JPH1012935A - 熱電変換素子の電極接合構造、熱電変換素子の電極接合方法、熱電変換モジュール、及び熱電変換モジュールの製造方法 - Google Patents

熱電変換素子の電極接合構造、熱電変換素子の電極接合方法、熱電変換モジュール、及び熱電変換モジュールの製造方法

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JPH1012935A
JPH1012935A JP8164205A JP16420596A JPH1012935A JP H1012935 A JPH1012935 A JP H1012935A JP 8164205 A JP8164205 A JP 8164205A JP 16420596 A JP16420596 A JP 16420596A JP H1012935 A JPH1012935 A JP H1012935A
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JP
Japan
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thermoelectric conversion
electrode
metal layer
conversion element
type semiconductor
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JP8164205A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Yoda
浩好 余田
Noboru Hashimoto
登 橋本
Keiichi Yamazaki
圭一 山崎
Takusane Ueda
卓実 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電変換素子と電極との接合強度を確保する
とともに耐熱性を向上させ、さらに熱電性能の長期信頼
性を良好なものとする。 【解決手段】 Bi、Te、Se及びSb元素からなる
群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
成として有する熱電変換素子5と導体電極表面との接合
構造において、導体電極としてアルミニウム電極2が用
いられ、該アルミニウム電極2と熱電変換素子5とが、
アルミニウム電極2の表面に形成されたBi、Te、S
e及びSb元素からなる群より選択される少なくとも1
種類以上の元素からなる金属層3を介して加熱接合され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換素子の電
極接合構造、熱電変換素子の電極接合方法、熱電変換モ
ジュール、及び熱電変換モジュールの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の熱電変換モジュールの構成
を示している。この従来例に係る熱電変換モジュール
は、2つの絶縁層91,91 間に熱電変換素子94であるP型
半導体素子12a とN型半導体素子12b とを交互に並設
し、これらを2つの絶縁層91,91 表面にそれぞれ形成さ
れた複数の導体電極92により電気的に直列に接続した構
成を有している。そしてこの熱電変換モジュールにあっ
ては、P型半導体素子12a 及びN型半導体素子12b に直
流電圧を印加することで、ペルチェ効果により2つの絶
縁層91,91 にそれぞれ発熱と吸熱を生じる加熱冷却モジ
ュールとなり、もしくは、2つの絶縁層91,91 に温度差
を与えることで、ゼーベック効果によりP型半導体素子
12a 及びN型半導体素子12b に直流電圧を生じる発電モ
ジュールとなるものであって、例えば熱電発電や熱電冷
却における種々の分野において幅広く利用できるもので
ある。
【0003】ところで、従来の熱電変換モジュールにあ
っては、一般に導体電極92には銅電極を使用し、また熱
電変換素子92にはBi、Te、Se及びSb元素からな
る群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料
組成として有するものを使用しており、さらに熱電変換
素子94と導体電極92との接合は、図4に示す如く、予め
熱電変換素子94の電極接合面及び導体電極92表面にはN
i,Sn,Mo,Wなどのコーティング層93,96 を形成
して、このコーティング層93,96 を介して熱電変換素子
94と導体電極92とをハンダ95により接合していた。ここ
で、熱電変換素子94の電極接合面及び導体電極92表面に
予めコーティング層93,96 を形成する理由としては2つ
あり、すなわち、一つは熱電変換素子94及び導体電極92
はハンダ濡れ性が悪く直接ハンダ接合すると十分な接合
力を得られないためにこれらのハンダ濡れ性を改善する
ためのものであり、またもう一つは、導体電極92として
用いた銅と熱電変換素子94を構成する組成材料とは容易
に相互拡散して熱電変換素子94の熱電性能を低下させる
ために、この拡散を防止するの拡散防止層とするための
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように従来の熱電変換モジュールでは熱電変換素子94
の電極接合をハンダ95で行っているために、耐熱性に問
題を有しており、例えば高温下ではハンダ95が軟化する
等して熱電変換素子94と導体電極92との接合力が低下し
外れやすくなるものであった。
【0005】また、熱電変換素子94及び導体電極92に形
成されたコーティング層93,96 にピンホール等の欠陥が
存在すると、導体電極92に用いた銅と熱電変換素子94の
組成材料とが相互拡散して熱電変換モジュールの性能劣
化を起こし長期信頼性を損なう要因となるものであっ
た。
【0006】本発明は前記の事実に鑑みてなされたもの
で、熱電変換素子と電極との接合強度に優れるとともに
耐熱性が向上し、さらに熱電性能の長期信頼性が良好な
熱電変換素子の電極接合構造、熱電変換素子の電極接合
方法、熱電変換モジュール、及び熱電変換モジュールの
製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
熱電変換素子の電極接合構造は、Bi、Te、Se及び
Sb元素からなる群より選択される少なくとも2種類以
上の元素を原料組成として有する熱電変換素子と導体電
極表面との接合構造において、導体電極としてアルミニ
ウム電極が用いられ、該アルミニウム電極と熱電変換素
子とが、アルミニウム電極の表面に形成されたBi、T
e、Se及びSb元素からなる群より選択される少なく
とも1種類以上の元素からなる金属層を介して加熱接合
されていることを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る熱電変換素子の電極接合構
