JP2005167703A - 光電スイッチの検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の投光パルス〜第nの投光パルスまでの複数の投光パルスを検出物に投光する投光部13と、その複数の投光パルスの前記検出物からのはね返りによる反射波である第1の受光パルス〜第nの受光パルスまでの複数の受光パルスを受光する受光部15と、を備える光電スイッチにおける検出物の検出方法であって、前記複数の投光パルスの各光量レベル値の少なくとも1つは異なる数値であり、前記複数の投光パルスの投光順の各光量レベル値の比率と、前記複数の受光パルスの受光順の各光量レベル値の比率が全て一致すれば、前記検出物を検出有りと判断するステップを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、従来のように複雑で高価な検出回路を前提としなくとも、すなわち安価な検出回路を使用する場合であっても、外乱等による検出誤動作を防止できる光電スイッチの検出方法を提供することである。
請求項1に記載の発明は、第1の投光パルス〜第nの投光パルスまでの複数の投光パルスを検出物に投光する投光部と、その複数の投光パルスの前記検出物からのはね返りによる反射波である第1の受光パルス〜第nの受光パルスまでの複数の受光パルスを受光する受光部と、を備える光電スイッチにおける検出物の検出方法であって、前記複数の投光パルスの各光量レベル値の少なくとも1つは異なる数値であり、前記複数の投光パルスの投光順の各光量レベル値の比率と、前記複数の受光パルスの受光順の各光量レベル値の比率が全て一致すれば、前記検出物を検出有りと判断するステップを含む構成である。この構成によれば、外乱による複数のパルスの各光量レベルは略同一値であり、投光部からの複数の投光パルスの各光量レベルの少なくとも1つは異なる数値である。したがって、外乱によるパルスであるかまたは投光パルスの反射波である受光パルスであるかを判別でき真に検出物を検出できる。
(実施例1)
図1は、光電スイッチ10の内部構成図である。また図2は、図1に記載の光電スイッチ30の投光部13から検出物へ投光する投光パルスと、その投光パルスの検出物へのはね返りにより受光部15が受光する受光パルスとを用いて検出物を検出する方法について説明する図である。
即ち、例えば第1の投光パルス群P1の各投光パルスS11、S12、S13の各光量レベルが「V、2V、3V」であれば、第1の受光パルス群Q1の各受光パルスR11、R12、R13の各光量レベルは「αV、2αV、3αV」となる。また各投光パルスS11、S12、S13、S21、S22、S23、S31、S32、S33の各時間間隔と各受光パルスR11、R12、R13、R21、R22、R23、R31、R32、R33の各時間間隔は、各投光パルスの反射波が各受光パルスであるためそれぞれ一致する。
この場合は、図2における第1の投光パルス群P1とその反射波である第1の受光パルス群Q1の記載が該当する。
図示するように、第1の投光パルス群P1は、検出物が有りの状態で投光されており、その各投光パルスS11、S12、S13の各光量レベルは、第1の投光パルスS11では「V」、第2の投光パルスS12では「2V」、第3の投光パルスS13では「3V」であり異なる数値である。
そして検出物からのはね返りによる第1の受光パルス群Q1の各受光パルスR11、R12、R13の各光量レベルは、第1の受光パルスR11では「αV」、第2の受光パルスR12では「2αV」、第3の受光パルスR13では「3αV」となっている。
この場合は、図2における第2の投光パルス群P1とその反射波である第2の受光パルス群Q2の記載が該当する。
図示するように、第2の投光パルス群P2は、検出物が有りの状態で投光されており、その各投光パルスS21、S22、S23の各光量レベルは、前述した各投光パルスS11、S12、S13の各光量レベルと同じであるため説明は省略する。そして検出物からのはね返りによる第2の受光パルス群Q2の各受光パルスR21、R22、R23の各光量レベルは、第1の受光パルスR21では「αV」、第2の受光パルスR22では「3αV」、第3の受光パルスR23では「3αV」となっている。ここで、本来なら第2の受光パルスR22では「2αV」となるはずだが、外乱等の影響により、例えば「3αV」となった例である。
