JPH08230106A - 銅張積層板の製造方法 - Google Patents

銅張積層板の製造方法

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Publication number
JPH08230106A
JPH08230106A JP3952695A JP3952695A JPH08230106A JP H08230106 A JPH08230106 A JP H08230106A JP 3952695 A JP3952695 A JP 3952695A JP 3952695 A JP3952695 A JP 3952695A JP H08230106 A JPH08230106 A JP H08230106A
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JP
Japan
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prepreg
resin
heating
laminate
copper
Prior art date
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Pending
Application number
JP3952695A
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English (en)
Inventor
Hideki Ishihara
秀樹 石原
Kazunaga Sakai
和永 坂井
Noboru Akinaka
昇 秋中
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication of JPH08230106A publication Critical patent/JPH08230106A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銀又は銅ペーストスルーホール接続部に微細
な空隙ができないようにすることにより、スルーホール
接続の信頼性を高める。 【構成】 紙基材に樹脂を含浸付着させ、加熱して樹脂
を半硬化させるとともに揮発分を0.5〜2.0重量%
にしたプリプレグを重ねた積層体に、銅はくを重ねて加
熱加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルーホール信頼性に
優れる銅張積層板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙基材銅張積層板は、紙基材に熱硬化性
樹脂を含浸付着させ、加熱して樹脂を半硬化させて得ら
れたプリプレグを重ね、その片側又は両側に銅はくを重
ねて加熱加圧して製造されている。
【0003】紙基材としては、クラフト紙、リンター紙
などが用いられ、この紙基材に、熱硬化性樹脂のワニス
を含浸する。
【0004】熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂が用いられるもと
もあるが、フェノール樹脂が最もひろく用いられてい
る。フェノール樹脂はフェノール類とホルムアルデヒド
とから合成される。フェノール類としては、フェノー
ル、メタクレゾール、パラクレゾール、オルソクレゾー
ル、イソプロピルフェノール、パラターシャリーブチル
フェノール、パライソプロペニルフェノールオリゴマ
ー、ノニルフェノール、ビスフェノールAなどが使用さ
れる。得られたフェノール樹脂を溶剤に溶かしてワニス
とし、このワニスを紙基材に含浸する。
【0005】なお、フェノール類とホルムアルデヒドだ
けで合成されたフェノール樹脂は、硬くて、回路加工し
た後、表裏の回路を電気的に接続するためのスルーホー
ルを形成するときの加工性がよくない。そこで、フェノ
ール樹脂を乾性油で変性している。乾性油としては、桐
油、脱水ヒマシ油、アマニ油など、なかでも桐油がひろ
く使用されている。
【0006】ワニスの付着量を調整した後、加熱してプ
リプレグとする。樹脂を半硬化状態にするこの加熱工程
は、乾燥工程ともよばれ、後工程であるプレス成形にお
ける成形性に重要な影響を与える工程である。乾燥工程
では、プレス成形における成形性を考慮して、プリプレ
グ中の揮発分が2.5〜5重量%程度残るようにしてい
る。
【0007】そして、得られたプリプレグを、製造しよ
うとする積層板の厚さに応じた枚数重ね、その外側に銅
はくを重ね、加熱加圧して銅張積層板とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近、加工の容易な銀
又は銅ペーストスルーホール接続が賞用されるようにな
ってきている。この銀又は銅ペーストスルーホール接続
は、銀ペースト又は銅ペーストをドリルなどであけた穴
(スルーホール)に埋め込み、加熱して焼き付けて形成
する。ところが、この加熱により、スルーホールに埋め
込んだ導体とスルーホール壁との間に微細な空隙がで
き、この空隙が、その後の加熱(部品を搭載するときの
はんだ熱、使用機器の発熱など)によりひろがり、つい
には断線にいたることがあり、信頼性のよいスルーホー
ル接続を得ることができなかった。本発明は、スルーホ
ール信頼性に優れる銅張積層板を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、銀又は銅
