JPH10135111A - 露光用マスク、露光方法、露光データ作成方法、マスク作成データ作成方法、及び、記憶媒体 - Google Patents

露光用マスク、露光方法、露光データ作成方法、マスク作成データ作成方法、及び、記憶媒体

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JPH10135111A
JPH10135111A JP28985196A JP28985196A JPH10135111A JP H10135111 A JPH10135111 A JP H10135111A JP 28985196 A JP28985196 A JP 28985196A JP 28985196 A JP28985196 A JP 28985196A JP H10135111 A JPH10135111 A JP H10135111A
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JP28985196A
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Inventor
Masaaki Miyajima
正明 宮島
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/302Controlling tubes by external information, e.g. programme control
    • H01J37/3023Programme control
    • H01J37/3026Patterning strategy

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性の高い露光用マスクを提供する。 【解決手段】搭載ブロック決定装置31の半導体装置の
レイアウトパターンから共通な部分として抽出したブロ
ックのブロックパターンデータ51及びブロック配置デ
ータ61を、ブロック複写条件とに基づいて、ステンシ
ルマスク65の耐久性低下を招くブロックを搭載ブロッ
クに設定する。更に、CPU32は、搭載ブロックパタ
ーンデータを複数複写するとともに、複写した複数のブ
ロックパターンデータ51に対して、ブロック配置デー
タ61をデータ数がほぼ均等になるように複写したブロ
ックの数に対応して分割するようにした。ブロック配置
データ61を複写したブロックに対応してほぼ均等に分
割することにより、各ブロックが使用される回数がほぼ
均等になり、1つのブロックに対する不純物の付着量が
少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光用マスク、露光
方法、露光データ作成方法、マスク作成データ作成方
法、及び、記憶媒体に関するものである。
【0002】近年のLSIは大規模、微細化が進み、露
光するLSIパターンの露光速度や露光精度を向上させ
る露光技術が必要とされており、その1つの露光方法と
してブロック露光法がある。ブロック露光法は、LSI
パターンの共通な部分をブロックとして抽出してステン
シルマスク(又は、ブロックマスクという)上に形成
し、そのブロックにより露光するビームを共通な部分の
パターンに対応させて成形する方法である。この方法を
用いることにより、1ショットで複数のパターンを露光
することができるため、露光時間を短縮化してウェハの
製造時間の短縮化が図られている。ステンシルマスク
は、ショット数に応じて劣化するため、その劣化に応じ
てステンシルマスクの交換などの作業が必要となる。そ
れらの作業は、ウェハの製造時間を長くする原因となる
ことから、ステンシルマスクの耐久性の向上が要求され
ている。
【0003】
【従来の技術】図16は、ブロック露光を行う電子ビー
ム(EB)露光装置の概略構成図である。EB露光装置
10は、アパーチャ11及びステンシルマスク13(又
はブロックマスクという)を備える。アパーチャ11に
は所定の面積の矩形窓12が形成されている。図17に
示すように、ステンシルマスク13には、複数のブロッ
ク領域14及び矩形窓15が形成されている。
【0004】ステンシルマスク13の各ブロック領域1
4には、半導体装置のレイアウトパターンから抽出され
たブロックパターンが形成されている。各ブロックパタ
ーンは、それぞれ複数のパターンよりなり、レイアウト
パターンの共通な部分が1つのブロックパターンとして
抽出され、その抽出されたブロックパターンが搭載ブロ
ックとしてブロック領域14に形成されている。
【0005】EB露光装置10は、ビーム光源16から
照射されアパーチャ11の矩形窓12を透過して成形さ
れた電子ビームを第1電磁偏向器17を用いて偏向させ
てステンシルマスク13上の1つのブロック領域14に
選択的に照射する。そして、EB露光装置10は、ステ
ンシルマスク13のブロック領域14を透過した成形ビ
ームを第2電磁偏向器18により偏向させて抽出したレ
イアウトパターンをウェハ19上に露光する。
【0006】各ブロック領域14には、複数のパターン
よりなるブロックパターンが形成されているので、1シ
ョットにて複数のパターンを一度に露光することができ
る。従って、転写回数の多いブロックパターンを優先的
にステンシルマスク13に搭載することにより、露光時
間をより短縮することが可能となる。
【0007】また、1つのブロック領域14を透過させ
たビームを第2電磁偏向器18にてレイアウトパターン
に対応してウェハ19上に複数露光することにより、ウ
ェハ19上に同一形状のレイアウトパターンを精度良く
複数露光することが可能となる。従って、ウェハ1枚当
たりの露光時間を短縮するとともに、ウェハ19上には
同一形状のレイアウトパターンを精度良く露光される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DRAM等
のような半導体装置の露光に利用されるステンシルマス
ク13には、メモリセルのように繰り返しの多いレイア
ウトパターンのブロックと、メモリセル以外の入出力回
路などのように繰り返しの少ないレイアウトパターンの
ブロックとが搭載される。半導体装置の1つのチップを
露光する場合、メモリセルから抽出されたブロックを使
用する回数、即ちブロックの転写回数は、メモリセル以
外の回路パターンから抽出したブロックの転写回数と比
べて数百倍から数千倍にもなる。
【0009】更に、1枚のウェハ19に転写する場合に
は、ウェハ19上に複数のチップが形成されるため、メ
モリセルから抽出されたブロックの転写回数は形成され
るチップの個数をかけたものとなる。従って、メモリセ
ルから抽出されたブロックの転写回数は、メモリセル以
外から抽出されたブロックに比べて非常に多くなる。
【0010】ステンシルマスク13を使用してウェハ1
9を露光する場合、そのステンシルマスク13には、ビ
ーム照射によるカーボン等の不純物が付着する。カーボ
ンは、ウェハ19上に塗布されたレジストに含まれ、電
子ビームにより加熱されて飛散しステンシルマスク13
に付着する。
【0011】すると、付着した不純物によってブロック
を透過するビームの透過率が低下する場合がある。ブロ
ックの透過率は、ビーム照射の回数、即ち、ブロックの
転写回数が多くなるほど低くなる。従って、繰り返しの
多いブロックほど透過率が低下する。すると、レイアウ
トパターンが露光不足になったり、レイアウトパターン
のエッジがぼけたりする場合がある。
【0012】また、ステンシルマスク13は、ビーム照
射によって発熱し、その発熱量は、ビーム照射の回数、
即ち、ブロックの転写回数が多くなるほど高くなる。そ
の発熱によって、ステンシルマスク13は、ブロックパ
ターンの欠落が起こり易くなる。
【0013】即ち、繰り返しの多いブロックは、繰り返
しの少ないブロックに比べて透過率の低下やブロックパ
ターンの欠落などの不良が発生する割合が高い。従っ
て、ブロックの転写回数が多いほど、ステンシルマスク
13の使用期間、即ち、ステンシルマスク13の耐久性
が低下する。
【0014】ステンシルマスク13の耐久性は、半導体
装置の作成期間に影響する。即ち、他のブロックがまだ
十分に使用可能であるにもかかわらず、繰り返しの多い
1〜数個のブロックのためにステンシルマスク13の再
作成や、ステンシルマスク13を交換するための露光停
止、ステンシルマスク13の交換後の位置調整などを頻
繁に行わなければならなくなる。その結果、一定期間に
露光することができるウェハ数が少なくなる。即ち、1
枚当たりのウェハ19の作成時間が長時間化する。作成
時間が長時間化すると、半導体集積回路装置の製造コス
トが上昇するという問題がある。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、耐久性の高い露光用マスクを提供す
ることを目的とする。また、露光用マスクの耐久性を向
上させることができる露光方法、露光データ作成方法、
及び、マスク作成データ生成方法を提供することを目的
とする。
【0016】更に、露光用マスクの耐久性を向上させる
ことができるプログラムを記憶した記憶媒体を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、露光すべきパターン情報
の共通な部分を基本パターンとして形成し、該基本パタ
ーンを繰り返し使用して光源から照射されるビームを所
望のパターンに成形して露光媒体の複数個所に同一形状
のパターンを露光する露光用マスクにおいて、同一形状
の基本パターンを複数形成したことを要旨とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の露光用マスクにおいて、前記同一形状の複数の
基本パターンを、前記光源から前記露光媒体への光路中
心に対して螺旋状に配置したことを要旨とする。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の露光用マスクにおいて、前記同一形状の複数の
基本パターンを、前記光源から前記露光媒体への光路中
心に対して等距離に配置したことを要旨とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の露光用マスクにおいて、前記同一形状の複数の
基本パターンが互いに隣接しないように配置したことを
要旨とする。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、露光すべ
きパターン情報の共通な部分を基本パターンとし、同一
形状の基本パターンが複数形成された露光用マスクを用
いて露光媒体の複数個所に同一形状のパターンを露光す
る露光方法であって、前記同一形状の複数の基本パター
ンの内の1つを利用して前記露光媒体を露光することを
