JPH08156297A - カラー感熱記録装置 - Google Patents
カラー感熱記録装置Info
- Publication number
- JPH08156297A JPH08156297A JP6303962A JP30396294A JPH08156297A JP H08156297 A JPH08156297 A JP H08156297A JP 6303962 A JP6303962 A JP 6303962A JP 30396294 A JP30396294 A JP 30396294A JP H08156297 A JPH08156297 A JP H08156297A
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- JP
- Japan
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- color
- switch
- coloring layer
- thermal
- thermal head
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラー感熱記録材料に多色画像を記録するカ
ラー感熱記録装置において、熱記録感度が低い感熱発色
層を印字した際の印字面のマット化を防止するととも
に、当該ドット径と熱記録感度が高い感熱発色層を印字
した際のドット径を等しくする。 【構成】 1つの発熱抵抗体に対して副走査方向端に制
御電極を複数個配備し、いずれの制御電極をonするか
を選択可能な回路構成を備えたライン型サーマルヘッド
を用いて、熱記録感度が高い感熱発色層を記録する場合
は発熱抵抗体副走査方向長が短くなるように制御電極を
コントロールし、熱記録感度が低い感熱発色層を記録す
る場合は発熱抵抗体副走査方向長が長くなるように制御
電極をコントロールする。
ラー感熱記録装置において、熱記録感度が低い感熱発色
層を印字した際の印字面のマット化を防止するととも
に、当該ドット径と熱記録感度が高い感熱発色層を印字
した際のドット径を等しくする。 【構成】 1つの発熱抵抗体に対して副走査方向端に制
御電極を複数個配備し、いずれの制御電極をonするか
を選択可能な回路構成を備えたライン型サーマルヘッド
を用いて、熱記録感度が高い感熱発色層を記録する場合
は発熱抵抗体副走査方向長が短くなるように制御電極を
コントロールし、熱記録感度が低い感熱発色層を記録す
る場合は発熱抵抗体副走査方向長が長くなるように制御
電極をコントロールする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーで発色す
るカラー感熱記録材料を用いたにカラー感熱記録装置の
画像記録方法に関する。
るカラー感熱記録材料を用いたにカラー感熱記録装置の
画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭61−40192号に記載
されたカラー感熱記録材料のように、複数の感熱発色層
を支持体上に順次層設したものが知られている。このよ
うなカラー感熱記録材料に多色画像を熱記録する場合に
は、熱記録するための熱源としてサーマルヘッドを用
い、カラー感熱記録材料を移動しながら、まずサーマル
ヘッドで最上層のイエロー感熱発色層を熱記録する。こ
のカラー感熱記録材料は下層ほど熱記録感度が低いので
この時、残りの感熱発色層には熱記録がされない。この
熱記録後イエロー感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩
化合物を光分解する波長の光を照射しイエロー感熱発色
層を光定着する。次に、マゼンタ感熱発色層にイエロー
発色層よりも高い熱エネルギーを用いて熱記録し、マゼ
ンタ感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩化合物を光分
解する波長の光を用いて光定着し、最後に最も大きい熱
エネルギーを用いてシアン感熱発色層を熱記録する。こ
の様にして多色画像を得ることができる。
されたカラー感熱記録材料のように、複数の感熱発色層
を支持体上に順次層設したものが知られている。このよ
うなカラー感熱記録材料に多色画像を熱記録する場合に
は、熱記録するための熱源としてサーマルヘッドを用
い、カラー感熱記録材料を移動しながら、まずサーマル
ヘッドで最上層のイエロー感熱発色層を熱記録する。こ
のカラー感熱記録材料は下層ほど熱記録感度が低いので
この時、残りの感熱発色層には熱記録がされない。この
熱記録後イエロー感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩
化合物を光分解する波長の光を照射しイエロー感熱発色
層を光定着する。次に、マゼンタ感熱発色層にイエロー
発色層よりも高い熱エネルギーを用いて熱記録し、マゼ
ンタ感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩化合物を光分
解する波長の光を用いて光定着し、最後に最も大きい熱
エネルギーを用いてシアン感熱発色層を熱記録する。こ
の様にして多色画像を得ることができる。
【0003】シアン感熱発色層の熱記録は、発色に必要
な熱エネルギーが大きいため、シアン色が完全に発色し
終えるまでに当該記録材料の表面が熱によって荒らさ
れ、印字後のイメージに光沢がなくなってしまうマット
化現象が発生することがある。マット化現象は前記カラ
ー感熱記録材料を熱記録する際のサーマルヘッドの発熱
抵抗体の温度に起因することがわかっており、発熱抵抗
体の温度を高くしすぎるとマット化し易いことがわかっ
ている。対策としてサーマルヘッドの発熱抵抗体の副走
査方向の寸法を長くすることが知られており、前記カラ
ー感熱記録材料の場合は、発熱抵抗体の副走査方向の寸
法は、主走査方向の寸法に対して約2倍程度が良好であ
ることがわかっている。
な熱エネルギーが大きいため、シアン色が完全に発色し
終えるまでに当該記録材料の表面が熱によって荒らさ
れ、印字後のイメージに光沢がなくなってしまうマット
化現象が発生することがある。マット化現象は前記カラ
ー感熱記録材料を熱記録する際のサーマルヘッドの発熱
抵抗体の温度に起因することがわかっており、発熱抵抗
体の温度を高くしすぎるとマット化し易いことがわかっ
ている。対策としてサーマルヘッドの発熱抵抗体の副走
査方向の寸法を長くすることが知られており、前記カラ
ー感熱記録材料の場合は、発熱抵抗体の副走査方向の寸
法は、主走査方向の寸法に対して約2倍程度が良好であ
ることがわかっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ラー感熱記録材料のシアン感熱発色層の熱記録における
マット化対策として、サーマルヘッドの発熱抵抗体の副
走査方向寸法を主走査方向寸法に対して長くすると、イ
エロー感熱発色層やマゼンタ感熱発色層の方がシアン感
熱発色層よりも熱記録感度が高いため、イエロー感熱発
色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では印字
