JPH08336998A - カラー感熱記録方法 - Google Patents
カラー感熱記録方法Info
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- JPH08336998A JPH08336998A JP14876795A JP14876795A JPH08336998A JP H08336998 A JPH08336998 A JP H08336998A JP 14876795 A JP14876795 A JP 14876795A JP 14876795 A JP14876795 A JP 14876795A JP H08336998 A JPH08336998 A JP H08336998A
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Abstract
てからモータ駆動パルスをカウントし、Y用サーマルヘ
ッドが押圧助走開始位置に達すると、Y用サーマルヘッ
ドの各発熱素子をカラー感熱記録材料に押圧させる。そ
の後で、予熱制御用ROMを参照してバイアスパルスを
発生して予熱を行なう。Y用サーマルヘッドがプリント
エリアの先端に達すると、参照するROMを通電制御用
ROMに切り換えて階調記録用のストローブパルスを発
生し、イエロー画像の熱記録を行なう。マゼンタ,シア
ンの画像も同様に押圧助走及び予熱を行なって記録す
る。
Description
ルヘッドを用いて1回の紙送りでフルカラー画像を記録
するカラー感熱記録方法に関し、更に詳しくは印画開始
時にスジ状の濃度ムラの発生を防止するカラー感熱記録
方法に関するものである。
ドラムにカラー感熱記録材料を巻きつけて1回転させる
間に、プラテンドラムの周囲に設けた3個のサーマルヘ
ッドにより3色面順次熱記録を行ない、フルカラーの画
像をカラー感熱記録材料に記録するワンパス方式が知ら
れている。また、搬送路中に3回のプラテンローラ(キ
ャプスタンローラ)と3個のサーマルヘッドとを配置
し、カラー感熱記録材料を一方へ搬送する間にフルカラ
ー画像を記録するワンパス方式も知られている。
ー213169号に記載されているように、マゼンタ感
熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層が支
持体上に順次層設されている。各感熱発色層を発色させ
るには、各感熱発色層毎に異なる発色直前の熱エネルギ
ー(以下、これをバイアス熱エネルギーという)に、画
像データに応じて所望の濃度に発色させるための熱エネ
ルギー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を
加えた発色熱エネルギーをサーマルヘッドの各発熱素子
により印加している。サーマルヘッドは、各発熱素子が
ライン状に配列されている。
サーマルヘッドとの間の摩擦係数は、サーマルヘッドが
発生する熱エネルギーによって変動し、図10に示すよ
うに、サーマルヘッドの温度が上昇すると摩擦係数が低
くなる傾向にある。このように、摩擦係数が変動する
と、カラー感熱記録材料の搬送負荷が変化する。この搬
送負荷が変化すると、この変化に応じてプラテンローラ
の歪み、回転軸の捻じれ等が増大又は減少する。また、
カラー感熱記録材料の搬送の動力源としてパルスモータ
を使用している場合には、ロータの脱調までに到らない
が、ステップ送りした後に正規の位置から僅かにずれ
て、磁力と搬送負荷とがバランスした位置に停止する。
これら搬送系の歪みの変化量に応じてカラー感熱記録材
料の搬送速度が一時的に変化する。
録方法では、あるサーマルヘッドで熱記録中に、他のサ
ーマルヘッドの通電が開始されると、急に摩擦係数が大
きく変化する。これにより、カラー感熱記録材料の送り
量が大きく変わるため、その部分の単位面積当たりの熱
エネルギーが変動し、記録濃度が所期の濃度にならずに
濃度ムラとなるという問題がある。
ー感熱記録方法を提供することを目的とする。
に、請求項1記載のカラー感熱記録方法は、イエロー,
マゼンタ,シアンの各感熱発色層を最上層から順に層設
したカラー感熱記録材料を用い、主走査方向に発熱素子
をライン状に多数並べたサーマルヘッドを各色毎に独立
して設け、これらのサーマルヘッドとカラー感熱記録材
料とを副走査方向に相対的に移動しながら、各サーマル
ヘッドをカラー感熱記録材料に押しつけて各サーマルヘ
ッドの各発熱素子にバイアス熱エネルギーと階調表現熱
エネルギーとを与えて各色の画像を1ラインずつ記録
し、1回の紙送りでフルカラー画像を記録するカラー感
