JPH10131365A - カーテンウォールのパネル保持部構造 - Google Patents

カーテンウォールのパネル保持部構造

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JPH10131365A
JPH10131365A JP8289885A JP28988596A JPH10131365A JP H10131365 A JPH10131365 A JP H10131365A JP 8289885 A JP8289885 A JP 8289885A JP 28988596 A JP28988596 A JP 28988596A JP H10131365 A JPH10131365 A JP H10131365A
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士郎 高岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室内側から効率的にパネル施工できるようにす
るとともに、地震や火災等に対する安定性に優れたもの
とする。 【解決手段】上枠2から一体的に延在したガスケット掛
着片2Bと、この上枠2に取付けられた室内側上押縁9
とによりパネル嵌合溝が形成され、少なくともパネルP
の室外側周縁が前記ガスケット掛着片2Bに取着された
グレージングガスケット10により押圧支持されたパネ
ル保持部構造であり、前記グレージングガスケット10
は、少なくとも架設前に前記ガスケット掛着片2Bに対
して先付けされてあり、架設後に前記室内側上押縁9、
パネルPおよびパネルの室内側ビード11が取付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に室内側から効
率的にパネル施工できるようにするとともに、地震や火
災等に対する安定性にも優れたカーテンウォールのパネ
ル保持部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォールにおいては、パネルを
保持するための構造として種々の態様がある。第1に、
窓枠やパネル枠を目立たなくし、全体がパネルのみによ
り構成されているように見えるようにしたものとして
は、たとえば図10に示すように、枠材を構成する方立
40または無目41の室外側部分に、鋸歯状の係合溝4
2を形成し、ほぼL字状に形成されたガスケット43、
43…を、その一片でガラスGの室外面に当接させ、他
片を前記係合溝42に嵌入し、抜け止めを図ることによ
り、ガラスGの四周をガスケット43,43…により押
圧保持したものが挙げられる。なお、ガラスGの背面は
補助枠材44により保持されている。
【0003】しかし、このパネル保持態様において、負
圧状態時(室内側から室外側へ作用する圧力状態)にガ
ラスの脱落を防止するためには、ガスケット43の断面
寸法をかなり大きくしなければならず、ガラス面からの
突出量が大きくなるため見栄えが悪くなるなどの問題が
ある。一方で、窓枠または障子枠などにアルミ材(アル
ミ合金を含む。)が使用されるのが一般的であるが、美
観性に対する配慮から無機質なアルミ地肌を露出させな
いように、表面カバー材を別に、あるいは一体になった
樹脂あるいはゴム系のガスケットにより支持するものが
知られている。
【0004】上記パネル支持構造としては、たとえば特
開平8−170392号公報に記載のものを挙げること
ができる。具体的には、図11に示されるように、アル
ミニウムの押出し成形材である主枠50と、この主枠5
0の屋外側端部内周側部分に形成された段部51と、こ
の段部51の屋外側を覆う状態で上記主枠50の屋外側
面に結合固定され、上記段部51との間でパネル周縁部
を支持する、アルミニウムの押出し成形材である補助枠
52と、この補助枠52の屋外側面に添着された非金属
材製の覆い材53とを備え、この覆い材53は、上記補
助枠52の屋外側面に形成した係止溝54と上記覆い材
53の基部屋内側面に形成した係止部53aとの主係合
部と、この主係合部よりも上記覆い材53の幅方向先端
寄り部分に設けた補助係合部53bとの2箇所で上記補
助枠52に係合されている。なお、同公報では前記覆い
材53とパッキング57とが一体である態様も記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−170392号公報記載の発明の場合であって
も、補助枠52と主枠50との係合は、2つの係止突条
