JPH10134166A - 診断用画像情報の保管方法および装置 - Google Patents

診断用画像情報の保管方法および装置

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JPH10134166A JP28972896A JP28972896A JPH10134166A JP H10134166 A JPH10134166 A JP H10134166A JP 28972896 A JP28972896 A JP 28972896A JP 28972896 A JP28972896 A JP 28972896A JP H10134166 A JPH10134166 A JP H10134166A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診断用の画像情報を保管する装置において、
画像表示装置に表示された診断時における画像を、同一
の画質、同一の印象で後に忠実に再現し得るように保管
する。 【解決手段】 画像表示手段10に表示された診断用画像
に対する、診断時における画像処理条件Ｓe1、画像表示
手段10の表示特性Ｓe2および画像表示手段10が置かれて
いる環境を表す環境条件Ｓe3をそれぞれ、画像処理部2
1、表示手段モニタ部22、表示環境モニタ部23により検
出し、画像表示手段10に表示された診断用画像を観察す
る際の画質に影響を及ぼすこれらの観察環境に関する情
報を、画像情報Ｓの付帯情報として付帯手段40が付帯せ
しめたうえで、記憶媒体40に記憶せしめることによっ
て、後においても同一の画質、同一の印象の画像を再現
させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は診断用画像情報の保
管方法および装置に関し、詳細には診断用画像情報に付
帯して保管される付帯情報の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より画像を信号化し、これを磁気テ
ープや光ディスク等の記憶媒体に記憶させてその画像を
保管することが一般に行われている。
【０００３】医療分野においてもＣＲ装置やＣＴ装置等
により患者の診断用画像を得ることが行われており、こ
のような装置により得られた診断用画像は通常はフイル
ム等に再生記録されて診断に供されるとともに、デジタ
ル画像信号等の画像情報として種々の記憶媒体に保管さ
れ、経時的変化等を調べるなど診断情報として広く活用
されている。そしてこのような画像情報には、患者の氏
名、年齢、性別、もしくはＩＤ番号等の患者を特定する
ための情報、画像番号もしくは撮影日付等の画像を特定
するための情報、または画像を撮影した装置の種類、撮
影の方向もしくは造影剤の種類等の撮影条件に関する情
報、画像処理パラメータなどの情報（以下、付帯情報と
いう）を付帯させて保管することも行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した画像
情報はフイルム等に再生記録される他、ＣＲＴ等の画像
表示装置に表示されて診断に供される場合も多い。この
ように画像表示装置に画像を表示するときは、フイルム
に出力するよりも出力に要する時間が短縮されるととも
に、ユーザーが試行錯誤的に画像処理を行なった場合に
もフイルムを無駄に消費することがなく、実用上非常に
有用である。
【０００５】しかし画像表示装置に表示された画像の画
質は、その画像表示装置の劣化度等の固有の特性やその
画像表示装置が置かれている環境、さらには診断のため
にユーザーが追加して行なった画像処理等により影響を
受けたものとなる。
【０００６】したがって、ある環境において画像表示装
置に表示された画像を観察した医師等が、その表示され
た画像に基づいて所定の診断結果を導いたとしても、後
にその医師等が他の観察環境において当該画像表示装置
に表示された前述の画像を観察しても、上記所定の診断
結果と同一の診断結果を導き出せない場合も生じ、診断
時の判断根拠を確認することができないという事態も生
じ得る。
【０００７】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、画像表示装置に表示された診断時における画像
を、同一の画質、同一の印象で後に忠実に再現し得るよ
うに、その画像を表す画像情報を保管することを可能に
した診断用画像情報の保管方法および装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の診断用画像情報
の保管方法および装置は、画像表示装置に表示された診
断用画像に対する診断時における観察環境に関する情報
（付帯情報）を、画像情報と共に記憶媒体に保管するこ
とを特徴とするものである。
【０００９】すなわち本発明の診断用画像情報の保管方
法は、診断のために画像表示装置に表示された画像を診
断用画像情報として所定の記憶媒体に保管する方法にお
いて、前記画像表示装置に表示された前記画像に対する
診断時における観察環境に関する情報を、前記画像情報
