JPH10123261A - 通過物体の検出装置 - Google Patents

通過物体の検出装置

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JPH10123261A
JPH10123261A JP8276436A JP27643696A JPH10123261A JP H10123261 A JPH10123261 A JP H10123261A JP 8276436 A JP8276436 A JP 8276436A JP 27643696 A JP27643696 A JP 27643696A JP H10123261 A JPH10123261 A JP H10123261A
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Shinji Imai
慎司 今井
Kimio Kondo
公男 近藤
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Sunx Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の走査時間の短縮化を図り得て、応答速
度を速くすることができ、また、それによって、光軸数
を増やせ得て、検出エリアを大きくすることができる通
過物体の検出装置を提供する。 【解決手段】 ユニット21を、投光部22、受光部2
3、投光部24および受光部25を直線的に配列し、ユ
ニット26を、受光部27、投光部28、受光部29お
よび投光部30を直線的に配列し、さらに、各投光素子
22a〜22d、28a〜28d、24a〜24d、3
0a〜30dの投光タイミングが順にシフトされ、各受
光素子27a〜27d、23a〜23d、29a〜29
d、25a〜25dの受光タイミングが順にシフトされ
るように構成した。各投光部22、28、24、30か
ら同時に投じられる光による相互干渉の影響は抑えら
れ、これにより、1投光部および1受光部あたりの光軸
数を少なくすることにより、1回の走査時間の短縮化を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の投光素子お
よび受光素子を対向して配置し、それらの間を通過する
物体を検出する通過物体の検出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、複数の投光
素子および受光素子を対向して配置し、例えばゴルフボ
ールのように比較的高速で移動する物体の通過の有無な
らびに通過位置を検出する通過物体の検出装置の一例と
して、図14に示すような構成のものが供されている。
図14において、投光器1および受光器2には、それぞ
れ複数の投光素子1a〜1nおよび受光素子2a〜2n
が対向して一列に配列されており、コントロールボック
ス3内のCPU3aのCLK 端子およびSYNC端子からそれ
ぞれクロック信号および同期信号が与えられるようにな
っている。
【0003】投光器1には上記投光素子1a〜1nと、
それら投光素子1a〜1nを駆動させる駆動回路(図示
せず)と、それら駆動回路に駆動信号を与えるシフトレ
ジスタ(図示せず)とが備えられている。また、受光器
2には上記受光素子2a〜2nと、それら受光素子2a
〜2nに対応する受光回路(図示せず)と、それら受光
回路に駆動信号を与えるシフトレジスタ(図示せず)と
が備えられている。
【0004】そして、受光器2内の各受光回路の出力
は、受光器2内でパラレル−シリアル変換され、1本の
出力信号線でCPU3aのIN端子に与えられるようにな
っている。
【0005】上記構成において、投光器1および受光器
2に、それぞれクロック信号および同期信号が与えられ
ると、投光器1においては、シフトレジスタが駆動して
駆動回路が順次駆動し、各投光素子1a〜1nが順次点
灯するようになる。受光器2においては、シフトレジス
タが駆動して受光回路が順次駆動し、各受光素子2a〜
2nが順次受光するようになる。これにより、各投光素
子1a〜1nおよび受光素子2a〜2nによって光軸が
順次形成されるようになる。
【0006】ところで、各投光素子1a〜1nから投じ
られる光は、広がりを持っているので、図15に示すよ
うに、例えば投光素子1aから投じられた光は、投光素
子1aに対向する受光素子2aだけでなく、該受光素子
2aに隣接する受光素子2bにも受けられるようにな
る。
【0007】したがって、1チャンネル目の投光素子1
aおよび受光素子2aを駆動し、次いで2チャンネル目
の投光素子1bおよび受光素子2bを駆動したときに、
2チャンネル目の投光素子1bと受光素子2bとの間を
例えばゴルフボールなどの物体4が通過して遮光状態と
なっても、受光波形は、図16に示すように、1チャン
ネル目の受光によるリンギング波形の影響を受けてしま
う。
【0008】すなわち、2チャンネル目の受光素子2b
の受光波形が、入光している状態に略等しくなってしま
い、そのために、誤動作する虞がある。尚、図16にお
いては、(a)は投光素子1aの投光パルス、(b)は
投光素子1bの投光パルス、(c)は受光波形を示して
いる。
【0009】そこで、上述したようなリンギング波形に
よる誤動作をなくすために、図17に示すように、例え
ば1チャンネル目の投光素子1aおよび受光素子2aを
所定時間T1 で駆動したのち、所定時間T2 を待機状態
とし、次の2チャンネル目の投光素子1bおよび受光素
子2bを所定時間T1 で駆動させることが考えられてい
る。尚、図17においても、(a)は投光素子1aの投
光パルス、(b)は投光素子1bの投光パルス、(c)
は受光波形を示している。
【0010】ところで、このものにおいては、全体の光
軸数をnとしたとき、全体の光軸を順次形成するのに要
する時間、すなわち、1回の走査時間Tは、 T=n×(T1 +T2 ) となる。ところが、検出エリアが大きくなると、光軸数
nも増えることから、1回の走査時間Tが長くなり、応
答速度を速くすることができないという不具合がある。
【0011】この場合、投光素子1a〜1nおよび受光
素子2a〜2nを駆動させる所定時間T1 を短くすれ
ば、1回の走査時間Tを短くすることができるが、所定
時間T1 を短くすることは、投光素子1a〜1nの点灯
周波数を大きくすることであり、一般に、投光素子1a
〜1nの点灯周波数には限界値(最小応答時間)がある
ことから、所定時間T1 を短くすることにも限界があ
る。
【0012】また、受光素子2a〜2nにも受光可能な
周波数に限界があり、すなわち、所定値以上の高周波数
で点灯する光を受けることは不可能である。このような
事情から、所定時間T1 を短くすることには限界があ
り、結局は、1回の走査時間Tが長くなるという不具合
があった。
【0013】これに対して、特公平8−142号公報に
おいては、図18に示すように、投光器5および受光器
