JPH10129522A - サスペンション部材の取付構造 - Google Patents

サスペンション部材の取付構造

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JPH10129522A
JPH10129522A JP8292433A JP29243396A JPH10129522A JP H10129522 A JPH10129522 A JP H10129522A JP 8292433 A JP8292433 A JP 8292433A JP 29243396 A JP29243396 A JP 29243396A JP H10129522 A JPH10129522 A JP H10129522A
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敏一 工藤
Toshihisa Kudo
利久 工藤
Kinichi Tanuma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトプレートを必要とせず、ボルトの製造
が容易で、スポット溶接を採用でき、ボルトの垂直状態
が得やすいサスペンション部材の取付構造を提供する。 【解決手段】 ボルト25のツバ部26を下部補強部材
11のエンボス部15と底面部4との間で挟持するた
め、ボルト25の取付強度が高くなり、その結果として
サスペンション部材の取付強度が向上する。特に、ツバ
部26を上下方向で挟持するため、突き上げ力に対する
強度が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサスペンション部
材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション機構は各種のサ
スペンション部材(サスペンションフレームなど)を備
えており、このようなサスペンション部材を、例えば特
開平3−132410号にて知られているような取付構
造で、車体構成部材(サイドメンバ、クロスメンバ、ブ
ラケット)に対して取付けている。
【0003】この種のサスペンション部材の取付構造の
一例として、車体構成部材の底面部に下部補強部材を接
合すると共に途中高さ位置に上部補強部材を設け、ボル
トの上部を上部補強部材に固定し且つボルトの中間部を
下部補強部材及び底面部に貫通状態で固定し、該底面部
から下方に突出したボルトにサスペンション部材を取付
けるようにしたものがある。そして、ボルトの中間部に
ツバ部を形成すると共に、そのツバ部の下部にセレーシ
ョン部を形成し、このセレーション部を前記下部補強部
材に溶接した厚いボルトプレートに嵌合させると共に、
ツバ部をボルトプレートの上面に当接させることによ
り、ボルトの剛性を保ち、サスペンション部材の取付強
度を得ようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ボルト(サスペンション部
材)の取付強度を、ボルトのセレーション部とボルトプ
レートとの嵌合に頼った構造になっているため、取付強
度の向上を図ろうとするには、ボルトプレート自体を厚
物化又は大型化せざるを得えない。
【0005】また、このようにセレーション部とボルト
プレートとの嵌合に頼った構造のため、ボルトに加わる
突き上げ力に対する抵抗力を高めるには、ボルトのセレ
ーション部の硬度を高めて、ボルトプレートとの嵌合力
を高める必要がある。そのため、ボルトの硬度を高める
ために、ボルトを製造する際に焼き戻し等の特別な処理
を施す必要があり、ボルトの製造が面倒である。
【0006】更に、ボルトプレートが厚物になると、重
量及びコストの面で不利になるだけでなく、ボルトプレ
ートと下部補強部材との接続手段がアーク溶接に限定さ
れる。すなわち、作業容易なスポット溶接を用いること
ができず、作業が比較的難しいアーク溶接で接続しなけ
ればならず、溶接作業性の面でも不利である。
【0007】加えて、ボルトのツバ部と車体構成部材の
底面部との間に、厚物のボルトプレートと下部補強部材
の2つの部材が介在されており、ツバ部を底面部に対し
て直接的に当接させる構造になっていないため、ボルト
の下部補強部材に対する垂直状態が得づらく、該垂直度
の調整に時間がかかる。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ボルトプレートを必要とせず、
ボルトの製造が容易で、スポット溶接を採用でき、ボル
トの垂直状態が得やすいサスペンション部材の取付構造
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体構成部材の底面部に下部補強部材を接続すると共に
