JP2004214899A - 多光軸光電センサ - Google Patents

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慎司 今井
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Abstract

【課題】光同期方式にて構成してノイズ等の不具合を防止しつつも、投光器及び受光器が共に連携して作動可能な構成をなす多光軸光電センサを提供する。
【解決手段】多光軸光電センサ1において、受光器20は同期用投光素子15備えて構成されており、投光器10は、同期用投光素子15と対をなして設けられた同期用受光素子27を備えている。そして、同期用受光素子27の出力に基づく同期信号に応じて各検出用投光素子11を順次駆動する。一方、受光器20では、この受光器20で生成された同期信号に基づいて各検出用受光素子21からの検出用受光信号を順次有効化し、この有効化された検出用受光信号に基づいて受光状態を判定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多光軸光電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、投光器及び受光器がそれぞれ複数備えられてなる多光軸光電センサが提供されており、この多光軸光電センサでは投光器と受光器の同期をはかる必要がある。この同期方式には大きく分けて2通りあり、一つは投光器と受光器を同期信号線で接続し、同期信号線を介して投光器と受光器との間で同期信号の送受を行うものである。
【0003】
【特許文献1】
特公平5−29168号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方式では同期信号線にノイズが生じることで同期信号の送受が正確に行えない場合があり、ノイズ対策の回路などを追加する必要があり、このような構成とするとコストアップが避けられなかった。
【0005】
これに対し、別の同期方式として、光同期方式があり、これは特許文献1に示されるもののように、同期用の投・受光素子を投光器、受光器のそれぞれに配置して、同期信号を光によって伝送するものである。これによれば、同期信号線が不要となるので、同期信号線からのノイズによる影響を防ぐことができる。しかしながら、同期信号の生成手段は投光器にあり、この投光器では同期信号が受光器にて受信されるされないに関わらず、同期信号生成手段で生成される同期信号に基づいて順次投光素子を駆動動作してしまい、例えば同期信号が受光器で受信されなかった場合は、投光器と受光器の同期がとれていないにも関わらず、投光器は通常の動作を続けることになり、正しい検出が図れなくなってしまう。具体的には、複数の光軸のうちのある光軸で光軸ずれ等の不具合が生じていたとしても、投光器側ではそれを検出できず、その不具合に係る光軸を再調整することなく投光器は予め定められた処理を持続してしまうこととなる。
【0006】
また、同期信号線を用いた構成のものでは、受光器の受光状態を、投光器に対して同期信号線を用いて送信することで、投光器と受光器の両方で受光状態を表示灯で表示する連携動作を行っている。これによれば、作業者は投光器、受光器にいずれにおいても、光軸一致状態が表示灯によって確認できるので、光軸調整作業の容易化等を図ることができる。しかしながら、従来において提供されている光同期式のものでは受光状態を投光器へ送信することができないので、このような機能が実現できなかった。
【0007】
同様に、同期信号線を用いたものでは、外乱光が検出された場合に、再度同じ光軸を投受光させるリトライ機能を実施しているが、光同期式では受光器において外乱光が検出されても投光器へその情報を送信できないので、このリトライ機能も実現不可能であった。
【0008】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、多光軸光電センサを光同期方式にて構成してノイズ等の不具合を防止しつつも、投光器及び受光器が共に連携して作動可能な構成をなす多光軸光電センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、多光軸光電センサにおいて、
複数の検出用投光素子を備えた投光器と、
前記複数の検出用投光素子とそれぞれ対をなす複数の検出用受光素子を備えた受光器とを有してなる多光軸光電センサであって、