6を、それぞれ複数の投光部および受光部に分割し、各
投光部および受光部に対してクロック信号および同期信
号が与えられるように構成したものが示されている。
尚、特公平8−142号公報では、投光器5および受光
器6をそれぞれ投光部および受光部として6分割してい
るが、図18にはそのうちの3個の投光部7〜9、受光
部10〜12を示している。
【0014】このものにおいては、コントロールボック
ス13内のCPU13aから各投光部7〜9および受光
部10〜12に対してクロック信号および同期信号が与
えられると、投光器5においては、各投光部7〜9のそ
れぞれの投光素子7a〜9aが同時に点灯し、受光器6
においては、各受光部10〜12のそれぞれの受光素子
10a〜12aが同時に受光し、複数本の光軸が同時に
形成されるようになる。すなわち、各投光部7〜9およ
び受光部10〜12において、同時に走査が行われるよ
うになり、これによって、投光器5および受光器6とし
ての1回の走査時間Tの短縮を図り、応答速度の向上を
図っている。
【0015】しかしながら、上記したものでは、各投光
素子7a〜9aおよび受光素子10a〜12aが同時に
駆動することから、同時に駆動する投光素子間の間隔が
小さいと、例えば投光素子7aから投じられた光と、投
光素子8aから投じられた光とが相互干渉し、検出精度
が低下してしまう虞がある。
【0016】この相互干渉の影響を抑えるには、同時に
駆動する投光素子間の間隔を大きくすれば良いが、単純
に投光素子間の間隔を大きくするだけでは、光軸間の間
隔も大きくなるので、検出精度が低下することになる。
すなわち、一定レベルの検出精度を保ちながら、投光素
子間の間隔を大きくするためには、1投光部および1受
光部あたりの光軸数を増やさなければならず(特公平8
−142号公報では1投光部および1受光部あたり32
本の光軸を形成している)、そうすると、結局は、1回
の走査時間Tが長くなり、応答速度を速くすることがで
きないという不具合があった。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、1回の走査時間の短縮化を図り得
て、応答速度を速くすることができ、また、それによっ
て、光軸数を増やせ得て、検出エリアを大きくすること
ができる通過物体の検出装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の通過物体の検出
装置は、複数の投光素子を有し前記投光素子が順次駆動
するスキャン動作を行う複数の投光部と、前記各投光部
に対向するように設けられ、複数の受光素子を有し前記
受光素子が順次駆動するスキャン動作を行う複数の受光
部とを備え、前記各投光部は同時にスキャン動作を行
い、前記各受光部の受光素子は対向する投光部と同一タ
イミングでスキャン動作を行い、前記受光素子から出力
される出力信号に基づいて当該投光部と受光部との間を
通過する物体を検出するものを対象とし、前記各投光部
および各受光部が交互に直線的に配列された状態で第1
および第2のユニットが構成され、前記第1および第2
のユニットは、対向して配置されているところに特徴を
有する。
【0019】上記構成の通過物体の検出装置によれば、
各投光部においては、投光素子が順次駆動するスキャン
動作が同時に行われ、各受光部においては、受光素子が
順次駆動するスキャン動作が対向する投光部と同一タイ
ミングで行われるようになる。これにより、複数の光軸
が同時に形成されるようになり、受光素子から出力され
る出力信号に基づいて、投光部と受光部との間を通過す
る物体が検出されるようになる。
【0020】このとき、各投光部および各受光部が交互
に直線的に配列された状態で第1および第2のユニット
が構成され、それら第1および第2のユニットは、対向
して配置されているので、各投光部から同時に投じられ
る光による相互干渉の影響を抑えることができ、すなわ
ち、1投光部および1受光部あたりの光軸数を少なくし
ても、検出精度が低下することはない。
【0021】したがって、1投光部および1受光部あた
りの光軸数を少なくすることにより、1回の走査時間の
短縮化を図り得て、応答速度を速くすることができ、ま
た、それによって、光軸数を増やせ得て、検出エリアを
大きくすることができる。
【0022】また、本発明の通過物体の検出装置は、複
数の投光素子を有し同期信号が同期信号線を通して入力
された状態でクロック信号がクロック信号線を通して入
力されることに応じて前記同期信号を順にシフトするこ
とにより前記投光素子の投光タイミングを順にシフトす
る複数の投光部と、前記各投光部に対向するように設け
られ、複数の受光素子を有し同期信号が同期信号線を通
して入力された状態でクロック信号がクロック信号線を
通して入力されることに応じて前記同期信号を順にシフ
トすることにより前記受光素子の受光タイミングを順に
シフトする複数の受光部とを備え、前記受光素子の出力
信号が出力信号線を通して出力されることに基づいて当
該投光部と受光部との間を通過する物体を検出するもの
を対象とし、前記各投光部および各受光部が交互に直線
的に配列された状態もしくは当該各投光部が直線的に配
列された状態で第1のユニットが構成され、前記各投光
部および各受光部が交互に直線的に配列された状態もし
くは当該各受光部が直線的に配列された状態で第2のユ
ニットが構成され、前記第1および第2のユニットは、
対向して配置され、前記各投光部は、入力した同期信号
を最終の投光素子の投光タイミングで隣接する投光部も
しくは受光部に出力し、前記各受光部は、入力した同期
信号を最終の受光素子の受光タイミングで隣接する投光
部もしくは受光部に出力するところに特徴を有しても良
い。
【0023】上記構成の通過物体の検出装置によれば、
各投光部においては、同期信号が入力された状態でクロ
ック信号が入力されることに応じて、同期信号が順にシ
フトされ、投光素子の投光タイミングが順にシフトされ
る。各受光部においては、同期信号が入力された状態で
クロック信号が入力されることに応じて、同期信号が順
にシフトされ、受光素子の受光タイミングが順にシフト
される。そして、受光素子の出力信号が出力されること
に基づいて、投光部と受光部との間を通過する物体が検
出されるようになる。
【0024】このとき、各投光部および各受光部が交互
に直線的に配列された状態もしくは各投光部が直線的に
配列された状態で第1のユニットが構成され、各投光部
および各受光部が交互に直線的に配列された状態もしく
は各受光部が直線的に配列された状態で第2のユニット
が構成され、第1および第2のユニットは、対向して配
置されており、また、各投光部は、入力した同期信号を
最終の投光素子の投光タイミングで隣接する投光部もし
くは受光部に出力し、各受光部は、入力した同期信号を
最終の受光素子の受光タイミングで隣接する投光部もし
