
力パッド2から、充分に大きな電流を得られるようにす
ることができる。
【0092】なお、第1〜第3の実施の形態では、メイ
ン電源線VCCMとローカル電源線VCCLとの間に抵
抗体Rを設け、接地線VSSには抵抗体Rを接続しない
構成とした。接地線VSSに抵抗体Rを接続しないこと
で、接地線VSSの配線容量を充分に大きくできる。配
線容量が充分に大きくされた接地線VSSでは、電位が
揺らぎ難くなる。よって、接地線VSSに、電流変動に
よる電位の揺らぎを、現れ難くすることができる。
【0093】また、接地線VSSを、メイン接地線VS
SMとローカル接地線VSSLとに分け、メイン接地線
VSSMとローカル接地線VSSLとの間に抵抗体Rを
設けるようにしても良い。このときには、電源線VCC
には、抵抗体Rを接続せず、電源線VCCの配線容量を
充分に大きくするのが良い。
【0094】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、複数のマクロセルを集積し構成される半導体集積回
路装置において、外部に発する高周波ノイズのレベルを
低減可能な半導体集積回路装置、複数のマクロセルを集
積し構成される半導体集積回路装置が外部に発する高周
波ノイズのレベルを低減可能なノイズの低減方法、並び
に複数のマクロセルを集積し構成される半導体集積回路
装置が外部に発する高周波ノイズのレベルを低減可能な
内部電源システムをそれぞれ提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態に係るMC
Uの概略的なブロック図。
【図2】図2はこの発明の第1の実施の形態に係るMC
Uの主要な部分の回路図。
【図3】図3(A)はローカル電源線の概略的な電流波
形図、図3(B)はメイン/ローカル電源線ノードの概
略的な電流波形図。
【図4】図4(A)はローカル電源線の概略的な電流波
形図、図4(B)はメイン/ローカル電源線ノードの概
略的な電流波形図。
【図5】図5(A)はRC回路が無いMCUの電源線の
電流波形図、図5(B)はRC回路を持つMCUのメイ
ン電源線の電流波形図。
【図6】図6はRC回路を持つMCUの電流ループを示
す図。
【図7】図7はこの発明の第1の実施の形態に係る半導
体集積回路装置の主要な部分を拡大して示した平面図。
【図8】図8は図7中の一点鎖線枠に示す部分を拡大し
た平面図。
【図9】図9(A)は図8中の9A−9A線に沿う断面
図、図9(B)は図8中の9B−9B線に沿う断面図。
【図10】図10はこの発明の第1の実施の形態の変形
例に係る半導体集積回路装置の平面図。
【図11】図11(A)は図10中の11A−11A線
に沿う断面図、図11(B)は図10中の11B−11
B線に沿う断面図。
【図12】図12はこの発明の第2の実施の形態に係る
MCUの主要な部分の回路図。
【図13】図13はこの発明の第2の実施の形態に係る
MCUの電流ループを示す図。
【図14】図14はこの発明の第3の実施の形態に係る
MCUの概略的なブロック図。
【図15】図15は従来のMCUの電流ループを示す
図、
【符号の説明】
1…半導体集積回路チップ、 2…入出力パッド群、 3-1、3-2…外部電源パッド、 4-1、4-2…外部電源パッド、 10…バイパスコンデンサ、 11…ノイズフィルタ回路、 102…ポリシリコン抵抗、 105…ゲート、 VCCM…メイン電源線、 VCCL…ローカル電源線、 R…抵抗体、 C…バイパスコンデンサ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップに、複数の機能回路ブロッ
    クを集積して構成する半導体集積回路装置であって、 前記半導体チップの外部から第1の電源電位が供給され
    るメイン電源線と、 前記機能回路ブロックを構成する回路に接続されるロー
    カル電源線と、 一方の電極を前記ローカル電源線に接続し、他方の電極
    を前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電位が供給
    される他の電源線に接続したコンデンサとを具備し、 前記コンデンサの容量を、前記機能回路ブロックが電流
    を消費する変動周期の一回当たりに消費する電荷量を蓄
    積可能な範囲に設定し、 前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点と、前
    記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点との間に
    含まれる抵抗成分の抵抗値を、この抵抗値と前記コンデ
    ンサの容量との時定数が、前記コンデンサが放電した電
    荷量を、前記変動周期の一回当たりの期間中に充電回復
    可能な範囲に設定したことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗成分の抵抗値は、 前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点から前
    記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点までの配
    線抵抗、 抵抗値を導電性不純物の濃度によって調節したシリコン
    を主成分とする導電性材料からなる抵抗、 抵抗値を前記メイン電源線の配線抵抗よりも高い配線抵
    抗を有する前記メイン電源線と同一の材料からなる抵
    抗、 のうち、少なくともいずれか一つの抵抗体を含むことに
    よって設定されていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗体の配置数は、 前記コンデンサの一つに対して一つ、 前記コンデンサの複数に対して一つ、 前記コンデンサの全てに対して一つ、 のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサは、 ゲートを一方の電極とし、前記ゲートの下にゲート絶縁
    膜を介して存在する半導体領域を他方の電極としたMO
    S型キャパシタ、 層間絶縁膜の上に形成された2層の導電層の間に絶縁物
