JP2000191809A - プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板 - Google Patents

プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板

Info

Publication number
JP2000191809A
JP2000191809A JP10371849A JP37184998A JP2000191809A JP 2000191809 A JP2000191809 A JP 2000191809A JP 10371849 A JP10371849 A JP 10371849A JP 37184998 A JP37184998 A JP 37184998A JP 2000191809 A JP2000191809 A JP 2000191809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
water
soluble
varnish
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10371849A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Akinaka
昇 秋中
Masabumi Yano
正文 矢野
Kazunaga Sakai
和永 坂井
Kiyoshi Saito
清 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP10371849A priority Critical patent/JP2000191809A/ja
Publication of JP2000191809A publication Critical patent/JP2000191809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下塗り樹脂として、水溶性のメラミン樹脂又
は水溶性のベンゾグアナミン樹脂のような分子中に窒素
を含有する樹脂と、水溶性のフェノール樹脂とをほぼ同
量づつ併用した積層板及び金属はく張り積層板の絶縁抵
抗及び吸水性改善。 【解決手段】 水溶性フェノール樹脂及び分子中に窒素
を含有する水溶性樹脂を必須成分とし、水溶性樹脂固形
分中の窒素含有率が8〜15重量%である下塗り樹脂ワ
ニスを紙基材に含浸乾燥し、次いで、上塗り樹脂ワニス
として熱硬化性樹脂ワニスを含浸乾燥してなるプリプレ
グを加熱加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリプレグ、積層
板及び金属はく張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】積層板は、基材に熱硬化性樹脂ワニスを
含浸乾燥して得られるプリプレグを加熱加圧して得られ
る。また、金属はく張り積層板は、基材に熱硬化性樹脂
ワニスを含浸乾燥して得られるプリプレグに金属はくを
重ねて加熱加圧して得られる。金属はくとして銅はくを
用いた金属はく張り積層板は、特に銅張積層板といわれ
る。今日、電子機器に多用されているプリント配線板の
多くは、銅張積層板に回路加工を施して製造されてい
る。基材として紙を用いた積層板及び金属はく張り積層
板は、打ち抜き加工性に優れ、加工が容易であることか
ら、民生用電子機器に多用されている。
【0003】一般に、プリプレグは、基材に熱硬化性樹
脂ワニスを直接含浸乾燥して製造されるが、熱硬化性樹
脂ワニスを紙基材に直接含浸すると、得られた積層板及
び金属はく張り積層板は水分を吸収しやすく、高温多湿
環境下で絶縁性が低下するという欠点がある。そこで、
紙基材に下塗り樹脂ワニスを含浸乾燥し、次いで熱硬化
性樹脂ワニスを上塗り樹脂ワニスとして含浸乾燥すると
いう二度塗り法を採用することによりこのような欠点を
解消するようにされている。
【0004】下塗り樹脂ワニスとしては、水溶性フェノ
ール樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性ベンゾグアナミ
ン樹脂、水溶性尿素樹脂などの水溶性樹脂のワニスが用
いられている。特に、水溶性メラミン樹脂と水溶性フェ
ノール樹脂とをほぼ同量づつ組み合わせて配合したワニ
スを用いることにより難燃性や耐トラッキング性が良好
となることが知られている(特公昭53−16839号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子機器が小型
化、多機能化しており、プリント配線板も高密度配線を
する必要がある。このため、積層板及び金属はく張り積
層板にもさらに高信頼性であることが要求されるように
なった。前記下塗り樹脂ワニスとして、水溶性メラミン
樹脂と水溶性フェノール樹脂とをほぼ同量づつ組み合わ
せて配合したワニスを用いて製造された積層板及び金属
はく張り積層板は、難燃性や耐トラッキング性が良好で