前記受光器は、同期信号を生成する同期信号生成手段と、同期信号を出力する同期用投光素子と、前記同期信号生成手段にて生成された同期信号を前記同期用投光素子へ与えてその同期用投光素子を駆動する同期用投光素子駆動手段とを備え、
前記投光器は、前記同期用投光素子と対をなして設けられた同期用受光素子と、
この同期用受光素子の出力に基づいて、前記同期信号を検出する同期信号検出手段と、この同期信号検出手段にて検出された前記同期信号に基づいて各検出用投光素子を順次駆動する検出用投光素子駆動手段とを有し、
さらに、前記同期信号生成手段にて生成された前記同期信号に基づいて前記受光器における各検出用受光素子からの受光信号を順次有効化する制御手段と、
前記制御手段により有効化された検出用受光信号に基づいて受光状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、多光軸光電センサにおいて、
複数の検出用投光素子を備えた投光器と、
前記複数の検出用投光素子とそれぞれ対をなす複数の検出用受光素子を備えた受光器とを備えた多光軸光電センサであって、
前記受光器は、同期信号を出力する同期用投光素子と、所定周期ごとに同期信号の基準となる同期基準信号を生成する同期基準信号生成手段と、前記同期基準信号を前記同期用投光素子へ与えて前記同期用投光素子を駆動する同期用投光素子駆動手段とを備え、
前記投光器は、前記同期用投光素子と対をなして設けられた同期用受光素子と、
前記同期用受光素子の出力から、前記同期基準信号を検出する同期信号検出手段とを有し、
前記投光器及び受光器のぞれぞれにおいて、前記同期基準信号にもとづいて順次同期信号を生成する同期信号生成手段が設けられており、
さらに、前記投光器における同期信号生成手段にて生成された前記同期信号に基づいて前記各投光素子を順次駆動する検出用投光素子駆動手段と、
前記受光器における同期信号生成手段にて生成された同期信号に基づいて、その受光器における各検出用受光素子からの受光信号を順次有効化する制御手段と、
この制御手段により有効化された受光信号に基づいて受光状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、
前記受光器は、前記判定手段にて判定された各受光素子の受光状態に基づいた受光状態信号を生成する受光状態信号生成手段と、その受光状態信号を伝送する受光状態伝送用投光素子と、前記受光状態信号生成手段にて生成された前記受光状態信号を前記受光状態伝送用投光素子へ与えて前記受光状態伝送用投光素子を駆動する受光状態伝送用投光素子駆動手段とを備え、
前記投光器は、前記受光状態伝送用投光素子と対をなして設けられた受光状態伝送用受光素子と、前記受光状態伝送用受光素子の出力に基づいて前記受光状態信号を検出する受光状態信号検出手段とを有し、
前記投光器及び前記受光器に設けられ、互いに前記各受光素子の受光状態に応じた連携動作を実行する連携動作実行手段とを備えるところに特徴を有する。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記同期用投光素子と前記受光状態伝送用投光素子とが同一の素子で構成され、前記同期用受光素子と前記受光状態伝送用受光素子とが同一の素子で構成されることを特徴とするところに特徴を有する。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、
前記投光器に設けられた投光器用表示手段と、前記受光器に設けられた受光器用表示手段とを備え、前記連携動作実行手段は、前記判定手段で判定された各検出用受光素子の受光状態に基づいて、前記投光器用表示手段及び前記受光器用表示手段を互いに連携して点灯または消灯駆動することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項3又は請求項4に記載のものにおいて、
前記同期信号生成手段にて生成される同期信号に基づいて外乱光検出タイミング信号を生成する外乱光検出タイミング信号生成手段と、
前記受光器に設けられ、前記外乱光検出タイミング信号が生成されたときにおいて、前記判定手段の判定結果から前記検出用受光素子の受光状態が入光状態であるときに外乱光入光状態であると検出する外乱光検出手段を備え、
前記連携動作実行手段は、前記外乱光検出手段で外乱光の入光状態が検出された場合、前記検出用投光素子駆動手段及び前記制御手段のそれぞれの動作を互いに連携して可変させることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、