熱記録方法において、各サーマルヘッドをカラー感熱記
録材料に押圧した状態でプリントエリアの記録開始位置
までカラー感熱記録材料を移動させることで押圧助走さ
せ、この押圧助走中に各サーマルヘッドを予熱するよう
にしたものである。
カラー感熱記録材料として長尺状のものを使用し、これ
に連続して複数の画像を記録する場合には、記録する画
像のn枚目とn+1枚目との間で、各サーマルヘッドを
予熱するものである。
ーマルヘッドにより押圧された状態で相対移動して押圧
助走が行なわれる。この押圧助走中はサーマルヘッドが
予熱される。この予熱はバイアス熱エネルギー以下であ
るから、カラー感熱記録材料が発色されることはない。
そして、この予熱により、サーマルヘッドとカラー感熱
記録材料との間の摩擦係数が小さくなるとともに、押圧
助走時とこれに続く記録時とにおいて急激な熱変動が起
こることがないため、各色の記録開始直後のカラー感熱
記録材料の送り量はほぼ一定となる。したがって、ある
色の記録時に他の色の記録が開始されても、それによっ
てカラー感熱記録材料の送り量が変動することがなく、
濃度ムラの発生が防止される。また、長尺のカラー感熱
記録材料では、画像間の余白部分で、押圧助走される。
この場合には、サーマルヘッドを余白内でアップダウン
する他に、カラー感熱記録材料に押圧したままに保ち、
所定区間内で余熱してもよい。
は、支持体2の上に、シアン感熱発色層3,マゼンタ感
熱発色層4,イエロー感熱発色層5,保護層6が順次設
けられている。これらの各感熱発色層3〜5は熱記録さ
れる順番に表面から層状に設けられているが、例えばマ
ゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合に
は、イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層とが入れ
換えられる。
すものである。この実施例のカラー感熱記録材料1は、
イエロー感熱発色層5の発色熱エネルギーが最も低く、
シアン感熱発色層3の発色熱エネルギーが最も高い。イ
エローYの画素を感熱記録する場合には、一定なバイア
ス熱エネルギーBYに、画素の階調レベルJに応じて決
まる階調表現熱エネルギーGYJ を加えた発色熱エネル
ギーがカラー感熱記録材料1に与えられる。このバイア
ス熱エネルギーBYは、イエロー感熱記録層5が発色す
る直前の熱エネルギーである。マゼンタM及びシアンC
も同様であるので、符号のみを付してある。
駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱さ
れたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層4と
しては、例えば最大吸収波長が365nmのジアゾニウ
ム塩化合物と、これに熱反応してマゼンタに発色するカ
プラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層4
は、熱記録後に365nmの紫外線を照射するとジアゾ
ニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエ
ロー感熱発色層5は、例えば最大吸収波長が420nm
のジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエロー
に発色するカプラーとを含有している。このイエロー感
熱発色層5は420nmの近紫外線を照射すると光定着
して発色能力が失われる。
略を示す図4において、プラテンドラム10は、その外
周面にシート状のカラー感熱記録材料1を保持し、熱記
録時にパルスモータ12によって矢印方向に回転され
る。プラテンドラム10の周囲には、プラテンドラム1
0の外周面にカラー感熱記録材料1を押しつけ保持させ
る複数の押圧ローラ13の他に、その回転方向に沿っ
て、Y用サーマルヘッド18,Y用光定着器19,M用
サーマルヘッド20,M用光定着器21,C用サーマル
ヘッド22が順に設けられている。サーマルヘッド1
8,20,22の各々は多数の発熱素子をライン状に配
列して構成されており、後述する押圧助走及び記録時
に、例えばソレノイド等の押圧機構によりプラテンドラ
ム10側に押しつけられる。
20nmの棒状をした2本の紫外線ランプ19a,19
bとリフレクタ19cとからなる。また、M用光定着器
21は、発光ピークがほぼ365nmの棒状をした2本
の紫外線ランプ21a,21bとリフレクタ21cとか
らなる。また、Y用サーマルヘッド18側にはカラー感
熱記録材料1を給紙する供給口,C用サーマルヘッド2
