JPH10120688A - シクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物の製造方法 - Google Patents

シクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物の製造方法

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JPH10120688A
JPH10120688A JP8273444A JP27344496A JPH10120688A JP H10120688 A JPH10120688 A JP H10120688A JP 8273444 A JP8273444 A JP 8273444A JP 27344496 A JP27344496 A JP 27344496A JP H10120688 A JPH10120688 A JP H10120688A
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岡 大 典 福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2個の異なるシクロペンタジエニル誘導体残基
を有するケイ素化合物またはゲルマニウム化合物を短時
間でかつ高収率で製造する方法を提供すること。 【解決手段】式(i)で示されるシクロペンタジエン誘
導体の金属塩と、式(ii)で示されるケイ素化合物また
はゲルマニウム化合物とを、シアン化合物またはチオシ
アン酸化合物の存在下に反応させて式(iii)で示され
るケイ素化合物またはゲルマニウム化合物を得る。 【化1】 (LはLi、Na、K、MはSi、Ge、Ra 、R
b は、水素、炭素数が1〜30の炭化水素基等、m、n
は1〜4、Ra m とRb n は異なっており、R1 、R2
炭素数が1〜30の炭化水素基等、Xはハロゲン)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタロセン錯体触
媒成分などを製造する際に有用なシクロペンタジエニル
基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有
ゲルマニウム化合物の製造方法に関し、さらに詳しく
は、互いに異なる2個のシクロペンタジエン誘導体残基
を有するシクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物また
はシクロペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物の製
造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、新しいオレフィン用重合触
媒として、シクロペンタジエニル基を配位子とするメタ
ロセン錯体系触媒が注目されている。このようなシクロ
ペンタジエニル基系配位子のうちでも、シクロペンタジ
エニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル
基含有ゲルマニウム化合物は、中心金属(たとえばジル
コニウム)に配位させた際に、キラルであり、かつ立体
剛直(stereorigid)なメタロセン錯体を形成しうるた
め注目されている。特にこのような配位子を有するジル
コノセン錯体は、オレフィンを高い重合活性で製造し得
る触媒成分として有用であることが知られている(ヨー
ロッパ特許出願公開第129,368号)。
【0003】またこのような配位子を有するメタロセン
錯体はディールスアルダー反応、水素化反応等の触媒と
しても有用である。上記のようなメタロセン錯体の配位
子となるシクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物また
はシクロペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物は、
一般にシクロペンタジエニル誘導体のリチウム塩、ナト
リウム塩またはカリウム塩と、ハロゲン化ケイ素化合物
またはハロゲン化ゲルマニウム化合物とを反応させるこ
とにより製造されている(Organometallics 3,1470(198
4)、Chem.Berichte 119, 1750(1986)、J.Am.Chem.Soc.1
12,9558(1990)、特開平2−221258号公報、特開
平3−21607号公報、特開平4−268307号公
報、Chem.Berichte 127,2363(1994)、特開平8−676
89号公報等参照)。
【0004】具体的には、たとえば特開平2−2212
58号公報においては、インデンとn-ブチルリチウムと
から調製されたインデニルリチウム塩の溶液を、ジメチ
ルジクロロシラン溶液中にゆっくり添加した後、一晩中
反応させることによってジメチルジ(1-インデニル)シ
ランを収率71%で得ており、また特開平4−2683
07号公報においては、同様の方法によってジメチルジ
(2-メチル-1-インデニル)シランを収率16%で得て
いる。
【0005】またChem.Berichte 119,1750(1986)におい
ては、1,2,3,4-テトラメチルシクロペンタジエニルリチ
ウムとジメチルジクロロシランとの溶液を5日間加熱す