途中高さ位置に上部補強部材を設け、ボルトの上部を上
部補強部材に固定し且つボルトの中間部を下部補強部材
及び底面部に貫通状態で固定し、該底面部から下方に突
出したボルトにサスペンション部材を取付ける構造にお
いて、前記ボルトの中間部にツバ部を形成すると共に、
下部補強部材の貫通孔部分に上方へ隆起したエンボス部
を形成し、該エンボス部と車体構成部材の底面部との間
でボルトのツバ部を挟持すると共に、下部補強部材の貫
通孔に対してボルトを嵌合させたものである。
【0010】請求項1記載の発明によれば、ボルトのツ
バ部を下部補強部材のエンボス部と底面部との間で挟持
するため、ボルトの取付強度が高くなり、その結果とし
てサスペンション部材の取付強度が向上する。特に、ツ
バ部を上下方向で挟持するため、突き上げ力に対する強
度が高い。
【0011】このようにツバ部を挟持して取付ける構造
であり、従来のようにボルトプレートを利用した嵌合構
造でないため、ボルトを製造する際に硬度を高めるため
の特別な処理(焼き戻し等)を行う必要がなく、ボルト
の製造が容易になる。
【0012】また、下部補強部材と底面部とは、プレー
ト同士なのでスポット溶接で接続することができ溶接作
業が容易である。
【0013】更に、ツバ部が直接的に車体構成部材の底
面部に当接した状態となるため、ボルトの下部補強部材
に対する垂直状態が得やすく、面倒なボルトの垂直調整
を行う必要がなくなる。
【0014】請求項2記載の発明は、ボルトの上部にピ
ンが形成され、該ピンが上部補強部材の挿通孔にアーク
溶接されている。
【0015】請求項2記載の発明によれば、上部にピン
が形成され、そのピンが上部補強部材の挿通孔にアーク
溶接されるため、ボルトの倒れが確実に防止され、サス
ペンション部材の取付強度が更に向上する。
【0016】請求項3記載の発明は、車体構成部材が、
底面部の車幅方向内側端と前後方向後側端から各々立ち
上げ形成した側面部及び後面部を有する形状のブラケッ
トである。
【0017】請求項3記載の発明のように、ブラケット
にもボルトを取付けることができる。
【0018】請求項4記載の発明は、下部補強部材の車
幅方向内側端と前後方向後側端に、車体構成部材の側面
部及び後面部に接合されるフランジが形成されている。
【0019】請求項4記載の発明によれば、下部補強部
材にブラケットの側面部及び後面部に接続されるフラン
ジを形成しているため、下部補強部材の取付強度が高
い。
【0020】請求項5記載の発明は、上部補強部材の車
幅方向内側端と前後方向後側端に、車体構成部材の側面
部及び後面部に接合されるフランジが形成されており、
且つ上部補強部材の車幅方向前側端と前後方向外側端か
ら下方へ向けて斜面部が曲折形成され、該斜面部の下端
に底面部又は下部補強部材に接合されるフランジが形成
されている。
【0021】請求項5記載の発明によれば、上部補強部
材に、ブラケットの側面部及び後面部に接続されるフラ
ンジと二つの斜面部が形成され、該斜面部の下端のフラ
ンジが底面部又は下部補強部材に接続されているため、
上部補強部材が立体的形状となっており、更にブラケッ
トに接合されることによりボックス形状となるため、ボ
ルトの上部の支持強度が高まり、従って上部補強部材の
取付強度が向上することとなる。
【0022】請求項6〜8記載の発明は、車体構成部材
が断面逆ハット形状のメンバ(サイドメンバやクロスメ
ンバ)である。
【0023】請求項6〜8記載の発明のように、車体構
成部材として、断面逆ハット形状のメンバ(サイドメン
バやクロスメンバ)を利用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、図中、Aが前側で、B
が後側、Cが車幅方向内側で、Dが外側を示している。
【0025】図1〜図3はこの発明の第1実施形態を示
す図である。1は車体前後方向に沿うリヤサイドメンバ
で、図1ではその傾斜した部分を示している。このリヤ
サイドメンバ1は断面が横向きのハット形状をしてお
り、その車幅方向外側にホイルハウスインナ2が接合さ
れることにより閉断面構造となっている。このリヤサイ
ドメンバ1自体も「車体構成部材」であるが、このリヤ
サイドメンバ1の下方に、別の「車体構成部材」として
のブラケット3が取付けられている。
【0026】このブラケット3は、水平な底面部4と、
底面部4の後端から垂直に立ち上げた後面部5と、底面
部4の前端及び後面部5の上端から各々前後方向へ形成
された傾斜部6、7、底面部4等の内側端から上方へ垂
直に立ち上げ形成された側面部8、底面部4等の外側端
から下方へ曲折形成したフランジ9とから形成されてい
る。底面部4には貫通孔10が設けられている。