要旨とする。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の露光方法において、前記複数の基本パターン
を、予め設定されたショット分毎に順次選択して同一形
状のパターンを露光媒体の所定位置に露光することを要
旨とする。
【0023】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載の露光方法において、前記複数の基本パターン
を、1つ又は複数ショット毎に順次選択して同一形状の
パターンを露光媒体の所定位置に露光することを要旨と
する。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、露光すべ
きパターン情報の共通な部分を基本パターンとして抽出
し、前記基本パターンのパターン情報と、抽出した共通
な部分の複数の座標値よりなる配置データとを生成する
ステップと、前記パターン情報を複写し、同一形状の基
本パターンとなる複写元パターン情報と複写パターン情
報を前記マスク上の異なるブロックに設定するステップ
と、前記配置データに対して、設定した前記複数のブロ
ックの内の1つを設定するステップと、前記パターン情
報及び配置データに基づいて、前記パターン情報に基づ
いて作成されるマスク上に設けられた同一形状の複数の
ブロックの内の1つを選択するようにビームの第1偏向
データを生成するステップと、前記パターン情報及び配
置データに基づいて、前記選択されたブロックを透過し
たビームを露光対象の所定部に偏向するための第2偏向
データを生成するステップとを備えたことを要旨とす
る。
【0025】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の露光データ作成方法において、前記パターン情
報を複写するステップは、入力したブロック複写条件に
基づいて、複写するブロック数を演算するステップと、
前記ブロック数に基づいて、前記パターン情報を複写し
て複写パターンを生成するステップとを備えたことを要
旨とする。
【0026】また、請求項10に記載の発明は、請求項
8に記載の露光データ作成方法において、前記配置デー
タに対して、設定した複数のブロックの内の1つを設定
するステップは、前記配置データの座標値の数を前記ブ
ロック数で分配するステップと、その分配した数毎に前
記配置データに対して1つのブロックを設定するステッ
プとを含むことを要旨とする。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、請求項
8に記載の露光データ作成方法において、前記配置デー
タに対して、設定した複数のブロックの内の1つを設定
するステップは、前記配置データに対して1つ又は複数
のブロックを順次設定するステップを含むことを要旨と
する。
【0028】また、請求項12に記載の発明は、請求項
8に記載の露光データ作成方法において、前記同一形状
の複数の基本パターンを、前記光源から前記露光媒体へ
の光路中心に対して螺旋状となるように前記複写元パタ
ーン情報と複写パターン情報とを設定したことを要旨と
する。
【0029】また、請求項13に記載の発明は、請求項
8に記載の露光データ作成方法において、前記同一形状
の複数の基本パターンを、前記光源から前記露光媒体へ
の光路中心に対して等距離となるように前記複写元パタ
ーン情報と複写パターン情報とを設定したことを要旨と
する。
【0030】また、請求項14に記載の発明は、請求項
8に記載の露光データ作成方法において、前記同一形状
の複数の基本パターンが互いに隣接しないように前記複
写元パターン情報と複写パターン情報とを設定したこと
を要旨とする。
【0031】また、請求項15に記載の発明は、におい
て、露光すべきパターン情報の共通な部分を基本パター
ンとして抽出し、前記基本パターンのパターン情報と、
抽出した共通な部分の座標値の配置データとを生成する
ステップと、前記パターン情報を複写し、同一形状の基
本パターンとなる複写元パターン情報と複写パターン情
報を前記マスク上の異なるブロックに設定するステップ
と、前記配置データに対して、設定した前記複数のブロ
ックの内の1つを設定するステップと、前記複写元パタ
ーン情報と複写パターン情報とをブロック出力データと
して出力するステップとを備えたことを要旨とする。
【0032】また、請求項16に記載の発明は、請求項
5乃至請求項15のうちの1項に記載のステップよりな
るプログラムを格納したことを要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明によれば、露光
すべきパターン情報の共通な部分が基本パターンとして
形成され、該基本パターンが繰り返し使用されて光源か
ら照射されるビームが所望のパターンに成形されて露光
媒体の複数個所に同一形状のパターンを露光する露光用
マスクには、同一形状の基本パターンが複数形成され
る。
【0033】また、請求項2に記載の発明によれば、同
一形状の複数の基本パターンが、光源から露光媒体への
光路中心に対して螺旋状に配置される。また、請求項3
に記載の発明によれば、同一形状の複数の基本パターン
が、光源から露光媒体への光路中心に対して等距離に配
置される。
【0034】また、請求項4に記載の発明によれば、同
一形状の複数の基本パターンが互いに隣接しないように
配置される。また、請求項5に記載の発明によれば、露
光すべきパターン情報の共通な部分が基本パターンとさ
れ、同一形状の基本パターンが複数形成された露光用マ
スクに対して、同一形状の複数の基本パターンの内の1
つが利用されて露光媒体が露光される。
【0035】また、請求項6に記載の発明によれば、複
数の基本パターンが、予め設定されたショット分毎に順
次選択されて同一形状のパターンが露光媒体の所定位置
に露光される。
【0036】また、請求項7に記載の発明によれば、複
数の基本パターンが、1つ又は複数ショット毎に順次選
択されて同一形状のパターンが露光媒体の所定位置に露
光される。
【0037】また、請求項8に記載の発明によれば、露
光すべきパターン情報の共通な部分が基本パターンとし
て抽出され、基本パターンのパターン情報と、抽出した
共通な部分の複数の座標値よりなる配置データとが生成
される。そのパターン情報が複写され、同一形状の基本
パターンとなる複写元パターン情報と複写パターン情報
がマスク上の異なるブロックに設定される。そして、配
置データに対して、複数のブロックの内の1つが設定さ
れ、パターン情報及び配置データに基づいて、パターン
情報に基づいて作成されるマスク上に設けられた同一形
状の複数のブロックの内の1つが選択されるようにビー
ムの第1偏向データが生成される。更に、パターン情報
及び配置データに基づいて、選択されたブロックが透過
されたビームが露光対象の所定部に偏向されるための第
2偏向データが生成される。
【0038】また、請求項9に記載の発明によれば、入
力したブロック複写条件に基づいて、複写するブロック
数が演算され、そのブロック数に基づいて、パターン情
報が複写されて複写パターンが生成される。
【0039】また、請求項10に記載の発明によれば、
配置データに対して、設定された複数のブロックの内の
1つが設定される時に、配置データの座標値の数がブロ
ック数で分配され、その分配された数毎に配置データに
対して1つのブロックが設定される。
【0040】また、請求項11に記載の発明によれば、
配置データに対して、設定した複数のブロックの内の1
つが設定される時に、配置データに対して1つ又は複数
のブロックが順次設定される。
【0041】また、請求項12に記載の発明によれば、
同一形状の複数の基本パターンが、光源から露光媒体へ
の光路中心に対して螺旋状となるように複写元パターン
情報と複写パターン情報とが設定される。
【0042】また、請求項13に記載の発明によれば、
同一形状の複数の基本パターンが、光源から露光媒体へ
の光路中心に対して等距離となるように複写元パターン
情報と複写パターン情報とが設定される。
【0043】また、請求項14に記載の発明によれば、
同一形状の複数の基本パターンが互いに隣接しないよう
に複写元パターン情報と複写パターン情報とが設定され
る。また、請求項15に記載の発明によれば、露光すべ
きパターン情報の共通な部分が基本パターンとして抽出
され、基本パターンのパターン情報と、抽出した共通な
部分の座標値の配置データとが生成される。そのパター
ン情報が複写され、同一形状の基本パターンとなる複写
元パターン情報と複写パターン情報がマスク上の異なる
ブロックに設定される。更に、配置データに対して、設
定した複数のブロックの内の1つが設定され、複写元パ
ターン情報と複写パターン情報とがブロック出力データ
として出力される。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)以下、本発明を具体化した第一実施形
態を図1〜図8に従って説明する。
【0045】図1は、本発明を適用した露光データ作成
装置のシステム構成を示す模式図である。露光データ作
成装置31は、中央処理装置(以下、CPUという)3
2、メモリ33、磁気ディスク34、表示器35、キー
ボード36を備え、それらはバスにより相互に接続され
ている。
【0046】磁気ディスク34には、図2及び図3に示
す露光データ作成処理のプログラムデータが予め記憶さ
れている。図1中のCPU32は、キーボード36の操
作に基づいて起動されると、図2及び図3に示されるス
テップに従って露光データ作成処理を実行する。
【0047】また、磁気ディスク34には、図2に示さ
れるデータファイル41が記憶されている。データファ
イル41には、予め図示しないCAD装置により回路設
計及びレイアウト設計されたメモリ等の半導体装置(L
SI)チップのレイアウトデータが格納されている。図
1に示されるCPU32は、データフィル41からレイ
アウトデータである基データを入力し、その基データに
基づいて露光データ作成処理を実行する。
【0048】その露光データ作成処理において、図1中
のCPU32は、図2に示されるデータファイル42,
43,44を作成し、図1中の磁気ディスク34に格納
する。CPU32は、図2に示されるデータファイル4
1に格納されたパターン情報としての基データを読み出
し、その基データに対して所定の図形処理を施す。そし
て、CPU32は、図形処理後の基データを中間データ
としてデータファイル42に格納する。
【0049】また、図1中の磁気ディスク34には、図
2に示されるデータファイル42,43,44が格納さ
れる。また、図1中のメモリ33には、図2に示される
データファイル45,46が格納される。
【0050】図1中のCPU32は、図2に示される露
光データ作成処理におけて、データファイル41に格納
された基データを読み込み、その基データに対して所定