あるものの、絶縁抵抗及び吸水性に問題があった。本発
明は、難燃性、耐トラッキング性、絶縁抵抗及び吸水性
のいずれもが優れた積層板及び金属はく張り積層板並び
にこれらをを提供するプリプレグを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、下塗り樹脂
ワニスとして、水溶性メラミン樹脂と水溶性フェノール
樹脂とをほぼ同量づつ組み合わせて配合したワニスを用
いて製造された積層板について、難燃性及び耐トラッキ
ング性が良好となるメカニズムについて検討した。そし
て、水溶性メラミン樹脂は、樹脂骨格中に窒素を含有す
ることから難燃性があり、かつ、炭化され難いため耐ト
ラッキング性も良好となる反面、紙基材中に存在する水
酸基との結合力が弱いこと、このために前記のように水
溶性メラミン樹脂と水溶性フェノール樹脂とをほぼ同量
づつ組み合わせて配合すると吸湿しやすく絶縁抵抗が低
下していることを見い出した。そして、水溶性メラミン
樹脂と水溶性フェノール樹脂とをほぼ等量宛組み合わせ
て配合すると下塗り樹脂ワニスに含まれる樹脂固形分の
窒素の含有率が20重量%となることから、下塗り樹脂
ワニスに含まれる樹脂固形分の窒素の含有率を低下させ
て特性を調べたところ、樹脂固形分中の窒素含有率が8
〜15重量%であれば、難燃性及び耐トラッキング性を
低下させることなく吸湿性及び絶縁性が改善されること
を見い出し本発明に到達した。
【0007】請求項1に記載の発明は、水溶性フェノー
ル樹脂及び分子中に窒素を含有する水溶性樹脂を必須成
分とし、水溶性樹脂固形分中の窒素含有率が8〜15重
量%である下塗り樹脂ワニスを紙基材に含浸乾燥し、次
いで、上塗り樹脂ワニスとして熱硬化性樹脂ワニスを含
浸乾燥してなるプリプレグである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のプリプレグを加熱加圧してなる積層板であり、
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のプ
リプレグに金属はくを重ねて加熱加圧してなる金属はく
張り積層板である。
【0009】樹脂固形分中の窒素含有率が8重量%未満
であると、耐トラッキング性及び難燃性が低下する。ま
た、下塗り樹脂固形分中の窒素含有率が15重量%を超
えると、耐湿性、絶縁性が低下する。このことから、樹
脂固形分中の窒素含有率は5〜15重量%とされるが、
10〜13重量%とされるのがより好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用される紙基材
としては、クラフトパルプを抄造して得られるクラフト
紙が主に用いられるが、コットンリンター紙、リンター
とクラフトパルプの混抄紙なども使用することができ
る。
【0011】下塗り樹脂固形分中の窒素含有率は、水溶
性フェノール樹脂と樹脂骨格中に窒素を含有する水溶性
樹脂とを併用し、かつ、樹脂骨格中に窒素を含有する水
溶性樹脂の配合量を調整することにより8〜15重量%
とすることができる。
【0012】水溶性フェノール樹脂は、フェノール類と
ホルマリンとをアルカリ触媒の存在下に反応させて得ら
れるものを使用することができ、特に制限はない。フェ
ノール類としては、フェノール、クレゾール、キシレノ
ールなどを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用す
ることができる。アルカリ触媒としては、樹脂中に金属
イオンを残留させないことから、アンモニア又はトリメ
チルアミン、トリエチルアミンなどのアミン系触媒を用
いるのが好ましい。
【0013】水溶性フェノール樹脂と併用される分子中
に窒素を含有する水溶性樹脂としては、水溶性メラミン
樹脂、水溶性ベンゾグアナミン樹脂、水溶性尿素樹脂な
どが挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、適
宜併用してもよい。
【0014】水溶性メラミン樹脂は、メチロール化メラ
ミンを基本骨格とする樹脂であり、メラミンとホルマリ
ンとをアルカリ触媒の存在下に反応させて得られる。ア
ルカリ触媒としては、水溶性フェノール樹脂と同様に、
アンモニア又はトリメチルアミン、トリエチルアミンな
どのアミン系触媒を用いるのが好ましい。水溶性メラミ
ン樹脂は市販品を使用することができる。
【0015】水溶性ベンゾグアナミン樹脂は、メチロー
ル化ベンゾグアナミンを基本骨格とする樹脂であり、ベ
ンゾグアナミンとホルマリンとをアルカリ触媒の存在下
に反応させて得られる。アルカリ触媒としては、水溶性
フェノール樹脂と同様に、アンモニア又はトリメチルア
ミン、トリエチルアミンなどのアミン系触媒を用いるの
が好ましい。水溶性ベンゾグアナミン樹脂は市販品を使
用することができる。
【0016】水溶性尿素樹脂は、メチロール化尿素を基
本骨格とする樹脂であり、尿素とホルマリンとをアルカ
リ触媒の存在下に反応させて得られる。アルカリ触媒と
しては、水溶性フェノール樹脂と同様に、アンモニア又
はトリメチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン系
触媒を用いるのが好ましい。水溶性尿素樹脂は市販品を
使用することができる。
【0017】下塗り樹脂ワニスの調製に用いられる溶剤
としては、水単独又は水とメタノールなどアルコール類
との混合溶剤が好ましく用いられる。下塗り樹脂ワニス
を含浸するとき、紙基材を膨潤させることによりワニス
の浸透性をよくすることができるからである。
【0018】下塗り樹脂ワニスは、下塗り樹脂付着量が
乾燥後に10〜25重量%となるように紙基材に含浸さ
せるのが好ましい。下塗り樹脂付着量が10重量%未満
であると、難燃性が低下する傾向にあり、また、上塗り
樹脂ワニスの含浸性低下を招き、このため絶縁抵抗が低
下し吸水性が高くなる傾向にある。また、下塗り樹脂付
着量が25重量%を超えると耐熱性が低下する傾向にあ
る。このことから、下塗り樹脂付着量が乾燥後に15〜
20重量%となるように含浸させるのがより好ましい。
【0019】上塗り樹脂ワニスに用いられる熱硬化性樹
脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など積層板用に用いられ
ている熱硬化性樹脂が挙げられ、特に制限はない。なか
でも、打ち抜き加工性が良好であることから乾性油で変
性したフェノール樹脂が好ましい。
【0020】上塗り樹脂ワニスは、下塗り樹脂との合計
樹脂付着量が乾燥後に45〜60重量%となるように含
浸させるのが好ましい。合計樹脂付着量が45重量%未
満、60重量%超のいずれにおいても成形性が悪くなる
傾向にある。このことから、合計樹脂付着量が乾燥後に
50〜55重量%となるように含浸させるのがより好ま
しい。
【0021】乾性油で変性したフェノール樹脂は、フェ
ノール類と乾性油とをパラトルエンスルホン酸などの酸
触媒の存在下に反応させ、得られた反応物とアルデヒド
類と反応させることにより得られる。乾性油としては、
桐油、アマニ油、脱水ヒマシ油、オイチシカ油などを使
用することができる。また、フェノール類としては、レ
ゾール樹脂の製造に使用されている公知のフェノール類
を使用することができ、特に制限はない。例えば、フェ
ノール、メタクレゾール、パラクレゾール、オルソクレ
ゾール、パライソプロペニルフェノールオリゴマー、パ
ラターシャリーブチルフェノール、ノニルフェノール、
ビスフェノールAなどが挙げられる。また、アルデヒド
類としては、レゾール樹脂の製造に使用されている公知
のアルデヒド類を使用することができ、特に制限はな
い。例えば、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、パラアセトアルデヒド、ブチル
アルデヒド、オクチルアルデヒド、ベンズアルデヒドな
どがが挙げられる。一般にはホルムアルデヒド又はパラ
ホルムアルデヒドが使用される。
【0022】乾性油とフェノール類とを反応させて得ら
れた反応物とアルデヒド類との反応は、公知の方法によ
り行うことができ、特に制限はない。例えば、反応物と
アルデヒド類とをアンモニアを触媒として反応させるこ
とができる。
【0023】乾性油で変性したフェノール樹脂は、溶剤
を加えてワニスとし、基材に含浸乾燥してプリプレグを
作製する。溶剤としては、公知の溶剤を使用することが
でき、特に制限はない。例えば、メタノール、トルエ
ン、メチルエチルケトン、2−メトキシエタノール、ア
セトン、スチレンなどを用いることができる。
【0024】作製されたプリプレグを所定枚数重ねて加
熱加圧して積層板を、また、プリプレグを所定枚数重ね
さらに金属はくを重ねて加熱加圧して金属はく張り積層
板を作製するが、これらについては公知の方法によるこ
とができ、特に制限はない。
【0025】
【実施例】水溶性フェノール樹脂の調製 フェノール1モルを反応釜に仕込み、これに37重量%
ホルマリンをホルムアルデヒドとして1.5モル相当量
加え、次に30重量%トリメチルアミン水溶液をトリメ
チルアミン0.01モル相当量加え、70℃で6時間反
応させて水溶性フェノール樹脂を得た。
【0026】水溶性メラミン樹脂の調製 メラミン1モルを反応釜に仕込み、これに37重量%ホ
ルマリンをホルムアルデヒドとして0.3モル相当量加
え、次に30重量%トリメチルアミン水溶液をトリメチ
ルアミン0.01モル相当量加え、60℃で8時間反応
させて水溶性フェノール樹脂を得た。
【0027】桐油変性フェノール樹脂ワニスの調製 桐油200部(重量部、以下同じ)、フェノール371
部及びパラトルエンスルホン酸0.2部を反応釜に仕込
み、90℃で1時間反応させて、桐油変性率35%(重
量%、以下同じ)の桐油−フェノール反応物を得た。得
られた桐油−フェノール反応物100部に、パラホルム
アルデヒド27部(フェノール性水酸基1モルに対し、
1.2モル相当量)、及び28重量%アンモニア水及び
トリエチルアミンを、フェノール性水酸基1モルに対し
て、アンモニア0.018モル、トリエチルアミン0.
