JPH10123791A - 多色画像形成装置及びその色ずれ調整方法 - Google Patents
多色画像形成装置及びその色ずれ調整方法Info
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- JPH10123791A JPH10123791A JP8297878A JP29787896A JPH10123791A JP H10123791 A JPH10123791 A JP H10123791A JP 8297878 A JP8297878 A JP 8297878A JP 29787896 A JP29787896 A JP 29787896A JP H10123791 A JPH10123791 A JP H10123791A
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Abstract
被転写体又はこの被転写体上に保持された用紙上に順次
重ねて転写する多色画像形成装置において、重ね合わさ
れるトナー像の転写ずれを補正し、色ずれの発生を防止
する。 【解決手段】 像担持体4a,4b,4c,4dのいず
れとも接触する位置に、縁部付近に導電部19a,19
bを備える転写ベルト15を配設する。この転写ベルト
は、両側に導電部分を有する支持ロール14bに張架さ
れ、該支持ロールには、像担持体から導電部19に流れ
る電流を検出する電流検出手段21を接続する。そして
導電部19と対向する各像担持体上に色ずれ調整用のパ
ターン潜像を形成し、この潜像と転写ベルトとが接した
時に導電部に流れる電流を電流検出手段21で検出す
る。この検出値に基づき画像書き込み位置調整装置12
で転写位置のずれ量を演算し、制御手段11で像書き込
み装置2の露光のタイミングを制御する。
Description
に形成された可視像を、被転写体上又はこの被転写体上
に保持された記録材上に順次重ねて転写して多色画像を
得る画像形成装置に係り、特に重ね合わされる可視像の
転写ずれを補正することができる多色画像形成装置及び
その色ずれ調整方法に関する。
多色画像形成装置においては、用紙等の記録材上に複数
色のトナー像を重ねて転写し、これらを記録材上に定着
してカラー画像を作成するものが知られている。このよ
うなカラー画像形成装置としては、例えば図9に示され
るように、用紙を搬送する搬送ベルト115に沿って複
数の像担持体(感光体ドラム)104a〜104dを配
列し、各像担持体の周囲に単色のトナー像を形成するた
めの帯電装置101、露光装置102、現像装置103
等のプロセス装置を備えるものがある。このような画像
形成装置は、用紙を搬送ベルト115により搬送しなが
ら、像担持体104a〜104d上に形成した各色のト
ナー像を転写装置105a〜105dにより順次重ねて
転写し、用紙上で複数色のトナー像を重ね合わせを行う
ものである。そして、全部のトナー像を転写した後は、
用紙を搬送ベルト115から剥離して定着装置(図示せ
ず)に搬送し、トナー像を用紙上に定着させてカラー画
像として排出する。
成されるカラー画像の色ずれが生じないように、像担持
体上のトナー像を各色ごとに精度よく転写しなければな
らない。このため、例えば特開平7−32656号公報
などに示されるようないわゆるレジストレーション・コ
ントローラ(以下レジコン装置という。)が多数提案さ
れている。
信号形成装置111からの出力信号に基づいて露光装置
102a〜102dにより像担持体104a〜104d
上に基準潜像を形成し、現像装置103a〜103dに
より可視化したトナー像を搬送ベルト115の非画像領
域(画像領域116の外側)に転写して、図10に示す
ようなレジコンマーク117a〜117dを作成する。
次いで各色のレジコンマークの位置をマーク検出装置1
10で読み取って規定位置からのずれ量を検出し、これ
に基づき画像位置補正装置112で露光装置102a〜
102dの露光タイミングを変更することにより、規定
位置からのずれを補正する。このような色ずれの補正
は、例えば画像形成を行う前に搬送ベルト上に転写され
たレジコンマークのずれ量を検出し、これに基づき画像
形成時の書き込みタイミングを制御するようになってい
る。
部分には、特開平7−32656号公報に記載されるよ