ペーストの焼き付け時に空隙ができる原因について種々
検討を重ね、焼き付けの加熱により、積層板からガスが
発生すること、ガスの成分が、プリプレグ中に残存して
いた揮発分に起因することを見出し本発明に到達した。
【0010】本発明は、紙基材に樹脂を含浸付着させ、
加熱して樹脂を半硬化させるとともに揮発分を0.5〜
2.0重量%にしたプリプレグを重ねた積層体に、銅は
くを重ねて加熱加圧することを特徴とする。
【0011】プリプレグの揮発分は、0.5重量%より
少ないと、積層板の成形性が低下し、2.0重量%より
多いと銀又は銅ペーストの焼き付け時に空隙ができるの
を防げない。プリプレグの揮発分を0.5〜2.0重量
%にするためには、樹脂ワニス含浸後の乾燥温度を高く
すればよい。
【0012】
【作用】通常、ホットオイル試験、ヒートサイクル試験
等のスルーホール信頼性試験において、スルーホールに
埋め込んだ銀ペースト形状の影響は大きく、埋め込んだ
銀ペーストに空隙が存在するとスルーホール信頼性は著
しく低下する。プリプレグの揮発分を0.5%以上2.
0%以下にすることにより、積層板からの発生ガスが少
なく、銀ペーストで形成した導体とスルーホール壁との
密着が良好となり、結果的に、スルーホール信頼性が向
上する。
【0013】
【実施例】あらかじめ、水溶性フェノール樹脂を樹脂付
着樹脂分14〜20%となるように処理したクラフト紙
に、桐油変性率30%のレゾール樹脂100重量部を、
メタノールとトルエンを重量比で1対1で混合した溶剤
15重量部に溶解したワニスを、固形樹脂付着分が50
〜54%になるように含浸し、175℃で1分間、加熱
乾燥した。得られたプリプレグの揮発分は1.5%であ
った。このプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく2枚を組
合せて、加熱加圧積層して、1.6mmの両面銅張積層
板を得た。
【0014】比較例 実施例と同じワニスを同じように含浸し、170℃で1
分間、加熱乾燥した。このプリプレグの揮発分は4.8
%であった。このプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく2
枚を組合せて、加熱加圧積層して、1.6mmの両面銅
張積層板を得た。
【0015】得られた銅張積層板について、表裏に回路
を形成し、銀ペーストでスルーホール接続した。形成し
た回路は、2.0mmピッチで直径0.8mmのスルー
ホール100穴連続2回路であり、銀ペーストで表裏回
路間を導通させたものである。そして、ホットオイル試
験(『260℃のオイルに10秒浸漬−20℃の水に1
0秒浸漬』を1サイクルとして断線するまでのサイクル
数を調べる)、及び、ヒートサイクル試験(『125℃
の空気中に30分保持−65℃の空気中に30分保持』
を1サイクルとして断線するまでのサイクル数を測定す
る)を行った。その結果を表1に示す。なお、断線は、
主にスルーホールのコーナー部に発生する。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって製造
された銅張積層板は、信頼性のよい銀又は同ペーストス
ルーホール接続を得ることができる銅張積層板である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材に樹脂を含浸付着させ、加熱して
    樹脂を半硬化させるとともに揮発分を0.5〜2.0重
    量%にしたプリプレグを重ねた積層体に、銅はくを重ね
    て加熱加圧することを特徴とする銅張積層板の製造方
    法。
JP3952695A 1995-02-28 1995-02-28 銅張積層板の製造方法 Pending JPH08230106A (ja)

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JP (1) JPH08230106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009660A1 (en) * 2001-07-18 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and material for manufacturing circuit-formed substrate
WO2009109003A1 (en) * 2008-03-03 2009-09-11 Depco-Trh Pty Ltd Heat reflective laminate

Cited By (3)

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WO2003009660A1 (en) * 2001-07-18 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and material for manufacturing circuit-formed substrate
US7059044B2 (en) 2001-07-18 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and material for manufacturing circuit-formed substrate
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