と共に前記記憶媒体に保管することを特徴とするもので
ある。
【００１０】ここで観察環境に関する情報としては、前
記画像表示装置に前記画像を表示する際にユーザーが追
加して施した画像処理の画像処理条件、前記画像表示装
置自体の表示特性、該画像表示装置が置かれている環境
を表す環境条件等であり、より具体的には、ユーザーが
追加して施した画像処理としては、階調処理、周波数処
理、拡大縮小処理、画像表示装置の階調補正処理があ
り、表示特性としては、最高輝度値、階調度、色度、鮮
鋭度、ノイズ特性があり、環境条件としては、画像表示
装置の管面照度、環境光色度、観察者と画像表示装置の
管面との視距離がある。なおこれらの観察環境に関する
各情報については、それぞれの単位で直接表されるデー
タであってもよいし、それぞれに対応する代替値のデー
タであってもよい。以下の発明においても同様である。
【００１１】なお、ユーザーが追加して施した画像処理
とは、入力された画像情報に対して固定的な処理条件で
行なわれる画像処理または画像情報に基づいて行なわれ
る予め設定された内容の画像処理とは異なり、ユーザー
が画像表示装置に表示された画像を見ながら試行錯誤的
に行なうような画像処理をいう。
【００１２】画像処理条件については各処理ごとのパラ
メータを検出することにより求めることができ、表示特
性については画像表示装置に予め設定された基準となる
パターン画像等を発生させそのパターン画像を外部から
モニタすることによって検出することができ、環境条件
については画像表示装置の管面または管面近傍に管面照
度を検出するフォトダイオード等の照度検出手段を設置
してそれらによって各環境情報を検出することによって
求めることができる。
【００１３】また本発明の診断用画像情報の保管装置
は、診断のための画像を表示する画像表示手段と、該画
像表示手段に表示された画像を所定の記憶媒体に画像情
報として保管する保管手段とを備えた診断用画像情報の
保管装置において、前記画像表示手段に表示された前記
画像に対する観察環境に関する情報を検出する観察環境
検出手段と、前記診断のタイミングに合わせて情報格納
信号を発生する格納信号発生手段と、前記情報格納信号
が発生したときに前記観察環境検出手段により検出され
た前記観察環境に関する情報を、前記画像情報に付帯せ
しめる付帯手段とを備え、前記保管手段が、前記画像情
報に付帯せしめられた前記観察環境に関する情報を、前
記画像情報と共に前記記憶媒体に保管するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【００１４】
【発明の効果】本発明の診断用画像の保管方法、装置に
よれば、画像表示装置に表示された診断用画像に対する
診断時における観察環境に関する情報を検出し、画像表
示装置に表示された診断用画像を観察する際の画質に影
響を及ぼすこれらの観察環境に関する情報を、画像情報
の付帯情報として記憶媒体に保管することにより、診断
後においても診断の基礎となった画像を診断時と同一の
画質、同一の印象で観察し得るように画像表示装置に再
現して表示させることが可能となるため、医師等の画像
観察者の診断時における判断を確認することができ、観
察環境の変化による診断結果の変動を抑止することがで
きる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の診断用画像情報の
保管方法を実施する保管装置の具体的な実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。
【００１６】図１は本発明の診断用画像情報の保管装置
の一実施形態を示す構成図である。図示の診断用画像情
報の保管装置100 は、入力された画像情報Ｓに応じた可
視像を表示する画像表示手段10と、画像表示手段10に表
示された画像に対する観察環境に関する情報Ｓｅを検出
する観察環境検出手段20と、オペレータ（画像観察者）
からの診断のタイミングを示す入力信号を受けて情報格
納信号Ｔを発生する格納信号発生手段30と、情報格納信
号Ｔが発生したときに観察環境検出手段20により検出さ
れた観察環境に関する情報Ｓｅを、画像情報Ｓに付帯せ
しめる付帯手段40と、この観察環境に関する情報Ｓｅが
付帯された画像情報Ｓを光ディスク等の記憶媒体60に保
管する保管手段50とを備えた構成である。
【００１７】ここで観察環境検出手段20は、入力画像情
報ＳＯに対して画像処理パラメータにしたがった画像処
理を施す画像処理部21と、画像表示手段10に表示された
画像をモニタして画像表示手段10自体の表示特性Ｓe2を
検出する表示手段モニタ部22と、画像表示手段10が置か
れている環境を表す環境条件Ｓe3を検出する表示環境モ
ニタ部23とからなる構成である。
【００１８】画像処理部21は詳しくは、オペレータから
画像パラメータの入力を受けるパラメータ入力手段21ａ
を備え、入力画像情報ＳＯに対して画像処理パラメータ
にしたがった階調処理、周波数処理、拡大縮小処理、表
示手段10の階調補正処理等を施し、この画像処理後の画
