JPH10129028A - シリアルサーマルヘッド型記録装置 - Google Patents

シリアルサーマルヘッド型記録装置

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JPH10129028A
JPH10129028A JP28686196A JP28686196A JPH10129028A JP H10129028 A JPH10129028 A JP H10129028A JP 28686196 A JP28686196 A JP 28686196A JP 28686196 A JP28686196 A JP 28686196A JP H10129028 A JPH10129028 A JP H10129028A
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JP
Japan
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printing
line
thermal head
recording paper
transport roller
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JP28686196A
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English (en)
Inventor
Seiji Hibino
清司 日比野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンチローラによるローラ痕の発生を防止し
て高画質の印写が行えるシリアルサーマルヘッド型記録
装置を提供する。 【解決手段】 記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッド型記録装置に
おいて、1行分の印写の終了を検出する手段22と、記
録紙表面の前記印写部分が所定の温度範囲内に冷却され
るのに必要な時間が前記1行の印写終了時点から経過し
たかを判断する経時判断手段23と、前記必要な時間が
経過したときに前記紙搬送ローラ部を駆動すべく搬送ロ
ーラ駆動モータ25に通電して改行動作を実行させる制
御手段21とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルサーマル
ヘッドを用いるシリアルサーマルヘッド型記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般的なシリアルサーマルヘッ
ド型記録装置の主要部を示した斜視図である。このシリ
アルサーマルヘッド型記録装置は、記録紙(この図では
示していない。図2参照)を搬送する搬送ローラ1a及
びこの搬送ローラ1aと対向配置に設けられこの搬送ロ
ーラ1aとで記録紙を挟持するピンチローラ1bから成
る紙搬送ローラ部1と、この紙搬送ローラ部1の近傍に
配置されたプラテン2と、パルスに応じて所定角度回転
するモータ(図示せず)と、このモータの回転力を前記
搬送ローラ1aに伝えるためのギヤ群3と、記録紙に印
写を行うシリアルサーマルヘッド4と、このシリアルサ
ーマルヘッド4を支持するヘッド支持体15(この図で
は示していない。図2参照。)が取り付けられているキ
ャリッジ5と、このキャリッジ5にセットされたインク
リボンカセット6と、前記キャリッジ5を記録紙の横方
向に案内するシャフト7と、給紙トレイ8とを備えてい
る。
【0003】図2は、同じく一般的な印写機構部を示し
た説明図であり、また、図3も一般的な印写機構部と記
録紙搬送機構部を示した側面図である。前記シリアルサ
ーマルヘッド4とプラテン2との間に記録紙10が位置
している。そして、この記録紙10とシリアルサーマル
ヘッド4との間にインクリボンカセット6のインクリボ
ン6aを介在させてある。シリアルサーマルヘッド4及
びインクリボンカセット6は図2の左方向(キャリッジ
走査方向)に移動し、前記インクリボン6aが給紙側ロ
ール6bから繰り出されて巻取側ロール6cにて巻き取
られる。そして、一行が印写されると、前記搬送ローラ
1aが駆動され、記録紙10が改行幅分だけ移動される
(即ち、改行される)ようになっている。シリアルサー
マルヘッド4のヘッド支持体(放熱体)15には、サー
ミスタ11が装着されている。このサーミスタ11によ
り、シリアルサーマルヘッド4の温度が間接的に測定さ
れるようになっている。検出温度をどのように利用する