造は、請求項1に係る熱電変換素子の電極接合構造にお
いて、アルミニウム電極の表面に形成された上記金属層
の厚みが、0.1μm以上60μm以下であることを特
徴とするものである。
【0009】請求項3に係る熱電変換素子の電極接合構
造は、請求項1又は請求項2に係る熱電変換素子の電極
接合構造において、上記金属層を構成する組成元素の種
類が熱電変換素子を構成する組成元素の種類の中から選
択されたものであることを特徴とするものである。
【0010】請求項4に係る熱電変換素子の電極接合方
法は、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選
択される少なくとも2種類以上の元素を原料組成として
有する熱電変換素子を導体電極表面に接合する接合方法
において、導体電極としてアルミニウム電極を用いて、
該アルミニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb
元素からなる群より選択される少なくとも1種類以上の
元素からなる金属層を形成し、この金属層に上記熱電変
換素子の電極接合端面を密着させて該熱電変換素子の融
点以下の温度で直接加熱接合することを特徴とするもの
である。
【0011】請求項5に係る熱電変換素子の電極接合方
法は、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選
択される少なくとも2種類以上の元素を原料組成として
有する熱電変換素子と導体電極表面との接合方法におい
て、導体電極としてアルミニウム電極を用いて、該アル
ミニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb元素か
らなる群より選択される少なくとも1種類以上の元素か
らなる金属層を形成し、この金属層の表面に、Bi、T
e、Se及びSb元素からなる群より選択される少なく
とも2種類以上の元素を原料組成として有する熱電変換
材料粉末を所定の素子形状に成形したグリーン成形体を
密着させて、非酸化雰囲気中で加熱してグリーン成形体
を焼成すると共に上記金属層に接合させることを特徴と
するものである。
【0012】請求項6に係る熱電変換素子の電極接合方
法は、請求項5に係る熱電変換素子の電極接合方法にお
いて、上記熱電変換材料粉末を一軸プレス成形して所定
の素子形状のグリーン成形体を作製し、このグリーン成
形体を上記金属層の表面に密着させることを特徴とする
ものである。
【0013】請求項7に係る熱電変換素子の電極接合方
法は、請求項5に係る熱電変換素子の電極接合方法にお
いて、上記熱電変換材料粉末にバインダー又は溶剤を加
えて熱電変換材料ペーストを作製し、この熱電変換材料
ペーストを上記金属層の表面に印刷して所定の素子形状
とし、さらに熱電変換材料ペーストに含まれる有機成分
を加熱除去して、上記金属膜の表面に密着したグリーン
成形体を作製することを特徴とするものである。
【0014】請求項8に係る熱電変換モジュールは、2
つの絶縁層の間に熱電変換素子であるP型半導体素子と
N型半導体素子とを交互に並設し、これらを上記2つの
絶縁層表面にそれぞれ形成された導体電極により電気的
に直列に接続してなる熱電変換モジュールにおいて、上
記P型半導体素子とN型半導体素子がBi、Te、Se
及びSb元素からなる群より選択される少なくとも2種
類以上の元素を原料組成として有する熱電変換素子であ
って、上記導体電極としてアルミニウム電極が用いら
れ、上記P型半導体素子及びN型半導体素子と該アルミ
ニウム電極とが、アルミニウム電極の表面に形成された
Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択され
る少なくとも1種類以上の元素からなる金属層を介して
加熱接合されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項9に係る熱電変換モジュールの製造
方法は、2つの絶縁層表面にそれぞれ設けられたアルミ
ニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb元素から
なる群より選択される少なくとも1種類以上の元素から
なる金属層を形成し、他方、熱電変換素子として、B
i、Te、Se及びSb元素からなる群より選択される
少なくとも2種類以上の元素を原料組成として有するP
型半導体素子及びN型半導体素子を作製し、上記P型半
導体素子とN型半導体素子を上記2つの絶縁層の間に交
互に並べて、これらが上記2つの絶縁層表面にそれぞれ
形成されたアルミニウム電極により電気的に直列に接続
されるように配置し、さらに、上記P型半導体素子とN
型半導体素子の電極接合面を上記アルミニウム電極に上
記金属層を介して密着させて該P型半導体素子及びN型
半導体素子の融点以下の温度で直接加熱接合することを
特徴とするものである。
【0016】請求項10に係る熱電変換モジュールの製
造方法は、2つの絶縁層表面にそれぞれ設けられたアル
ミニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb元素か
らなる群より選択される少なくとも1種類以上の元素か
らなる金属層を形成し、Bi、Te、Se及びSb元素
からなる群より選択される少なくとも2種類以上の元素
を原料組成として有する2種類のP型用及びN型用熱電
変換原料粉体を作製し、上記P型用及びN型用熱電変換
原料粉体をそれぞれ所定の素子形状に成形したP型及び
N型グリーン成形体を、上記2つの絶縁層の間にてこれ
らが上記2つの絶縁層表面にそれぞれ形成されたアルミ
ニウム電極により電気的に直列に接続される配置で交互
に並べると共に上記アルミニウム電極表面の上記金属層
に密着させて、非酸化雰囲気中で加熱してグリーン成形
体を焼成すると共に上記金属層に接合させることを特徴
とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明に係る熱電変換素子の電極接合構造
は、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択
される少なくとも2種類以上の元素を原料組成として有
する熱電変換素子を、アルミニウム電極に対して、アル
ミニウム電極の表面に形成されたBi、Te、Se及び
Sb元素からなる群より選択される少なくとも1種類以
上の元素からなる金属層を介して加熱接合して構成され
るものである。また、本発明に係る熱電変換モジュール
は、2つの絶縁層の間に熱電変換素子であるP型半導体
素子とN型半導体素子とを交互に並設し、これらを上記
2つの絶縁層表面にそれぞれ形成されたアルミニウム電
極により電気的に直列に接続した構成となっており、且