くは受光部に出力するようになっている。
【0025】したがって、1回の走査時間の短縮化を図
り得て、応答速度を速くすることができ、また、それに
よって、光軸数を増やせ得て、検出エリアを大きくする
ことができると共に、同期信号線を、各投光部および各
受光部に対してそれぞれ配線する必要がなくなり、同期
信号線の配線を簡略化することができる。
【0026】さらに、上記構成の通過物体の検出装置
を、前記各投光部は、同一順位の投光素子の投光タイミ
ングが異なるように同期信号の入力タイミングが設定さ
れ、前記各受光部は、同一順位の受光素子の受光タイミ
ングが対向する投光素子の投光タイミングと等しくなる
ように同期信号の入力タイミングが設定されていると共
に、各受光素子の出力信号が1本の前記出力信号線から
時分割で出力されるように構成されているようにしても
良い。
【0027】上記構成の通過物体の検出装置によれば、
各投光部においては、同一順位の投光素子の投光タイミ
ングが異なるように同期信号の入力タイミングが設定さ
れ、各受光部においては、同一順位の受光素子の受光タ
イミングが対向する投光素子の投光タイミングと等しく
なるように同期信号の入力タイミングが設定され、各受
光素子の出力信号が1本の出力信号線から時分割で出力
されるようになる。したがって、出力信号線を、各受光
部からそれぞれ配線する必要がなくなり、出力信号線の
配線を簡略化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1ないし図4を参照して説明する。◎まず、全体
の電気的構成を示す図1において、第1のユニットとし
てのユニット21は、投光部22、受光部23、投光部
24および受光部25が交互に直線的に配列されて構成
されている。また、第2のユニットとしてのユニット2
6は、受光部27、投光部28、受光部29および投光
部30がそれぞれ上記投光部22、受光部23、投光部
24および受光部25に対向するように交互に直線的に
配列されて構成されている。
【0029】各投光部22、28、24、30には、そ
れぞれ4個の投光素子22a〜22d、28a〜28
d、24a〜24d、30a〜30dが一列に配列され
ている。また、各受光部27、23、29、25には、
それぞれ4個の受光素子27a〜27d、23a〜23
d、29a〜29d、25a〜25dがそれぞれ上記投
光素子22a〜22d、28a〜28d、24a〜24
d、30a〜30dに対向するように一列に配列されて
いる。
【0030】コントロールボックス31内に設けられた
CPU31aは、上記した各投光部22、28、24、
30および各受光部27、23、29、25に、そのCL
K 端子からクロック信号線32を通してクロック信号を
与え、SYNC端子から同期信号線33を通して同期信号を
与えるようになっている。また、各受光部27、23、
29、25は、後述する検出信号(本発明でいう出力信
号)を、それぞれ出力信号線34a〜34dを通してC
PU31aのIN1 〜IN4 端子に与えるようになってい
る。
【0031】さて、上記各投光部22、28、24、3
0について、図2を参照して説明する。尚、各投光部2
2、28、24、30は、同じ構成であることから、そ
のうちの投光部22を代表して説明する。投光部22
は、8個のラッチ回路35a〜35hからなるシフトレ
ジスタ35と、上記した投光素子22a〜22dと、そ
れら投光素子22a〜22dを駆動させるため駆動回路
36a〜36dとを備えて構成されている。
【0032】シフトレジスタ35の各ラッチ回路35a
〜35hには、それぞれクロック信号が与えられると共
に、所定のタイミングで順次同期信号が与えられるよう
になっている。すなわち、同期信号が与えられた状態で
クロック信号が与えられたときには、同期信号が順次シ
フトし、偶数段目のラッチ回路から同期信号がそれぞれ
駆動回路36a〜36dに順次出力されるようになって
いる。駆動回路36a〜36dは、それぞれ同期信号が
与えられると、投光素子22a〜22dを駆動させ、こ
れにより、投光素子22a〜22dから光が投じられる
ようになっている。
【0033】次いで、上記各受光部27、23、29、
25について、図3を参照して説明する。尚、各受光部
27、23、29、25は、同じ構成であることから、
そのうちの受光部27を代表して説明する。受光部27
は、8個のラッチ回路37a〜37hからなるシフトレ
ジスタ37と、上記した受光素子27a〜27dと、そ
れら受光素子27a〜27dに対応した受光回路38a
〜38dと、各受光回路38a〜38dに対応して接続
されているアナログスイッチ39a〜39dと、受光回
路38から出力される電気信号を入力する増幅回路40
と、増幅回路40から出力される増幅された電気信号を
入力する比較器41とを備えて構成されている。
【0034】シフトレジスタ37の各ラッチ回路37a
〜37hには、それぞれクロック信号が与えられると共
に、所定のタイミングで順次同期信号が与えられるよう
になっている。すなわち、同期信号が与えられた状態で
クロック信号が与えられたときには、同期信号が順次シ
フトし、偶数段目のラッチ回路から同期信号がそれぞれ
アナログスイッチ39a〜39dに順次出力されるよう
になっている。アナログスイッチ39a〜39dは、そ
れぞれ同期信号が与えれると、受光回路38a〜38d
から出力される電気信号が増幅回路40に与えられるよ
うに切換わるようになっている。
【0035】増幅回路40は、各受光回路38a〜38
dから電気信号が与えられると、与えられた電気信号を
所定のレベルまで増幅したのちに比較器41に出力す
る。比較器41は、増幅された電気信号を所定のしきい
値と比較し、その比較結果に基づいて上記した検出信号
を出力信号線34aを通してCPU31aのIN1 端子に
出力するようになっている。
【0036】以上の説明により、対向する投光部22お
よび受光部27にクロック信号および同期信号が与えら
れると、投光部22においては、シフトレジスタ35か
ら同期信号が順次出力されて、投光素子22a〜22d
から順次光が投じられるようになる。また、これに対応
して、受光部27においては、シフトレジスタ37から
同期信号が順次出力されて、各受光素子27a〜27d
の受光状態が良好なときに、検出信号が出力信号線34
aを通してCPU31aのIN1 端子に順次与えられるよ
うになる。
【0037】同様にして、それぞれ対向する投光部2
8、24、30および受光部23、29、25にクロッ
ク信号および同期信号が与えられると、投光部28、2
4、30においては、投光素子28a〜28d、24a
〜24d、30a〜30dから順次光が投じられるよう
になり、受光部23、29、25においては、各受光素
子23a〜23d、29a〜29d、25a〜25dの
受光状態が良好なときに、検出信号が出力信号線34
b、34c、34dを通してCPU31aのIN2 、IN3
