JP2003248350A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003248350A JP2002047207A JP2002047207A JP2003248350A JP 2003248350 A JP2003248350 A JP 2003248350A JP 2002047207 A JP2002047207 A JP 2002047207A JP 2002047207 A JP2002047207 A JP 2002047207A JP 2003248350 A JP2003248350 A JP 2003248350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトテンションが変化した場合でも、ベル
ト上の画像パターンをセンサによって精度よく検出す
る。 【解決手段】 駆動ローラ9b、従動ローラ9e等に静
電搬送ベルト9aを掛け渡し、ベルト9a上に担持した
転写材に、4色のトナー像を順次に転写してフルカラー
のトナー画像を形成する。色合わせ用の画像パターンを
ベルト9aに形成し、センサ20で検出する。センサ2
0を揺動自在に支持し、駆動ローラ9bの動きに追従さ
せる。ベルトユニットを使用位置に置いた状態で、セン
サ20と駆動ローラ9bのほぼ中心とを結ぶ線上で、か
つ静電搬送ベルト9a上のポイントPの位置で検出を行
うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像を高速に形成するカラ
ーの画像形成装置として、搬送ベルトに沿ってイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B
k)の各色毎に感光ドラムを配置し、搬送ベルトによっ
て転写材を順次搬送して各色の像を順次転写したり、又
は中間転写ベルト上に順次各色のトナー像を重ね合うよ
うに転写して、その後、転写ベルト上のトナー像を一括
して転写材に転写するインライン方式といわれるものが
ある。
【0003】このインライン方式のカラーの画像形成装
置における主な問題の一つに、カラー画像の各色間の色
ずれがある。色ずれの成分としては、レーザ又はLED
によるスキャン方向(主走査方向)のずれ、ベルト搬送
方向(副走査方向)のずれ、主走査方向の像の伸縮、主
走査方向の角度ずれなどがある。各色のずれは、装置出
荷時において許容値以下となるように調整されている。
しかし、調整時と使用時の環境温度や装置温度の変化、
床面の違いによる装置のひずみ、カートリッジの交換等
による感光ドラムが持っている色ずれ要因などにより、
許容値以上の色ずれが生じてしまうことがある。
【0004】そこで、適時、色ずれ量を補正する手段と
して搬送ベルト上、又は中間転写ベルト上に所定間隔で
色ずれ測定用パターンを形成し、この測定用パターンを
トナー画像検出センサによって検出し、その検出結果に
基づいて色ずれ量を演算し、この演算結果に基づいて画
像形成位置の補正を行う必要がある。なお、色ずれ量を
正確に検出するためには、ベルト面がセンサに対し十分
安定している必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トナー画像検出センサは、ベルト(搬送ベルト又は中間
転写ベルト)に対し、ベルトを張る力(以下「ベルトテ
ンション」という。)が弱くなると、ベルトが弛み、ト
ナー画像検出センサに対するベルトの距離や角度が変わ
り、トナー面とベルト面の判別が困難になるという問題
がある。この問題が発生すると、ベルト面をトナーと間
違って判断し、間違った補正をして色ずれを起こした
り、補正自体を行うことができなかったりする。また、
長期間、放置したベルトは、放置したときにローラと接
していた箇所が、ローラに沿って癖がついてしまい、長
期放置後には上述の問題と同様の問題が起こる。また、
ベルトに深いへこみキズがある場合においても同様であ
る。
【0006】上述の問題に限っては、ベルトテンション
を強くすることにより、容易に解決できるものではある
が、ベルトテンションを強めると、今度は、ローラのア
ライメントが崩れた場合に発生する寄り力、すなわちベ
ルトが周方向と垂直方向に移動しようとする力が、大き
くなるという問題が発生する。この寄り力が大きくなり
すぎると、ベルト又はベルトユニット自体を破損してし
まうおそれもある。
【0007】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、ベルトテンションを強くすることなく、センサ