つP型半導体素子及びN型半導体素子とアルミニウム電
極とが上記熱電変換素子の電極接合構造により接合され
た構成となっている。
【0019】本発明に係る熱電変換素子の電極接合構造
について詳しく説明すると、本発明においては、熱電変
換素子が接合される導体電極としてアルミニウム電極が
用いられるものであり、このアルミニウム電極の表面に
は熱電変換素子を接合するための金属層が形成されるも
のである。
【0020】上記アルミニウム電極は、高電気伝導度且
つ高熱伝導度であることが望ましいものであって、ゆえ
に純度99%以上のアルミニウム材(例えばJIS A1200,
A1100, A1050, A1070, A1080 など)が好ましく、より
好ましくは純度99.8%以上(JIS A1080 など)の材
質である。
【0021】上記アルミニウム電極の表面に形成される
上記金属層は、Bi、Te、Se及びSb元素からなる
群より選択される少なくとも1種類以上の元素からなる
ものであって、熱電変換素子との接合性を考慮すると熱
電変換素子を構成する組成元素と同質系のものであるこ
とが好ましく、すなわち、該金属層を構成する組成元素
の種類は熱電変換素子を構成する組成元素の種類の中か
ら選ばれたものとするとよいものである。上記金属層を
アルミニウム電極表面に形成する方法としては、例えば
スパッタ法、熱蒸着法、溶射法などの手法を採用するこ
とができるものである。
【0022】上記金属層の厚みは0.1μm以上60μ
m以下であることが好ましいものである。すなわち、上
記金属層の厚みが0.1μm未満であると上記金属層は
熱電変換素子の電極接合面と十分均一に接するのが困難
となり、接合強度が低下するためであり、一方、厚みが
60μm以上であると、この金属層が熱的及び電気的な
抵抗層となるためである。
【0023】本発明において用いられる熱電変換素子
は、その組成の構成元素として少なくとも、ビスマス
(Bi)、テルル(Te)、セレン(Se)又はアンチ
モン(Sb)元素のうち2種類以上の元素が必要であ
り、これらの元素を該熱電変換素子がN型半導体又はP
型半導体となるように適宜選択して配合し、さらに必要
に応じて微量のドーパントを加えて調製される原料組成
の熱電変換材料を、所定の素子形状に加工した焼成体で
ある。この熱電変換材料の組成の一例としては例えばP
型半導体素子ではBi0.4 Te3 Sb1.6 、N型半導体
ではBi2 Te2.55Se0.45などが挙げられるが、これ
に限定されるものではない。また、上記ドーパントとし
ては、特に限定されるものではなく、例えばヨウ化アン
チモン、臭化水銀などを選択することができるものであ
る。
【0024】また、上記熱電変換素子を上記金属層を介
してアルミニウム電極に接合する方法としては、予め作
製した熱電変換素子を上記金属層に密着させて加熱接合
する方法、又は、未焼成の熱電変換材料のグリーン成形
体を上記金属層に密着させた状態でこのグリーン成形体
を焼成し熱電変換素子とすると同時に該熱電変換素子と
電極との接合を行う方法などが挙げられる。
【0025】前者の場合、熱電変換素子の作製は、上記
のように所定の組成に調整された熱電変換材料の焼成体
であるバルク状のインゴットを作製し、このインゴット
をワイヤーカット法やダイヤモンドディスクソウ等で所
定の素子形状に切断することにより行うことができるも
のである。このとき、上記インゴットの作製方法として
は、例えばゾーンメルト法等で一方向性凝固法により熱
電変換材料のインゴットを作製する方法が採用できる
が、これに限定されるものではなく、その他、ホットプ
レス法、プラズマ焼結法、押し出し法などで熱電変換材
料のインゴットを作製することも可能である。そして、
このように作製した熱電変換素子は、その電極接合面を
アルミニウム電極表面に形成された上記金属層に押圧等
して密着させた状態に保持して加熱接合されるものであ
る。このとき、加熱接合する際の加熱温度は熱電変換素
子の融点以下とするものであり、例えば370〜540
℃程度の温度で加熱するとよいものである。
【0026】後者の場合、グリーン成形体を上記金属層
に密着させるにあたっては、予め別途に作製したグリー
ン成形体を上記金属層に押圧等して密着させる手法、又
は、上記金属層上にてグリーン成形体の作製と密着を同
時に行う手法が採用できるものである。
【0027】グリーン成形体を別途作製する場合には、
上述のように調整された組成を有する熱電変換材料の粉
末を例えば一軸プレス成形により所定の素子形状のグリ
ーン成形体を成形することができる。さらにこのグリー
ン成形体を上記金属層に押圧等して密着させた状態に保
持し、非酸化雰囲気中又は不活性雰囲気中にて焼成する
ことにより、上記金属層に接合した熱電変換素子を作製
することができる。ここで、非酸化雰囲気又は不活性雰
囲気としては、アルゴン、窒素、又はこれらの混合雰囲
気、或いは水素を含む混合雰囲気などが例示されるもの
であり、このような雰囲気中で加熱することにより熱電
変換材料の酸化による性能劣化を防止できるものであ
る。また、このときの焼成は、例えば410〜590℃
の範囲で行うことができる。なお、この場合において
は、焼成前に熱電変換材料粉末又はグリーン成形体を真
空中又は水素等の還元雰囲気中で250〜500℃の範
囲で熱処理を行って、粉末表面の吸着物を予め除去して
おくことが好ましいものである。すなわち、一般に粉末
表面には酸素や水分等が吸着しており、この吸着物は焼
成時に熱電変換材料の組成中に固溶し、ドナーとして作
用するためキャリア濃度を変動させ、その結果、熱電性
能指数Zを低下させることになるからである。ここで、
上記熱処理温度が250℃より低いと吸着物の除去効果
が十分でなく、500℃より高いと熱電変換材料の組成
元素やドーパントが蒸発して組成ズレを生じ、熱電性能
指数Zを低下させる要因となるためである。
【0028】一方、上記金属層上にてグリーン成形体の
作製と密着を同時に行う場合には、上述のように調整さ
れた組成を有する熱電変換材料粉末にバインダーや溶剤
を加えて熱電変換材料ペーストを作製し、これを上記金
属層上にスクリーン印刷法等で塗布印刷して所定の素子
形状とし、さらに熱電変換材料ペースト中に含まれる有
機成分を非酸化雰囲気中又は不活性雰囲気中にて加熱除
去することにより、上記金属層に密着したグリーン成形
体を作製することができる。このように上記金属層に密
着させて形成したグリーン成形体は、さらに非酸化雰囲
気中又は不活性雰囲気中にて焼成することにより上記金
属層に接合された熱電変換素子とすることができるもの
である。
【0029】この他、上記グリーン成形体を作製する方
法としては、上記熱電変換材料ペーストをドクターブレ
ード法によりシート状に成形した後、所定の形状に加工
するようにしてもよく、又は、押出成形、射出成形等に