2側には熱記録及び光定着が完了したカラー感熱記録材
料1を順転排紙する排出口がそれぞれ設けられている。
9,M用光定着器21は、それぞれモータドライバ2
5,Y用ランプドライバ26,M用ランプドライバ27
を介してシステム制御用マイクロコンピュータ30によ
り制御される。このシステム制御用マイクロコンピュー
タ30には、パルスモータ12,Y用光定着器19,M
用光定着器21の他に、Y用プリント制御用マイクロコ
ンピュータ32,M用プリント制御用マイクロコンピュ
ータ33,C用プリント制御用マイクロコンピュータ3
4が接続されている。システム制御用マイクロコンピュ
ータ30は、これらをシーケンス制御して三色面順次の
カラー感熱記録を行なう。
タ30は、各色の記録開始前に行なわれる押圧助走及び
予熱の指示をプリント制御用マイクロコンピュータ3
2,33,34に指示する。これらのマイクロコンピュ
ータ32,33,34は、サーマルヘッド18,20,
22をカラー感熱記録材料1に押圧させてから予熱す
る。この予熱を伴う押圧助走によって摩擦係数が画像記
録開始時に大きく変化することを防止し、それにより紙
送り量を一定にして各色の記録開始時の濃度ムラを抑え
る。なお、サーマルヘッドを予熱した状態でカラー感熱
記録材料1に接触させれば、サーマルヘッドの接触時の
摩擦も減少させることができる。例えばイエロー画像の
記録中にマゼンタ画像の記録を行なうためにM用サーマ
ルヘッド20をカラー感熱記録材料1に接触させた際、
M用サーマルヘッド20とカラー感熱記録材料1との間
に発生する摩擦が極めて小さくなるから、カラー感熱記
録材料1の搬送量が変化することなく、イエロー画像の
記録に濃度ムラを発生させることがない。
32は、押圧助走後にシステム制御用マイクロコンピュ
ータ30からの指令信号により、フレームメモリ41に
書き込まれているイエロー画像データをフレームメモリ
41から1ラインずつ読み出してラインメモリ42に書
き込む。このラインメモリ42のイエロー画像データ
は、画素毎に読み出されて濃度変調部43に送られる。
濃度変調部43は、各画素の画像データとY用プリント
制御用マイクロコンピュータ32から入力される階調比
較データとを順次に比較し、この比較結果をシリアルな
駆動データとしてY用サーマルヘッド18に送る。
ュータ32は、ストローブ発生器32aを備えており、
システム制御用マイクロコンピュータ30からの指令信
号により、ストローブ発生器32aは通電制御用ROM
41又は予熱制御用ROM42を参照して、イエロー画
像を熱記録するためのストローブ信号又は予熱用のスト
ローブ信号を発生し、これをY用サーマルヘッド18に
送出する。画像記録用のストローブ信号は、図5に示す
ように、幅が長いバイアスパルスPBとこれより短い階
調パルスPGからなり、予熱用のストローブ信号はバイ
アスパルスPBのみからなる。Y用サーマルヘッド18
は、濃度変調部43から入力された駆動データとストロ
ーブ発生器32aから入力されたストローブ信号とに基
づいて各発熱素子を駆動する。なお、M用,C用の各プ
リント制御用マイクロコンピュータ33,34に関して
も同様であるから説明を省略する。
に、カラー感熱記録材料1のプリントエリアPAの記録
開始位置P1において、カラー感熱記録材料1の搬送ム
ラの発生を防止するために行なわれる。
ュータ30のメモリ30aには、予めサーマルヘッド1
8,20,22の押圧開始長さデータPαy,Pαm,
Pαcが書き込まれている。この押圧開始長さデータP
αy,Pαm,Pαcは、カラー感熱記録材料1の先端
位置TPから押圧開始位置α1,α2,α3までの長さ
αy,αm,αcをパルスモータ12の駆動パルス数に
換算したものであり、先端位置TPを基準にして求めら
れている。各色記録時の押圧開始長さαy,αm,αc
は各色で異なっており(αy>αm>αc)、記録開始
時の搬送ムラが各色でばらつくことがないようにしてい
る。この記録位置は、プラテンドラム10の外周に配置
したホトセンサで検出される。
例のカラー感熱記録材料1は、イエロー感熱発色層5は
最上層であるため、そのバイアス加熱量が低く、マゼン
タ感熱発色層4,シアン感熱発色層3と下層になるにし
たがい必要なバイアス加熱量が高い。イエロー記録時の
バイアス加熱量は低いため、サーマルヘッドとカラー感
熱記録材料1との間の摩擦係数は他のマゼンタ,シアン
記録時のそれよりも高くなり、カラー感熱記録材料1の
送り量が各色間で同じであってもこの摩擦係数が高くな
る分だけ、結果としてサーマルヘッドを押圧して行なう
助走区間が短くなる。また、マゼンタ,シアン記録時に