ることにより、ジメチルビス(2,3,4,5-テトラメチルシ
クロペンタジエニル)シランを収率65%で得ている。
【0006】一方、異なるシクロペンタジエニル基から
なるシリル化合物の製造例としては、たとえばChem.Ber
ichte 127,2363(1994)においては、t-ブチルシクロペン
タジエニルリチウムとクロロジメチル(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)シランとの反応で(3-t-ブチル-
2,4-シクロペンタジエン-1-イル)ジメチル(2,3,4,5-
テトラメチル-2,4-シクロペンタジエン-1-イル)シラン
を収率76%で得ており、また特開平8−67689号
公報においては同様の方法によって、(2-メチル-4,5-
ベンゾ-1-インデニル)(2-メチル-1-インデニル)ジメ
チルシランを収率57%で得ている。
【0007】しかしながら上記のような従来の方法は、
いずれも長時間に亘って反応を行わなければならず、ま
た収率も低く、特にケイ素またはゲルマニウムに立体障
害の大きい基が2個以上結合しているような化合物を製
造しようとする場合には、一層収率が低下してしまうと
いう問題点があった。
【0008】このためもし、互いに異なる2個のシクロ
ペンタジエン誘導体残基を含有するシクロペンタジエニ
ル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含
有ゲルマニウム化合物を、短時間でかつ高収率で製造し
うる方法が出現すれば、メタロセン錯体触媒成分などを
生産性よく製造することができるようになるため、その
工業的価値は極めて大きい。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、互いに異なる2個のシクロペ
ンタジエン誘導体残基を含有するシクロペンタジエニル
基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有
ゲルマニウム化合物を、短時間でかつ高収率で製造する
ことができるようなシクロペンタジエニル基含有ケイ素
化合物またはシクロペンタジエニル基含有ゲルマニウム
化合物の製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るシクロペンタジエニル基含
有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ゲル
マニウム化合物の製造方法は、下記式(i)で表される
シクロペンタジエン誘導体の金属塩と、下記式(ii)で
表されるシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ケイ素
化合物またはシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ゲ
ルマニウム化合物とを、シアン化合物またはチオシアン
酸化合物の存在下に反応させて、下記式(iii)で表さ
れるシクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシ
クロペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物を得るこ
とを特徴としている;
【0011】
【化2】
【0012】(式中、Lは、リチウム、ナトリウムまた
はカリウムを示し、Mは、ケイ素またはゲルマニウムを
示し、Ra およびRb は、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アリーロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ウ
レア基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ
基または炭素原子数が1〜30の炭化水素基を示し、m
は、1〜4の整数であり、mが2〜4のときは複数個の
a は互いに同一でも異なっていてもよく、またRa
示される複数個の基のうち隣接する2個の炭化水素基の
一部が結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに環
を形成していてもよく、nは、1〜4の整数であり、n
が2〜4のときは複数個のRb は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、またRb で示される複数個の基のうち隣
接する2個の炭化水素基の一部が結合してそれぞれが結
合する炭素原子とともに環を形成していてもよく、Ra
m とRb n とは、互いに異なっており、R1 およびR2
は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アリーロキシ基、有機ケイ
素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ基または炭素原子
数が1〜30の炭化水素基を示し、Xは、ハロゲン原子
を示す。) 本発明では、前記シアン化合物またはチオシアン酸化合
物は、銅塩であることが好ましく、前記一般式(i)で
表されるシクロペンタジエン誘導体の金属塩は、シクロ
ペンタジエン誘導体のリチウム塩であることが好まし