の図形処理を施す。そして、CPU32は、処理後の基
データをデータを中間データとして図2に示されるデー
タファイル42に一旦格納する。
【0051】次に、図1中のCPU32は、データファ
イル42に格納した中間データを読み込み、その中間デ
ータから共通な部分をブロックとして抽出し、その抽出
結果のブロックデータをデータファイル45,46に格
納する。
【0052】図4に示すように、ブロックデータは、ブ
ロックパターンデータ51とブロック配置データ61と
から構成される。図1に示されるCPU32は、ブロッ
クパターンデータ51をデータファイル45に、ブロッ
ク配置データ61をデータファイル46に格納する。
【0053】ブロックパターンデータ51は、ブロック
番号52、ブロック情報53、及び、搭載フラグ54と
から構成される。ブロック番号52は、各ブロックパタ
ーンデータ51毎に付与され、各ブロックを区別するた
めに利用される。ブロックの形状やそのブロックとして
抽出した共通な部分の個数(以下、複写個数という)等
のブロック情報が格納される。図4に示すように、ブロ
ック情報53は、転写個数55、パターン数56、任意
角辺フラグ57、ブロック配置座標値58、パターンデ
ータ59により構成される。
【0054】転写個数55は、そのブロックを用いて露
光する部分の数を示している。転写個数55は、図6に
示されるステンシルマスク65の耐久性に影響する。即
ち、転写個数55が多いほどそのブロックの劣化が早ま
り、ステンシルマスク65の耐久性を低下させる。従っ
て、1個のブロック当たりの転写個数55を少なくする
と、ステンシルマスク65の劣化、即ち、ステンシルマ
スク65の耐久性の低下を抑えることができる。
【0055】パターン数56は、当該ブロック内に含ま
れるレイアウトデータのパターンの数を示し、本実施形
態では、レイアウトパターンを矩形に分割した場合の個
数をパターン数56としている。パターン数56が多い
ブロックを図6に示されるステンシルマスク65に搭載
することにより、1ショット当たりに露光されるパター
ンの数が多くなるので、露光時間の短縮に効果がある。
【0056】任意角辺フラグ57は、そのブロック内に
任意角辺が含まれるか否かを示している。その任意角辺
は、LSIのレイアウトパターンを露光する基準となる
X軸又はY軸(例えばLSIチップの一辺をX軸とし、
そのX軸と直行する辺をY軸とする)に対して、45°
の整数倍の角度以外の角度の辺の事を言う。任意角辺が
含まれる場合、そのレイアウトパターンは、基準となる
X軸又はY軸に沿って分割され、図16に示される電子
ビーム露光装置10によって矩形の電子ビームにより露
光される。その結果、任意角辺は、階段状に露光される
ため、エッジが直線にならない。
【0057】従って、図1に示されるCPU32は、任
意角辺フラグ57に対して、任意角辺が含まれる場合に
は「1」をセットし、任意角辺が含まれない場合には
「0」をセットする。任意角辺を含むブロックを図6に
示されるステンシルマスク65に搭載することにより、
直線のエッジを露光することができると共に、レイアウ
トパターンを分割して描画しない分だけ露光時間の短縮
に効果がある。
【0058】ブロック配置座標値58は、ブロックが搭
載される図6に示されるステンシルマスク65上の座標
値を示している。パターンデータ59は、ブロックに搭
載されるレイアウトパターンのパターンデータが格納さ
れる。
【0059】搭載フラグ54は、そのブロックを図6に
示されるステンシルマスク65に搭載するブロックとし
て設定したか否かを示している。ステンシルマスク65
には、搭載されるブロック数が物理的(ステンシルマス
クの面積)により制限されるため、搭載されるブロック
データと搭載されないブロックデータとを区別するため
に利用される。
【0060】ブロック配置データ61には、使用ブロッ
ク番号62、転写座標値63が格納される。使用ブロッ
ク番号62は、ブロックパターンデータ51に格納され
たブロック番号を示し、転写座標値63は、ブロック番
号のブロックパターンを転写する座標値、即ち、露光媒
体となるウェハ19上の座標値を示している。
【0061】即ち、ウェハ19上から抽出された1つの
部分に対して、1組の使用ブロック番号62と転写座標
値63とが格納される。従って、ブロック配置データ6
1には、ウェハ19上から抽出された部分の数、即ち、
搭載ブロックを転写する数に対応した複数組の使用ブロ
ック番号62、転写座標値63が格納される。
【0062】図1中のCPU32は、図2に示されるデ
ータファイル45に格納したブロックパターンデータ5
1のブロック情報に基づいて、ステンシルマスク65に
搭載するブロックを決定する。その際、図1中のCPU
32は、ステンシルマスク65の耐久性低下を招くブロ
ックをステンシルマスク65上に複数配置する。
【0063】この時、図1中のCPU32は、図6に示
されるステンシルマスク65に搭載するブロックを決定
する際に、図2に示される制御文48に記述されたブロ
ック複写条件に基づいて、ステンシルマスク65の耐久
性低下を招くブロックを複数複写する。
【0064】図5に示すように、ブロック複写条件64
には、転写限界個数、指定ブロック番号、透過孔面積等
が含まれる。ブロック複写条件64の転写限界個数や透
過孔面積等は、作成するチップの数や、露光装置10の
状態等を考慮して予め設定されている。
【0065】指定ブロック番号は、抽出されたブロック
のパターンデータ59に基づいて、使用者が図6に示さ
れるステンシルマスク65上に搭載すべきと判断したブ
ロックパターンデータ51のブロック番号52が格納さ
れる。尚、使用者は、抽出されたブロックのパターンデ
ータ59を、例えばCRT35などに表示された図形を
確認し、搭載するか否かを判断する。
【0066】例えば、転写されるブロックは、その転写
個数55が多いほど不純物が多く付着して電子ビームの
透過率が低下するので、図6に示されるステンシルマス
ク65の耐久性が低下する。また、転写個数55の多い
ブロックは、電子ビームの照射による発熱によってステ
ンシルマスク65の温度が高くなり、ブロックパターン
が欠落し易くなるので、ステンシルマスク65の耐久性
が低下する。
【0067】更に、ブロックパターンによっては、ブロ
ックパターンの面積によって発熱量が多くなったり、電
子ビームの照射により発生する熱が逃げ難い場合があ
る。これらのブロックでは、少ない転写個数55でも図
6に示されるステンシルマスク65の温度が高くなって
ブロックパターンが欠落しやすくなるので、やはりステ
ンシルマスク65の耐久性が低下する。
【0068】従って、上記の原因となる転写個数55の
多いブロックを、その転写個数55に応じた個数分図6
に示されるステンシルマスク65上に配置することによ
り、1つのブロックに対する不純物の付着が少なくなる
とともに、ステンシルマスク65の温度上昇が抑えられ
る。その結果、電子ビームの透過率が低下し難くなると
共に、ブロックパターンが欠落し難くなるので、ステン
シルマスク65の耐久性が向上する。また、熱が逃げ難
いパターンのブロックをステンシルマスク65上に複数
配置することによりステンシルマスク65の温度上昇が
抑えられる。その結果、ブロックパターンが欠落し難く
なるので、ステンシルマスク65の耐久性が向上する。
【0069】従って、ブロック複写条件には、図6に示
されるステンシルマスク65の耐久性が低下しないよう
な条件が設定される。例えば、転写限界個数には、ステ
ンシルマスク65に付着した不純物により透過率に影響
があまり無い転写回数が設定される。また、透過孔面積
には、電子ビームの照射によるステンシルマスク65の
温度が上昇し難いブロックパターンの面積等が設定され
る。
【0070】即ち、図1中のCPU32は、入力したブ
ロック複写条件と各ブロックのブロック情報とに基づい
て、図6に示されるステンシルマスク65の耐久性低下
を招くブロックを複写する個数を決定し、その個数分だ
けブロックパターンデータ51を複写する。更に、複写
した各ブロックパターンのブロックを搭載ブロックに設
定する。そして、CPU32は、設定した複数の同一形
状の搭載ブロックを図2に示されるデータファイル45
に格納する。
【0071】更に、図1中のCPU32は、図4に示さ
れるブロック配置データ61を、搭載ブロックとして設
定した複写した複数のブロックに対して、データ数がほ
ぼ均等になるように複写したブロックの数に対応して分
割する。具体的には、図1中のCPU32は、図4に示
されるブロック配置データ61の使用ブロック番号62
に、複写した各ブロックのブロック番号52を格納す
る。
【0072】ブロック配置データ61を複写したブロッ
クに対応してほぼ均等に分割することにより、各ブロッ
クが使用される回数がほぼ均等になる。その結果、1つ
のブロックに対する不純物の付着量は少なくなるので、
電子ビームの透過率が低下し難くなり、図6に示される
ステンシルマスク65の耐久性が向上する。また、1つ
のブロック当たりの電子ビームの照射による発熱量は低
くなり、ステンシルマスク65の温度上昇が抑えられる
ので、ブロックパターンが欠落し難くなり、ステンシル
マスク65の耐久性が向上する。
【0073】図1中のCPU32は、搭載ブロックを決
定した後、データファイル45に格納したブロックパタ
ーンデータ51を入力し、搭載ブロックに決定したブロ
ックのブロック配置データ61をブロック出力データと
してデータファイル43に格納する。このブロック出力
データは、図6に示されるステンシルマスク65の作成
に用いられる。即ち、ブロックパターンデータ51に基
づいて、ステンシルマスク65において、各ブロック領
域66のブロックパターンが形成される。その結果、ス
テンシルマスク65には、そのステンシルマスク65の
耐久性低下を招くブロックが複数搭載される。
【0074】また、図1中のCPU32は、搭載ブロッ
クに決定したブロックに対応するブロック配置データ6
1を露光データに変換し、その露光データを図2に示さ
れるデータファイル44に格納する。更に、図1中のC
PU32は、搭載ブロック以外のレイアウトデータを図
2に示されるデータファイル42の中間データから読み
出して露光データに変換し、その露光データをデータフ
ァイル44に格納する。このデータファイル44に格納
された露光データは、露光媒体としてのウェハ19を露
光する場合に利用される。
【0075】即ち、図16に示す電子ビーム露光装置1
0において、データファイル44に格納された搭載ブロ
ックに対応する露光データに基づいて第1,第2電磁偏
向器17,18が制御される。第1電磁偏向器17は、
搭載ブロックとして決定されたブロックに対応するブロ
ックパターンデータ51の配置座標に基づいて制御され
る。
【0076】ビーム光源16から照射された電子ビーム
