JPH0890719A - 片面銅張積層板 - Google Patents

片面銅張積層板

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Publication number
JPH0890719A
JPH0890719A JP23457694A JP23457694A JPH0890719A JP H0890719 A JPH0890719 A JP H0890719A JP 23457694 A JP23457694 A JP 23457694A JP 23457694 A JP23457694 A JP 23457694A JP H0890719 A JPH0890719 A JP H0890719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
paper base
base material
copper foil
sided copper
Prior art date
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Pending
Application number
JP23457694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ishihara
秀樹 石原
Noboru Akinaka
昇 秋中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Priority to CN95115767A priority patent/CN1055434C/zh
Publication of JPH0890719A publication Critical patent/JPH0890719A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙基材にメラミン樹脂変性フェノール樹脂を
含浸乾燥した後に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して得られた
紙基材プリプレグを所定枚数重ね、その片側に銅はくを
1枚重ねて加熱加圧して得られる片面銅張積層板におい
て、打ち抜き加工性を犠牲にすることなく、耐銀マイグ
レーション性を改善する。 【構成】紙基材にメラミン樹脂変性フェノール樹脂を含
浸乾燥した後に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して得られた紙
基材プリプレグを所定枚数重ね、その片側に銅はくを1
枚重ねて加熱加圧して得られる片面銅張積層板におい
て、メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着樹脂分を、
銅はくと反対の最外側の紙基材については21〜25重
量%とし、それ以外の紙基材については15〜20重量
%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片面銅張積層板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】片面プリント配線板は、片面銅張積層板
に回路加工を施したものである。片面銅張積層板は、紙
基材に熱硬化性樹脂ワニスを含浸乾燥したプリプレグを
所定枚数重ね、その片側に銅はくを1枚重ねて加熱加圧
して得られる。紙基材としては、クラフト紙、リンター
紙等が用いられるが、この紙基材に熱硬化性樹脂ワニス
を直接含浸すると、紙基材と熱硬化性樹脂との親和性が
よくないので、紙基材にメラミン樹脂変性フェノール樹
脂を含浸乾燥した後に熱硬化性樹脂を含浸乾燥する。メ
ラミン樹脂変性フェノール樹脂の含浸付着量は、樹脂固
形分で15〜20重量%である。メラミン樹脂変性フェ
ノール樹脂を含浸する工程を通常下塗りといい、メラミ
ン樹脂変性フェノール樹脂を含浸乾燥した後の熱硬化性
樹脂を含浸する工程を上塗りといっている。
【0003】上塗り樹脂として用いられる熱硬化性樹脂
は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂等である。特に、打ち抜き加工性のよい積層板が
得られるので、乾性油変性フェノール樹脂が好ましいと
されている。フェノール樹脂を変性する乾性油として
は、桐油、脱水ヒマシ油、アマニ油等が使用され、フェ
ノール類としては、フェノール、メタクレゾール、パラ
クレゾール、オルソクレゾール、イソプロピルフェノー
ル、パラターシャリーブチルフェノール、パライソプロ
ペニルフェノールオリゴマー、ノニルフェノール、ビス
フェノールA等が使用される。銅はくとしては、基板と
の接着強度を上げるため接着剤付きのものが使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、片面プリント配
線板に打ち抜き加工によりスルーホールを設け、表面
(銅はく側)の回路間を、このスルーホール及び背面に
形成した銀ペースト回路で接続するようになってきてい
る。
【0005】このような回路間に電圧を印加すると、銀
がイオン化して移動して(この現象を銀マイグレーショ
ンという)、絶縁不良の原因となり、短絡事故を引き起
こすことがある。
【0006】下塗りの樹脂量を多くすれば耐銀マイグレ
ーションがよくなるが、逆に打ち抜き加工性が悪くな
る。
【0007】本発明は、紙基材にメラミン樹脂変性フェ
ノール樹脂を含浸乾燥した後に熱硬化性樹脂を含浸乾燥
して得られた紙基材プリプレグを所定枚数重ね、その片
側に銅はくを1枚重ねて加熱加圧して得られる片面銅張
積層板において、打ち抜き加工性を犠牲にすることな
く、耐銀マイグレーション性も改善することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙基材にメラ
ミン樹脂変性フェノール樹脂を含浸乾燥した後に熱硬化
性樹脂を含浸乾燥して得られた紙基材プリプレグを所定
枚数重ね、その片側に銅はくを1枚重ねて加熱加圧して
得られる片面銅張積層板において、メラミン樹脂変性フ
ェノール樹脂の付着樹脂分を、銅はくと反対の最外側の
紙基材については21〜25重量%、好ましくは21〜
23重量%とし、それ以外の紙基材については15〜2
0重量%、好ましくは17〜19重量%としたことを特
徴とするものである。
【0009】メラミン樹脂変性フェノール樹脂は、メラ
ミン及びフェノールとホルムアルデヒドとを共縮合反応
させたもの、メラミン樹脂とフェノール樹脂の混合物い
ずれでもよい。メラミン変性量は、重量比で20%程度
のものが用いられるが、この値に制限されるものではな
い。
【0010】銅はくと反対の最外側の紙基材について、
メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量は21重量%
以上25重量%以下がよく、21重量%未満では耐銀マ
イグレーション性改善の効果が得られない。また、25