002モルの比率となるように反応釜に仕込み、75℃
で2時間反応させた後、減圧下で脱水濃縮して桐油変性
フェノール樹脂を得た。これにメタノール50部を加え
て桐油変性フェノール樹脂ワニスを調製した。
【0028】実施例1 前記で得られた水溶性フェノール樹脂100重量部及び
前記で得られた水溶性メラミン樹脂(窒素含有率39重
量%)45重量部を、水とメタノールとの等重量混合溶
剤400重量部に溶解することにより下塗り樹脂ワニス
を調製した。この下塗り樹脂ワニス中に含まれる下塗り
樹脂の窒素含有率は12重量%である。この下塗り樹脂
ワニスを、厚さ0.2mm、坪量122g/mのクラ
フト紙に樹脂付着量が乾燥後に19重量%となるように
含浸乾燥した。次いで、前記で調製した桐油変性フェノ
ール樹脂ワニスを、合計樹脂付着量が乾燥後に50重量
%となるように含浸乾燥してプリプレグを作製した。作
製したプリプレグ8枚を重ね、その両面に接着剤付銅は
くを重ね、温度170℃、圧力11MPaで90分間加
熱加圧することにより両面銅張り積層板を作製した。な
お、接着剤付銅はくとしては、銅はく厚さが35μm、
ポリビニルブチラール系接着剤を粗化面に塗布乾燥した
ものを用いた。
【0029】比較例1 実施例1と同じ原料を用い、水溶性フェノール樹脂の配
合量を100重量部に変更し、また、水溶性メラミン樹
脂の配合量を22重量部に変更したほかは実施例1と同
様にして下塗り処理ワニスを調製した。なお、この下塗
り処理ワニス中に含まれる下塗り樹脂の窒素含有率は7
重量%である。以下実施例1と同様にして両面銅張り積
層板を作製した。
【0030】比較例2 実施例1と同じ原料を用い、水溶性フェノール樹脂の配
合量を100重量部に変更し、また、水溶性メラミン樹
脂の配合量を70重量部に変更したほかは実施例1と同
様にして下塗り処理ワニスを調製した。なお、この下塗
り処理ワニス中に含まれる下塗り樹脂の窒素含有率は1
6重量%である。
【0031】以上で作製した両面銅張り積層板につい
て、耐トラッキング性、絶縁抵抗、吸水率及び難燃性を
調べた。その結果を表1に示す。
【0032】試験方法を以下に説明する。 耐トラッキング性:両面銅張積層板から20×20mm
の試験片を切り出し、銅はくを全面エッチングした後、
白金電極2本を4mmの間隔を置いて試験片表面に接触
させ、この白金電極間に試験液(0.1重量%塩化アン
モニウム水溶液)を滴下させながら600Vの電圧を印
加して、トラッキング破壊を生ずるまでの滴下数を測定
した(IEC法の規定に準拠)。なお、表1において、
50<とあるのは、滴下数50滴でトラッキング破壊を
生じなかったことを示す。 絶縁抵抗:両面銅張積層板から40×20mmの試験片
を切り出し、銅はくを全面エッチングした後、直径5m
mの2個の穴を中心間距離15mmで形成し、この穴を
テーパーピンリーマーで加工した。この穴に黄銅製テー
パーピンを押し込みこれを電極として測定した(JIS
C 6481の規定に準拠)。 吸水率:両面銅張積層板から50×50mmの試験片を
切り出し銅はくを全面エッチング除去した後、23℃の
蒸留水中に24時間浸漬したとき、浸漬前後の質量変化
から算出した(JIS C 6481の規定に準拠)。 難燃性:両面銅張積層板から125×13mmの試験片
を切り出し、銅はくを全面エッチングした後、つかみ具
で縦長かつ垂直に保持し、下端中央部にバーナーの炎を
10秒間接炎させた後、バーナーを離して消炎するまで
の時間を測定した(UL垂直法の規定に準拠)。なお、
表1の難燃性の項において、上段の数値は試験片5個に
ついての平均値であり、下段かっこ内の数値は試験片5
個についての出現範囲である。
【0033】
【表1】
【0034】実施例1で作製した両面銅張積層板は、耐
トラッキング性、絶縁抵抗、吸水率及び難燃性のいずれ
も優れているのに対して、比較例2で作製した両面銅張
積層板(下塗り樹脂の窒素含有率が16重量%)は、絶
縁抵抗及び吸水率が劣っており、比較例1で作製した両
面銅張積層板(下塗り樹脂の窒素含有率が7重量%)
は、耐トラッキング性及び難燃性が劣っていることが、
表1の結果から示される。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、難燃性、耐トラッキン
グ性、絶縁抵抗及び吸水性のいずれもが優れた積層板及
び金属はく張り積層板を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61/04 C08L 61/04 //(C08L 61/04 61:20) B29K 61:04 79:00 105:06 (72)発明者 坂井 和永 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 斉藤 清 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 Fターム(参考) 4F072 AA07 AB31 AD15 AD16 AD20 AD21 AD22 AG03 AG07 AG16 AG19 AH02 AL12 AL13 AL14 4F100 AB01B AB17 AB33B AK33A AK36 AL05A BA02 BA13 CB00 DG10A DH01A EG00A EJ172 EJ422 EJ82A EJ86A GB43 JB05A JB13A JG04 JJ07 4J002 CC04W CC05W CC18X CC19X CK01X GF00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性フェノール樹脂及び分子中に窒素
    を含有する水溶性樹脂を必須成分とし、水溶性樹脂固形
    分中の窒素含有率が8〜15重量%である下塗り樹脂ワ
    ニスを紙基材に含浸乾燥し、次いで、上塗り樹脂ワニス
    として熱硬化性樹脂ワニスを含浸乾燥してなるプリプレ
    グ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリプレグを加熱加圧
