JPH10120814A - 真空断熱芯材用フェノールフォーム - Google Patents

真空断熱芯材用フェノールフォーム

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JPH10120814A
JPH10120814A JP8297932A JP29793296A JPH10120814A JP H10120814 A JPH10120814 A JP H10120814A JP 8297932 A JP8297932 A JP 8297932A JP 29793296 A JP29793296 A JP 29793296A JP H10120814 A JPH10120814 A JP H10120814A
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幸樹 松下
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滋敏 粟野
Isao Kai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧度の低下や輻射熱による断熱性能の悪化
を招くおそれがなく、かつ優れた断熱性能を発現できる
真空断熱材用芯材として適用できる気泡構造の平均気泡
径が小さくかつ連通化率が高い連通気泡構造のフェノー
ルフォームを提供する。 【解決手段】 硬化性液状フェノール樹脂の発泡硬化体
を100〜200℃の温度で熱処理して成り、かつ気泡
構造の平均気泡径が90μm未満で連通化率が99.5
%以上であることを特徴とする真空断熱芯材用フェノー
ルフォーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍庫、冷蔵庫、
建築材料などに用いる真空断熱材の芯材として有用なフ
ェノールフォームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】断熱材分野では、気泡内に熱伝導率の小
さなハイドロクロロフルオロカーボン類等を含む独立気
泡構造から形成された硬質ポリウレタンフォームが一般
的に使用されているが、断熱性能の改善及び環境問題の
観点から、この分野においても真空断熱材が適用される
ようになってきた。この真空断熱材とは、例えば特開平
7−110097号公報、特開平8−157551号公
報等に示されているごとく、連通化された気泡構造(以
下「連通気泡構造」という)のものとして形成された硬
質ポリウレタンフォーム(芯材)をガスバリアー性を有
するプラスチックス系包装材料で被覆した後、その内部
を減圧にして密封した真空断熱材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に硬質ポリウレタ
ンフォームは、気泡の微細化を図ると、その独立気泡構
造は連通化され難くなり、しかも独立気泡は特にフォー
ムの周辺部に残存する傾向がある。従って、真空断熱材
の芯材として、このような状態のフォームを用いた場合
には、独立気泡内から経時的に放出されるガスによる減
圧度の低下に伴う断熱性能の悪化を招く(以下「減圧度
低下に伴う断熱性能の悪化」という)おそれがある。こ
のため、真空断熱材として用いる場合には、従来からフ
ォーム周辺部の切除により対応しているが生産効率及び
コストの面で支障を来している。
【0004】そこで、本発明者等は、フェノールフォー
ムが硬質ポリウレタンフォームより、独立気泡構造を形
成し難く、かつ気泡骨格も脆弱であり、しかも気泡が細
かいという点に注目して鋭意研究を行った結果、硬化
性液状フェノール樹脂の発泡硬化体中に残存する独立気
泡構造の連通化促進のため、これを特定の温度で熱処理
して特定の連通化率を有する連通気泡構造とし、しかも
気泡構造の平均気泡径を特定のものとすることにより
輻射熱による断熱性能の低下を防止したフェノールフォ
ームは、真空断熱材の芯材として適用できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】従って、本発明の目的は、減圧度の低下や
輻射熱による断熱性能の悪化を招くおそれがなく、かつ
優れた断熱性能を発現できる真空断熱材用芯材として適
用できる気泡構造の平均気泡径が小さくかつ連通化率が
高い連通気泡構造のフェノールフォームを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、硬
化性液状フェノール樹脂の発泡硬化体を100〜200
℃の温度で熱処理して成る、気泡構造の平均気泡径が9
0μm未満で連通化率が99.5%以上であることを特
徴とする真空断熱芯材用フェノールフォームである。本
発明においては、前記高温の熱処理により、フォーム内
の揮発性成分(水分など)は勿論除去されるが、特に硬
化反応の完結(硬化反応時に水やホルムアルデヒドなど
を発生する未反応のメチロール基やジメチレンエーテル
基などの硬化性官能基の消失)及び気泡構造の高連通化
(連通化率99.5%以上)が達成されるので、残存独
立気泡構造に起因した減圧度低下に伴う断熱性能の悪化
という問題を生じるおそれがない。しかも、気泡構造の
平均気泡径を90μm未満にすることで輻射熱による断
熱性能の低下を防止することができる。従って、本発明