く、前記一般式(ii)で表されるシクロペンタジエニル
基含有ハロゲン化ケイ素化合物は、シクロペンタジエニ
ル基含有モノハロジアルキルシラン、シクロペンタジエ
ニル基含有モノハロジアリールシランまたはシクロペン
タジエニル基含有モノハロアルキルアリールシランであ
ることが好ましく、シクロペンタジエニル基含有ハロゲ
ン化ゲルマニウム化合物は、シクロペンタジエニル基含
有モノハロジアルキルゲルマン、シクロペンタジエニル
基含有モノハロジアリールゲルマンまたはシクロペンタ
ジエニル基含有モノハロアルキルアリールゲルマンであ
ることが好ましい。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るシクロペンタ
ジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニ
ル基含有ゲルマニウム化合物の製造方法を具体的に説明
する。
【0014】本発明では、下記式(i)で表されるシク
ロペンタジエン誘導体の金属塩と、下記式(ii)で表さ
れるシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ケイ素化合
物またはシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ゲルマ
ニウム化合物とを、シアン化合物またはチオシアン酸化
合物の存在下に反応させて、下記式(iii)で表される
シクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロ
ペンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物を得ている。
【0015】シクロペンタジエン誘導体の金属塩 本発明で用いられるシクロペンタジエン誘導体の金属塩
は、下記一般式(i)で表される。
【0016】
【化3】
【0017】式中、Lは、リチウム、ナトリウムまたは
カリウムを示す。Ra は、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、ウレア基、有機ケイ
素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ基または炭素原子
数が1〜30の炭化水素基を示し、具体的には、ハロゲ
ン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙
げられ、アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、
ブトキシなどが挙げられ、アリーロキシ基としては、フ
ェノキシ、メチルフェノキシなどが挙げられ、アミノ基
としては、アミノ、ジメチルアミノなどが挙げられ、ウ
レア基としては、ウレア、N,N'-ジメチルウレアなどが
挙げられ、有機ケイ素としては、トリメチルシラン、ト
リエチルシランなどが挙げられ、有機ゲルマニウム基と
しては、トリメチルゲルマン、トリエチルゲルマンなど
が挙げられ、有機スズ基としては、トリメチルスズ、ト
リエチルスズなどが挙げられる。
【0018】炭素原子数が1〜30の炭化水素基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シ
クロヘキシル、オクチル、デシル、ドデシルなどのアル
キル基;フェニル、メチルフェニル、ナフチル、フェナ
ントリルなどのアリール基などが挙げられる。
【0019】mは、1〜4の整数であり、mが2〜4の
ときは、複数個のRa は、互いに同一でも異なっていて
もよい。また、mが2〜4のときは、Ra で示される複
数個の基のうち隣接する2個の炭化水素基の一部が結合
してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成して
いてもよい。この場合、シクロペンタジエン誘導体は、
インデン誘導体、4,5,6,7-テトラヒドロインデン誘導体
またはフルオレン誘導体を形成する。この隣接する2個
の炭化水素基が形成する環は、前記のようなハロゲン原
子、アルコキシ基、アリーロキシ基、ニトロ基、アミノ
基、ウレア基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム基、有
機スズ、炭素原子数が1〜30の炭化水素基などで置換
されていてもよい。
【0020】シクロペンタジエン誘導体として具体的に
は、以下のものが例示されるが、これに限定されるもの
ではない。シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジ
エン、1,2-ジメチルシクロペンタジエン、1,2,3-または
1,2,4-トリメチルシクロペンタジエン、1,2,3,4-テトラ
メチルシクロペンタジエン、tert-ブチルシクロペンタ
ジエン、エチルシクロペンタジエン、フェニルシクロペ
ンタジエン、トリメチルシリルシクロペンタジエン、1,
2-ジメチル-4-エチルシクロペンタジエン、1,2-ジメチ
ル-4-tert-ブチルシクロペンタジエン、1,2-ジメチル-4
-トリメチルシリルシクロペンタジエン、ナフチルシク
ロペンタジエン、インデン、4-フェニルインデン、1-メ
チルインデン、2-メチルインデン、2-エチルインデン、