この場合は、図2における第3の投光パルス群P3の記載が該当する。
図示するように、第3の投光パルス群P3は、検出物が無しの状態で投光されており、その各投光パルスS31、S32、S33の各光量レベルは、前述した各投光パルスS11、S12、S13の各光量レベルと同じであるため説明は省略する。そして検出物からのはね返りによる第3の受光パルス群Q3の各受光パルスR31、R32、R33の各光量レベルは、検出物が無くはね返りが無いため、各光量レベルとも全て「0」である。
つづいて、本発明の実施例2を、図3を用いて説明する。
この実施例2は、既に説明した実施例1の構成(「パルス光量レベルの判断」する構成)に、さらに同一投光パルス群における第1の投光パルスの投光開始時刻から他の全ての投光パルスの投光開始時刻までの各時刻間隔の比率と、同一受光パルス群における第1の受光パルスの受光開始時刻から他の全ての受光パルスの受光開始時刻までの各時刻間隔の比率が一致しているか否かを判断(以下、この判断を「パルス時刻間隔の判断」)する構成を追加している。そのため、本実施例では図示するように、投光部13は各投光パルス群P10、P20、P30、P40の第1の投光パルス〜第nの投光パルスまでの複数の投光パルスを第1の投光パルスに対して各々所定の時刻間隔で投光している。
また、実施例1の記載と同様に、検出物の有無を判断する方法を、下記(1)〜(4)に記す異なる場合ごとにそれぞれ個別に説明する。また、いずれの場合も、投光部13→受光部15→制御部11→出力部17の各部が実行する処理に沿って順に説明する。
この場合は、図3における第1の投光パルス群P10とその反射波である第1の受光パルス群Q10の記載が該当する。
図示するように、第1の投光パルス群P10は、検出物が有りの状態で投光されており、その各投光パルスS110、S120、S130の各光量レベルは、第1の投光パルスS110では「V」、第2の投光パルスS120では「2V」、第3の投光パルスS130では「3V」であり異なる数値である。そして検出物からのはね返りによる第1の受光パルス群Q1の各受光パルスR110、R120、R130の各光量レベルは、第1の受光パルスR110では「αV」、第2の受光パルスR120では「2αV」、第3の受光パルスR130では「3αV」となっている。
この場合は、図3における第2の投光パルス群P20とその反射波である第2の受光パルス群Q20の記載が該当する。
図示するように、第2の投光パルス群P20は、検出物が有りの状態で投光されており、その各投光パルスS210、S220、S230の各光量レベルは、前述した各投光パルスS110、S120、S130の各光量レベルと同じであるため説明は省略する。また検出物からのはね返りによる第2の受光パルス群Q20の各受光パルスR210、R220、R230の各光量レベルは、第1の受光パルスR210では「αV」、第2の受光パルスR220では「3αV」、第3の受光パルスR230では「3αV」となっている。なお、本来なら第2の受光パルスR220では「2αV」となるはずだが、外乱等の影響により、例えば「3αV」となった例である。
この場合は、図3における第3の投光パルス群P20の記載が該当する。
図示するように、第3の投光パルス群P30は、検出物が無しの状態で投光されており、その各投光パルスS310、S320、S330の各光量レベルは、前述した各投光パルスS110、S120、S130の各光量レベルと同じであるため説明は省略する。また検出物からのはね返りによる第3の受光パルス群Q30の各受光パルスR310、R320、R330の各光量レベルは、検出物が無くはね返りが無いため、各光量レベルとも全て「0」である。
この場合は、図3における第4の投光パルス群P40とその反射波である第4の受光パルス群Q40の記載が該当する。
図示するように、第4の投光パルス群P40は、検出物が有りの状態で投光されており、その各投光パルスS410、S420、S430および各受光パルスR410、R420、R430の各光量レベルは、前述した各投光パルスS110、S120、S130およびR110、R120、R130の各光量レベルと同じであるため説明は省略する。