は、バイアス加熱量が高くなることに伴い前記摩擦係数
が低くなる分だけ、結果としてサーマルヘッドを押圧し
て行なう助走区間がイエローのものに比べて順次長くな
る。したがって、イエロー記録時の押圧開始位置α1が
プリントエリアPAの記録開位置P1に一番近くされ、
次にマゼンタ記録時の押圧開始位置α2、その次にシア
ン記録時の押圧開始位置α3とされることにより、プリ
ントエリアの記録開始位置が各色ともに一致することに
なり、各色のプリントエリアのドット形成位置がずれる
ことがなくなり、色ずれが少なくなる。
22とカラー感熱記録材料1との摩擦係数の変動等に起
因して搬送系の歪み量が変化することによって発生す
る。したがって、この搬送ムラを抑えるための押圧開始
長さαy,αm,αcを、カラー感熱記録材料1の種類
や搬送系の歪み量、サーマルヘッド18,20,22の
カラー感熱記録材料1への押圧力、予熱時でのサーマル
ヘッド18,20,22とカラー感熱記録材料1との摩
擦係数の変動等に応じて予め実験等により求めておき、
これを押圧開始長さデータPαy,Pαm,Pαcに変
換して、システム制御用マイクロコンピュータ30のメ
モリ30aに記憶してある。
ロコンピュータ30は、イエロー記録に際して、Y用サ
ーマルヘッド18の近傍上流に設置したセンサ(図示せ
ず)がカラー感熱記録材料1の先端位置TPを検出した
時からモータ駆動パルス数をカウントしている。このカ
ウント値がPαyとなって押圧助走開始位置α1にY用
サーマルヘッド18が位置した直後に、システム制御用
マイクロコンピュータ30は、押圧機構(図示せず)を
介してY用プリント制御用マイクロコンピュータ32に
押圧助走の指令信号を送り、Y用サーマルヘッド18の
各発熱素子をカラー感熱記録材料1に押しつける。
32は、図7に示すように、(Pαy+1)ライン目か
ら(Pαy+Ny)ライン目までは、予熱制御用ROM
42を参照して予熱を行なう。この予熱時には、Y用サ
ーマルヘッド18の全発熱素子がバイアスパルスYPB
により一斉に駆動され、イエロー感熱記録層5が発色す
る直前のバイアス熱エネルギーBYをカラー感熱記録材
料1に与える。なお、予熱はバイアス熱エネルギー以下
であればよい。
用プリント制御用マイクロコンピュータ32が通電制御
用ROM41を参照して、バイアスパルスYPBとイエ
ロー画像の画像データに応じた階調パルスYPGとでイ
エロー画像を熱記録する。以下同様に、プラテンドラム
10が所定量間欠回転してカラー感熱記録材料1を1ラ
イン分ずつ送る間に、次々と各ラインが熱記録され、モ
ータ駆動パルスのカウント数が最終ラインに該当する数
Mに達したらイエロー画像の熱記録を終了する。なお、
メモリ30aに記憶しておく押圧開始長さデータはPα
y,Pαm,Pαcの他に、記録開始位置P1を基準に
した「A−Pαy」,「A−Pαm」,「A−Pαc」
の形で記憶しておいてもよい。ただし、Aは先端位置T
Pから記録開始位置P1までの長さDをパルスモータ1
2の駆動パルス数に換算したものである。すなわち、A
=Pαy+Nyである。
ー感熱記録材料1の先端位置TPを検出した時からモー
タ駆動パルス数をカウントし、このカウント値がPαm
となった時に押圧開始位置α2に各発熱素子が位置した
ことを検出する。この検出直後に、M用プリント制御用
マイクロコンピュータ33は、M用サーマルヘッド20
の各発熱素子をカラー感熱記録材料1に押しつけ、押圧
助走を開始する。この後に、M用プリント制御用マイク
ロコンピュータ33は、M用サーマルヘッド20の各発
熱素子をマゼンタ用バイアスパルスにより予熱する。こ
の押圧助走を行なうライン数Nmは、A−Pαmであ
る。この押圧助走を行なった後は第1ラインの階調加熱
が行なわれる。以下、各ラインのマゼンタ記録がバイア
ス加熱と階調加熱とにより行なわれる。同様にシアン記
録に際しても、先端位置TPからPαc分のカウント後
に、ライン数Nc(=A−Pαc)分の押圧助走及び予
熱が行なわれる。
用について説明する。給紙カセットから供給されたシー
ト状のカラー感熱記録材料1を搬送ローラ対がニップし
てプラテンドラム10に向けて搬送する。カラー感熱記
録材料1がプラテンドラム10に到達すると、その先端
部が押圧ローラ13によりプラテンドラム10の外周面
に押圧,保持される。プラテンドラム10はパルスモー
タ12により1ライン分ずつステップ回転される。
出されると、モータ駆動パルスがカウント開始される。
このカウント値がPαyになると、システム制御用マイ
クロコンピュータ30はイエロー記録時の押圧開始位置
α1がY用サーマルヘッド18の位置に達したことを検