は、第1電磁偏向器17により図6に示す図6に示され
るステンシルマスク65のブロック領域の1つに選択的
に照射され、そのブロック領域に形成されたブロックパ
ターンに基づいて成形される。その成形された電子ビー
ムは、第2電磁偏向器18により偏向され、ウェハ19
の所望の位置(転写座標値TX,TY)に照射され、ブ
ロックパターンが露光される。
【0077】また、図16に示す電子ビーム露光装置1
0において、搭載ブロック以外のレイアウトデータに対
応する露光データに基づいて、第1電磁偏向器17が制
御され、ビーム光源16から照射された電子ビームが図
6に示されるステンシルマスク65の矩形窓67に対し
てずれて照射される。この矩形窓67に対するずれ量
は、露光するパターンに対応している。即ち、電子ビー
ムと矩形窓67とのずれ量に基づいて、電子ビームは所
定の面積を有する断面矩形状に成形される。その成形さ
れた電子ビームは、第2電磁偏向器18により変更さ
れ、ウェハ19の所望の位置に照射され、所望のレイア
ウトパターンが露光される。
【0078】次に、上記のように構成された露光データ
作成装置31の作用を図2及び図3に示されるフローチ
ャートに従って説明する。露光データ作成装置のCPU
32は、キーボード36の操作により露光データ作成処
理が起動されると、図2及び図3に示される処理フロー
に従って動作する。
【0079】先ず、図2に示されるステップ71におい
て、図1中のCPU32は、データフィル41から基デ
ータを入力する。次に、図2に示されるステップ72に
おいて、図1中のCPU32は、入力した基データに対
して、所定の図形処理、例えば、OR処理、サイジング
処理、シュリンク処理等のように、LSIの露光データ
を作成する上で必要となる図形処理を施す。そして、図
1に示されるCPU32は、図形処理後のレイアウトデ
ータを中間データとして磁気ディスク34上のデータフ
ァイル42に格納する。中間データの格納を終了する
と、図1中のCPU32は、図2に示されるステップ7
2からステップ73に移る。
【0080】次に、ステップ73において、図1中のC
PU32は、図2に示されるデータファイル42に格納
された中間データを読み込む。次に、ステップ74にお
いて、図1中のCPU32には、図2に示される制御文
47がキーボード36から入力される。その制御文47
には、ブロック抽出条件,搭載ブロック個数等が含まれ
る。CPU32は、入力されたブロック抽出条件に基づ
いて、読み込んだ中間データから共通した部分をブロッ
クとして抽出する。そして、CPU32は、抽出したブ
ロックのブロック情報が含まれるブロックパターンデー
タ51を図2に示されるデータファイル45に格納す
る。更に、図1中のCPU32は、抽出したブロックの
ブロック配置データ61を図2に示されるデータファイ
ル46に格納する。
【0081】例えば、図7に示すように、共通な部分と
してブロック91,92が抽出された場合、図1中のC
PU32は、図7に示されるブロック91のブロックパ
ターンデータ51aとブロック配置データ61aを図2
に示されるデータファイル45,46にそれぞれ格納す
る。また、図1中のCPU32は、図7に示されるブロ
ック92のブロックパターンデータ51bとブロック配
置データ61bを図2に示されるデータファイル45,
46にそれぞれ格納する。
【0082】ステップ75では、図1中のCPU32
は、抽出終了か否かを判断する。その判断には、制御文
47として入力される搭載ブロック個数が利用される。
搭載ブロック個数は、図6に示されるステンシルマスク
65上に設けられるブロック領域の数(本実施形態では
32個)である。即ち、CPU32は、図2に示される
データファイル42の中間データから抽出したブロック
数が搭載ブロック個数になるまでステップ74を繰り返
し処理する。従って、ステップ74,75によりブロッ
ク抽出処理(ブロック抽出手段)が構成される。そし
て、ブロックの抽出を終了すると、図1中のCPU32
は、図2に示されるステップ75からステップ76に移
る。
【0083】ステップ76は搭載ブロック決定処理(搭
載ブロック決定手段)であって、図1中のCPU32
は、図3に示されるフローチャートに従って図6に示さ
れるステンシルマスク65に搭載するブロックを決定す
る。
【0084】先ず、ステップ81は複写条件入力処理
(複写条件入力手段)であって、図1中のCPU32に
は、図2に示される制御文48がキーボード36から入
力される。その制御文48には、ブロック複写条件が含
まれる。ブロック複写条件には、転写限界個数、指定ブ
ロック番号、透過孔面積等が含まれる。ブロック複写条
件の転写限界個数や透過孔面積等は、作成するチップの
数や、露光装置10の状態等を考慮して予め設定されて
いる。指定ブロック番号は、抽出されたブロックのブロ
ックパターンデータ51に基づいて使用者の判断により
ブロック複写条件に含まれる。ブロック複写条件を入力
すると、図1中のCPU32は、図3に示されるステッ
プ81からステップ82に移る。ステップ82は並び替
え処理(並び替え手段)であって、図1中のCPU32
は、図2に示されるデータファイル45に格納されたブ
ロックデータを予め設定されたキーに基づいてソーティ
ングする。キーには、ブロックデータのブロック条件の
内、転写個数55、ブロック内パターン数56、任意角
辺の有無が用いられる。図1中のCPU32は、第1キ
ーを転写個数55、第2キーをブロック内パターン数5
6、第3キーを任意角辺の有無としてブロックデータを
ソーティングする。ソーティングが終了すると、図1中
のCPU32は、図3に示されるステップ82からステ
ップ83に移る。
【0085】ステップ83はデータ入力処理であって、
図1中のCPU32は、データファイル45に格納され
たブロックパターンデータ51を入力する。この時、C
PU32は、データ終了の場合、即ち、入力すべきブロ
ックパターンデータ51が無い場合、搭載ブロック決定
処理を終了し、ブロックパターンデータ51を入力した
場合には図3に示されるステップ83からステップ84
に移る。
【0086】ステップ84は搭載ブロック設定処理(搭
載ブロック設定手段)であって、図1中のCPU32
は、図3に示されるステップ83において入力したブロ
ックパターンデータ51を搭載ブロックとして設定す
る。具体的には、CPU32は、図4に示されるブロッ
クパターンデータ51のブロック情報の搭載フラグ54
に「1」をセットする。
【0087】例えば、図7に示すブロック91,92が
図2に示すステップ82において抽出され並び替えられ
た場合、図1中のCPU32は、先ず、図7に示される
ブロック91のブロックパターンデータ51aを入力す
る。そして、図1中のCPU32は、ブロック91のブ
ロックパターンデータ51aを構成する搭載フラグ54
に「1」をセットする。
【0088】図3に示されるステップ85は、複写条件
判断処理(複写条件判断手段)であって、図1中のCP
U32は、入力したブロックパターンデータ51が複写
条件に該当するか否かを判断する。例えば、複写条件と
して転写限界個数が設定されている場合、CPU32
は、その転写限界個数と図7に示されるブロックパター
ンデータ51aの転写個数55とを比較する。そして、
転写個数55が転写限界個数を超えている場合、図1中
のCPU32は、入力したブロックパターンデータ51
が複写条件に該当すると判断する。この場合、CPU3
2は、図3に示されるステップ85からステップ86に
移る。
【0089】一方、ブロックパターンデータ51の転写
個数55が複写条件として設定された転写限界個数を超
えていない場合、図1中のCPU32は、入力したブロ
ックパターンデータ51が複写条件に該当しないと判断
する。この場合、CPU32は、図3に示されるステッ
プ85からステップ89に移る。
【0090】次に、ステップ86は複写処理(複写手
段)であって、図1中のCPU32は、ブロックパター
ンを複写する。ここで、複写元のブロックパターンデー
タ51と複写したブロックパターンデータ51とを区別
するために、以後複写元のブロックパターンデータ51
を元パターンデータ、複写したブロックパターンデータ
51を複写パターンデータという。
【0091】この時、CPU32は、元パターンデータ
と複写パターンデータのブロック情報がブロック複写条
件に該当しないような数だけ複写パターンデータを複写
する。例えば、複写条件として転写限界個数が設定され
ている場合、図1中のCPU32は、元パターンデータ
と複写パターンデータの転写個数55が転写限界個数以
下となるような数だけ複写パターンデータを複写する。
そして、図1中のCPU32は、複写パターンデータを
必要なブロック数だけ複写すると、図3に示されるステ
ップ86からステップ87に移る。
【0092】例えば、図1中のCPU32は、図7に示
されるブロック91のブロックパターンデータ51aに
格納されたブロック情報53に基づいて、ブロックパタ
ーンデータ93のブロック情報53が複写条件に該当す
ると判断した場合、図8に示すように、元パターンデー
タ93を複写した複写パターンデータ93aを生成す
る。そして、図1中のCPU32は、元パターンデータ
93と複写パターンデータ93aを区別するために、元
パターンデータ93のブロック番号52に「1」をセッ
トし、複写パターンデータ93aのブロック番号52に
「2」をセットする。
【0093】図3に示されるステップ87は搭載ブロッ
ク設定処理(搭載ブロック設定手段)であって、図1中
のCPU32は、図3に示されるステップ86において
複写した複写パターンデータを搭載ブロックに設定す
る。即ち、図1中のCPU42は、図8に示される複写
パターンデータ93aの搭載フラグ54に「1」をセッ
トし、複写パターンデータ93aを搭載ブロックとして
設定する。
【0094】ステップ88は分配処理(分配手段)であ
って、図1中のCPU32は、図4に示されるブロック
配置データ61を複写したブロックに対してそれぞれデ
ータ数がほぼ均等になるように分配する。具体的には、
図1中のCPU32は、図8に示されるブロック配置デ
ータ61の使用ブロック番号に、複写した各ブロックの
ブロック番号を格納する。ブロック番号を格納すると、
図1中のCPU32は、図3に示されるステップ88か
らステップ89に移る。
【0095】例えば、図8に示すように、元パターンデ
ータ93から複写パターンデータ93aが複写された場
合、図1中のCPU32は、ブロック配置データ94の
各データを元パターンデータ93と複写パターンデータ
93aとに分配する。例えば、ブロック配置データ94
のデータ数をm個とする。この場合、図1中のCPU3
2は、図8に示されるブロック配置データ93の1個め
のデータから(m/2)個目のデータまでの各使用ブロ
ック番号62に元パターンデータ92のブロック番号