前記連携動作実行手段は、前記外乱光検出手段において、いずれかの前記検出用受光素子において外乱光入光状態が検出された場合、前記制御手段に対してその検出用受光素子からの受光信号を再度有効化させると共に、前記検出用投光素子駆動手段に対してその検出用受光素子と対向する検出用投光素子を再度投光駆動させることを特徴とする。
【0016】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、同期用投光素子が受光器側に配置されることによって、同期信号の伝送エラーが生じた場合、投光器側は投光動作を開始できないので、受光器側では同期信号を投光後の各受光素子の受光状態から同期信号が正しく伝送されているか否かを判定することができる。これによって、同期信号の伝送エラーが検出された場合、そのときの受光状態の判定をキャンセルすることによって、誤検出を防止することが可能となる。
【0017】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、同期基準信号が受光器側にて生成すると共に、その同期基準信号が投光器に送られ、双方において、同期基準信号に基づく同期信号が生成される構成となるため、同期基準信号の伝送エラーが生じた場合に投光側で投光動作を開始できなくなり、投光器及び受光器において、同期基準信号に基づいた確実な駆動動作が可能となる。
【0018】
<請求項3の発明>
請求項3の発明よれば、受光状態の情報を投光器側へ伝送することで、投光器にて受光状態に応じた動作を行うことができ、ひいては投光器と受光器の両方で連携した動作を行うことが可能となる。なお、受光状態の情報としては、受光状態に関する様々な情報をその概念に含めることができ、受光検出がなされたか否かといった情報は勿論のこと、その受光が正規の検出用投光素子によるものであったか否かといった情報(例えば、外乱光が検出されたか否かといった情報)、あるいは、受光器に関する故障情報(例えば、ある光軸に係る部品が故障している旨の情報、あるいは単に受光器に故障が生じている旨の情報等)などを受光状態の情報として投光器側へ伝送することができる。
【0019】
<請求項4の発明>
請求項4の発明よれば、同期用投光素子と受光状態伝送用投光素子が同一の素子で構成され、同期用受光素子と受光状態伝送用受光素子が同一の素子にて構成されるので、素子の数を効果的に低減させることができ、コスト低減、小型化等を図ることができる。
【0020】
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、受光器の各検出用受光素子の受光状態を、投光器に対しても送ることができるので、従来の光同期式のものでは行うことができなかった投光器及び受光器の連携による光軸合わせ表示が実現される。
【0021】
<請求項6の発明>
請求項6によれば、光同期式の多光軸光電センサとして構成しつつも、従来の光同期式では困難であった干渉防止を効果的に実現できる構成となる。
【0022】
<請求項7の発明>
請求項7によれば、光同期式の多光軸光電センサとして構成しつつも、従来の光同期式では困難であった、外乱光が検出された際のリトライ機能(即ち、外乱光が検出されたときに再度同じ光軸を投受光させる機能)を実現できることとなり、より一層精度向上を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4を参照しつつ説明する。
図1には本実施形態に係る多光軸光電センサのブロック図を示し、図2にはタイミングチャートを示している。また、図3は投光器側における処理の流れについて示し、図4は受光器側における処理の流れを示している。
【0024】
本実施形態の多光軸光電センサは、複数(ここでは4個)の検出用投光素子11(例えばLED)が一列に配列された投光器10と、それらの4個の検出用投光素子11のそれぞれと対をなす4個の検出用受光素子21(例えばフォトダイオード)が配列された受光器20とを所定の検出エリアを挟んで対向配置された構成をなす。投光器10には、各検出用投光素子11(以下、単に投光素子11ともいう)毎に設けられた複数の駆動回路12と、それら駆動回路12に連なる投光側CPU14とが備えられている。
【0025】
一方、受光器20には、複数のスイッチ素子25が備えられ、これらスイッチ素子25の一方のリード部に、各検出用受光素子21(以下、単に受光素子21ともいう)の出力端子を接続すると共に、他方のリード部を、物体検出用のコンパレータ22の入力端子に共通接続してある。また、各スイッチ素子25に備えた制御用端子25Aは受光側CPU24の出力端子に接続されており、各スイッチ素子25は、常には、オフ状態になっている。そして、CPU24の制御により選択的にオンされるように構成されている。