による画像パターンの検出精度を向上させて、最適な画
質が得られるようにした画像形成装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
画像補正量を検出するための画像パターンが形成される
エンドレスベルトと前記エンドレスベルトが掛け渡され
る複数のローラとを有するベルトユニットと、前記エン
ドレスベルト上に形成された前記画像パターンを検出す
るセンサとを備えた画像形成装置において、前記センサ
を揺動可能に支持する支持手段と、前記ベルトユニット
を画像形成装置本体の使用位置に装着した状態で、前記
エンドレスベルトに対する前記センサの位置関係を決定
する位置決め手段と、を備え、前記位置決め手段は、前
記エンドレスベルトの表面に位置する前記複数のローラ
のうちの1本のローラのほぼ中心と前記センサとを結ぶ
線と、前記エンドレスベルトの表面とが交差するポイン
トを見るように構成されている、ことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
画像形成装置において、前記エンドレスベルトのうちの
前記ポイントとなる部分が掛け渡される前記ローラは、
画像形成部直後のローラである、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の画像形成装置において、前記センサは、前記エン
ドレスベルトを光照射する発光部と、前記エンドレスベ
ルトからの反射光を受光する受光部とを有し、前記発光
部と前記受光部とが前記エンドレスベルトの同じ方向に
位置する光反射型のセンサである、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図面において、同
一の符号を付したものは、同様の構成又は作用を有する
ものであり、これらについての重複説明は適宜省略する
ものとする。
【0012】<実施の形態1>図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、
4箇所に画像形成部を有する電子写真方式の4色フルカ
ラーの画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す
縦断面図である。
【0013】画像形成部全体は、下部から上部に向かっ
て順に画像形成部A,B,C,Dを有している。この順
に、それぞれブラック,シアン,マゼンタ,イエローの
トナー像を形成する画像形成部である。
【0014】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
て4個の感光ドラム1a,1b,1c,1dを備えてお
り、それぞれの感光ドラム1a,1b,1c,1dの周
囲には、その回転方向に従ってほぼ順に、感光ドラム1
a,1b,1c,1d表面を均一に帯電する帯電ローラ
(帯電手段)2a,2b,2c,2d、画像情報に基づ
いてレーザビームを照射し感光ドラム1a,1b,1
c,1d上に静電潜像を形成する露光装置(露光手段)
3a,3b,3c,3d、静電潜像にトナーを付着させ
てトナー像として顕像化する現像装置(現像手段)、感
光ドラム1a,1b,1c,1d上のトナー像を転写材
(例えば、紙、透明フィルム)に転写させる転写部材
(転写手段)5a,5b,5c,5d、転写後の感光ド
ラム1a,1b,1c,1d表面に残った転写後トナー
を除去するクリーナ(クリーニング手段)6a,6b,
6c,6d等が配設されて画像形成手段が構成されてい
る。
【0015】ここで、それぞれの感光ドラム1a,1
b,1c,1dと、帯電ローラ2a,2b,2c,2d
と、現像装置と、クリーナ6a,6b,6c,6dと
は、一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ
7a,7b,7c,7dを構成している。これらプロセ
スカートリッジ7a,7b,7c,7dは、それぞれ個
別に画像形成装置本体に対して着脱自在となっている。
【0016】また、給送部8から給送された転写材は、
静電搬送ベルト9aを有する搬送手段9によって、画像
形成部A,B,C,Dへ搬送され、各色トナー像が第1
面(表面)に順次に転写されてカラー画像が形成された
後、定着装置(定着手段)10で定着されて排出ローラ
対11,12によって排紙トレイ(排出部)13に排出
される。
【0017】また転写材の表面(第1面)と裏面(第2
面)の両面に画像形成(印字)を行う場合には、転写材
は、定着装置10で転写材が定着されて排紙ローラ1
1,12によって完全に排紙される前にセンサ18が後
端を検知したら、排紙ローラ11,12を逆転すること