、IN4 端子に順次与えられるようになる。
【0038】次に、上記構成の作用について、図4も参
照して説明する。尚、図4において、(a)はクロック
信号、(b)は投光部22および受光部27に与えられ
る同期信号、(c)〜(f)はそれぞれ投光部22の駆
動回路36a〜36dならびに受光部27のアナログス
イッチ39a〜39dに与えられる同期信号の出力状態
を示している。
【0039】同様にして、(g)は投光部28および受
光部23に与えられる同期信号、(h)〜(k)はそれ
ぞれ投光部28の駆動回路36a〜36dならびに受光
部23のアナログスイッチ39a〜39dに与えられる
同期信号、(l)は投光部24および受光部29に与え
られる同期信号、(m)〜(p)はそれぞれ投光部24
の駆動回路36a〜36dならびに受光部29のアナロ
グスイッチ39a〜39dに与えられる同期信号、
(q)は投光部30および受光部25に与えられる同期
信号、(r)〜(u)はそれぞれ投光部30の駆動回路
36a〜36dならびに受光部25のアナログスイッチ
39a〜39dに与えられる同期信号の出力状態を示し
ている。また、(v)〜(y)はそれぞれCPU31a
のIN1 〜IN4端子に与えられる検出信号の出力状態を示
している。
【0040】さて、いま、ユニット21と26との間に
遮光物体が存在しない場合について説明する。まず、t
=1 にて、クロック信号に基づいて、CPU31aから
同期信号が各投光部22、28、24、30および各受
光部27、23、29、25に与えられると(図4中、
(b)、(g)、(l)、(q)参照)、t=3 にて、
各投光部22、28、24、30においては、それぞれ
のシフトレジスタ35の2段目のラッチ回路35bから
同期信号が駆動回路36aに与えられ、各受光部27、
23、29、25においては、それぞれのシフトレジス
タ37の2段目のラッチ回路37bから同期信号がアナ
ログスイッチ39aに与えられる(同図中、(c)、
(h)、(m)、(r)参照)。
【0041】このとき、各投光部22、28、24、3
0では、同期信号がそれぞれの駆動回路36aに与えら
れたことに応じて、各投光素子22a、28a、24
a、30aが同時に駆動されて、各投光素子22a、2
8a、24a、30aから光が同時に投じられる。
【0042】また、このとき、各受光部27、23、2
9、25では、同期信号がアナログスイッチ39aに与
えられたことに応じて、各受光素子27a、23a、2
9a、25aが、それぞれ対向する各投光素子22a、
28a、24a、30aから投じられた光を受けたとき
に、各受光素子27a、23a、29a、25aの受光
回路38aから電気信号が増幅回路40に与えられる。
【0043】そして、増幅回路40に与えられた電気信
号は、所定のレベルまで増幅されたのち比較器41に与
えられ、増幅されて比較器41に与えられた電気信号
は、所定のしきい値と比較される。そして、その比較結
果が良好な場合、すなわち、受光状態が良好な場合に、
それぞれの検出信号が出力信号線34a〜34dを通し
て、CPU31aのIN1 〜IN4 端子に出力される(同図
中、(v)、(w)、(x)、(y)参照)。
【0044】尚、この場合、各投光部22、28、2
4、30の各投光素子22a、28a、24a、30a
から投じられる光は、広がりをもっているが、各ユニッ
ト21および26においては、各投光部22、28、2
4、30と各受光部27、23、29、25とが交互に
配列されているので、従来のような相互干渉が生じるこ
とがなく、検出精度が低下することはない。
【0045】次いで、t=5 にて、各投光部22、2
8、24、30においては、それぞれのシフトレジスタ
35の4段目のラッチ回路35dから同期信号が駆動回
路36bに与えられ、各受光部27、23、29、25
においては、それぞれのシフトレジスタ37の4段目の
ラッチ回路37dから同期信号がアナログスイッチ39
bに与えられる(同図中、(d)、(i)、(n)、
(s)参照)。
【0046】このときも、上記と同様の動作にしたがっ
て、各投光部22、28、24、30では、各投光素子
22b、28b、24b、30bから光が投じられ、各
受光部27、23、29、25では、各受光素子27
b、23b、29b、25bが受光し、受光状態が良好
な場合に、それぞれの検出信号が出力信号線34a〜3
4dを通して、CPU31aのIN1 〜IN4 端子に出力さ
れる。
【0047】次いで、t=7 にて、各投光部22、2
8、24、30においては、それぞれのシフトレジスタ
35の6段目のラッチ回路35fから同期信号が駆動回
路36cに与えられ、各受光部27、23、29、25
においては、それぞれのシフトレジスタ37の6段目の
ラッチ回路37fから同期信号がアナログスイッチ39
cに与えられる(同図中、(e)、(j)、(o)、
(t)参照)。
【0048】このときも、上記と同様の動作にしたがっ
て、各投光部22、28、24、30では、各投光素子
22c、28c、24c、30cから光が投じられ、各
受光部27、23、29、25では、各受光素子27
c、23c、29c、25cが受光し、受光状態が良好
な場合に、それぞれの検出信号が出力信号線34a〜3
4dを通して、CPU31aのIN1 〜IN4 端子に出力さ
れる。
【0049】次いで、t=9 にて、各投光部22、2
8、24、30においては、それぞれのシフトレジスタ
35の8(最終)段目のラッチ回路35hから同期信号
が駆動回路36dに与えられ、各受光部27、23、2
9、25においては、それぞれのシフトレジスタ37の
8(最終)段目のラッチ回路37hから同期信号がアナ
ログスイッチ39dに与えられる(同図中、(f)、
(k)、(p)、(u)参照)。
【0050】このときも、上記と同様の動作にしたがっ
て、各投光部22、28、24、30では、各投光素子
22d、28d、24d、30dから光が投じられ、各
受光部27、23、29、25では、各受光素子27
d、23d、29d、25dが受光し、受光状態が良好
な場合に、それぞれの検出信号が出力信号線34a〜3
4dを通して、CPU31aのIN1 〜IN4 端子に出力さ
れる。
【0051】また、t=9 においては、CPU31aか
ら次(2番目)の同期信号が各投光部22、28、2
4、30および各受光部27、23、29、25に与え
られており、このとき与えられた同期信号に基づいて、
以降、t=11、13、15、17にて、上述と同様の動作が行
われる。
【0052】さらに、t=17においては、CPU31a
から3番目の同期信号が各投光部22、28、24、3
0および各受光部27、23、29、25に与えられて
おり、以降、このような動作が繰り返し行われる。
【0053】さて、ここで、ユニット21と26との間
に遮光物体が存在する場合について説明する。具体的に