に係るフェノールフォームを真空断熱芯材用途に用いた
場合には、前記作用の相乗効果により優れた断熱性能を
発現することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るフェノールフォーム
は、真空断熱材の芯材として利用されるものであって、
先ず、硬化性液状フェノール樹脂、硬化剤、発泡剤、整
泡剤及び必要に応じて破泡剤、気泡微細化剤、その他の
添加剤などの配合材を均一に混合して得られた発泡性混
合物を発泡させながら硬化させて発泡硬化体(以下「フ
ェノールフォーム前駆体」という)を得る。ここで、前
記配合材の混合には、一般に高速攪拌混合機や高圧衝突
混合機などが使用される。また、発泡性混合物の発泡硬
化には、一般に連続発泡法やブロック発泡法などが適用
されるが、中でもフォーム厚みの調整が容易で生産効率
がよく、しかもカットロス分が極めて少ないなどの面を
有する連続発泡法が特に好ましい。また、前記添加剤と
しては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン等のシランカップリング剤、レゾルシン等の硬化促進
剤、尿素、メラミン等のホルムアルデヒド捕捉剤、含リ
ン化合物、含ハロゲン化合物、水酸化アルミニウム等の
難燃剤、シラスバルーン等の充填材、ガラス繊維等の補
強材、水分や炭酸ガスを吸着する活性炭、ゼオライト等
のバッファー剤、可塑剤、中和剤等が例示される。
【0008】次に、得られたフェノールフォーム前駆体
は、例えばヒーター加熱、遠赤外線加熱、マイクロ波加
熱など任意の加熱機構のもとで熱処理される。この熱処
理は、通常100〜200℃、好ましくは120〜18
0℃、より好ましくは140〜160℃の温度でフェノ
ールフォーム前駆体の重量減少率が恒量に到達するまで
行われる。熱処理温度が100℃未満では、一般にフォ
ーム内の揮発性成分(水分など)の除去が不十分となり
易いため、減圧度低下に伴う断熱性能の悪化を招くおそ
れがあり、又その除去には長時間を要するため、生産効
率の低下を招くなど好ましくない。逆に、200℃を越
えるとフォームの熱劣化による表面粉化や強度低下を生
じ易くなる。なお、熱処理時間は、例えば発泡性混合物
の含水率、加熱温度、加熱機構及びフォームの大きさな
どにより異なるため一概に限定されないが、一般的には
10分〜5時間程度である。また、熱処理の実施は、常
圧下又は/及び減圧下で行ってもよく、かつ連続的又は
/及びバッチ的に行ってもよく特に制限はない。
【0009】かくして得られたフェノールフォームは、
連通化率99.5%以上、好ましくは100%の連通気
泡構造を有し、かつ気泡構造の平均気泡径が90μm未
満、好ましくは70μm未満であることを特徴としてい
る。連通化率が99.5%未満では減圧度低下に伴う断
熱性能の悪化を生じて好ましくない。また、平均気泡径
が90μm以上では輻射熱による断熱性能の低下が大き
くて好ましくない。
【0010】前記硬化性液状フェノール樹脂は、硬化剤
及び発泡剤の共働作用を受けて気泡構造の骨格を形成す
るものであって、具体的には、フェノール類とアルデヒ
ド類とを反応させて得られる硬化性官能基(例えばメチ
ロール基やジメチレンエーテル基など)を有する液状の
付加縮合生成物、例えばレゾール型フェノール樹脂、ベ
ンジリックエーテル型フェノール樹脂及びこれらの混合
樹脂のほか、これらの樹脂に水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム等の無機アルカリを作用させてなるアルカリ性
液状フェノール樹脂、又はこれらの樹脂に例えばノボラ
ック型フェノール樹脂、ポリビニールアルコール等の熱
可塑性化合物及び/又は例えばエポキシ樹脂、メラミン
樹脂、フラン樹脂、フルフリルアルコール等の熱硬化性
化合物などを30重量%以下で混合ないし反応させた変
性樹脂、又は必要に応じて前記した樹脂類に有機溶剤を
内含させた若しくは溶解させたものなどが挙げられる。
【0011】前記硬化剤は、硬化性液状フェノール樹脂
の硬化反応を惹起させるための配合材であって、好適な
具体例としては酸性硬化剤及びエステル系硬化剤が挙げ
られる。酸性硬化剤としては、例えば、パラトルエンス
ルホン酸、キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
フェノールスルホン酸、スチレンスルホン酸等の単環芳
香族スルホン酸類、ナフタレンスルホン酸、ナフトール
スルホン酸等の多環芳香族スルホン酸類、多環芳香族ス
ルホン酸類とホルムアルデヒドとの縮合物、スルホン化
フェノール樹脂、スルホン化ポリスチレン樹脂等の樹脂
系スルホン酸類、リン酸、硫酸等の無機酸類などが挙げ
られる。また、エステル系硬化剤としては、例えば、γ
−ブチロラクトン等のラクトン類、エチレングリコール
ジアセテート、トリアセチン、ギ酸メチル等のカルボン
酸エステル類、エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート等の環状アルキレンカーボネート類などが挙げ
られる。これらはそれぞれ1種用いてもよく、2種以上
組み合わせて用いてもよい。かかる硬化剤の使用量は、
硬化性液状フェノール樹脂100重量部に対し、通常3
〜40重量部である。
【0012】前記発泡剤は、硬化性液状フェノール樹脂