2-プロピルインデン、2-フェニルインデン、2-トリメチ
ルシリルインデン、4-メチルインデン、5-メチルインデ
ン、2,4-ジメチルインデン、2-メチル-4-イソプロピル
インデン、2-メチル-4-フェニルインデン、2-エチル-4-
フェニルインデン、2-メチル-4-(1-ナフチル)インデ
ン、2-エチル-4-(1-ナフチル)インデン、2-プロピル-
4-(1-ナフチル)インデン、2-メチル-4-(9-フェナン
トリル)インデン、2-エチル-4-(9-フェナントリル)
インデン、2-プロピル-4-(9-フェナントリル)インデ
ン、2,4,7-トリメチルインデン、4,5,6,7-テトラヒドロ
インデン、2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロインデン、
フルオレンなど。
【0021】本発明では、シクロペンタジエン誘導体
は、2〜4個、特に3個もしくは4個の置換基を有する
シクロペンタジエン誘導体、2〜4個の置換基を有する
インデン誘導体またはフルオレン誘導体であることが好
ましく、たとえば、1,2,4-トリメチルシクロペンタジエ
ン、1,2,3,4-テトラメチルシクロペンタジエン、1,2-ジ
メチル-4-エチルシクロペンタジエン、1,2-ジメチル-4-
tert-ブチルシクロペンタジエン、2-メチルインデン、
2,4-ジメチルインデン、2-メチル-4-イソプロピルイン
デン、2-メチル-4-フェニルインデン、2-エチル-4-フェ
ニルインデン、2-メチル-4-(1-ナフチル)インデン、2
-エチル-4-(1-ナフチル)インデン、2-プロピル-4-(1
-ナフチル)インデン、2-メチル-4-(9-フェナントリ
ル)インデン、2-エチル-4-(9-フェナントリル)イン
デン、2-プロピル-4-(9-フェナントリル)インデン、
2,4,7-トリメチルインデン、フルオレンなどが好まし
い。
【0022】本発明では、このようなシクロペンタジエ
ン誘導体のリチウム塩、ナトリウム塩またはカリウム塩
が用いられるが、これらのうち特にシクロペンタジエン
誘導体のリチウム塩が好ましい。
【0023】上記のような前記一般式(i)で表される
シクロペンタジエン誘導体の金属塩は、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ンなどの不活性溶媒中で、シクロペンタジエン誘導体
と、リチウム金属、ナトリウム金属もしくはカリウム金
属またはこれらの化合物とを反応させることにより合成
することができる。リチウム、ナトリウムまたはカリウ
ムの化合物としては、具体的に、これらの水素化物、ア
ミド化物、アルキル化物、アリール化物などが挙げられ
る。
【0024】シクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ケ
イ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ハロゲン
化ゲルマニウム化合物 本発明で用いられるシクロペンタジエニル基含有ハロゲ
ン化ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ハ
ロゲン化ゲルマニウム化合物は、下記一般式(ii)で表
される。
【0025】
【化4】
【0026】式中、Mは、ケイ素またはゲルマニウムで
あり、Rb は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基、ウレア基、有機ケイ素基、有
機ゲルマニウム基、有機スズ基または炭素原子数が1〜
30の炭化水素基を示し、具体的には、前記Ra と同様
の原子または基が挙げられる。
【0027】nは、1〜4の整数であり、nが2〜4の
ときは、複数個のRb は、互いに同一でも異なっていて
もよい。また、nが2〜4のときは、Rb で示される複
数個の基のうち隣接する2個の炭化水素基の一部が結合
してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成して
いてもよい。この場合、シクロペンタジニル基は、イン
デニル基、4,5,6,7-テトラヒドロインデニル基またはフ
ルオレニル基を形成する。この隣接する2個の炭化水素
基が形成する環は、前記のようなハロゲン原子、アルコ
キシ基、アリーロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ウレア
基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ、炭
素原子数が1〜30の炭化水素基などで置換されていて
もよい。
【0028】R1 およびR2 は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アリーロキシ基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム
基、有機スズ基または炭素原子数が1〜30の炭化水素
基を示し、具体的には、前記R a と同様の原子または基
が挙げられる。
【0029】Xは、ハロゲン原子を示し、具体的には、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素である。シクロペンタジエ
ニル基含有ハロゲン化ケイ素化合物またはシクロペンタ