「1」をセットする。次に、図1中のCPU32は、図
8に示される(m/2)+1個目のデータからm個目の
データまでの各使用ブロック番号62に複写パターンデ
ータ93aのブロック番号「2」をセットする。
【0096】即ち、元パターンデータ93と複写パター
ンデータ93aの複写回数は、それぞれ(m/2)回と
なる。この複写回数(m/2)回は、複写条件の内の転
写限界個数以下となる。即ち、元パターンデータ93及
び複写パターンデータ93aの複写回数は、それぞれ転
写限界個数以下となるため、不純物の付着などによる抽
出された時の複写回数mから分配された後の転写回数
(m/2)回となるため、それぞれのブロックに対する
不純物の付着量は少なくなる。
【0097】次に、図3に示されるステップ89におい
て、図1中のCPU32は、搭載ブロックとして設定し
たブロック数と、図6に示されるステンシルマスク65
に搭載可能なブロック数とを比較し、ステンシルマスク
65にまだブロックの搭載が可能か否かを判断する。そ
して、CPU32は、搭載可能と判断した場合、図3に
示されるステップ88からステップ83に移り、次のブ
ロックデータを入力する。
【0098】図3に示されるステップ83において、図
1中のCPU32は、次のブロックデータとして図7に
示されるブロック92のブロックパターンデータ95を
入力する。そして、CPU32は、ブロックパターンデ
ータ94のブロック情報53に基づいて、図3に示され
るステップ84からステップ88までの処理を行うが、
同じ処理であるため説明を省略する。
【0099】一方、図3に示されるステップ89におい
て、図1中のCPU32は、図6に示されるステンシル
マスク65にこれ以上ブロックを搭載できないと判断し
た場合、図3に示されるステップ89からステップ90
に移る。そのステップ90において、図1中のCPU3
2は、全てのブロックデータを非搭載ブロックとして設
定し、搭載ブロック決定処理を終了する。そして、搭載
ブロックを全て決定すると、図1中のCPU32は、図
3に示される露光データ決定処理を終了し、図2に示さ
れるステップ77に移る。
【0100】ステップ77はブロックデータ出力処理
(ブロックデータ出力手段)であって、図1中のCPU
32は、搭載ブロックのブロックデータを図2に示され
るデータファイル43にブロック出力データとして格納
する。具体的には、図1中のCPU32は、搭載ブロッ
クに設定されたブロックパターンデータ51、即ち、図
8に示される搭載フラグ54に「1」がセットされたパ
ターンデータ93,93aを図2に示されるデータファ
イル45から入力する。更に、図1中のCPU32は、
搭載ブロックに対応するブロック配置データ94を図2
に示されるデータファイル46から入力する。そして、
CPU32は、入力したパターンデータ93,93aと
ブロック配置データ94とを、ブロック出力データとし
て図2に示されるデータファイル43に格納する。更
に、図1中のCPU32は、図7に示される搭載フラグ
54に「1」がセットされたブロックパターンデータ9
5とブロック配置データ96を入力し、ブロック出力デ
ータとして図2に示されるデータファイル43に格納す
る。
【0101】そのブロック出力データに基づいて、図6
に示されるステンシルマスク65が作成される。そのス
テンシルマスク65には、適宜なブロック領域66に対
してパターンデータ93,93aに基づいて2つのブロ
ック領域66に同一形状のブロックパターンが形成され
る。また、ステンシルマスク65には、ブロックパター
ンデータ95に基づいたブロックパターンが所望のブロ
ック領域66に形成される。
【0102】ステップ78,79は露光データ変換処理
(露光データ変換手段)であって、図1中のCPU32
は、先ず図2に示されるステップ78において、ブロッ
クにより露光されるレイアウトパターンを露光データに
変換し、データファイル44に格納する。具体的には、
図1中のCPU32は、データファイル43に格納され
たブロック出力データを入力する。そして、CPU32
は、入力したブロック出力データを露光データに変換
し、その露光データを図2に示されるデータファイル4
4に格納する。
【0103】データファイル43には、ステップ77に
おいて搭載ブロックの図7,8に示されるパターンデー
タ93,93a,95とブロック配置データ94,96
とがブロック出力データとして格納されている。従っ
て、図1中のCPU32は、搭載ブロックのブロックパ
ターン及びブロック配置データ61を露光データに変換
してデータファイル44に格納する。
【0104】次に、ステップ79において、図1中のC
PU32は、ブロックにより露光されないレイアウトパ
ターンを露光データに変換し、図2に示されるデータフ
ァイル44に格納する。ブロックにより露光されないレ
イアウトパターンには、ステップ76において搭載ブロ
ックに設定されなかったブロックのレイアウトパターン
と、ステップ74においてブロックとして抽出されなか
ったレイアウトパターンとがある。
【0105】図1中のCPU32は、データファイル4
2から搭載ブロック以外の部分の中間データを読み込
み、その中間データを露光データに変換してデータファ
イル44に出力する。
【0106】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)搭載ブロック決定装置31の半導体装置のレイア
ウトパターンから共通な部分としてブロックを抽出し、
各ブロックのブロックパターンデータ51及びブロック
配置データ61をデータファイル45,46に格納す
る。そのデータファイル45に格納したブロックパター
ンデータ51のブロック情報53と入力したブロック複
写条件とに基づいて、ステンシルマスク65の耐久性低
下を招くブロックを搭載ブロックに設定する。更に、C
PU32は、搭載ブロックパターンデータを複数複写す
るとともに、複写した複数のブロックパターンデータ5
1に対して、ブロック配置データ61をデータ数がほぼ
均等になるように複写したブロックの数に対応して分割
するようにした。ブロック配置データ61を複写したブ
ロックに対応してほぼ均等に分割することにより、各ブ
ロックが使用される回数がほぼ均等になる。
【0107】従って、1つのブロックに対する不純物の
付着量は少なくなるので、各ブロックを透過する電子ビ
ームの透過率が低下し難くなる。また、1つのブロック
当たりの電子ビームの照射による発熱量は低くなり、図
6に示されるステンシルマスク65の温度上昇が抑えら
れるので、ブロックパターンが欠落し難くなり、ステン
シルマスク65の耐久性が向上する。
【0108】その結果、従来に比べて図6に示されるス
テンシルマスク65の耐久性を向上させることができ
る。従って、図16に示される電子ビーム露光装置10
において、ステンシルマスク65を交換する頻度が少な
くなるので、ステンシルマスク65の再作成や、ステン
シルマスク65の交換に伴う露光停止時間、調整などの
時間の短縮化を図ることができる。
【0109】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図9〜図12に従って説明する。本実
施形態において、第一実施形態の図3に示される搭載ブ
ロック決定処理が、図9に示される搭載ブロック決定処
理に置き換えられている。従って、本実施形態では、第
一の実施形態と同じ部材及び処理については同じ符号を
付してその詳細な説明を省略し、第一実施形態と相違す
る部分である図9に示された搭載ブロック決定処理を詳
細に説明する。
【0110】尚、本実施形態を説明するに当たり、図2
に示されるステップ74のブロック抽出処理において、
図10に示されるブロック101,102,103が抽
出されているものとする。各ブロック101〜103に
ついて説明する。ブロック101に対してブロックパタ
ーンデータ104とブロック配置データ105が図2に
示されるデータファイル45,46にそれぞれ格納され
ている。図10に示すように、ブロック101は、転写
個数が123個であり、ブロックパターンデータ104
のブロック情報53には、転写個数として「123」が
格納されている。また、ブロック配置データ105は、
123組の使用ブロック番号62及び転写座標値63が
格納されている。
【0111】同様に、ブロック102に対してブロック
パターンデータ106とブロック配置データ107が図
2に示されるデータファイル45,46にそれぞれ格納
されている。図10に示すように、ブロックパターンデ
ータ106のブロック情報53には、ブロック102の
転写個数として「456」が格納され、ブロック配置デ
ータ107は、456組の使用ブロック番号62及び転
写座標値63が格納されている。
【0112】また、ブロック103に対してブロックパ
ターンデータ108とブロック配置データ109が図2
に示されるデータファイル45,46にそれぞれ格納さ
れている。図10に示すように、ブロックパターンデー
タ108のブロック情報53には、ブロック103の転
写個数として「45000」が格納され、ブロック配置
データ109は、45000組の使用ブロック番号62
及び転写座標値63が格納されている。
【0113】ステップ81において、図1に示されるC
PU32は、ブロック複写条件を制御文48として入力
する。尚、本実施形態では、ブロック複写条件として転
写限界個数のみが設定されているものとする。従って、
図1中のCPU32は、ブロック複写条件として転写限
界個数を入力する。
【0114】図9に示されるステップ82の並び替え処
理において、図1中のCPU32は、図2に示されるデ
ータファイル45に格納されたブロックデータを予め設
定されたキーに基づいてソーティングする。図10に示
すように、ブロック101〜103の転写個数は、それ
ぞれ123個、456個、45000個である。従っ
て、図1中のCPU32は、第1キーの転写個数に基づ
いて、ブロック103,ブロック102,ブロック10
1の順に並び替える。
【0115】次に、ステップ83のデータ入力処理にお
いて、図1中のCPU32は、データファイル45に格
納されたブロックパターンデータを順次入力する。この
時、図2に示されるデータファイル45には、ブロック
103,102,101の順番に並べられているので、
図1中のCPU32は、先ず103のブロックパターン
データ108を入力する。
【0116】次に、図9に示されるステップ84の搭載
ブロック設定処理において、図1中のCPU32は、図
9に示されるステップ83において入力したブロックパ
ターンデータ108の搭載フラグ54に「1」をセット
し、当該ブロック103を搭載ブロックとして設定す
る。
【0117】ステップ85の条件判断処理(条件判断手
段)において、図1中のCPU32は、入力したブロッ
クパターンデータ108の複写個数が、図9に示される