【0026】
コンパレータ22は、各受光アンプ26にて増幅され順次送られてくる受光信号のレベルを、予め設定された閾値と比較する。ここで、コンパレータ22は、受光信号レベルが、閾値以上のときはハイレベルの信号を出力し、閾値より小さいときはローレベルの信号を出力するように構成されている。
【0027】
上記のように構成される多光軸光電センサにおいて、本実施形態ではさらに以下の特徴を有している。
多光軸光電センサ1において、受光器20は、同期信号を生成する同期信号生成手段と、同期用投光素子としての投光素子15と、同期信号生成手段にて生成された同期信号をその同期用投光素子へ与えてその同期用投光素子を駆動する同期用投光素子駆動手段とを備えて構成されている。ここでは、受光側CPU24が同期信号生成手段として機能し、駆動回路16が同期用投光素子駆動手段として機能している。
【0028】
他方、投光器10は、同期用投光素子たる投光素子15と対をなして設けられた同期用受光素子としての受光素子27を備えている。そして、この同期用の受光素子27の出力に基づいて、同期信号を検出する同期信号検出手段と、この同期信号検出手段にて検出された同期信号に基づいて各検出用投光素子11を順次駆動する検出用投光素子駆動手段とを有している。この投光器10においては、同期信号検出手段として投光側CPU14が機能し、検出用投光素子駆動手段として駆動回路12が(又は駆動回路12とCPU14が連携して)機能している。
【0029】
さらに、当該多光軸光電センサ1は、同期信号生成手段(受光側CPU24)にて生成された同期信号に基づいて受光器20における各検出用受光素子21からの受光信号を順次有効化する制御手段と、制御手段により有効化された検出用受光信号に基づいて受光状態を判定する判定手段とを備えて構成されている。ここでは、受光側CPU24が制御手段としての機能を果たし、コンパレータ22が(またはコンパレータ22とCPU24が連携して)判定手段としての機能をなしている。そして、このように、投光側CPU14の動作と受光側CPU24の動作との同期をとるための同期信号を、検出用投光素子及び検出用受光素子にて伝送する構成としたから、ノイズに強い構成をなし、検出用投光素子11と逆方向に同期用の光信号を発する構成としたため、干渉光の影響を抑制ないし防止でき、投光器10及び受光器20間での同期を確実にとることができ、安定した検出が保証される構成となっている。
【0030】
さらに、受光器は20、判定手段にて判定された各検出用受光素子21の受光状態に基づいた受光状態信号を生成する受光状態信号生成手段と、その受光状態信号を伝送する受光状態伝送用投光素子と、受光状態信号生成手段にて生成された受光状態信号を受光状態伝送用投光素子へ与えて受光状態伝送用投光素子を駆動する受光状態伝送用投光素子駆動手段とを備えて構成される。ここで、受光状態信号生成手段は、受光側CPU24がその役割を果たしている。また、投光素子15は同期用投光素子としての機能とともに受光状態伝送用投光素子としての機能をも兼ね、駆動回路16は同期用投光素子駆動手段としての機能と、受光状態伝送用投光素子駆動手段としての機能を兼ねて構成されている。
【0031】
また、投光器10においては、受光状態伝送用投光素子たる投光素子15と、上述したように対をなして設けられた受光素子27が受光状態伝送用投光素子としての機能を果たし、同期用受講素子としての機能と兼ねている。さらに、投光側CPU14は、受光状態伝送用受光素子たる受光素子27の出力に基づいて受光状態信号を検出する受光状態信号検出手段として機能している。そして、投光器10側に設けられた投光側CPU14及び駆動回路12と、受光器20側に設けられた受光側CPU24が、互いに各検出用受光素子21の受光状態に応じた連携動作を実行する連携動作実行手段として機能することとなる。
【0032】
さらに、投光器10には投光器用表示手段として第1投光側表示灯17及び第2投光側表示灯18が設けられており、他方、受光器20には、受光器用表示手段として、第1受光側表示灯37及び第2受光側表示灯38がそれぞれ備えられている。そして、連携動作実行手段としての投光側CPU14及び受光側CPU24は、判定手段(コンパレータ22、CPU24)にて判定された各検出用受光素子21の受光状態に基づいて、上記の投光器用表示手段及び受光器用表示手段を互いに連携して点灯または消灯駆動するように機能する。
【0033】
次に、具体的な処理の流れについて図3及び図4を参照しつつ説明する。