ジエニル基含有ハロゲン化ゲルマニウム化合物が含有す
るシクロペンタジエン誘導体残基としては、(置換)シ
クロペンタジエニル基、(置換)インデニル基、(置
換)4,5,6,7-テトラヒドロインデニル基、(置換)フル
オレニル基などが挙げられ、特に、置換インデニル基、
たとえば2-メチル-4-フェニルインデニル基、2-エチル-
4-(1-ナフチル)インデニル基、2-エチル-4-(9-フェ
ナントリル)インデニル基、2-プロピル-4-(9-フェナ
ントリル)インデニル基などであることが好ましい。
【0030】シクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ケ
イ素化合物の例として、以下のものが例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。テトラメチルシクロペ
ンタジエニルジメチルクロロシラン、テトラメチルシク
ロペンタジエニルジフェニルクロロシラン、1-インデニ
ルジメチルクロロシラン、2-メチル-1-インデニルジメ
チルクロロシラン、2-メチル-4-フェニル-1-インデニル
ジメチルクロロシラン、2-メチル-4-フェニル-1-インデ
ニルジフェニルクロロシラン、2-メチル-4-フェニル-1-
インデニルメチルフェニルクロロシラン、2-エチル-4-
フェニル-1-インデニルジメチルクロロシラン、2-エチ
ル-4-(1-ナフチル)-1-インデニルジメチルクロロシラ
ン、2-エチル-4-(9-フェナントリル)-1-インデニルジ
メチルクロロシラン、2-プロピル-4-(9-フェナントリ
ル)-1-インデニルジメチルクロロシラン、9-フルオレ
ニルジメチルクロロシランなど。
【0031】またシクロペンタジエニル基含有ハロゲン
化ゲルマニウム化合物としては、上記のシクロペンタジ
エニル基含有ハロゲン化ケイ素化合物において、ケイ素
をゲルマニウムに置き換えた化合物が挙げられる。
【0032】製造方法 本発明では、上記のような前記一般式(i)で表される
シクロペンタジエン誘導体の金属塩と、前記一般式(i
i)で表されるシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化
ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ハロゲ
ン化ゲルマニウム化合物とを、シアン化合物またはチオ
シアン酸化合物の存在下に反応させている。なお、反応
においては、前記一般式(i)におけるRa m と、前記
一般式(ii)におけるRb n とが、互いに異なるような
シクロペンタジエン誘導体の金属塩と、シクロペンタジ
エニル基含有ハロゲン化ケイ素化合物またはシクロペン
タジエニル基含有ハロゲン化ゲルマニウム化合物とが用
いられる。
【0033】本発明で用いられるシアン化合物として、
具体的には、LiCN、NaCN、KCN、CsCN、
Ca(CN)2、Mg(CN)2、Ba(CN)2、Sr
(CN)2、Al(C252CN、Cd(CN)2、H
g(CN)2、Mn(CN)2、Mo(CN)2、Mo
(CN)4、V(CN)4、CuCN、Cu(CN)2
AgCN、AuCN、Au(CN)3、Zn(CN)2
PbCN、Co(CN)2、Pd(CN)2、Pt(C
N)2、K2Pt(CN)6、Ru(CN)2、Os(C
N)2、Rh(CN)4、NH4CN、(C254NC
N、(C494NCNなどのシアン化アンモニウム;
(C493SnCN、(CH33SiCN、(CH3
3GeCNなどのシアンイオンを有する化合物;シアノ
基含有アニオン交換樹脂が挙げられる。
【0034】さらに反応液中でシアノイオンを生じうる
化合物も用いることができる。またチオシアン酸化合物
としては、具体的には、上記のようなシアン化合物中の
(−CN)基を(−SCN)基で置き換えた化合物が挙
げられる。
【0035】本発明では、これらのうち特にシアン化合
物またはチオシアン酸化合物の銅塩が好ましい。このよ
うな本発明に係る製造方法において、たとえばシクロペ
ンタジエン誘導体のリチウム塩と、シクロペンタジエニ
ル基含有ジメチルクロロシランとを、チオシアン酸銅の
存在下に反応させて〔(置換)シクロペンタジエニル〕
〔(置換)シクロペンタジエニル〕ジメチルシランを製
造する場合を以下に示す。なお、下記反応式中、Ra m
およびRb n は、前記と同様である。
【0036】
【化5】
【0037】このような反応に際して、化合物(i)
と、化合物(ii)とは、モル比[(i):(ii)]で、
通常1:5〜2:1、好ましくは1:2〜1.5:1の
割合で用いられ、シアン化合物またはチオシアン酸化合
物は、化合物(ii)に対して、モル比で、1:1〜1:
1000、好ましくは1:10〜1:1000の割合で
用いられる。
【0038】反応は、通常溶媒の存在下に行われる。反
応に用いられる溶媒として、具体的には、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、石油エ
ーテル、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素;ジエチル
エーテル、ジメトキシエタン、テトラグライム、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル化合物;1-メ