うなCCDセンサ、特開平7−104547号公報に記
載されるようなフォトインタラプタ、特開平7−229
911号公報に記載されるような光ドップラー装置など
の光検出器が用いられる。
ような色ずれの補正方法では、以下に示すような問題点
がある。転写ベルト上の画像のずれ量を光検出器で測定
する方式では、転写ベルトに直接トナー像を転写しなけ
ればならず、トナーにより光検出器が汚染されたり、転
写ベルトのクリーニング装置が必要となるという欠点が
ある。また図11に示すように、現像装置により形成さ
れたトナー像は静電潜像の電位分布に比べて濃度分布が
鮮明でなくなる。すなわちレジコンマークの形状がぼや
けてしまい、正確な書き込み位置の制御は難しくなる。
さらにセンサによる感度のばらつきも大きいため、光検
出器によるトナー像の検出では精度上限界がある。また
装置内に光検出器のスペースが必要なため、装置が大型
化するとともにコストも高くなる。
れたものであり、その目的は、転写ベルト等を用いるい
かなる方式の多色画像形成においても、特に基準画像の
現像を行ったり、基準マークを設けることなく、色ずれ
が生じないようにトナー像の転写位置を制御することが
できる多色画像形成装置及びその色ずれ調整方法を提供
することである。
めに、請求項1に記載の発明は、 周面に静電潜像が形
成される複数の像担持体と、 前記像担持体上に形成さ
れた静電潜像に、現像剤を選択的に転移して可視像を形
成する複数の現像装置と、 周面が周回可能に支持さ
れ、該周面が前記複数の像担持体のいずれとも接触する
被転写体とを備え、 前記被転写体上又はこの被転写体
上に保持された記録材上に、前記複数の像担持体上の可
視像を順次重ねて転写する多色画像形成装置において、
前記被転写体は外周面の少なくとも一部に導電性材
料からなる導電部を有するものであり、 前記複数の像
担持体の、前記導電部と対向する位置のそれぞれに、色
ずれ調整用の所定パターンの静電潜像を形成するパター
ン潜像形成手段と、 前記像担持体から前記被転写体の
導電部への電荷の移動を検出する検出手段とを有する画
像形成装置を提供する。
の表面電位分布を正確な位置に形成することができるも
のであればよく、例えば、LEDやレーザースキャナー
等の露光装置を用いることができ、通常の画像形成工程
で潜像を形成する手段を兼用することができる。
転移する電荷の量を検出することができるものであれ
ば、様々な態様のものを採用することができる。例え
ば、複数の像担持体に形成された色ずれ調整用の静電潜
像と被転写体とが接触するときに、該像担持体から被転
写体の導電部に流れる電流を検出するものとすることが
できる。また検出精度を上げるため、請求項2に記載の
発明のように、前記像担持体から前記導電部に流れる電
流の波形を時系列で捉えて検出する機構を備えるものと
してもよい。
とも一部に設けられるものであれば、位置や形状は適宜
に設定することができるが、前記色ずれ調整用の静電潜
像と接触する位置であって、本来の画像形成を妨げない
位置に設ける必要がある。また、被転写体はドラム形、
ベルト形などの形状は問わず、非導電性フィルムからな
るベルトや非導電性フィルムを周面に有する転写ドラム
などを用いることができる。
なパターン潜像を適宜に設定できるが、例えば請求項3
に記載の発明のように、プロセスの進行方向と直角方向
の線又は帯状の画像であり、該画像を複数の像担持体ご
とに異なるパターンに設定することができる。ここでい
う異なるパターンとは、形状、間隔、潜像電位などの違
いであり、複数の像担持体のうちのどの像担持体上の潜
像であるかを検出できるものであれば適宜に設定でき
る。
に静電潜像が形成される複数の像担持体と、 前記像担
持体上に形成された静電潜像に、現像剤を選択的に転移
して可視像を形成する複数の現像装置と、 周面が周回
可能に支持され、該周面が前記複数の像担持体のいずれ
とも接触する被転写体とを備え、 前記被転写体上又は
この被転写体上に保持された記録材上に、前記複数の像
担持体上の可視像を順次重ねて転写する多色画像形成装
置の色ずれ調整方法であって、 前記複数の像担持体
のうちのそれぞれに色ずれ調整用の所定パターンの静電
潜像を形成する工程と、 前記静電潜像のそれぞれと、
前記被転写体の外周面の少なくとも一部に形成された導