は、例えば投光部24と受光部29との間を物体が通過
したと仮定して説明する。
【0054】物体が通過して遮光状態になると、例えば
t=21のタイミングで、投光部24の投光素子24bか
ら投じられた光が受光部29の受光素子29bに受光さ
れなかったり、あるいは、受光素子29bが受光しても
その受光レベルが低い場合には、受光部29から検出信
号が出力されなくなる(同図中、(x)参照)。
【0055】この場合、CPU31aにおいては、以下
のようにして、物体が通過した通過位置の検出が行われ
る。すなわち、CPU31a内に、上記したシフトレジ
スタ35および37と同じシフトレジスタ(図示せず)
を設け、このシフトレジスタに、該シフトレジスタ35
および37に与えるタイミングと同じタイミングでクロ
ック信号および同期信号を与えている。そして、該シフ
トレジスタ35および37から出力される同期信号と同
じ出力タイミングで出力されるタイミング信号を得て、
そのタイミング信号に基づいて、検出信号が入力された
か否かを判断し、物体の通過位置を確定している。
【0056】このように第1実施例によれば、各投光部
22、28、24、30においては、各投光素子22a
〜22d、28a〜28d、24a〜24d、30a〜
30dが順次駆動するスキャン動作が行われ、各受光部
27、23、29、25においては、各受光素子27a
〜27d、23a〜23d、29a〜29d、25a〜
25dが、各投光素子22a〜22d、28a〜28
d、24a〜24d、30a〜30dと同一タイミング
で順次駆動するスキャン動作が行われるようにしたの
で、複数の光軸が同時に形成されるようになり、各受光
部27、23、29、25から検出信号が出力信号線3
4a〜34dを通して出力されることに基づいて、ユニ
ット21および26間を通過する物体が検出されるよう
になる。
【0057】このとき、投光部22、受光部23、投光
部24および受光部25が直線的に配列されてユニット
21が構成され、受光部27、投光部28、受光部29
および投光部30が直線的に配列されてユニット26が
構成され、それらユニット21と26とが対向して配置
されているから、各投光部22、28、24、30から
同時に投じられる光による相互干渉の影響を抑えること
ができ、検出精度が低下することはない。
【0058】したがって、1投光部および1受光部あた
りの光軸数を少なくすることにより、1回の走査時間の
短縮化を図り得て、応答速度を速くすることができ、ま
た、それによって、光軸数を増やせ得て、検出エリアを
大きくすることができる。
【0059】次に、本発明の第2実施例について、図5
ないし図8を参照して説明する。尚、第1実施例と同一
部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる
部分について説明する。この第2実施例では、CPU3
1aからは投光部22および受光部27にのみ同期信号
線51aが直接接続されている。また、ユニット21に
おいては、投光部22と受光部23との間に同期信号線
51bが接続され、受光部23と投光部24との間に同
期信号線51cが接続され、投光部24と受光部25と
の間に同期信号線51dが接続されている。一方、ユニ
ット26においては、受光部27と投光部28との間に
同期信号線51eが接続され、投光部28と受光部29
との間に同期信号線51fが接続され、受光部29と投
光部30との間に同期信号線51gが接続されている。
【0060】各投光部22、28、24は、図6に示す
ように構成されている。すなわち、シフトレジスタ35
における8段(最終段)目のラッチ回路35hの出力端
子は、駆動回路36dに接続されていると共に、それぞ
れ上記した同期信号線51b、51f、51dを介し
て、隣接する各受光部23、29、25のシフトレジス
タ37における1段目のラッチ回路37aの入力端子に
接続されている。尚、このとき、投光部30は、第1実
施例で説明した図2に示す構成となっている。
【0061】また、各受光部27、23、29は、図7
に示すように構成されている。すなわち、シフトレジス
タ37における8段(最終段)目のラッチ回路37hの
出力端子は、アナログスイッチ39dに接続されている
と共に、それぞれ上記した同期信号線51e、51c、
51gを介して、隣接する各投光部28、24、30の
シフトレジスタ35における1段目のラッチ回路35a
の入力端子に接続されている。尚、このとき、受光部2
5は、第1実施例で説明した図3に示す構成となってい
る。
【0062】次に、上記構成の作用について、図8も参
照して説明する。まず、t=1 にて、クロック信号に基
づいて、CPU31aから同期信号が同期信号線51a
を通して投光部22および受光部27に直接与えられる
と、第1実施例で説明したように、投光部22と受光部
27との間で走査が開始される(図8中、(b)〜
(f)、(v)参照)。
【0063】そして、t=9 にて、クロック信号に基づ
いて、CPU31aから2番目の同期信号が同期信号線
51aを通して投光部22および受光部27に与えられ
ると同時に、投光部22においては、シフトレジスタ3
5の8段(最終段)目のラッチ回路35hから同期信号
が駆動回路36dに与えられると共に、同期信号が同期
信号線51bを通して、隣接する受光部23のシフトレ
ジスタ37における1段目のラッチ回路37aに与えら
れる。
【0064】また、このとき、受光部27においては、
シフトレジスタ37の8(最終)段目のラッチ回路37
hから同期信号がアナログスイッチ39dに与えられる
と共に、同期信号が同期信号線51eを通して、隣接す
る投光部28のシフトレジスタ35における1段目のラ
ッチ回路35aに与えられる(同図中、(g)参照)。
これにより、投光部28と受光部23との間で走査が開
始される(同図中、(h)〜(k)、(w)参照)。
【0065】次いで、t=17にて、クロック信号に基づ
いて、CPU31aから3番目の同期信号が同期信号線
51aを通して投光部22および受光部27に与えられ
ると同時に、投光部28においては、シフトレジスタ3
5の8段(最終段)目のラッチ回路35hから同期信号
が駆動回路36dに与えられると共に、同期信号が同期
信号線51fを通して、隣接する受光部29のシフトレ
ジスタ37における1段目のラッチ回路37aに与えら
れる。
【0066】また、このとき、受光部23においては、
シフトレジスタ37の8(最終)段目のラッチ回路37
hから同期信号がアナログスイッチ39dに与えられる
と共に、同期信号が同期信号線51cを通して、隣接す
る投光部24のシフトレジスタ35における1段目のラ
ッチ回路35aに与えられる(同図中、(l)参照)。
これにより、投光部24と受光部29との間で走査が開
始される(同図中、(m)〜(p)、(x)参照)。
【0067】次いで、t=25にて、クロック信号に基づ