かについては、後述する。また、図9は、前記の印写原
理により、記録紙10上に3行と次の行の略1/3まで
の印写がなされた様子を示した模式図である。
【0004】ところで、例えば、イエロー(Y)、マゼ
ンダ(M)、シアン(C)の各色のインクリボンを用意
し、或いは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)の各色が順繰りに塗布されたインクリボンを用意
し、上記シリアルヘッドを用いてカラープリンタを構成
することもできる。このようなカラープリンタにおける
カラー画像の形成は、まずイエロー(Y)のインクリボ
ンにて、一つの走査記録ラインを印写し、次に、マゼン
ダ(M)のインクリボンにて前記走査記録ライン上に重
ねて走査記録ラインを印写し、更に、シアン(C)のイ
ンクリボンにて前記走査記録ライン上に重ねて走査記録
ラインを印写することで一つのカラー走査記録ライン
(CO)を形成し、このカラー走査記録ライン(CO)
の印写を繰り返すことで実現できる。
【0005】図10は、従来のカラー記録装置によるカ
ラー画像の形成の際の動作内容を示したフローチャート
である。まず、給紙動作を行い(ステップ51)、イエ
ロー(Y)のインクリボンの頭出しを行う(ステップ5
2)。次に、所望の印写濃度を得るべく、シリアルサー
マルヘッド4の温度が所定の下限温度以上か否かを判断
する(ステップ53)。下限温度を下回っている場合に
は、所望の印字濃度を得るべく、シリアルサーマルヘッ
ド4の予熱処理を実行し(ステップ53)、ステップ5
3に戻る。一方、下限温度を上回っている場合には、シ
リアルサーマルヘッド4の温度が所定の上限温度以下か
否かを判断する(ステップ54)。上限温度を上回って
いる場合には、シリアルサーマルヘッドの自然冷却処理
を実行し(ステップ61)、ステップ54に進む。上限
温度を下回っている場合には、頭出しされてるインクリ
ボンによって一つの色の1行分の走査記録ラインの印写
を行う。なお、所定時間以内にヘッド温度が所望の温度
に達しない場合には、エラー処理が行われるようにして
ある。
【0006】そして、次の色のインクリボンの頭出しを
行い(ステップ56)、3色による1行分の走査記録ラ
イン(カラー走査記録ライン)の印写が終了したか否か
を判断する(ステップ57)。終了していないなら、ス
テップ53に進み、シリアルサーマルヘッド4の温度を
所定温度範囲内にした後に次の1色で1行分の走査記録
ラインの印写を行う(ステップ53〜56)。一方、1
行分のカラー走査記録ラインの形成が終了したなら、全
行終了か否かを判断し(ステップ58)、全行終了した
なら、排紙動作を実行し(ステップ59)、全行終了し
ていないなら、1行分の改行動作を実行し(ステップ6
2)、ステップ53に進む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、40℃を越えるような環境下で印写が行
われたり、常温環境下であっても高濃度印写が行われる
ような場合には、記録紙の画像形成面上にピンチローラ
1bのローラ痕が残り、画質が劣化するという問題があ
る。
【0008】上記のローラ痕を顕微鏡で観察すると、画
像形成面上に凹凸のようなものが見られる。その原因
は、ピンチローラ1bの圧力によってピンチローラ1b
の表面のゴム目地が記録紙表面に転写されて記録紙表面
に凹凸ができるため、及び、ピンチローラ1bのゴム部
分の表面から可塑剤が流出し、印写されたインクを浸食
するためと考えられる。ただし、極めて高い温度の環境
下での印写においては、画像形成面だけでなく画像が形
成されていない白紙部分の表面にもローラ痕が残るこ
と、及び、常温環境下においてピンチローラ1bの表面
をテープで遮蔽して2時間ほどの加圧をしたときの結果
と遮蔽なしで加圧したときの結果とで大差がないことか
ら、前記可塑剤の影響は少ない考えられ、また、前述の
常温環境下での加圧においては顕著なローラ痕は見られ
ないことから、凹凸の原因は圧力単独ではなく温度の影
響が極めて大きいと考えられる。
【0009】ここで、記録紙を温風で加熱して通常のピ
ンチローラ圧の半分以下の圧力を加えてみたが、このよ
うに半分以下の圧力でも顕著なローラ痕が発生したこと
により、温度の影響が大きいということを実証すること
ができた。
【0010】高温によるローラ痕の発生のメカニズム
は、高温環境下で記録紙にヘッド熱が更に加わるため、
或いは常温環境下でも高濃度のために高いヘッド熱が記
録紙に更に加わるために、かかる高温によって記録紙の
印写部分が軟化し、この軟化している状態で前記ピンチ