チル-2-ピロリドンなどのアミド化合物;テトラメチル
尿素、1,3-ジメチル-2-イミダゾリドンなどの尿素化合
物;スルホランなどのスルホン化合物などが挙げられ
る。これらのうちエーテル化合物が好ましい。
【0039】反応の際には、シアン化合物またはチオシ
アン酸化合物は、化合物(i)の溶液に予め添加してお
くか、または化合物(ii)もしくはその溶液に予め添加
しておくか、または化合物(i)と化合物(ii)とを混
合した後に、得られた混合液に添加することができる。
【0040】化合物(i)と化合物(ii)との反応は、
通常−80℃〜200℃、好ましくは−50℃〜100
℃、さらに好ましくは−30℃〜80℃の温度で行わ
れ、反応時間は、通常1分〜2週間、好ましくは10分
〜1週間、さらに好ましくは30分〜4日である。反応
は回分式で行っても連続式で行ってもよい。
【0041】本発明では、上記のような反応系に、必要
に応じてさらにテトラメチルエチレンジアミンなどのジ
アミン化合物、ヘキサメチルホスホリックトリアミドな
どのリン酸アミド化合物などを共存させてもよい。
【0042】上記のような本発明によれば、互いに異な
る2個のシクロペンタジエン誘導体残基を有するシクロ
ペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタ
ジエニル基含有ゲルマニウム化合物を、収率よく製造す
ることができる。
【0043】特に、立体障害の大きい官能基を有するシ
クロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペ
ンタジエニル基含有ゲルマニウム化合物を得ようとする
場合にも、該化合物を収率よく製造することができる。
より具体的には、(i)シクロペンタジエン誘導体の金
属塩が、2〜4個の置換基を有するシクロペンタジエン
誘導体の金属塩である場合、特に3個もしくは4個の置
換基を有するシクロペンタジエン誘導体の金属塩である
場合、または2〜4個の置換基を有するインデン誘導体
の金属塩、またはフルオレン誘導体の金属塩である場合
には、シアン化合物またはチオシアン酸化合物を共存さ
せる効果が大きくなる。
【0044】シクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物
またはシクロペンタジエニル基含有ハロゲン化ゲルマニ
ウム化合物 上記のような本発明の製造方法によって得られるシクロ
ペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタ
ジエニル基含有ゲルマニウム化合物は、下記一般式(ii
i)で表される化合物である。
【0045】
【化6】
【0046】式中、M、Ra 、Rb 、m、n、R1 、R
2 およびXは前記一般式(i)、(ii)と同様である。
また、Ra m とRb n とは、互いに異なっている。すなわ
ち、Mに置換する2個のシクロペンタジエン誘導体残基
は互いに異なっている。
【0047】シクロペンタジエニル基含有ケイ素化合物
の例として、以下のものが例示されるが、これらに限定
されるものではない。(シクロペンタジエニル)(2,3,
5-トリメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシラン、
(シクロペンタジエニル)(2,3,5-トリメチルシクロペ
ンタジエニル)フェニルメチルシラン、(シクロペンタ
ジエニル)(2,3,5-トリメチルシクロペンタジエニル)
ジフェニルシラン、(シクロペンタジエニル)(1-イン
デニル)ジメチルシラン、[(2-メチル-4-フェニル)-
1-インデニル][(2-エチル-4-フェニル)-1-インデニ
ル]ジメチルシラン、[(2-エチル-4-フェニル)-1-イ
ンデニル][(2-プロピル-4-フェニル)-1-インデニ
ル]ジメチルシラン、[2-エチル-4-(1-ナフチル)-1-
インデニル][2-プロピル-4-(1-ナフチル)-1-インデ
ニル]ジメチルシラン、[2-エチル-4-(9-フェナント
リル)-1-インデニル][2-プロピル-4-(9-フェナント
リル)-1-インデニル]ジメチルシラン、[(2-メチル-
4-フェニル)-1-インデニル][2-エチル-4-(9-フェナ
ントリル)-1-インデニル]ジメチルシランなどのジ
(シクロペンタジエニル)ケイ素化合物など。
【0048】またシクロペンタジエニル基含有ゲルマニ
ウム化合物の例としては、上記ケイ素化合物のケイ素を
ゲルマニウムに置き換えたゲルマニウム化合物が挙げら
れる。
【0049】本発明の方法は、特にケイ素またはゲルマ
ニウムに立体障害の大きい基が2個結合するようなシク
ロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペン
タジエニル基含有ゲルマニウム化合物を得ようとする場
合に好適に用いられる。たとえば、2〜4個の置換基を
有するシクロペンタジエニル基、1〜4個の置換基を有
するインデニル基もしくはフルオレニル基を有するシク
ロペンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペン
タジエニル基含有ゲルマニウム化合物を得ようとする場
合、または3個もしくは4個の置換基を有するシクロペ
