JPH10120990A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH10120990A
JPH10120990A JP8271042A JP27104296A JPH10120990A JP H10120990 A JPH10120990 A JP H10120990A JP 8271042 A JP8271042 A JP 8271042A JP 27104296 A JP27104296 A JP 27104296A JP H10120990 A JPH10120990 A JP H10120990A
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JP
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pressure
sensitive adhesive
parts
adhesive
weight
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JP8271042A
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English (en)
Inventor
Saiki Kagawa
菜樹 香川
Kyoichi Sato
恭一 佐藤
Haruo Takamura
治夫 高村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着シートに関し、各被着体に粘着シートを貼
り付けた際の粘着力が、貼り付け温度、貼り付け圧力に
よる影響を受けない粘着シートに関するものである。 【解決手段】表面基材、粘着剤層、剥離紙を積層してな
る粘着シートにおいて、粘着剤層を形成する粘着剤とし
て、少なくとも2−エチルヘキシルアクリレート20〜
40重量部、ブチルアクリレート60〜80重量部を主
成分として共重合させた粘着剤主剤と、2−エチルヘキ
シルアクリレート60〜90重量部、ブチルアクリレー
ト10〜40重量部を主成分として共重合させた粘着剤
主剤を混合して得た粘着剤を用いたことを特徴とする粘
着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートに関
し、各被着体に粘着シートを貼り付けた際の粘着力が、
貼り付け温度、貼り付け圧力による影響を受けない粘着
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは基本的に表面基材と粘着剤
層と剥離紙で構成されており、表面基材には紙、フィル
ム、金属フォイル等が用いられる。また、粘着剤として
はゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等の溶剤型、
エマルジョン型、無溶剤型等の多種の粘着剤がある。剥
離紙としてはグラシン紙等の高密度紙、クレーコート
紙、樹脂類等の下塗り紙、ポリエチレン等のラミネート
紙、各種フィルム等に剥離剤としてシリコーン系、非シ
リコーン系の剥離剤が塗工されたものを使用している。
【0003】これら粘着シートの用途としてはラベル、
シール、ステッカー、ワッペンなどの形に加工されて、
商業用、事務用、家庭用等の広範囲に使用されている。
これらの用途の中でも商業用として使われることが多
く、製造メーカーが内容物の種類、製造番号、製造者、
注意事項、バーコード等の情報が印刷されたラベルを容
器、商品に貼り付けることによって、製品管理や流通管
理を行っている。
【0004】例えば、製油製品や化学薬品などの製造メ
ーカーは、ドラム缶に内容物を充填し、顧客に対して出
荷する際には内容物の種類、製造番号、製造者、注意事
項、バーコード等の情報が印刷されたラベル貼り付け出
荷している。ドラム缶は缶内の内容物が消費された後、
回収業者によって回収され、ドラム缶再生工場におい
て、ドラム缶の内部及び外部が洗浄された後、ラベルが
剥がされた後、再生ドラム缶として再利用されている。
ドラム缶とは、スチールドラム缶、プラスチックドラム
缶、その他としてペール缶、石油缶等が挙げられる。
【0005】このような用途に使用するラベルの場合、
表面基材として紙類を用いると、と前記ドラム缶再生行
程でラベルをドラム缶表面から取り除くことができず、
回収したドラム缶に貼着している紙ラベルの端部を人手
により、へら等で引き起こして削り取ったり、有機溶剤
を利用して剥さなければならなく、引き剥しの途中で紙
切れを生じたり、粘着剤の糊残りが発生する等の現象が
起き、紙ラベルを引き剥すための操作が極めて煩雑であ
る。また、ドラム缶は野積みの状況下になるため該紙ラ
ベルに耐水性を付与する必要があり、紙ラベル表面に透
明プラスチックフィルムを表面基材としたオーバーラミ
用ラベルを貼着し、紙ラベルの耐水化を図らなければな
らず、そのための手間が煩雑である。
【0006】これに対して、実開平7−5170号に於
いて、表面基材として、内部紙化法による合成紙を使用