いて、CPU31aから4番目の同期信号が同期信号線
51aを通して投光部22および受光部27に与えられ
ると同時に、投光部24においては、シフトレジスタ3
5の8段(最終段)目のラッチ回路35hから同期信号
が駆動回路36dに与えられると共に、同期信号が同期
信号線51dを通して、隣接する受光部25のシフトレ
ジスタ37における1段目のラッチ回路37aに与えら
れる。
【0068】また、このとき、受光部29においては、
シフトレジスタ37の8(最終)段目のラッチ回路37
hから同期信号がアナログスイッチ39dに与えられる
と共に、同期信号が同期信号線51gを通して、隣接す
る投光部30のシフトレジスタ35における1段目のラ
ッチ回路35aに与えられる(同図中、(q)参照)。
これにより、投光部30と受光部25との間で走査が開
始される(同図中、(r)〜(u)、(y)参照)。
【0069】以上、説明したように、この第2実施例
は、検出装置に電源を投入したり、あるいはリセットし
たときに、投光部22および受光部27、投光部28お
よび受光部23、投光部24および受光部29、投光部
30および受光部25に対して、順次同期信号が与えら
れ、順次走査が開始されるものである。尚、通過物体の
検出は、第1実施例と同様にして行うことができる。
【0070】このように、第2実施例によれば、各投光
部22、28、24、30においては、同期信号が入力
された状態でクロック信号が入力されると、同期信号が
順にシフトされ、各投光素子22a〜22d、28a〜
28d、24a〜24d、30a〜30dの投光タイミ
ングが順にシフトされる。各受光部27、23、29、
25においては、同期信号が入力された状態でクロック
信号が入力されると、同期信号が順にシフトされ、各受
光素子27a〜27d、23a〜23d、29a〜29
d、25a〜25dの受光タイミングが順にシフトされ
る。
【0071】そして、各受光素子27a〜27d、23
a〜23d、29a〜29d、25a〜25dから検出
信号が出力されることに基づいて、ユニット21および
26間を通過する物体が検出されるようになる。これに
より、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0072】また、投光部22および受光部27に対し
てのみ同期信号線51aを通してCPU31aから同期
信号が直接与えられ、他の各投光部28、24、30お
よび他の各受光部23、29、25に対しては隣接する
投光部と受光部とを接続する同期信号線51b〜51g
を通して同期信号が順次与えられる構成としたので、同
期信号線を、CPU31aから各投光部22、28、2
4、30および各受光部27、23、29、25に対し
てそれぞれ配線する必要がなくなり、同期信号線の配線
を簡略化することができる。
【0073】次に、本発明の第3実施例について、図9
ないし図13を参照して説明する。尚、第2実施例と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異な
る部分について説明する。この第3実施例では、ユニッ
ト26においては、受光部27から出力される検出信号
と、受光部29から出力される検出信号とが出力信号線
61aを通してCPU31aのIN1 端子に与えられ、ユ
ニット21においては、受光部23から出力される検出
信号と、受光部25から出力される検出信号とが出力信
号線61bを通してCPU31aのIN2 端子に与えられ
るようになっている。また、それら出力信号線61a、
61bは、それぞれ負荷抵抗62、63を介して電源端
子(Vcc)にも接続されている。
【0074】各受光部27、23、29は、図10に示
すように構成されている。すなわち、比較器41の出力
端子はトランジスタ64のベースに接続され、トランジ
スタ64のエミッタはアースされている。また、受光部
25は、図11に示すように構成されており、図10と
同様にして、比較器41の出力端子はトランジスタ65
のベースに接続され、トランジスタ65のエミッタはア
ースされている。
【0075】これにより、図12に示すように、ユニッ
ト26においては、受光部27のトランジスタ64およ
び受光部29のトランジスタ64のオープンコレクタが
出力信号線61aにより結線されてワイヤードOR回路
66が構成されることになる。また、ユニット21にお
いては、受光部23のトランジスタ64および受光部2
5のトランジスタ65のオープンコレクタが出力信号線
61bにより結線されてワイヤードOR回路67が構成
されることになる。
【0076】尚、各投光部22、28、24は、第2実
施例で説明した図6に示す構成となっており、投光部3
0は、前述した第1実施例で説明した図2に示す構成と
なっている。
【0077】次に、上記構成の作用について、図13も
参照して説明する。尚、この場合、(v)、(w)はそ
れぞれ出力信号線61aおよび61bを通してCPU3
1aのIN1 〜IN2 端子に与えられる検出信号の出力状態
を示している。まず、t=1 にて、クロック信号に基づ
いて、CPU31aから同期信号が同期信号線51aを
通して投光部22および受光部27に直接与えられる
と、投光部22と受光部27との間で走査が開始され、
第2実施例で説明したように、t=9 にて、投光部28
と受光部23との間で走査が開始され、t=18にて、投
光部24と受光部29との間で走査が開始され、t=26
にて、投光部30と受光部25との間で走査が開始され
る。
【0078】さて、ここで、前述した第1および第2実
施例では、同期信号は、CPU31aからクロック信号
8パルス毎に出力されるように構成されていたが、この
第3実施例では、クロック信号8パルス毎および9パル
ス毎の交互に出力されるようになっている。
【0079】すなわち、投光部22および受光部27に
対しては、t=9 にて、2番目のクロック信号が与えら
れ(クロック信号8パルス毎)、t=18にて、3番目の
クロック信号が与えられ(クロック信号9パルス毎)、
t=26にて、4番目のクロック信号が与えられ(クロッ
ク信号8パルス毎)、t=35にて、5番目のクロック信
号が与えられ(クロック信号9パルス毎)、以後、クロ
ック信号8パルス毎および9パルス毎の交互に、クロッ
ク信号が与えられるようになる。
【0080】このような動作により、投光部22および
受光部27に与えられる同期信号の入力タイミングと、
投光部24および受光部29に与えられる同期信号の入
力タイミングとが異なるようになり(図13中、
(b)、(l)参照)、投光部22の各投光素子22a
〜22dおよび受光部27の受光素子22a〜22dが
駆動する駆動タイミングと、投光部24の各投光素子2
4a〜24dおよび受光部29の受光素子29a〜29
dが駆動する駆動タイミングとが異なるようになる(同
図中、(c)〜(f)、(m)〜(p)参照)。
【0081】また、同様にして、投光部28および受光