まず、処理開始に伴って受光側CPU24からスタートパルスP(同期基準信号)を生成・出力し(S110)、これにつづいて各光軸ごとの同期信号P,P,P,Pを順次生成(S130)して駆動回路16に与え(図2も参照)、同期用投光素子たる投光素子15から投光させる。一方、受光器側の処理とは並列して図4に示す投光器側の処理が行われ、投光側CPU14では、投光素子15と対向配置された同期用受光素子たる受光素子27でスタートパルスT(Pの受信により生成:S210)につづいて、同期信号を順次受信し(S230)、この同期信号に基づいて、受光アンプ28にて同期信号T,T,T,Tを順次生成し、これにもとづいて検出用投光素子11を順次駆動させる(図2も参照)。(CPU14にて投光信号J,J,J,Jを生成し、対応する駆動回路12により検出用投光素子11を駆動させる:S240)。このS220からS260の処理を光軸数N(ここでは4つ)分だけ繰り返される。
【0034】
受光側CPU24では、図3におけるS120〜S170の処理を、光軸数m(ここでは4つ)分だけ繰り返し行う。具体的には、S130にて生成された同期信号にもとづいてスイッチの開閉駆動するゲート信号G,G,G,Gを順次与えて(S140)、各光軸の検出用受光信号を順次有効化する(図2も参照)。それとともに、コンパレータ22からの出力Xを取り込むことで各光軸の入光/遮光状態の判定を行う(S150)。なお、図3では1スキャン分の処理について示しているが、この受光状態の判定については、複数スキャン(例えば2スキャン)の検出結果が一致したときにその結果を採用するようにすると、精度が向上する。
【0035】
そして、図2に示すように、投受光動作の後にスタートパルス(P,T)から所定タイミングに表示駆動信号を送受信する時間が設けられており、受光側CPU24では受光状態に応じてこの表示駆動信号を生成する(S180)。この実施例では、第1光軸と第4光軸の受光状態をそれぞれ第1受光側表示灯37、第2受光側表示灯38にて表示駆動するものとする。
【0036】
さらに、図2の例では、第1〜3光軸は入光状態であり、第4光軸は遮光状態の場合を示している。この場合、受光側CPU24は第1受光側表示灯37の駆動信号H’1はハイレベル、第2受光側表示灯38の駆動信号H’2はローレベルとする。この信号は受光状態信号伝送用投光素子(同期用投光素子と兼用)たる投光素子15に送られ、投光器10へ送信される。投光側CPU14ではこの駆動信号を図4のS270にて受信することで、受光器20の第1受光側表示灯,第2受光側表示灯37,38と連携して投光器の第1投光側表示灯、第2投光側表示灯17,18を点灯させることが可能となる(S280)。ここでは、第1投光側表示灯17へとハイレベル信号が出力され、第2投光側表示灯に対してローレベル信号が出力されることとなる
【0037】
また、受光器20において、同期信号生成手段で生成される同期信号にもとづいて外乱光検出タイミング信号を生成する外乱光検出タイミング信号生成手段と、この外乱光検出タイミング信号に基づいて、上述した判定手段(コンパレータ22,受光側CPU24)の判定結果から検出用受光素子21の受光状態が入光状態であるときに外乱光入光状態であると検出する外乱光検出手段を備えるように構成できる。そして、上述したように、投光側CPU14及び受光側CPU24を主体として構成される連携動作実行手段は、この外乱光検出手段で外乱光の入光状態が検出された場合、投光スキャン動作及び受光スキャン動作を互いに連携して可変させる。
【0038】
具体的には、この連携動作実行手段は、外乱光検出手段において、いずれかの検出用受光素子21において外乱光入光状態が検出された場合に、制御手段(受光側CPU24)に対してその検出用受光素子21からの受光信号を再度有効化させると共に、検出用投光素子駆動手段に対してその外乱光が検出された検出用受光素子21と対向する検出用投光素子11を再度投光駆動させる。
【0039】