ステップ71において制御文48として入力した複写限
度個数を超えているか否かを判断する。
【0118】尚、本実施形態では、転写限界個数を10
000個として設定している。従って、図10に示され
るブロック103のブロックパターンデータ108に格
納された転写個数は45000個であり転写限界個数を
超えているため、図1中のCPU32は、図9に示され
るステップ85からステップ111に移る。
【0119】ステップ111は複写個数演算処理(複写
個数演算手段)であって、図1中のCPU32は、必要
ブロック数nを演算する。この必要ブロック数nは、ブ
ロックパターンデータ108を複写する際に、そのブロ
ックパターンデータ108のブロック情報53がブロッ
ク複写条件に該当しないようなブロック数である。
【0120】即ち、本実施形態において、抽出された転
写個数が転写限界個数以下となるブロック数である。図
1中のCPU32は、転写個数をブロック複写条件であ
る転写限界個数で割った除算結果の商をブロック数nと
する。また、除算結果に余りがある場合、CPU32
は、除算結果のブロック数nに「1」加算する。
【0121】図10に示されるブロック103におい
て、そのブロック103の転写個数は45000個であ
り、転写限界個数は10000個である。そして、転写
個数を転写限界個数で割ると、商が「4」であまりが
「5000」となる。従って、図1中のCPU32は、
ブロック数nを「5」(=4+1)に設定する。
【0122】ステップ112は複写処理(複写手段)で
あって、図1中のCPU32は、ブロックパターンを複
写する。この時、CPU32は、図9に示されるステッ
プ91において演算した必要ブロック数nに基づいて、
元パターンデータと複写パターンデータのブロック情報
がブロック複写条件に該当しないような数だけ複写パタ
ーンデータを複写する。
【0123】この場合、必要なブロックの数が必要ブロ
ック数n(=5)であるので、図1中のCPU32は、
この必要ブロック数nから元パターンデータの数、即
ち、「1」を減算した「n−1」個(=4個)の複写パ
ターンデータを複写する。従って、図10に示されるブ
ロック103のブロックパターンデータ108は、図1
1に示されるように、元パターンデータ108と、4個
の複写パターンデータ108a〜108dの5個のブロ
ックパターンデータとなる。
【0124】次に、ステップ113は搭載ブロック設定
処理(搭載ブロック設定手段)であって、図1中のCP
U32は、図9に示されるステップ112において複写
した複写パターンデータ108a〜108dの搭載フラ
グ54に「1」をセットする。また、図1中のCPU3
2は、図11に示されるように、元パターンデータ10
8と複写パターンデータ108aのブロック番号52に
それぞれ区別される番号をセットする。
【0125】例えば、図11に示されるように、図1中
のCPU32は、元パターンデータ108のブロック番
号52に「1」を、複写パターンデータ108a〜10
8dのブロック番号52に「2」〜「5」をセットす
る。
【0126】更に、図1中のCPU32は、搭載ブロッ
クに設定した元パターンデータ108と複写パターンデ
ータ108a〜108dの配置座標値(図4に示される
配置座標値58)を設定する。この時、図1中のCPU
32は、図12に示されるように、ステンシルマスク1
21のブロック領域に対して各パターンデータ108,
108a〜108dを渦巻状に配置する。
【0127】更に、元パターンデータ108を配置した
位置は、図16に示される露光装置10において、ビー
ム光源16からウェハ19に対する垂線と、ステンシル
マスク121の面と交わる位置である。ビーム光源16
からウェハ19に対する垂線は、そのビーム光源16か
ら照射された電子ビームが第1、第2電磁偏向器17,
18により偏向されない、即ち、曲げられずに照射され
る電子ビームの光路である。この光路の電子ビームが最
も歪みが少なく、光路から離れるほど歪みが大きくな
り、ステンシルマスク121の周辺のブロック領域12
2を通過する電子ビームには、実用上では問題が無い程
度の歪みが生じる。
【0128】従って、転写回数が多いブロックほどビー
ム光源16からウェハ19への垂線に近い位置に配置す
ることにより、電子ビームの歪みが少なくなって精度の
高い露光を行うことが可能となる。
【0129】ステップ114は分配処理(分配手段)で
あって、図1中のCPU32は、図10に示されるブロ
ック配置データ109を、図11に示される元パターン
データ108と複数の複写パターンデータ108a〜1
08dに分配する。従って、図1中のCPU32は、図
11に示されるブロック配置データ109の1個目から
9000個目までの使用ブロック番号62には元パター
ンデータ108のブロック番号「1」を格納する。
【0130】同様に、図1中のCPU32は、図11に
示されるブロック配置データ109の9001個目から
18000個目までの使用ブロック番号62には複写パ
ターンデータ108aのブロック番号「2」を、ブロッ
ク配置データ109の18001個目から27000個
目までの使用ブロック番号62には複写パターンデータ
108bのブロック番号「3」を格納する。更に同様
に、図1中のCPU32は、図11に示されるブロック
配置データ109の27001個目から36000個目
までの使用ブロック番号62には複写パターンデータ1
08cのブロック番号「4」を、ブロック配置データ1
09の36001個目から45000個目までの使用ブ
ロック番号62には複写パターンデータ108dのブロ
ック番号「5」を格納する。
【0131】次に、図9に示されるステップ89におい
て、図1中のCPU32は、まだブロックの搭載が可能
か否かを判断する。この時、CPU32は、図10に示
されるブロック103に対応した5個の元パターンデー
タ108及び複写パターンデータ108a〜108dを
搭載ブロックに設定しているにすぎず、搭載ブロック数
32には達していない。従って、図1中のCPU32
は、まだブロックが搭載可能であると判断し、図9に示
されるステップ83に移る。
【0132】ステップ83において、図1中のCPU3
2は、図10に示されるブロック102のブロックパタ
ーンデータ106を入力する。そして、図9に示される
ステップ84において、図1中のCPU32は、入力し
たブロックパターンデータ106の搭載フラグ54に
「1」をセットし、ブロック102を搭載ブロックに設
定する。
【0133】次に、図9に示されるステップ85におい
て、図1中のCPU32は、図10に示されるブロック
パターンデータ106のブロック情報53がブロック搭
載条件に対応するか否かを判断する。図10において、
ブロックパターンデータ106のブロック情報53に
は、転写個数456個が格納されており、この転写個数
は、ブロック複写条件として入力した転写限界個数の1
0000個よりも少ない。従って、図1中のCPU32
は、ブロック102がブロック複写条件に対応しないと
判断し、図9に示されるステップ85からステップ89
に移る。
【0134】このステップ89において、搭載ブロック
に設定されたブロック数が6個であるため、図1中のC
PU32は、ステップ89からステップ83に移り、そ
のステップ83において、図10に示される次のブロッ
ク101のブロックパターンデータ104を入力する。
そして、図1中のCPU32は、図9のステップ84に
おいて、図10に示されるブロックパターンデータ10
4の搭載フラグ54に「1」をセットし、ブロック10
1を搭載ブロックに設定する。
【0135】次に、図9に示されるステップ85におい
て、図1中のCPU32は、図10に示されるブロック
パターンデータ106のブロック情報53に格納された
転写個数が123個であり、ブロック複写条件として入
力した転写限界個数の10000個よりも少ない。従っ
て、図1中のCPU32は、ブロック102がブロック
複写条件に対応しないと判断し、図9に示されるステッ
プ85からステップ89に移る。
【0136】このステップ89において、搭載ブロック
に設定されたブロック数が7個であるため、図1中のC
PU32は、ステップ89からステップ83に移り、そ
のステップ83において、次のブロックパターデータが
無いため、図1に示されるCPU32は、搭載ブロック
決定処理を終了する。
【0137】そして、図1中のCPU32は、上記のよ
うに設定された各パターンデータ104,106,10
8,108a〜108dとブロック配置データ105,
107,109に基づいて生成したブロック出力データ
と露光データを、図2に示されるデータファイル43,
44に格納する。データファイル43に格納されたブロ
ック出力データに基づいて、図12に示すステンシルマ
スク121が作成される。そのステンシルマスク121
のブロック領域122には、図10,11に示されるブ
ロック103に対応する元パターンデータ108及び複
写パターンデータ108a〜108dのブロックパター
ン、ブロック102に対応するブロックパターンデータ
106のブロックパターン、及び、ブロック101に対
応するブロックパターンデータ104のブロックパター
ンが形成される。
【0138】そのステンシルマスク121を図16に示
される露光装置10にセットする。露光装置10は、図
2に示されるデータファイル44に格納された露光デー
タに基づいて第1,第2の電磁偏向器17,18を制御
する。即ち、露光装置10は、露光データに基づいて、
先ず、図11中の元パターンデータ108が搭載された
図12に示されるステンシルマスク121のブロック領
域122を選択する。そして、露光装置10は、元パタ
ーンデータ108が搭載されたブロック領域122のブ
ロックパターンを9000回転写した後、次の複写パタ
ーンデータ108aが搭載されたブロック領域122を
選択する。即ち、露光装置10は、元パターンデータ1
08と複写パターンデータ108a〜108dが搭載さ
れた各ブロック領域122を、9000回毎に順次選択
してブロックパターンを露光する。
【0139】従って、ブロック103に対応する各ブロ
ック領域122は、転写限界個数の10000個以下で
使用されるので、各ブロック領域122に付着する不純
物の量や、ビーム照射によるステンシルマスク121の
温度上昇は、従来に比べて少なくなる。
【0140】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)上記第一実施形態と同じ効果を奏する。 (2)更に、図1中のCPU32は、搭載ブロックに設
定した元パターンデータ108と複写パターンデータ1
08a〜108dの配置座標値(図4に示される配置座
標値58)を設定する。この時、図1中のCPU32
は、図12に示されるように、ステンシルマスク121
のブロック領域122に対して各パターンデータ10