後のドットの形状がシアン感熱発色層の熱記録時よりも
副走査方向に長い楕円形になってしまい、3色重ねた際
のドット形状が均等な正円にならなくなってしまう。そ
の結果、印字画像は若干イエロー及びマゼンタの色度が
強調された色目となってしまう。
ラー感熱記録材料のシアン感熱発色層の熱記録における
マット化対策として、サーマルヘッドの発熱抵抗体の副
走査方向寸法を主走査方向寸法に対して長くすると、イ
エロー感熱発色層やマゼンタ感熱発色層の方がシアン感
熱発色層よりも熱記録感度が高いため、イエロー感熱発
色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では印字
後のドットの形状がシアン感熱発色層の熱記録時よりも
副走査方向に長い楕円形になってしまい、3色重ねた際
のドット形状が均等な正円にならなくなってしまう。そ
の結果、印字画像は若干イエロー及びマゼンタの色度が
強調された色目となってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では前記カラー感熱記録装置のサーマルヘッ
ドとして、1つの発熱抵抗体の副走査方向端に制御電極
を複数個備え、前記制御電極のうち、いずれを使用する
かが選択可能な回路構成となったサーマルヘッドを用
い、印字色に応じて使用する制御電極を変えるようにし
た。上記の構成に、さらに、各色の印字ごとに、前記サ
ーマルヘッドに加わる押圧力が異なるように制御する押
圧力制御手段を設ける構成とした。
に、本発明では前記カラー感熱記録装置のサーマルヘッ
ドとして、1つの発熱抵抗体の副走査方向端に制御電極
を複数個備え、前記制御電極のうち、いずれを使用する
かが選択可能な回路構成となったサーマルヘッドを用
い、印字色に応じて使用する制御電極を変えるようにし
た。上記の構成に、さらに、各色の印字ごとに、前記サ
ーマルヘッドに加わる押圧力が異なるように制御する押
圧力制御手段を設ける構成とした。
【0006】
【作用】カラー感熱記録材料のイエロー感熱発色層の熱
記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では、サーマルヘ
ッドの各発熱抵抗体の副走査方向に対して内側の制御電
極を用いて印字し、シアン感熱発色層の熱記録では、サ
ーマルヘッドの各発熱抵抗体の副走査方向に対して外側
の制御電極を用いて印字する。その結果イエロー感熱発
色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では、サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向長さを疑似的に
短くでき、シアン感熱発色層の熱記録では、サーマルヘ
ッドの発熱抵抗体の副走査方向長さを疑似的に長くする
ことができる。
記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では、サーマルヘ
ッドの各発熱抵抗体の副走査方向に対して内側の制御電
極を用いて印字し、シアン感熱発色層の熱記録では、サ
ーマルヘッドの各発熱抵抗体の副走査方向に対して外側
の制御電極を用いて印字する。その結果イエロー感熱発
色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録では、サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向長さを疑似的に
短くでき、シアン感熱発色層の熱記録では、サーマルヘ
ッドの発熱抵抗体の副走査方向長さを疑似的に長くする
ことができる。
【0007】また、カラー感熱記録材料のイエロー感熱
発色層の熱記録時はサーマルヘッドのプラテンローラに
対する圧力を制御するモータのトルクを小さくして印字
し、マゼンタ感熱発色層の熱記録時は前記モータのトル
クを中程度として印字し、シアン感熱発色層の熱記録時
は前記モータのトルクを大きくして印字するようにした
ので、シアン感熱発色層の熱記録時に印字面をマット化
させることもなく、かつイエローのドット形状、マゼン
タのドット形状、シアンのドット形状とも正円になり、
3色重ねた際の色ずれが回避できる。
発色層の熱記録時はサーマルヘッドのプラテンローラに
対する圧力を制御するモータのトルクを小さくして印字
し、マゼンタ感熱発色層の熱記録時は前記モータのトル
クを中程度として印字し、シアン感熱発色層の熱記録時
は前記モータのトルクを大きくして印字するようにした
ので、シアン感熱発色層の熱記録時に印字面をマット化
させることもなく、かつイエローのドット形状、マゼン
タのドット形状、シアンのドット形状とも正円になり、
3色重ねた際の色ずれが回避できる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はカラー感熱記録装置に用いる一般的なライ
ン型サーマルヘッドの概略構成図である。一般的にはコ
モン側電極801にはサーマルヘッドの駆動電圧が印加
され、スイッチ側電極803に接続された図示しない発
熱抵抗体駆動用トランジスタで、当該発熱抵抗体802
の通電/非通電を制御する。
する。図1はカラー感熱記録装置に用いる一般的なライ
ン型サーマルヘッドの概略構成図である。一般的にはコ
モン側電極801にはサーマルヘッドの駆動電圧が印加
され、スイッチ側電極803に接続された図示しない発
熱抵抗体駆動用トランジスタで、当該発熱抵抗体802
の通電/非通電を制御する。
【0009】図2は本発明に用いた発熱抵抗体の副走査
方向端のスイッチ側電極を2つに分け、個々に通電コン
トロールできるようにしたサーマルヘッドの発熱抵抗体
部の拡大図である。101は発熱抵抗体、102はコモ
ン側電極、103は熱記録感度の高いイエロー感熱発色
層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にon/
offコントロールするスイッチ側電極、104は熱記
録感度の低いシアン感熱発色層の熱記録時にon/of
fコントロールするスイッチ側電極である。なお、イエ
ロー感熱発色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記
録時はスイッチ側電極104は常時off、シアン感熱
発色層の熱記録時はスイッチ側電極103は常時off
で制御する。
方向端のスイッチ側電極を2つに分け、個々に通電コン
トロールできるようにしたサーマルヘッドの発熱抵抗体
部の拡大図である。101は発熱抵抗体、102はコモ
ン側電極、103は熱記録感度の高いイエロー感熱発色
層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にon/
offコントロールするスイッチ側電極、104は熱記
録感度の低いシアン感熱発色層の熱記録時にon/of
fコントロールするスイッチ側電極である。なお、イエ
ロー感熱発色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記
録時はスイッチ側電極104は常時off、シアン感熱
発色層の熱記録時はスイッチ側電極103は常時off