ローラから圧力を受けるための記録紙表面が変形(凹凸
化)し、この変形状態でピンチローラにて冷却されるた
めに変形が固定化してしまうためと予想される。
【0011】この発明は、上記の事情に鑑み、ピンチロ
ーラによるローラ痕の発生を防止して高画質の印写が行
えるシリアルサーマルヘッド型記録装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のシリアルサー
マルヘッド型記録装置は、記録紙を搬送する搬送ロー
ラ、及びこの搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送
ローラとで前記記録紙を挟持するピンチローラから成る
紙搬送ローラ部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前
側の位置で記録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッド
とを備えたシリアルサーマルヘッド型記録装置におい
て、1行分の印写の終了を検出する手段と、記録紙表面
の印写部分が所定の温度範囲内に冷却されるのに必要な
時間が前記1行の印写終了時点から経過したかを判断す
る経時判断手段と、前記必要な時間が経過したときに前
記紙搬送ローラ部を駆動して改行動作を実行させる制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、この発明のシリアルサーマルヘッド
型記録装置は、記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッドとを備えたシ
リアルサーマルヘッド型記録装置において、1行分の印
字の終了を検出する手段と、記録紙表面の印字部分が所
定の温度範囲内に冷却されたか否かを検出する温度検出
手段と、1行分の印字終了後、記録紙表面の前記印字部
分が所定温度範囲内に冷却されたときに前記紙搬送ロー
ラ部を駆動して改行動作を実行させる制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0014】上記の構成であれば、記録紙の印写部分が
印写終了直後においては加圧で変形するような軟化状態
にあったとしても、そのような状態で直ちに改行動作は
なされず、前記印写部分が所定の温度範囲内に冷却され
た後に改行が行われるから、この改行によって前記印写
部分が前記搬送ローラとピンチローラとで挟持されると
きには、既に前記の印写部分は軟化がない程度に冷却さ
れており、たとえ前記ローラによる圧力が加わっても顕
著なローラ痕は生じないことになる。
【0015】また、この発明のシリアルサーマルヘッド
型記録装置は、記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッドとを備えたシ
リアルサーマルヘッド型記録装置において、1行分の印
字の終了を検出する手段と、前記シリアルサーマルヘッ
ドが所定の温度範囲内に冷却されたか否かを検出する温
度検出手段と、1行分の印字終了後、シリアルサーマル
ヘッドが所定温度範囲内に冷却されたときに前記紙搬送
ローラ部を駆動して改行動作を実行させる制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0016】上記の構成であれば、記録紙の印写部分が
印写終了直後においては加圧で変形するような軟化状態
にあったとしても、そのような状態で直ちに改行動作は
なされず、シリアルサーマルヘッドが所定の温度範囲内
に冷却された後、即ち、1行印写が終了してから暫くし
た後に改行が行われるから、この改行によって前記印写
部分が前記搬送ローラとピンチローラとで挟持されると
きには、既に前記の印写部分はある程度冷却されてお
り、たとえ前記ローラによる圧力が加わっても顕著なロ
ーラ痕は生じないことになる。
【0017】そして、かかる構成であれば、経時判断手
段や記録紙の温度を検出する手段は不要であり、前記シ
リアルサーマルヘッドの温度を検出し、ヘッド温度を所
定の温度範囲内に設定する手段を既に有している記録装
置に対しては、既設の手段の活用であり、部品点数の増
加やコスト増を軽減することができる。更に、シリアル
サーマルヘッドのヘッド温度は装置内温度や印字濃度に
よって変化するので、結果的に装置内温度や印字濃度に
応じて、1行印写が終了してから改行が実行されるまで
の時間(記録紙冷却時間)が変動し得ることになる。即
ち、結果的に装置内温度や印字濃度に応じて最適な冷却