【0027】11は下部補強部材で、基本的にプレート
形状をしており、その内側端及び後側端に、前記ブラケ
ット3の側面部8及び後面部5へ接合されるフランジ1
2、13が上向きに形成されている。また、この下部補
強部材11には貫通孔14が形成されていると共に、該
貫通孔14の周縁部にはエンボス部15が上方へ隆起形
成されている。
【0028】16は上部補強部材で、この上部補強部材
16自体は水平なプレート形状をしている。この上部補
強部材16の内側と後側の角部には隆起部17が形成さ
れている。また、上部補強部材16の前端からは下向き
に斜面部18が形成されており、該斜面部18の下端に
は底面部4に接続されるフランジ19が形成されている
(図2参照)。上部補強部材16の外側端にも下向きの
斜面部20が形成され、該斜面部20の下端には下部補
強部材11に接続されるフランジ21が形成されている
(図3参照)。そして、隆起部17を含んだ上部補強部
材16及び斜面部18の内側端には、ブラケット3の側
面部8に接合されるフランジ22が形成され、同様に、
隆起部17を含んだ上部補強部材16及び斜面部20の
後側端には、ブラケット3の後面部5に接合されるフラ
ンジ23が形成されている。更に、上部補強部材16に
は小径の挿通孔24が形成されている。
【0029】25はボルトで、中間部にツバ部26が形
成され、該ツバ部26の上部にセレーション部27が形
成され、下端にネジ部28が形成され、上端にピン29
が突設されている。
【0030】30は「サスペンション部材」としてのサ
スペンションフレームで、内部にインシュレータ31を
介したボルトカラー32が設けられている。33は2枚
組のワッシャで、34はカバー部材、35はナットを示
している。
【0031】次に、組立方法について説明する。
【0032】まず、ボルト25の下部をブラケット3の
底面部4の貫通孔10に通して、ツバ部26を底面部4
の密着させた状態とする。次に、下部補強部材11の貫
通孔14をボルト25の上部を挿通し、該下部補強部材
11を強く押し付けて貫通孔14とセレーション部27
とを嵌合状態にする。貫通孔14とセレーション部27
との嵌合により、ボルト25に対して耐回転力が付与さ
れる。尚、この嵌合は貫通孔14にボルト25を圧入す
ることによる締まり嵌め等の手段を用いてもよい。
【0033】貫通孔14をセレーション部27に嵌合さ
せた時点で、下部補強部材11が底面部4に密着するた
め、下部補強部材11とブラケット3とをスポット溶接
する。スポット溶接は、下部補強部材11と底面部4、
フランジ12と側面部8、フランジ13と後面部5との
間で行われる。従来のように作業困難なアーク溶接でな
く、スポット溶接で下部補強部材11を接続できるた
め、溶接作業が容易である。また、フランジ12、13
を側面部8及び後面部5に接続するため、下部補強部材
11の底面部4等に対する接続強度が高い。しかも、下
部補強部材11におけるエンボス部15の近くまでスポ
ット溶接できるため、スポット溶接の位置がボルト25
の近くになり、ボルト25の取付強度が向上する。
【0034】下部補強部材11と底面部4等をスポット
溶接することにより、ツバ部26がエンボス部15と底
面部4との間で挟持される。挟持されることにより、ツ
バ部26が底面部4に対して更に確実に当接するため、
ボルト25は底面部4に対して垂直状態となる。従っ
て、従来のようにボルト25の垂直調整に時間がかかる
ようなことはない。
【0035】次に、上部補強部材16を上から取付け、
ボルト25のピン29を上部補強部材16の挿通孔24
を通すと共に、フランジ19、21、22、23をそれ
ぞれ対応する部分に密着させてスポット溶接する。ボル
ト25の垂直度が正確なため、ピン29は挿通孔24内
に正確に挿入される。そして、ピン29と挿通孔24と
がアーク溶接36により固定される。これにより、ボル
ト25が中間部の貫通孔10、14と上部の挿通孔24
の上下2箇所で固定された状態となるため、ボルト25
の倒れが確実に防止される。また、上部補強部材16が
斜面部18、20の形成により立体的形状となってお
り、ブラケット3に接合されることによりボックス形状
になるためボルト25の上部の支持強度が高い。また、
上部補強部材16にフランジ19、21、22、23を
形成していることも、上部補強部材16の接続強度の向
上に寄与している。しかも、上部補強部材16の角部相
当位置に隆起部17が形成されていることにより、この
部分の強度低下も防止されている。
【0036】そして、このように下部補強部材11及び
上部補強部材16によりボルト25が取付けられたブラ
ケット3を、リヤサイドメンバ1に取付ける。ブラケッ