この外乱光の検出は、例えば、各同期信号P〜Pに基づいて検出用投光素子11を駆動していないタイミングにてスイッチ25にゲート信号を与えるようにし、この際に受光信号が検出された場合に、その検出された光軸に外乱光が発生したものとみなして、その情報を受光側CPU24から投光側CPU14へと投光素子15及び受光素子27を介して出力するようにできる。例えば、図2に示すゲート信号G、G、G、Gの各々の少し前のタイミング(たとえば同期信号P〜Pとほぼ同じタイミング)にて短い間隔のゲート信号をそれぞれ与え、それらの時点での受光信号を検出するようにするとよい。この時点では検出用投光素子11が駆動されていないから、受光信号が生成された場合には外乱光と判断できる。具体的な処理としては、図3のS130にて同期信号が生成された際(例えば、S120とS130の間のタイミング、あるいはS130とS140の間のタイミング)に、略タイミングを同じくして外乱光検出タイミング信号としてゲート信号を与えてスイッチ25を駆動し、検出用投光素子11が投光される前のタイミングでの受光状態を検出するようにして外乱光を判断するようにするとよい。そして、その外乱光が検出された光軸について再度、S130〜S160(図3)及びSS230〜S250(図4)の処理を実行するようにすれば、外乱光を効果的に排除できる確実な検出処理を行うことができる。また、リトライを実施せず、外乱光が検出されたという事実を情報として記憶手段に残しておくようにしてもよい。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、4つの投・受光素子に対して、投光器用表示手段及び受光器用表示手段をそれぞれ2つずつ設けるように構成したが、各投光素子、受光素子と一対一に対応した表示手段を設けるようにしてもよい。また、投光素子、受光素子の数についてもこれに限定されない。
(2)上記実施形態では各CPU14,24により駆動回路12及びスイッチ25を選択的に駆動するように構成したが、CPU14,24と駆動回路12、又はスイッチ25の間にこの選択を行うための選択回路を設けてもよい。
(3)上記実施形態では投光素子15を同期用投光素子及び受光状態伝送用投光素子として用い、受光素子27を同期用受光素子及び受光状態伝送用受光素子として用いる例について示したが、これら投光素子15及び受光素子27を検出用に用いてもよい。この場合、検出用投光素子11を等間隔に配置すると共に、それらの間隔と同じ間隔となるように受光素子27を検出用投光素子11の外側に並べ、一方、同様に、検出用受光素子21をそれぞれ等間隔に配置するとともにそれらの間隔と同じ間隔となるように投光素子15を並べるように構成できる。このようにすれば、上述したような有用な構成を果たしつつも、さらに検出に用いる光軸を効果的に増設でき、極めて有用な構成となる。なお、このようにせずに、投光素子15と検出用受光手段21との間隔、及び検出用投光手段11と受光素子27との間隔を、検出用受光手段21同士の設置間隔、及び検出用投光手段11同士の設置間隔と異なるようにしても勿論よい。例えば、投光素子15及び受光素子27を、検出用受光手段21及び検出用投光手段11と離れた位置に配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る多光軸光電センサを概念的に示すブロック図
【図2】投受光処理に関するタイミングチャート
【図3】受光器側でのスキャン動作の一例を示すフローチャート
【図4】投光器側でのスキャン動作の一例を示すフローチャート
【符号の説明】
10…投光器
11…検出用投光素子
12…駆動回路(検出用投光素子駆動手段)
14…投光側CPU(同期信号検出手段、検出用投光素子駆動手段、受光状態信号検出手段、連携動作実行手段)
15…投光素子(同期用投光素子、受光状態伝送用投光素子)
16…駆動回路(同期用投光素子駆動手段、受光状態伝送用投光素子駆動手段)
17…第1投光側表示灯(投光器用表示手段)
18…第2投光側表示灯(投光器用表示手段)
20…受光器
21…検出用受光素子
22…コンパレータ(判定手段)
24…受光側CPU(同期信号生成手段、制御手段、判定手段、同期基準信号生成手段、受光状態信号生成手段、連携動作実行手段、外乱光検出タイミング信号生成手段)
27…受光素子(同期用受光素子、受光状態伝送用受光素子)
37…第1受光側表示灯(受光器用表示手段)
38…第2受光側表示灯(受光器用表示手段)

Claims (7)

  1. 複数の検出用投光素子を備えた投光器と、
    前記複数の検出用投光素子とそれぞれ対をなす複数の検出用受光素子を備えた受光器とを有してなる多光軸光電センサであって、
    前記受光器は、同期信号を生成する同期信号生成手段と、同期信号を出力する同期用投光素子と、前記同期信号生成手段にて生成された同期信号を前記同期用投光素子へ与えてその同期用投光素子を駆動する同期用投光素子駆動手段とを備え、
    前記投光器は、前記同期用投光素子と対をなして設けられた同期用受光素子と、
    この同期用受光素子の出力に基づいて、前記同期信号を検出する同期信号検出手段と、この同期信号検出手段にて検出された前記同期信号に基づいて各検出用投光素子を順次駆動する検出用投光素子駆動手段とを有し、