    を介在させたコンデンサ、 のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサが前記MOS型キャパシ
    タであるとき、 前記MOS型キャパシタを複数設け、前記コンデンサの
    容量が、前記MOS型キャパシタの接続数によって調節
    されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体集
    積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のMOS型キャパシタは、 前記機能回路ブロックの周縁に沿って列状に配置、 前記機能回路ブロックに隣接した領域に行列状に配置、 のうち、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請
    求項5に記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 半導体チップに、複数の機能回路ブロッ
    クを集積して構成する半導体集積回路装置が発するノイ
    ズの低減方法であって、 前記半導体チップの外部から第1の電源電位が供給され
    るメイン電源線を配線し、 前記機能回路ブロックを構成する回路に接続されるロー
    カル電源線を配線し、 前記ローカル電源線と、前記第1の電源電位とは異なる
    第2の電源電位が供給される他の電源線とを、前記機能
    回路ブロックが電流を消費する変動周期の一回当たりに
    消費する電荷量を、蓄積可能な容量を持つコンデンサに
    よって電気的に結合し、 前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点と、前
    記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点との間に
    含まれる抵抗成分の抵抗値と前記コンデンサの容量との
    時定数を、前記コンデンサが放電した電荷量を、前記変
    動周期の一回当たりの期間中に充電回復可能な範囲と
    し、 前記機能回路ブロックが前記変動周期の一回当たりに消
    費する電荷を、前記コンデンサの放電電荷から得ること
    を特徴とする半導体集積回路装置が発するノイズの低減
    方法。
  8. 【請求項8】 半導体チップに、複数の機能回路ブロッ
    クを集積して構成する半導体集積回路装置の内部電源シ
    ステムであって、 前記半導体チップの外部から第1の電源電位が供給され
    るメイン電源線と、 前記機能回路ブロックを構成する回路に接続されるロー
    カル電源線と、 前記ローカル電源線と、前記第1の電源電位とは異なる
    第2の電源電位が供給される他の電源線とを電気的に結
    合し、前記機能回路ブロックが電流を消費する変動周期
    の一回当たりに消費する電荷量を蓄積可能な容量を持つ
    コンデンサとを有し、 前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点と、前
    記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点との間に
    含まれる抵抗成分の抵抗値と前記コンデンサの容量との
    時定数を、前記コンデンサが放電した電荷量を、前記変
    動周期の一回当たりの期間中に充電回復可能な範囲と
    し、 前記機能回路ブロックが電流を消費する変動周期の一回
    当たりに消費する電荷を、前記コンデンサに充電し、充
    電された前記コンデンサからの放電電荷により、前記変
    動周期の一回当たりに消費する電荷を得て、 次回の前記変動周期が始まるまでに、前記コンデンサの
    蓄積電荷量を、放電前の蓄積電荷量に充電回復させるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の内部電源システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記抵抗成分の抵抗値は、 前記メイン電源線の前記第1の電源電位の供給点から前
    記ローカル電源線の前記コンデンサとの接続点までの配
    線抵抗、 抵抗値を導電性不純物の濃度によって調節したシリコン
    を主成分とする導電性材料からなる抵抗、 抵抗値を前記メイン電源線の配線抵抗よりも高い配線抵
    抗を有する前記メイン電源線と同一の材料からなる抵
    抗、 のうち、少なくともいずれか一つの抵抗体を含むことに
    よって設定されていることを特徴とする請求項8に記載
    の半導体集積回路装置の内部電源システム。
  10. 【請求項10】 前記抵抗体の配置数は、 前記コンデンサの一つに対して一つ、 前記コンデンサの複数に対して一つ、 前記コンデンサの全てに対して一つ、 のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項9
    に記載の半導体集積回路装置の内部電源システム。
  11. 【請求項11】 前記コンデンサは、 ゲートを一方の電極とし、前記ゲートの下にゲート絶縁
    膜を介して存在する半導体領域を他方の電極としたMO
    S型キャパシタ、 層間絶縁膜の上に形成された2層の導電層の間に絶縁物
    を介在させたコンデンサ、 のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とす
    る請求項8乃至請求項10いずれか一項に記載の半導体
    集積回路装置の内部電源システム。
  12. 【請求項12】 前記機能回路ブロックに接続される電
    源系統が、前記半導体集積回路装置の外部入出力用回路
    に接続される電源系統から独立していることを特徴とす
    る請求項8乃至請求項11いずれか一項に記載の半導体
    集積回路装置の内部電源システム。
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