より成形することも可能である。
【0030】本発明の熱電変換材料の電極接合構造にあ
っては、アルミニウム電極に表面にBi、Te、Se及
びSb元素からなる群より選択される少なくとも1種類
以上の元素からなる金属層を形成し、この金属層を電極
接合層として間に介在させて熱電変換素子と電極とを加
熱接合するようにしたことにより、従来のようにハンダ
を用いなくても、熱電変換素子と電極との良好な接合が
可能となったものである。すなわち、本発明において
は、予めアルミニウム電極表面に上記金属層を形成して
いるので、上記金属層はアルミニウム電極表面に対して
良好な密着状態で形成することが可能であり、また、上
記金属層の組成を熱電変換素子の組成と同質系のものと
しているがゆえに、熱電変換素子と上記金属層とは馴染
みがよく加熱接合することにより良好な密着状態となる
のである。さらに、本発明においては、熱電変換素子を
接合する導体電極としてアルミニウム電極を用いている
ことにより、電極成分が熱電変換素子側に拡散して熱電
性能を劣化させるのを防止することができるものであ
る。すなわち、Bi、Te、Se及びSb元素からなる
群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
成として有する熱電変換素子に対するアルミニウムの拡
散速度は銅に比べて非常に遅いため、仮に上記ピンホー
ル等が存在しても熱電変換素子に対するアルミニウムの
拡散は熱電性能を劣化させる要因とはならないからであ
る。
【0031】このように、本発明に係る熱電変換素子の
電極接合構造においては、ハンダを用いなくても熱電変
換素子と電極との良好な接合が可能となると共に、ハン
ダを用いないがゆえに耐熱性が向上し、更には、電極成
分の熱電変換素子への拡散により熱電性能が劣化する心
配がなく、熱電性能の長期信頼性が良好なものとなる。
【0032】以下、本発明に係る熱電変換モジュールに
ついて説明する。図1(e)は本発明の実施形態に係る
熱電変換モジュールを示している。図示の如く、該熱電
変換モジュールは、絶縁層としての2つの絶縁基板1,
1の間に熱電変換素子5であるP型半導体素子5aとN型
半導体素子5bとを交互に並設し、これらを2つの絶縁基
板1,1それぞれの表面に複数並設形成されたアルミニ
ウム電極2,2により電気的に直列に接続した構成を有
している。そして、P型半導体素子5aとN型半導体素子
5bとは、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より
選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組成とし
て有する熱電変換素子5のうちP型組成を有するものと
N型組成を有するものとに相当し、P型半導体素子5a及
びN型半導体素子5bはアルミニウム電極2に対して、ア
ルミニウム電極2の表面に形成されたBi、Te、Se
及びSb元素からなる群より選択される少なくとも1種
類以上の元素からなる金属層3を介して加熱接合されて
いる構成となっている。ここで、絶縁基板1としては、
熱伝導性のよいものを用いると好ましく、例えば表面に
アルマイト加工を施したアルミニウム基板のような、表
面に酸化被膜の如き絶縁膜を有する金属基板が使用可能
である。
【0033】上記のように、該熱電変換モジュールで
は、熱電変換素子5とアルミニウム電極2とが金属層3
により加熱接合された、本発明に係る熱電変換素子の電
極接合構造となっているので、ハンダを用いなくても熱
電変換素子5とアルミニウム電極2との良好な接合がな
され、且つハンダを用いないがゆえに耐熱性が向上し、
更には、電極成分の熱電変換素子5への拡散により熱電
性能が劣化する心配がなく、熱電性能の長期信頼性が良
好なものとなる。
【0034】次に該熱電変換モジュールの製造方法につ
いて説明する。図1(a)〜(e)は第1実施形態に係
る熱電変換モジュールの製造方法の手順を示している。
【0035】この第1実施形態においては、図1(a)
に示す如く、表面にアルミニウム電極2が複数並設形成
された2つの絶縁基板1,1を用意し、これら絶縁基板
1,1それぞれについて、アルミニウム電極2の表面に
Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択され
る少なくとも1種類以上の元素からなる金属層3をその
厚みが0.1μm以上60μm以下となるように形成す
る。このとき金属層3の形成は、例えばスパッタ法、熱
蒸着法、溶射法などの手法により行うことができる。
【0036】他方、図1(b)に示す如く、Bi、T
e、Se及びSb元素からなる群より選択される少なく
とも2種類以上の元素を原料組成として有するバルク状
の熱電変換材料インゴット4を作製し、このインゴット
4をワイヤーカット法やダイヤモンドディスクソウ等で
所定の素子形状に切断して、図1(C)のように熱電変
換素子5を作製する。このとき、熱電変換素子5として
はP型半導体素子5aとN型半導体素子5bとの2種類を作
製するものであり、これらの作り分けは、原料配合する
際において、得られる熱電変換素子5がP型半導体5a又
はN型半導体5bとなるようにBi、Te、Se及びSb
元素からなる群より適宜選択して配合して熱電変換材料
の原料調製をすることにより行うことができる。なお、
上記熱電変換材料の原料配合には、必要に応じてヨウ化
アンチモン、臭化水銀の微量のドーパントを加えても構
わない。また、熱電変換材料インゴット4の作製方法と
しては、特に限定されず、例えばゾーンメルト法等の一
方向性凝固法、ホットプレス法、プラズマ焼結法、押し
出し法などで行うことができるそして、図1(d)に示
す如く、2つの絶縁基板1,1の間に、上記のようにし
て得た複数のP型半導体5a及びN型半導体5bを、絶縁基
板1,1それぞれの表面に複数並設形成されたアルミニ
ウム電極2,2により電気的に直列となるように交互に
並設し挟み込む。さらに、絶縁基板1,1両側から圧力
を加えてP型半導体5a及びN型半導体5bの電極接合面を
金属層3に密接させた状態に保持し、熱電変換素子5の
融点以下の温度で加熱して、P型半導体5a及びN型半導
体5bの電極接合面を金属層3に接合することにより、図
1(e)に示す如く、熱電変換モジュールが得られる。
【0037】図2(a)〜(e)は第2実施形態に係る
熱電変換モジュールの製造方法の手順を示している。
【0038】この第2実施形態においては、図2(a)
に示す如く、第1実施形態と同様に、表面にアルミニウ
ム電極2が複数並設形成された2つの絶縁基板1,1を
用意し、これら絶縁基板1,1それぞれについて、アル
ミニウム電極2の表面にBi、Te、Se及びSb元素
からなる群より選択される少なくとも1種類以上の元素
からなる金属層3をその厚みが0.1μm以上60μm
以下となるように形成する。
