JP2003142591A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2003142591A JP2001343137A JP2001343137A JP2003142591A JP 2003142591 A JP2003142591 A JP 2003142591A JP 2001343137 A JP2001343137 A JP 2001343137A JP 2001343137 A JP2001343137 A JP 2001343137A JP 2003142591 A JP2003142591 A JP 2003142591A
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浩司 市川
Yasuyuki Ishikawa
靖之 石川
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秀昭 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要輻射ノイズの発生を防止した半導体集積
回路装置を提供すること。 【解決手段】 回路ブロック4乃至6と電源供給端子V
dd及びグランド端子Gndとの間における電源配線2
とグランド配線3との間に第2のバイパスコンデンサ1
1を接続している。それによって、マイコン1内部で発
生した充放電電流は帰還経路Rによって回路ブロック4
乃至6側に帰還されるため、充放電電流が不要輻射ノイ
ズとなって電源供給端子Vdd及びグランド端子Gnd
からマイコン1の外部に伝搬することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ独立の電
源配線とグランド配線を有する複数の回路ブロックと、
電源配線及びグランド配線と接続され複数の回路ブロッ
クに対して共通の電源電位及びグランド電位を供給する
外部端子とを備えた半導体集積回路装置に関するもの
で、詳しくは、その不要輻射ノイズの発生防止に関す
る。
【0002】
【従来技術】この種の半導体集積回路装置として、半導
体基板上に、その内部にCPUやROM、RAMなどの
回路が設けられた回路ブロックが複数搭載されたワンチ
ップマイクロコンピュータ(マイコン)がある。
【0003】例えば、CPUは、極めて多くのトランジ
スタによって構成されているため、これらトランジスタ
がクロック信号に同期してスイッチングを繰り返すこと
によって、マイコン内部において貫通電流が発生してし
まう。
【0004】また、ROMやRAMなども、内部にデコ
ーダバッファとして形成される大型のトランジスタを備
えているため、このトランジスタがクロック信号に同期
してスイッチングを繰り返すことによって、上記CPU
と同様に、マイコン内部において貫通電流が発生してし
まう。
【0005】このように、クロック信号に同期して貫通
電流が発生すると、電源やグランドのバウンス(電位の
変動)が生じ、これが不要輻射ノイズとなって外部端子
からマイコンの外部に伝搬してしまう。
【0006】そこで、従来より不要輻射ノイズの発生を
防止するための対策として、各回路ブロックの内部にお
ける電源配線とグランド配線との間にそれぞれバイパス
コンデンサを配置することが行われる。
【0007】それによって、マイコン内部において発生
した貫通電流は、バイパスコンデンサを介した経路によ
って回路側に帰還されるため、不要輻射ノイズが外部端
子からマイコンの外部に伝搬することを阻止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不要輻
射ノイズの発生原因としては、上記従来技術で説明した
ような貫通電流の他に、CPUやROM、RAMなどの
回路を構成しているトランジスタが電荷を充電及び放電
することによって生じる充放電電流がある。
【0009】回路ブロックの内部を貫通するように流れ
る貫通電流に対し、この充放電電流は、回路ブロック間
を循環するように流れる電流であるため、上記従来技術
では、充放電電流を回路ブロック側に帰還させることが
できず、充放電電流が不要輻射ノイズとなってマイコン
の外部端子から外部に伝搬してしまうという問題があ
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、不要輻射ノイズの発生を防止した半導体集積回路装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
集積回路装置は、それぞれ独立の電源配線とグランド配
線を有する複数の回路ブロックと、電源配線及びグラン
ド配線と接続され複数の回路ブロックに対して共通の電
源電位及びグランド電位を供給する外部端子と、複数の
回路ブロックの内部における電源配線とグランド配線と
の間にそれぞれ設けられた第1のバイパスコンデンサと
を備えた半導体集積回路装置において、外部端子と複数
の回路ブロックとの間における電源配線とグランド配線
との間には第2のバイパスコンデンサが配置されている
ことを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、外部端子
と複数の回路ブロックとの間における電源配線とグラン
ド配線との間に第2のバイパスコンデンサを配置してい
るため、それによって、半導体集積回路装置内部で発生
した充放電電流は第2のバイパスコンデンサによって回
路ブロック側に帰還され、充放電電流が不要輻射ノイズ
となって外部端子から半導体集積回路装置の外部に伝搬
することを防止できる。
【0013】請求項2に記載の半導体集積回路装置は、
第2のバイパスコンデンサは、外部端子よりも複数の回
路ブロック寄りに配置されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、複数の回