電部とが接触する際の電荷の移動を時系列において検出
する工程と、 前記時系列における検出値に基づいて前
記複数の像担持体における転写ずれの有無又は転写ずれ
の程度を判別する工程とを含む色ずれ調整方法を提供す
る。
は請求項3に記載の多色画像形成装置における色ずれ量
を検出するための動作、及び請求項4に記載の発明に係
る色ずれ調整方法の原理について説明する。上記多色画
像形成装置では、複数の像担持体のそれぞれに色ずれ調
整用の所定のパターンの潜像を形成する像書き込み手段
を備えており、複数の像担持体のそれぞれに色ずれ調整
用の所定パターンの潜像が形成される。例えばそれは、
プロセスの進行方向と直角方向の線状又は帯状のパター
ンがよく、各像担持体ごとに異なるパターンに設定され
ていることが望ましい。
に導電性材料からなる導電部を備えており、この導電部
と対向する位置に上記色ずれ調整用の所定パターンの潜
像が形成される。像担持体上に形成されたパターン潜像
の露光部は他の部分と異なる電位を持つため、被転写体
と接触するとパターン潜像と対応した電荷の移動が起こ
る。この電荷の移動、すなわち電流値などを検出手段に
よって検知することにより、像担持体から被転写体への
画像の転写位置を検出することができる。
てに接触する構成であれば、導電部に流れる電流を検出
するだけでは、どの像担持体から電流が流れたのかを判
別することができないが、請求項3に記載の発明のよう
に、各像担持体ごとに異なる潜像パターンに設定するこ
とにより、複数の像担持体のうちのどの潜像がずれてい
るかを判別でき、複数の潜像の位置ずれを一度に検出す
ることが可能となる。すなわち、複数の像担持体上に形
成された潜像と導電部とが接触するときの電荷の移動と
タイミングとをそれぞれ検出することにより、どの像担
持体上の潜像がどの位ずれているかを検知することがで
き、ひとつの検出手段で複数の像担持体の色ずれ有無又
は色ずれの程度を判別することができる。また、潜像パ
ターンを像担持体の軸線と平行な線状に形成することに
より像担持体の回転方向のずれ量を検出することがで
き、さらに、上記のような線状の潜像パターンを像担持
体の両側縁部に沿って形成することにより、各色の像担
持体の軸線の方向が正確に設定されていないことによる
スキュー方向のずれを検知することができる。
及び軸方向のずれ量を判別でき、これに基づき、例えば
各色のずれ量が最小になるように各色の露光装置の書き
込みタイミングを制御することができる。これによっ
て、画像領域全域に渡って色ずれのない均一な画像を得
ることが可能となる。
項2に記載されるように、像担持体上の潜像と被転写体
とが接触するときに、像担持体から導電部に流れる電流
の波形を時系列で検出するもの、例えば微分回路を介し
て電圧値を記録する装置等を用いることができる。これ
により、像担持体の特性により電流値に多少の誤差が生
じても、静電潜像の位置に対応した波形を確実に検知し
てずれ量及びずれ方向の判別を行うことができる。
検出器を用いずに各像担持体上に形成されたパターン潜
像を直接検出できるため、装置の小型化を達成できると
ともに、低コストで転写位置の制御を行うことができ
る。また導電部を有する被転写体を介して電荷の移動を
検出するため、像担持体の特性などによる環境依存性が
少なく、常に高精度な転写位置の制御が可能となる。
基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項2又は請
求項3に記載の発明の一実施形態である多色画像形成装
置を示す概略構成図である。この多色画像形成装置は、
記録用紙を静電的に吸着しながら搬送する無端状の転写
ベルト15を備えており、この転写ベルト15と対向す
る位置に、図中に示す右側から順に4つの画像形成部3
0が配設されている。各々の画像形成部30は、表面に
静電潜像が形成される像担持体4a〜4dを有してお
り、各像担持体の周囲に、該像担持体の表面を一様に帯
電する帯電装置1a〜1dと、像担持体表面に像光を照
射して静電潜像を形成する像書き込み装置2a〜2d
と、像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せて可視化する現像装置3a〜3dと、転写ベルト15