部55、56によって行われるようになっており、補助
枠52とガラスGとの間にパッキング57が挟入される
ことによって、ある程度の外れ止めが成されるとして
も、地震や台風による振動や外力により補助枠52が前
記パッキング57とともに移動するようなことがあった
場合には、補助枠52の係合が外れることも予想され、
脱落防止が完全とは言い難い。
【0006】また、この種のパネル保持構造の施工手順
は、先ず室内側パッキング58を取り付けた後、補助枠
52を取付け、ガラスGを嵌合させた後に室外側パッキ
ング57を挟入してガラスGの固定を行い、その後に覆
い材53を取付ける手順を踏まざるを得ず、作業手順が
煩雑であるとともに、前記補助枠52の取付け以降の作
業は室外側からの作業となるため作業性が悪いなどの問
題がある。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、特に室内側
から効率的にパネル施工できるようにするとともに、地
震や火災等に対する安定性に優れたカーテンウォールの
パネル保持部構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、枠材本体の室外側面と、この枠材から一体
的に延在したガスケット掛着片とによりパネル嵌合溝が
形成され、少なくともパネルの室外側周縁が前記ガスケ
ット掛着片に取着されたグレージングガスケットにより
押圧支持されたパネル保持部構造であり、前記グレージ
ングガスケットは、少なくとも架設前に前記ガスケット
掛着片に対して先付けされてあり、架設後にパネルおよ
びパネルの室内側周縁の押え部材が設けられたことを特
徴とするものである。
【0009】または、枠材から一体的に延在したガスケ
ット掛着片と、枠材に対して取付けられた室内側押縁と
によりパネル嵌合溝が形成され、少なくともパネルの室
外側周縁が前記ガスケット掛着片に取着されたグレージ
ングガスケットにより押圧支持されたパネル保持部構造
であり、前記グレージングガスケットは、少なくとも架
設前に前記ガスケット掛着片に対して先付けされてあ
り、架設後に前記室内側押縁、パネルおよびパネルの室
内側周縁の押え部材が設けられたことを特徴とするもの
である。
【0010】本発明の場合には、室外側押縁となる前記
ガスケット掛着片を枠材から一体的に形成し、かつこの
ガスケット掛着片に対してグレージングガスケットを先
付けしてパネルユニットが施工される。したがって、パ
ネルユニットの建込み後に、室内側から室内側押縁を取
り付け、次いでパネルを嵌め込み、そして押えビードま
たはウェットシールなどのパネルの室内側周縁の押え部
材を施工してパネルを支持することができるため、作業
効率が著しく向上する。また、室外側押縁となる前記ガ
スケット掛着片を枠材本体から一体的に形成してあるた
め、地震や火災等によってもパネルが脱落する心配が皆
無であり、きわめて安定性に優れたものとなる。
【0011】この場合、パネルの下側および両側は、枠
材本体の室外側面と、この枠材から一体的に延在したガ
スケット掛着片とによりパネル嵌合溝が形成され、パネ
ルの上側は、枠材から一体的に延在したガスケット掛着
片と、この枠材に取付けられた室内側押縁とによりパネ
ル嵌合溝が形成されてなる構造とするのが望ましい。
【0012】また、美観性に対する配慮から無機質なア
ルミ地肌を露出させないようにするためのグレージング
ガスケットとしては、前記ガスケット掛着片の室外側面
を覆うカバー部が連接されるとともに、このカバー部に
連続して固定のための挟入止着部を一体的に備え、一
方、前記ガスケット掛着片は、基端部の室外面に前記挟
入止着部が挟入される嵌着溝が形成されるとともに、先
端部に室内側に突出するガスケット固定用突起が形成さ
れ、前記グレージングガスケットは、前記ガスケット固
定用突起との嵌合支持部をもって前記ガスケット掛着片
に取り付けられ、他端側の前記挟入止着部がガスケット
掛着片の前記嵌着溝に挟入され取り付けられている構造
とする。
【0013】他方で、パネルの側縁支持構造に係り、枠
材本体の室外側面と、この枠材から一体的に延在したガ
スケット掛着片とによりパネル嵌合溝が形成された側枠
を背面合わせで一体とし方立を形成したパネルの鉛直方
向保持部において、パネル嵌合溝の底壁同士を締結部材
により締結し、一方、室内側端部同士を凹凸部をもって
嵌合連結する構造とし、前記底壁同士の室外側において
両部材を接触させるとともに、この接触部より室内側に
実質的に両部材を非接触とする隙間(引寄せ空間)を形
