JPH10128938A - 積層板の製造方法 - Google Patents

積層板の製造方法

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Publication number
JPH10128938A
JPH10128938A JP28774696A JP28774696A JPH10128938A JP H10128938 A JPH10128938 A JP H10128938A JP 28774696 A JP28774696 A JP 28774696A JP 28774696 A JP28774696 A JP 28774696A JP H10128938 A JPH10128938 A JP H10128938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
resin
laminate
resistance
silver migration
Prior art date
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Pending
Application number
JP28774696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunaga Sakai
和永 坂井
Masabumi Yano
正文 矢野
Noboru Akinaka
昇 秋中
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP28774696A priority Critical patent/JPH10128938A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐銀マイグレーション性や耐電食性に優れた
積層板を製造する。 【解決手段】 繊維基材を予め希釈水で調整した水溶性
のフェノール樹脂またはメラミン樹脂で処理し、更に熱
硬化性樹脂を溶剤で調整したワニスを含浸乾燥して得た
プリプレグを積層して加熱加圧する積層板の製造方法に
おいて、使用する希釈水の電気電導度が20.0μS/
cm以下の希釈水を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐銀マイグレーシ
ョン性に優れた積層板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電子機器の多機能化、あるいは信
頼性を高めるために、紙基材を用いた積層板の銅めっき
スルーホール化、銀ペーストスルーホール化が進んでい
るが、これらには高信頼性が要求される。特に、耐銀マ
イグレーション性及び耐電食性に優れた積層板が必要で
ある。
【0003】耐銀マイグレーション性、耐電食性を良く
するためには、使用する紙基材を水溶性フェノール樹脂
または水溶性メラミン樹脂で予め処理して耐湿性を良く
する方法が従来から行なわれている。
【0004】しかし、この方法で、紙基材を改質しても
金属イオンが存在すると、銀マイグレーション及び電食
を促進させることが一般に知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐銀マイグ
レーション性及び耐電食性に優れ、かつ、信頼できる積
層板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、繊維基材を予め希釈水で調整した水溶
性のフェノール樹脂またはメラミン樹脂で処理し、更に
熱硬化性樹脂を溶剤で調整したワニスを含浸乾燥して得
たプリプレグを積層して加熱加圧する積層板の製造方法
において、前記希釈水の電気電導度が20.0μS/c
m以下である希釈水を使用することを特徴とする。
【0007】ここで、電気電導度が20.0μS/cm
を越えると、銀マイグレーション及び電食が著しく進
む。
【0008】電気電導度が20.0μS/cmを越えな
い水は、通常の工業用水等をイオン交換樹脂に通すこと
によって得られる。
【0009】使用する熱硬化性樹脂は、フェノール樹
脂、乾性油変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等とする。熱硬化性樹脂の変性には、
桐油等の乾性油、ポリエステル、ポリエーテル、エポキ
シ化ポリブタジエンを用いる。難燃性とするためには、
ブロム系エポキシ樹脂、ブロム系ビフェニルエーテル
類、リン酸エステル類等を熱硬化性樹脂に添加する。
【0010】本発明によると、耐銀マイグレーション性
や耐電食性が良くなる。その理由は、電気電導度を抑え
ているため、加温加湿の条件においても絶縁性が低下し
難い。
【0011】逆に電気導電度が大きいと、イオン量が多
くあり、印加電圧によってイオンが移動し、銀マイグレ
ーションや電食が発生し易くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、具体的に実施例に基づいて説明する。
【0013】(実施例)フェノール1モルにホルムアル
デヒド1.2モルを37重量%ホルマリンとして加えて
から、30重量%トリメチルアミン水溶液としてトリメ
チルアミン0.4モルを加えて、70℃で6時間反応さ
せた。該反応液をイオン交換樹脂に通した工業用水によ
り調整した水とメタノール(重量比で1:1混合)で樹
脂固形分12重量%の水溶性フェノール樹脂ワニスを得
た。温度計、撹拌機、冷却器を備えた5リットルの四口
フラスコに、桐油1000g、メタクレゾール1000
g、フェノール1000g、PTS(パラトルエンスル
ホン酸)1gを加えて、110℃で2時間反応させ、桐
油にフェノール類を付加させた。さらに、該生成物にパ
ラホルム1045g、メタノール300g、アンモニア
水180gを加えて80℃で反応させた。反応物の16
0℃の熱板上でのゲル化時間が5分になったところで減
圧下脱水濃縮した。反応物のゲル化時間が3分になった
ところで反応終点とした。次いでメタノール、トルエン
(重量比で1:1混合)で樹脂固形分50重量%に希釈
して桐油変性率33%のレゾール樹脂を得た。上記水溶
性フェノール樹脂をクラフト紙に付着量17〜20重量
%になるように含浸乾燥し、さらにレゾール樹脂を、樹
脂付着量が50〜54重量%になるように含浸乾燥して
プリプレグを得た。このプリプレグ8枚と接着剤付銅箔
(35μm)とを組み合わせ、加熱加圧して、銅張積層
板を得た。イオン交換樹脂に通した工業用水の電気電導
度は2.0μS/cmであった。
【0014】(比較例)実施例において、水溶性フェノ
ール樹脂を工業用水により調整して、クラフト紙に付着
量17〜20重量%になるように処理し、更に、桐油変
性率33%のレゾール樹脂を、樹脂付着量が50〜54
重量%になるように含浸乾燥してプリプレグを得た。こ
のプリプレグ8枚と接着剤付銅箔とを組み合わせ、加熱
加圧して銅張積層板を得た。この工業用水の電気電導度
は161.0μS/cmであった。
【0015】実施例及び比較例で得た銅張積層板につい
て、表1に示す項目を次の方法で試験した。
【0016】(1)耐銀マイグレーション性は、穴間ピ
ッチ2.0mm、ランド径φ1.5mm、穴径φ0.7
mm、90穴連続2回路の銀マイグレーションパターン
を用いて、印加電圧50V、湿度90%RH、温度40
℃で2000時間処理した時の回路間の絶縁抵抗を求め
た。
【0017】(2)吸湿率は、プレッシャークッカーテ
スターで121℃、2.1気圧、8時間処理後の吸湿率
(重量%)を求めた。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示すように、本発明方法によると、
積層板の耐銀マイグレーション性及び耐湿性が良い。こ
れに反して、比較例では劣る結果を示した。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法による
と、積層板の耐銀マイグレーション性及び耐電食性を向
上させることができ、電子機器の多機能化並びに高信頼
性を得ることができるという効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材を予め希釈水で調整した水溶性
    のフェノール樹脂またはメラミン樹脂で処理し、更に熱
    硬化性樹脂を溶剤で調整したワニスを含浸乾燥して得た
    プリプレグを積層して加熱加圧する積層板の製造方法に
    おいて、前記希釈水の電気電導度が20.0μS/cm
    以下の希釈水を使用することを特徴とする積層板の製造
    方法。
JP28774696A 1996-10-30 1996-10-30 積層板の製造方法 Pending JPH10128938A (ja)

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