重量%を超えると打抜加工性に影響する。
【0011】
【作用】メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量を多
くすると、樹脂と紙基材との反応が充分に進み、紙の繊
維が樹脂で完全に被覆される。銀イオンは、紙の繊維表
面に沿って移動するので、紙の繊維表面を樹脂で完全に
被覆すると、銀マイグレーションを抑制できる。銀イオ
ンの移動は、吸湿した水分にも影響される。吸湿した水
分が少ないと、銀イオンが移動しにくい。紙の繊維表面
が樹脂で完全に被覆されると、吸湿も少なくなる。一
方、メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量を多くす
ると、打ち抜き加工性が悪くなる。ところが、吸湿は、
主に表面から生じ、また、打ち抜き加工時の欠陥は、回
路面即ち銅はく面側に発生しやすいから、銅はくと反対
の最外側の紙基材についてのみメラミン樹脂変性フェノ
ール樹脂の付着量を多くすることにより、打ち抜き加工
性を犠牲にせずに銀マイグレーションを抑制できるよう
になる。
【0012】
【実施例】
実施例1 クラフト紙にメラミン樹脂変性フェノール樹脂(メラミ
ン量:20重量%)を含浸乾燥した。樹脂付着量は22
重量%、及び、17重量%の2種類である。次に、桐油
変性フェノール樹脂100部(重量部、以下同じ)にト
リフェニルホスフェイト28部、テトラブロモビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル20部を樹脂成分をメタ
ノールとトルエンの混合溶剤に溶解したワニスを、含浸
し、乾燥して全樹脂付着量が50〜54重量%のプリプ
レグを得た。メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量
が17重量%のプリプレグを7枚重ねた上に接着剤付き
銅はく1枚を組合せ、銅はくと反対側にメラミン樹脂変
性フェノール樹脂の付着量が17重量%のプリプレグを
重ね、加熱加圧して、厚さ1.6mmの片面銅張積層板
を得た。
【0013】実施例2 クラフト紙にメラミン樹脂変性フェノール樹脂(メラミ
ン量:20重量%)を含浸乾燥した。樹脂付着量は23
重量%、及び、18重量%の2種類である。以下実施例
1にならって、厚さ1.6mmの片面銅張積層板を得
た。
【0014】比較例1 メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量が17重量%
のプリプレグを8枚重ねた上に接着剤付き銅はく1枚を
組合せ、加熱加圧して、厚さ1.6mmの片面銅張積層
板を得た。
【0015】比較例2 メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着量が22重量%
のプリプレグを8枚重ねた上に接着剤付き銅はく1枚を
組合せ、加熱加圧して、厚さ1.6mmの片面銅張積層
板を得た。
【0016】得られた片面銅張積層板について、銀マイ
グレーション及び打ち抜き加工性を調べた。その結果を
表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】試験方法は以下の通りである。 耐銀マイグレーション性 穴間ピッチ1.78mm、ランド径5mm、穴径0.7
mm、90穴連続2回路の銀マイグレーションテストパ
ターンに、相対湿度90%RH、温度40℃で、直流電
圧50Vを連続して2000時間印加した後、回路間絶
縁抵抗を測定する(単位:Ω)。
【0019】 打ち抜き加工性 穴間ピッチ1.78mm、穴径0.7mmで打ち抜き加
工したときのの穴間クラックを目視で評価する。
【0020】
【発明の効果】本発明の片面銅張積層板は、紙基材にメ
ラミン樹脂変性フェノール樹脂を含浸乾燥した後に熱硬
化性樹脂を含浸乾燥して得られた紙基材プリプレグを所
定枚数重ね、その片側に銅はくを1枚重ねて加熱加圧し
て得られる片面銅張積層板において、メラミン樹脂変性
フェノール樹脂の付着樹脂分を、銅はくと反対の最外側
の紙基材については21〜25重量%とし、それ以外の
紙基材については15〜20重量%としたので、打ち抜
き加工性を犠牲にすることなく耐銀マイグレーション性
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/03 630 H 7511−4E F 7511−4E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材にメラミン樹脂変性フェノール樹
    脂を含浸乾燥した後に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して得ら
    れた紙基材プリプレグを所定枚数重ね、その片側に銅は
    くを1枚重ねて加熱加圧して得られる片面銅張積層板に
    おいて、メラミン樹脂変性フェノール樹脂の付着樹脂分
    を、銅はくと反対の最外側の紙基材については21〜2
    5重量%とし、それ以外の紙基材については15〜20
    重量%とした片面銅張積層板。
JP23457694A 1994-09-29 1994-09-29 片面銅張積層板 Pending JPH0890719A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23457694A JPH0890719A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 片面銅張積層板
CN95115767A CN1055434C (zh) 1994-09-29 1995-09-29 单面包铜层压板

Applications Claiming Priority (1)

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JP23457694A JPH0890719A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 片面銅張積層板

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JPH0890719A true JPH0890719A (ja) 1996-04-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056135A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 配線コーティング用フェノール樹脂組成物、これを用いる印刷回路基板およびその製造方法

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CN1129170A (zh) 1996-08-21
CN1055434C (zh) 2000-08-16

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