上を搬送される用紙上にトナー像を転写する転写装置5
a〜5dと、トナー像を転写した後に像担持体の表面を
清掃するクリーニング装置6a〜6dとを備えている。
ーラ14a,14bおよび駆動ロール13によって無端
移動可能に張架されており、該転写ベルト15の転写装
置5a〜5dと対向する位置の上流側と下流側には、転
写ベルト15に用紙を吸着するための吸着装置7、およ
び用紙を剥離するための除電器8を備えている。上記支
持ロール14bは、転写ベルト15の移動方向における
転写装置5a〜5dとの対向位置の下流側に配置されて
おり、図3に示すように、該支持ロール14bには転写
ベルト15へ流れる電流を検出する電流検出手段21
a,21bが接続されている。
他に、各像担持体4a〜4d上に形成する色ずれ調整用
の潜像の書き込みを制御するマーク信号出力装置11
と、前記電流検出手段21によって検出された電流値に
基づいて各像担持体の画像位置誤差情報(画像のずれ
量)を算出する信号処理手段20と、該信号処理手段2
0からの信号に基づき像書き込み装置2a〜2dの書き
込みタイミングを制御する画像書き込み位置調整装置1
2とを備えている。
された導電性基体上に感光体層を備えるものであり、転
写ベルト15と接触するように4つの像担持体がほぼ等
間隔で配置されている。この像担持体の感光体層の幅は
約45cmに設定されている。上記像書き込み装置2a
〜2dは、像光を照射することによって像担持体4a〜
4dの表面に静電潜像を形成することができるものであ
り、例えばLEDアレイ又はレーザースキャナー等が用
いられる。像担持体4a〜4dの表面は帯電装置1a〜
1dによって約−800Vにほぼ一様に帯電されてお
り、各像書き込み装置2a〜2dから照射される像光に
よって露光部の電位が減衰するようになっている。
〜4dと対向する位置に配置される回転可能な現像ロー
ラを備えており、該現像ローラに現像バイアス電圧を印
加することによって像担持体4a〜4dとの対向位置に
現像電界を形成することができるものである。これによ
り、マイナスの電荷を有するトナーが現像ローラから像
担持体4a〜4dの露光部に転移されるようになってい
る。
に、幅35mm、厚さ75μmのPETからなるフィル
ム状部材18の両側の縁部に、幅5cm、厚さ80μm
の銅ベルトからなる導電部19a,19bを接着したも
のである。この導電部19a,19bは、フィルム状部
材18の縁部にその一部を重ねて接着する構成であって
も差し支えない。この転写ベルト15は支持ロール14
a,14bにより約5kgfの張力で張架され、駆動ロ
ール13の回転によって周回駆動されるようになってい
る。また支持ロール14bは、図4に示すように、軸線
方向における中央部付近に絶縁部分24bを持つ真鍮パ
イプからなるものである。この絶縁部分24bの両側の
導電部分24aには、図3に示すような直流電源22
a,22bが接続されており、帯電ベルト15の導電部
に約−800Vの電圧が印加されるようになっている。
また転写ベルト15の支持ロール14bよりも下流側に
は、該転写ベルト15の表面を除電するための除電器9
が設けられている。
に示すように、支持ロール14bの両端部付近の導電部
分24aと接続されており、像担持体4a〜4dから導
電部19a,19bに流れる電流が支持ロール14bを
介して電流検出手段21a,21bで検出されるように
なっている。この電流検出手段21a,21bは、図5
に示すような微分回路を有するものであり、電流の波形
の変化を時系列で捉えて検知する機能を備えている。検
出電流は一般に鈍った波形となりがちであり、また像担
持体の特性により電流値に誤差が生じる場合があるが、
上記微分回路によって電荷が移動するタイミングを正確
に検出することが可能となる。
れる色ずれ調整用の潜像、すなわちマーク信号出力装置
11から出力される信号に基づいて形成されるレジスト
マークは、図6に示されるようなプロセスの進行方向と
直角方向の線状の像であり、各像担持体ごとに間隔又は
潜像電位が異なるパターンに設定されている。ここで図
6(a)〜(d)は像担持体の展開図を示すものであ
り、図6(e)に示すように像担持体4に像光が照射さ
れ、形成されたパターン画像を展開して示したものであ
る。この図において、レジストマーク17a〜17c’