像情報Ｓを画像表示手段10に入力するとともに、画像情
報Ｓと画像処理条件Ｓe1としての画像処理パラメータと
を付帯手段40に入力するものである。
【００１９】ここで入力画像情報ＳＯとは、例えばＣＲ
（コンピューテッド・ラジオグラフィー）システム等に
より得られた放射線画像を表す画像情報であって、既に
所定の階調処理や周波数処理等の画像処理が施されたも
のであってもよいし、蓄積性蛍光体シート等から読み取
って得られたままの原画像情報であってもよい。
【００２０】表示手段モニタ部22は詳しくは、画像表示
手段10に基準となる画像パターンを表示したときにその
画像パターンを外部からモニタして、その最高輝度値、
階調度、色度、鮮鋭度およびノイズ特性を検出し、これ
らの検出された情報を表示特性Ｓe2として付帯手段40に
入力するものである。
【００２１】表示環境モニタ部23は詳しくは、画像表示
手段10の管面における環境光の照度を検出するフォトダ
イオードと、管面から画像観察者までの距離を計測する
視距離計測手段と、環境光の色度を検出する色度検出手
段とを備えた構成であり、これらの検出された管面照
度、視距離、環境光色度を環境条件Ｓe3として付帯手段
40に入力するものである。
【００２２】次に本実施形態の診断用画像情報の保管装
置の作用について説明する。
【００２３】まず観察環境検出手段20の画像処理部21か
ら予め設定された、画質の程度を測定する基準となる画
像パターンを表す基準情報が出力され、この基準情報の
入力を受けた画像表示手段10はこの情報に応じた画像パ
ターンをその管面に表示する。
【００２４】ここで表示手段モニタ部22が、画像表示手
段10に表示された画像パターンを外部からモニタして、
その最高輝度値、階調度、色度、鮮鋭度およびノイズ特
性からなる表示特性Ｓe2を検出する。この検出された表
示特性Ｓe2は表示手段モニタ部22において保持されてい
る。
【００２５】次に観察対象となる画像を表す画像情報Ｓ
Ｏが観察環境検出手段20の画像処理部21に入力される。
画像処理部21は予め設定されたデフォルトの処理条件で
画像情報ＳＯに画像処理を施し、この画像処理がなされ
た後の画像情報Ｓを画像表示手段10に入力する。画像表
示手段10はこの処理済みの画像情報Ｓに応じた可視像を
その管面に表示する。
【００２６】この画像表示手段10に表示された可視像を
観察した画像読影者は、表示された画像の観察読影性能
をさらに向上させるように画像情報Ｓに対して画像処理
を施すべく、所望とする画質の画像に対応した画像処理
パラメータをパラメータ入力手段21ａに入力する。この
画像処理パラメータは任意の値を入力する方式であって
もよいし、例えば鮮鋭度について、「シャープにする」
ボタンまたは「滑らかにする」ボタンを押すことによっ
て予め設定された段階的な鮮鋭度を選択するような方式
であってもよい。
【００２７】パラメータ入力手段21ａに入力された画像
処理パラメータは画像処理部21に入力され、画像処理部
21は入力された画像処理パラメータに応じた追加の画像
処理を画像情報Ｓに対して施す。
【００２８】この追加の画像処理が施された画像情報Ｓ
は再度画像表示手段10に入力され、画像表示手段10は入
力された画像情報に応じた可視像を表示する。
【００２９】画像観察者は、画像表示手段10に表示され
た可視像を観察しながら、その表示された画像が所望の
画質となるまで試行錯誤的にパラメータ入力手段21ａに
入力する画像処理パラメータを変え、画像処理部21はそ
の都度、入力されたパラメータに応じた画像処理を施
し、画像表示手段10は入力された画像情報に応じた可視
像をその管面に表示する。
【００３０】一方、表示環境モニタ部23は、画像表示手
段10の管面に設けられたフォトダイオードによりその管
面における環境光の照度を検出し、視距離計測手段によ
りこの管面から画像観察者までの距離を計測し、色度検
出手段により環境光の色度を検出している。
【００３１】ここで試行錯誤的に画像処理を変えて画像
表示手段10に表示された可視像が、所望とする画質、す
なわち診断に最適にな画質になったと画像読影者が判断
した時、画像読影者は格納信号発生手段30に対して診断
のタイミングを示す信号を入力する。具体的には格納指
示のスイッチを押下するなどである。
【００３２】格納指示の信号が入力された格納信号発生
手段30からは、情報格納信号Ｔが発生し、この情報格納
信号Ｔは付帯手段40に入力される。
【００３３】付帯手段40はこの情報格納信号Ｔの入力を
受けたタイミングで、表示環境モニタ部23が検出した管
面照度、視距離および環境光の色度からなる環境条件Ｓ
e3、表示手段モニタ部22に保持されている表示特性Ｓe
2、並びに画像読影者が格納信号発生手段30に対して診
断のタイミングを入力したときに画像表示手段10に表示
されている可視像を特定する情報、すなわちデフォルト
の画像処理がなされた画像情報Ｓおよび追加の画像処理
の内容を表す画像処理パラメータ（画像処理条件）Ｓe1
をそれぞれ受け付け、画像情報Ｓに、画像処理条件Ｓe
1、表示特性Ｓe2および環境条件Ｓe3からなる観察環境