の気泡構造を形成させるための配合材であって、具体的
には、例えば、ジクロロモノフルオロエタン(R−14
1b)、ジクロロペンタフルオロプロパン(R−225
ca、R−225cb)等の含フッ素ハロゲン化炭化水
素類、ペンタフルオロプロパン(R−245fa)等の
含フッ素炭化水素類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素類、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、シ
クロヘキサン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル等の脂肪族エーテル類のほ
か、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、ポリイソシアネー
ト等の酸若しくは水反応型発泡剤、パラトルエンスルホ
ニルヒドラジッド、オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジッド、アゾビスイソブチロニトリル等の熱分解型発
泡剤、炭酸ガス、窒素ガス、空気などが挙げられる。こ
れらは1種用いてもよく、2種以上組み合わせて用いて
もよい。かかる発泡剤の使用量は、硬化性液状フェノー
ル樹脂100重量部に対し、通常1〜30重量部であ
る。
【0013】前記整泡剤は、気泡構造の均一化を図るた
めの配合材であって、好ましい例としては、非イオン系
界面活性剤、例えばポリシロキサンオキシアルキレン共
重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
ノールエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。こ
れらは1種用いてもよく、2種以上組み合わせて用いて
もよい。かかる整泡剤の使用量は、硬化性液状フェノー
ル樹脂100重量部に対し、通常0.3〜10重量部で
ある。
【0014】前記破泡剤は、気泡構造の連通化を図るた
めの配合材であって、好ましい例としては、アニオン系
界面活性剤、例えばラウリン酸カリウム、オレイン酸ナ
トリウム、オクチルサルフェート、ラウリルサルフェー
ト、ヒマシ硫酸化油、ノニルフェニルエーテルサルフェ
ート、ドデシルベンゼンスルホネート、ラウリルスルホ
ネート、ジブチルナフタレンスルホネート、ジオフチル
スルホサクシネート、ラウリン酸アミドスルホネートな
どが挙げられる。これらは1種用いてもよく、2種以上
組み合わせて用いてもよい。かかる破泡剤の使用量は、
硬化性液状フェーノル樹脂100重量部に対し、通常
0.3〜10重量部である。
【0015】本発明において、気泡構造の連通化は概ね
熱処理により達成されるが、さらなる完全さかつ安定さ
を所望する場合は整泡剤と破泡剤の併用が好ましい。破
泡剤の使用量は、整泡剤100重量部に対し、通常10
〜100重量部、好ましくは20〜50重量部である。
使用量が10重量部未満では併用効果が認められず、逆
に100重量部を越えると気泡径拡大による断熱性能の
低下が生じる。
【0016】前記気泡微細化剤は、気泡の微細化を図る
ための配合材であって、好ましい例としては、特開平7
−196838号公報に記載の気泡微細化剤、中でも特
に東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製の商品名
SS2010(トリメチルメトキシシラン)に代表され
るモノアルコキシトリアルキルシランや、商品名SH2
00(0.6cst)、SH200(1cst)、SH
200(1.5cst)、SH200(2cst)に代
表される縮重合度の小さなポリアルキルポリシロキサン
等のシリコーン化合物などが好ましい。これらは1種用
いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。かか
る気泡微細化剤の使用量は、硬化性液状フェーノル樹脂
100重量部に対し、通常0.1〜10重量部、好まし
くは0.5〜5重量部である。使用量が0.1重量部未
満では微細化効果が認められず、逆に10重量部を越え
ると微細化効果が飽和に達し経済的に不利である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。なお、実施例及び比較例に記載した密度、圧縮
強度、熱伝導率並びに気泡構造の連通化率及び平均気泡
径は下記の試験法により測定した。 1.密度、圧縮強度及び熱伝導率は、JIS A 95
11に準じて測定した。 2.気泡構造の連通化率は、空気比較式比重計(ベック
マン社製)を用いた1/2気圧法により測定した。 3.気泡構造の平均気泡径は、マイクロスコープVMS
3000(明伸工機社製)を用いてランダムに位置する
10箇所の気泡構造の縦方向及び横方向の直径をそれぞ
れ測定してその平均値を求めた。
【0018】実施例1 攪拌機、冷却器及び温度計を備えた反応容器内にフェノ
ール3kg、47重量%ホルマリン3.1kg、20重
量%水酸化ナトリウム水溶液0.3kgを仕込み、攪拌
混合しながら85℃に昇温し、同温度で2時間反応を行
った。その後、約40℃に冷却してフェノールスルホン
酸でpH7に中和した。次いで、攪拌混合しながら減圧
濃縮(減圧度約60mmHg)してB型粘度計による粘
度5000cp/25℃のレゾール型フェノール樹脂を