【0039】他方、図2(b)に示す如く、Bi、T
e、Se及びSb元素からなる群より選択される少なく
とも2種類以上の元素を原料組成として有する熱電変換
材料粉末6を作製する。この熱電変換材料粉末6として
はP型及びN型の2種類の組成のものをそれぞれ作製す
るものであり、その方法としては、Bi、Te、Se及
びSb元素からなる群より目的とする熱電変換素子5が
P型半導体5a又はN型半導体5bとなるように適宜選択し
て配合し、これに必要に応じて微量のドーパントを加え
た原料を十分に溶解混合して熱電変換材料インゴットを
作製し、この熱電変換材料インゴットを不活性雰囲気中
にて回転ボールミル、遊星ボールミル、振動ミル、転動
ミル、又はアトリッションミル等を用いて粉砕すること
で熱電変換材料粉末6を得る方法が挙げられる。
【0040】次に、図2(c)に示す如く、この熱電変
換材料粉末6を一軸プレス成形により所定の素子形状と
したタブレット状の未焼成のグリーン成形体7を成形す
る。このとき、グリーン成形体7としては、P型及びN
型グリーン成形体7a,7b の2種類を作製する。ここで、
熱電変換材料粉末6又はグリーン成形体7については、
真空中又は水素等の還元雰囲気中で250〜500℃の
範囲で熱処理を行って、粉末表面の吸着物を予め除去し
ておくことが好ましいものである。
【0041】そして、図2(d)に示す如く、2つの絶
縁基板1,1の間に、上記のようにして得た複数のP型
及びN型グリーン成形体7a,7b を、絶縁基板1,1それ
ぞれの表面に複数並設形成されたアルミニウム電極2,
2により電気的に直列となるように交互に並設し挟み込
む。さらに、絶縁基板1,1両側から圧力を加えてP型
及びN型グリーン成形体7a,7b の電極接合面を金属層3
に密接させた状態に保持し、非酸化雰囲気中又は不活性
雰囲気中にて焼成することにより、P型及びN型グリー
ン成形体7a,7b をP型半導体5a及びN型半導体5bとする
ことができると同時に、P型半導体5a及びN型半導体5b
それぞれの電極接触面を上記金属層3に接合することが
でき、図2(e)に示す如く、熱電変換モジュールが得
られる。このときの焼成は、例えば410〜590℃の
範囲で行うことができる。
【0042】図3(a)〜(e)は第3実施形態に係る
熱電変換モジュールの製造方法の手順を示している。
【0043】この第3実施形態においては、図3(a)
に示す如く、第2実施形態と同様に、表面にアルミニウ
ム電極2が複数並設形成された2つの絶縁基板1,1を
用意し、これら絶縁基板1,1それぞれについて、アル
ミニウム電極2の表面にBi、Te、Se及びSb元素
からなる群より選択される少なくとも1種類以上の元素
からなる金属層3をその厚みが0.1μm以上60μm
以下となるように形成する。
【0044】他方、図3(b)に示す如く、第2実施形
態と同様にしてBi、Te、Se及びSb元素からなる
群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
成として有する熱電変換材料粉末6を作製する。この熱
電変換材料粉末6としてはP型及びN型の2種類を作製
する。
【0045】次に、この熱電変換材料粉末6にバインダ
ーや溶剤を加えて熱電変換材料ペーストを作製し、これ
を絶縁基板1のアルミニウム電極2表面の金属層3上に
スクリーン印刷法等で塗布印刷して所定の素子形状す
る。このとき、熱電変換材料ペーストの金属層3上への
印刷は、一方の絶縁基板1にて行って、その位置がアル
ミニウム電極2にてP型及びN型の熱電変換材料ペース
トが交互となるように行うもので、さらに熱電変換材料
ペースト中に含まれる有機成分を非酸化雰囲気中又は不
活性雰囲気中にて加熱除去することにより、図3(c)
に示す如く、上記金属層3に密着したP型及びN型のグ
リーン成形体8a,8b を作製することができる。さらに図
3(d)に示す如く、一方の絶縁基板1にて形成したP
型及びN型のグリーン成形体8a,8b 上に他方の絶縁基板
1を載置して、これらP型及びN型のグリーン成形体8
a,8b が絶縁基板1,1の間にてアルミニウム電極2に
より電気的に直列に接続されるようにして挟み込み、圧
力をかけて他方の絶縁基板1の金属層3にもP型及びN
型のグリーン成形体8a,8b を密着させる。なお、P型及
びN型の熱電変換材料ペーストの金属層3への印刷は、
一方の絶縁基板1についてはP型を、他方の絶縁基板1
についてはN型を印刷して、これらの位置が2つの絶縁
基板1,1を対向させて張り合わせたときにその間にて
アルミニウム電極2により電気的に直列に接続されるよ
うにしても構わないものである。
【0046】このように絶縁基板1,1の間にて金属層
3に密着させたP型及びN型のグリーン成形体8a,8b
は、非酸化雰囲気中又は不活性雰囲気中にて焼成するこ
とにより上記金属層3に電極接合面が接合されたP型半
導体5a及びN型半導体5bとすることができ、図3(e)
に示す如く、熱電変換モジュールが得られる。
【0047】
【実施例】以下、本発明に係る熱電変換素子の電極接合
構造について実施例及び比較例によって具体的に説明す
る。
【0048】(実施例1)ドーパントとして微量のSb
3 を含むN型−Bi2 Te2.55Se0.45の組成となる
ように各元素を配合し、ガラスアンプル中に真空封入し
て十分均一になるように溶解混合した後、一方向凝固法
によりN型−熱電変換材料のインゴットを作製した。こ
のインゴットを結晶成長方向が電流が流れる方向となる
ように切断して、熱電変換素子(N型半導体素子)を得
た。一方、純度99.8%以上のJIS A1080材
でできたアルミニウム板を導体電極として用いて、この
アルミニウム板上に、Bi2 Te3 をターゲットとして
用いたスパッタ法により厚み約30μmのBi2 Te3
金属層を形成した。そして、この金属層上に上記で得た
熱電変換素子をその電極接触面を当接させて載置し、上
方から10g/mm2の荷重をかけて熱電変換素子の電
極接触面を上記金属層に圧接させた状態に保持したま
ま、Ar雰囲気中、400℃で2時間加熱処理すること
により、熱電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0049】(実施例2)アルミニウム板上にTeをタ
ーゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μm
のTe金属層を形成した他は、実施例1と同様にして熱
電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0050】(実施例3)実施例1と同様のN型−熱電
変換材料のインゴットを作製した。このインゴットを窒
素雰囲気中でジルコニア製ポットとジルコニア製ボール
を用いて遊星ボールミルにて粉砕し、熱電変換材料粉末