で制御する。
【0010】図8は図2に示す構成のサーマルヘッドを
用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例であ
る。図2の発熱抵抗体部101は等価的に図8の抵抗7
06、707に分離される。信号SELは抵抗706だ
けを通電するか、抵抗706及び抵抗707の両方を通
電するのかを選択する信号で、信号SEL=0の時は抵
抗706だけを通電、信号SEL=1の時は抵抗706
及び抵抗707の両方を通電するようにコントロールさ
れる。信号HEATは通電パルス信号で、信号SELに
よって選択された発熱抵抗体に対して信号HEAT=1
の時間だけ通電パルスを印加する。
用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例であ
る。図2の発熱抵抗体部101は等価的に図8の抵抗7
06、707に分離される。信号SELは抵抗706だ
けを通電するか、抵抗706及び抵抗707の両方を通
電するのかを選択する信号で、信号SEL=0の時は抵
抗706だけを通電、信号SEL=1の時は抵抗706
及び抵抗707の両方を通電するようにコントロールさ
れる。信号HEATは通電パルス信号で、信号SELに
よって選択された発熱抵抗体に対して信号HEAT=1
の時間だけ通電パルスを印加する。
【0011】図3、図4、図5は図2同様いずれも発熱
抵抗体の副走査方向端のスイッチ側電極を2つに分け、
個々に通電コントロールできるようにしたサーマルヘッ
ドの発熱抵抗体部の拡大図であるが、コモン側電極と発
熱抵抗体との接点形状や発熱抵抗体とスイッチ側電極の
接点形状を変えた一例であり、当然ながら本発明に用い
たサーマルヘッドの発熱抵抗体部の形状は一義的に決ま
るものではなく様々な形状が考えられることを示してい
る。
抵抗体の副走査方向端のスイッチ側電極を2つに分け、
個々に通電コントロールできるようにしたサーマルヘッ
ドの発熱抵抗体部の拡大図であるが、コモン側電極と発
熱抵抗体との接点形状や発熱抵抗体とスイッチ側電極の
接点形状を変えた一例であり、当然ながら本発明に用い
たサーマルヘッドの発熱抵抗体部の形状は一義的に決ま
るものではなく様々な形状が考えられることを示してい
る。
【0012】図6は発熱抵抗体の副走査方向端のスイッ
チ側電極を3つに分け、個々に通電コントロールできる
ようにしたサーマルヘッドを用いた場合の例で、図6は
図2同様当該サーマルヘッドの発熱抵抗体部の拡大図で
ある。501は発熱抵抗体、502はコモン側電極、5
03、505は熱記録感度の高いイエロー感熱発色層の
熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にon/of
fコントロールするスイッチ側電極、504は熱記録感
度の低いシアン感熱発色層の熱記録時にon/offコ
ントロールするスイッチ側電極である。
チ側電極を3つに分け、個々に通電コントロールできる
ようにしたサーマルヘッドを用いた場合の例で、図6は
図2同様当該サーマルヘッドの発熱抵抗体部の拡大図で
ある。501は発熱抵抗体、502はコモン側電極、5
03、505は熱記録感度の高いイエロー感熱発色層の
熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にon/of
fコントロールするスイッチ側電極、504は熱記録感
度の低いシアン感熱発色層の熱記録時にon/offコ
ントロールするスイッチ側電極である。
【0013】図9は図6に示す構成のサーマルヘッドを
用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例であ
る。図6の発熱抵抗体部は等価的に図9の抵抗715、
716、717に分離される。信号SELは抵抗71
5、716の2つだけを通電するか、抵抗715、71
6、717の3つを通電するのかを選択する信号で、信
号SEL=0の時は抵抗715、716の2つだけを通
電、信号SEL=1の時は抵抗715、716、717
の3つを通電するようにコントロールされる。信号HE
ATは通電パルス信号で、信号SELによって選択され
た発熱抵抗体に対して信号HEAT=1の時間だけ通電
パルスを印加する。
用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例であ
る。図6の発熱抵抗体部は等価的に図9の抵抗715、
716、717に分離される。信号SELは抵抗71
5、716の2つだけを通電するか、抵抗715、71
6、717の3つを通電するのかを選択する信号で、信
号SEL=0の時は抵抗715、716の2つだけを通
電、信号SEL=1の時は抵抗715、716、717
の3つを通電するようにコントロールされる。信号HE
ATは通電パルス信号で、信号SELによって選択され
た発熱抵抗体に対して信号HEAT=1の時間だけ通電
パルスを印加する。
【0014】図7は発熱抵抗体の副走査方向端のスイッ
チ側電極を6つに分け、個々に通電コントロールできる
ようにしたサーマルヘッドを用いた場合の例で、図7も
図2同様当該サーマルヘッドの発熱抵抗体部の拡大図で
ある。601は発熱抵抗体、602はコモン側電極、6
03、605、607は熱記録感度の高いイエロー感熱
発色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にo
n/offコントロールするスイッチ側電極、604、
606、608は熱記録感度の低いシアン感熱発色層の
熱記録時にon/offコントロールするスイッチ側電
極である。
チ側電極を6つに分け、個々に通電コントロールできる
ようにしたサーマルヘッドを用いた場合の例で、図7も
図2同様当該サーマルヘッドの発熱抵抗体部の拡大図で
ある。601は発熱抵抗体、602はコモン側電極、6
03、605、607は熱記録感度の高いイエロー感熱
発色層の熱記録及びマゼンタ感熱発色層の熱記録時にo
n/offコントロールするスイッチ側電極、604、
606、608は熱記録感度の低いシアン感熱発色層の
熱記録時にon/offコントロールするスイッチ側電
極である。
【0015】図12は図7に示す構成のサーマルヘッド
を用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例で
ある。図12の破線で囲む発熱抵抗体アレーは図7の発
熱抵抗体601と等価であり、信号SIG61、SIG
62、SIG63、SIG64、SIG65、SIG6
6はそれぞれ図7の副走査方向端のスイッチ側電極60
3、604、605、606、607、608をダイレ
クトにコントロールする。即ち、信号SIG61=1の
時トランジスタTR61がonとなり図7の副走査方向
端のスイッチ側電極603がonとなる。また信号SI
G61=0の時トランジスタTR61がoffとなり図
7の副走査方向端のスイッチ側電極603がoffとな
る。他の信号と副走査方向端のスイッチ側電極も同様
で、それぞれ1対1で制御する構成をとる。図12に示
した制御信号1本に対して制御される副走査方向端スイ
ッチ側電極1つの回路構成は、前記図8、図9にて示し