ンタジエニル基、2位置換のインデニル基、2位および
4位置換のインデニル基、2位、4位および5位置換の
インデニル基、2位、4位、5位および7位置換のイン
デニル基またはフルオレニル基を有するシクロペンタジ
エニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル
基含有ゲルマニウム化合物を得ようとする場合に好適で
ある。
【0050】本発明で得られる上記のようなシクロペン
タジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエ
ニル基含有ゲルマニウム化合物と、前述したようなジル
コニウムなどの遷移金属化合物とを反応させて得られる
メタロセン錯体は、高活性なオレフィン重合用触媒成分
として用いられる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、シクロペンタジエニル
基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有
ゲルマニウム化合物を、収率よく製造することができ
る。
【0052】特に、ケイ素またはゲルマニウムに立体障
害の大きい基が2個結合するようなシクロペンタジエニ
ル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含
有ゲルマニウム化合物を得ようとする場合にも、該化合
物を収率よく製造することができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0054】
【実施例1】 [2-エチル-4-(9-フェナントリル)インデニル][2-
プロピル-4-(9-フェナントリル)インデニル]ジメチ
ルシランの合成] 100mlシュレンクに2-プロピル-4-(9-フェナント
リル)インデン2.0g(5.99ミリモル)、無水エ
ーテル40mlを加え、窒素雰囲気で氷バスで冷却しな
がら1.67M濃度のn-ブチルリチウムのヘキサン溶液
3.94ml(6.59ミリモル)をゆっくり滴下し
た。滴下終了後、氷バスを外し室温に昇温しさらに18
時間反応させ、黄色のスラリー状の反応混合物を得た。
次にこの反応混合物を、氷冷したジメチルジクロロシラ
ン7.26ml(59.9ミリモル)を含む無水エーテ
ル溶液40mlにゆっくり滴下した。滴下終了後同温で
さらに5時間反応させた。得られた反応混合物をG4フ
ィルターで濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し未反応の
ジメチルジクロロシランと溶媒を留去した。得られた乾
固物にCuSCN、77mg(0.60ミリモル)およ
び無水エーテル30mlを加えた後、氷バスで冷却しな
がら、あらかじめ調製した2-エチル-4-(9-フェナント
リル)インデン1.92g(5.99ミリモル)、無水
エーテル19mlに1.64M濃度のn-ブチルリチウム
のヘキサン溶液3.94ml(6.59ミリモル)を上
記方法で反応させた黄色スラリーをゆっくり滴下した。
滴下終了後、氷バスを外し室温に昇温しさらに20時間
反応させた。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を飽
和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、有機相を無水Na
2SO4 で乾燥した。溶媒を減圧下で留去することによ
り、発泡性のある淡黄橙色固形物4.64gを得た。次
にエタノールを加えてリスラリー後、乾燥しうすいベー
ジュ色粉末の目的物を4.03g得た(収率95%)。
【0055】得られた生成物の物性を下記に示す。 FD−MS : 710(M+ ) NMR(CDCl3、90MHz): δ=−0.37〜0.31(m、Si−CH3) 0.59〜1.78(m、8H); 2.13〜2.71(m、4H); 3.86〜4.12(m、2H、−CH−Si); 6.10〜6.47(m、2H、−CH=C); 7.06〜8.12(m、20H); 8.60〜9.08(m、4H)
【0056】
【比較例1】50mlシュレンクに2-プロピル-4-(9-
フェナントリル)インデン1.0g(2.99ミリモ
ル)、無水エーテル20mlを加え、窒素雰囲気で氷バ
スで冷却しながら1.6M濃度のn-ブチルリチウムのヘ
キサン溶液2.10ml(3.29ミリモル)をゆっく
り滴下した。滴下終了後、氷バスを外し室温に昇温しさ
らに18時間反応させ、黄色の反応スラリーを得た。次
にこの反応混合物を氷冷したジメチルジクロロシラン
3.63ml(29.9ミリモル)を含む無水エーテル
溶液20mlにゆっくり滴下した。滴下終了後同温でさ
らに5時間反応させた。反応混合物をG4フィルターで
濾過した後、得られた濾液を減圧下で濃縮し未反応のジ
メチルジクロロシランと溶媒を留去した。得られた乾固
物に無水エーテル15mlを加えた後、氷バスで冷却し
ながら、あらかじめ調製した2-エチル-4-(9-フェナン
トリル)インデン0.958g(2.99ミリモル)、
無水エーテル9.6mlに1.6M濃度のn-ブチルリチ
ウムのヘキサン溶液2.10ml(3.29ミリモル)
を上記方法で反応させた黄色スラリーをゆっくり滴下し
た。滴下終了後、氷バスを外し室温に昇温しさらに20