時間が与えられ、冷却が不十分であったり、逆に冷却時
間を多くとりすぎるといったことが解消される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のシリ
アルサーマルヘッドを用いた昇華型のカラー記録装置を
図に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、従来例で
用いた図1乃至図3をここで再び用いる。
【0019】図1は、一般的なシリアルサーマルヘッド
型記録装置の機構を示した斜視図である。このシリアル
サーマルヘッド型記録装置は、記録紙10(この図では
示していない。図2,図3参照)を搬送する搬送ローラ
1a及びこの搬送ローラ1aと対向配置に設けられこの
搬送ローラ1aとで記録紙10を挟持するピンチローラ
1bから成る紙搬送ローラ部1と、この紙搬送ローラ部
1の近傍に配置されたプラテン2と、パルスに応じて所
定角度回転する搬送ローラ駆動モータ25(この図では
示していない。図5参照。)と、このモータ25の回転
力を前記搬送ローラ1aに伝えるためのギヤ群3と、記
録紙10に印写を行うシリアルサーマルヘッド4と、こ
のシリアルサーマルヘッド4を支持するヘッド支持体1
5が取り付けられているキャリッジ5と、このキャリッ
ジ5にセットされたインクリボンカセット6と、前記キ
ャリッジ5を記録紙10の横方向に案内するシャフト7
と、給紙トレイ8とを備えている。
【0020】図2は、印写機構部を示した説明図であ
り、また、図3は印写機構部と記録紙搬送機構部を示し
た側面図である。前記シリアルサーマルヘッド4とプラ
テン2との間に記録紙10が位置している。そして、こ
の記録紙10とシリアルサーマルヘッド4との間にイン
クリボンカセット6のインクリボン6aを介在させてあ
る。シリアルサーマルヘッド4及びインクリボンカセッ
ト6はキャリッジ駆動モータ24(この図では示してい
ない。図5参照。)にて図2の左方向(キャリッジ走査
方向)に移動し、前記インクリボン6aが給紙側ロール
6bから繰り出されて巻取側ロール6cにて巻き取られ
る。そして、一行が印写されると、前記搬送ローラ1a
が駆動され、記録紙10が改行幅分だけ移動されるよう
になっている。シリアルサーマルヘッド4のヘッド支持
体(放熱体)15には、サーミスタ11が装着されてい
る。このサーミスタ11により、シリアルサーマルヘッ
ド4の温度が間接的に測定されるようになっている。
【0021】そして、この発明の実施の形態のシリアル
サーマルヘッドを用いた昇華型のカラー記録装置は、3
原色のカラーインクリボンを用い、図4に示すように、
イエローの原色カラーインクリボンによる走査記録ライ
ン(Y)、マゼンダの原色カラーインクリボンによる走
査記録ライン(M)、及びシアンの原色カラーインクリ
ボンによる走査記録ライン(C)を重ねて印写すること
で一つのカラー走査記録ライン(CO)を形成し、この
カラー走査記録ライン(3色1行)の印写を繰り返すこ
とにより、カラー画像を記録紙上に印写するようになっ
ている。なお、図4は模式図であって、昇華型プリンタ
においては、図のようなインク層は見られない。
【0022】図5は、この実施の形態のカラー記録装置
の制御系の主要部を示したブロック図である。制御部2
1には、前記サーミスタ11からのヘッド温度データ、
及び1行分の印写の終了を検出する1行印写終了検出手
段22からの終了検出信号が入力されるようになってい
る。制御部21は、前記の終了検出信号を受け取ると、
経時判断手段23に経時判断の指令を与える。経時判断
手段23には、記録紙表面の印写部分が所定の温度範囲
内に冷却されるのに必要な時間T0 が予め記憶されてお
り、前記1行の印写終了時点から前記時間T0 が経過し
たときにその情報を制御部21に与えるようになってい
る。
【0023】ここで、前記の所定温度範囲内とは、ロー
ラ1a,1bにて圧力を加えられても記録紙10の軟化
が生じないような温度であり、使用される記録紙によっ
て多少異なるが、必ずしも記録紙の種類毎に設定してお
く必要はなく、代表的な温度範囲を採用することができ
る。そして、所定の温度範囲内に冷却されるのに必要な
時間は、環境温度や印字濃度などによって変動するもの
であるが、経験的に適当な値を見い出すことは可能であ
り、例えば、環境温度40℃において前記時間を変えな
がら実際に印写を行い、ローラ痕の発生が無くなったと
き、或いはローラ痕が目立たなくなったときの時間を採
用することもできる。また、テーブルに環境温度ごとあ
るいは印字濃度ごとの時間T0 を記憶させ、環境温度や