出して、Y用プリント制御用マイクロコンピュータ32
に押圧を指示する。これにより、Y用サーマルヘッド1
8の各発熱素子がプラテンドラム10に押しつけられ
る。この直後に、Y用プリント制御用マイクロコンピュ
ータ32は、各発熱素子2にイエロー記録時のバイアス
パルスYPBを発生させてY用サーマルヘッド18を予
熱する。ライン数Ny(=A−Pαc)について予熱し
ながら押圧助走すると、システム制御用マイクロコンピ
ュータ30はY用プリント制御用マイクロコンピュータ
32にプリントを指示する。これにより、Y用サーマル
ヘッド18の各発熱素子にバイアスパルスYPBと各画
素濃度に対応する階調パルスYPGとが印加され、カラ
ー感熱記録材料1を階調加熱する。これにより、プリン
トエリアPAの記録開始位置に第1ラインのイエロー画
像が記録される。同様にしてイエロー画像の第2ライン
が記録される。
着器19に達すると、ここでイエロー感熱発色層5がY
用光定着器19により光定着される。これにより、イエ
ロー感熱発色層5に残っていたジアゾニウム塩化合物が
光分解して発色能力が消失する。続いて、M用サーマル
ヘッド20の近傍上流に設けられたセンサによりカラー
感熱記録材料1の先端が検出されると、パルスモータ1
2の駆動パルス数のカウントが開始され、このカウント
値がPαmになると、イエロー記録時と同じように押圧
助走制御が行なわれる。この押圧助走制御では、M用サ
ーマルヘッド20の各発熱素子がプラテンドラム側に押
しつけられてから、各発熱素子が予熱される。この予熱
は、マゼンタ用バイアス熱エネルギーが用いられる。そ
して、ライン数Nm(=A−Pαm)分の押圧助走が終
了すると、熱記録が開始される。この場合には、M用サ
ーマルヘッド20の各発熱素子がバイアス加熱と画像デ
ータに応じて階調加熱され、プリントエリアPAの記録
開始位置P1にマゼンタ画像の第1ラインが感熱記録さ
れる。以下、次々と各ラインのマゼンタ画像が熱記録さ
れる。マゼンタ画像が熱記録された部分がM用光定着器
21に達すると、ここでマゼンタ感熱発色層4が光定着
される。
サーマルヘッド22の近傍上流に設けられたセンサによ
り検出されると、同様にして、シアン画像の記録前に
も、シアン用バイアス熱エネルギーで予熱しながら押圧
助走を行なう。そして、プリントエリアの記録開始位置
P1がC用サーマルヘッド22に達すると、シアン画像
の第1ラインが熱記録され、これに続いて各ラインのシ
アン画像も記録される。このようにして各層の熱記録が
終了したカラー感熱記録材料1は、プラテンドラム10
の順転排紙により排出口からトレイ(図示せず)に排出
される。
1を1回だけ直線搬送する間に、イエロー,マゼンタ,
シアンの各画像を熱記録し、かつ光定着も行なう直線搬
送の1パス方式のカラー感熱プリンタである。カラー感
熱プリンタ50は、直線方向に配置された搬送ローラ対
51,52,53によってカラー感熱記録材料1の搬送
路を備えている。この搬送路に沿って、イエロー,マゼ
ンタ,シアンの各画像記録用に1個ずつ、サーマルヘッ
ド18,20,22が配置され、サーマルヘッド18,
20の間とサーマルヘッド20,22の間には、それぞ
れY用光定着器19,M用光定着器21が設けられてい
る。そして、サーマルヘッド18,20,22と相対す
る各位置には、プラテンローラ55,56,57がそれ
ぞれ配置されている。
実施例と同様のY用プリント制御用マイクロコンピュー
タ32,M用プリント制御用マイクロコンピュータ3
3,C用プリント制御用マイクロコンピュータ34に制
御される。また、搬送ローラ対51とプラテンローラ5
5は、システム制御用マイクロコンピュータ30に接続
されたY用メカ制御用マイクロコンピュータ61により
モータドライバ65,パルスモータ66を介して制御さ
れる。同様に、搬送ローラ対52とプラテンローラ56
はM用メカ制御用マイクロコンピュータ62,搬送ロー
ラ対53とプラテンローラ57はC用メカ制御用マイク
ロコンピュータ63によりそれぞれ制御される。また、
Y用光定着器19,M用光定着器21は、Y用メカ制御
用マイクロコンピュータ61,M用メカ制御用マイクロ
コンピュータ62によりランプドライバ67を介して制
御される。
に際しては、Y用プリント制御用マイクロコンピュータ
32とY用メカ制御用マイクロコンピュータ61,M用
プリント制御用マイクロコンピュータ33とM用メカ制
御用マイクロコンピュータ62,C用プリント制御用マ
イクロコンピュータ34とC用メカ制御用マイクロコン
ピュータ63がそれぞれ協動して記録を行なう。したが