成するようにすると、側枠同士がビスやボルト等の締結
部材によって連結されるため、確実に側枠同士の連結が
図れ地震や火災等に対する安定性に優れたものになると
ともに、前記締結部材による締め付けにより、前記底壁
の室外側接触点を支点として側枠同士が会合方向に密着
されるため、室内側端部の凹凸部がきっちりと接合され
るため連結部の見栄えが良くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るパネル
保持部構造を採用したカーテンウォールの正面図、図2
は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII −III 線矢
視図である。カーテンウォールは、図1に示されるよう
に、上枠2、下枠3、側枠4、5によって方形枠が形成
されるとともに、中間に2本の中間水平骨6、7を有す
る縦方向に3パネル分の枠部を備えたカーテンウォール
ユニット1を架設単位として、これを水平方向に隣接配
置してなる外壁である。なお、出入口部となる部分はド
ア13が配設されるため、他とは枠組み形状の異なるカ
ーテンウォールユニット1Aが配設される。前記カーテ
ンウォールは、図2および図3に示されるように、背面
側が後打モルタルR部に埋設固定されたアンカー金物8
A〜8Cによって前記上枠2、3、4が支持され躯体開
口部に固定されるようになっている。
【0015】以下、順に各枠材2〜5毎にそのパネル保
持構造について詳述する。前記上枠2は、ビスポケット
2b、2cを有する板状の本体部2Aと、その室外側に
おいて一体的に枠の内方側に延在するガスケット掛着片
2Bとから構成されている。前記ガスケット掛着片2B
基端の室外面にはガスケット連接材10の一端部が係止
する嵌着溝2eが形成されるとともに、その裏面側に上
押縁係止片2dが形成され、さらに先端部に室内側に突
出するガスケット固定用突起2fが形成されている。そ
して、前記本体部2Aの室内側部に形成された上押縁係
止爪2aと前記上押縁係止片2dとに係止させて室内側
上押縁9が取付けられ、前記ガスケット掛着片2Bと前
記室内側上押縁9の室外側面とによりパネルPのための
下向き嵌合溝が形成されている。前記ガスケット掛着片
2Bに対しては、パネルの室外側周縁を押圧保持すると
ともに、ガスケット掛着片2Bの室外側面を被覆するた
めにガスケット連接材10が取着される。前記ガスケッ
ト連接材10は、パネルPの室外側周縁に当接して実質
的にパネルPの押圧支持するグレージングガスケット部
10aと、前記ガスケット掛着片2Bの室外側面を覆う
カバー部10bと、前記ガスケット掛着片2Bの嵌着溝
2eに対して挟入される挟入止着部10cとにより構成
される。前記グレージングガスケット部10aは、その
後に抜け出ないように前記ガスケット掛着片2Bのガス
ケット固定用突起2fに対する嵌合支持部をもって取り
付けられ、他端側では挟入止着部10cを前記嵌着溝2
eに押入することにより止着されている。前記ガスケッ
ト連接材10の材質としては、シリコーンゴム、塩化ビ
ニル樹脂、クロロプレンゴムなどの非金属弾性材が好適
に使用される。特に、たとえば耐火シリコーンゴムを用
いた場合には、焼結によってガラス化するため、たとえ
火災があったとしてもパネルPを強固に保持することが
できる。前記ガスケット連接材10の施工は、図9に示
されるように、コーナー部形状に合わせて成形したL字
状のコーナーガスケット連接材10Aを製作し、これを
枠のコーナー部に嵌め込むとともに、直線状のガスケッ
ト連接材10Bを各枠材に嵌め込み、両者の小口同士
(C線部)を接着剤により接着するようにする。あるい
は、予め前記L字状のコーナーガスケット連接材10A
と直線状のガスケット連接材10BとをC線部で溶着し
方形枠状とし、この方形枠状のガスケット連接材ユニッ
トを嵌め込むようにしてもよい。
【0016】また、前記室内側上押縁9は本体部分が断
面方形状を成し、室外側面の上部に前記上押縁係止片2
dに係止する取付係止片9bが形成されるとともに、室
内側上部に上枠2の上押縁係止爪2aに係止する受け係
止爪9cを有し、これら両者の係止によって上枠2に取
り付けられる。また、室外側面の下側にビート係止片9
aが形成され、このビート係止片9aに対して室内側ビ
ード11の尻部が嵌着され、この室内側ビード11によ
ってパネルPの室内側周縁が押圧保持されている。な
お、この室内側ビード11については、パネルPの厚さ
毎にそれぞれ寸法の異なるものを複数種類用意しておく