た通電パルス信号、通電スイッチ側電極セレクト信号の
2線通電制御回路構成に比べて、各スイッチ側電極をフ
レキシブルにコントロール可能であるという長所がある
半面、信号数が多いため配線エリアに限界が出てくると
同時に、図12に図示していない部分での回路構成が複
雑になってくるという欠点がある。
を用いて各スイッチ側電極をコントロールする回路例で
ある。図12の破線で囲む発熱抵抗体アレーは図7の発
熱抵抗体601と等価であり、信号SIG61、SIG
62、SIG63、SIG64、SIG65、SIG6
6はそれぞれ図7の副走査方向端のスイッチ側電極60
3、604、605、606、607、608をダイレ
クトにコントロールする。即ち、信号SIG61=1の
時トランジスタTR61がonとなり図7の副走査方向
端のスイッチ側電極603がonとなる。また信号SI
G61=0の時トランジスタTR61がoffとなり図
7の副走査方向端のスイッチ側電極603がoffとな
る。他の信号と副走査方向端のスイッチ側電極も同様
で、それぞれ1対1で制御する構成をとる。図12に示
した制御信号1本に対して制御される副走査方向端スイ
ッチ側電極1つの回路構成は、前記図8、図9にて示し
た通電パルス信号、通電スイッチ側電極セレクト信号の
2線通電制御回路構成に比べて、各スイッチ側電極をフ
レキシブルにコントロール可能であるという長所がある
半面、信号数が多いため配線エリアに限界が出てくると
同時に、図12に図示していない部分での回路構成が複
雑になってくるという欠点がある。
【0016】図10、図11はそれぞれ図8、図9にて
示した回路例を図12にて示した制御信号1本に対して
制御される副走査方向端スイッチ側電極1つの回路構成
に変えた例である。図10では信号SIG21、SIG
22が各々トランジスタTR21、TR22をダイレク
トにon/off制御し、対応する図2の副走査方向端
スイッチ側電極103、104の通電をコントロールす
る。また図11では信号SIG31、SIG32、SI
G33が各々トランジスタTR31、TR32、TR3
3をダイレクトにon/off制御し、対応する図6の
副走査方向端スイッチ側電極503、504、505の
通電をコントロールする。
示した回路例を図12にて示した制御信号1本に対して
制御される副走査方向端スイッチ側電極1つの回路構成
に変えた例である。図10では信号SIG21、SIG
22が各々トランジスタTR21、TR22をダイレク
トにon/off制御し、対応する図2の副走査方向端
スイッチ側電極103、104の通電をコントロールす
る。また図11では信号SIG31、SIG32、SI
G33が各々トランジスタTR31、TR32、TR3
3をダイレクトにon/off制御し、対応する図6の
副走査方向端スイッチ側電極503、504、505の
通電をコントロールする。
【0017】本実施例では発熱抵抗体の副走査方向端の
スイッチ側電極を2個設けたケース、3個設けたケー
ス、6個設けたケースを示したが、スイッチ側電極の分
割数が多いほど印字後のドット形状は偏りのない正円状
になり、良好な3色重ね印字が得られる。しかしスイッ
チ側電極をより細かく分割するにはサーマルヘッドを製
造する際に高精度が要求される。したがって用途に応じ
て使い分けることになる。
スイッチ側電極を2個設けたケース、3個設けたケー
ス、6個設けたケースを示したが、スイッチ側電極の分
割数が多いほど印字後のドット形状は偏りのない正円状
になり、良好な3色重ね印字が得られる。しかしスイッ
チ側電極をより細かく分割するにはサーマルヘッドを製
造する際に高精度が要求される。したがって用途に応じ
て使い分けることになる。
【0018】次に、上述したサーマルヘッドとそのサー
マルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする回路
を用いたカラー感熱記録装置を図13に基づいて説明す
る。図13において、給紙ローラ1は、図示しない駆動
手段と図示しない伝達手段によって回転している。給紙
ローラ1には分離ローラ2が図示しない付勢手段により
圧接され、給紙ローラ1とは反対方向に、すなわちカラ
ー感熱記録材料4を搬送する方向に回転するように、図
示しないトルクリミッタを介して動力が伝達されてい
る。用紙カセット3にはカラー感熱記録材料4が複数枚
積載されており、それは用紙カセットカバー6で覆われ
ている。ピックアップローラ5は、給紙ローラ1が搬送
方向の反時計回りに回転したときのみ給紙ローラ1と同
じ方向に回転し、用紙カセット3に積載されたカラー感
熱記録材料4に圧接されるように構成されている。カラ
ー感熱記録材料4は、ピックアップローラ5によって上
部より給紙ローラ1と分離ローラ2の圧接部へ搬送さ
れ、給紙ローラ1と分離ローラ2の間を通って1枚が搬
送される。紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプス
タンローラ9、排紙ローラb10のそれぞれに対してピ
ンチローラ11が図示しない付勢手段により圧接されて
いて、印字方向の反時計方向及びその逆方向に回転し、
カラー感熱記録材料4を搬送する。
マルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする回路
を用いたカラー感熱記録装置を図13に基づいて説明す
る。図13において、給紙ローラ1は、図示しない駆動
手段と図示しない伝達手段によって回転している。給紙
ローラ1には分離ローラ2が図示しない付勢手段により
圧接され、給紙ローラ1とは反対方向に、すなわちカラ
ー感熱記録材料4を搬送する方向に回転するように、図
示しないトルクリミッタを介して動力が伝達されてい
る。用紙カセット3にはカラー感熱記録材料4が複数枚
積載されており、それは用紙カセットカバー6で覆われ
ている。ピックアップローラ5は、給紙ローラ1が搬送
方向の反時計回りに回転したときのみ給紙ローラ1と同
じ方向に回転し、用紙カセット3に積載されたカラー感
熱記録材料4に圧接されるように構成されている。カラ
ー感熱記録材料4は、ピックアップローラ5によって上
部より給紙ローラ1と分離ローラ2の圧接部へ搬送さ
れ、給紙ローラ1と分離ローラ2の間を通って1枚が搬
送される。紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプス
タンローラ9、排紙ローラb10のそれぞれに対してピ
ンチローラ11が図示しない付勢手段により圧接されて
いて、印字方向の反時計方向及びその逆方向に回転し、
カラー感熱記録材料4を搬送する。
【0019】プラテンローラ12にはサーマルヘッド1
4がカム39によって圧接されている。カム39はシャ
フト38及び図示しない伝達手段を介してモータ37か
ら動力を伝達されている。このサーマルヘッド14に
は、上述したスイッチ側電極が複数に分割されたものを
用いており、図示しないが、上述したサーマルヘッドを
コントロールする回路により駆動される。またプラテン
12は、紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプスタ
ンローラ9、排紙ローラb10と同一方向に回転する。
センサa17、センサb18、センサc19はそれぞれ
反射型センサであり用紙の先端及び後端を検出する。ま
た、本実施例に示すカラー感熱記録装置は、操作用パネ
ル15、用紙トレイa33、コントローラ32、電源1
3、およびカラー感熱記録材料4をガイドするガイド板
20〜26及び33〜35を持っている。モータ36
は、図示しない伝達手段によってプラテンローラ12、
紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプスタンローラ
9、排紙ローラb10を駆動するステッピングモータで
ある。定着用光源a27、定着用光源b28ははリフレ
クタ29に保持され、光量センサ30と冷却ファン31
により温度及び光量が制御されている。
4がカム39によって圧接されている。カム39はシャ
フト38及び図示しない伝達手段を介してモータ37か
ら動力を伝達されている。このサーマルヘッド14に
は、上述したスイッチ側電極が複数に分割されたものを
用いており、図示しないが、上述したサーマルヘッドを
コントロールする回路により駆動される。またプラテン
12は、紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプスタ
ンローラ9、排紙ローラb10と同一方向に回転する。
センサa17、センサb18、センサc19はそれぞれ
反射型センサであり用紙の先端及び後端を検出する。ま
た、本実施例に示すカラー感熱記録装置は、操作用パネ
ル15、用紙トレイa33、コントローラ32、電源1
3、およびカラー感熱記録材料4をガイドするガイド板
20〜26及び33〜35を持っている。モータ36
は、図示しない伝達手段によってプラテンローラ12、
紙送りローラ7、排紙ローラa8、キャプスタンローラ
9、排紙ローラb10を駆動するステッピングモータで
ある。定着用光源a27、定着用光源b28ははリフレ
クタ29に保持され、光量センサ30と冷却ファン31
により温度及び光量が制御されている。
【0020】次に動作の説明を行う。本カラー感熱記録
装置がスタートするとまず、給紙ローラ1、分離ローラ
2、ピックアップローラ5が回転し、カラー感熱記録材
料4を用紙カセット3から取り出し1枚だけを搬送する
給紙動作が行われる。この時、カラー感熱記録材料4は
ガイド板33と34、及びガイド板20に案内されなが
ら後端部より搬送される。カラー感熱記録材料4の後端
をセンサa17で検出すると紙送りローラ7、キャプス
タンローラ9、プラテンローラ12、排出ローラa8及
びb10は、モータ36によって印字方向とは逆の時計
回りに回転する。カラー感熱記録材料4は紙送りローラ
7によって搬送されガイド板21、22によって案内さ
れながら排紙ローラa8によりさらに搬送される。カラ
ー感熱記録材料4の先端がセンサa17を通過すると給
紙ローラ1、分離ローラ2、ピックアップローラ5は停
止し、用紙先端がガイド板35と紙送りローラ7の間に
達したところで紙送りローラ7、キャプスタンローラ
9、プラテンローラ12、排出ローラa8及びb10は
モータ36を停止することにより停止する。
装置がスタートするとまず、給紙ローラ1、分離ローラ
2、ピックアップローラ5が回転し、カラー感熱記録材
料4を用紙カセット3から取り出し1枚だけを搬送する
給紙動作が行われる。この時、カラー感熱記録材料4は
ガイド板33と34、及びガイド板20に案内されなが
ら後端部より搬送される。カラー感熱記録材料4の後端
をセンサa17で検出すると紙送りローラ7、キャプス
タンローラ9、プラテンローラ12、排出ローラa8及
びb10は、モータ36によって印字方向とは逆の時計
回りに回転する。カラー感熱記録材料4は紙送りローラ
7によって搬送されガイド板21、22によって案内さ
れながら排紙ローラa8によりさらに搬送される。カラ
ー感熱記録材料4の先端がセンサa17を通過すると給
紙ローラ1、分離ローラ2、ピックアップローラ5は停
止し、用紙先端がガイド板35と紙送りローラ7の間に
達したところで紙送りローラ7、キャプスタンローラ
9、プラテンローラ12、排出ローラa8及びb10は
モータ36を停止することにより停止する。
【0021】次に、紙送りローラ7、キャプスタンロー
ラ9、プラテンローラ12、排出ローラa8及びb10
をモータ36によって印字方向である反時計回りに回転
する。カラー感熱記録材料4は、ガイド板35、ガイド
板23に案内されプラテンローラ12とサーマルヘッド
14の間を通過し、さらにキャプスタンローラ9、ピン
チローラ11bによって搬送されカラー感熱記録材料4
の先端をセンサc19で検出したところで停止し、同時
に紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プラテンロ
ーラ12、排出ローラa8及びb10を停止し印字開始
位置とする。
ラ9、プラテンローラ12、排出ローラa8及びb10
をモータ36によって印字方向である反時計回りに回転
する。カラー感熱記録材料4は、ガイド板35、ガイド
板23に案内されプラテンローラ12とサーマルヘッド
14の間を通過し、さらにキャプスタンローラ9、ピン
チローラ11bによって搬送されカラー感熱記録材料4
の先端をセンサc19で検出したところで停止し、同時
に紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プラテンロ
ーラ12、排出ローラa8及びb10を停止し印字開始
位置とする。
【0022】イエロー発色層の熱記録において、カラー
感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって印字方
向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によってイ
エロー発色層が熱記録され、同時に定着用光源a27に
よりイエロー発色層の定着がなされる。この熱記録に関
しては、後述する。イエロー発色層の熱記録、定着が終
了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プ
ラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10は、印
字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記録材料
4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけモータ
36を駆動して次の色の印字開始位置とする。
感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって印字方
向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によってイ
エロー発色層が熱記録され、同時に定着用光源a27に
よりイエロー発色層の定着がなされる。この熱記録に関
しては、後述する。イエロー発色層の熱記録、定着が終