し、ドラム缶再生工場の乾燥炉内で、150℃、10分
間程度の加熱によって、合成紙を収縮させてラベルの一
部に剥がれを発生させることにより、引き剥がしが容易
に行うことのできるラベルが提案されている。しかしな
がら、このようなラベルでも、粘着剤層のJIS Z
0237に規定する、一定の貼り付け圧での粘着力が十
分に高いラベル、例えば500gf/25mm以上であ
っても、実際の使用条件でのラベル貼付を行うと、ドラ
ム缶の流通、保管及び内容物消費時にラベルの一部及び
全面が剥がれる場合があり問題となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着シート
を各被着体に貼り付ける際に、貼り付け温度及び貼り付
け圧力によるラベルの粘着力変化が少なく、戸外などの
作業環境においても、ラベルの粘着性能が低下すること
なく、かつ各被着体に対し再剥離性を持つ粘着シートを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者等は、このような
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粘着剤とし
て、.ラベルの貼り付け圧力に対する粘着力の依存性
を少なくすること、.表面基材と粘着剤の密着性を良
くすること、.凝集力を向上させ糊残りを防止するこ
と、.各被着体に対する再剥離性をもたせること、
.さらに各被着体に対する粘着力の温度依存性を少な
くすること、の条件を満足することが必要であることを
見いだした。発明者等は、かかる条件を満足する粘着剤
として、内部凝集力の強く、イソシアネートやメラミ
ン、エポキシなどの架橋剤を用いた2液架橋型アクリル
系粘着剤を研究した結果、特定の架橋型アクリル系粘着
剤を2種類混合した粘着剤層を形成することにより解決
できることを見いだし本発明に至ったのである。
【0009】即ち、本発明は、表面基材、粘着剤層、剥
離紙を積層してなる粘着シートにおいて、粘着剤層を形
成する粘着剤として、少なくとも2−エチルヘキシルア
クリレート20〜40重量部、ブチルアクリレート60
〜80重量部を主成分として共重合させた粘着剤主剤
と、2−エチルヘキシルアクリレート60〜90重量
部、ブチルアクリレート10〜40重量部を主成分とし
て共重合させた粘着剤主剤を混合して得た粘着剤を用い
たことを特徴とする粘着シートである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の粘着シートの構成は、表
面基材/粘着剤層/剥離紙となっており、粘着剤層の保
護を目的として剥離紙と貼り合わせた構成のもので、ラ
ベルまたはシートの剥離紙を剥がし粘着面を露出させた
後、各被着体に貼着させ使用される。表面基材としては
従来から使用されている公知の紙類、フィルム類、金属
フォイル等が使用できるが、ドラム缶などに使用する場
合はフィルム類、金属フォイル等が、特に熱可塑性樹脂
を主成分とする多層構造の合成紙を使用することが好ま
しい。
【0011】合成紙としては、内部紙化方法による王子
油化合成紙(株)製”ユポSGU”、”ユポSG
S”、”ユポSGE”、”ユポVES”等のグレード、
東洋紡積(株)製”クリスパー”等のグレード、表面塗
工方式による日清紡績(株)製”ピーチコートS
G”、”ピーチコートS”、”ピーチコートSE”等の
グレードが市販されているが、中でもポリプロピレン系
樹脂等の熱可塑性樹脂を主原料とし、これに無機質充填
剤と少量の添加剤を配合した組成物を溶融、混練後、押
し出し機により押し出し成膜後、さらに2軸延伸して製
造した内部紙化方法による合成紙が望ましい。
【0012】内部紙化法による合成紙としては、上、下
の表面層において、一方の表面層にミクロボイドが存在
し、他方の表面層にミクロボイドの存在しないもの、あ
るいは、上、下の表面層をなす紙状層のミクロボイド数
が異なり、片面がミクロボイド数が多く印刷や筆記適性
のよい面であり、もう一方の面はミクロボイド数が少な
く表面強度の強いパール状の面となっているものが好ま
しく用いられる。粘着剤層はラベルを剥がすときの破れ
を防ぐため、ミクロボイドが存在しない面、あるいはミ
クロボイド数の少ない強度の強い面(パール面)に形成
するのが好ましい。この合成紙を130〜160℃に、
10〜30分間加熱すると、ミクロボイドの収縮が起こ
り、ミクロボイドが存在する表面層、あるいはミクロボ
イドが多く存在する表面層側がより大きく収縮してカー
ルし、より大きく収縮する側へラベルの端部が浮き上が
る。
【0013】本発明の粘着剤層は、2−エチルヘキシル
アクリレート20〜40重量部、ブチルアクリレート6
0〜80重量部を主成分として共重合させたアクリル系
共重合体である粘着剤主剤Aと、2−エチルヘキシルア
クリレート60〜90重量部、ブチルアクリレート10
〜40重量部を主成分として共重合させたアクリル系共
重合体である粘着剤主剤Bを混合した粘着剤を用いるも
のである。該粘着剤主剤Aと粘着剤主剤Bの混合の割合