ことが望ましい。図示の例では乾式施工とするため、前
記室内側ビード11を用いたが、場合によってはバック
アップ材とシール材とによりパネルの周縁を支持するよ
うにしてもよい。なお、躯体と上枠との隙間はバックア
ップ材20およびシール材21により埋められている。
【0017】次いで、中間水平骨6のパネル保持構造に
ついて詳述する。中間水平骨6は、ビスポケット6i〜
6lを有する断面方形状の本体部6Aの室外面の下部に
室外側に延在する水平壁部6aを有し、この水平壁部6
aの先端側から上方向および下方向のそれぞれに、上下
対で枠の内方側に延在するガスケット掛着片6B、6C
を備えている。このガスケット掛着片6Cは前記ガスケ
ット掛着片2Bと同様に、基端部の室外面にガスケット
連接材10の一端部が係止する嵌着溝6cが形成される
とともに、その裏面側に上押縁係止片6dが形成され、
さらに先端部に室内側に突出するガスケット固定用突起
6eが形成されている。そして、前記本体部6Aの室内
側部に形成された上押縁係止爪6fと前記上押縁係止片
6dとに係止させて室内側上押縁9が取付けられ、パネ
ルPのための下向き嵌合溝が形成されるようになってい
る。
【0018】また、前記ガスケット掛着片6Bは、基端
部の室外面にガスケット連接材10の一端部が係止する
嵌着溝6bが形成されるとともに、先端部に室内側に突
出するガスケット固定用突起6gが形成されている。そ
して、前記本体部6Aの室外側面とガスケット掛着片6
BとによってパネルPのための上向き嵌合溝が形成され
ている。
【0019】前記ガスケット掛着片6B、6Cに対して
は、ガスケット連接材10、10がそれぞれ前述した態
様によって取り付けられ、このガスケット連接材10、
10のグレージングガスケット部10aによってパネル
Pの室外側周縁が押圧保持されているとともに、本体部
6Aの室外側面上部に形成されたビード係止片6h、お
よび室内側上押縁9の室外面下部に形成されたビード係
止片9aに対して尻部が嵌着された室内側ビード11、
11によってパネルPの室内側周縁が押圧保持されてい
る。なお、図2において中間水平骨7は省略している
が、中間水平骨6部におけるパネル保持構造と全く同様
である。
【0020】次いで下枠3は、ビスポケット3e、3f
を有する断面コ字状の本体部3Aの室外側面の下部に室
外側に延在する水平壁部3aを有し、この水平壁部3a
の先端側から枠の内方側に延在するガスケット掛着片3
Bを備え、かつこのガスケット掛着片3Bの室外面にガ
スケット連接材10の一端部が係止する嵌着溝3bが形
成されるとともに、先端部に対してガスケット固定用突
起3cが形成されている。そして、前記本体部3Aの室
外側面とガスケット掛着片3BとによってパネルPのた
めの上向き嵌合溝が形成されている。前記ガスケット掛
着片3Bに対しては、ガスケット連接材10が取り付け
られ、このガスケット連接材10のグレージングガスケ
ット部10aによってパネルPの室外側周縁が押圧保持
されているとともに、本体部3Aの室外側面上部に形成
されたビード係止片3dに対して尻部が嵌着された室内
側ビード11によってパネルPの室内側周縁が押圧保持
されている。なお、前記水平壁3aと躯体との間にはバ
ックアップ材20およびシール材21が施工されてい
る。
【0021】次に、側枠4、5におけるパネル保持構造
について説明する。躯体に隣接する部位に配置される側
枠4は図3に示される断面構造をみれば明らかなよう
に、前記下枠3の場合と全くものが使用され、躯体に対
する固定構造も同じであるため説明は省略するが、隣接
するカーテンウォールユニット1の側の側枠5は、隣接
するカーテンウォールユニット1の側枠4と対で方立を
成している。この方立部分を拡大図示した図4に基づい
て説明すると、側枠5は断面コ字状の本体部5Aの室外
面に、側枠4側の位置より室外側に延在する鉛直壁部5
a(パネル嵌合溝の底壁)を有し、この鉛直壁部5aの
先端側から枠の内方側に延在するガスケット掛着片5B
を備え、このガスケット掛着片5Bと本体部5Aの室外
面とにより図面左方向に向いたパネル嵌合溝が形成され
ている。前記ガスケット掛着片5Bにおいて、基端の室
外面にガスケット連接材10の一端部が係止する嵌着溝
5bが形成されるとともに、先端部に室内側に突出する
ガスケット固定用突起5cが形成されている構成は他の
場合と同じであるが、前記嵌着溝5bを形成している一
方側の突出片5dが若干側枠4側に突出して形成され、
該突出片5dは隣接する側枠4の突出片4dに対して接