により、両面搬送経路15に搬送される(矢印A方
向)。両面搬送経路15に搬送された転写材は、画像形
成装置本体正面にある斜送ローラ16aを通過し、Uタ
ーンローラ17まで垂直下方向に搬送され、Uターンロ
ーラ17及びレジストローラ8dによって再度、画像形
成部Aまで搬送される。以下、第1面のときと同様にし
て、第2面にカラー画像が形成され、その後、排紙トレ
イ13上に排出する。これにより、転写材の両面に対す
る画像形成が終了する。
【0018】次に各部(各装置)の構成について順次説
明する。
【0019】(給送部)給送部8は、給紙カセット8
a、マルチ給送装置であるマルチ給紙トレイ8b、マル
チ給送部8c、及びレジストローラ8dを備えている。
【0020】給紙カセット8aは複数枚の転写材を収納
し、画像形成装置本体の内底部に挿着される。画像形成
時には、給紙カセット8aからカセットピックアップロ
ーラ8a1によって1枚ずつ転写材が分離搬送され、カ
セット搬送ローラ8a2及びレジストローラ8dによっ
て画像形成部Aまで搬送される。
【0021】次に、マルチ給紙トレイ8bは、通常は画
像形成装置本体正面に格納されているが、使用時に画像
形成装置本体からマルチ給紙トレイ8bを回動して開
き、複数枚の転写材をセットする。マルチ給紙トレイ8
bからの画像形成時には、転写材は、マルチピックアッ
プローラ8c1によって1枚ずつ分離搬送され、マルチ
搬送ローラ8c2及びレジストローラ8dによって画像
形成部Aまで搬送される。この際、厚紙、封筒、特殊紙
などの比較的、ベルト表面に静電吸着しにくい、又はコ
シの強いような転写材を用いる割合の高いマルチ給送装
置からの給紙経路は、転写材がベルト表面にたどり着い
た時に先端・後端部がベルト表面に沿い、中央部が浮く
ようなカーブが付くようなRだけで構成されている。図
1に示すように、給紙カセット8aからの給紙経路は、
静電搬送ベルト9a表面に対して反り返るようなカーブ
を持っているが、給紙カセット8aから給紙される転写
材は比較的コシが弱く、ベルト面に対して静電吸着しや
すい転写材が使用されるため、図1のようなカセット給
紙経路をとったとしても問題にはならないことが分かっ
ている。
【0022】給紙カセット8a、マルチ給送部8cにお
ける転写材の分離や搬送は、給送部8にある給紙モータ
(不図示)によりギヤ駆動列を介して行われる。
【0023】(画像形成構成)像担持体としての感光ド
ラム1a,1b,1c,1dは、アルミニウム製シリン
ダの外周面にOPC(有機光半導体)を塗布して構成し
たものである。感光ドラム1a,1b,1c,1dは、
その両端部をフランジによって回転自在に支持されてお
り、一方の端部に駆動モータ(不図示)から駆動力が伝
達されることにより、図中の反時計周り(矢印方向)
に回転駆動される。
【0024】各帯電ローラ2a,2b,2c,2dは、
ローラ状に形成された導電性ローラであり、このローラ
を感光ドラム1a,1b,1c,1d表面に当接させる
とともに、このローラに帯電バイアス印加電源(不図
示)によって帯電バイアスが印加されることにより、感
光ドラム1a,1b,1c,1d表面は、所定の極性・
電位に一様に帯電されるようになっている。
【0025】露光装置3a,3b,3c,3dは、ポリ
ゴンミラーを有し、このポリゴンミラーにはレーザダイ
オード(不図示)から画像信号に対応する画像光が照射
される。ポリゴンミラーによって反射された光は、レン
ズ等を通過して帯電後の感光ドラム1a,1b,1c,
1dに照射される。これにより、感光ドラム1a,1
b,1c,1d上には、画像情報に応じた静電潜像が形
成される。
【0026】現像装置は、それぞれブラック,シアン,
マゼンタ,イエローの各色のトナーを収納したトナー収
納部4a1,4b1,4c1,4d1と、現像ローラ4
a2,4b2,4c2,4d2とを有している。このう
ち、現像ローラ4a2,4b2,4c2,4d2は、感
光ドラム表面に隣接し、駆動部(不図示)により回転駆
動されるとともに、現像バイアス印加電源(不図示)に
より現像バイアスが印加されることにより感光ドラム1
a,1b,1c,1d上のトナー像にトナーを付着させ
てトナー像として現像する。
【0027】また、後述する静電搬送ベルト9aの内側
には、4個の感光ドラム1a,1b,1c,1dに対向
して静電搬送ベルト9aに当接する転写部材5a,5
b,5c,5dがそれぞれ併設されている。これら転写
部材5a,5b,5c,5dは、転写バイアス印加電源
(不図示)で接続されており、転写部材5a,5b,5
c,5dから正極性の電荷が静電搬送ベルト9aを介し