としては、10:90〜50:50、好ましくは20:
80〜40:60の範囲である。
【0014】粘着剤主剤Aは、ガラス転移点が−58〜
−53℃程度であり、粘着剤として使用すると低温にな
るに従い粘着力が低下する性質を有する。一方、粘着剤
主剤Bは、ガラス転移点が−70〜−60℃程度であ
り、粘着剤として使用すると高温になるに従い粘着力が
低下する性質を有する。理由は明確ではないが、このよ
うな粘着剤主剤を混合して用いることにより、低温から
高温まで粘着力の温度依存性の少ない粘着剤を得ること
ができたのである。
【0015】粘着剤主剤Aおよび粘着剤主剤Bは、2−
エチルヘキシルアクリレートとブチルアクリレートを特
定の配合で用いるものであるが、上記性質を損なわない
範囲で他のモノマーを共重合体することもできる。共重
合可能なモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アク
リル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、グリシジル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等が例示できる。特に、粘着剤として、酢酸エチルを
溶媒とし、粘着剤濃度40重量%において粘度が200
0〜10000mPaであると凝集力と粘着力のバラン
スが良好であるため好ましい。因みに、2000mPa
に満たないと、凝集力が不足し、凝集破壊を起こし易く
なり、10000mPaを越えると、凝集力が強すぎて
粘着力が低下し易くなる。
【0016】架橋剤としては、例えば、キシリデンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トル
イレンジイソシアネート、芳香族トリイソシアネート、
メラミン樹脂、ブチルグリシジルエーテル、エチレング
リコールグリシジルエーテルなどが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。架橋剤の使用量は、その
種類によっても異なり一概に言えないが、粘着剤混合物
に対して1〜10重量部程度が望ましい。
【0017】さらに、粘着剤中には必要に応じてロジン
系、テルペン系等の天然樹脂系や石油樹脂系等の合成樹
脂系の粘着付与剤を添加することにより、ドラム缶に対
する粘着力の向上や粘着力の温度依存性を更に少なくす
ることが可能である。例えば、ロジン系樹脂にはガムロ
ジン、トール油ロジン、ウッドロジン等の生ロジン、重
合ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、ロジンエステ
ル、テルペン系樹脂はテルペン樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、
石油系樹脂には、脂肪族系(C5 系)、芳香族系(C9
系)石油樹脂が挙げられる。粘着付与剤の使用量は、粘
着剤混合物に対して5〜30重量部より好ましくは10
〜20重量部である。
【0018】本発明においては、0〜40℃、65%R
Hの雰囲気中で、JIS Z 0237に準じ、ラベル
の貼り付け圧力が50〜2000g/50mmの範囲の
ローラーを300mm/minのスピードで1往復さ
せ、ステンレススチール(SUS)板に対してラベルの
貼り付けを行った場合の粘着剤層の粘着力が500〜1
500gf/25mm好ましく、700〜1200gf
/25mmがより好ましい。粘着力が500gf/25
mm未満の場合は、ドラム缶の流通過程、保管過程にお
いてラベル剥がれが生じ易く、また、ドラム缶再生工場
の乾燥炉内で該ラベルが落下する場合があり、乾燥炉内
の汚れや機械トラブル等の原因になるおそれがある。1
500gf/25mmを越える場合、ドラム缶再生工程
においてドラム缶よりラベルを剥がす際に、該ドラム缶
とラベルの接着力が強すぎるため、表面基材の強度より
粘着力が強くなりラベル破れ、及び表面基材と粘着剤の
密着力よりも粘着力が強くなりドラム缶上に該ラベルの
糊残りを発生する等のおそれがある。
【0019】0〜40℃、65%RHの雰囲気中で、S
US板に対する粘着力が500〜1500gf/25m
mであれば、スチールドラム缶に対する粘着力は700
〜1500gf/25mm程度となり、また、プラスチ
ックドラム缶に対する粘着力も500〜1000gf/
25mm程度となり、それぞれ所望の範囲の粘着力が得
られる。
【0020】ここで、JIS Z 0237による粘着
力とは、23±2℃、65%RHの雰囲気中で、SUS
板に貼着して20〜40分の後に、180度方向に30
0mm/分の速さでラベルを剥離させるときの力の値で
ある。23℃での粘着力が500〜1500gf/25
mmのラベルでも粘着力の温度依存性が大きいと、低温
及び高温で粘着力の低下が起こりラベル剥がれを起こす
場合や、逆に粘着力が高くなりラベルを剥がす際にラベ
ルが裂けたり、糊残りを起こす場合がある。
【0021】剥離紙については、例えばグラシン紙等の