印字濃度ごとに適宜選び出すようにすることも可能であ
る。
【0024】前記の制御部21は、キャリッジ駆動モー
タ24および搬送ローラ駆動モータ25の駆動制御を行
う。
【0025】キャリッジ駆動モータ24に対する制御
は、各色のインクリボンによる1色1行印写の毎に行わ
れる。具体的には、従来例でも説明したが、1行印写終
了検出手段22にて1色1行印写が終了したことを検出
しても直ちにはキャリッジ駆動モータ24を駆動せず
に、前記サーミスタ11による温度検出でヘッド温度が
所定温度範囲内にならないとキャリッジ駆動モータ24
を駆動しないようになっている。即ち、ヘッド温度が所
定温度範囲内になるまでは、次の1色1行印写は行わな
いようにしている。なお、1行印写終了検出手段22に
て1色1行印写が終了したことを検出した場合において
直ちにキャリッジ5をリターンさせることは何ら問題は
なく、このように直ちにリターンした後の印字開始を前
記所定温度後に行うようにすれば良い。
【0026】搬送ローラ駆動モータ25に対する制御
は、3色1行印写(カラー走査記録ラインの形成)ごと
に行われる。具体的には、1行印写終了検出手段22に
て3色1行印写が終了したことを検出(例えば、1行1
色印字の終了を3回検出)しても直ちには搬送ローラ駆
動モータ25を駆動せずに、前記経時判断手段23から
時間T0 の経過情報が送られてくるまでは搬送ローラ駆
動モータ25に通電しないようになっている。即ち、記
録紙表面の印写部分が所定の温度範囲内に冷却されるの
に必要な時間T0 が経過するまでは、改行は行わないよ
うにしている。
【0027】次に、図6のフローチャートを用いてこの
実施の形態のカラー画像形成の際の動作内容を具体的に
説明する。まず、給紙動作を実行し(ステップ1)、イ
エローインクの頭出しを行う(ステップ2)。そして、
所望の印字濃度を得るべくシリアルサーマルヘッド4の
温度が所定の下限温度以上か否かを判断する(ステップ
3)。下限温度を下回っている場合には、シリアルサー
マルヘッド4の予熱処理を実行し(ステップ10)、ス
テップ3に戻る。一方、下限温度を上回っている場合に
は、シリアルサーマルヘッドの温度が所定の上限温度以
下か否かを判断する(ステップ4)。上限温度を上回っ
ている場合には、シリアルサーマルヘッド4の自然冷却
処理を実行し(ステップ11)、ステップ4に進む。上
限温度を下回っている場合には、頭出しされてるインク
リボンによって1色1行分の走査記録ラインの印写を行
う(ステップ5)。
【0028】そして、1色1行の印写が終了すると、シ
リアルサーマルヘッド4を記録紙10から離間し、イン
クリボンを巻き取り、次の色のインクリボンの頭出しを
行う(ステップ6)。そして、3色による1行分の走査
記録ライン(カラー走査記録ライン)の印写が終了した
か否かを判断する(ステップ7)。終了していないな
ら、ステップ3に進み、シリアルサーマルヘッド4の温
度を所定温度範囲内にした後に次の1色で1行分の走査
記録ラインの印写を行う(ステップ3〜6)。一方、1
行分のカラー走査記録ラインの形成が終了したなら、全
行終了か否かを判断し(ステップ8)、全行終了したな
ら、排紙動作を実行し(ステップ9)、全行終了してい
ないなら、前述した時間T0 の経過を待ち(ステップ1
2)、T0経過後に1行分の改行動作を実行し(ステッ
プ13)、ステップ3に進む。
【0029】以上説明したように、記録紙10の印写部
分が印写終了直後においては加圧で変形するような軟化
状態にあったとしても、そのような状態で直ちに改行動
作はなされず、前記印写部分が所定の温度範囲内に冷却
された後に改行が行われるから、この改行によって前記
印写部分が前記搬送ローラ1aとピンチローラ1bとで
挟持されるときには、既に前記の印写部分は軟化がない
程度に冷却されており、たとえ前記ローラ1a,1bに
よる圧力が加わっても顕著なローラ痕は生じないことに
なる。
【0030】なお、上記の例では、時間T0 の経過によ
って記録紙表面の印写部分が所定の温度範囲内に冷却さ
れるのを待ったが、間接的に或いは直接的に記録紙表面
の印写部分の温度を実際に計測し、所定温度範囲内にな
った後に改行動作を実行するようにしてもよい。
【0031】(実施の形態2)次に、この発明の他の実
施の形態について説明する。なお、この実施の形態のカ
ラー印写装置の構成は、実施の形態1における図1乃至
図4の構成と同様であるが、図4の経時判断手段23が
不要な構成となっている。
【0032】図7及び図8は、この実施の形態のカラー
記録装置におけるカラー画像形成の際の動作内容を具体