て転写材に印加され、この電界により、感光ドラム1
a,1b,1c,1dに接触中の転写材に、感光ドラム
1a,1b,1c,1d上の負極性の各色トナー像が順
次転写され、カラー画像が形成される。
【0028】(転写材搬送構成)転写材は給送部8から
搬送手段9によって画像形成領域に搬送される。
【0029】搬送手段9を構成する転写材担持体として
の静電搬送ベルト9aは、駆動ローラ9bと従動ローラ
9c,9d,9eの4本のローラで張架支持され、すべ
ての感光ドラム1a,1b,1c,1dに対向し配設さ
れている。駆動ローラ9bは静電搬送ベルト9aを滑る
ことなく、安定して駆動する必要があるため、静電搬送
ベルト9aに対する駆動グリップ性能及び耐久性を考慮
し、金属ローラに厚さ1mm程度の薄肉ゴム等を巻いた
ものを用いている。
【0030】しかし、ゴム等の弾性部材は金属材料に比
べ、線膨張係数が大きいために機内昇温(画像形成装置
本体内の昇温)や使用環境の変化による温度変化によっ
て膨張や収縮を起こしてしまい駆動ローラ9bの径が変
化してしまう。そのため、駆動ローラ9bが同一回転数
で静電搬送ベルト9aを駆動したとしてもベルト駆動ス
ピードが変化してしまい、印字位置精度が悪くなり画像
品質の低下といった現象が起こってしまう。
【0031】そこで静電搬送ベルト9aのスピードを制
御する必要があり、その手段として静電搬送ベルト9a
によって従動回転するローラが1回転する毎に1パルス
の信号を発生することにより、静電搬送ベルト9aのス
ピードを検知し、駆動ローラ9bの駆動源である駆動モ
ータにフィードバックさせ、駆動モータの回転数を制御
している。このようにして、静電搬送ベルト9aは安定
して駆動され、感光ドラム1に対向する外周面に転写材
を静電吸着して感光ドラム1a,1b,1c,1dに転
写材を接触させるべく駆動ローラ9bによって循環移動
する。これにより、転写材は静電搬送ベルト9aにより
転写位置まで搬送され、感光ドラム1a,1b,1c,
1d上の各色のトナー像が順次に転写される。
【0032】また、静電搬送ベルト9aの最上流位置に
は、この静電搬送ベルト9aとともに転写材を挟持し、
かつ転写材を静電搬送ベルト9aに吸着させる吸着ロー
ラ9fが配設されている。転写材の搬送に際しては、こ
の吸着ローラ9fに電圧を印加することで、対向してい
る接地されたローラ9cとの間に電界を形成し、静電搬
送ベルト9a及び転写材の間に誘電分極を発生させて両
者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
【0033】(定着部)定着装置10は、転写材上に形
成したトナー像に熱及び圧力を加えて転写材表面に定着
させるものである。
【0034】定着装置10は、定着ベルト10aと弾性
加圧ローラ10bとベルトガイド部材10cとを有して
いる。
【0035】このうち定着ベルト10aは、電磁誘導発
熱層を有する円筒状のベルトであり、励磁コイルとT型
の磁性コアとからなる磁場発生手段を内蔵したベルトガ
イド部材10cにガイドされている。
【0036】弾性加圧ローラ10bは、ベルトガイド部
材10cとの間に定着ベルト10aを挟み、定着ベルト
10aとの間に所定幅の定着ニップ部Nを形成してい
る。
【0037】加圧ローラ10bが駆動手段(不図示)に
より回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト1
0aが回転し、励磁回路(不図示)から励磁コイル(不
図示)への給電により定着ベルト10aの電磁誘導発熱
がなされる。
【0038】定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がっ
て温調された状態において、画像形成部から搬送された
未定着トナー像が形成された転写材が定着ニップ部Nの
定着ベルト10aと加圧ローラ10bとの間に画像面が
上向き、すなわち定着ベルト10aに対向して導入さ
れ、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベルト10a
の外面に密着して定着ベルト10aと一緒に定着ニップ
部Nを挟持搬送されていく。
【0039】この定着ニップ部Nを定着ベルト10aと
一緒に転写材が挟持搬送されていく過程において、定着
ベルト10aの電磁誘導発熱で加熱され転写材上の未定
着トナー像が加熱定着される。
【0040】(トナー画像検出センサ部)トナー画像検
出センサ20は、駆動ローラ9bの近傍に配設されてい
る。トナー画像検出センサ20は、色ずれ量を測定する
トナーパターンを静電搬送ベルト9a上に形成したもの