高密度紙、クレーコート紙、樹脂類等の下塗り紙、ポリ
エチレン等のラミネート紙、各種フィルム等にシリコー
ン系、非シリコーン系の剥離剤を塗布した一般的な剥離
紙を利用し得る。また、ドラム缶表面への糊残りを防ぐ
ため、表面基材の粘着剤を形成する面に予め、コロナ放
電処理を施したり、あるいは該面にアンカー剤を塗布
し、表面基材と粘着剤層の密着性を確実にすることがで
きる。また、該表面基材の粘着剤を積層しない面に、易
印刷適性を付与するため、塗工層を形成することができ
る。例えば、内容物の種類、製造番号、製造者名等の情
報を直接記入することを目的として、インクジェット記
録適性や熱転写記録適性を付与したり、あるいは感熱記
録層等を設けることも可能である。
【0022】塗工層については、公知の接着剤や顔料な
どが用いられ、接着剤としてはスチレン−ブタジエン樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙
げられる。これらの樹脂は、必要に応じて、架橋剤など
の添加剤を含有するものであってもよい。例えば、熱転
写記録用画像の場合には、接着剤樹脂のガラス転移温度
が低すぎる場合は比較的高温で保存した際ブロッキング
したり、印字時に走行不良を発生したりするので、その
点を考慮する必要がある。
【0023】また、上記塗工層に用いられる顔料として
は、二酸化珪素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、酸化チタン、珪酸カル
シウム、珪藻土、マイカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウム等の無機系顔料、スチレン系およびアクリル系
プラスチックピグメント、ポリエチレンビーズ、マイク
ロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機系顔料が
挙げられる。また、必要に応じて分散剤、帯電防止剤、
ブロッキング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤
等を添加することができる。
【0024】粘着剤、剥離剤、その他の塗工層等の形成
方法は特に限定されないが、例えばダイレクトグラビア
コート法、リバースロールコート法、リバースグラビア
コート法、キスコート法、コンマコート法、ダイコート
法、バーコート法、ナイフコート法等の適当な塗布方法
を適用できる。尚、塗布速度、塗膜乾燥条件は特に限定
されるものではないが、塗布乾燥条件は粘着剤層、剥離
層、基材の諸物性に悪影響を及ぼさない範囲で行うこと
が望ましい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」および「%」は、特に断らない限
り、すべて「重量部」および「重量%」を示す。
【0026】実施例1 〔剥離紙の製造〕82g/m2 の青色グラシン紙にシリ
コーン系剥離剤(商品名:LTC−300B,信越化学
(株)製)を乾燥重量で0.9g/m2 となるようにメ
イヤバーで塗布することにより、剥離層を有する剥離紙
を得た。 〔粘着剤主剤Aの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト30部、ブチルアクリレート70部、アクリル酸5
部、酢酸ビニル2部を酢酸エチル中にて、開始剤として
過酸化ベンゾイル1部を用いて溶液重合し、固形分濃度
40%、粘度4500mpaの粘着剤主剤Aを得た。 〔粘着剤主剤Bの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト80部、ブチルアクリレート20部、アクリル酸7
部、無水マレイン酸1部、酢酸ビニル2部を酢酸エチル
中にて、開始剤として過酸化ベンゾイル1部を用いて溶
液重合し、固形分濃度40%、粘度3900mpaの粘
着剤主剤Bを得た。 〔粘着剤の合成〕粘着剤主剤Aを30部、粘着剤主剤B
を70部を混合した。この粘着剤主剤混合物100部に
対し、架橋剤として多官能性芳香族イソシアネート(商
品名:コロネートL,日本ポリウレタン工業(株)製)
2部添加し、粘着剤を得た。該粘着剤は、酢酸エチル溶
媒で濃度40重量%における粘度が4000mpaであ
った。 〔粘着シートの製造〕前記剥離紙の剥離剤層上にアプリ
ケーターを用い、乾燥重量で30g/m2 となるように
塗布した後、100℃で2分間乾燥し、粘着剤層を形成
した。しかる後に、表面基材である厚さ110μmの印
刷印字特性を付与した塗工層を非パール面に設けた合成
紙(商品名:ユポVES−115,王子油化合成紙
(株)製)のパール面をコロナ放電した後に、このパー
ル面を粘着剤層に貼り合わせ積層することにより、粘着
シートを得た。
【0027】実施例2 〔粘着剤の合成〕前記粘着剤主剤A30部、粘着剤主剤
B70部を混合した。この粘着剤主剤混合物90部に対
し、粘着付与剤として高水酸基価ロジンエステル(商品
名:KE−364C,荒川化学工業(株)製)10部、
および架橋剤として多官能性芳香族イソシアネート(商