の潜像電位は−200Vであり、レジストマーク17
d,17d’の潜像電位は−500Vに設定されてい
る。
1a,21bによって検出された電流の大小やタイミン
グから、導電部19a,19bと接触する各レジストマ
ーク17a〜17d’の位置ずれ量を算出することがで
きるものである。本例では、像担持体4から流れる電流
とレジストマークの位置ずれ量との関係が予め記憶され
ており、検出された電流に基づいて各レジストマークの
位置ずれの有無及び位置ずれの程度が演算されるように
なっている。
号処理手段20によって求められた各レジストマークの
位置ずれ量に基づいて、各像書き込み装置2a〜2dの
書き込みタイミングを制御するものである。例えば、い
ずれかの画像形成部30における書き込みタイミング又
は基準信号を基準として、各像書き込み装置の書き込み
タイミングを調整するようになっている。
て、請求項4に記載の発明の一実施形態である色ずれ調
整方法について説明する。まず像担持体4aが帯電装置
1aでほぼ一様に約−800Vに帯電され、次いで像書
き込み装置2aから像光が照射され、像担持体4a上に
図6(a)に示すようなレジストマーク17a,17
a’が形成される。このレジストマークは露光部電位が
−200V、非露光部電位が−800Vとなっている。
また、支持ロール14bの導電部分のそれぞれに像担持
体と等しい約−800Vの電圧が印加され、これにより
転写ベルト15の導電部19a,19bに電圧が印加さ
れる。このとき、導電部19a,19bと像担持体4a
の非露光部分とは電位がほぼ等しいため、電流は流れな
い。ところが、導電部19a,19bとレジストマーク
17a,17a’とが接すると、両者に電位差があるた
め電流が流れる。このときの電流が電流検出手段21
a,21bによって検出される。
示すようなレジストマーク17b,17b’、像担持体
4c上に図6(c)に示すようなレジストマーク17
c,17c’、像担持体4d上に図6(d)に示すよう
なレジストマーク17d,17d’が形成され、導電部
19a,19bと接したときに流れる電流が電流検出手
段21a,21bで検出される。このとき、各像担持体
ごとにレジストマークのパターンが異なるため、信号処
理手段20でどの像担持体からの検出電流かを特定する
ことができる。
19aに流れた電流の検出結果を示したものである。こ
こで、図7(a)はレジずれがない場合、図8(b)は
4つのレジストマークのうち像担持体4aのイエロー用
レジストマークが、図8(c)は4つのレジストマーク
のうち像担持体4bのマゼンタ用レジストマークが、図
8(d)は4つのレジストマークのうち像担持体4dの
ブラック用レジストマークが、それぞれ画素サイズの半
分だけずれたときの検出結果である。この図において、
電流値は像担持体の部位によってばらつきがあるが、−
200Vと−500Vの2水準の帯電電位の違いを検出
するには問題はない。また、波形のなまりも図5に示す
ような微分回路によるエッジ検出回路を用いることによ
り、電流の波形の変化を捉えて検出することが可能であ
る。このような検出結果から、どの像担持体上のレジス
トマークがどれだけずれているかが信号処理手段20で
算出される。また、レジストマークは像担持体の両サイ
ドにあるため、サイド間のずれ(スキュー)も検出可能
である。これらの結果からイエロー、マゼンタ、シアン
像のブラック像からの相対ずれ量が算出され、これに基
づき画像書き込み位置調整装置12で像書き込み装置2
a〜2dの書き込みタイミングが制御され、色ずれの補
正が行われる。
ラー画像を形成した場合の色ずれの程度を示したもので
あり、従来の光学センサのひとつであるCCDセンサを
用いてトナー像の色ずれの補正を行った場合と比較した
図である。この実験は、電流検出手段又はCCDセンサ
の検出値に基づき像書き込みタイミングを制御して色ず
れの補正を行ったものであり、1時間ごとに10枚の画
像を形成したときの色ずれ量の分布と平均値とを示して
いる。この図において、転写ベルト上に転写されたトナ
ー像を測定するCCDセンサに比べて、潜像を直接測定
する本例の電流検出手段のほうが、全体的に高精度でば
らつきが小さいことが確認された。
画像形成装置及びその色ずれ調整方法によれば、像担持
体上に形成された色ずれ調整用の静電潜像を、導電部を