を検出し、その検出結果に基づいて色ずれ量を演算し、
この演算結果に基づいて画像形成位置の補正を行う。こ
のとき、色ずれ量を精度良く検出するために、図2
(a),(b)に示すように、トナー画像検出センサ2
0を揺動可能状態とし、ベルトユニットを使用位置に置
いた状態で、トナー画像検出センサ20と駆動ローラ9
bのほぼ中心とを結ぶ線上で、かつ静電搬送ベルト9a
上のポイントPを見るように構成される。なお、このポ
イントPは、駆動ローラ9bに対して、静電搬送ベルト
9の接触部分と非接触部分との境界に対応する。
【0041】図2(a),(b)を参照して、さらに詳
述する。
【0042】搬送手段9は、ユニット化されて搬送ユニ
ットを構成している。この搬送ユニットは、画像形成装
置本体の正面側と背面側とに配設された板状のフレーム
22と(ただし、図2(a)では一方のフレーム22の
みを図示)、これらフレーム22によって両端部を回転
自在に支持された駆動ローラ9bと、従動ローラ9c,
9d,9eと、これらローラに掛け渡された静電搬送ベ
ルト9aとを備えている。この搬送ユニットは、ユニッ
ト全体として画像形成装置本体に対して着脱できるよう
になっている。
【0043】トナー画像検知センサ20は、L字形の支
持部材(支持手段)23によって支持されている。支持
部材23は、基端側が駆動ローラ9bの軸と同軸の部材
(不図示)によって揺動自在に支持されており、先端側
にトナー画像検出センサ20が取り付けられるようにな
っている。支持部材23の中間部は、フレーム22から
突出された支持部22aによって下方から支持されてい
る。したがって、支持部材23は、フレーム22に対し
て駆動ローラ9bの軸が移動したときには、この支持部
22を中心に回転できるようになっている。
【0044】支持部材23先端には、位置決め手段24
が設けられていて、この位置決め手段24を介してトナ
ー画像検出センサ20が取り付けられている。位置決め
手段24は、支持部材23側に形成された凹状の係止部
24a,24aと、トナー画像検出センサ20側に突設
された位置決めピン24b,24bとによって構成され
ている。そして、トナー画像検出センサ20は、上述の
係止部24a,24aに位置決めピン24b,24bを
係合させたときに精度よく位置決めされて、上述のポイ
ントPに向くようになっている。
【0045】上述のように構成されることにより、トナ
ー画像検出センサ20は、搬送ユニット全体が不要に移
動したときには、これに追従して移動し、また、フレー
ム22に対して搬送ローラ9bが不要に移動した場合に
は、支持部材23が支持部22aを中心に回転すること
により、駆動ローラ9bの移動に追従する。これによ
り、トナー画像検出センサ20と静電搬送ベルト9aと
の距離(以下「ベルト距離」という。)が変動する場合
においても、トナー画像検出センサ自体が駆動ローラ9
bの振れに追従し、ベルト距離がほぼ一定になる(図2
(b))。
【0046】また、静電搬送ベルト9aのベルトの裏面
に駆動ローラ9bがあることで、つまり静電搬送ベルト
9aの裏面に突き当たる部材があることで、静電搬送ベ
ルト9aの深いへこみは矯正することができ、ベルト距
離やベルト角度(静電搬送ベルト9aに対するトナー画
像検出センサ20の角度:通常は水平)が安定し、トナ
ー面とベルト面との判別が容易になる。
【0047】また、ベルトユニットが画像形成装置本体
に対し、着脱可能又は画像形成装置本体内で移動可能な
場合についても、ベルト距離やベルト角度が安定し、ト
ナー面とベルト面の判別が容易になる。
【0048】これに加え、トナー画像検出センサ20に
よる画像補正量検出ポイントを図1で示すように、画像
形成直後に位置する駆動ローラ9bとトナー画像検出セ
ンサ20を結ぶ、静電搬送ベルト9a上のポイントPを
張架するローラにすることにより、トナー画像検出セン
サ20上に形成されたトナー像が駆動ローラ9b上を通
過することによって起こるトナー像の乱れによるエラー
を受けにくくすることができる。このトナー像の乱れの
原因は、静電搬送ベルト9aが駆動ローラ9b上を通過
することによりベルト自体の電圧が減衰し、静電搬送ベ
ルト9a上のトナーが散りやすくなること、静電搬送ベ
ルト9aが屈折することによって起こるベルトの伸び縮
みなどがある。
【0049】今回、トナー画像検出センサ20は、ベル
トユニットを使用位置に置いた状態で、トナー画像検出
センサ20と駆動ローラ9aのほぼ中心とを結ぶ、静電
搬送ベルト9a上のポイントPを見ることに限定したも
のの、図3に示すように、静電搬送ベルト9aの裏面に
突き当て部材21を設け、この突き当て部材21とトナ