に関する情報Ｓｅを付帯せしめる。
【００３４】観察環境に関する情報Ｓｅが付帯せしめら
れた画像情報Ｓは保管手段50に入力され、保管手段50は
この情報Ｓｅが付帯せしめられた画像情報Ｓを記憶媒体
60に保管する。
【００３５】このように本実施形態の診断用画像情報の
保管装置100 によれば、画像表示手段10に表示された診
断用画像に対する診断時における観察環境に関する情報
Ｓｅを、画像情報Ｓと共に付帯情報として記憶媒体に保
管することにより、診断後においても診断の基礎となっ
た画像を診断時と同一の画質、同一の印象で観察し得る
ように画像表示手段に再現して表示させることが可能と
なるため、医師等の画像観察者の診断時における判断を
確認することができ、観察環境の変化による診断結果の
変動を抑止することができる。
【００３６】なお本実施形態の診断用画像情報の保管装
置においては、画像処理条件Ｓe1、画像表示手段10自体
の表示特性Ｓe2および画像表示手段10が置かれている環
境を表す環境条件Ｓe3を、観察環境に関する情報Ｓｅと
したが、本発明の診断用画像情報の保管方法および装置
においては、これらの全てを観察環境に関する情報Ｓｅ
とする必要はない。例えば画像表示手段10が置かれてい
る環境が常に同じであれば環境条件Ｓe3は不要であり、
ユーザー自身が追加な画像処理を行なわない場合若しく
は行なうことができない構成の場合は画像処理条件Ｓe1
は不要である。
【００３７】また本発明の診断用画像情報の保管方法お
よび装置においては、上述した画像処理条件Ｓe1、表示
特性Ｓe2および環境条件Ｓe3以外の、画像観察に影響を
与える情報を観察環境に関する情報とすることもでき
る。
【００３８】なお本実施形態の診断用画像情報の保管装
置においては、ユーザーが追加して行なった画像処理条
件Ｓe1を含む観察環境に関する情報Ｓｅを、デフォルト
の画像処理が施された後の画像情報Ｓに付帯させるもの
としたが、付帯せしめる画像処理条件をデフォルトの画
像処理の処理条件Ｓe0およびユーザーが追加した画像処
理の処理条件Ｓe1とし、付帯の対象となる画像情報をデ
フォルトの画像処理前の画像情報ＳＯとする構成を採る
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の診断用画像情報の保管装置の一実施形
態を示す構成図
【符号の説明】
10 画像表示手段 20 観察環境検出手段 21 画像処理部 21ａ パラメータ入力手段 22 表示手段モニタ部 23 表示環境モニタ部 30 格納信号発生手段 40 付帯手段 50 保管手段 60 記憶媒体 100 診断用画像情報の保管装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 診断のために画像表示装置に表示された
    画像を診断用画像情報として所定の記憶媒体に保管する
    方法において、 前記画像表示装置に表示された前記画像に対する診断時
    における観察環境に関する情報を、前記画像情報と共に
    前記記憶媒体に保管することを特徴とする診断用画像情
    報の保管方法。
  2. 【請求項２】 前記観察環境に関する情報が、前記画像
    表示装置に前記画像を表示する際に追加して施した画像
    処理の画像処理条件、前記画像表示装置自体の表示特性
    および該画像表示装置が置かれている環境を表す環境条
    件のうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項
    １記載の診断用画像情報の保管方法。
  3. 【請求項３】 診断のための画像を表示する画像表示手
    段と、該画像表示手段に表示された画像を所定の記憶媒
    体に画像情報として保管する保管手段とを備えた診断用
    画像情報の保管装置において、 前記画像表示手段に表示された前記画像に対する観察環
    境に関する情報を検出する観察環境検出手段と、 前記診断のタイミングに合わせて情報格納信号を発生す
    る格納信号発生手段と、 前記情報格納信号が発生したときに前記観察環境検出手
    段により検出された前記観察環境に関する情報を、前記
    画像情報に付帯せしめる付帯手段とを備え、 前記保管手段が、前記画像情報に付帯せしめられた前記
    観察環境に関する情報を、前記画像情報と共に前記記憶
    媒体に保管するようにしたことを特徴とする診断用画像
    情報の保管装置。
  4. 【請求項４】 前記観察環境に関する情報が、前記画像
    表示装置に前記画像を表示する際に追加して施した画像
    処理の画像処理条件、前記画像表示手段自体の表示特性
    および該画像表示手段が置かれている環境を表す環境条
    件のうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項
    ３記載の診断用画像情報の保管装置。
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