了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プ
ラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10は、印
字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記録材料
4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけモータ
36を駆動して次の色の印字開始位置とする。
【0023】次に、マゼンタ発色層の熱記録において、
カラー感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって
印字方向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によ
ってマゼンタ発色層が熱記録され、同時に定着用光源a
27によりマゼンタ発色層の定着がなされる。この熱記
録に関しては、後述する。マゼンタ発色層の熱記録、定
着が終了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ
9、プラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10
は、印字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記
録材料4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけ
モータ36を駆動して次の色の印字開始位置とする。
カラー感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって
印字方向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によ
ってマゼンタ発色層が熱記録され、同時に定着用光源a
27によりマゼンタ発色層の定着がなされる。この熱記
録に関しては、後述する。マゼンタ発色層の熱記録、定
着が終了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ
9、プラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10
は、印字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記
録材料4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけ
モータ36を駆動して次の色の印字開始位置とする。
【0024】最後に、シアン発色層の熱記録において、
カラー感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって
印字方向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によ
ってシアン発色層が熱記録され、同時に定着用光源a2
7によりシアン発色層の定着がなされる。この熱記録に
関しては、後述する。シアン発色層の熱記録、定着が終
了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プ
ラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10は、印
字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記録材料
4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけモータ
36を駆動して停止する。
カラー感熱記録材料4はキャプスタンローラ9によって
印字方向に搬送されると同時にサーマルヘッド14によ
ってシアン発色層が熱記録され、同時に定着用光源a2
7によりシアン発色層の定着がなされる。この熱記録に
関しては、後述する。シアン発色層の熱記録、定着が終
了すると、紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プ
ラテンローラ12、排出用ローラa8及びb10は、印
字方向とは逆の時計回りに回転してカラー感熱記録材料
4を搬送し、熱記録と定着に要したパルス数だけモータ
36を駆動して停止する。
【0025】次に、前記熱記録に関する説明を行う。図
14はカラー感熱記録材料4がサーマルヘッド14によ
って熱記録されている状態を横から見た断面図である。
左右方向が副走査方向であり、奥行方向が主走査方向で
ある。サーマルヘッド14の熱記録部は、局部圧力を高
めるためのグレーズ901とグレーズの先端の実際にカ
ラー感熱記録材料4に熱印加を行う発熱抵抗体902か
ら構成される。図15は図14に示したカラー感熱記録
材料4がサーマルヘッド14によって熱記録されている
状態を横から見た拡大図である。カラー感熱記録材料4
は、最上位層に印字面を傷つけないように守るための保
護層910、次に熱記録感度が高いイエロー感熱発色層
911、熱記録感度が中程度のマゼンタ感熱発色層91
2、熱記録感度が低いシアン感熱発色層913、カラー
感熱記録材料4に剛性を出すための支持体914から構
成される。図16はカラー感熱記録材料4の熱記録感度
特性図である。図16に示すように、熱記録感度は、イ
エロー感熱発色層>マゼンタ感熱発色層>シアン感熱発
色層の順に低くなっている。
14はカラー感熱記録材料4がサーマルヘッド14によ
って熱記録されている状態を横から見た断面図である。
左右方向が副走査方向であり、奥行方向が主走査方向で
ある。サーマルヘッド14の熱記録部は、局部圧力を高
めるためのグレーズ901とグレーズの先端の実際にカ
ラー感熱記録材料4に熱印加を行う発熱抵抗体902か
ら構成される。図15は図14に示したカラー感熱記録
材料4がサーマルヘッド14によって熱記録されている
状態を横から見た拡大図である。カラー感熱記録材料4
は、最上位層に印字面を傷つけないように守るための保
護層910、次に熱記録感度が高いイエロー感熱発色層
911、熱記録感度が中程度のマゼンタ感熱発色層91
2、熱記録感度が低いシアン感熱発色層913、カラー
感熱記録材料4に剛性を出すための支持体914から構
成される。図16はカラー感熱記録材料4の熱記録感度
特性図である。図16に示すように、熱記録感度は、イ
エロー感熱発色層>マゼンタ感熱発色層>シアン感熱発
色層の順に低くなっている。
【0026】各感熱発色層の印字は、図2乃至図7に示
したサーマルヘッドおよび図8乃至図12に示したサー
マルヘッドコントロール回路を用いて行う。イエロー感
熱発色層の熱記録では、当該感熱発色層の熱記録感度が
高いために、複数に分割されたスイッチ側電極を制御し
て、サーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の駆動時
の長さが実質的に短くなるようにしている。そして、印
加する熱エネルギが20mJ/mm2 〜40mJ/mm
2 になるように制御している。マゼンタ感熱発色層の熱