部23に与えられる同期信号の入力タイミングと、投光
部30および受光部25に与えられる同期信号の入力タ
イミングとが異なるようになり(同図中、(g)、
(q)参照)、投光部28の各投光素子28a〜28d
および受光部23の受光素子23a〜23dが駆動する
駆動タイミングと、投光部30の各投光素子30a〜3
0dおよび受光部25の受光素子25a〜25dが駆動
する駆動タイミングとが異なるようになる(同図中、
(h)〜(k)、(r)〜(u)参照)。
【0082】すなわち、ユニット26側の受光部27お
よび29から出力される検出信号は、上記ワイヤードO
R回路66を介して、出力タイミングが異なって、時分
割されてCPU31aのIN1 端子に与えられることにな
る。また、ユニット21側の受光部23および25から
出力される検出信号も、上記ワイヤードOR回路67を
介して、出力タイミングが異なって、すなわち、時分割
されてCPU31aのIN2 端子に与えられることにな
る。
【0083】具体的には、CPU31aのIN1 端子に与
えられる検出信号のうち、t=19、21、23、25、27、2
9、31、33にて出力されている検出信号は、投光部24
および受光部29によるもので、t=20、22、24、26、
28、30、32、34にて出力されている検出信号は、投光部
22および受光部27によるものである(同図中、
(v)参照)。また、CPU31aのIN2 端子に与えら
れる検出信号のうち、t=27、29、31、33、35、37、3
9、41にて出力されている検出信号は、投光部30およ
び受光部25によるもので、t=28、30、32、34、36、
38、40、42にて出力されている検出信号は、投光部28
および受光部23によるものである(同図中、(w)参
照)。
【0084】以上、説明したように、この第3実施例
は、ユニット26側およびユニット21側において、そ
れぞれ1本の出力信号線61a、61bを通して検出信
号を出力させるようにしたものである。尚、この場合に
おいても、通過物体の検出は、第1および第2実施例と
同様にして行うことができる。
【0085】また、このとき、1ユニットあたりの投光
部および受光部の個数をn(この場合、n=4)、投光
部および受光部のシフトレジスタにあって同期信号を出
力する出力段数をN(この場合、N=2)とすると、 N=(n+1)/2、(小数点以下切り捨て) の関係が成立する。
【0086】すなわち、Nは、各受光部におけるワイヤ
ードOR回路を構成するトランジスタの個数をも表すも
ので、上記式の関係を満たすことにより、検出信号を時
分割して出力させること、すなわち、1本の出力信号線
による検出信号の出力を可能としている。
【0087】このように、第3実施例によれば、第2実
施例と同様の効果が得られると共に、受光部27および
受光部29からは、ワイヤードOR回路66により1本
の出力信号線61aを通して検出信号が出力され、受光
部23および受光部25からは、ワイヤードOR回路6
7により1本の出力信号線61bを通して検出信号が出
力される構成としたので、出力信号線を、各受光部2
7、23、29、25からCPU31aに対してそれぞ
れ配線する必要がなくなり、出力信号線の配線を簡略化
することができる。
【0088】また、各受光部27、23、29、25に
トタンジスタ64、65を設けて、ワイヤードOR回路
66、67を構成するようにしたので、別途、OR回路
素子を設ける必要がなくなり、実装密度の低減化、低コ
スト化などを図ることができる。
【0089】本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
でなく、次のように変形または拡張することができる。
各投光部22、28、24、30および各受光部27、
23、29、25をそれぞれ個別にユニット化し、ユニ
ット化したものを連結して第1および第2のユニット2
1、26を構成しても良い。1投光部および1受光部あ
たりの投光素子および受光素子の個数は4個でなくても
良い。
【0090】通過物体の検出は、CPU31aに、クロ
ック信号のカウントと光軸位置とを対応させて記憶させ
ておき、クロック信号をカウントする毎に検出信号の出
力を監視し、検出信号が出力されないときに、上記クロ
ック信号のカウントに基づいて、物体の通過位置を確定
するようにしても良い。第3実施例において、ワイヤー
ドOR回路66、67に代えて、別途、OR回路素子を
設けても良く、また、この場合、受光部の個数が多いと
きには、OR回路素子の入力段数を2段とし、隣接する
受光部間を順次接続すれば、出力信号線の配線を簡略化
することができる。
【0091】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の通過物体の検出装置によれば、各投光部に
おいては、投光素子が順次駆動するスキャン動作が同時
に行われ、各受光部においては、受光素子が順次駆動す
るスキャン動作が対向する投光部と同一タイミングで行
われ、これにより、複数の光軸が同時に形成されるよう
になり、受光素子から出力される出力信号に基づいて、
投光部と受光部との間を通過する物体が検出される。
【0092】このとき、各投光部および各受光部が交互
に直線的に配列された状態で第1および第2のユニット
が構成され、それら第1および第2のユニットは、対向
して配置されているので、各投光部から同時に投じられ
る光による相互干渉の影響を抑えることができ、すなわ
ち、1投光部および1受光部あたりの光軸数を少なくし
ても、検出精度が低下することはない。したがって、1
投光部および1受光部あたりの光軸数を少なくすること
により、1回の走査時間の短縮化を図り得て、応答速度
を速くすることができ、また、それによって、光軸数を
増やせ得て、検出エリアを大きくすることができる。
【0093】請求項2記載の通過物体の検出装置によれ
ば、各投光部においては、同期信号が入力された状態で
クロック信号が入力されることに応じて、同期信号が順
にシフトされ、投光素子の投光タイミングが順にシフト
される。各受光部においては、同期信号が入力された状
態でクロック信号が入力されることに応じて、同期信号
が順にシフトされ、受光素子の受光タイミングが順にシ
フトされる。そして、受光素子の出力信号が出力される
ことに基づいて、投光部と受光部との間を通過する物体
が検出される。
【0094】このとき、各投光部および各受光部が交互
に直線的に配列された状態もしくは各投光部が直線的に
配列された状態で第1のユニットが構成され、各投光部
および各受光部が交互に直線的に配列された状態もしく
は各受光部が直線的に配列された状態で第2のユニット
が構成され、第1および第2のユニットは、対向して配
置されており、また、各投光部は、入力した同期信号を
最終の投光素子の投光タイミングで隣接する投光部もし