を作製した。この熱電変換材料粉末を圧力3トン/cm
2 で一軸プレス成形して端面φ3mm,高さ3mmのN
型−熱電変換材料のグリーン成形体を作製した。また、
実施例1と同様にアルミニウム板を導体電極としてその
上にBi2 Te3 金属層を形成した。そして、この金属
層上に上記グリーン成形体をその電極接触面を当接させ
て載置し、上方から10g/mm2 の荷重をかけて熱電
変換素子の電極接触面を上記金属層に圧接させた状態に
保持したまま、Ar雰囲気中、490℃で5時間加熱処
理することにより、上記グリーン成形体を焼成して熱電
変換素子(N型半導体素子)とすると共に、この熱電変
換素子と導体電極との接合を行った。
【0051】(実施例4)アルミニウム板上にTeをタ
ーゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μm
のTe金属層を形成した他は、実施例3と同様にして、
熱電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0052】(実施例5)実施例3で作製した熱電変換
材料粉末100部にテレピネオールに溶解したアクリル
バインダー13部を加えて十分混合し、熱電変換材料ペ
ーストを作製した。また、実施例1と同様にアルミニウ
ム板を導体電極としてその上にBi2 Te 3 金属層を形
成した。そして、この金属層上に、上記熱電変換材料ペ
ーストをメタルマスクによる厚膜印刷法により印刷成形
して素子形状のペースト成形体を形成し、更にこれをA
r雰囲気中、400℃で5時間加熱処理することによ
り、ペースト中に含まれるバインダー成分を除去してグ
リーン成形体とした後、510℃で5時間加熱処理する
ことにより、上記グリーン成形体を焼成して熱電変換素
子(N型半導体素子)とすると共に、この熱電変換素子
と導体電極との接合を行った。
【0053】(実施例6)アルミニウム板上にTeをタ
ーゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μm
のTe金属層を形成した他は、実施例5と同様にして、
熱電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0054】(実施例7)P型−(Bi0.25Sb0.75
2 Te3 の組成となるように各元素を配合し、キャリア
濃度をコントロールするための3wt%のTeと共にガ
ラスアンプル中に真空封入して十分均一になるように溶
解混合した後、一方向凝固法によりN型−熱電変換材料
のインゴットを作製した。このインゴットを結晶成長方
向が電流が流れる方向となるように切断して、熱電変換
素子(P型半導体素子)を得た。一方、純度99.8%
以上のJIS A1080材でできたアルミニウム板を
導体電極として用いて、このアルミニウム板上に、Sb
2 Te3 をターゲットとして用いたスパッタ法により厚
み約30μmのSb2 Te3 金属層を形成した。そし
て、この金属層上に上記で得た熱電変換素子をその電極
接触面を当接させて載置し、上方から10g/mm2
荷重をかけて熱電変換素子の電極接触面を上記金属層に
圧接させた状態に保持したまま、Ar雰囲気中、400
℃で2時間加熱処理することにより、熱電変換素子と導
体電極との接合を行った。
【0055】(実施例8)アルミニウム板上にSbをタ
ーゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μm
のSb金属層を形成した他は、実施例7と同様にして熱
電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0056】(実施例9)実施例7と同様のP型−熱電
変換材料のインゴットを作製した。このインゴットを窒
素雰囲気中でジルコニア製ポットとジルコニア製ボール
を用いて遊星ボールミルにて粉砕し、熱電変換材料粉末
を作製した。この熱電変換材料粉末を圧力3トン/cm
2 で一軸プレス成形して端面φ3mm,高さ3mmのP
型−熱電変換材料のグリーン成形体を作製した。また、
実施例7と同様にアルミニウム板を導体電極としてその
上にSb2 Te3 金属層を形成した。そして、この金属
層上に上記グリーン成形体をその電極接触面を当接させ
て載置し、上方から10g/mm2 の荷重をかけて熱電
変換素子の電極接触面を上記金属層に圧接させた状態に
保持したまま、Ar雰囲気中、480℃で5時間加熱処
理することにより、上記グリーン成形体を焼成して熱電
変換素子(P型半導体素子)とすると共に、この熱電変
換素子と導体電極との接合を行った。
【0057】(実施例10)アルミニウム板上にSbを
ターゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μ
mのSb金属層を形成した他は、実施例9と同様にし
て、熱電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0058】(実施例11)実施例9で作製した熱電変
換材料粉末100部にテレピネオールに溶解したアクリ
ルバインダー13部を加えて十分混合し、熱電変換材料
ペーストを作製した。また、実施例7と同様にアルミニ
ウム板を導体電極としてその上にSb2 Te 3 金属層を
形成した。そして、この金属層上に、上記熱電変換材料
ペーストをメタルマスクによる厚膜印刷法により印刷成
形して素子形状のペースト成形体を形成し、更にこれを
Ar雰囲気中、360℃で5時間加熱処理することによ
り、ペースト中に含まれるバインダー成分を除去してグ
リーン成形体とした後、480℃で5時間加熱処理する
ことにより、上記グリーン成形体を焼成して熱電変換素
子(P型半導体素子)とすると共に、この熱電変換素子
と導体電極との接合を行った。
【0059】(実施例12)アルミニウム板上にSbを
ターゲットとして用いたスパッタ法により厚み約30μ
mのSb金属層を形成した他は、実施例11と同様にし
て、熱電変換素子と導体電極との接合を行った。
【0060】(比較例1)実施例1と同様にして熱電変
換素子(N型半導体素子)を得た。この熱電変換素子の
電極接合面に無電解メッキ法によりNiメッキを行っ
た。一方、純度99.9%以上の無酸素銅電極板を導体
電極として用いて、その表面にNiメッキを行った。こ
の銅電極板のNiメッキ上にペーストハンダを印刷後、
このハンダ印刷面に上記熱電変換素子の電極接合面を当
接させ、リフロー炉により210℃に加熱し、上記熱電
変換素子と導体電極との接合を行った。
【0061】(比較例2)純度99.8%以上のJIS
A1080材でできたアルミニウム板を導体電極とし
て用いて、その表面にNiメッキを行った以外は、比較
例1と同様にして熱電変換素子と導体電極との接合を行
った。
【0062】(比較例3)純度99.8%以上のJIS