    さらに、前記同期信号生成手段にて生成された前記同期信号に基づいて前記受光器における各検出用受光素子からの受光信号を順次有効化する制御手段と、
    前記制御手段により有効化された検出用受光信号に基づいて受光状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする多光軸光電センサ。
  2. 複数の検出用投光素子を備えた投光器と、
    前記複数の検出用投光素子とそれぞれ対をなす複数の検出用受光素子を備えた受光器とを備えた多光軸光電センサであって、
    前記受光器は、同期信号を出力する同期用投光素子と、所定周期ごとに同期信号の基準となる同期基準信号を生成する同期基準信号生成手段と、前記同期基準信号を前記同期用投光素子へ与えて前記同期用投光素子を駆動する同期用投光素子駆動手段とを備え、
    前記投光器は、前記同期用投光素子と対をなして設けられた同期用受光素子と、
    前記同期用受光素子の出力から、前記同期基準信号を検出する同期信号検出手段とを有し、
    前記投光器及び受光器のぞれぞれにおいて、前記同期基準信号に基づいて順次同期信号を生成する同期信号生成手段が設けられており、
    さらに、前記投光器における同期信号生成手段にて生成された前記同期信号に基づいて前記各投光素子を順次駆動する検出用投光素子駆動手段と、
    前記受光器における同期信号生成手段にて生成された同期信号に基づいて、その受光器における各検出用受光素子からの受光信号を順次有効化する制御手段と、
    この制御手段により有効化された受光信号に基づいて受光状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする多光軸光電センサ。
  3. 前記受光器は、前記判定手段にて判定された各受光素子の受光状態に基づいた受光状態信号を生成する受光状態信号生成手段と、その受光状態信号を伝送する受光状態伝送用投光素子と、前記受光状態信号生成手段にて生成された前記受光状態信号を前記受光状態伝送用投光素子へ与えて前記受光状態伝送用投光素子を駆動する受光状態伝送用投光素子駆動手段とを備え、
    前記投光器は、前記受光状態伝送用投光素子と対をなして設けられた受光状態伝送用受光素子と、前記受光状態伝送用受光素子の出力に基づいて前記受光状態信号を検出する受光状態信号検出手段とを有し、
    前記投光器及び前記受光器に設けられ、互いに前記各受光素子の受光状態に応じた連携動作を実行する連携動作実行手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多光軸光電センサ。
  4. 前記同期用投光素子と前記受光状態伝送用投光素子とは同一の素子で構成され、
    前記同期用受光素子と前記受光状態伝送用受光素子とは同一の素子で構成されることを特徴とする請求項3に記載の多光軸光電センサ。
  5. 前記投光器に設けられた投光器用表示手段と、
    前記受光器に設けられた受光器用表示手段とを備え、
    前記連携動作実行手段は、前記判定手段で判定された各検出用受光素子の受光状態に基づいて、前記投光器用表示手段及び前記受光器用表示手段を互いに連携して点灯または消灯駆動することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の多光軸光電センサ。
  6. 前記同期信号生成手段にて生成される同期信号に基づいて外乱光検出タイミング信号を生成する外乱光検出タイミング信号生成手段と、
    前記受光器に設けられ、前記外乱光検出タイミング信号に基づいて、前記判定手段の判定結果から前記検出用受光素子の受光状態が入光状態であるときに外乱光入光状態であると検出する外乱光検出手段を備え、
    前記連携動作実行手段は、前記外乱光検出手段で外乱光の入光状態が検出された場合、前記検出用投光素子駆動手段及び前記制御手段のそれぞれの動作を互いに連携して可変させることを特徴とする請求項3は請求項4に記載の多光軸光電センサ。
  7. 前記連携動作実行手段は、
    前記外乱光検出手段において、いずれかの前記検出用受光素子において外乱光入光状態が検出された場合、前記制御手段に対してその検出用受光素子からの受光信号を再度有効化させると共に、前記検出用投光素子駆動手段に対してその検出用受光素子と対向する検出用投光素子を再度投光駆動させることを特徴とする請求項6に記載の多光軸光電センサ。
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