路ブロック寄りに第2のバイパスコンデンサを配置して
いるため、それによって、複数の回路ブロックと第2の
バイパスコンデンサとの間の電源配線及びグランド配線
における配線インピーダンスを小さくすることができ、
より不要輻射ノイズが外部端子から半導体集積回路装置
の外部に伝搬することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をワンチップマイク
ロコンピュータ(マイコン)に適用した実施形態を、図
面に従って説明する。
【0016】(第1実施形態)図1に本発明の第1実施
形態に係るマイコン1内部における各回路ブロックの配
置の一例を示す。
【0017】まず、この図1に示されるように、マイコ
ン1は、外部端子として共通の電源供給端子Vddと共
通のグランド端子Gndとを備えている。
【0018】そして、これらの電源供給端子Vdd、グ
ランド端子Gndには、それぞれ電源配線2、グランド
配線3が接続されており、これら電源配線2とグランド
配線3との間には、3つの回路ブロック4、5、6が接
続されている。
【0019】さらに、これら回路ブロック4乃至6の内
部においては、上記電源配線2、グランド配線3と接続
された電源配線2b、グランド配線3bがそれぞれ設け
られており、これら電源配線2bとグランド配線3bと
の間には、3つの回路4a、5a、6aが接続されてい
る。
【0020】これら回路4a乃至6aは、所定の機能毎
に半導体回路によって形成された機能ブロックであり、
その機能を以下に説明する。
【0021】回路4aは、例えば、ROMの機能を有す
るブロックである。尚、ROMとは、リード・オン・メ
モリのことであり、マイコン1の行うべき情報処理手順
であるところのプログラムや、定数または文字パターン
などが記憶されている。
【0022】回路5aは、例えば、RAMの機能を有す
るブロックである。尚、RAMとは、ランダム・アクセ
ス・メモリのことであり、マイコン1における一時記憶
用またはワークエリアとして用いられる。
【0023】回路6aは、例えば、CPUの機能を有す
るブロックである。尚、CPUとは、中央処理ユニット
のことであり、算術論理演算ユニットなどを内蔵し、上
記ROMに格納されたプログラムに従って一連の情報処
理などの制御動作を行う。
【0024】また、これらの回路4a乃至6aの近傍に
おける電源配線2bとグランド配線3bとの間には、第
1のバイパスコンデンサ4b、5b、6bが接続されて
いる。
【0025】それによって、マイコン1の内部において
発生した貫通電流は、第1のバイパスコンデンサ4b乃
至6bを介した経路によって回路4a乃至6a側に帰還
されるため、不要輻射ノイズが電源供給端子Vdd及び
グランド端子Gndからマイコン1の外部に伝搬するこ
とを阻止できる。
【0026】尚、具体的には図示しないが、この第1の
バイパスコンデンサ4b乃至6bは、電源配線2及びグ
ランド配線3がアルミニウムなどで形成されている場合
に、ポリシリコンをコンデンサ電極として、それらのコ
ンデンサ電極間に酸化膜を介することで形成されてい
る。
【0027】また、マイコン1の外部において、電源供
給端子Vddとグランド端子Gndとの間に、外付けの
バイパスコンデンサ10を配置している。この外付けの
バイパスコンデンサ10によって、マイコン1の外部で
生じる電源やグランドのバウンス(電位の変動)を抑制
することができる。
【0028】ここで、本実施形態では、回路ブロック4
乃至6と電源供給端子Vdd及びグランド端子Gndと
の間における電源配線2とグランド配線3との間に第2
のバイパスコンデンサ11を接続している。
【0029】それによって、マイコン1内部で発生した
充放電電流は帰還経路Rによって回路ブロック4乃至6
側に帰還されるため、充放電電流が不要輻射ノイズとな
って電源供給端子Vdd及びグランド端子Gndからマ
イコン1の外部に伝搬することを防止できる。
【0030】また、本実施形態では、第2のバイパスコ
ンデンサ11は、電源供給端子Vdd及びグランド端子
Gndよりも回路ブロック4乃至6寄りに配置されてい
る。
【0031】それによって、回路ブロック4乃至6と第
2のバイパスコンデンサ11との間の電源配線2及びグ
ランド配線3における配線インピーダンスを小さくする
ことができ、より不要輻射ノイズが電源供給端子Vdd
及びグランド端子Gndからマイコン1の外部に伝搬す
ることを防止できる。
【0032】(第2実施形態)図2に本発明の第2実施
形態に係るマイコン1内部における各回路ブロックの配
置の一例を示す。
【0033】本実施形態のマイコン1の構成は、上記第
1実施形態とほぼ同様であるため、第1実施形態と同等
な構成については同様の符号を付し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0034】まず、この図2に示されるように、電源配
線2、グランド配線3には、これら電源配線2、グラン
ド配線3から分岐した電源配線2a、グランド配線3a
が接続されており、これら電源配線2aとグランド配線
3aとの間には、3つの回路ブロック7、8、9が接続
されている。
【0035】さらに、これら回路ブロック7乃至9の内
部においては、上記電源配線2a、グランド配線3aと
接続された電源配線2b、グランド配線3bがそれぞれ
設けられており、これら電源配線2bとグランド配線3
bとの間には、3つの回路7a、8a、9aが接続され
ている。
【0036】これら回路7a乃至9aは、所定の機能毎
に半導体回路によって形成された機能ブロックであり、
その機能を以下に説明する。
【0037】回路7aは、例えば、I/O制御ロジック
の機能を有するブロックである。尚、I/Oとは、入出
力バッファのことであり、例えば、外部端子から吸収さ
れる入力データの取り込みを行う入力バッファと、外部
端子から送出される出力信号を形成するバッファと、上