得た。
【0019】次いで、前記レゾール型フェノール樹脂1
00gに整泡剤SH193(商品名、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン社製、ポリシロキサン系非イオン界面
活性剤)1g、発泡剤アサヒクリーン141b(商品
名、旭硝子社製、ジクロロモノフルオロエタン)6gを
溶解させて得た混合物を20℃に調整した。次いで、こ
の混合物に20℃に調整した63重量%フェノールスル
ホン酸(酸性硬化剤)14gを添加し、TKホモディス
パー(商品名、特殊機化工業社製高速混合機)で混合し
て得た発泡性混合物を約70℃の金型(クラフト紙敷
設、250mm×250mm×20mm)内に注入し、
発泡硬化させて連通化率95%のフェノールフォーム前
駆体を得た。更に、該フェノールフォーム前駆体は、約
150℃の熱風循環乾燥機内で恒量(重量減少率約15
%)に到達するまで30分間熱処理を行った。得られた
本発明に係るフェノールフォームは、密度40kg/m
3 、連通化率100%、平均気泡径70μm、圧縮強度
2.0kgf/cm2 であった。更には、真空断熱材の
芯材として、このフェノールフォームをポリエチレン蒸
着アルミニウム製容器内に収容し、真空ポンプで内部を
0.1トールまで減圧し、密封して得た真空断熱材は、
熱伝導率が0.008kcal/m.Hr.℃と優れた
ものであることから、本発明に係るフェノールフォーム
は真空断熱用芯材として十分に実用可能であることが確
認された。
【0020】実施例2 実施例1において、新たに破泡剤パイオニンA41S
(商品名、竹本油脂社製アニオン界面活性剤、50重量
%ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ水溶液)を0.5
g用いた以外は実施例1と同様にして本発明に係るフェ
ノールフォーム及びそれを用いた真空断熱材を作製し
た。また、実施例1と同様にそれらの諸特性を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0021】実施例3 実施例1において、新たに気泡微細化剤SS2010
(商品名、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、ト
リメチルメトキシシラン)を0.5g用いた以外は実施
例1と同様にして本発明に係るフェノールフォーム及び
それを用いた真空断熱材を作製した。また、実施例1と
同様にそれらの諸特性を測定した。その結果を表1に示
す。
【0022】実施例4 実施例1において、新たに破泡剤パイオニンA41Sを
0.5gと気泡微細化剤SS2010を0.5g用いた
以外は実施例1と同様にして本発明に係るフェノールフ
ォーム及びそれを用いた真空断熱材を作製した。また、
実施例1と同様にそれらの諸特性を測定した。その結果
を表1に示す。
【0023】比較例1 実施例2において、破泡剤パイオニンA41Sの配合量
を0.5gから3gに変更した以外は実施例2と同様に
して本発明に係るフェノールフォーム及びそれを用いた
真空断熱材を作製した。また、実施例1と同様にそれら
の諸特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0024】比較例2 実施例1において、フェノールフォーム前駆体の熱処理
を行わなかった以外は実施例1と同様にして本発明に係
るフェノールフォーム及びそれを用いた真空断熱材を作
製した。また、実施例1と同様にそれらの諸特性を測定
した。その結果を表1に示す。
【0025】比較例3 実施例1において、フェノールフォーム前駆体の熱処理
温度を70℃とした以外は実施例1と同様にして本発明
に係るフェノールフォーム及びそれを用いた真空断熱材
を作製した。また、実施例1と同様にそれらの諸特性を
測定した。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るフェノ
ールフォームは、熱処理によって連通化率99.5%以
上の連通気泡構造に形成され、かつ揮発性成分の完全除
去と共に、硬化反応の完結による減圧系での経時的な揮
発性成分の発生が防止され、しかも気泡構造の平均気泡
径を90μmより小さくすることにより、輻射熱による
断熱性能の低下を防止しているので、真空断熱材の芯材
として優れた断熱性能を発揮することができる。その結
果、安定した断熱性能を有する真空断熱材を安価に提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 勲 愛知県丹羽郡扶桑町大字南山名字新津26番 地の4旭有機材工業株式会社愛知工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性液状フェノール樹脂の発泡硬化体
    を100〜200℃の温度で熱処理して成る、気泡構造
    の平均気泡径が90μm未満で連通化率が99.5%以
    上であることを特徴とする真空断熱芯材用フェノールフ
    ォーム。
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Cited By (3)

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