時間反応させた。反応混合物をセライトで濾過し、濾液
を飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、有機相を無水
Na2SO4 で乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、得ら
れた発泡性のある茶色固形物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=10
0/1容量部で展開)で分離精製することにより、目的
物の黄色固形物を1.495g得た(収率70%)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(i)で表されるシクロペンタジエ
    ン誘導体の金属塩と、 下記式(ii)で表されるシクロペンタジエニル基含有ハ
    ロゲン化ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含
    有ハロゲン化ゲルマニウム化合物とを、 シアン化合物またはチオシアン酸化合物の存在下に反応
    させて、 下記式(iii)で表されるシクロペンタジエニル基含有
    ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基含有ゲルマ
    ニウム化合物を得ることを特徴とするシクロペンタジエ
    ニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基
    含有ゲルマニウム化合物の製造方法; 【化1】 (式中、Lは、リチウム、ナトリウムまたはカリウムを
    示し、 Mは、ケイ素またはゲルマニウムを示し、 Ra およびRb は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキ
    シ基、アリーロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ウレア
    基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ基ま
    たは炭素原子数が1〜30の炭化水素基を示し、 mは、1〜4の整数であり、mが2〜4のときは複数個
    のRa は互いに同一でも異なっていてもよく、またRa
    で示される複数個の基のうち隣接する2個の炭化水素基
    の一部が結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに
    環を形成していてもよく、 nは、1〜4の整数であり、nが2〜4のときは複数個
    のRb は互いに同一でも異なっていてもよく、またRb
    で示される複数個の基のうち隣接する2個の炭化水素基
    の一部が結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに
    環を形成していてもよく、 Ra m とRb n とは、互いに異なっており、 R1 およびR2 は、互いに同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリーロ
    キシ基、有機ケイ素基、有機ゲルマニウム基、有機スズ
    基または炭素原子数が1〜30の炭化水素基を示し、 Xは、ハロゲン原子を示す。)
  2. 【請求項2】 前記シアン化合物またはチオシアン酸化
    合物が、銅塩である請求項1に記載のシクロペンタジエ
    ニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル基
    含有ゲルマニウム化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式(i)で表されるシクロペン
    タジエン誘導体の金属塩が、シクロペンタジエン誘導体
    のリチウム塩である請求項1または2に記載のシクロペ
    ンタジエニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジ
    エニル基含有ゲルマニウム化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(ii)で表されるシクロペン
    タジエニル基含有ハロゲン化ケイ素化合物またはシクロ
    ペンタジエニル基含有ハロゲン化ゲルマニウム化合物
    が、シクロペンタジエニル基含有モノハロジアルキルシ
    ラン、シクロペンタジエニル基含有モノハロジアリール
    シランもしくはシクロペンタジエニル基含有モノハロア
    ルキルアリールシラン、またはシクロペンタジエニル基
    含有モノハロジアルキルゲルマン、シクロペンタジエニ
    ル基含有モノハロジアリールゲルマンもしくはシクロペ
    ンタジエニル基含有モノハロアルキルアリールゲルマン
    である請求項1〜3のいずれかに記載のシクロペンタジ
    エニル基含有ケイ素化合物またはシクロペンタジエニル
    基含有ゲルマニウム化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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