触しているが、鉛直壁部5aと側枠4の鉛直壁部4aと
は段差分DT の隙間により実質的に非接触とされてい
る。
【0022】他方、前記側枠4と側枠5との室内側には
それぞれ、側枠4の側に凹溝4eが形成されるととも
に、側枠5の側に前記凹溝4eに挿入される突片5eが
形成されており、側枠4と側枠5との連結は、これら側
枠4の凹溝4eに側枠5の突片5eを挿入し、前記鉛直
壁部5a、4a同士をビス12によって締結固定するこ
とにより行われる。前記ビス12を締め付けることによ
って、突出片4d、5dの接触点を支点として側枠4と
側枠5とが会合するように引寄せられるため、前記側枠
4の凹溝4eと側枠5の突片5eとがきっちりと隙間な
く嵌合連結するようになり、室内側からの視た場合に室
内側接合部に隙間ができないため見栄えも良好なものと
なる。なお、鉛直壁部5aの面から鉛直壁部4a側に突
出して形成された突部5fは前記ビス12による引寄せ
過ぎを防止するためのものである。
【0023】また、前記鉛直壁部5aと側枠4の鉛直壁
部4aとの隙間にパッキンなどを介在させることにより
水密性を向上させることもできる。
【0024】なお、前記側枠5、4において、パネルP
の室外側周縁が前記ガスケット掛着片5Bに取着された
ガスケット連接材10により押圧保持され、パネルPの
室内側周縁が室内側ビード11により押圧保持されてい
る保持構造は前記上枠2、水平中間骨6、7、下枠3の
場合と同じである。
【0025】前述したカーテンウォールユニット1の施
工は概ね以下の手順に従って行う。
【0026】前記上枠2、下枠3、側枠4、5および水
平中間骨6、7からなるユニット枠は工場にて枠組みさ
れ現場に搬入されるが、工場あるいは現場、すなわち架
設前に前記カーテンウォールユニット1に対して、ガス
ケット連接材10が取付けられる。そして、このガスケ
ット連接材10を先付けしたカーテンウォールユニット
1を所定の位置に建て込んだならば、次に室内側から所
要の位置に室内側上押縁9、9を取り付け、下側パネル
嵌合溝内にセッティングブロック22を設置し、パネル
Pを建て込む。その後に、室内側ビード11を設置して
パネルPの固定作業を完了する。
【0027】ところで、上記実施例ではガスケット掛着
片2B、3B…の室外面を覆うためにカバー材10bを
一体的に備えたガスケット連接材10を用いているが、
ガスケット掛着片2B、3B…のアルミ地肌を露出して
よいならば、図5に示されるように、単にガスケット掛
着片2B’、2C’先端部の室内面に形成されたガスケ
ット固定用突起6g、6eに対してビード状のガスケッ
ト片13、13を嵌合固定する構造とすることもでき
る。
【0028】他方、ドア13が配設されるカーテンウォ
ールユニット1Aについて図6および図7に基づいて詳
述すると、水平中骨14は断面略方形状を成し、室外側
に形成されたガスケット掛着片14Bと室外面とにより
上向きのパネル嵌合溝が形成され、かつ前記ガスケット
掛着片14Bにガスケット連接材10が取着され、パネ
ルPの室外側周縁が押圧保持され、本体部14Aの室外
面上部のビード係止片14aに対して尻部が嵌着された
室内側ビード11によってパネルPの室内側周縁が押圧
保持されている。そして、水平中骨14内に内設された
ドア支持金物15によってドア13が支持されている。
他方、側枠4’および側枠5’の室外側に対しては断面
L字状の側枠アタッチメント16、16を取付けること
によって開口端部の処理が行われている。前記側枠アタ
ッチメント16の取り付けは、側枠4’、5’の本体部
より室外側に突出した突出片4b、5gに一端を係止
し、他端をビス17により固定することにより行ってい
る。
【0029】また、パネルの出隅コーナー部の納まり
は、図8に示されるように、端部枠18として、室外側
にガスケット掛着片18bと室外側面18aとによりパ
ネル嵌合溝が形成されたものを用い、コーナー枠19と
して、断面略三角形状の本体部19Aの室内側頂部から
延在する足片18aを有し、この足片18aの先端に前
記端部枠18の室内側端に係合する係止部18bを形成
した特殊形状の枠材を用いることにより、直交する2壁
面を連続させるようにしている。
【0030】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、室
内側から効率的にパネル施工できるようになるため作業
効率が著しく向上する。また、地震や火災等の不測の事
態に対する安定性も極めて優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネル保持部構造を採用したカー