ー画像検出センサ20とを結ぶ、静電搬送ベルト9a上
のポイントPを見ることで同様の効果を得ることができ
る。
【0050】トナー画像検出センサ20は、静電搬送ベ
ルト9aを光照射する発光部と静電搬送ベルト9aから
の光を受光する部材とを有し、発光部と受光部とが静電
搬送ベルト9aに対し同じ方向に位置する、光反射型の
センサである。
【0051】このような構成にすることで、ベルトユニ
ットが寿命に達し又は破損してベルトユニットを交換す
る場合において、トナー画像検出センサ自体は画像形成
装置本体側に取り付けられているため、トナー画像検出
センサ20をベルトユニットと同時に交換する必要がな
い。また、ベルトユニットを交換した場合においても、
発光側、受光側の位置関係が変わらない。
【0052】以上の実施の形態では、トナー画像検出セ
ンサ20が検知対象とするトナー像が形成されるエンド
レスベルトが、表面に転写材を担持して搬送する静電搬
送ベルトである場合を例に説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、エンドレスベルトが、中間
転写ベルトである場合についても基本的な構成はほぼそ
のままで適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
エンドレスベルトに対するセンサの距離や角度を安定さ
せることができ、画像面とそれ以外の面との判別が容易
となるので、エンドレスベルトのベルトテンションを強
くすることなく、センサによる画像パターンの検出精度
を向上させて、最適な画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図である。
【図2】(a),(b)は、駆動ローラの移動に追従す
るセンサを示す図である。
【図3】静電搬送ベルトの裏面に突き当て部材を配置し
た例を示す図である。
【符号の説明】
9a エンドレスベルト(静電搬送ベルト) 9b ローラ(駆動ローラ) 20 センサ(トナー画像検出センサ) 23 支持手段(支持部材) 24 位置決め手段 P ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA20 DE02 DE07 DE10 ED16 2H171 FA22 FA28 GA01 GA13 JA20 JA49 KA26 LA12 QA04 QA08 QA24 QB03 QB15 QB32 QC05 QC37 SA08 SA26 WA08 WA23 XA03 2H200 FA17 GA12 GA23 GA34 GA47 GB12 GB25 GB44 HA02 HB12 JA02 JB07 JB10 JB13 JB20 JB50 PB13 PB16 PB39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像補正量を検出するための画像パター
    ンが形成されるエンドレスベルトと前記エンドレスベル
    トが掛け渡される複数のローラとを有するベルトユニッ
    トと、前記エンドレスベルト上に形成された前記画像パ
    ターンを検出するセンサとを備えた画像形成装置におい
    て、 前記センサを揺動可能に支持する支持手段と、 前記ベルトユニットを画像形成装置本体の使用位置に装
    着した状態で、前記エンドレスベルトに対する前記セン
    サの位置関係を決定する位置決め手段と、を備え、 前記位置決め手段は、前記エンドレスベルトの表面に位
    置する前記複数のローラのうちの1本のローラのほぼ中
    心と前記センサとを結ぶ線と、前記エンドレスベルトの
    表面とが交差するポイントを見るように構成されてい
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記エンドレスベルトのうちの前記ポイ
    ントとなる部分が掛け渡される前記ローラは、画像形成
    部直後のローラである、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記センサは、前記エンドレスベルトを
    光照射する発光部と、前記エンドレスベルトからの反射
    光を受光する受光部とを有し、前記発光部と前記受光部
    とが前記エンドレスベルトの同じ方向に位置する光反射
    型のセンサである、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
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