的に示したフローチャートである。まず、給紙動作を実
行し(ステップ21)、イエローインクの頭出しを行う
(ステップ22)。そして、シリアルサーマルヘッド4
の温度が所定の下限温度以上か否かを判断する(ステッ
プ23)。下限温度を下回っている場合には、シリアル
サーマルヘッド4の予熱処理を実行し(ステップ3
0)、ステップ23に戻る。一方、下限温度を上回って
いる場合には、シリアルサーマルヘッドの温度が所定の
上限温度以下か否かを判断する(ステップ24)。上限
温度を上回っている場合には、シリアルサーマルヘッド
4の自然冷却処理を実行し(ステップ31)、ステップ
24に進む。上限温度を下回っている場合には、頭出し
されてるインクリボンによって1色1行分の走査記録ラ
インの印写を行う(ステップ25)。
【0033】そして、次の色のインクリボンの頭出しを
行い(ステップ26)、3色による1行分の走査記録ラ
イン(カラー走査記録ライン)の印写が終了したか否か
を判断する(ステップ27)。終了していないなら、ス
テップ23に進み、シリアルサーマルヘッド4の温度を
所定温度範囲内にした後に次の色で1行分の走査記録ラ
インの印写を行う(ステップ23〜26)。一方、3色
1行分のカラー走査記録ラインの形成が終了したなら、
全行終了か否かを判断し(ステップ28)、全行終了し
たなら、排紙動作を実行する(ステップ29)。
【0034】全行終了していないなら、シリアルサーマ
ルヘッド4の温度が所定の下限温度以上か否かを判断す
る(ステップ32)。下限温度を下回っている場合に
は、シリアルサーマルヘッド4の予熱処理を実行し(ス
テップ35)、ステップ32に戻る。一方、下限温度を
上回っている場合には、シリアルサーマルヘッドの温度
が所定の上限温度以下か否かを判断する(ステップ3
3)。上限温度を上回っている場合には、シリアルサー
マルヘッド4の自然冷却処理を実行し(ステップ3
6)、ステップ33に進む。上限温度を下回っている場
合には、改行動作を実行し(ステップ34)、ステップ
25に進む。
【0035】以上説明したように、この実施の形態であ
れば、記録紙10の印写部分が印写終了直後においては
加圧で変形するような軟化状態にあったとしても、その
ような状態で直ちに改行動作はなされず、シリアルサー
マルヘッド4が所定の温度範囲内に冷却された後、即
ち、3色1行印写が終了してから暫くした後に改行が行
われるから、この改行によって前記印写部分が前記搬送
ローラ1aとピンチローラ1bとで挟持されるときに
は、既に前記の印写部分はある程度冷却されており、た
とえ前記ローラ1a,1bによる圧力が加わっても顕著
なローラ痕は生じないことになる。
【0036】そして、かかる構成であれば、経時判断手
段や記録紙の温度を検出する手段は不要であり、前記シ
リアルサーマルヘッド4の温度を検出し、ヘッド温度を
所定の温度範囲内に設定する手段を既に有している記録
装置に対しては、既設の手段の活用であり、部品点数の
増加やコスト増を軽減することができる。更に、シリア
ルサーマルヘッド4のヘッド温度は装置内温度や印字濃
度によって変化するので、結果的に装置内温度や印字濃
度に応じて、1行印写が終了してから改行が実行される
までの時間(記録紙冷却時間)が変動し得ることにな
る。即ち、結果的に装置内温度や印字濃度に応じた最適
な冷却時間が与えられ、冷却が不十分であったり、逆に
冷却時間を多くとりすぎるといったことが解消される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、改行によって印写部分が搬送ローラとピンチローラ
とで挟持されるときには、既に前記の印写部分は冷却さ
れていることになり、たとえ前記ローラによる圧力が記
録紙に加わっても顕著なローラ痕が形成されることがな
く、高画質化が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なシリアルサーマルヘッドを用いた記録
装置の機構を示した斜視図である。
【図2】一般的なシリアルサーマルヘッドを用いた記録
装置の印写機構を示した説明図である。
【図3】一般的なシリアルサーマルヘッドを用いた記録
装置の印写機構および記録紙搬送機構を示した説明図で
ある。
【図4】カラー印写の説明図である。
【図5】この発明のシリアルサーマルヘッド型記録装置
の制御系を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態1のシリアルサーマルヘ
ッド型記録装置の制御内容を示したフローチャートであ