記入力バッファによる入力モードまたは出力バッファに
よる出力モードの制御を行う制御レジスタから構成され
る。
【0038】回路8aは、例えば、CPGの機能を有す
るブロックである。尚、CPGとは、クロックパルス発
生回路のことであり、内部回路の動作に必要なクロック
パルスやタイマー回路などに利用される基準時間パルス
を発生させる。
【0039】回路9aは、例えば、SCIの機能を有す
るブロックである。尚、SCIとは、シリアル・コミニ
ュケーション・インターフェイスのことであり、シリア
ル通信をするためにデータの受け渡しを行う。
【0040】また、これらの回路7a乃至9aの近傍に
おける電源配線2bとグランド配線3bとの間には、第
1のバイパスコンデンサ7b、8b、9bが接続されて
いる。
【0041】それによって、マイコン1の内部において
発生した貫通電流は、第1のバイパスコンデンサ7b乃
至9bを介した経路によって回路7a乃至9a側に帰還
されるため、不要輻射ノイズが電源供給端子Vdd及び
グランド端子Gndからマイコン1の外部に伝搬するこ
とを阻止できる。
【0042】尚、具体的には図示しないが、この第1の
バイパスコンデンサ7b乃至9bは、電源配線2a及び
グランド配線3aがアルミニウムなどで形成されている
場合に、ポリシリコンをコンデンサ電極として、それら
のコンデンサ電極間に酸化膜を介することで形成されて
いる。
【0043】ここで、本実施形態では、回路ブロック4
乃至6に接続された電源配線2及びグランド配線3から
回路ブロック7乃至9に接続された電源配線2a及びグ
ランド配線3aが分岐した点と電源供給端子Vdd及び
グランド端子Gndとの間における電源配線2とグラン
ド配線3との間に第2のバイパスコンデンサ11を接続
している。
【0044】それによって、マイコン1内部で発生した
充放電電流は帰還経路Rによって回路ブロック4乃至9
側に帰還されるため、充放電電流が不要輻射ノイズとな
って電源供給端子Vdd及びグランド端子Gndからマ
イコン1の外部に伝搬することを防止できる。
【0045】また、本実施形態では、第2のバイパスコ
ンデンサ11は、電源供給端子Vdd及びグランド端子
Gndよりも回路ブロック4乃至9寄りに配置されてい
る。
【0046】それによって、回路ブロック4乃至9と第
2のバイパスコンデンサ11との間の電源配線2、2a
及びグランド配線3、3aにおける配線インピーダンス
を小さくすることができ、より不要輻射ノイズが電源供
給端子Vdd及びグランド端子Gndからマイコン1の
外部に伝搬することを防止できる。
【0047】尚、本発明は、上記実施形態に限られるも
のではなく、様々な態様に適用可能である。
【0048】例えば、上記各実施形態では、回路ブロッ
クを3つまたは6つ有した半導体集積回路装置について
説明したが、これに限られるものではなく、回路ブロッ
クを2つ以上設けた構成であれば適用可能である。
【0049】また、上記各実施形態では、回路ブロック
の外部における電源配線及びグランド配線をそれぞれ1
つまたは2つ有した半導体集積回路装置について説明し
たが、これに限られるものではなく、電源配線及びグラ
ンド配線をそれぞれ3つ以上設けた構成についても適用
可能である。
【0050】また、本実施形態では、本発明をマイクロ
コンピュータに適用した場合について説明したが、これ
に限られるものではなく、半導体基板上に複数の回路ブ
ロックが存在する集積回路装置であれば適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマイコン内部にお
ける各回路ブロックの配置の一例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るマイコン内部にお
ける各回路ブロックの配置の一例を示す
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ(マイコン)、 2、2a、2b…電源配線、 3、3a、3b…グランド配線、 4〜9…回路ブロック、 4a〜9a…回路、 4b〜9b…第1のバイパスコンデンサ、 10…外付けのバイパスコンデンサ、 11…第2のバイパスコンデンサ、 Vdd…電源供給端子、 Gnd…グランド端子、 R…帰還経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 秀昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5F038 BH03 BH11 CA03 CD02 CD08 CD14 DF04 DF05 EZ20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ独立の電源配線とグランド配線
    を有する複数の回路ブロックと、前記電源配線及び前記
    グランド配線と接続され前記複数の回路ブロックに対し
    て共通の電源電位及びグランド電位を供給する外部端子
    と、前記複数の回路ブロック内部における前記電源配線
    と前記グランド配線との間にそれぞれ設けられた第1の
    バイパスコンデンサとを備えた半導体集積回路装置にお
    いて、 前記外部端子と前記複数の回路ブロックとの間における
    前記電源配線と前記グランド配線との間には第2のバイ
    パスコンデンサが配置されていることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のバイパスコンデンサは、前記
    外部端子よりも前記複数の回路ブロック寄りに配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回
    路装置。
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