くは受光部に出力し、各受光部は、入力した同期信号を
最終の受光素子の受光タイミングで隣接する投光部もし
くは受光部に出力するように構成されているので、1回
の走査時間の短縮化を図り得て、応答速度を速くするこ
とができ、それによって、光軸数を増やせ得て、検出エ
リアを大きくすることができる。また、同期信号線を、
各投光部および各受光部に対してそれぞれ配線する必要
がなくなり、同期信号線の配線を簡略化することができ
る。
【0095】請求項3記載の通過物体の検出装置によれ
ば、各投光部においては、同一順位の投光素子の投光タ
イミングが異なるように同期信号の入力タイミングが設
定され、各受光部においては、同一順位の受光素子の受
光タイミングが対向する投光素子の投光タイミングと等
しくなるように同期信号の入力タイミングが設定され、
各受光素子の出力信号が1本の出力信号線から時分割で
出力されるようになる。したがって、出力信号線を、各
受光部からそれぞれ配線する必要がなくなり、出力信号
線の配線を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の電気的ブロッ
ク構成図
【図2】投光部の内部構成を示すブロック構成図
【図3】受光部の内部構成を示すブロック構成図
【図4】各信号の出力状態を示すタイムチャート
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】図3相当図
【図8】図4相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図10】図3相当図(その1)
【図11】図3相当図(その2)
【図12】ワイヤードOR回路の電気回路図
【図13】図4相当図
【図14】従来例を示す図1相当図
【図15】投光器と受光器との間を物体が通過した状態
を示す図
【図16】投光パルスおよび受光波形を示す図
【図17】図16相当図
【図18】他の従来例を示す図1相当図
【符号の説明】 図面中、21はユニット(第1のユニット)、22は投
光部、22a〜22dは投光素子、23は受光部、23
a〜23dは受光素子、24は投光部、24a〜24d
は投光素子、25は受光部、25a〜25dは受光素
子、26はユニット(第2のユニット)、27は受光
部、27a〜27dは受光素子、28は投光部、28a
〜28dは投光素子、29は受光部、29a〜29dは
受光素子、30は投光部、30a〜30dは投光素子、
32はクロック信号線、33は同期信号線、34a〜3
4dは出力信号線、51a〜51gは同期信号線、61
a、61bは出力信号線である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の投光素子を有し前記投光素子が順
    次駆動するスキャン動作を行う複数の投光部と、前記各
    投光部に対向するように設けられ、複数の受光素子を有
    し前記受光素子が順次駆動するスキャン動作を行う複数
    の受光部とを備え、前記各投光部は同時にスキャン動作
    を行い、前記各受光部の受光素子は対向する投光部と同
    一タイミングでスキャン動作を行い、前記受光素子から
    出力される出力信号に基づいて当該投光部と受光部との
    間を通過する物体を検出する通過物体の検出装置におい
    て、 前記各投光部および各受光部が交互に直線的に配列され
    た状態で第1および第2のユニットが構成され、 前記第1および第2のユニットは、対向して配置されて
    いることを特徴とする通過物体の検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の投光素子を有し同期信号が同期信
    号線を通して入力された状態でクロック信号がクロック
    信号線を通して入力されることに応じて前記同期信号を
    順にシフトすることにより前記投光素子の投光タイミン
    グを順にシフトする複数の投光部と、前記各投光部に対
    向するように設けられ、複数の受光素子を有し同期信号
    が同期信号線を通して入力された状態でクロック信号が
    クロック信号線を通して入力されることに応じて前記同
    期信号を順にシフトすることにより前記受光素子の受光
    タイミングを順にシフトする複数の受光部とを備え、前
    記受光素子の出力信号が出力信号線を通して出力される
    ことに基づいて当該投光部と受光部との間を通過する物
    体を検出する通過物体の検出装置において、 前記各投光部および各受光部が交互に直線的に配列され
    た状態もしくは当該各投光部が直線的に配列された状態
    で第1のユニットが構成され、 前記各投光部および各受光部が交互に直線的に配列され
    た状態もしくは当該各受光部が直線的に配列された状態
    で第2のユニットが構成され、 前記第1および第2のユニットは、対向して配置され、 前記各投光部は、入力した同期信号を最終の投光素子の
    投光タイミングで隣接する投光部もしくは受光部に出力
    し、 前記各受光部は、入力した同期信号を最終の受光素子の
    受光タイミングで隣接する投光部もしくは受光部に出力
    することを特徴とする通過物体の検出装置。
  3. 【請求項3】 前記各投光部は、同一順位の投光素子の
    投光タイミングが異なるように同期信号の入力タイミン
    グが設定され、 前記各受光部は、同一順位の受光素子の受光タイミング
    が対向する投光素子の投光タイミングと等しくなるよう
    に同期信号の入力タイミングが設定されていると共に、
    各受光素子の出力信号が1本の前記出力信号線から時分
    割で出力されるように構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の通過物体の検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2788713A1 (fr) * 1999-01-22 2000-07-28 Robot Coupe Sa Machine a trancher
JP2006189332A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Oki Joho Systems:Kk 光学センサ回路
JP2011198595A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Keyence Corp 多光軸光電センサ
JP2020018771A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 トッパン・フォームズ株式会社 景品検出センサ装置及び景品検出センサ装置の取り付け方法

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