ト3の取付けは、傾斜部6、7をリヤサイドメンバ1の
底面にスポット溶接し、側面部8をリヤサイドメンバ1
の側面にスポット溶接し、フランジ9を下部の接合フラ
ンジにスポット溶接することにより行われる。
【0037】次に、ブラケット3の底面部4から下方に
突出しているボルト25に対して、サスペンションフレ
ーム30のボルトカラー32を挿通し、ボルト25の下
端のネジ部28にカバー部材34を通した後、2枚組の
ワッシャ33を介してナット35にて固定する。これに
より、サスペンションフレーム30の取付けが完了す
る。
【0038】この実施形態によれば、ボルト25のツバ
部26を下部補強部材11のエンボス部15とブラケッ
ト3の底面部4との間で挟持しているため、ボルト25
の取付強度が高くなり、その結果としてサスペンション
フレーム30の取付強度が向上する。特に、ツバ部26
を前述のように上下方向で挟持する構造のため、サスペ
ンションフレーム30からボルト25に加わる突き上げ
力に対する強度が高い。このように、突き上げ力に対す
る強度をツバ部26の挟持構造により担い、セレーショ
ン部27と貫通孔14との嵌合はボルト25の耐回転力
を確保するためだけのものなので、下部補強部材11は
通常の板厚のもので済み、ブラケット3の底面部4との
スポット溶接を可能にしている。
【0039】また、セレーション部27の嵌合は耐回転
力を確保できれば良く、突き上げ力に対する抵抗力を担
う必要がないため、セレーション部27の硬度を特別に
上げる必要がない。従って、ボルト25を製造する際に
ボルト25の硬度を高めるための処理(焼き戻し等)を
行う必要がなく、ボルト25の製造が容易である。
【0040】図4はこの発明の第2実施形態を示す図で
ある。尚、以下の説明において、第1実施形態と共通す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0041】この実施形態では、車体構成部材として、
車幅方向に配されたクロスメンバ37を選定し、このク
ロスメンバ37の底面部38に下部補強部材39と上部
補強部材40とを利用してボルト25を取付けたもので
ある。クロスメンバ37は単純な断面逆ハット形状をし
ており、車体のフロアパネル41の下面に接合されてい
る。上部補強部材40も、下部補強部材39も単純なプ
レート形状をしており、それぞれ車幅方向端部にクロス
メンバ37の内面に接合されるフランジ42、43を有
している。その他の構成及び作用効果は先の実施形態と
同様である。
【0042】このように、ボルト25を取付ける対象と
しての「車体構成部材」は、ボルト25を取付けるため
の底面部4、38を有した形状であれば良く、車幅方向
に沿ったクロスメンバ37でも、前後方向に沿ったサイ
ドメンバ(フロントサイドメンバ或いはリヤサイドメン
バ1)でも、第1実施形態のようなブラケット3であっ
ても構わない。
【0043】また「下部補強部材」にしても、底面部
4、38に接続可能な形状であれば良く、「上部補強部
材」にしても、車体構成部材の途中高さ位置に設けるこ
とが可能な形状であれば、第2実施形態のようなプレー
ト形状のものであっても、第1実施形態のような斜面部
18、20を含む立体形状であっても構わない。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ボルトの
ツバ部を下部補強部材のエンボス部と底面部との間で挟
持するため、ボルトの取付強度が高くなり、その結果と
してサスペンション部材の取付強度が向上する。特に、
ツバ部を上下方向で挟持するため、突き上げ力に対する
強度が高い。
【0045】このようにツバ部を挟持して取付ける構造
であり、従来のようにボルトプレートを利用した嵌合構
造でないため、ボルトを製造する際に硬度を高めるため
の特別な処理(焼き戻し等)を行う必要がなく、ボルト
の製造が容易になる。
【0046】また、下部補強部材と底面部とは、プレー
ト同士なのでスポット溶接で接続することができ溶接作
業が容易である。
【0047】更に、ツバ部が直接的に車体構成部材の底
面部に当接した状態となるため、ボルトの下部補強部材
に対する垂直状態が得やすく、面倒なボルトの垂直調整
を行う必要がなくなる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、上部にピン
が形成され、そのピンが上部補強部材の挿通孔にアーク
溶接されるため、ボルトの倒れが確実に防止され、サス
ペンション部材の取付強度が更に向上する。
【0049】請求項3記載の発明のように、ブラケット
にもボルトを取付けることができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、下部補強部