る。
【図7】この発明の実施の形態2のシリアルサーマルヘ
ッド型記録装置の制御内容を示したフローチャートであ
る。
【図8】図7の続きを示したフローチャートである。
【図9】記録紙上に3行と次の行の略1/3までの印写
がなされた様子を示した模式図である。
【図10】従来のシリアルサーマルヘッド型記録装置の
制御内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 紙搬送ローラ部 1a 搬送ローラ 1b ピンチローラ 2 プラテン 4 シリアルサーマルヘッド 5 キャリッジ 6 インクリボンカセット 7 シャフト 10 記録紙 11 サーミスタ 21 制御部 22 1行印写終了検出手段 23 経時判断手段 24 キャリッジ駆動モータ 25 搬送ローラ駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
    搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
    記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
    部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
    録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッドとを備えたシ
    リアルサーマルヘッド型記録装置において、 1行分の印写の終了を検出する手段と、記録紙表面の印
    写部分が所定の温度範囲内に冷却されるのに必要な時間
    が前記1行の印写終了時点から経過したかを判断する経
    時判断手段と、前記必要な時間が経過したときに前記紙
    搬送ローラ部を駆動して改行動作を実行させる制御手段
    とを備えたことを特徴とするシリアルサーマルヘッド型
    記録装置。
  2. 【請求項2】 記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
    搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
    記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
    部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
    録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッドとを備えたシ
    リアルサーマルヘッド型記録装置において、 1行分の印写の終了を検出する手段と、記録紙表面の印
    写部分が所定の温度範囲内に冷却されたか否かを検出す
    る温度検出手段と、1行分の印写終了後、記録紙表面の
    前記印写部分が所定温度範囲内に冷却されたときに前記
    紙搬送ローラ部を駆動して改行動作を実行させる制御手
    段とを備えたことを特徴とするシリアルサーマルヘッド
    型記録装置。
  3. 【請求項3】 記録紙を搬送する搬送ローラ、及びこの
    搬送ローラと対向配置に設けられこの搬送ローラとで前
    記記録紙を挟持するピンチローラから成る紙搬送ローラ
    部と、前記紙搬送ローラ部の搬送方向手前側の位置で記
    録紙に印写を行うシリアルサーマルヘッドとを備えたシ
    リアルサーマルヘッド型記録装置において、 1行分の印写の終了を検出する手段と、前記シリアルサ
    ーマルヘッドが所定の温度範囲内に冷却されたか否かを
    検出する温度検出手段と、1行分の印写終了後、シリア
    ルサーマルヘッドが所定温度範囲内に冷却されたときに
    前記紙搬送ローラ部を駆動して改行動作を実行させる制
    御手段とを備えたことを特徴とするシリアルサーマルヘ
    ッド型記録装置。
JP28686196A 1996-10-29 1996-10-29 シリアルサーマルヘッド型記録装置 Pending JPH10129028A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100694077B1 (ko) 2004-12-28 2007-03-12 삼성전자주식회사 열전사헤드 냉각 방법 및 그를 이용한 화상 형성 장치

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