8,108a〜108dを渦巻状に配置する。元パター
ンデータ108を配置した位置は、図16に示される露
光装置10において、ビーム光源16からウェハ19に
対する垂線と、ステンシルマスク121の面と交わる位
置である。ビーム光源16からウェハ19に対する垂線
は、そのビーム光源16から照射された電子ビームが第
1、第2電磁偏向器17,18により偏向されない、即
ち、曲げられずに照射される電子ビームの光路である。
この光路の電子ビームが最も歪みが少なく、光路から離
れるほど歪みが大きくなり、ステンシルマスク121の
周辺のブロック領域122を通過する電子ビームには、
実用上では問題が無い程度の歪みが生じる。
【0141】その結果、転写回数が多いブロックほどビ
ーム光源16からウェハ19への垂線に近い位置に配置
することにより、電子ビームの歪みが少なくなって精度
の高い露光を行うことができる。
【0142】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図13〜図16に従って説明する。本
実施形態において、第二実施形態の図9に示されるステ
ップ114の処理が、本実施形態ではステップ131の
処理、即ち、図14に示すステップ132〜136の処
理に置き換えられている。従って、本実施形態では、第
一,第二実施形態と同じ部材及び処理については同じ符
号を付してその詳細な説明を省略し、第一,第二実施形
態と相違する部分である図14に示される分配処理につ
いて詳細に説明する。
【0143】尚、本実施形態を説明するに当たり、第二
実施形態と同様に、図2に示されるステップ74のブロ
ック抽出処理において、図10に示されるブロック10
1,102,103が抽出されているものとする。そし
て、各ブロック101〜103のブロックパターンデー
タ104,106,108とブロック配置データ10
5,107,109は、それぞれ図2に示されるデータ
ファイル45,46に格納されている。
【0144】更に、図15に示すように、ブロック10
3のブロックパターンデータ108に基づいて、元パタ
ーンデータ108から複写パターンデータ108a〜1
08dが複写され、各パターンデータ108,108a
〜108dのブロック情報53には、複写個数として9
000個が格納されている。
【0145】図14に示されるステップ131におい
て、図1中のCPU32は、図14に示されるフローチ
ャートにしたがって分配処理を実行する。即ち、ステッ
プ132において、図1中のCPU32は、カウント値
bnに初期値として「1」をセットする。
【0146】次に、図14に示されるステップ133に
おいて、図1中のCPU32は、図15に示される1個
めのブロック配置データ109aを入力し、図14に示
されるステップ133からステップ134に移る。一
方、図1中のCPU32は、データ終了の場合、分配処
理を終了し、図13に示されるステップ89に移る。
【0147】図14に示されるステップ134におい
て、図1中のCPU32は、図14に示されるステップ
133において入力したブロック配置データ61をカウ
ント値bnに基づいて、bn番目のブロックパターンデ
ータに対応するブロック配置データとして図2に示され
るデータファイル46に格納する。
【0148】図15に示される各パターンデータ10
8,108a〜108dにおいて、1番目が元パターン
データ108、2番目が複写パターンデータ108a、
3番目が複写パターンデータ108b、4番目が複写パ
ターンデータ108c、5番目が複写パターンデータ1
08dである。従って、図1中のCPU32は、カウン
ト値bnが「1」であるので、1番目の元パターンデー
タ108のブロック番号52に格納された「1」をブロ
ック配置データ109aの使用ブロック番号62に格納
する。
【0149】そして、図1中のCPU32は、1番目の
ブロック配置データ109aを図2に示されるデータフ
ァイル46に再格納と、図14に示されるステップ13
4からステップ135に移る。
【0150】ステップ135において、図1中のCPU
32は、カウント値bnをカウントアップする。そし
て、ステップ136において、図1中のCPU32は、
カウント値bnと、図13に示されるステップ91にお
いて演算したブロック数nとを比較する。そして、カウ
ント値bnがブロック数nを超えていない場合、図1中
のCPU32は、図14に示されるステップ133に移
り、次のブロック配置データ61を入力する。
【0151】一方、カウント値bnがブロック数nを越
えた場合、図1中のCPU32は、図14に示されるス
テップ132に移り、そのステップ132においてカウ
ント値bnに初期値をセットする。
【0152】即ち、図1中のCPU32は、カウント値
bnがブロック数nを超えない場合には図14に示され
るステップ133からステップ135の処理を繰り返し
実行する。その繰り返しにおいて、図1中のCPU32
は、カウントアップしたカウント値bnに基づいて、順
次入力したブロック配置データをbn番目のブロックパ
ターンデータに対応するブロック配置データとして設定
する。
【0153】その結果、ブロック配置データ61の使用
ブロック番号には、元パターンデータ108と複写パタ
ーンデータ108a〜108dのブロック番号52の値
が順に格納されるとともに、繰り返し格納される。例え
ば、図15に示すように、元パターンデータ108と複
写パターンデータ108a〜108dには「1」〜
「5」がブロック番号として格納されている場合、図1
中のCPU32は、ブロック配置データ109の1番目
のブロック配置データ109aに1番目の元パターンデ
ータ108のブロック番号「1」を格納する。
【0154】同様に、CPU32は、2番目〜5番目の
ブロック配置データ109b〜109eには2番目〜5
番目の複写パターンデータ108a〜108dのブロッ
ク番号「2」〜「5」を格納する。そして、6番目のブ
ロック配置データ109fには1番目の元パターンデー
タ108のブロック番号「1」を格納する。
【0155】そして、図1中のCPU32は、上記のよ
うに設定された図10,15に示される各パターンデー
タ104,106,108,108a〜108dとブロ
ック配置データ105,107,109に基づいて生成
したブロック出力データと露光データを、図2に示され
るデータファイル43,44に格納する。データファイ
ル43に格納されたブロック出力データに基づいて、図
12に示すステンシルマスク121が作成される。尚、
各パターンデータ108,108a〜108dの配置位
置は第二実施形態と同じとする。
【0156】そのステンシルマスク121のブロック領
域122には、図10,15に示されるブロック103
に対応する元パターンデータ108及び複写パターンデ
ータ108a〜108dのブロックパターン、ブロック
102に対応するブロックパターンデータ106のブロ
ックパターン、及び、ブロック101に対応するブロッ
クパターンデータ104のブロックパターンが形成され
る。
【0157】そのステンシルマスク121を図16に示
される露光装置10にセットする。露光装置10は、図
2に示されるデータファイル44に格納された露光デー
タに基づいて第1,第2の電磁偏向器17,18を制御
する。即ち、露光装置10は、露光データに基づいて、
先ず、図11中の元パターンデータ108が搭載された
図12に示されるステンシルマスク121のブロック領
域122を選択する。そして、露光装置10は、元パタ
ーンデータ108が搭載されたブロック領域122のブ
ロックパターンを1回転写した後、次の複写パターンデ
ータ108aが搭載されたブロック領域122を選択す
る。即ち、露光装置10は、元パターンデータ108と
複写パターンデータ108a〜108dが搭載された各
ブロック領域122を、1回毎に順次選択してブロック
パターンを露光する。
【0158】従って、ブロック103に対応する各ブロ
ック領域122は、ビーム照射によりステンシルマスク
121の温度が上昇しても、他のブロック領域が使用さ
れている間に、その温度は低下する。従って、第二実施
形態のようにブロック領域を連続して使用する場合に比
べて、ビーム照射によるステンシルマスク121の温度
上昇は少なくなる。
【0159】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)上記第二実施形態と同様の効果を奏する。 (2)更に、CPU32はカウント値bnを設け、カウ
ントアップしたカウント値bnに基づいて、順次入力し
たブロック配置データをbn番目のブロックパターンデ
ータに対応するブロック配置データとして設定するよう
にした。その結果、ブロック配置データ61の使用ブロ
ック番号には、元パターンデータ108と複写パターン
データ108a〜108dのブロック番号52の値が順
に格納されるとともに、繰り返し格納される。
【0160】露光装置10は、上記のブロック配置デー
タ109に基づいて作成された露光データを用いて第
1,第2の電磁偏向器17,18を制御し、各パターン
データ108,108a〜108dが形成されたブロッ
ク領域122のブロックパターンを複写する。即ち、露
光装置10は、元パターンデータ108と複写パターン
データ108a〜108dが搭載された各ブロック領域
122を、1回毎に順次選択してブロックパターンを露
光する。
【0161】その結果、ブロック103に対応する各ブ
ロック領域122は、ビーム照射によりステンシルマス
ク121の温度が上昇しても、他のブロック領域が使用
されている間に、その温度は低下する。従って、第二実
施形態のようにブロック領域を連続して使用する場合に
比べて、ビーム照射によるステンシルマスク121の温
度上昇は少なくなり、ステンシルマスク121の耐久性
が向上する。
【0162】尚、本発明は前記各実施形態の他、以下の
態様で実施してもよい。 (1)第二,第三実施形態において、ビーム光源16か
らウェハ19に対する垂線に対して、ブロック103に
対応する各パターンデータ108,108a〜108d
のブロック情報53に等距離のブロック領域122の座
標値を設定する。すると、各パターンデータ108,1
08a〜108dのブロックパターンは、垂線に対して
等距離のブロック領域122に形成される。垂線から等
距離の場合、各パターンデータ108,108a〜10
8dに対応するブロック領域122を透過した電子ビー
ムの歪みは、実用上問題の無い範囲で均一となる。従っ
て、ウェハ19上に同一形状のパターンを精度良く形成
することができる。
【0163】(2)第二,第三実施形態において、同一
形状のブロックパターンを図12に示すように隣接した
ブロック領域122に配置したが、同一形状のブロック
パターンを隣接しないブロック領域122に配置してス
テンシルマスク121を作成するようにしてもよい。隣