記録では、当該感熱発色層の熱記録感度が中程度である
ために、複数に分割されたスイッチ側電極を制御して、
サーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の駆動時の長
さが実質的に中程度またはイエロー感熱発色層の熱記録
時と同程度となるようにしている。そして、印加する熱
エネルギが50mJ/mm2 〜70mJ/mm2 になる
ように制御している。また、シアン感熱発色層の熱記録
では、当該感熱発色層の熱記録感度が低く、発熱抵抗体
の副走査方向の寸法が短いとマット化するため、複数に
分割されたスイッチ側電極を制御して、サーマルヘッド
の発熱抵抗体の副走査方向の駆動時の長さが実質的に長
くなるようにしている。そして、印加する熱エネルギが
80mJ/mm2 〜100mJ/mm2 になるように制
御している。
したサーマルヘッドおよび図8乃至図12に示したサー
マルヘッドコントロール回路を用いて行う。イエロー感
熱発色層の熱記録では、当該感熱発色層の熱記録感度が
高いために、複数に分割されたスイッチ側電極を制御し
て、サーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の駆動時
の長さが実質的に短くなるようにしている。そして、印
加する熱エネルギが20mJ/mm2 〜40mJ/mm
2 になるように制御している。マゼンタ感熱発色層の熱
記録では、当該感熱発色層の熱記録感度が中程度である
ために、複数に分割されたスイッチ側電極を制御して、
サーマルヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の駆動時の長
さが実質的に中程度またはイエロー感熱発色層の熱記録
時と同程度となるようにしている。そして、印加する熱
エネルギが50mJ/mm2 〜70mJ/mm2 になる
ように制御している。また、シアン感熱発色層の熱記録
では、当該感熱発色層の熱記録感度が低く、発熱抵抗体
の副走査方向の寸法が短いとマット化するため、複数に
分割されたスイッチ側電極を制御して、サーマルヘッド
の発熱抵抗体の副走査方向の駆動時の長さが実質的に長
くなるようにしている。そして、印加する熱エネルギが
80mJ/mm2 〜100mJ/mm2 になるように制
御している。
【0027】この結果、イエロー、マゼンタ、シアンの
ドット形状はそれぞれ正円となり、3色重なった際にも
色ずれのない印字が得られる。また、各感熱発色層での
熱記録時にサーマルヘッドが受ける押圧力を変えること
により、実質的に発熱抵抗体の長さを変えたことと同等
な効果が得られる。本実施例では図13において、各感
熱発色層の熱記録時に、モータ37からの動力を図示し
ない伝達手段を介してシャフト38、カム39に伝える
ことによって、サーマルヘッドへの押圧力を得ている。
このような機構により、イエロー感熱発色層の熱記録で
は、サーマルヘッドが受ける押圧力を3kg重に設定
し、マゼンタ感熱発色層の熱記録では、サーマルヘッド
が受ける押圧力を5kg重に設定し、シアン感熱発色層
の熱記録では、サーマルヘッドが受ける押圧力を7kg
重に設定している。
ドット形状はそれぞれ正円となり、3色重なった際にも
色ずれのない印字が得られる。また、各感熱発色層での
熱記録時にサーマルヘッドが受ける押圧力を変えること
により、実質的に発熱抵抗体の長さを変えたことと同等
な効果が得られる。本実施例では図13において、各感
熱発色層の熱記録時に、モータ37からの動力を図示し
ない伝達手段を介してシャフト38、カム39に伝える
ことによって、サーマルヘッドへの押圧力を得ている。
このような機構により、イエロー感熱発色層の熱記録で
は、サーマルヘッドが受ける押圧力を3kg重に設定
し、マゼンタ感熱発色層の熱記録では、サーマルヘッド
が受ける押圧力を5kg重に設定し、シアン感熱発色層
の熱記録では、サーマルヘッドが受ける押圧力を7kg
重に設定している。
【0028】先に述べたスイッチ側電極を複数に分割
し、各感熱発色層での熱記録ごとに通電するスイッチ側
電極を変える構成と、後で述べたサーマルヘッドに与え
る押圧力を各感熱発色層での熱記録ごとに変える構成と
は、独立に適用可能であるが、両方を同時に用いること
によってより精度のよい熱記録を行える。これらの構成
を単独で用いるか、その両方を用いるかは、カラー感熱
記録装置に要求される仕様及び価格によって決められ
る。
し、各感熱発色層での熱記録ごとに通電するスイッチ側
電極を変える構成と、後で述べたサーマルヘッドに与え
る押圧力を各感熱発色層での熱記録ごとに変える構成と
は、独立に適用可能であるが、両方を同時に用いること
によってより精度のよい熱記録を行える。これらの構成
を単独で用いるか、その両方を用いるかは、カラー感熱
記録装置に要求される仕様及び価格によって決められ
る。
【0029】最後に排紙動作を説明する。印字が終了す
ると紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プラテン
ローラ12、排出ローラa8及びb10は、印字方向と
は逆の時計回りに回転し、搬送されているカラー感熱記
録材料4の先端がセンサb18に達してからカラー感熱
記録材料4の先端が排紙ローラa8から確実に用紙トレ
イa33に排紙されるまでの間、紙送りローラ7、キャ
プスタンローラ9、プラテンローラ12、排出ローラa
8及びb10は、印字方向とは逆の時計回りに回転し、
停止する。
ると紙送りローラ7、キャプスタンローラ9、プラテン
ローラ12、排出ローラa8及びb10は、印字方向と
は逆の時計回りに回転し、搬送されているカラー感熱記
録材料4の先端がセンサb18に達してからカラー感熱
記録材料4の先端が排紙ローラa8から確実に用紙トレ
イa33に排紙されるまでの間、紙送りローラ7、キャ
プスタンローラ9、プラテンローラ12、排出ローラa
8及びb10は、印字方向とは逆の時計回りに回転し、
停止する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は複数の感
熱発色層を備えたカラー感熱材料を用い、ライン型サー
マルヘッドとカラー感熱記録材料とを相対的に移動しな
がら、順番に熱記録と光定着とを行って、カラー感熱記
録材料に多色画像を記録するカラー感熱記録装置におい
て、熱記録感度が低い感熱発色層を印字した際の印字面
のマット化を防止するとともに、当該ドット径と熱記録
感度が高い感熱発色層を印字した際のドット径を等しく
することができるという効果がある。
熱発色層を備えたカラー感熱材料を用い、ライン型サー
マルヘッドとカラー感熱記録材料とを相対的に移動しな
がら、順番に熱記録と光定着とを行って、カラー感熱記
録材料に多色画像を記録するカラー感熱記録装置におい
て、熱記録感度が低い感熱発色層を印字した際の印字面
のマット化を防止するとともに、当該ドット径と熱記録
感度が高い感熱発色層を印字した際のドット径を等しく
することができるという効果がある。
【図1】カラー感熱記録装置に用いる一般的なライン型
サーマルヘッドの概略構成図である。
サーマルヘッドの概略構成図である。