A1080材でできたアルミニウム板を導体電極とし
て用いて、その表面には金属層を形成せず、また、熱電
変換素子の電極接合面にも金属層を形成せずに、熱電変
換素子と導体電極との接合にハンダを用いた以外は、比
較例1と同様にして熱電変換素子と導体電極との接合を
試みた。この場合、熱電変換素子と導体電極とは接合で
きなかった。
【0063】(比較例4)導体電極として用いた銅電極
板の表面に金属層を形成せず、一方、熱電変換素子の電
極接合面にNiメッキを行って、熱電変換素子と導体電
極との接合にハンダを用いた以外は、比較例1と同様に
して熱電変換素子と導体電極との接合を試みた。
【0064】(比較例5)導体電極として用いた銅電極
板の表面にBi2 Te3 金属層を形成し、一方、熱電変
換素子の電極接合面にNiメッキを行って、熱電変換素
子と導体電極との接合にハンダを用いた以外は、比較例
1と同様にして熱電変換素子と導体電極との接合を試み
た。銅電極板表面のBi2 Te3 金属層とハンダとの濡
れ性は非常に悪く、全く接合できなかった。
【0065】(比較例6)比較例1と同様にして熱電変
換素子(N型半導体素子)を作製した。また、純度9
9.9%以上の無酸素銅電極板を導体電極として用い
て、その表面にBi2Te3 金属層を形成した。上記熱
電変換素子をその電極接合面を上記銅電極板表面のBi
2 Te3 金属層上に当接させて載置し、さらに上方から
100g/mm 2 の荷重をかけて熱電変換素子の電極接
触面を上記金属層に圧接させた状態に保持したまま、A
r雰囲気中、400℃で2時間加熱処理することによ
り、熱電変換素子と導体電極との接合を行った。上記銅
電極板とBi2 Te3 金属層及び熱電変換素子の成分が
加熱処理中に相互拡散して接合されなかった。
【0066】(比較例7)実施例11と同様の方法に
て、熱電変換材料ペーストを作製した。純度99.8%
以上のJIS A1080材でできたアルミニウム板を
導体電極として用いて、その表面に直接、上記熱電変換
材料ペーストを印刷法にて素子形状に印刷成形した他
は、実施例11と同様にして熱電変換素子と導体電極と
の接合を試みた。この場合、熱電変換素子と導体電極と
は全く接合されなかった。
【0067】(比較例8)導体電極としてアルミニウム
板の代わりに銅電極板を用いた以外は、比較例7と同様
にして熱電変換素子と導体電極との接合を試みた。この
場合、熱電変換素子と導体電極とは全く接合されなかっ
た。
【0068】性能の評価について 実施例1〜12、及び比較例1〜8について、熱電変換
素子と導体電極との接合強度、及び耐高温性を測定し、
その結果を表1にまとめて示した。ここで、接合強度
は、オートグラフ試験機(島津製作所製)を用いて垂直
引っ張り試験を行い、熱電変換素子と導体電極との剥離
強度が0.5kg/mm2 以上であれば○とし、それ以
下のもの(熱電変換素子と導体電極とが全く接合されな
かったものも含む)は×とした。また、耐高温性につい
ては、接合強度で○の評価を得たものについて評価を行
ったもので、150℃に加熱して熱電変換素子と導体電
極とが容易に剥離されなかったものを○とし、容易に剥
離できたものを×とした。
【0069】
【表1】
【0070】表1から、実施例は比較例に比べて、熱電
変換素子と導体電極との接合強度及び耐高温性が共に優
れたものとなっていることが分かる。このことから、実
施例に係る熱電変換素子の電極接合構造は、熱電変換素
子と電極との接合強度に優れるとともに耐熱性が向上し
たものであると言え、さらに導体電極として熱電変換素
子の成分とは拡散しにくいアルミニウム電極を用いてい
ることから熱電性能の長期信頼性が良好なものとなる言
えるものである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る熱電
変換素子の電極接合構造によると、熱電変換素子と導体
電極との接合状態は、接合強度に優れるとともに耐熱性
が向上し、さらに熱電変換素子と導体電極との成分の相
互拡散に起因した熱電性能の低下がなく、長期信頼性が
良好なものとなるものである。
【0072】また、本発明に係る熱電変換素子の電極接
合方法によると、上記本発明の請求項1乃至請求項3に
係る熱電変換素子の電極接合構造を形成することができ
るものである。
【0073】さらに、本発明に係る熱電変換モジュール
によると、熱電変換素子と導体電極との接合が、本発明
に係る熱電変換素子の電極接合構造によりなされている
ことから、熱電変換素子と導体電極との接合状態は、接
合強度に優れるとともに耐熱性が向上し、さらに熱電変
換素子と導体電極との成分の相互拡散に起因した熱電性
能の低下がなく、長期信頼性が良好な熱電変換モジュー
ルとなるものである。
【0074】さらに、本発明に係る熱電変換モジュール
の製造方法によると、本発明に係る熱電変換モジュール
を製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は第1実施形態に係る熱電変換
モジュールの製造方法の手順を示すものであって、
(a)は絶縁基板の側面図であり、(b)は熱電変換材
料のインゴットを示し、(c)は熱電変換素子を示し、
(d)は熱電変換素子を2つの絶縁基板間に配置した状
態の側面図であり、(e)は完成した熱電変換モジュー
ルの側面図である。
【図2】(a)〜(e)は第2実施形態に係る熱電変換
モジュールの製造方法の手順を示すものであって、
(a)は絶縁基板の側面図であり、(b)は熱電変換材
料粉末を示し、(c)はグリーン成形体を示し、(d)
はグリーン成形体を2つの絶縁基板間に配置した状態の
側面図であり、(e)は完成した熱電変換モジュールの
側面図である。
【図3】(a)〜(e)は第3実施形態に係る熱電変換
モジュールの製造方法の手順を示すものであって、
(a)は絶縁基板の側面図であり、(b)は熱電変換材
料粉末を示し、(c)は絶縁基板のアルミニウム電極上
にグリーン成形体を形成した状態を示す側面図であり、
(d)はグリーン成形体を2つの絶縁基板間に配置した
状態の側面図であり、(e)は完成した熱電変換モジュ
ールの側面図である。
【図4】従来の熱電変換モジュールを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 アルミニウム電極 3 金属層 5 熱電変換素子 5a P型半導体素子 5b N型半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 卓実 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bi、Te、Se及びSb元素からなる
    群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