品名:コロネートL,日本ポリウレタン工業(株)製)
2部添加した粘度4100mpaの粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0028】実施例3 〔粘着剤の合成〕前記粘着剤主剤A30部、粘着剤主剤
B70部を混合した。この粘着剤主剤混合物88部に対
し、粘着付与剤として石油系樹脂(商品名:トーホーハ
イレジンRS−9,東邦化学工業(株)製)12部、お
よび、架橋剤として多官能性芳香族イソシアネート(商
品名:コロネートL,日本ポリウレタン工業(株)製)
2部添加した粘度3800mpaの粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0029】実施例4 〔粘着剤主剤Cの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト35部、ブチルアクリレート65部、アクリル酸5
部、酢酸ビニル2部を酢酸エチル中にて、開始剤として
過酸化ベンゾイル1部を用いて溶液重合し、固形分濃度
40%、粘度4700mpaの粘着剤主剤Cを得た。 〔粘着剤主剤Dの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト75部、ブチルアクリレート25部、アクリル酸5
部、無水マレイン酸3部を酢酸エチル中にて、開始剤と
して過酸化ベンゾイル1部を用いて溶液重合し、固形分
濃度40%、粘度3800mpaの粘着剤主剤Dを得
た。 〔粘着剤の合成〕上記粘着剤主剤C40部、粘着剤主剤
D60部配合し、粘着剤主剤混合物を得た。この粘着剤
主剤混合物100部に対し、架橋剤として多官能性芳香
族イソシアネート(商品名:コロネートL,日本ポリウ
レタン工業(株)製)2部添加し粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0030】比較例1 〔粘着剤の合成〕粘着剤主剤A100部に対し、架橋剤
として多官能性芳香族イソシアネート(商品名:コロネ
ートL、日本ウレタン工業(株)製)2部を添加して粘
着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0031】比較例2 〔粘着剤の合成〕粘着剤主剤B100部に対し、架橋剤
として多官能性芳香族イソシアネート(商品名:コロネ
ートL、日本ウレタン工業(株)製)2部を添加して粘
着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0032】比較例3 〔粘着剤主剤Eの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト50部、ブチルアクリレート50部、アクリル酸5
部、酢酸ビニル4部を酢酸エチル中にて、開始剤として
過酸化ベンゾイル1部を用いて溶液重合し、固形分濃度
40%、粘度4500mpaの粘着剤主剤Eを得た。 〔粘着剤主剤Fの合成〕2−エチルヘキシルアクリレー
ト95部、ブチルアクリレート5部、アクリル酸5部、
酢酸ビニル4部を酢酸エチル中にて、開始剤として過酸
化ベンゾイル1部を用いて溶液重合し、固形分濃度40
%、粘度3500mpaの粘着剤主剤Fを得た。 〔粘着剤の合成〕上記粘着剤主剤E30部、粘着剤主剤
F70部を配合し、粘着剤主剤混合物を得た。この粘着
剤主剤混合物100部に対し、架橋剤として多官能性芳
香族イソシアネート(商品名:コロネートL,日本ポリ
ウレタン工業(株)製)2部添加し粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0033】比較例4 〔粘着剤の合成〕前記粘着剤主剤A30部、粘着剤主剤
F70部を配合し、粘着剤主剤混合物を得た。この粘着
剤主剤混合物100部に対し、架橋剤として多官能性芳
香族イソシアネート(商品名:コロネートL,日本ポリ
ウレタン工業(株)製)2部添加し粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0034】比較例5 〔粘着剤の合成〕前記粘着剤主剤A30部、粘着剤主剤
E70部を配合し、粘着剤主剤混合物を得た。この粘着
剤主剤混合物100部に対し、架橋剤として多官能性芳
香族イソシアネート(商品名:コロネートL,日本ポリ
ウレタン工業(株)製)2部添加し粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0035】比較例6 〔粘着剤の合成〕前記粘着剤主剤E30部、粘着剤主剤
B70部を配合し、粘着剤主剤混合物を得た。この粘着
剤主剤混合物100部に対し、架橋剤として多官能性芳
香族イソシアネート(商品名:コロネートL,日本ポリ
ウレタン工業(株)製)2部添加し粘着剤を得た。 〔粘着シートの製造〕上記の粘着剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粘着シートを得た。
【0036】〔評価テスト〕上記各実施例および比較例