って、サーマルヘッド18,20,22の押圧開始長さ
データPαy,Pαm,Pαcは、Y用メカ制御用マイ
クロコンピュータ61のメモリ61a,M用メカ制御用
マイクロコンピュータ62のメモリ62a,C用メカ制
御用マイクロコンピュータ63のメモリ63aにそれぞ
れ記憶されている。
同様なシーケンスにより、各色毎に、カラー感熱記録材
料1の先端を検出して押圧助走及び予熱を行なってから
画像の熱記録を行なう。
感熱記録材料にフルカラー画像を記録しているが、長尺
状のカラー感熱記録材料を用い、同じ画像又は別の画像
を連続的に記録してもよい。この場合には、各画像との
間に所定距離の余白部が形成されるが、これらの余白部
に対して、各サーマルヘッドをカラー感熱記録材料に押
しつけたままとしてもよい。そして、この余白部にサー
マルヘッドが接しているときに、前述した予熱を行な
う。
と同様にカラー感熱記録材料1の先端検出により押圧助
走及び予熱を行なうが、図9に示すように、2枚目以降
はn枚目の最終記録位置BPを基準としてモータ駆動パ
ルス数をカウントし、(n+1)枚目の押圧助走及び予
熱を行なう。このとき、前記実施例と同様に、押圧開始
長さデータPαy,Pαm,Pαcに従って熱記録する
色毎に押圧助走距離を変更するのが好ましいが、n枚目
と(n+1)枚目との間隔が少ない場合には、全ての色
で押圧助走距離を同じにし、例えばn枚目の熱記録が終
了した直後から(n+1)枚目の押圧助走及び予熱を行
なうようにしてもよい。なお、図9中の符号PAn,P
An+1はn枚目,(n+1)枚目のプリントエリアを
それぞれ示す。
熱は各色毎に一定のバイアス熱エネルギーをカラー感熱
記録材料に与えるようにしたが、例えばライン位置がプ
リントエリアに近づくにつれてサーマルヘッドに供給す
るバイアスパルスの幅を大きくし、徐々に大きなバイア
ス熱エネルギーをカラー感熱記録材料に与えるようにし
てもよい。また、ヘッド駆動パルスを1個のバイアスパ
ルスで行なっているが、複数個のパルスでバイアス加熱
をしてもよい。また、階調パルスの個数で階調制御を行
なったが、1個のヘッド駆動パルスを用い、そのパルス
幅を変えてバイアス加熱と階調加熱とを行なってもよ
い。
ばシアン記録時のバイアス加熱程度の熱エネルギを与え
ると、充分定着されてその部分が発色反応を起こさない
とされる場合でも、熱による黄変(いわゆるイエロー及
びマゼンタ発色成分が光定着後に生成される残留物に起
因するYステイン)が発生することがある。特にこのY
ステインは何も発色させない白印画部分では目立つた
め、押圧助走中の予熱時にYステインが発生することは
好ましいことでない。この場合には、シアン記録時の押
圧助走中のバイアス熱エネルギーをマゼンタ記録時のバ
イアス熱エネルギーと同じかそれよりもやや小さい程度
に設定することにより、Yステインの発生を抑えること
ができる。
料に押圧した後に予熱を開始しているが、押圧とほぼ同
時に予熱を行なってもよい。
方法によれば、サーマルヘッドをカラー感熱記録材料に
押圧した状態でプリントエリアの記録開始位置までカラ
ー感熱記録材料を移動させ、この押圧中にサーマルヘッ
ドを予熱するから、サーマルヘッドとカラー感熱記録材
料との間の摩擦係数を熱記録時のものとほぼ同じにする
ことができ、記録開始時のカラー感熱記録材料の送りム
ラの発生を少なくすることができる。また、カラー感熱
記録材料として長尺状のものを使用し、記録する画像の
n枚目とn+1枚目との間で各サーマルヘッドを予熱す
ることにより、各色の記録開始直後での濃度ムラの発生
をなくすことができる。
示すフローチャートである。
図である。
ラフである。
要部概略及び電気構成を示す説明図である。
押圧開始位置長さとを示す説明図である。
線図である。
及び電気構成を示す説明図である。
像を連続記録する際のn枚目とn+1枚目との間で行な
う押圧助走開始位置を示す説明図である。
ド及びカラー感熱記録材料間の摩擦係数との関係を示す
グラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 イエロー,マゼンタ,シアンの各感熱発
色層を最上層から順に層設したカラー感熱記録材料を用
い、主走査方向に発熱素子をライン状に多数並べたサー
マルヘッドを各色毎に独立して設け、これらのサーマル
ヘッドとカラー感熱記録材料とを副走査方向に相対的に
移動しながら、各サーマルヘッドをカラー感熱記録材料
に押しつけて各サーマルヘッドの各発熱素子にバイアス
熱エネルギーと階調表現熱エネルギーとを与えて各色の
画像を1ラインずつ記録し、1回の紙送りでフルカラー