    成として有する熱電変換素子と導体電極表面との接合構
    造において、導体電極としてアルミニウム電極が用いら
    れ、該アルミニウム電極と熱電変換素子とが、アルミニ
    ウム電極の表面に形成されたBi、Te、Se及びSb
    元素からなる群より選択される少なくとも1種類以上の
    元素からなる金属層を介して加熱接合されていることを
    特徴とする熱電変換素子の電極接合構造。
  2. 【請求項2】 アルミニウム電極の表面に形成された上
    記金属層の厚みが、0.1μm以上60μm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の熱電変換素子の電極接
    合構造。
  3. 【請求項3】 上記金属層を構成する組成元素の種類が
    熱電変換素子を構成する組成元素の種類の中から選択さ
    れたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の熱電変換素子の電極接合構造。
  4. 【請求項4】 Bi、Te、Se及びSb元素からなる
    群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
    成として有する熱電変換素子を導体電極表面に接合する
    接合方法において、導体電極としてアルミニウム電極を
    用いて、該アルミニウム電極の表面にBi、Te、Se
    及びSb元素からなる群より選択される少なくとも1種
    類以上の元素からなる金属層を形成し、この金属層に上
    記熱電変換素子の電極接合端面を密着させて該熱電変換
    素子の融点以下の温度で直接加熱接合することを特徴と
    する熱電変換素子の電極接合方法。
  5. 【請求項5】 Bi、Te、Se及びSb元素からなる
    群より選択される少なくとも2種類以上の元素を原料組
    成として有する熱電変換素子と導体電極表面との接合方
    法において、導体電極としてアルミニウム電極を用い
    て、該アルミニウム電極の表面にBi、Te、Se及び
    Sb元素からなる群より選択される少なくとも1種類以
    上の元素からなる金属層を形成し、この金属層の表面
    に、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択
    される少なくとも2種類以上の元素を原料組成として有
    する熱電変換材料粉末を所定の素子形状に成形したグリ
    ーン成形体を密着させて、非酸化雰囲気中で加熱してグ
    リーン成形体を焼成すると共に上記金属層に接合させる
    ことを特徴とする熱電変換素子の電極接合方法。
  6. 【請求項6】 上記熱電変換材料粉末を一軸プレス成形
    して所定の素子形状のグリーン成形体を作製し、このグ
    リーン成形体を上記金属層の表面に密着させることを特
    徴とする請求項5記載の熱電変換素子の電極接合方法。
  7. 【請求項7】 上記熱電変換材料粉末にバインダー又は
    溶剤を加えて熱電変換材料ペーストを作製し、この熱電
    変換材料ペーストを上記金属層の表面に印刷して所定の
    素子形状とし、さらに熱電変換材料ペーストに含まれる
    有機成分を加熱除去して、上記金属膜の表面に密着した
    グリーン成形体を作製することを特徴とする請求項5記
    載の熱電変換素子の電極接合方法。
  8. 【請求項8】 2つの絶縁層の間に熱電変換素子である
    P型半導体素子とN型半導体素子とを交互に並設し、こ
    れらを上記2つの絶縁層表面にそれぞれ形成された導体
    電極により電気的に直列に接続してなる熱電変換モジュ
    ールにおいて、上記P型半導体素子とN型半導体素子が
    Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択され
    る少なくとも2種類以上の元素を原料組成として有する
    熱電変換素子であって、上記導体電極としてアルミニウ
    ム電極が用いられ、上記P型半導体素子及びN型半導体
    素子と該アルミニウム電極とが、アルミニウム電極の表
    面に形成されたBi、Te、Se及びSb元素からなる
    群より選択される少なくとも1種類以上の元素からなる
    金属層を介して加熱接合されていることを特徴とする熱
    電変換モジュール。
  9. 【請求項9】 2つの絶縁層表面にそれぞれ設けられた
    アルミニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb元
    素からなる群より選択される少なくとも1種類以上の元
    素からなる金属層を形成し、他方、熱電変換素子とし
    て、Bi、Te、Se及びSb元素からなる群より選択
    される少なくとも2種類以上の元素を原料組成として有
    するP型半導体素子及びN型半導体素子を作製し、上記
    P型半導体素子とN型半導体素子を上記2つの絶縁層の
    間に交互に並べて、これらが上記2つの絶縁層表面にそ
    れぞれ形成されたアルミニウム電極により電気的に直列
    に接続されるように配置し、さらに、上記P型半導体素
    子とN型半導体素子の電極接合面を上記アルミニウム電
    極表面の上記金属層に密着させて該P型半導体素子及び
    N型半導体素子の融点以下の温度で直接加熱接合するこ
    とを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
  10. 【請求項10】 2つの絶縁層表面にそれぞれ設けられ
    たアルミニウム電極の表面にBi、Te、Se及びSb
    元素からなる群より選択される少なくとも1種類以上の
    元素からなる金属層を形成し、Bi、Te、Se及びS
    b元素からなる群より選択される少なくとも2種類以上
    の元素を原料組成として有する2種類のP型用及びN型
    用熱電変換原料粉体を作製し、上記P型用及びN型用熱
    電変換原料粉体をそれぞれ所定の素子形状に成形したP
    型及びN型グリーン成形体を、上記2つの絶縁層の間に
    てこれらが上記2つの絶縁層表面にそれぞれ形成された
    アルミニウム電極により電気的に直列に接続される配置
    で交互に並べると共に上記アルミニウム電極表面の上記
    金属層に密着させて、非酸化雰囲気中で加熱してグリー
    ン成形体を焼成すると共に上記金属層に接合させること
    を特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
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