【図2】本発明のカラー感熱記録装置に用いた、発熱抵
抗体の副走査方向端のスイッチ側電極を2つに分け、個
々に通電コントロールできるようにしたサーマルヘッド
の発熱抵抗体部の拡大図である。
抗体の副走査方向端のスイッチ側電極を2つに分け、個
々に通電コントロールできるようにしたサーマルヘッド
の発熱抵抗体部の拡大図である。
【図3】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
【図4】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
【図5】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
【図6】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
【図7】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
ヘッドの発熱抵抗体部の他の実施例の拡大図である。
【図8】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする回路図で
ある。
ヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする回路図で
ある。
【図9】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマル
ヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実施
例の回路図である。
ヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実施
例の回路図である。
【図10】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマ
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
【図11】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマ
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
【図12】本発明のカラー感熱記録装置に用いたサーマ
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
ルヘッドの各スイッチ側電極をコントロールする他の実
施例の回路図である。
【図13】本発明のカラー感熱記録装置の一実施例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図14】カラー感熱記録材料がサーマルヘッドによっ
て熱記録されている状態を示す説明図である。
て熱記録されている状態を示す説明図である。
【図15】図14における熱記録部の拡大図である。
【図16】カラー感熱記録材料の熱記録感度特性図であ
る。
る。
4 カラー感熱記録材料 14 サーマルヘッド 27、28 光源 36、37 モータ 38 シャフト 39 カム 101、201、301、401、501、601、7
06、707、715、716、717 発熱抵抗体 102、202、302、402、502、602 コ
モン側電極 103、104、203、204、303、304、4
03、404、503、504、505、603、60
4、605、606、607、608 スイッチ側電極
06、707、715、716、717 発熱抵抗体 102、202、302、402、502、602 コ
モン側電極 103、104、203、204、303、304、4
03、404、503、504、505、603、60
4、605、606、607、608 スイッチ側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/18 N
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記
録材料を用いるカラー感熱記録装置において、 コモン電極と、印字するドットに対応する複数の発熱抵
抗体と、該複数の発熱抵抗体のそれぞれを通電する複数
に分割されたスイッチ電極とからなるサーマルヘッド
と、 前記複数に分割されたスイッチ電極を制御し、前記複数
の感熱発色層のうち少なくとも2つの感熱発色層に対し
て異なったスイッチ電極制御を行うサーマルヘッド制御
手段と、 発色した各感熱発色層を定着させるための光を出力する
光源と、から構成されることを特徴とするカラー感熱記
録装置。 - 【請求項2】 前記サーマルヘッド制御手段は、熱記録
感度が高い感熱発色層を記録する場合は、通電される前
記発熱抵抗体の副走査方向長が実質的に短くなるように
前記複数に分割されたスイッチ電極を制御し、熱記録感
度が低い感熱発色層を記録する場合は、通電される前記
発熱抵抗体の副走査方向長が実質的に長くなるように前
記複数に分割されたスイッチ電極を制御することを特徴
とする請求項1に記載のカラー感熱記録装置。 - 【請求項3】 各色の印字ごとに、前記サーマルヘッド
に加わる押圧力が異なるように制御する押圧力制御手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1および2に
記載のカラー感熱記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6303962A JPH08156297A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | カラー感熱記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6303962A JPH08156297A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | カラー感熱記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156297A true JPH08156297A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17927374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6303962A Pending JPH08156297A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | カラー感熱記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08156297A (ja) |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP6303962A patent/JPH08156297A/ja active Pending
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