接したブロック領域122に配置して露光を行った場
合、ブロック領域122を透過しない電子ビームがステ
ンシルマスク122により後方散乱し、続いて隣接した
ブロック領域122を使用する場合に散乱した電子ビー
ムの影響を受ける場合がある。そのため、同一形状のブ
ロックパターンを隣接しないブロック領域122に形成
することにより、影響を防ぐことが可能となる。
【0164】(3)上記第三実施形態において、1ショ
ット毎に次のブロック領域122を選択して露光するよ
うに露光データを作成したが、複数ショット毎に次のブ
ロック領域122を選択して露光するように露光データ
を作成するようにしても良い。即ち、図1中のCPU3
2は、図14に示されるステップ134において、カウ
ント値bnに基づいてbn番目のブロックパターンデー
タに対応して図15に示される複数の使用ブロック番号
62に同じブロック番号を格納する。この構成により作
成された露光データに基づいてウェハ19の露光を行う
場合、図16に示される露光装置10は、複数の部分を
露光する間、第1電磁偏向器17により選択するブロッ
ク領域122を偏向しないので、制御が容易となる。 (4)上記第二、第三実施形態において、ステップ9
2,112の判断処理で、転写限界条件に代えて例えば
透過孔面積等の他の複写条件に基づいて処理を行う。ま
た、転写限界個数と他の条件とに基づいて処理を行う。
【0165】(5)上記各実施形態において、キーボー
ド36が操作されることにより転写条件を入力したが、
転写条件を予めファイルとして磁気ディスクに記憶して
おき、各実施形態において磁気ディスクから転写条件を
読み出して処理する。
【0166】(6)上記各実施形態において、ブロック
パターンデータ51を格納するデータファイル45と、
ブロック配置データ61を格納するデータファイル46
をメモリ33上に設けたが、データファイル45,46
をそれぞれ磁気ディスク34上に設けて実施してもよ
い。
【0167】(7)上記各実施形態において、図2に示
される露光データ作成処理と、図3,8,12に示され
る搭載ブロック決定処理の順序を適宜変更して実施して
もよい。例えば、図2に示すステップ66の搭載ブロッ
ク決定処理において搭載ブロックを決定して複写し、ブ
ロック配置データ61を分配する毎にブロック出力デー
タとしてデータファイル43に格納するようにしてもよ
い。
【0168】(8)上記各実施形態では、露光媒体とし
てウェハ19にLSIのレイアウトパターンを露光する
場合について説明したが、露光媒体としてはウェハ以外
の物でもよく、例えば、LCDやPDP等のパネルにパ
ターンを露光する場合に用いてもよい。
【0169】(9)上記各実施形態のプログラムを記憶
した記憶媒体は、コンピュータソフトウエアを記録でき
るものならどのようなものでもよい。具体的には、半導
体メモリ、フロッピ−デイスク(FD)、ハードディス
ク(HD)、光ディスク(CD−ROM)、光磁気ディ
スク(MO,MD)、相変化ディスク(PD)、磁気テ
ープなどを含むものである。
【0170】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至4に
記載の発明によれば、耐久性の高い露光用マスクを提供
することができる。
【0171】また、請求項5乃至15に記載の発明によ
れば、露光用マスクの耐久性を向上させることができる
露光方法、露光データ作成方法、及び、マスク作成デー
タ生成方法を提供することができる。
【0172】更に、請求項16に記載の発明によれば、
露光用マスクの耐久性を向上させることができるプログ
ラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 露光データ作成装置の概略構成図。
【図2】 露光データ作成処理のフローチャート。
【図3】 第一実施形態の搭載ブロック決定処理のフロ
ーチャート。
【図4】 搭載ブロック決定処理における各種データの
概略構成図。
【図5】 ブロック複写条件を示す説明図。
【図6】 第一実施形態のステンシルマスクの平面図。
【図7】 第一実施形態のブロックデータを示す説明
図。
【図8】 第一実施形態の複写後のブロックデータを示
す説明図。
【図9】 第二実施形態の搭載ブロック決定処理のフロ
ーチャート。
【図10】 第二実施形態のブロックデータを示す説明
図。
【図11】 第二実施形態の複写後のブロックデータを
示す説明図。
【図12】 第二実施形態のステンシルマスクの平面
図。
【図13】 第三実施形態の搭載ブロック決定処理のフ
ローチャート。
【図14】 第三実施形態の搭載ブロック決定処理のフ
ローチャート。
【図15】 第三実施形態の複写後のブロックデータを
示す説明図。
【図16】 ブロック露光を行う電子ビーム露光装置の
概略構成図。
【図17】 従来のステンシルマスクの平面図。
【符号の説明】
16 光源としてのビーム光源 19 露光媒体としての半導体ウェハ 32 CPU 121 マスクとしてのステンシルマスク 122 ブロック領域

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光すべきパターン情報の共通な部分を
    基本パターンとして形成し、該基本パターンを繰り返し
    使用して光源から照射されるビームを所望のパターンに
    成形して露光媒体の複数個所に同一形状のパターンを露
    光する露光用マスクにおいて、同一形状の基本パターン
    を複数形成した露光用マスク。
  2. 【請求項2】 前記同一形状の複数の基本パターンを、
    前記光源から前記露光媒体への光路中心に対して螺旋状
    に配置した請求項1に記載の露光用マスク。
  3. 【請求項3】 前記同一形状の複数の基本パターンを、
    前記光源から前記露光媒体への光路中心に対して等距離
    に配置した請求項1に記載の露光用マスク。
  4. 【請求項4】 前記同一形状の複数の基本パターンが互
    いに隣接しないように配置した請求項1に記載の露光用
    マスク。
  5. 【請求項5】 露光すべきパターン情報の共通な部分を
    基本パターンとし、同一形状の基本パターンが複数形成
    された露光用マスクを用いて露光媒体の複数個所に同一
    形状のパターンを露光する露光方法であって、 前記同一形状の複数の基本パターンの内の1つを利用し
    て前記露光媒体を露光する露光方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の基本パターンを、予め設定さ
    れたショット分毎に順次選択して同一形状のパターンを
    露光媒体の所定位置に露光する請求項5に記載の露光方
    法。
  7. 【請求項7】 前記複数の基本パターンを、1つ又は複
    数ショット毎に順次選択して同一形状のパターンを露光
    媒体の所定位置に露光する請求項5に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 露光すべきパターン情報の共通な部分を
    基本パターンとして抽出し、前記基本パターンのパター
    ン情報と、抽出した共通な部分の複数の座標値よりなる
    配置データとを生成するステップと、 前記パターン情報を複写し、同一形状の基本パターンと
    なる複写元パターン情報と複写パターン情報を前記マス
    ク上の異なるブロックに設定するステップと、 前記配置データに対して、設定した前記複数のブロック
    の内の1つを設定するステップと、 前記パターン情報及び配置データに基づいて、前記パタ
    ーン情報に基づいて作成されるマスク上に設けられた同
    一形状の複数のブロックの内の1つを選択するようにビ
    ームの第1偏向データを生成するステップと、 前記パターン情報及び配置データに基づいて、前記選択
    されたブロックを透過したビームを露光対象の所定部に
    偏向するための第2偏向データを生成するステップとを
    備えた露光データ作成方法。
  9. 【請求項9】 前記パターン情報を複写するステップ
    は、 入力したブロック複写条件に基づいて、複写するブロッ
    ク数を演算するステップと、 前記ブロック数に基づいて、前記パターン情報を複写し
    て複写パターンを生成するステップとを備えた請求項8
    に記載の露光データ作成方法。
  10. 【請求項10】 前記配置データに対して、設定した複
    数のブロックの内の1つを設定するステップは、 前記配置データの座標値の数を前記ブロック数で分配す
    るステップと、 その分配した数毎に前記配置データに対して1つのブロ
    ックを設定するステップとを含む請求項8に記載の露光
    データ作成方法。
  11. 【請求項11】 前記配置データに対して、設定した複
    数のブロックの内の1つを設定するステップは、 前記配置データに対して1つ又は複数のブロックを順次
    設定するステップを含む請求項8に記載の露光データ作
    成方法。
  12. 【請求項12】 前記同一形状の複数の基本パターン
    を、前記光源から前記露光媒体への光路中心に対して螺
    旋状となるように前記複写元パターン情報と複写パター
    ン情報とを設定した請求項8に記載の露光データ作成方
    法。
  13. 【請求項13】 前記同一形状の複数の基本パターン
    を、前記光源から前記露光媒体への光路中心に対して等
    距離となるように前記複写元パターン情報と複写パター
    ン情報とを設定した請求項8に記載の露光データ作成方
    法。
  14. 【請求項14】 前記同一形状の複数の基本パターンが
    互いに隣接しないように前記複写元パターン情報と複写
    パターン情報とを設定した請求項8に記載の露光データ
    作成方法。
  15. 【請求項15】 露光すべきパターン情報の共通な部分
    を基本パターンとして抽出し、前記基本パターンのパタ
    ーン情報と、抽出した共通な部分の座標値の配置データ
    とを生成するステップと、 前記パターン情報を複写し、同一形状の基本パターンと
    なる複写元パターン情報と複写パターン情報を前記マス
    ク上の異なるブロックに設定するステップと、 前記配置データに対して、設定した前記複数のブロック
    の内の1つを設定するステップと、 前記複写元パターン情報と複写パターン情報とをブロッ
    ク出力データとして出力するステップとを備えたマスク
    作成データ生成方法。
  16. 【請求項16】 請求項5乃至請求項15のうちの1項
    に記載のステップよりなるプログラムを格納した記憶媒
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