テンウォールの正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視図である。
【図4】方立部の拡大断面図である。
【図5】パネル保持部構造の変形例図である。
【図6】図1のVI−VI線矢視図である。
【図7】図1の VII− VII線矢視図である。
【図8】出隅コーナー部の横断面図である。
【図9】ガスケット掛着片のコーナー部処理を示す要部
拡大図である。
【図10】従来のパネル保持構造例を示す横断面図であ
る。
【図11】従来の他のパネル保持構造例を示す横断面図
である。
【符号の説明】
1・1A…カーテンウォールユニット、2…上枠、3…
下枠、4・5…側枠、6・7…水平中間骨、2B〜6B
…ガスケット掛着片、2e・3b・6b・6c…嵌着
溝、2f・3c・6e・6g…ガスケット固定用突起、
9…室内側上押縁、10…ガスケット連接材、11…室
内側ビード、P…パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠材本体の室外側面と、この枠材から一体
    的に延在したガスケット掛着片とによりパネル嵌合溝が
    形成され、少なくともパネルの室外側周縁が前記ガスケ
    ット掛着片に取着されたグレージングガスケットにより
    押圧支持されたパネル保持部構造であり、 前記グレージングガスケットは、少なくとも架設前に前
    記ガスケット掛着片に対して先付けされてあり、架設後
    にパネルおよびパネルの室内側周縁の押え部材が設けら
    れたことを特徴とするカーテンウォールのパネル保持部
    構造。
  2. 【請求項2】枠材から一体的に延在したガスケット掛着
    片と、枠材に対して取付けられた室内側押縁とによりパ
    ネル嵌合溝が形成され、少なくともパネルの室外側周縁
    が前記ガスケット掛着片に取着されたグレージングガス
    ケットにより押圧支持されたパネル保持部構造であり、 前記グレージングガスケットは、少なくとも架設前に前
    記ガスケット掛着片に対して先付けされてあり、架設後
    に前記室内側押縁、パネルおよびパネルの室内側周縁の
    押え部材が設けられたことを特徴とするカーテンウォー
    ルのパネル保持部構造。
  3. 【請求項3】パネルの下側および両側は、枠材本体の室
    外側面と、この枠材から一体的に延在したガスケット掛
    着片とによりパネル嵌合溝が形成され、パネルの上側
    は、枠材から一体的に延在したガスケット掛着片と、こ
    の枠材に取付けられた室内側押縁とによりパネル嵌合溝
    が形成されてなる請求項1、2記載のカーテンウォール
    のパネル保持部構造。
  4. 【請求項4】前記グレージングガスケットは前記ガスケ
    ット掛着片の室外側面を覆うカバー部が連接されるとと
    もに、このカバー部に連続して固定のための挟入止着部
    を一体的に備え、 一方、前記ガスケット掛着片は、基端部の室外面に前記
    挟入止着部が挟入される嵌着溝が形成されるとともに、
    先端部に室内側に突出するガスケット固定用突起が形成
    され、 前記グレージングガスケットは、前記ガスケット固定用
    突起との嵌合支持部をもって前記ガスケット掛着片に取
    り付けられ、他端側の前記挟入止着部がガスケット掛着
    片の前記嵌着溝に挟入され取り付けられている請求項1
    〜3記載のカーテンウォールのパネル保持部構造。
  5. 【請求項5】パネルの前記室内側周縁の押え部材が押え
    ビードである請求項1〜4記載のカーテンウォールのパ
    ネル保持部構造。
  6. 【請求項6】枠材本体の室外側面と、この枠材から一体
    的に延在したガスケット掛着片とによりパネル嵌合溝が
    形成された側枠を背面合わせで一体とし方立を形成した
    パネルの鉛直方向保持部において、パネル嵌合溝の底壁
    同士を締結部材により締結し、一方室内側端部同士を凹
    凸部をもって嵌合連結する構造とし、前記底壁同士の室
    外側において両部材を接触させるとともに、この接触部
    より室内側に実質的に両部材を非接触とする隙間を形成
    するようにした請求項1〜5記載のカーテンウォールの
    パネル保持部構造。
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