画像を記録するカラー感熱記録方法において、 各サーマルヘッドをカラー感熱記録材料に押圧した状態
でプリントエリアの記録開始位置までカラー感熱記録材
料を相対移動させることで押圧助走させ、この押圧助走
中に各サーマルヘッドにバイアス熱エネルギー以下の熱
エネルギーを与えて予熱することを特徴とするカラー感
熱記録方法。 - 【請求項2】 前記カラー感熱記録材料として長尺状の
ものを使用し、これに連続して複数の画像を記録する場
合には、記録する画像のn枚目とn+1枚目との間で、
各サーマルヘッドを予熱することを特徴とする請求項1
記載のカラー感熱記録方法。
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---|---|---|---|
JP14876795A JP3636770B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | カラー感熱記録方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14876795A JP3636770B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | カラー感熱記録方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336998A true JPH08336998A (ja) | 1996-12-24 |
JP3636770B2 JP3636770B2 (ja) | 2005-04-06 |
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ID=15460205
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14876795A Expired - Fee Related JP3636770B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | カラー感熱記録方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3636770B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2340792A (en) * | 1998-03-19 | 2000-03-01 | Nec Corp | Thermosensitive recording method wherein a substrate is rolled back from a wait position to a print start position during a warm up operation of a printhead |
US6900823B2 (en) | 2002-09-25 | 2005-05-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Thermal printer and method of cleaning thermal head |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP14876795A patent/JP3636770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2340792A (en) * | 1998-03-19 | 2000-03-01 | Nec Corp | Thermosensitive recording method wherein a substrate is rolled back from a wait position to a print start position during a warm up operation of a printhead |
US6297841B1 (en) | 1998-03-19 | 2001-10-02 | Nec Corporation | Thermosensitive recording method and apparatus |
GB2340792B (en) * | 1998-03-19 | 2002-03-20 | Nec Corp | Thermosensitive recording method and apparatus |
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