そのため制御部11は、第1の投光パルス群P10における第1の投光パルスS110〜第3の投光パルスS130を、第2の投光パルス群P20の第1の投光パルスS210を投光するまでに投光しなければならない。したがって上述した各所定の時間(T1、T2)には、例えば「3T1+A<T2」の時間関係を必要としている。なお、この「A」時間長は、各投光パルスが投光されている時間を表している。
実施例1では、各投光パルス群P1〜P4のそれぞれの第1の投光パルス、それぞれの第2の投光パルス、それぞれの第3の投光パルスの光量レベルが同じである例を説明したが、これに限定されるものでなく、異なっていてもよい。例えば、第1の投光パルス群P1の各投光パルスS11〜S13の光量レベルを「V」、「2V」、「3V」とした場合、第2の投光パルス群P2の各投光パルスS21〜S23の光量レベルを「2V」、「3V」、「V」等にしてもよい。また実施例2も同様である。
13 投光部
15 受光部
Claims (5)
- 第1の投光パルス〜第nの投光パルスまでの複数の投光パルスを検出物に投光する投光部と、その複数の投光パルスの前記検出物からのはね返りによる反射波である第1の受光パルス〜第nの受光パルスまでの複数の受光パルスを受光する受光部と、を備える光電スイッチにおける検出物の検出方法であって、
前記複数の投光パルスの各光量レベル値の少なくとも1つは異なる数値であり、前記複数の投光パルスの投光順の各光量レベル値の比率と、前記複数の受光パルスの受光順の各光量レベル値の比率が全て一致すれば、前記検出物を検出有りと判断するステップを含む、光電スイッチにおける検出物の検出方法。 - 前記複数の投光パルスを第1の所定の時間ごとに投光するとともに、その複数の投光パルスから構成される投光パルス群を第2の所定の時間ごとに繰り返し投光し、その投光パルス群の複数の投光パルスが前記検出物からのはね返りの反射波である複数の受光パルスから構成される受光パルス群を繰り返し受光し、
投光パルス群とその対応する反射波である受光パルス群において各パルス群ごとに前記検出物の有無の判断を繰り返すステップを含む、請求項1に記載の光電スイッチにおける検出物の検出方法。 - 前記複数の投光パルスの各々の投光開始時刻は、第1の投光パルスの投光開始時刻に対して各々所定の時刻間隔とし、
前記複数の投光パルスの投光順の各光量レベル値の比率と、前記複数の受光パルスの受光順の各光量レベル値の比率とが全て一致するとともに、
前記第1の投光パルスから他の全ての投光パルスの各々の投光開始時刻の各時刻間隔の比率と、前記第1の受光パルスから他の全ての受光パルスの各々の受光開始時刻の各時刻間隔の比率とが全て一致すれば、
前記検出物を検出有りと判断するステップを含む、請求項1に記載の光電スイッチにおける検出物の検出方法。 - 前記複数の投光パルスの各々の投光終了時刻は、第1の投光パルスの投光終了時刻に対して各々所定の時刻間隔とし、
前記複数の投光パルスの投光順の各光量レベル値の比率と、前記複数の受光パルスの受光順の各光量レベル値の比率とが全て一致するとともに、
前記第1の投光パルスから他の全ての投光パルスの各々の投光終了時刻の各時刻間隔の比率と、前記第1の受光パルスから他の全ての受光パルスの各々の受光終了時刻の各時刻間隔の比率とが全て一致すれば、
前記検出物を検出有りと判断するステップを含む、請求項1に記載の光電スイッチにおける検出物の検出方法。 - 前記複数の投光パルスから構成される投光パルス群を第2の所定の時間ごとに繰り返し投光し、その投光パルス群の複数の投光パルスが前記検出物からのはね返りの反射波である複数の受光パルスから構成される受光パルス群を繰り返し受光し、
投光パルス群とその対応する反射波である受光パルス群において各パルス群ごとに前記検出物の有無の判断を繰り返すステップを含む、請求項3または4のいずれか1項に記載の光電スイッチにおける検出物の検出方法。
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