有する被転写体を用いて直接検知することができ、実際
に基準パターンの潜像をトナーの転移によって現像する
ことなく画像の転写位置を調整することができる。この
ため、温度や湿度などの環境に左右されずに、高精度で
ばらつきの少ない色ずれの補正が可能となる。また、ト
ナー像を検知する光学センサが不要であるとともに、複
数の像担持体ごとに異なる潜像パターンを設定すること
により検出手段も少なくてよいため、装置全体の小型
化、低コスト化を実現することができる。
を示す概略構成図である。
を示す部分拡大図である。
及び画像位置誤差情報を算出するための手段を示す概略
構成図である。
を示す概略斜視図である。
れる微分回路を示す図である。
れる色ずれ調整用のパターン潜像を示す図である。
体上に形成されたパターン潜像が転写ベルトの導電部と
接触したときの、電流検出手段で検知される電流を時系
列で示す図である。
の色ずれ量を、従来の多色画像形成装置における色ずれ
量と比較した図である。
る。
調整方法を説明する図である。
潜像の電位分布と比較した図である。
(色ずれ調整用潜像) 19a,19b 導電部 20 信号処理手段 21 電流検出手段 22 直流電源
Claims (4)
- 【請求項1】 周面に静電潜像が形成される複数の像
担持体と、 前記像担持体上に形成された静電潜像に、現像剤を選択
的に転移して可視像を形成する複数の現像装置と、 周面が周回可能に支持され、該周面が前記複数の像担持
体のいずれとも接触する被転写体とを備え、 前記被転写体上又はこの被転写体上に保持された記録材
上に、前記複数の像担持体上の可視像を順次重ねて転写
する多色画像形成装置において、 前記被転写体は外周面の少なくとも一部に導電性材料か
らなる導電部を有するものであり、 前記複数の像担持体の、前記導電部と対向する位置に、
色ずれ調整用の所定パターンの静電潜像を形成する像書
き込み手段と、 前記像担持体から前記被転写体の導電部への電荷の移動
を検出する検出手段とを有することを特徴とする多色画
像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の多色画像形成装置に
おいて、 前記検出手段は、前記複数の像担持体上に形成された前
記色ずれ調整用の静電潜像と前記被転写体とが接触する
ときに、該像担持体から前記導電部に流れる電流の波形
を時系列で検出するものであることを特徴とする多色画
像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の多色画
像形成装置において、 前記色ずれ調整用の静電潜像は、プロセスの進行方向と
直角方向の線又は帯状の画像であり、該画像は前記複数
の像担持体ごとに異なるパターンに設定されていること
を特徴とする多色画像形成装置。 - 【請求項4】 周面に静電潜像が形成される複数の像
担持体と、 前記像担持体上に形成された静電潜像に、現像剤を選択
的に転移して可視像を形成する複数の現像装置と、 周面が周回可能に支持され、該周面が前記複数の像担持
体のいずれとも接触する被転写体とを備え、 前記被転写体上又はこの被転写体上に保持された記録材
上に、前記複数の像担持体上の可視像を順次重ねて転写
する多色画像形成装置の色ずれ調整方法であって、 前記複数の像担持体のそれぞれに色ずれ調整用の所定パ
ターンの静電潜像を形成する工程と、 前記静電潜像のそれぞれと、前記被転写体の外周面の少
なくとも一部に形成された導電部とが接触する際の電荷
の移動を時系列において検出する工程と、 前記時系列における検出値に基づいて前記複数の像担持
体における転写ずれの有無又は転写ずれの程度を判別す
る工程とを含むことを特徴とする色ずれ調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29787896A JP3612695B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 多色画像形成装置及びその色ずれ調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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