で得られたラベルについて、それぞれ下記の方法により
評価を行い、それらの結果を表1に示した。
【0037】(1)粘着力の温度依存性 ラベルから剥離紙を取り除いた後の粘着剤層の0〜40
℃条件下の粘着力を、ステンレススチール板(SUS3
04)、についてJIS Z 0237によって測定し
た。
【0038】(2)ラベルの剥がれテスト ラベルをドラム缶、プラスチックドラム缶の各被着体に
貼り付け、試験片の上から2kgローラーを300mm
/分の速さで圧着後、耐候性試験機(商品名:SUV−
11、岩崎電気(株)製)にて太陽光2000時間相当
促進したサンプルについて、ラベルの剥がれの状態を目
視にて評価した。
【0039】〔ラベル剥がれ評価基準〕 ◎ ラベル剥がれ無し ○ エッジ部に若干の浮きが認められる程度で、実用的
に問題ない × 半分程度ラベル浮き有り、実用的に問題がある。 ×× ラベルが落下し、実用不可。
【0040】(3)糊残りテスト ラベルをドラム缶、プラスチックドラム缶の各被着体に
貼り付け、試験片の上から2kgローラーを300mm
/分の速さで圧着後、耐候性試験機(商品名:SUV−
11,岩崎電気(株)製)にて太陽光2000時間相当
促進したサンプルについて、ドラム缶では150℃,1
5分間、プラスチックドラム缶では120℃,2分間加
熱したときの、加熱前、加熱直後、室温まで冷却後の糊
残りの状態を目視にて評価した。 〔糊残り評価基準〕 ◎ 糊残り全く無し ○ エッジ部に若干の糊残りがある程度で、実用的に問
題ない。 △ 一部糊残りがあるが、実用的にほとんど問題ない。 × 全面に糊残りがあり、実用に適さない。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、各被着体に対し
て高い粘着力を示し、粘着力が貼り付け温度、貼り付け
圧力の影響を受けることなく、しかも、流通過程、保管
過程、更に数カ月〜2年程度の野積みの状態の間、貼り
付けた粘着シートは剥がれ落ちることが無く、加熱処理
することによって各被着体から糊残り無く引き剥がせる
ことができ、実用面において優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C09J 133/08 157:02)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材、粘着剤層、剥離紙を積層してな
    る粘着シートにおいて、粘着剤層を形成する粘着剤とし
    て、少なくとも2−エチルヘキシルアクリレート20〜
    40重量部、ブチルアクリレート60〜80重量部を主
    成分として共重合させた粘着剤主剤と、2−エチルヘキ
    シルアクリレート60〜90重量部、ブチルアクリレー
    ト10〜40重量部を主成分として共重合させた粘着剤
    主剤を混合して得た粘着剤を用いたことを特徴とする粘
    着シート。
  2. 【請求項2】2−エチルヘキシルアクリレート20〜4
    0重量部、ブチルアクリレート60〜80重量部を主成
    分として共重合させた粘着剤主剤と2−エチルヘキシル
    アクリレート60〜90重量部、ブチルアクリレート1
    0〜40重量部を主成分として共重合させた粘着剤主剤
    の混合の割合が、10:90〜50:50である請求項
    1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】粘着剤が、酢酸エチル溶媒で濃度40重量
    %における粘度が2000〜10000mPaである請
    求項1又は請求項2記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】粘着剤層に粘着付与剤として天然樹脂、石
    油樹脂から選ばれる少なくとも1種を、前記粘着剤混合
    物に対して、5〜30重量%用いた請求項1〜3の何れ
    か一項に記載の粘着シート。
  5. 【請求項5】表面基材の表裏のいずれか一方または両方
    の層にミクロボイドを有している多層構造の熱可塑性樹
    脂を主成分とする合成紙で、該表面基材のミクロボイド
    の存在しない面またはミクロボイド数の少ない層に粘着
    剤層が積層されている請求項1〜4の何れか一項に記載
    の粘着シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017110839A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 積水化学工業株式会社 粘着剤組成物及び粘着テープ
JP2021075651A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 三菱ケミカル株式会社 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート

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