    してなる積層板。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプリプレグに金属はく
    を重ねて加熱加圧してなる金属はく張り積層板。
JP10371849A 1998-12-28 1998-12-28 プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板 Pending JP2000191809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371849A JP2000191809A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371849A JP2000191809A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000191809A true JP2000191809A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18499420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10371849A Pending JP2000191809A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000191809A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039596A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Hitachi Chem Co Ltd 紙基材フェノール樹脂銅張積層板
JP2006222409A (ja) * 2005-01-17 2006-08-24 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板用樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板およびプリント配線板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039596A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Hitachi Chem Co Ltd 紙基材フェノール樹脂銅張積層板
JP2006222409A (ja) * 2005-01-17 2006-08-24 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板用樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板およびプリント配線板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4259031B2 (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよび紙基材フェノール樹脂積層板
JP2007009169A (ja) プリプレグおよびこれを用いた積層板とプリント配線板
WO2010038703A1 (ja) 金属張フェノール樹脂積層板
JP2000191809A (ja) プリプレグ、積層板及び金属はく張り積層板
US20050008882A1 (en) Phenol resin composition and phenol resin copper-clad laminate
JP2000080248A (ja) フェノール樹脂組成物、フェノール樹脂積層板及びフェノール樹脂金属はく張り積層板
JP2001181474A (ja) 難燃性フェノール樹脂組成物、プリプレグ及び銅張積層板
JP2001181417A (ja) プリプレグ及び銅張積層板
JPH11172071A (ja) フェノール樹脂組成物及びそれを用いたフェノール樹脂積層板
JP2001114982A (ja) フェノール樹脂組成物及び積層板
JPH10157011A (ja) 銅張積層板
JP2000265037A (ja) フェノール樹脂組成物、フェノール樹脂積層板及びフェノール樹脂金属はく張り積層板
JP2000053736A (ja) レゾール樹脂の製造方法及びフェノール樹脂銅張積層板の製造方法
JP2004250579A (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよびフェノール樹脂積層板
JP2002145975A (ja) 積層板用フェノール樹脂組成物及び該フェノール樹脂組成物を用いたフェノール樹脂銅張積層板の製造方法
JPH10157043A (ja) フェノール樹脂積層板
JPH10120872A (ja) フェノール樹脂組成物及びフェノール樹脂積層板
JP4821064B2 (ja) 紙基材フェノール樹脂銅張積層板
JPH03195743A (ja) 紙基材フェノール樹脂プリプレグの製造方法
JP2011026400A (ja) フェノール樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
JP2002302590A (ja) 積層板用フェノール樹脂組成物およびそれを使用した銅張積層板の製造方法
JP2000302901A (ja) プリプレグ及び積層板
JP2004123892A (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよび紙基材フェノール樹脂積層板
JPH09164630A (ja) フェノール樹脂積層板の製造方法
JPH0273820A (ja) 積層板用フェノール樹脂の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401