材にブラケットの側面部及び後面部に接続されるフラン
ジを形成しているため、下部補強部材の取付強度が高
い。
【0051】請求項5記載の発明によれば、上部補強部
材に、ブラケットの側面部及び後面部に接続されるフラ
ンジと二つの斜面部が形成され、該斜面部の下端のフラ
ンジが底面部又は下部補強部材に接続されているため、
上部補強部材が立体的形状となっており、更にブラケッ
トに接合されることによりボックス形状となるため、ボ
ルトの上部の支持強度が高まり、従って上部補強部材の
取付強度が向上することとなる。
【0052】請求項6〜8記載の発明のように、車体構
成部材として、断面逆ハット形状のメンバ(サイドメン
バやクロスメンバ)を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るボルト周辺の構
造を示す分解斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図4】この発明の第2実施形態を示す図3相当の断面
図。
【符号の説明】
1 リヤサイドメンバ(車体構成部材) 3 ブラケット(車体構成部材) 4、38 底面部 5 後面部 8 側面部 11、39 下部補強部材 14 貫通孔 15 エンボス部 16、40 上部補強部材 18、20 斜面部 25 ボルト 26 ツバ部 27 セレーション部 29 ピン 30 サスペンションフレーム(サスペンション部
材) 37 クロスメンバ(車体構成部材)
フロントページの続き (72)発明者 田沼 謹一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地日産自 動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体構成部材の底面部に下部補強部材を
    接続すると共に途中高さ位置に上部補強部材を設け、ボ
    ルトの上部を上部補強部材に固定し且つボルトの中間部
    を下部補強部材及び底面部に貫通状態で固定し、該底面
    部から下方に突出したボルトにサスペンション部材を取
    付ける構造において、 前記ボルトの中間部にツバ部を形成すると共に、下部補
    強部材の貫通孔部分に上方へ隆起したエンボス部を形成
    し、該エンボス部と車体構成部材の底面部との間でボル
    トのツバ部を挟持すると共に、下部補強部材の貫通孔に
    対してボルトを嵌合させたことを特徴とするサスペンシ
    ョン部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 ボルトの上部にピンが形成され、該ピン
    が上部補強部材の挿通孔にアーク溶接されている請求項
    1記載のサスペンション部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 車体構成部材が、底面部の車幅方向内側
    端と前後方向後側端から各々立ち上げ形成した側面部及
    び後面部を有する形状のブラケットである請求項1又は
    請求項2記載のサスペンション部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 下部補強部材の車幅方向内側端と前後方
    向後側端に、車体構成部材の側面部及び後面部に接合さ
    れるフランジが形成されている請求項3記載のサスペン
    ション部材の取付構造。
  5. 【請求項5】 上部補強部材の車幅方向内側端と前後方
    向後側端に、車体構成部材の側面部及び後面部に接合さ
    れるフランジが形成されており、且つ上部補強部材の車
    幅方向前側端と前後方向外側端から下方へ向けて斜面部
    が曲折形成され、該斜面部の下端に底面部又は下部補強
    部材に接合されるフランジが形成されている請求項3又
    は請求項4記載のサスペンション部材の取付構造。
  6. 【請求項6】 車体構成部材が断面逆ハット形状のメン
    バである請求項1又は請求項2記載のサスペンション部
    材の取付構造。
  7. 【請求項7】 メンバが車体前後方向に沿うサイドメン
    バである請求項6記載のサスペンション部材の取付構
    造。
  8. 【請求項8】 メンバが車幅方向に沿うクロスメンバで
    ある請求項6記載のサスペンション部材の取付構造。
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Cited By (8)

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